書溜めあり
パパッと終わらせます
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モバP「いや、ライラさんって怒るの苦手だって言ってたしいつも笑ってるから気になるな、と」
裕美「いっつも笑ってるならそれで良いんじゃないかな……?」
モバP「新鮮な表情も見たいんだよ! 哀しんでる顔とか楽しんでるところとか!」
裕美「うーん……力説されても、ちょっとわからないかも……」
モバP「一度見ればわかるって! ちょっとライラさんに色々してみようか!」
裕美「コラッ! あまりライラさんに変なことしない!」キュピィン
モバP「悪いことはしない! これは演技とかの仕事をとるのにも必要なことだから!」
裕美「そんなこと言っても自分が見たいだけでしょ!」
モバP「裕美だって最近良い表情できるようになってきたしライラさんにも新しい一面を見せて貰いたいんだってば」
裕美「……少しだけだよ? 酷いことしたらダメだからね」
モバP「もちろん!」
ーーーーーー
裕美「で、まずはどうするの?」
モバP「そうだな……ライラさんなら……アイスお預けとか……?」
裕美「……出来るのかな……?」
モバP「小さい子の分だから食べないでねって伝えておくか」
裕美「ん、そのくらいなら良い……のかな?」
モバP「早速カメラとか用意してくる」
裕美「はいはい。行ってらっしゃい」
ーーーーーー
モバP「これでモニタリングの準備は良し、と」
裕美「こんなのどうやって用意したの?」
モバP「ちひろさんに頼んだ」
裕美「……手際が良いわけだね」
モバP「ライラさーん」
ライラ「はいですよー?」
モバP「ちょっと急用が出来たから出かけるけど、冷凍庫のアイスは食べないでね」
ライラ「どうしてでございますか?」
モバP「お仕事が終わったら食べる! って年少組が楽しみにしてたからさ」
ライラ「おー。それは食べるわけにはいかないでございますね」
モバP「じゃ、留守番よろしく頼むよ」
ライラ「モチロンですね。ライラさんに任せて欲しいですよ」エヘン
モバP「信じてくれたな」
裕美「ライラさんだもん。普段から優しいし疑ったりしないし」
モバP「そう考えると罪悪感が……」
裕美「後でちゃんと謝るんだよ?」
モバP「はい……」
裕美「よろしい。でも本当に一人で大丈夫かな?」
モバP「それは大丈夫。人が少ないのは本当だけど他にも何人かは残ってるから」
裕美「それなら安心。と、お行儀よく待ってるね」
モバP「そりゃライラさんだし」
裕美「そんなに信頼してるならなおさらこんなことしない方がいいんじゃ……」
モバP「信頼してるからこそだよ」
裕美「そうやって屁理屈言う……」
裕美「何か読んでるみたいだけど、なんだろ」
モバP「日本語の教科書っぽいな」
裕美「凄い量の付箋だね……頑張ってるんだ」
モバP「そう! ライラさんは偉いんだぞ」
裕美「プロデューサーさんはどこ目線なの……」
モバP「……保護者?」
裕美「保護者はこんなことしないでしょ!」
裕美「あ、そう言えばあの本フェイフェイちゃんが使ってたやつだ」
モバP「同じやつか?」
裕美「貰ったのかもよ?」
モバP「ライラさんいろんな人に色々分けてもらってるしありえるな」
裕美「人徳だよね。ライラさん、応援したくなる人だもんね」
モバP「ライブの時の差し入れに料理贈られて来るのはライラさんくらいだろう」
裕美「危なくない?」
モバP「ああ。申し訳ないけどそれは渡さなかったし次からは既製品のみの張り紙を出しておいた」
裕美「だよね。ちょっと可哀想だけど」
モバP「そうしたら今度は安く簡単に作れる料理のレシピ本が大量に届いた」
裕美「凄いね!?」
ライラ「美味しい。美味しそう。可愛い。可哀想?」
ライラ「食べられる。見られる。行かられる?」
ライラ「むむ、難しいですねー」
ライラ「頭が疲れたら甘いアイスに限るのでございますけど……」チラッ
ライラ「これはお仕事してる皆さんのでございますからねー。ライラさんは我慢出来るのでございますよー」
ライラ「さ、もう少し頑張るのですよ」
モバP「偉い! よし、アイス持って行ってあげよう!」
裕美「今行ったら台無しでしょ! ダメ!」
モバP「そうか……」
裕美「そう」
モバP「なんか……裕美もノリノリじゃない?」
裕美「…………そんなことない」プイッ
モバP「そんなことあるでしょ」
裕美「ない!」キュピィン!
