【モバマスSS】 お題は星の数だけ 13夜目 (154)

こんばんは
ひっそりとお題を頂きたいと思います
最初のお題は>>4です
久しぶりなのでお手柔らかにお願いします……

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492863962

ガールズパワーと晴

総選挙期間中の荒木先生と大好きなプロデューサー

志希にゃんにペロペロされるP

それでは「志希にゃんにペロペロされるP」でひとつ
短いかもしれまんせんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……
ちゃんとお題を頂けて、ほっとしました

「なぁ、志希?」

相手を刺激しないように優しく言葉をかける

「ん~?」

志希が短く返事を返す

「その……舐めるのを止めてくれないか?」

何とも変なお願いではあるが、これは急を要するのだ

「ちょっと無理っぽい♪」

楽し気に返事をされてしまった

「無理って言われても……少し離れるとかできるだろ」

俺が言い聞かしている間も、志希は俺の顔を子犬のように舐めまわしている

「キミの言うことは正論だけど、体が言う事効かないの」

にゃははと笑う志希を可愛いと思いながら、どうしたらいいのか考える

そういえば、どうしてこんな状況になったのか考えてみる、と

やはりと言うか、原因は志希であることは言うまでもない

「助手! じゃなくて、キミ、本能を解放させる薬が出来たよ!!」

ええ……妖しさマックスなんですがそれは

「大丈夫、色々とクリアしたから平気♪ 多分」

最後の言葉が不安を煽るが、こいつの言う事は間違いないだろう

しかし、しかしなのだが

「俺が飲むメリットがないよな」

この一言で、志希の顔が見る見るうちに不機嫌になっていった

「そっか……キミはあたしを信じでくれないんだ」

もっとドライかと思っていた志希のふくれっ面を見て、油断していたのだろう

「そうじゃない、俺は志希を信じてるぞ」

俺の軽々しい返事に、志希が俯きながらも笑っているのがわかっていた

「じゃあ、実験台に……あっ」

猫のように笑みを浮かべた志希に、例の薬が降りかかっってしまったのだ

「志希ちゃんを信じないなんて酷い」

ぺろぺろ

「これが他のアイドルだったら取り返しがつかないことになってるよ」

ぺろぺろ

今でも取り返しがつかないことになってるよ? マジのマジで

プロデューサーをペロペロするアイドルとかやばいよ?

俺の感想? そんなの察しろ、頼むから……いや、お願いですから

「キミがあたしをどう思ってるかわかったよ」

そっか、とりあえずそのペロペロを止めよう?

「だんまり? キミらしくない……」

おいふざけんな、原因はお前だからな

「おい志希、ふざけ……」

最後まで言い切る前に、志希の顔が近づいたかと思うと

ぺろり

温かく、湿った舌が俺の顔を優しく這う

「志希?」

ぺろ、ぺろ、ぺろり

「ごめんなさい、止まらないの……」

涙ながらに訴える志希に、なぜか胸がときめいてしまい

それから抱きしめるのに、躊躇いはなかった

「わっ……キミの匂いがいっぱい」

すんすんと鼻をならしてご満悦の志希

「ん~♪ すごく満たされる」

俺としてもこのまま何事もなく終わってくれるなら良いな

「でも……」

顔を上げた志希の瞳には怪しげな光が灯っており

「あたしからキミに手をだすのなら平気だよね♪」

舌なめずりをしながら、目をらんらんと輝かせて俺に問う

こいつの性格だから、どうせ反発してもメリットはない

なので、俺は覚悟を決めて、こう答えた

「お手柔らかにな、他のアイドルにばれたら大目玉だ」

そして、ぼそりと志希が返す

「他の子にも言ってあるから大丈夫♪」

「すまん、よく聞こえなかった」

俺の言葉に、志希はぺろりと首筋を舐めるだけだった

じいっと見ると、志希の顔は赤く染まっており

どこか落ち着かない様子で俺の首筋をぺろぺろと舐めている

そうして、最後に上目使いで俺にこう訴えてきた



「――ねぇ、もっとキミを感じさせて?」

生暖かい舌の感触と、甘い言葉を感じながら

俺は志希の思うがままに志希を求める

「にゃは♪ キミをちゃんとした男子なんだねぇ」

嬉しそうに言う志をきつく抱きしめる

「あたしは逃げないよ、キミが求める限り」

きゅっと腕に力を込めて、返事をするように抱きしめてくる志希

「あたしが消えちゃう前に、しっかり受け止めてね♪」

嬉しそうに、楽しそうにほほ笑む志希

俺は言葉を発する代わりに、ただ抱きしめる

志希が俺の体を忘れないように

志希が俺の匂いを忘れないように

ただ、強く抱きしめる

大切なものがこの手からすり抜けないように

ただ、1人の女の子を抱きしめる

ぺろり

ぺろ、ぺろり

俺の言葉に返事をするように志希の舌が優しく動く

「あーあ、ちょっとしょっぱくなっちゃった」

べえっと舌を出して、毒づく志希

けれど、その後には満面の笑みでこう言うのだ

「まだ足りない、キミもそれを望んでるんでしょ?」

どきりとするような笑顔に、釘付けになった俺はあいまいに頷く

「もう……はっきりしない男の子は嫌われるよー」

楽しそうに言う志希の顔がどんどん近づいてきて、それから……



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
寝落ちしてしまいそうなので、今日は終わりにします
明日の朝ごろお題を頂戴したいと思います

