モバP「エイプリルフールでの邂逅」 (49)

思い付きゆえ今日では終わらないかもしれません
ご了承ください

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モバP「……さーて、そろそろニュージェネの三人が来る頃か。しかしもうエイプリルフールとは、一年は早いもんだ」カタカタカタカタ

モバP「今日はアイドルたちの出演するイベントがたくさんある。となると必然的に俺の仕事も増えるわけで」カタカタカタカタ

モバP「朝っぱらから大変だな。仕事があるのは嬉しいことだけど」カタカタカタカタ

コツッコツッコツッ

モバP「お、誰か来たか」カタカタカタカタ

ガチャッ

卯月「おはようございます!」

モバP「おう!おはよう!」

卯月「……ふぇ?」

モバP「すまないな、こんなに朝早くに。凛と未央はまだか?いつも三人で来るのに、今日は珍しいな」

卯月「……?」

モバP「ん?どうしたんだ?何か問題でも……?」

卯月「えっとー……あのー」





卯月「あなたは、誰ですか?」

モバP「……えっ?」

卯月「ああ!もしかして、今日のエイプリルフールイベントのスタッフさんですか?今日はよろしくお願いします!島村卯月です!」

モバP「え、いや、何を言ってるんだ?俺は…」

卯月「あれ?そういえば、プロデューサーさんはまだ来てないんですか?」

モバP「えぇっ!?いやいや、ここにいるだろ!?」

卯月「へ?どういうことですか?」

モバP(こ、これは一体……まさか、エイプリルフールだから、俺をからかってるとか?いや、違う。騙そうと演技してる感じじゃない……)

モバP(分からない……ほんとに、何がどうなって……)

ガチャッ

未央「おはよ、ふあぁー……朝早くは眠いねー」

凛「おはようございます……」

モバP「あ、凛、未央……」

凛「あ、おはよ、プロデューサー」

モバP「ああ、おはよう……」

凛「……?何かあったの?」

卯月「おはようございます!凛ちゃん、未央ちゃん!」

未央「ふぇ?さっき挨拶したよね?っていうか、さっき私たちと離れてジュース買いに行ったよね?先に来てたんだ」

卯月「え?ジュース?何のことですか?」

凛「え?」

モバP「……」

卯月「あ、それより、凛ちゃん、未央ちゃん。プロデューサーさんを見てませんか?まだ来てないみたいで……」

未央「え?そこにいるじゃん」

卯月「えぇ!?ど、どこですか!?」キョロキョロ

凛「ちょ、ちょっと、卯月、一体どうしたの?」

モバP「……」

モバP(未央と凛はいつも通りだ。おかしくなってるのは卯月だけ、なのか……?)

未央「いやいやいや!ほら、そこにいるじゃん!」

卯月「?その人は、イベントのスタッフさんじゃ……?」

凛「プロデューサー、これは……?」

モバP「わ、分からない。何がどうなってるのか……」

モバP(卯月に何があったんだ……?)

ガチャッ

モバP(また誰かきた……?ちひろさんか?いや、ちひろさんはイベント会場の確認に行っているはず……来るのは午後からだ。じゃあ、一体誰が……)

卯月「おはようございます!」

凛「おはようございます」

未央「おっはよー!いやぁ、今日は忙しい日になるね!」




モバP「!!?」

モバP「ちょっと待ってくれ!何がどうなってるんだ!?」

卯月1「ってええ!?あなたたちは誰ですか!?」

卯月2「ええええ!?私が二人で、凛ちゃんも未央ちゃんも二人!?」

未央1「ど、どういうこと!?新手のドッキリ!?」

未央2「プロデューサーもいないし、未央ちゃん大混乱だよ!?」

凛1「……!」

凛2「これは……」

モバP(余計に場が混乱してる……待て、落ち着くんだ……ここで取り乱したら分かることも分からなくなるぞ……)

モバP(待てよ……?さっき、未央のうちの一人が、プロデューサーがいないって言ってた……最初の卯月と同じ、か?)



