提督「えふえっくす」
雷「それをするとお金持ちになれるの?」
提督「そうさ。スーパーお金持ちになっちゃうぞ」
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雷「具体的にどう言うことをするの?」
提督「まずパソコンを用意します。口座を作ります」
雷「すごーい!お金が1000万円も入ってる!」
提督「フフッ、とりあえずこれで億トレを目指すよ」
雷「この口座の残高を増やすのは分かったけど……どうやって増やすのかしら」
提督「それなら昨日風呂上がりに10分くらい調べた」
提督「どうやら円高円安を予想してお金を取り合うゲームみたいなもんらしい」
雷「何だかよくわからないけど凄いじゃない!」
提督「今回本気で億万長者をめざしてるからな」
提督「よーし、とりあえずレバレッジ25倍だ!」
雷「ビバレッジ?」
提督「なんとコレをするだけで資金が25倍になるらしい。つまり俺の所持金は2億5000万だ」
雷「この短時間でそんなに……!」
提督「よくわからんがとりあえず200枚くらいSっと」
雷「そんなに沢山かけて大丈夫なの?200枚って多そうだけど……」
提督「この数が多い程儲かる額も増えるんだ」
雷「さすが司令官、物知りなのね!」
提督「おっ、さっそくグラフが動いたぞ」
雷「今グラフは下がってるけど大丈夫なの……?」
提督「もちろん、いい調子だ。ほらここを見てみ」
雷「+28000……ええっ!?もうこんなに増えちゃったの!?」
提督「な?簡単だろ?ここでナンピンだ!」
雷「ナンピン?」
提督「詳しくは知ら無いけどかける枚数を増やす事で儲けが倍々になるらしいぞ!」
雷「すごい!お金がどんどん増えていくわ!」
提督「ここでナンピンだ!」
雷「ああっ!大変、グラフが上がってお金が減ってきちゃった」
提督「なんの!両建てだ!」
雷「りょうだて?」
提督「こうする事によって、今までの賭けがマイナスに動いてもこっちがプラスになる最強の布陣!」
提督「よし、両建てを切ってさらにナンピン!」
雷「しゅ、しゅごいわ……もう30万円も稼いじゃった」
提督「よーし!じゃあ寝るか!」
雷「ええーっ!?見てなくて大丈夫なの!?」
提督「果報は寝て待てと言うだろ?」
提督「そんな微々たる動きで顔色赤くしたり青くしたり出来無いからな」
提督「俺の目指すは億単位。数十万の稼ぎなんて小銭さ」
雷「そうね……じゃあ私が見ててあげる!万が一何かあったらすぐに知らせて」
提督「何言ってんだ。相場は常に上がり下がりする物、まだまだ先は長い。雷も休め」
雷「でも……」
提督「どうだ、たまには一緒に寝無いか?」
雷「私が?司令官と!?」
提督「いろいろ偉そうに言ったが俺も全財産をつぎ込み緊張してしまっててな。抱き枕が欲しいんだ」
雷「抱き枕なら私に任せて!抱き心地には自信があるんだから!」
提督「抱き心地だけじゃ無い。天然のフレグランスでもあるからな。匂いを嗅いでるだけで落ち着くんだ」
雷「におい……?わ、わたし、ちょっとシャワー浴びてくるわ!」
提督「フフフ、その必要は無い。おじさんキミの生の匂いが嗅ぎたいんだ」
雷「ダメよ!それじゃまるで変態じゃない!」
提督「俺が変態だったら嫌いになるか?」
雷「好き!」
提督「ならおいで」
雷「……うん」
クンカクンカクンカクンカクンカ…
提督「ふぁー…………よく寝た」
雷「司令官…………もう……はいらにゃい…………むにゃむにゃ……」
提督「雷の髪の匂いは凄いリラックス効果だ」
提督「さてと、あっちの調子はどうかな。お金がどれくらい増えたか楽…………えっ?」
雷「ん、んん…………あれ?司令官?」
提督「な、なんだこれ……!赤、赤、赤赤赤!真っ赤じゃないか!!お金が!!もうこんなに!!」