おつおつ

おはようございます
次は>>24のお題を頂戴します

>>3
踏み台覚悟

秘めた恋煩いに苦しむ藍子

早耶があの時(デレステコミュ)の読モ2人と仕事することになった

それでは「秘めた恋煩いに苦しむ藍子」でひとつ
短いかもしれまんせんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

「藍子」

桜が綺麗な並木道

「藍子? 置いていくぞ」

目の前にいるのは気になっている人

いつもお世話になっていて、頼りになる男の人

同年代の男の子とは違う、初めて私が意識した大人の男性

「どうしたんだ、ぼーっとして」

屈んで私の顔を見てくるあの人の顔はとても心配そうで

「桜がとても綺麗で、カメラを持って来ればよかったなって」

とっさについてしまった嘘

ドキドキが止まらなくて、貴方をずっと見ていたせいなんて言えない

「そうだな……天気もいいし、絶好のサボり日和だ」

少し意地悪そうな笑顔で、私の頭をぽんと撫でた

「もう、さぼっちゃだめですっ」

「わかってるって。でもさ、まだ時間あるから」

ほらほらと背中を押されて、ベンチまで誘導されちゃった

「本当に時間は大丈夫ですか?」

「現場も近いし、これくらい大丈夫だよ」

飲み物でも買ってくる、そう言ってプロデューサーさんが席を立ちました

ふぅ……今日は本当に暖かくて春を感じる

風も優しくて、ぽかぽか陽気で日向ぼっこしたら気持ちよさそう

ぐーっと背伸びをすると、何だか眠くなってきて

瞼がゆっくりと落ち……

「お待たせ」

プロデューサーさんの声と同時に、おでこにとても冷たい感覚

「ひゃあっ!」

思わず大きな声がでちゃった……

「藍子は良いリアクションするなぁ」

子供みたいにけらけらと笑うプロデューサーさん

「ひどいですっ! もう口きいてあげませんっ!」

口調はちょっときついけど、本心はそんなこと思ってない

むしろ、私だけにしてほしいって思ってる自分がいる

でも、絶対にこの思いは口にできない

「今度何か奢るからさ。この通りだ」

頼む、と両手を合わせて謝るプロデューサーさんに

「仕方ないですね、またお散歩に付き合ってくれれば許してあげます」

出かける口実ができて、顔が綻んじゃいそうになるのを何とか堪える

「そんなんでいいのか?」

「そんなんがいいですよ」

プロデューサーさんのマネをして、また笑われた

「そういえば、藍子に付き添うのも一週間ぶりくらいか」

ブラックのコーヒーを一口飲んで、プロデューサーさんが言う

「そう、ですね……プロデューサーさんは忙しいですから」

お茶を一口飲んで返事をする、何だかとても苦く感じた

「うちはアイドルが多いからなぁ」

困ったもんだと言いながら、プロデューサーさんが苦笑いをした

私の専属プロデューサーになってくれたらな

そうしたら、お仕事中はずっと近くにいられるのに

「みんなのプロデューサーさんですからね」

ちくりと胸が痛む

みんなの……私が独り占めできない

許されることのない関係性

すみません
一時間ほど席を外します

ひとまず乙

でも、私が一歩踏み出したらもしかしたら……

これだけ私がプロデューサーさんのことを想ってるんだから

きっと、私のことを受け入れてくれるはずなんじゃ……

あれ? でも、プロデューサーさんの周りにはいっぱい可愛い子もいて

優しいプロデューサーさんは分け隔てなく接する人だから、皆にもこういうことしてるはず

もしかしたら、想いを告げている子もいるかもしれない



未央ちゃんも茜ちゃんも大胆だし

どうしよう、私も行動しなくちゃいけないのに

でも、でもだよ? もし拒否されたらどうするの?

プロデューサーさんはきちんとした考えを持ってる人だし

私が想いを告げても、はぐらかされるかもしれない

年齢的にもまだ子供だし、こういう時に大人がうらやましく感じる

「あーいーこー」

名前を呼ばれて視線を向けると、すぐ近くにプロデューサーさんの顔

「きゃあっ」

この人は私の気持ちも知らないで、こういうことをしてくる

あーあ、やっぱり私だけの感情でこの人は何も思ってないんだろうな

そう思うと、何だか寂しくて、とても悲しくて、目の前が徐々に霞んできた

「あ、藍子?」

あたふたするプロデューサーさん、この反応は当然のもの

何もしてないのに、目の前の子が泣いたら誰だって戸惑っちゃう

「なんでもないんです、気にしないでください」

そんなことを言っても意味はないもん

「俺が何かしちゃったか? そうなら謝る」

この人は何も悪くないのに、私が悪いはずなのに……

こうやって迷惑をかけてしまう今の自分に、物凄く嫌悪感を感じる

こういう時だけはこの人の優しさがとても辛い

何だか自分がとても惨めに思ってしまって……

きっと、面倒な女の子だって思われてるんだろうな

そう思ってしまうと、さっきより頬っぺたを流れる涙の量が増えた

私のこの想いは何なんだろう

大好きなはずなのに、こんなことを何故思ってしまうのかな?

