【ミリマス】育桃環と苦いアレ (30)

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「育も環も分かってない。年齢じゃないの、大人って」

「でも、わたしたちいつも子供扱いされてるし」

「おやぶんはお酒も飲める大人だし」

「だからそれは、ただ二十歳を過ぎてるってだけで。……見てごらんよ、二人とも」

 そうして周防桃子は自分たちの座るソファの隣、ぶぅーんと気怠くファンを鳴らす、
 みすぼらしい小型冷蔵庫のことを指さした。


 ここはご存知765プロ。

 持ち込まれた『お客さん』の存在により、普段より狭くなった談話スペースだ。

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「こんなボロくてしょぼくて場所とって、おまけにブンブンうるさい冷蔵庫。
 持って来た時のお兄ちゃんの顔、二人とも桃子と一緒に見てたよね?」

 すると話を振られた中谷育が「プロデューサーさんには悪いけど……思い出しただけで笑っちゃう」とふきだして
「くふふっ。おやぶんスッゴク自慢気な顔してた!」なんて大神環が肩を震わせ続く。

「でしょ? 『これさえあれば、いつでも冷たいコーヒーが飲める!』とかなんとか言って、直後に律子さんから怒られて」


 二人のこれ以上ない同意を得て、桃子が小さく胸を張った。

 もちろんこういう時のお約束。両手を腰に当てることだって忘れてない。


「冷蔵庫、もう給湯室に置いてあるのに。
『自分専用のが欲しかったんだ!』とか駄々までこねてみっともない」

「……言われてみると、子供っぽい」

「ネクタイしてる、大人なのに」

「だからお兄ちゃんは年齢だけ見ると大人でも、中身は全然子供なの。
 それでね? ここからが大事なんだけど……」


 桃子が声のトーンを落としながら、内緒話をするように二人に顔を近づけた。


「『逆もまた然り』って話だよ。見た目は多少子供でも、中身はちゃんと大人だって……
 今から桃子が二人にも、証明して見せてあげる!」

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 それから育と環の二人が興味津々と見守る中、
 桃子はオンボロ冷蔵庫の扉を開くと、一本の缶コーヒーを取り出した。

