【モバマス】白菊デンタルクリニック (24)

モバP「うぅ~、ちくしょー、歯医者ってのはいくつになっても怖ぇもんだなぁ~。聞いてるか法子ォ」

法子「待ってよ今精神統一してるんだから。すぅー、はぁー、ドリルなんて怖くないドリルなんて怖くないドリルなんて怖くない……」

モバP「アイドルは歯並びが命なんだぞォ、わかってるか法子ォ」

法子「ドリルは友達、ドリルは命、ドリルを崇めよ……ハァーッハァーッハァーッ」

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モバP「なぁ法子ォ」

法子「何」

モバP「うわぁ余裕無さすぎて返事が冷たい。でもちょっと興奮する」

法子「で?だから何?」

モバP「つっけんどんにしてても足が震えてるぞ法子ォ身体は正直だな法子ォ」

法子「そういうプロデューサーも手がプルプルしてる、あははー」

モバP「笑えてないぞ法子ォ、アイドルは笑顔が命だぞ知ってたか法子ォ」

歯医者「モバPさんどうぞー」

モバP「うわあああああん助けて法子ォォォ」

法子「大の大人が13才にしがみつかないでよ!!みっともない!!!」

モバP「怖いよぉぉ辛いよぉぉぉぉ俺が何をしたってんだよぉぉぉぉぉ」

歯医者「大丈夫ですよーすぐ終わりますからねー」

モバP「ママーッ」

モバP「……」

歯医者「はい、お口開けてください」チュイイイイイイイイ

モバP「あの」

歯医者「はい?」

モバP「せめておっさんじゃあなくってお姉さんにしてほしいです」

歯医者「口開けてくださいねー」チュイイイイイイイイ

モバP「後生ですかrあがっ」※口をこじ開けられた音

歯医者「すぐに終わりますからねー」チュイイイイイイイイ

モバP「がががががっあがががががが」

モバP「うえっ、ひっく、ぐすっ」

ちひろ「書類濡らすからとっとと泣き止んでください、うっとおしい」

モバP「法子には時子様やゆかゆかりがついてるのに俺には優しくないちひろしかいないなんて……この世界は腐ってる……」ぐすぐす

ちひろ「こちら歯医者から帰ってきて2時間近く泣きっぱなしの男のほざきになります、ご収差ください」

バァァァーーーン※扉を開け放った音

ほたる「ぷっ、プロデューサーさんが泣いてるって聞いて……大丈夫ですかっ!?」

モバP「ほ、ほてゃりゅぅう……」ぐすっ

ほたる「ほ、ほんとに泣いてる……ま、まさか事務所の経営が……!?」

ちひろ「単に歯医者が怖かっただけです」

ほたる「歯医者……?」

モバP「ほたるぅぅぅ、怖かったよぉぉぉ、おっさんが、おっさんがぁぁ」ずびずび

ほたる「きゃっ……そんなに怖かったんですか……?」

モバP「この世の終わりかと」

ほたる「……そう、だったんですか……。……………」なでなで

モバP「……ほ、ほたる……?」

ほたる「無事に帰ってきてくれて、とっても嬉しいです……頑張ってくれて、ありがとうございます……よしよし、なんて」なでなで

モバP「ちひろちひろ、天使がいるよ。ねえみてほら」

ほたる「だから、泣き止んでください……ね? プロデューサーさんが悲しんでると……わ、私も悲しく……ふぇ」ぐすっ

モバP「えっ」

ほたる「あっ……す、すいません……もらい泣きしちゃったみたいです……ほんとに、すみません……」

ちひろ「あー泣かせたー」

モバP「ふ、不可抗力です。ほたるが感じすぎるのが悪いんです」

ほたる「アイドルなんだから、笑ってなくっちゃ……ダメですね。えへへ……。上手く、笑えてますか……?」にこっ

モバP「ねえねえちひろ、天使じゃあないこいつ女神様だ」

ちひろ「よかったですね」

モバP「…………ハッ!? ちひろ、ぼく今凄いこと考えた!!!」

ちひろ「お金の話!?」

モバP「お金の話!!」

ちひろ「詳しく」

モバP「ありがとうほたる、本当にありがとう。お前のお陰だ」

ほたる「え、私の、お陰ですか……? よくわかりませんが、お役に立てて、よかったです」

モバP「また歯医者に行くことになってしまいました」

かな子「美味しいから大丈夫、でもなかったみたいですね……うう、情けない……」

モバP「大丈夫かかな子? 心配するな、俺がついてる」