自分自身の気持ちがわからなくなってしまって

迷惑をかけたくないと思った人の前で、泣き続けちゃった

困り果てたプロデューサーさんの顔が印象的で

ああ、この人はこんな私にも優しくしてくれるんだな

原因は私なのに、そんなことを思いながら

私が泣き止むまで、プロデューサーさんは傍にいてくれた

「すみません、もう大丈夫です」

涙は止まったけれど、心はちくちくしたまま

でも、私にもちっぽけな意地がある

泣きはらした顔で精一杯の笑顔を作って

「もう大丈夫ですから」

精一杯の演技をプロデューサーさんにした

「そうか……なぁ、藍子」

少し真剣な顔をしたプロデューサーさんが語りだした

「1人で背負い込まずに俺にも話してほしい、できる限りでいいから」

こっちは言いたいけれど、言えないのを我慢してるんです

「そう、ですね……」

ぼそりとした小さいな声で返事をする

「今度からはそうします」

気持ちがぐちゃぐちゃだけれど、プロデューサーさんを安心させようと

「あっ……」

不意に抱きしめられて、考えが止まる

「誰かに見られちゃいますよ?」

「その時は誤魔化すから大丈夫だ」

少し笑いながら、返事をするプロデューサーさん

ああ……やっぱり私はこの人が心底好きなんだ

再確認すると、今まで感じていた不安な面が吹き飛んだ

「もう少しだけ……このままで」

「ああ、わかってる」

大好きな人の温かさに包まれて、気持ちがどんどん落ち着いていく

「こんなちっこい体でしょい込みすぎだ」

うりうりと強く頭を撫でられる

「あぅ~、髪型が崩れちゃいます」

「しばらく我慢しろ」

優しい蹂躙を受けて、私の髪がぐちゃぐちゃになる

「うん、藍子はこのくらいが可愛いぞ」

少し無責任な気もしたけど、まぁ良いか

髪も顔もくしゃくしゃになっちゃったけど

この人を困らせるよりかは全然良い

私の想いは告げられないけれど、でも

「これからも頼りにしてます、プロデューサーさんっ」

「おう、任せとけ」

きっと、この距離感がベストなんだと思う

困ったような、笑顔のような中途半端な顔をしたこの人を

私はこれからも想い続けていくのだろう

泣いてしまったらこうして慰められて、落ち着かせてもらって

その分はお仕事で返すので、目を瞑ってくれたら嬉しいです

「よし、そろそろ行こうか」

「はい」

まだ充分には笑えないけれど、でも……

この人の後を精一杯付いていこう




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
次のお題の前に休憩をもらいます

それでは再開します
次のお題は>>52を頂戴します

P・千奈美「こいつを踏み台に成り上がってやる」

>>25

>>3

三連続で取れてない人がいて笑う

あの時(デレステコミュ)の読モ2人って調べたらわかりますか?
すみません、ぱっと思い浮かばなくて……

分からなかったら普通に前に仕事した子達と一緒にみたい感じでいいんじゃないかな?

できるだけお題に近づけたいので、その2人のイメージがあればいいのですが……

また早耶かよ

保留でどうだろう

さやのデレステコミュ一発目にいるんじゃない?(うろ覚え)

デレステの早耶のコミュのあの子たちかな
http://p.twpl.jp/show/large/ges9f
だいたいこんな感じ(セリフは陰口)

私のデータに早耶がいないのでわからないのです……

あ、それはもうしゃーない>>1諦めよう

>>1 見てきたけれどそのセリフと、モデルBの子が自分たちの事をカメラマンさんがあまり取ってくれないし~と影口をいったその二回のセリフだけなので大丈夫です

>>61さんありがとうございます
それでは「早耶があの時(デレステコミュ)の読モ2人と仕事することになった 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