雷「司令官!?どうしたの!?」
提督「ナンピン、ナンピン!ナンピンナンピン!なんでナンピンでき無いんだ!!」
雷「司令官、落ち着いて」
提督「これが落ち着いてられるか!」
雷「司令官言ってたじゃない。相場は常に上がり下がりするって。きっとまた良い方に動くわよ」
提督「何を呑気な事を言ってるんだ。もう終わりだ……おしまいだ……」
雷「果報は寝て待てでしょ?もう一度寝ましょ?また抱き枕になってあげるから」
提督「こんな状態で寝られるか!くそッ、こんな事なら雪風を秘書艦にしておけばよかっ……あっ」
雷「…………」
提督「す、すまん雷、どうかしてた!」
雷「もう、どうして司令官が謝るのよ。気にし無いで、悪いのは全部雷なんだから」
提督「ちが……」
雷「ごめんね司令官。雷のせいで司令官を不幸にして。ほら、もーっと私を責めていいのよ?」
提督「雷……」
雷「私がここにいるとまた司令官が損しちゃうから……もう行くね」
提督「まってくれ雷!」
雷「ごめんなさい…………ごめん……なさい……」
提督「最低だ……雷に八つ当たりして」
提督「何が雪風を秘書艦に……だ」
提督「見てみろ。雷がいなくなった途端負債の増えるスピードがどんどん増して行く」
提督「雷だって幸運の女神だったんだ」
提督「もうだめだ……豆苗を育てよう……」
雷「……ん、…………ぃかん」
雷「司令官!」
提督「んっ……」
雷「こんな所で寝ちゃってたら風邪ひいちゃうわよ」
提督「雷…………雷!さっきは悪かった!」
雷「うん……もう大丈夫だから。さぁお布団で寝ましょ」
提督「でも……」
雷「大丈夫、大丈夫。嫌な事なんて忘れさせてあげるから。ね?」
提督「ん…………ぐっすり寝てしまった」
雷「よく眠れた?」
提督「おかげさまで」
雷「私も疲れていっぱい寝ちゃった。あっちはどうなったかな?」
提督「……なんかもうパソコンを見るのが怖い」
雷「なら私が代わりに見てきてあげる!」
雷「うーん……」
提督「…………」
雷「司令官、緑の数字が沢山になってるわ!」
提督「マジで!?」
雷「ほら!」
提督「お、おお……!」
雷「良かったわね!」
提督「雷のおかげだ!雷はきっとあげま……」
雷「あげま?」
提督「いや、なんでもない。とにかく雷のおかげだよ!」
雷「司令官に褒められたなら私も嬉しいわ」
提督「ああ……良かった。本当に良かった……」
雷「この調子でどんどん稼ぎましょ!」
提督「いや、もうFXは止めるよ。真面目に働いて貯金を貯めるさ」
雷「そう?……えへへ、でも雷はそっちの方が素敵だと思うわ!」
提督「気が抜けたら腹減ったな。飯でも食いに行くか」
雷「うん!」
提督「今回のお礼に何でも好きなものをご馳走するぞ」
雷「やったー!じゃあ間宮さんのフルーツパフェ!」
提督「よし、じゃあ行こうか」
雷「えへへ。司令官、また運気が足りなくなったらいつでも雷のこと抱いてもいいのよ?」
提督「そうだな。雷は俺の幸運の女神だからな」
雷「うん。これからも司令官の為にいろいろ頑張っちゃうね」
鈴谷「提督ー、そろそろ出撃してくるねー。なーんか中規模作戦らしいけど気合入れて行きますか」
提督「ああ、すっかり忘れてた。待ってくれ、母港がいっぱいで出撃出来無いからな拡張しておかないと」
鈴谷「え?母港なら結構空いてたからいけるっぽいよ?20くらい」
提督「そうだったっけ?確かギリギリだった気が」
雷「司令官、早く行きましょ!」
提督「お、おお、分かった。じゃあ鈴谷、頼んだぞ」
鈴谷「はーい」
数日後、まるゆが20隻行方不明になっていた事実に気づく提督であった。
依頼出しますん
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まるゆぅ・・・_| ̄|○