サターニャ「冷静に考えると今までガヴリール達に好き放題されていたのは向こうが大悪魔であるこの私の力を恐れ過剰に警戒し策を巡らせていたからに違いないわ!」
サターニャ「そうよ、そうじゃなかったら大悪魔であるこの私が天使に遅れを取るはずがないもの」
サターニャ「と言う訳で今日から私は敢えて無能なフリをしてガヴリール達の油断を誘う事にするわ」
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サターニャ「まずは身近なポンコツ悪魔ヴィネットを参考にして無能なフリをするわ」
サターニャ「ヴィネットは悪魔なのについつい天使的行動をしてしまう事によって毎月の仕送りが減らされ周りから白い目で見られているわ」
サターニャ「まずはこれを実践してみましょう!」
まち子「あれ?こんな所に落とし物が…デスノート?何かしらこれ?」
サターニャ(要するにヴィネットは悪魔なのに悪魔ではない者(天使)の行動をするから無能悪魔のレッテルを貼られている訳よ、それに習って私は悪魔のクセについつい死神的行動をしてしまう無能悪魔のフリをすればいいと言うのが今回の作戦よ、流石私惚れ惚れする程完璧な作戦ね)
サターニャ「そのノート、貴方が拾ったのね!」
まち子「よかった、このノート胡桃沢さんのだったのね」
サターニャ「いいえ違うわ、拾った時点でそのノートの所有権はあんたの物よ」
まち子「そ、そうなの?」
サターニャ「そのノートはデスノートと言って名前を書いた人間が死んでしまうと言う恐ろしい力が備わっているノートよ、好きに使いなさい」
まち子「胡桃沢さん冗談にしてもそれは少し悪質過ぎじゃないの?」
サターニャ「冗談だと思うなら試しに使ってみると良いのよ」
まち子「そこまで言うなら今朝のニュースに出ていた犯罪者の名前を書いて…」
数分後
まち子「ほ、本当に死んじゃった!?」
サターニャ「だからそう言ったじゃない、これで解ったでしょ、後はあんたの好きに使いなさい」
まち子「ふふふ、このノートさえあれば犯罪者のいない新世界を作る事も夢じゃないわ!」
この後まち子がめちゃくちゃキラになった
サターニャ「次はガヴリールを参考に無能なフリをするわよ」
サターニャ「ガヴリールは元は天界主席の有能な天使だったようだけど人間界に来てから家に引きこもり不健康な生活をするようになって堕天した絵に描いたような無能天使」
サターニャ「ガヴリールの真似をするのは簡単ね、今日からしばらく家に引きこもって体に悪そうな物を食べながらゴロゴロすればいいだけなんだから」
サターニャ「そしてこれが今日の為に用意したスペシャルメニュー『まやく』よ!」
サターニャ「なんでもこれが人間界で最も身体に悪い食べ物らしいわ、学校の授業でグラサンがそう言っていたから間違いないはず」
(注意:麻薬は食べ物ではありません)
サターニャ「これを毎日食べる事で不摂生な生活を完璧にこなす事が出来るわ、なーっははは!」
数日後
サターニャ「この数日無断で学校を休みながら学校からの連絡やヴィネットやラフィエル達の連絡も全て無視してやったわよ」
サターニャ「『まやく』は変な味がするけど食べると頭がスッキリして気分が良くなるし身体に良さそうな気がするわ、むしろない方が身体が疲れたり気分が悪くなる位だもの、これはグラサンに騙されたわね」
サターニャ「気をとりなおしてどんどん無能な悪魔のフリをして行くわよ!」
サターニャ「次はラフィエルね」
サターニャ「ラフィエルは一見死角がない程に完璧な天使だけどその実、導くと言う名目のもとに私を中心とした色んな人達を困らせて楽しんでいる天使としては隠れ無能と言っても過言ではない逸材よ」
サターニャ「ラフィエルを参考に無能な悪魔なフリをするにはやっぱり人を困らせてその反応をみて楽しむのが一番だと思うの」
サターニャ「と言う訳でねずみ講をして沢山の人を困らせてその反応みて楽しむ事にするわ」
数週間後
サターニャ「なーっははは!お金欲しさに欲をかいた結果、お金を失いその補填の為に自らの友や家族を同じ状況に陥れ続ける人間達の負の連鎖は傑作ねどれだけ観ても飽きないわ」
サターニャ「ついでにお金も沢山手に入ったしこれは大成功ね」
サターニャ「そろそろ無能悪魔としても様になってきた気がするからそろそろ学校に行きましょう」
学校
ヴィーネ「ちょっとサターニャ、この一ヶ月位どこで何してたのよ!何回もあんたの家に行ったり電話もかけたのに全部無視して」