いつも読んでくださる方へ
ぐだぐだしてしまいすみません
出されたお題は書ききりたいので、見守って頂けると大変助かります

一応肝心そうな部分抜粋してきたけど要らなそうね

あって困ることはないと思う

ここのスレの安価取りは競争が厳しいからな良いSSを書いてくれるてみんな知ってるから安価が中々取れないんだよな

――あの男の人……プロデューサーなのかな? 媚び売っててうける

――そうそう、あんなにべったりしちゃってさ、馬鹿みたいだよねー

嫌なことがフラッシュバックする

仕事の事と割り切れるけれど、やっぱり気持ち的に落ち込んじゃう

いつもお仕事を持ってきてくれるプロデューサーさんには感謝するけれど

まさかあの2人とお仕事する日がくるなんて……

いけないいけない、こんな早耶をプロデューサーさんには見せられない

すぅはぁと深呼吸をして、気持ちを切り替える

よし、お仕事モードに切り替え完了

今日のお仕事も無事に乗り切ってみせます

だって、早耶はプロデューサーさんのアイドルだから

「おはようございまぁす♪」

営業スマイル全開で、元気な挨拶からお仕事は始まるんですよぉ

「おはようございます」

「おはよう……ございます」

例の2人がこちらを振り向いて挨拶を返す

う……そんなに睨まなくてもいいじゃないですかぁ

女の子ってこういう時怖いんですよねぇ

「よろしくお願いしますねぇ♪」

早耶は負けませんよぉ

とは言っても、やっぱり気になる

表立って行動はしてこないけど、こういうのは効きますねぇ……

控室で一息ついて、アイドルとしての松原早耶を見せないと

でも……今回は雑誌の撮影だし、モデルのお仕事はあまり得意じゃないんですよねぇ

こういう時に頼りになるプロデューサーさんはいないし、早耶だけで頑張らないと

ほっぺたをぴしゃりと叩いて、気合いを入れてみる

……ちょっと痛い、早耶にはこういうのは駄目ですねぇ

「はいオッケー。Aちゃんいい表情だったよー」

わ、可愛い……

衣装も可愛いけど、何より笑顔がとても可愛い

早耶にもそんな笑顔を向けてくれればいいのに……なーんて

えーっと、モデルさんのお仕事の時の心得は

確か楓さんに聞いた時があったっけ。楓さんは何て言ってましたかねぇ

「笑顔です……」

「楓さん?」

誰のマネかわかりませんけど、低い声でそう言ってましたっけ

……ただの笑顔なら早耶にもできるんですけど

あの子みたいになんて言うんだろ、違う笑顔は今じゃできないかも

何かが足りないって言うか、感覚的なものなので言葉にするのが難しいです……

「Bちゃんもお疲れ、前よりもっと可愛くなったよ」

「ありがとうございます」

早耶、自信なくしちゃいそうです……

読モさんってこんなにレベル高いんですかぁ?

あ、まゆちゃんは読モやってましたよねぇ

そういえばアドバイスをもらったような気がします

「早耶さん、プロデューサーさんって素敵だと思いませんかぁ?」

「う、うん……素敵だと思うなぁ」

「撮影の時もそれを思ってればばっちりですよぉ」

ちょっと参考になら……なるかもしれません

ただ、まゆちゃんと話してると口調が似てるせいか変な感じかも

「はーい、じゃあ早耶ちゃんいってみようか」

まだ気持ちが不十分だけど、呼ばれてしまった

「あ、松原さん」

「この間はどーも」

いざ、という時に2人に声をかけられました

「今日はお2人とお仕事楽しみにしてました」

笑顔は崩さないように

「あれ? 今日はプロデューサーは一緒じゃないんですか?」

「ほんとだ、ちょっと冴えない感じの男の人がいないねー」

くすくすと笑う2人に、ちょっとむかっとしました

「プロデューサーさんは忙しいんですぅ」

今の台詞を事務所の皆が聞いたらどう思うんだろ

きっと大変なことになっちゃうんでしょうねぇ……

「ふぅん、あんな人でもお仕事あるんですね」

「人手不足なんじゃないかなー?」

自分ならまだしも、プロデューサーさんを馬鹿にされるのはきついです

「あはは、うちの事務所は少し変わってますからぁ」

言い返したいけど、ぐっとこらえる

「なんだ、つまんない」

「まーまー、松原さん頑張ってねー」

子供がおもちゃに興味を失ったみたいに、2人はつまらなそうな顔をして行ってしまった

……言いたい放題言ってくれちゃって

「良いね、その感じだよ」

撮影は順調のはず

あと何枚か撮れば終わるころ、見知った顔がスタジオの入り口からひょこりと顔を出した

さっき冴えないなんて言われていたプロデューサーさんだ

……イケメンじゃないけど、素敵だと思うんですけどねぇ

早耶が撮影に取り掛かっているのを確認すると、邪魔にならないように視線を送ってきた

よーし、早耶の可愛いところ見せちゃいますよぉ♪

ん? プロデューサーさんに近づく2つの影が見える

んん? あ……さっきの2人みたいですねぇ

あーあー、プロデューサーさんの事あれだけ言っておいて……

うちの事務所は大きいですから、取り入れば何かと有利かもしれませんよねぇ

ふぅん……なんとなく魂胆はみえました

ですけど、残念ですがうちのプロデューサーさんは靡きませんよぉ?