かな子「プロデューサーさんは平気なんですか? とっても落ち着いてて……」

モバP「ああ、むしろ楽しみだ」

歯医者「モバPさんどうぞー」

モバP「ふぅ、やれやれ面倒だ、仕方ない行くとするか」

かな子「プロデューサーさん、以前はあんなに歯医者怖がってたのに……どうしたんだろう?」

歯医者「……あの、そのヘッドホンとヘッドマウントディスプレイは一体?」

モバP「お気になさらず。ささ、どうぞどうぞ、ちゅいいいんとやっちゃってください」あーん

歯医者(正直邪魔でやりにくい)

モバP(ふっふっふ……これぞ我がプロダクションの誇る天才発明家・池袋さんと俺くんの共同開発した新兵器、名付けて)

モバP(…………キミが名付け親になろうキャンペーンでもう一回稼げるな)

モバP(とにかくこの新兵器(仮)は、モバPくんのような歯医者が憎くて憎くてたまらず魔王になってしまいそうなお友達の心強い味方なのだ)

モバP「新兵器(仮)、スイッチオン」

ザザーッ

モバP(ディスプレイに写った歯医者のおっさんの姿が、一瞬モザイクに包まれ……)

フォンッ

ほたる(歯医者コスチューム)「はい、口を開けてください……」

モバP(なんと白菊ほたるちゃんになりました!!! あんびりーばぼー!!)

ほたる「痛かったら手を上げてくださいね……?」

モバP(おっさんがやったら痛くて憎らしいだけのドリルも……)

ほたる「慎重に……慎重に」チュイイイイイイイイ

ガリッ

モバP「あげゃっ」

ほたる「ああっ、す、すみません……! 大丈夫ですか!?」

モバP(13才の美少女がやってるってだけでどんな間違いもご褒美ですね!!)

モバP(しかも!!!)

ほたる「ん……少し見づらい、かな……」ぐいっ

モバP(顔を近づけてくる!!! おっさんがやっても誰も得しない行為のひとつひとつが最高に幸せ!!!!)

モバP(ふぉぉぉぉおっさんの胸板もとい13才の77を後頭部に感じるうっひょおおおおお)

モバP(このヘッドホンからは合成音声以外に催眠音波とヤバいおクスリが分泌されているから、ないものもあるかのように感じられるのだ!! 一ノ瀬先生ありがとう!!!)

モバP(ふわあああああこれが! こいつがデレステでぷるぷる揺れるいけないお山か!!!! 神に感謝!!! 生んでくれたお母さんに心からの感謝!!!! あっ、今年こそ里帰りしないと……母さん元気にしてるかな)

ガリッ

モバP「おげぁ」

ほたる「ああっ、す、すみません……! わ、私が不甲斐ないばかりに……」

モバP「いいよ! もっと! もっと頂戴!!!」

モバP(おっさんの指が口に入るなんておぞましい感覚も、13才の女の子相手にイケないことしてる背徳感に早変わり!!! べろべろしたくなっちゃうねっ!!!!!)

モバP(ああ、至福の時間だ……もっと、もっとほたるを口の中に感じたい……)

モバP(いいぞこれ! 売れるッ!! 手応えアリだッ!!)

歯医者のおっさん「……本当になんなんだこれ、邪魔だな……外しますよー」


モバP(……ん?)

ほたる「すいません、これ取りますね……よく見えなくって」カチャッ

モバP「あっ」

歯医者「まったく、なんだったんですかこのおもちゃ? さ、続けますよ。口開いて」チュイイイイイイイイ

モバP「あ、え、あ……?」

モバP(新兵器(仮)が、外された……? ほ、ほたるは……? ほたるはどこに……?)

歯医者「開けないと終わりませんよ」チュイイイイイイイイ

モバP「……い……い、嫌だっ、おっさんの指なんて嫌だッ! たっ、助けて! ほたる、かな子、法子ォ、ちひろォォ! 助けてぇぇ嫌だあああママぁぁあああお家帰るあがっ」
チュイイイイイイイイ

ぎゃあああああああああああ

かな子「!?」びくっ

かな子「……今の、プロデューサーさんの悲鳴……? あんなに余裕綽々だったのに……」

かな子「画面の向こうのプロデューサーさんは、歯医者さんのお世話にならないように、毎日ちゃんと歯磨きしましょうね?」※カメラ目線

おしまい

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