ハルヒ「あたし今、ブラ着けてないのよね」キョン「奇遇だな。実は俺も着けてない」 (33)

あっと言う間に春が過ぎ、梅雨に入る前に初夏の陽気が訪れた、そんなある日のこと。

その日、休日ということもあって朝飯も食わずに惰眠を貪っていた俺の平穏な日常は、けたたましい呼び鈴の音によって台無しにされた。

ハルヒ「遊びに来たわよっ!」

お袋も妹もいつの間にか何処かへ出掛けてしまったらしく、いつまで経っても鳴り続ける呼び鈴の音に耐え兼ねた俺が仕方なく玄関で来客を迎えると、そこには涼宮ハルヒが佇んでいた。

ハルヒ「なにあんた、まだ寝てたの?ほんっとだらしないわね。シャキッとしなさいっ!」

開口一番に有難い小言を吐き捨てたハルヒは、寝ぼけ眼で意外な来客に驚愕を禁じ得ない俺に喝を入れると、ズカズカと我が家に上がり込んできた。本当に遠慮を知らない奴だ。
文句を言う暇も与えず、勝手知ったる他人の家状態でマイホームを闊歩するハルヒの後ろに、住人である筈の俺が付き従う。実に奇妙だ。

ハルヒ「あら?お母さんも妹ちゃんも居ないの?てことは今日はあんた1人でお留守番?」

キョン「そのようだな。と言っても、俺も今起きたばかりだから何処に行ったのかは知らん」

ハルヒ「なら、羽目を外しても平気かしら?」

キョン「何をするつもりだ、何を」

家の中に俺以外居ないことを知ると、ハルヒは怪しい笑みを浮かべて不穏なことを言う。
そんな傍迷惑な来訪者の様子に辟易としながら、俺は招かれざる来客を自室に通した。

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キョン「……そろそろ帰ってくれないか?」

ハルヒ「嫌」

ハルヒが訪れてから小一時間。
その間ずっとこいつは俺の部屋の漫画を読み漁っている。もちろん、俺を放置して。
いや、完全に放置してくれたらまだ良かったのだが……現在、俺の膝の上には、ハルヒのサラサラした髪に包まれた頭が鎮座している。
つまり俺は、『膝枕』をさせれられていた。
どうしてこうなった?そんなことは知らん。
本棚から漫画を強奪するや否や、コロンとこちらの膝に頭を乗せて来たのだ。驚天動地だ。

キョン「その漫画を読み終わったら帰れよ」

ハルヒ「うっさいわね。なんで帰らないといけないのよ。明確な理由を示してみなさい」

キョン「膝が痺れてきたんだよ。お前の頭が漬物石のように重いせいでな」

ハルヒ「そりゃあ、あんたの脳みそ空っぽなスカスカ頭よりも、聡明なあたしの優秀な頭の方がずっしり重いに決まってるでしょ?」

口の減らない奴め。悪口だけは確かに天才だ。
しかし、こいつの恐ろしいところは自称する通り、本当に聡明かつ優秀な頭脳を持ち合わせていることだ。そんな、言い換えるならば、悪知恵を働かせたハルヒは、帰れ帰れとうるさい俺を黙らせるべく突拍子もないことを口にした。

ハルヒ「あたし今、ブラ着けてないのよね」

その衝撃的な一言に、俺は硬直した。
一応断っておくが、断じて下ネタではない。
硬直したのはもちろん股間ではなく、思考だ。
固まった頭脳は、一瞬の空白を取り戻すかのように猛烈に高速回転を始める。
それと同時に視線がハルヒの胸に……はっ!