冴えない誰かさんに擦り寄る2人はこちらからでも十分に見える

文字通り体を近づけて、まるで匂いでもつけるみたいに

媚びを売ってるなんて早耶に言ってましたけど、そっくりお返ししますよぉ

それに、媚びを売ったところであの人は誰かを贔屓したりはしませんけど

ちょっと寂しく思いますけど、それがあの人の魅力の一つでもあります

しばらく2人がプロデューサーさんにアプローチしてましたけど

全然対応が変わらないので2人とも諦めてどこかへ行ってしまいました

「はいオッケー! またよろしくね」

「お疲れ様でした。こちらこそよろしくお願いしますぅ」

撮影が終わって、すぐにプロデューサーさんのもとへと駆け出す

「お疲れ様、早耶」

「お疲れ様ですぅ、ちゃんと早耶を見ててくれましたかぁ?」

さっきの2人とは違う、優しい表情で出迎えてくれた

「もちろん。良い表情してた」

「嬉しいですぅ♪」

その一言で、さっき2人に言われたことが吹き飛んじゃいました

「早耶とっても頑張ったので、その……」

ちょっとしたおねだり、今日くらいは良いですよね

「よし、飯でも行くか」

嫌そうな顔1つしないでプロデューサーさんが返事をした

他の誰かの評価なんて気にしない

早耶のプロデューサーさんの良さは早耶だけが知ってるんですから

「それじゃ行きましょう」

事務所の皆にはごめんなさいだけど、今日は早耶が独り占めしちゃいます



最後に、すれ違った2人に飛び切りの笑顔で挨拶をしておきました

「お疲れ様でしたぁ♪」




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
最後のお題といきたいのですが、時間がないので明日にします

それと相談なのですが、今の時期は平日にSSを書く時間があまりとれません
最後のお題を書ききるのに何日かかかっても大丈夫ですかね?

ゆっくり書いたらええんじゃよ

お疲れ様です

乙です
お題を送った側なので書いてもらえるだけでうれしいと思います。・・・明日こそ

乙です。
早耶可愛いよ早耶

エタらなければいつまでだって待ってます。

ご意見ありがとうございます
お言葉に甘えさせてもらいますね

30分ほど時間があるので、お題をもらいます
次のお題は>>92です

心「プロデューサーの実家に挨拶に行ってきた☆」P「え?」心「え?」

ウサミンと普通の日

お見合いお母親から強要されてるPと、彼女役をするトレーナー四姉妹

それでは「ウサミンと普通の日」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

「良い天気だなぁ」

青空がどこまでも続き、半分ほど開いた窓からは暖かい風が頬を撫でる

「そうですねぇ」

ふわりと揺れる髪を右手で抑えながら菜々が言う

その顔はいつもよりだらしない……いや、リラックスしているんだろう

ふにゃりとした笑顔のまま、緑茶を啜った

「あ、すあま食べます?」

そういやお茶菓子がなかった

「良いね、たまに食べたくなるんだよな」

ちょっと待っててくださいね、と菜々が席を立った

ポニーテールが左右に揺れ、キッチンへと消える

しばらくした後、二つの皿を持ってきた

「お待たせしました」

ことり、と置かれた皿に乗せられたすあま

見た目はかまぼこだが、れっきとした餅菓子だ

優しい甘さと、もにゅもにゅとした食感で、たまに食べたくなる

ちらりと菜々に目配せをすると、菜々も視線に気づきほほ笑む

「「いただきます」」

2人の声が重なり、同時にすあまを口へと運ぶ

「……うん、すあまだ」

「……すあまですね」

2人とも大した感想がでてこない

要するに、甘い餅なのだ。以上

「でも、良い味だしてるよな」

「はい、菜々は好きですよすあま」

2人してもにゅもにゅとすあまを咀嚼する

最後の一口を食べ終わり、緑茶を啜り、ほっと吐息が漏れた

所用のため席を外します
続きは22時過ぎからの予定です

「さて、今日は何をしようか?」

特に何も予定がない休日

望んでいたものでもあるが、いざとなると何をして良いかわからない

「そうですねぇ……何もしないってのはどうです」

なにもしない……?

「いつも忙しいですから、たまにはゆっくりしましょうってことで」

たまにはこんな日があってもいいか

「それでいこう。とりあえずお茶おかわり、渋いやつね」

今日の予定が決定した。特に何をすることもなくだらだらいこうぜ、だ

「よーし、今日はちひろさんからの電話にも出ないぞー」

「きゃー、 かっこいいー!」

事務所のトラブルは今日は関係ありません!

スマホの電源を切り……やっぱやめ、一応出られるようにはしておこう

「アイドルのLINEとかも無視しちゃうぞー」

「きゃー! かっこいい……とは思いません」

そうだよね、無視は可愛そうだもんね

「ただ……ほどほどに、ですよ?」

ぷくっと頬を膨らませて言われてしまったら、言う事を聞くしかない

「ちょっとぐったり……」

「ナナもぐったりです……」

変なテンションではしゃいだせいか、疲れてしまった

「はぁ……」

おい17歳、自分で自分の肩をトントンするな、老けて見えるぞ

「あ、何か失礼なこと考えましたね?」

「ナナはいつ見ても可愛いなーってさ」

……腕をつねられました

「あー、日向ぼっこさいこー」

場所を移して縁側へ

太陽の光ってこんなに暖かいもんだったっけ?