「見て、お兄ちゃんがいつも飲んでるヤツだけど」

 ソファの前のテーブルに、キンキンに冷えたソレを置く。

 真っ黒なラベル、真っ黒な缶。
 どこから誰がどう見ても、どんな味かは一目でわかる。

 育が首を縮めるようにして、「す、すっごく苦そう……」と見たままの印象を呟いた。

「苦いよ? だって無糖だもん。お砂糖なんか入ってない、正真正銘のブラックコーヒー」


 すると環が「待ってまって」と手を上げて。

「さっきからももこ、難しいことばっか言ってるぞ。『ぎゃくもまたひかり』とか、『ムトーダモン』とか……」

 そうして自分のこめかみを押さえ
「うぅ~……もっとたまきにも分かるように説明して!」と、なんとも可愛らしい悲鳴をあげた。

 桃子がやれやれと首を振り「もう、全くしょうがないなぁ」
 しかしその顔はニヤニヤと、全くしょうがなくなってない。

 むしろ得意げな顔そのものであり、それはある意味最も大人げの無い態度と言えよう。


「別に難しい話じゃなくて、要はこのコーヒーが飲めるなら、それが大人の証明になるってこと」


 だが、そんな桃子の説明に、今度は育が「どうして?」と首を捻る。


「コーヒーなら、わたしだって飲むことあるよ? 
 それこそ桃子ちゃんも環ちゃんも、この前一緒に飲んだじゃない」

「……それ、育が言ってるのはミルクとお砂糖がたっぷり入ったカフェオレ。
 桃子が言ってるのは、なんにも入ってないコーヒー」


『二つの飲み物には決定的な違いがあるのだ』と言わんばかりに渋い表情を浮かべると、
 桃子は無造作にコーヒー缶を手に取った。


「二人ともいい? 大事なのはお兄ちゃんの中身が子供ってことと、
 桃子たちはそんなお兄ちゃんより、よっぽど大人らしい振る舞いができてるってこと」

 それから彼女は、「んしょっ!」と缶のプルタブを開封し。

「だからお兄ちゃんが飲んでるこのコーヒーを飲むことで、桃子はあの人と対等になるの。
 ……お酒とか、タバコとかは、未成年だもん、スキャンダル沙汰は起こせない」

「そっか。悪い事はしちゃダメだもんね」

「そういうこと♪ でもコーヒーなら誰も怒ったりはできないし、飲めば立場も一緒だし、
 そうなると中身も大人な桃子の方が、お兄ちゃんより大人だって言えるでしょ?」


 自信満々、自論を語り終えた桃子がドヤ顔で手に持った缶を目線の高さまで持ち上げる。


「う~、たまきにはまだ難しい~」

「なら、環より桃子の方が大人だね」

 増々混乱し始めた頭を抱えてソファに転がる環の姿に、桃子がくすりと笑みを浮かべた。

 そうして彼女は「だ、大丈夫かな」と不安と期待が入り混じった育の視線を受ける中、缶に唇をつけたのだ。

ブラックは缶コーヒーで飲もうとすると飲めなくなる

美味い店のブラックコーヒー飲んで、なにが美味いのかを知れば普通に飲めるようになるよ
アロマ缶以外は

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 ――その時、育と環は初めて知った。『コーヒーでも虹が出来るんだ』と。

「ぶふっ! ぺへっ!? ぺっ、ぺっ!!」

 そして二人は初めて見た。掲げた缶はそのままに、激しくむせる桃子の姿を。
 いつでもどこでも堂々としている、彼女がうろたえ取り乱す姿をだ。


「なにこれっ!? 腐ってる!」


 涙目で眉間にしわを寄せ、缶を握る右手を目一杯自分の体から離すと桃子は二人に訴えた。


 それから缶コーヒーの名誉のために付け加えると、
 中身が腐っていたワケでは断じてない。ただただ単純明快に、苦味がほとばしっていただけで。

 ……何を隠そうこのコーヒー。
 業界ではそこそこ名の知れた、打倒睡魔の強い味方。

 要はゲテモノブラックコーヒーなのだ。


「も、桃子ちゃん大丈夫!? 気分が悪くなってたりしない?」

「く、口も服も真っ黒け……。たまき、ジャージとタオル持って来るね!」

 ああ、こんな時にこそ持つべきものは友達かな。

 いまだショックから抜け出せない味覚と頭を抱えながら、桃子は力なくソファに横たわった。

 例え大量のかき氷を早食いしてもここまで頭がズキズキ痛むことはないだろうし、
 どんなに粘着性のあるお餅を食べたって、歯がこれほどまでにくっついて離れることを拒んだりはしないだろう。


 そしてそして、桃子にとって最大の誤算だったのは、
 こんな不快感極まる後味を感じさせる飲み物だったと言うのにだ、

 その最初の一口。そう、最初の一口だけはこの上もなく美味しく感じられたことにある!