いや、駄目だ!これは罠だ!!
慌てて我に返って視線を中空に戻す。
視界の下方向からいやらしい笑みがこちらに注がれている。俺の反応を愉しんでやがる。
危機一髪で窮地を逃れた俺は煩悩を捨て去り、どうすればこの性悪女に一泡吹かせることが出来るか、それだけを考え……そして閃いた。

キョン「奇遇だな。実は俺も着けてない」

どうだ。これぞ意趣返し。完璧な受け答え。
さぞかし悔しかろうと、内心ほくそ笑んでいると、ハルヒは嘆息し呆れたように口を開いた。

ハルヒ「ばっかじゃないの?」

……………奇遇だな。

つい今しがた、俺も同じくそう思ったよ。

ハルヒ「前々から頭が足りない奴だとは思ってたけど……まさかこれほどとは思わなかったわ」

キョン「ノーブラのお前には言われたくない」

ハルヒ「なに照れてんのよ?」

キョン「照れてない」

ハルヒ「じゃあこっち見なさいよ」

この女……完全に俺を馬鹿にしてやがる。
しかしながら、精神年齢では遥かに上をいく極めて大人な俺にはその程度の挑発など効かん。

とにかく、落ち着こう。冷静になれ。
今日のハルヒが初夏に相応しい涼やかな薄手の黄色いブラウス姿だからと言って、それを気にする必要はない。全然、気にもならない。

そんな煩悩に塗れた俺が思い付いた苦肉の策。
今度こそ、ハルヒを慌てふためかせてやる。

キョン「そう言えば、寝起きでパンツを穿くのを忘れていたな。いやあ、参った参った」

どうだ!?
膝枕をさせたのが仇となったな!

部屋着のスウェットを一枚隔てて、自分の頭が乗せられたすぐ傍に、俺のイチモツがあると聞けばいかにハルヒとて冷静ではいられまい。
奇声を上げて飛び起きるのを待ち望む。

そんな俺の股間を何故かハルヒは嗅ぎ始めた。

ハルヒ「くんかくんかっ!」

キョン「なにやってんだお前はっ!?」

その奇行に俺は泡を食って怒鳴り散らした。
するとハルヒは、しばらく何か考えるように目を閉じて、そして目を開くと、膝からこちらを見上げ、口を尖らせて文句をつけてきた。

ハルヒ「嘘つかないでよ。匂いが全然足りないからパンツ穿いてるのが丸わかりじゃないの」

キョン「……当たり前だろうが」

あらぬ方向から苦情を……
いや、この場合『陳情』と言うべきか。
とにかく、大層不満げなハルヒの文句に頭痛を感じて、こめかみを揉んでいると、下方向から何やら神妙な声で、おかしなことを呟かれた。

ハルヒ「……ノーパン仲間だと思ったのに」

キョン「……えっ?」

これには思わず反応してしまう。
今こいつはなんと言った?ノーパン仲間?
なんだそれは。どういう意味だ。
考えろ、考えるんだ。目を瞑れ。
今日のハルヒが夏を先取りしたギリギリのかなり際どいデニムショートパンツだからといってそれがなんだと言うのだ。けしからんっ!!

そこまで思考を巡らせて考えをまとめる。
つまり、現在ハルヒは……
ノーパンであり、ノーブラってことだ。
逆を言えばノーブラであり、ノーパンとも言えるのだが、どうして逆にしたかはわからない。
このように俺は、だいぶ脳をやられていた。

だが、それでも俺は……

ハルヒに屈するつもりはなかった。

キョン「ハミ毛が出てるぞ」

勝った!とうとう勝ったぞ!!

俺は勝利を確信していた。完全勝利だ。
ここまでだいぶ苦しめられたが、所詮この世は弱肉強食。最後に勝った方が勝者なのだ。

勝者たる俺は慌てて股間を庇うであろうハルヒを眺めるべく、その際どいショートパンツに視線を向けようとして……即座に取りやめた。

キョン「ッ!?」

なんと、ハルヒはまるでこちらに見せつけるかのごとくショートパンツの短い裾をめくっていたのだ。なんなんだこいつ。頭おかしいぞ!?