熱くもなく寒くもなく実に程よい

「光合成したいですねー」

隣の菜々も実に気持ちよさそうだ

「ウサミンならできるんじゃないの?」

「ウサミン星人にもできないことがたくさんあるんですよ」

おい、そんな悟った顔で言うな。リアクションしづらいだろ

ごめんなさい、寝ます……
明日も夕方と夜には書けるかと思います

ウサミン星人は破壊し尽くす事しか出来ないからな…(主に自分の腰)

すみません、今日は書けそうにないです
明日と明後日はまとまった時間が取れそうなので、その時にでも……

夕飯の買い出しへと近場のスーパーへと向かう

なかなか面白い名前のスーパーで、使用頻度も高い

「今日は何にしましょうかねー」

顎に人差し指をあてて、菜々が悩んでいる

「今日は魚がいいかなぁ」

いい歳になると、肉より魚を好むようになる気がする

あ、俺はまだまだ若いよ? うん……

「お野菜をたっぷり入れてホイル焼きにでもしましょう」

ポン酢をかけてさっぱりと魚と野菜を頂く……最高じゃないか

満面の笑みでサムズアップをすると、菜々も同じく返す

まるでリ○ビタンDのCMみたいだ

「あとはひじきを煮て、菜の花を辛し和えにでもしましょうか」

もう渋いとしか言えない。今時のJKは辛し和えなんて知っているのか……

俺は驚愕の事実にごくりと唾を飲んだ

「なぁ、ビール買って良い?」

おかずはヘルシーなのに酒を飲んだしまうのは駄目なのだろうか?

断じて否! ヘルシーだろうが何だろうが酒は酒だ

今夜のおかずはビールに合うに決まっている

「そうですねぇ……プリン体0のなら良いです」

ビールは駄目みたいでした

良いんだよ、俺みたいなのはこんなのがお似合いなんだ

買い物を終えて家へと帰ると、夕飯の支度にとりかかる菜々

エプロンをかけ、髪を結うためにヘアゴムを口にしている姿はどことなく色っぽい

「どうしたんですか? そんなにじっと見て」

「……いや」

こちらの視線に気づいた菜々が顔を近づけてくる

「ははぁ……ナナの姿に釘付けになっちゃったんですね」

口に手をあてて、悪戯っ子のように笑う菜々

くやしい! でも言い訳できない!!

「はーい、お待たせしました♪」

慣れた手つきで全ての料理を作り終えた菜々

テーブルに並べられた料理はどれも美味しそうだ

「食べて良い? すごい腹減ってるんだけど」

「それでは」

「「いただきます」」

2人の声が再び重なり、楽しい夕飯の時間となった

夕飯を終え、食器洗いだけはやろうとしたがやんわりと菜々に断られた

「ナナの目が黒いうちはプロデューサーさんに家事はやらせませんよ!」

あ、やんわりとじゃなかった

それにお前の目、黒くないじゃん

……ま、これも菜々なりの優しさとして受け取っておこう

「よーし! じゃあ菜々にはもっと仕事をもってくるからな」

「……あ、あまり若いこと一緒にする仕事はちょっと……」

「あー腹いっぱい」

「今日もたくさん食べてくれましたね」

菜々の料理は素朴で上手いんだよなぁ

「ちょっと膝かして」

返事を待つ前に、菜々の太ももあたりへと頭を乗せた

適度な弾力が頭を包む

「はぁ……菜々は膝枕まで最高だな」

「なんですかそれ? 褒めてるんですか?」

満腹感と膝枕の心地よさで睡魔が襲ってきた


「ご飯たべてすぐに寝たら牛さんになりますよー」

徐々に意識が遠くなっていく

「もう……仕方のない人ですね」

諦めたように言う菜々の声はどこか楽しそうだ

「お風呂ができたら起こしますからね?」

なんだか頬を突かれている気がする……

「少しだけおやすみなさい、プロデューサーさん」

菜々の優しい声を耳元で感じる

それと、髪の毛を優しく撫でられるのを感じたまま

俺は温かい気持ちで意識を手放した




おしまい

読んでくれた方に感謝を
それと、お題ありがとうございました
お待たせしちゃってごめんなさい……
お題は明日もらいますね、今日はここまでにします

再開します
次のお題は>>118です

ksk

モバマスと仮面ライダー竜崎、クロスオーバー

>>3

荒木先生の人、おったんか残念

クロスオーバーって…

あ、失礼仮面ライダーの龍騎です、竜崎ではありませんでした

すみません、クロスのSSは私の知識量が足りないので書けないのです……
何個か前のスレでもお断りしましたが、私の言葉が足りなかったですね

申し訳ないのですが、安価下の>>119を頂戴します
総選挙期間中のひなって何か違うのですか?

今回>>1に対する無茶振りがきつ過ぎて笑う
いや笑えないけど

>>123
総選挙に向けて頑張ってる比奈とPをイメージしていたので特に違いはないと思います

本当ならば書かなければいけないのですが、私の力不足です
私の不注意で申し訳ありません……

それでは「総選挙期間中の荒木先生と大好きなプロデューサー 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

「アイドルに興味はありませんか?」

素通りしたところ、また呼び止められた

「あの、すみません。アイドルに興味は……」

えっ? もしかしてアタシっスか!?