「桃子ちゃん? 桃子ちゃん! 大丈夫? わたしの声が聞こえてる?」

 ああ、何という事だ。まさかコーヒーがこれほど恐ろしい物だったなんて。

 桃子の手を握った育が、虚ろな視線で自分を捉える彼女に向けて、必死の思いで呼びかける。

 するとぼんやりとした表情はそのままに、桃子がぱくぱくと口を動かしたのだ。

 ……なにか、自分に伝えたいことがあるらしい。


「も……こ、……めないよ」

「えっ?」

 桃子の口元に自分の耳を近づけて、育が「なに? どうしたの?」と訊き返す。

 すると彼女の耳に聞こえて来たのは、あまり頷きたくはない提案だった。

===

「桃子、諦めないよ。絶対にこのコーヒーを飲んでやる」

 環の持って来たジャージに着替え終わり、
 脱いだ服にデカデカとついた染みを睨んで桃子が言った。

 もはやこれは意地と意地とのぶつかり合い。
 加えてお気に入りのチュニックの、弔い合戦でもあった。

「最初の一口、最初の一口だけは美味しいの」

 不安そうな顔をした、育と環の顔を見ながら桃子が粛々と喋り出す。


「でも、その後はすっごくマズいから。一人一秒未満、ちょびっとずつしか飲んじゃだめ」

「一秒未満……」

「ちょびっとずつ……」

「そう。本当にちょっとずつちょっとずつ、三人で順番に飲むんだよ。そうして全部飲み干せば――」

「わたしたち、プロデューサーさんより大人だって」

「胸を張って言えるんだね、ももこ!」

「うん、二人ともその通り。……最初は一人一本ずつ飲むつもりだったけど、
 こういう時の臨機応変さも、大人としては大事だから」


 これは、少女たちのチャレンジだ。
 度胸試しでも、罰ゲームでも何でもない。

 ただただ大人の証を立てるという、
 その為だけに行われる挑戦、心を試す成人の儀。

「……それじゃ、桃子から行くね?」

 再び缶を手に取って、桃子が震える声でそう言った。

 本来ならば二度とは味わいたくない飲み物である。
 が、彼女は普段、このコーヒーを飲んでいる男の存在を知っている。

 ……負けたくない! ただ、その一心で彼女は口をつけるのだ。

 ゆっくりと、スチールの飲み口に唇を寄せ……。


「んっ!」


 ぴくり、桃子が目を閉じ肩を震わせ声を上げた。
 だが、今度は先ほどのように派手に噴き出したりはしない。

 そっと缶から口を離すと、そのまま隣の育の手に、持っていたコーヒーを手渡した。


「も、桃子ちゃん大丈夫……?」

「うん……さっきよりかは、慣れたみたい」

 その落ち着いた受け答えに、育は桃子が決して強がりなどではなく真実を語っているのだと理解した。

 そしてまた彼女の言う通り、大切なのは慣れなのだろう。

 大人になるということは、物事に慣れていくことだと人は言う。
 ならば、自分も慣れなくては! その先にいつも描いている、大人の自分がいると言うならば……。


「じゃあ、次はわたしが飲んでみるね」


 環と桃子に見守られながら、育がそっと缶を唇に近づけた。

 ぷんと、コーヒー特有の濃い香りが彼女の鼻腔を刺激する。
 それはくらくらと頭を揺する大人の匂い。

 恐る恐るといった様子で、育はその液体を口に含む。

これは素晴らしいですな
休憩時間内に読めきれないのが悲しい

>>1
周防桃子(11)Vi
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大神環(12)Da
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中谷育(10)Vi
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「……ふ、うっ!?」


 それは未知とのファースト・キス。

 未だかつて味わったことのないその味は、彼女の好奇心を「これでもか!」と言わんばかりに煽り、
 さらに一口、もう一口と、求めるように舌を絡めさせる。

 だが、忘れてならない約束が。


『一秒未満、ちょびっとずつしか飲んじゃだめ』


 ああ、ああ! けれどもこの味が彼女を離さない! 

 決して美味しいワケではない。しかし、我慢ができぬ味でもない。

 こくこくと小さく育の喉が鳴る様を、桃子と環は何も言えずにただ黙って見守るしかなかった。

 ……それから何秒たっただろう? 

「ん、ふっ」と細く切るように息を吐き、育が缶から口を離す。


「……凄い味。苦くて、臭くて、でも――」


 そして育は、二人の友に恍惚とした表情で言ったのだ。


「――美味しい」

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 まさかまさかの展開に、内心桃子は焦っていた。

 育との間にある友情は、もちろん真実のものであり、桃子自身、また育の方も相手をないがしろにするだとか、
 内心低く見ているなんてつもりはサラサラ無い。

 二人は常に平等で、ゆえに固い信頼で結ばれていたハズだった。

 ……なのに今、桃子は引け目を感じていた。

 一歩も二歩も育に先を、大人の階段を登られてしまったと、
 そう思わずにはいられないような出来事だった。


「意外と我慢できる味だったよ」


 妙にしっとりとした言い方で、育が三番手である環の手にコーヒー缶を握らせる。
 その様子を眺めながら、桃子は密かに決心した。

(次は、桃子だって育より長く飲むんだから……!)