ハルヒ「ハミ毛なんかするわけないでしょ。だって、昨日剃ったばっかでツルツルだし」

ツルツル……だと?ツルツルってなんだ?
鶴屋さんの新しいあだ名か何かだろうか?
いやいや、待て待て。剃ったとか言ってたぞ。
つまりそれが意味するところは、パイパ……

キョン「き、奇遇だな。実は俺もツルツルだ」

俺はもはや、自分が何を言ってるのか……
わからなくなっていた。

ハルヒ「嘘つき」

キョン「ど、どうして嘘だと思うんだ?」

ハルヒ「床にあんたのちん毛が落ちてたから」

キョン「それは脇毛だ」

ハルヒ「ふーん。それなら味で確認しよっと」

キョン「なっ!?何食ってんだ!?」

ハルヒ「もぐもぐ……ごくんっ。ほら、やっぱりちん毛じゃないの。とりあえず、ご馳走さま」

この会話からもわかる通り、事態はかなり悪化していた。どうしてこうなったのだろう。
ここまで拗れてしまうとは思っていなかった。
全くもって想定外だ。遺憾の意を表明したい。

こうなることがわかっていれば、ハルヒがノーブラをカミングアウトした時点で適当にラブコメディを展開させておけば良かった。
しかし、そんな悔悟の念を抱いだところで事態の好転は望めまい。とにかく、攻勢に出よう。
そう思った俺は、軽いジャブをハルヒに放つ。

キョン「小便がしたくなったから退いてくれ」

ハルヒ「おしっこ?」

キョン「ああ」

ハルヒ「実はあたしもしたいのよね」

尿意を告げた俺にハルヒが同調してきた。
恐らく、俺の出鼻を挫いたつもりだろう。
だが、その程度でめげるつもりはない。
会話の流れに任せて、ショートフックを放つ。

キョン「なら、一緒にするか?」

ハルヒ「へっ?」

お?
なんだなんだ?もしかして効いてるのか?
確かな手ごたえを感じた俺はワンツーのコンビネーションで王者に立ち向かう。

キョン「今なら誰も居ないし、トイレじゃなくて風呂場を使うってのもありだな」

ハルヒ「お、お風呂で?」

キョン「ああ、見せ合いっこしようぜ」

いかに会話の流れに身を任せたとは言え、この時の俺は少々どうかしていた。頭が沸いていた。
しかし、目には目を、だ。
毒をもって毒を制すとも言う。
そんな俺の渾身の右ストレートを受けたハルヒは顔を真っ赤にして目を泳がせ……

そしてコクンと頷いた。

……なんでそこで拒否しないんだよお前は。

そうして俺とハルヒは風呂場の前に立つ。

キョン「……」

ハルヒ「……」

お互いに顔を見ようとはしない。
やっぱりやめようと何度も言いかけたが言い出しっぺである俺からそれを言うのは憚られた。
そしてハルヒは何故かしおらしくなっている。
俯いていて表情は伺えないが、耳が真っ赤だ。
そのことを指摘しようにも俺だって顔面が充血しているので、言えた義理ではない。

キョン「よし、行くか」

ハルヒ「ま、待ってっ!」

ともあれこうして突っ立っているのも非常に気まずいので、覚悟を決めて風呂場に入ろうとする俺の服の裾をハルヒがキュッと掴んで引き留めた。そうそう、その反応を待ってたんだよ。

キョン「やっぱりやめておくか?」

この時の俺はかなり意地の悪い顔をしていただろう。何せ勝利は目前だ。今度こそ勝った。
しかし、そんな俺の野望は、次のハルヒの一言によってこっぱ微塵に打ち砕かれた。

ハルヒ「……うんちがしたくなっちゃった」

キョン「……えっ?」

思わず耳を疑う。信じられない。
本当に耳に穴が空いているだろうかと指を突っ込んで確認する俺を、ハルヒは上目遣いで見上げて瞳をウルウルさせ、同じ言葉を繰り返す。

ハルヒ「……うんちがしたいの」

キョン「フハッ!」

二度目の便意の告白。俺は限界だった。
何故か、おかしな愉悦が漏れた。
どこからそんな笑い声が出たのだろうかと、不思議に思って自分の顔に触れると、口角がつり上がっていた。つまり、俺は笑っていた。

俺に嗤われたハルヒは顔を更に真っ赤に染めて恥ずかしがっている。つまり、俺は勝った。

……勝った?俺は、ハルヒに勝ったのか……?
そのことを自覚すると、腹の底から沸々と愉悦が沸き上がってくる。俺が勝者だッ!!