ラフィエル「そうですよサターニャさん、私も導きがいのある人が居なくて寂しかったんですよ?ガヴちゃんだって『私が調子に乗ってサターニャをいじめ過ぎたのが悪かったのか?』とか言って事あるごとに落ち込んでたんですから」
ガヴリール「ちょ、おい!ラフィエル、その話はしない約束だっただろ」
ラフィエル「そうでしたっけ~?」ニコニコ
ガヴリール「ラフィエル後で覚えてろよ…おい、サターニャそのなんだ、お前が最近学校に来なくなった原因が私だったなら謝るよ、だからさ明日からは学校来いよ、な?」
ヴィーネ「ほらサターニャ、ガヴもここまで言ってくれてるんだから何で学校に来なくなったか怒らないから言いなさい」
サターニャ「実は私堕天、いえ堕悪?したのよ!」
三人「はぁ?」
ガヴリール「どういう事だ?」
ラフィエル「私にもわかりません」
ヴィーネ「サターニャ、どういう事かもうちょっとわかりやすく説明してくれない?」
サターニャ「言葉のままの意味よ?私は毎日自堕落に生活しながら好きな事をしていたの」
ガヴリール「えーっと、それは私みたいに家でゴロゴロしながらネトゲなりテレビを見てたって事か?」
サターニャ「まぁ、そんな所ね、正確に言うなら」
サターニャ「家で自家栽培している麻薬をキメてハイになりながら気まぐれに外に出ては死神界の道具のデスノートをテキトーな人間に配ったりその人間の残りの寿命をかたに悪魔の力を与えてまわっていたわ、どう凄いでしょ?私凄く無能な悪魔でしょ?」
ラフィエル「もうサターニャさんったらガヴちゃんみたいにテレビの見過ぎで変になっちゃったみたいですね」
ガヴリール「サターニャ、ヴィーネが怖いからってそんなバレバレな嘘をつかなくても大丈夫だぞ?」
サターニャ「ちょ、嘘じゃないわよ!これを見たらあんた達も私を信じるはずよ」ノートパソコンを出す
ガヴリール「いやまずこのあからさまに何十万はしそうなノーパソは何だよ?お前そんなに金を持っていたのか」
サターニャ「これはねずみ講で手に入れたお金で買ったのよ、ねずみ講」
ガヴリール「あ、そうですか」
サターニャ「絶対信じてないでしょ!」
ラフィエル「サターニャさん、このモニターに映っているだだっ広い場所はどこでしょうか?」
サターニャ「それは私がこの前『らんさむうぇあ』で大企業の重鎮達を揺すって手に入れたお金で作った地下闘技場サタニキアコロシアムよ!」
ラフィエル「そうですか(どうしましょう、サターニャさんが前にもまして導きがいのありそうな人材に…)」
ヴィーネ「誰か出てきたわよ」
解説者『第一コーナー、自称天使の女の子タプリスちゃん!』
タプリス『ふぇ~』
ガヴリール「おいタプリスが出てるぞ」
解説者『第ニコーナー、サタニキアコロシアム最強の化け物《人喰い狼》犬!』
犬「グルルルゥ!」
解説者『それでは試合開始です!』
タプリス「?ぃえ~ん、天真先輩~」
観覧注意
ヴィーネ「え?何この動画…」
ラフィエル「た、タプちゃんが…」
ガヴリール「どういうことだよ、なんでタプリスがこんな事に」
サターニャ「はぁ、今日のあんた達質問ばかりでなんかおかしいわよ?」
ラフィエル「サターニャさん、そういうのはどうでもいいんで説明して下さい!」
サターニャ「あれはバカ正直なあの天使を騙してお金を巻き上げてその借金のカタに闘技場に出しただけだけど?」
ヴィーネ「どうしてそんな事を…」
サターニャ「どうしてって楽しいからに決まってるじゃない」
ヴィーネ「た、楽しい?タプちゃんがあんなになってるのに?」
サターニャ「その通だけど、あ!あいつが死なないか心配してるんだったら大丈夫よ、死ぬ前に止めるようには言ってるし」
ガヴリール「お前さっきからそれ本気で言ってるのか?」
サターニャ「ええ、だって私も堕天(堕悪)したんだから!」
サターニャ「ガヴリールあんたと同じよ、私も人間界に来て気づいたの今までの私は偽りで本当の私は今の私だって事に!」
ラフィエル「それじゃあさっき言っていた麻薬やデスノートの話も…」
サターニャ「もちろん本当よ」ドヤ顔
サターニャ(ふふふ、みんな堕天(堕悪)したこの私の悪魔失格なダメダメな無能っぷりに驚いているようね なーっははは)
ヴィーネ「信じられない…」
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「?どうしたのよ、あんた達」
ガヴリール「近づくな!こ、この悪魔が!」
サターニャ(あれ?悪魔?なんか違う?)
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