モバP「ごめんなさい!」
ライラ「プロデューサー殿はまだでございますかねー」
ライラ「終わってしまったのでございます……」
ガチャッ
小関麗奈「あれ? ライラしかいないの?」
ライラ「はい。ライラさんはお留守番ですよ」
麗奈「なんだ、誰もいないんだ……あっ! それなら今のうちに仕掛けを……」
ライラ「何を仕掛けるのでございますです?」
麗奈「イタズラよ! そうねぇ……ココアとコーヒーの缶を入れ替えたりとかしておこうかしら!」
ライラ「ニガニガでございますよー……」
麗奈「それがいいのよ。よし! ライラも手伝いなさいッ!」
ライラ「分かりましたですよー」オー
麗奈「そ、そんな簡単に言われると気が抜けるわね……」
モバP「ら、ライラさんが非行に……」
裕美「麗奈ちゃんったら……!」
モバP「ど、どうする?」
裕美「ライラさんが悪くなったら……どうなるんだろ?」
モバP「あれ? これいい展開なんじゃないか?」
裕美「度が過ぎてたら私が止めに行けばいいし……」
モバP「……見てるか」
裕美「そうだね」
麗奈「それじゃあライラはこれのパッケージを入れ替えて!」
ライラ「紅茶と日本茶でございますね」
麗奈「これで……ホーッホッホッ!」
ライラ(匂いでわかる気がするのでございますです……)
麗奈「あとは……来客用のお菓子の箱と芳乃のおせんべいの箱を入れ替えておくわよ!」
ライラ「はいですよー」
ライラ(どっちもおせんべいでございますねー)
麗奈「それから……扉にバズーカを……!」
ライラ「それはダメでございますよ。入った人が怪我してしまいますねー」ムー
麗奈「そ、そうね。辞めておくわ」
モバP「危ないことはしっかり止めてくれた! イタズラ自体は……」
裕美「なんか……しょっぱいね」
モバP「うん……」
裕美「で、でも良いことだよね!」
モバP「うん……麗奈って普通に良い子だよな……」
裕美「本人に言っちゃダメだよ?」
モバP「分かってるわかってる」
ガチャ
ありす「ただいま戻りました」
みりあ「ただいまー!」
桃華「戻りましたわ♪」
ライラ「おかえりなさいませですよ」
麗奈「お疲れ様!」ニヤニヤ
ライラ「アイスがあるので皆さん食べると良いのですよー」
みりあ「わーい! アイスー♪」
ありす「い、イチゴ味はありますかね。べ、別にそんなに欲しいわけでも無いですけど」
桃華「お茶、淹れておきますわね♪」
ありす「私はいつも通りコーヒーにします。大人なので」
桃華「私もいつも通り紅茶に」
みりあ「みりあもコーヒーにしてみようかなっ♪」
ありす「淹れておきますね。大丈夫です。コーヒーの淹れ方は李衣菜さんに聞いたことがあります」フンス
桃華「お手並み拝見、ですわね」
麗奈(引っかかったわね……! あれ……?)
ありす「……コーヒーってそんなに苦く無いんですね」
みりあ「甘くておいしーね!」
桃華「あら? これ緑茶ですわね。今日話題になっていましたけど……良いですわ!」
ありす「抹茶は美味しいですからね。きっと緑茶も美味しいですよ」
みりあ「みりあも緑茶のアイス好きー!」
ライラ「ライラさんもー」
みりあ「本当? ライラちゃんにも一口あげるー!」
ライラ「おー。ありがとうございますねー」
麗奈(……あれ?)
モバP「見事にからぶったな」
裕美「うん……」
モバP「むしろありすを助けてあげたことにならないか?」
裕美「うん……」
モバP「やっぱりあいつ良い子なんじゃ……」
裕美「うん……」
桃華「そろそろ私達は帰りますわね。ごきげんよう」
みりあ「またねー♪」
ライラ「また明日でございますよー」
ライラ「……残念でございましたねー」
麗奈「き、きっと次は成功するわよ!」
ライラ「はい。頑張ってくださいですよ」
麗奈「そうとなったら……とりあえずアタシもアイスを……」
ライラ「さっきので全部でございますよ」
麗奈「えっ!? ……買いに行くわよ!」
ライラ「食い意地が張ってる、でございますですねー」
麗奈「そ、そんなこと無いわよ!!」
モバP「あっ、まずい外に出ちゃいそうだぞ」
裕美「私が行って止めてこようか?」
モバP「うーん……いや、そろそろ終わりにしようか」
裕美「ん、どうして?」
モバP「ライラさんはずっとライラさんだったし……裏の顔も何も無さそうだなって……」
裕美「今更そんなこと言うんだ……」
モバP「ま、まあまあ! 裕美も気になってたんでしょ?」
裕美「うーん……事務所の友達の素顔ってあまり知らないからね」
モバP「他の人も今度見てみるか!」
裕美「覗き見は趣味悪いよ?」
モバP「覗き見なんかじゃな……く……はないです……」
裕美「冗談、また今度手伝うから。ふふっ、とりあえずライラさん達のところに行こうか」
モバP「ただいまー」
裕美「お疲れ様ー♪」
ライラ「お疲れ様でございますです」
麗奈「ああ、おかえり。今から買い物に行くから荷物持ち手伝いなさいよ!」
モバP「はいはい。4人で行こうか」
ライラ「わーい。みんなでお買い物ですねー」
麗奈「別に良いけどアイス買いに行くだけよ?」
裕美「プロデューサーさんの奢りで31でも行こうか」フフッ
ライラ「おおーー」キラキラ
麗奈「アタシ3段ね!」
モバP「はいはい……」
モバP「今度は時子の満面の笑みが見たい!」
裕美「流石にそれはやめておこう?」
終わりです
久しぶりになってしまいましたが身の回りが落ち着いたのでまた投稿再開します
ありがとうございました
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