くるりと後ろを向くと、ぱりっとしたスーツを着た男性が立っていた

こんな女に声をかけるなんて、どこの勧誘かとびくびくしたけど

男性の目はとても誠実な光を放っていて……なーんて、言いすぎでスかね?

とんとん拍子で話が進み、アタシはアイドルとしての道を歩むことになったわけで

今時少女漫画でもこんなベタな展開はないっスよ

アタシ自身も予想できなくて、これは夢なんじゃないかって数日は疑ったっスね

けれど、主人公補正とかは全くかかっていなくて、アタシはモブみたいなもので

何度も何度もトレーナーさんに怒られて怒られて……自分に腹が立つってこういう事なんスね

こんなオタクな女でも少しは意地があるわけで、表面上は適当ですって雰囲気をだしていたけれど

内心は、ちっちゃい炎が揺らめいていた

とんとん拍子で話が進み、アタシはアイドルとしての道を歩むことになったわけで

今時少女漫画でもこんなベタな展開はないっスよ

アタシ自身も予想できなくて、これは夢なんじゃないかって数日は疑ったっスね

けれど、主人公補正とかは全くかかっていなくて、アタシはモブみたいなもので

何度も何度もトレーナーさんに怒られて怒られて……自分に腹が立つってこういう事なんスね

でも、こんなオタクな女でも少しは意地があるわけで、表面上は適当ですって雰囲気をだしていたけれど

内心は、ちっちゃい炎が揺らめいていた

アタシ、こんなキャラじゃなかったんスけど

どっかの誰かさんが褒めちぎるから調子に乗っちゃったんスかね?

いやー、いちいち反応しちゃう自分も自分でスけど、抗体がないから仕方ないっス

んー、チョロインのつもりでもなかったんだけどな……

ま、ヒロインじゃ……ううん、アイドルなんだからこれは言わないっス

要するに、プロデューサーのおかげで自分も変われたわけでス

男性とこんなに接することなんてアタシの人生の中ではないことでした

仕事があると気は朝から夜まで、プロデューサーと過ごす毎日

苦楽を共にするうちに、いつの間にか意識してしまう自分に気づきました

胸がドキドキするって本当なんスね!

これも三次元の相手には初めてでス

……恥ずかしいから、秘密でスよ?

それから少しずつ自分を変えていったんでス

夜更かしもできるだけ……止むをえないとき以外はしないことにして

ご飯も気を遣うようになったっス

健気でスねー、まったく、過去の自分がみたらびっくり仰天っスね

なにはともあれ、アイドルとしての活動に慣れたころ

プロデューサーが聞きなれない言葉を発しました

「シンデレラガール総選挙?」

「ああ、簡単に言うとその年の1番を決めるんだ」

ははぁ……それはそれは壮大な話っスね

「うちは可愛い子いっぱいいるから接戦でスね」

アタシが言うと、プロデューサーがにやりと笑った

あ、これ駄目な奴っス

プロデューサーがこういう顔をするときは碌なことがないでス

今日はここまでとさせてもらいます
続きは明日の夜か明後日の昼ごろには時間がとれると思います

「比奈がシンデレラガールの称号をもらえたら……」

まるでこちらを煽るような

「あー、すまん……無理強いはできないよな」

顔は笑ってまスけど、目が笑ってないっスよ?

……これは挑戦状か何かスかね

「アタシは可愛くないっスからねー」

そう言うと、プロデューサーの目つきが変わった

「それはアイドルとしては言っちゃいけないセリフだぞ?」

あ、地雷踏んじゃったっスかね

「い、いえ……アタシは」

「なぁ、比奈」

言い終わる前にプロデューサーがアタシの肩を掴む

「な、なんスか?」

こちとらこういう体験ないから止めて欲しいっス……

自然と顔が熱くなって、鼓動が早くなる

顔を逸らそうとしても、何故だがプロデューサーから目が離せない

「……」

なんなんスか? いぢめでスか? ののちゃんたすけて!

この雰囲気はヤバいっス……ああ、どうすりゃいいんスか!?