キョン「フハハハハハハハハハハッ!!!!」

しばらく、悦に浸っていた。
全能感を味わい、高笑いを続ける俺。
そんな俺の服の裾がまたもや引かれる。
その感触で、自分自身を取り戻した。

ハルヒ「……あんまり、笑わないでよ」

キョン「すまん。お前が余りに可愛くてな」

ハルヒ「……う、うっさい馬鹿っ!」

最高の気分を味合わせてくれたハルヒに歯が浮くような台詞を投げかけると、ぷいっとそっぽを向かれた。口元がにやけているので満更でもない様子だ。そんな可愛いハルヒの頭をくしゃりと撫でて、俺は心配は無用だと言ってやる。

キョン「そんなこと気にするな。大だろうと小だろうと、存分に見せつけてくれて構わない」

ハルヒ「でも、団長たるもの、そんなこと……」

キョン「お前が団長なら、尚更俺には見届ける義務がある。何せ俺は……団員その1だからな」

ハルヒ「キョン……」

不安げなハルヒに優しく諭す。
すると我らが団長様は一瞬泣きそうな表情を浮かべたかと思うと、すぐさま眩いばかりの笑みを輝かせて、俺の手を引いて言い放つ。

ハルヒ「忠道、実に大義だわ!すっごいうんちを見せてあげるから、覚悟なさいっ!!」

そうして俺はハルヒと並んで、浴槽の縁に腰掛けた。衣服は既に脱いだ。お互い全裸である。
しなしながら、一糸纏わぬとはいかない。
本来の趣旨から逸脱することを避けるべく、最低限、隠すべきところはタオルで隠していた。
どこをどの程度隠したかはご想像にお任せする。
ともあれこれで年齢制限を設ける必要はない。
思う存分見せ合おう。と、思ったのだが……

キョン「いざとなると、緊張するな」

ハルヒ「出そうで出ないのがもどかしいわ」

口々にそう言い合いお互い羞恥やら迫り上がる欲情やらと葛藤していた。極めて恥ずかしい。
このままでは拉致があかないと思った俺は、ハルヒの肩を掴んで、そのまま抱き寄せた。

ハルヒ「なっ、なにすんのよっ!?」

キョン「リ、リラックスさせようとだな……」

ハルヒ「それならもっと優しくしなさいよっ!ほんっと、デリカシーがないんだからっ!!」

キョン「いいから、少し黙れ」

ハルヒ「ふあっ……もぅ……馬鹿キョンっ!」

抱き寄せたハルヒのお腹を優しく撫でる。
すると、文句を言いつつも大人しくなった。
なんだか妻の妊娠を喜ぶ新婚夫婦みたいだなと……そんな馬鹿なことを考えていたらすぐにその時はやってきた。お待ちかねのあの瞬間だ。

ハルヒの出産の時が近づいてきた。

ハルヒ「……んっ」

キョン「産まれそうか?」

ハルヒ「えっ?」

キョン「いや、妄言だ。気にするな」

妄想に浸り切っていた俺の妄言に、ハルヒはキョトンと不思議そうな顔をしていた。
そんな可愛い団長のお腹を、ゆっくり撫でる。
その動きと共に、ハルヒは苦しげに呻く。
なんだか居た堪れなくなって、俺は愛すべき団長の苦痛をなんとか軽減しようと、必死に頭脳を巡らせて、結論に至った。

キョン「ハルヒ、上に乗れ」

ハルヒ「へっ?あんた何馬鹿なことを……」

キョン「いいから早くしろっ!間に合わなくなってもいいのか!?」

ハルヒ「きゃっ!?キョン!離してっ!!」

ごねるハルヒを半ば強引に膝の上に乗せる。
不安定な姿勢となったハルヒは必死にこちらにしがみつきながら、ジタバタ暴れて抵抗した。
実に器用な奴だ。そのことからわかる通り、そこまで本気で離して欲しいわけではないのだ。
それくらいは、朴念仁の俺にだってわかるさ。