 二人は良き親友であると同時に、良きライバルでもあるらしい。

 ……さて、それでは環はと言うと。


「うっ!? あ~……これ、本当に飲み物なの?」

 早くも顔を不快に歪め、コーヒーを自分の顔から離している。

 空いている方の手で口元を押さえているところを見る限り、どうやら匂いがダメらしい。

「環ちゃん、頑張って!」

「環、いつまでも子分のままでいいの?」

 それでも育と桃子の応援(?)を受け、環が「あぅ、分かった……」と小さく頷いた。

 それから彼女は自分の顔の方をコーヒー缶に近づけて、グイッと一息にあおったのだ。


「んんぅ~っ!!?」


 そうして口いっぱいに中身を含むと、涙目になって缶を置いた。

 両手で口元をしっかり押さえ、一滴も外にはこぼすまいと、環はもごもごと口を動かしながら少しずつ、
 少しずつこの何とも言えない飲み物を喉の奥へと流し込んでいく。

 ハッキリ言って味は最悪、鼻に抜ける風味も酷く不快で美味しくなく、
 今にも吐き出してしまい衝動に駆られるほどだ。

 ……だが、環はこの試練を投げ出したりはしなかった。

 既に育と桃子が成功させているという事実に、
 年長者としてのプライドがあったのかもしれない。

 とうとう全てを飲み干して、環はようやく口を押えていた手をどけた。


「ごほっ! こほっ、こほっ!」

 そしてむせる。舌を出して。べーっと舌を外に出して、
 環は「はっはっ」と犬がそうして体温調節するのと同じように、味覚を取り戻そうと必死だった。


「うぇ~、こんなの全然美味しくない……」

「そうかな? クセはあるけど、飲めない味じゃ無かったけど」

「ちょっと二人とも、桃子が飲む分殆ど無い!」

 桃子がテーブルの上に置かれた缶を振り、不機嫌そうにそう言った。

 すると育と環は「何を言ってるんだろう?」という風に、お互いの顔を見合わせて。

「一本を、三人で空にするんだよね」

「そうだよももこ、飲み干しちゃえば?」


 だが、桃子はそれではダメなのだ。

 自分はちょっぴり、後の二人はたっぷり。これでは自分の面目は丸つぶれ。

 少なくとも二人と同量か、それ以上の量を飲まなければ、気持ちにけじめがつけられない。


 彼女は唇を噛みしめると

 ――それが悔しさから来るものか、はたまた後には引けぬ不安がそうさせたのか?
 それは桃子にも皆目分からなかったが――

 オンボロ冷蔵庫の扉を乱暴に開け、
 中に入っていたコーヒーを残らず全てテーブルの上に並べて言ったのだ。


「やっぱり、一人一本ずつ! 大人だもん、妥協するなんて良くないよ!」

===

 さて、少女たちが己のプライドをかけてコーヒーに挑み、なおかつ少しの大人の扉を開けた後。

 ……さながら狂乱の宴、その跡地の有様を示す事務所に戻った
 プロデューサーは事の経緯を聞き出すと、呆れた様子でこう言った。


「馬鹿だな、こいつは子供が飲むようなもんじゃない」


 あちこちに転がる空き缶をせっせと拾い集めながら、彼は淡々とした調子で喋り続ける。

「無糖の甘くないコーヒーを? 飲んだら大人になれると思った? 
 ……あのなぁ、そんなことで大人になれるって言うんなら、俺は子供の頃に抹茶菓子をバクバク食ってたぞ」


 さらに言葉を続けながら、今度は拾い残しが無いかキョロキョロと辺りを見渡して。

「それで? なりたかった大人にはなれたのか? 
 ……まっ、この立派な散らかしようだけ見れば、十分大人とタメを張れるな」

 だが、少女達は誰も何一つ答えない。いや、答えることができなかった。

 何せコーヒーの飲み過ぎでダウンした桃子たちは、
 今やソファに三人仲良く寝かされて、うんうんと唸っていたからだ。


 そしてそのすぐ隣では、少女達三人を手厚く介抱しながらも、
 決してビデオカメラは止めない松田亜利沙の姿があった。


「で、良い画はバッチリ撮れたのか?」

 プロデューサーの質問に、初めから一部始終を見ていた亜利沙は至福の表情でこう答えた。

「それはもうどこも惜しみなく完璧に! 
 三人が大人の階段を登るステップ、余さず収めさせて頂きましたっ♪」

「……俺としてはこうなる前に、是非とも止めて欲しかったけどなぁ」

 やれやれと首を振り、プロデューサーが最後に残っていた開封済みのコーヒー缶に口をつける。

 それは特に理由のない行為。
 単に、中身が残っていては捨てられないからそうしただけの。

 ……彼にとってはその程度、なんてことはない行動だ。


「……っ、マズッ!」

「プッ、プロデューサーさんっ!?」


 しかし渋い顔をする彼とは対照的に、亜利沙の顔は真っ赤だった。

 なぜなら彼女は知っていた。

 その缶を開け、誰が飲み、誰が口づけ、そして誰が最後に飲み切れなくてそこに置いておいたかを。

 真実はただ一人彼女の胸の内。
 それは恐らく誰にも知られずに、彼女が墓まで持って行くことだろう。


 とにもかくにも765プロの、ある日における一幕の話。

 どっとはらい。

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 以上、おしまい。雑談スレの熱に浮かされて。
 コーヒーで本当に虹ができるかは分かりません。
 後桃子の服がブラウスなのかチュニックなのかもさっぱりです。
 とはいえ楽しんで頂けたら幸い。

 それでは、お読みいただきありがとうございました。

未知とのファーストキスとか洒落た言い回しイイネ
乙!


敢えて亜利沙が可愛い

おつおつ
みんな可愛くて良い作品をありがとう

Pェ…

やっと読めた、ホント素晴らしい
小学生組言ってよかった、乙です

>>21
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/XSCe3R5.jpg
http://i.imgur.com/81jxfLo.jpg

先輩かわいい乙

拾い集めた方の空き缶ください

Pが飲んだやつ以外の空き缶を貰おうか

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