「ほら、やっぱり可愛いじゃないか」

「はい?」

にやにやしてるプロデューサーの言葉にアタシはそんな返事しかできなかった

ぽかんとしているアタシにプロデューサーが言葉を続ける

「普段の時も可愛いけど、照れてる顔も可愛いぞ」

それから視線をしたのほうにずらして、うんうんと頷く

「それにプロポーションもいいしな」

「……セクハラっスよ」

そんなこと言いながらも満更じゃない自分がいる

そっか、プロデューサーにはちゃんと見てもらってるんスもんね

「それじゃ俺はもう行くから」

ひらひらと手を振ってプロデューサーが事務所から出ていく

アタシはドキドキが止まらないまま、それを静かに見送った

開いていた手をゆっくりと胸に当てる

小っちゃく揺らいでいた炎が前よりもおおきくなっていて

「ここまで言われちゃ女が廃るっスね……」

誰にも聞こえないアタシの宣言

今はまだ灰かぶりだけど、本物を目指してみまスかね

「比奈ちゃん、お疲れ様」

レッスンが終わり、一息ついていると聞きなれた声が聞こえた

「お疲れ様でス、川島さん」

「んん? 何だか前より綺麗になった?」

その質問はアタシにはわかんないっス

「いやー、普通じゃないっスかねぇ」

言葉を濁したけど、川島さんは徐々に距離を詰めてくる

「ははぁ……比奈ちゃん恋してるわね」

うんうんと頷く川島さん

「恋!? アタシがでスか?」

心あたりは確かにあるけど……

「そうよ、女は恋をして綺麗になるんだから」

「恋をして、綺麗に……」

プロデューサーはアタシがもっと綺麗になれば喜んでくれまスよね

「で、相手は? イケメンアイドルか俳優かしら」

がしっと肩をつかまれ、あれ? なんかデジャブを感じた

「ほらほら、さっさと吐いて楽になっちゃいなさい」

がくんがくんと体を揺さぶられる、この人結構力強いっスね!?

「川島さん、違うもの吐いちゃいまスよ……」

危ない危ない、アイドルにあるまじき行為をするとこだったっス

「あら、ごめんなさい。それで相手は?」

諦めてくれそうにないっスね、あーあーそんなに目をキラキラさせちゃって

「あーっと、その……いつもお世話になってる方というか」

「なるほど、その言い方からすると年上の男性ね」

川島さんの反応がやたら早い、それに鋭いところを突いてくる

「そんな感じっスね」

「どういう感じの人なのかしら」

ねぇねぇと急かす川島さんを見て、うちの事務所のおねーさんは若いな、と思いました

「そうでスねぇ……アタシをちゃんと見ててくれて」

「アタシを可愛いって言ってくれて」

「いつも心配してくれて」

それからそれから……いっぱいあって何から言うか迷う

「そ、そうなの……羨ましいわ、比奈ちゃん」

川島さんは泣きそうな笑顔でアタシにそう言った

「とにかく、良い顔してるわ比奈ちゃん」

「川島さん?」

アタシの肩をぽんっと叩くと

「大事なプロデューサーさんのために頑張らないとね」

ぱちりとウィンクをしてって、え? なんでプロデューサーの話を……

あ、やば……これはもうばれちゃった系でスか?

「あー、私も良い人みつけないと」

じゃあね、と肩を落として川島さんが去っていく

「そうそう、言い忘れてたわ」

ぴたりと足をとめて、川島さんがこっちに振り向く

「シンデレラの座は譲らないから……なーんて」

やっぱりうちのおねーさんは若いな、と思いました

でも、きっと今の言葉は本音も入ってるんスよね?

天気が良くて、ぽかぽかとした昼下がり

お昼休憩がてら事務所の中庭へと来てみた

おお、太陽さんさんっスね

ぐーっと背伸びをすると、一気に気分が切り替わる

「気持ち良いっスねぇ……」

「ほんとっすね……」

独り言を返されて、びくりと体が震える

「よっ」

よっ、じゃないっスよ! いつの間に後ろに……

「プロデューサーはサボりスか?」

「ん? そうそう、サボりサボり」

そう言いながらがさがさとビニール袋を漁り始めた

しばらくすると、二つのスイーツが出てきた

「どっち食べる?」

片方は抹茶、もう片方はイチゴっスかね

「くれるんでスか?」

「うん、上目遣いでおねだりしてくれれば」

「いらないっス」

被せ気味に拒否ったス

ふいっとそっぽを向くと、プロデューサーが焦ったような声で

「うそうそ、じゃあ比奈はこっちな」

アタシに選ばせるんじゃなかったんスか……

「美味しい」

アタシに手渡されたイチゴのスイーツ

クリームからムース、そのままとイチゴ尽くし

イチゴがゲシュタルト崩壊起こしそう

「美味いなぁ」

プロデューサーも嬉しそうに呟く

「本当っスね」

暖かいし、美味しいし、プロデューサーも隣にいてくれるし

「最近頑張りすぎじゃないか?」

「んー、自分じゃわかんないっスね」

あ、イチゴのチョコも入ってる

「だといいんだけどさ」

ちょっと今これ食べるのに忙しいんスよ

「要するに、たまには息抜きも必要ってことさ」

そう言うと、目の前にもう一つのスプーンが出てきて

「頂きっ!」

「あー! アタシのイチゴ! 最後の楽しみにとっておいたのに」

意識しちゃうけど、やっぱりアタシたちは今まで通りで

でも、これがアタシたちのいつも通りなのかもしれないっスね






おしまい

お待たせしてしまいごめんなさい
読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました


もっと書こうと思ったのですが、やはり落ち着いて書けないので今回はお開きとさせて頂きます
改めて読んでくれた方に心からの感謝を
また読んで頂く機会があればよろしくお願いします


今回はお題安価に参加すらできなかったよ…

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