キョン「大丈夫だ。お前の脱糞と同時に、俺も放尿する。そうすれば怖くないだろう?」

ハルヒ「ほ、ほんと……?」

キョン「ああ、約束だ」

完全に論理や倫理が破綻しているが、この際気にしない。そんなことは瑣末な問題だ。
今はお互いに便意と尿意のことだけを考える。

そうしていると、心が通じ合ったような……

そんな気がした。

向かい合わせで抱き合い、タイミングを計る。
これは後から知ったのだが、こうやって抱きしめることを世間一般的には『大好きホールド』と言うらしい。なかなか、言い得て妙だ。

しかし、この場合どちらが『大好き』なんだ?
そして、『大好き』の対象は人物なのか、便なのか、それとも尿なのかすら、定かではない。
何にしても、とても幸せな瞬間であった。
そのことをどうか、ご理解願いたい。

さあ、そろそろ物語に終止符を打とう。

散々引き伸ばしたことに心からのお詫びをしつつ、俺とハルヒは呼吸を揃え、その時を迎えた。

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「んっ……な、何よ……?」

キョン「お前と出会えて、良かったよ」

ハルヒ「あ、ああ、あたしも、あんたと出会えて、良かっ……んあっ!?」

キョン「フハッ!」

このタイミング!
この最高に良い雰囲気の中、俺はハルヒの尻に人差し指を突っ込んだ。その瞬間、決壊した。
ハルヒの便が俺を汚し、俺の尿が噴水となってハルヒを汚す……まさに、『スペクタクル』だ。

キョン「フハハハハハハハハハハッ!!!!」

浴室に響く俺の高笑いと便と尿のさえずり。
ハルヒはぎゅっとこちらにしがみつき、身を襲う衝動に嬌声を漏らしていた。実に綺麗だ。

ハルヒ「んんっ……あっ……ふっ……あんっ」

そんな綺麗な嬌声に耳を傾けていると、俺の膀胱は空になり、ハルヒの腸内も空となった。
お互い、熱い息を吐き出しながら余韻に浸る。
しばらくして、呼吸を整えた俺は口を開いた。

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「……な、なによ」

キョン「ありがとな。今日は楽しかったよ」

ハルヒ「そ、それはこっちの台詞っ!!」

その後、俺達はシャワーで互いの身体を清め、それから風呂場を綺麗に掃除して、浴室を後にした。着替えてる時に知ったのだが、どうやらハルヒは本当にノーパンノーブラで来たらしい。本当にこいつは、何を考えているのやら。

見かねた俺は、ハルヒの肩に適当な上着を掛けてやった。俺が見るぶんには目の保養だが、他の野郎共には絶対に見せるわけにはいかない。
そんな子供じみた独占欲を看破したハルヒはくすり笑い、その笑顔に誘われて俺も笑った。

ハルヒ「じゃあね、キョン。明日はいつも通り駅前集合だからねっ!遅行したら罰金よ!!」

キョン「なら、今日は家に泊まって、明朝優しく起こしてくれ。その方がいろいろと捗る」

ハルヒ「うっさいっ!馬鹿キョンっ!!」

そんな軽口を交わし合って、ハルヒは帰った。
去り際の罵声にいつもの苛烈さはなく、ほんの少しばかり甘い響きが混じっていた。
初夏の陽気も相まって、恋の予感がした。

その翌日。
ハルヒは俺の貸した上着を得意げに羽織って駅前に現れた。その姿に、思わずにやりと笑う。
すると、ハルヒもにぱっと笑い返してくる。

その笑顔を見ていると、昨日の出来事が全てハルヒの願望だったように感じられて余計におかしな気持ちとなり、堪えきれずゲラゲラ笑う。
それに釣られてハルヒもケラケラと笑った。

そんな俺達を興味深げに眺める団員達に見せつけるように、腹を抱えて笑い合ったのだった。


【涼宮ハルヒの脱糞】


FIN

何だこの糞スレはたまげたなあ

糞ワロタので、前科じゃなくて前作があるのなら是非教えてくれ下さい

>>21
ご精読ありがとうございます!
過去作品につきましては名無しで投稿している身ですので、差し控えさせてください。
ただ、見ての通り稚拙な地の文ですので、もし私の過去作品を見る機会があればすぐにわかってしまうかと思います。
またどこかでお目にかかれたらよろしくお願いします。

本当に、ありがとうございました!

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