凛2「……ねえ、あの人はアンタの知り合い?」

凛1「私のプロデューサーだけど」

凛2「……そっか」

凛1「……偽物、ってわけじゃないみたいだね」



卯月1「はぅぅ……何が何だか分からないよぉ……」

卯月2「どうして私が二人いるんでしょうか……」



未央1「わ、私には弟がいるし!」

未央2「私にだっているもん!かわいいかわいい弟がね!」

凛1「プロデューサー」

モバP「……!どうした?凛」

凛1「もう一人の私、担当してくれてるのは違うプロデューサーなんだって」

モバP「そうか……!すまない、ちょっと聞いてくれないか!」

卯月1「は、はい!何ですか、プロデューサーさん!」

卯月2「え、プロデューサーさん……?い、いえ、何でしょうか」

未央1「ううぅー……どこを聞いても私と一緒で気味が悪いよー……」

未央2「それはこっちのセリフだって……ドッペルゲンガーってこういうのなのかな……」

凛2「……」

モバP「俺がプロデュースしてる三人とそうでない三人、まとまってくれないか」

卯月1「分かりましたけど……」

スタスタスタ

凛1「別れたよ」

未央1「むぅぅー……!」フシャー

卯月1「違いが分からない……」

モバP「こっちが俺の担当か……で、そっちが」

凛2「ほら未央、向こうを威嚇するのは止めて。猫じゃないんだから」

未央2「くぅぅー……!」ウニャー

卯月2「未央ちゃん、大丈夫ですか……?」

モバP「えっと、そっちの三人は、俺の担当じゃないんだよな?」

凛2「うん……いや、そう、です」

未央2「むむぅ……私のプロデューサーはもっと怖い顔してるよー」

卯月2「み、未央ちゃん!それは失礼ですよぉ!」

モバP「一応名前を確認するけど、それぞれ渋谷凛、本田未央、島村卯月でいいんだよな?」

凛2「はい」

未央2「そうでーす……」

卯月2「はい……」

>>12
訂正

凛1「別れたよ」→凛1「分かれたよ」

モバP「偽物ってことはないよな……見分けがつかないし」

卯月1「どうなってるんだろうね、未央ちゃん……」

未央1「私にも何が何だか……」


凛2「二人とも落ち着いて。別に取って食われるわけじゃないんだから」

未央2「ううー……」

卯月2「そ、そうですね……」



モバP「ん?」

モバP「ごめん、そっちの卯月……うーんと、島村さんって呼ぼうか」

卯月2「あ、はい。何でしょう?」

モバP「君は、そっちの凛と未央、これも渋谷さんと本田さんって呼ぼう。彼女たちにどんな言葉遣いをしてる?」

卯月2「ふぇ?えーっと」

凛2「ですます口調って言えばいいのかな?」

未央2「うんうん。一緒に頑張りましょう!ってな感じで」

モバP「なるほど、こっちの卯月とは口調が違うのか」

凛1「問題解決にはならなそうだけど、ひとまず見分ける手掛かりはできたみたいだね」

モバP(しかし本当にどうなってるんだろうか……何か、何かもうひとつ手掛かりがあれば……)

タッタッタッタッ

モバP(また誰かきた!?これ以上事態が悪化したらもう手が付けられないのに!)

ガチャッ

武内P「み、皆さん!お待たせしてしまい、申し訳ありません!」

モバP「!!?」

卯月1「」

凛1「なっ」

未央1「わぁぁぁ!?」

未央1「あ"あ"あ"あああっっっ!!?なになになに!?まさか、ソッチ系の人!?」

凛1「……!!」ギロッ

卯月1「」

モバP「な、な……」

武内P「……!?NGsの皆さんが、二組……!?こ、これは一体……」

モバP「あ、あんたは一体誰だ!?ここに何をしに来た!?」

武内P「わ、私はここに仕事に……いや、あなたこそ、一体どなたですか!?」

未央1「あわわわわ!!ドッペルゲンガーに明らかにやばい人!!エイプリルフールが私の命日!?」

卯月1「」

凛1「くっ……」ギロッ

モバP「くぅっ……」ジリッ

武内P「むっ……」カタッ

未央2「ちょ、ちょっと待ってプロデューサー!この人は悪い人じゃないよ!」

卯月2「ぷ、プロデューサーさん!落ち着いてください!」

凛2「そっちの人たちも待って!この人は私たちのプロデューサーだから!」

ワーワーギャーギャー

モバP「……どうも、申し訳ありませんでした。誤解してしまって……」

武内P「いえ、こちらこそ……」

未央2「な、何とか収まったぁー……ふいー……」

未央1「ううぅ……ほんとにもうダメかと思った……」

凛2(そりゃあ、知らない人が見たらプロデューサーは……)

凛1(にらみつけるなんて、ちょっと申し訳ないことしちゃったな……)

卯月1「う、うーん……」

卯月2「だ、大丈夫ですかー?」パタパタ

武内P「改めまして。私は、346プロ所属で、シンデレラプロジェクトのプロデューサーをしているものです。どうぞよろしくお願いいたします」スッ

モバP「あ、ありがとうございます。俺、じゃない、私は、CGプロでプロデューサーをしているものです。よろしくお願いします」スッ

モバP(この人、本当にプロデューサーなのか……人は見た目に寄らないな……)

武内P「ところで、お伺いしたいのですが、この状況について、何かご存じでは……?」

モバP「すいません。私も何が何だか……」

武内P「そう、ですか……」サスッ

モバP(うーん……依然として、こうなった理由は分からない。一体どうしてなんだろうか。そもそも、346プロなんて聞いたことないぞ)

モバP「あの、こちらからもいいですか?」

武内P「ええ」

モバP「346プロとは、一体どこのプロダクションなんですか?失礼なのは承知していますが、その名前を聞いたことがなくて……」

武内P「えっ?それは、本当ですか?」

モバP「えぇ……」

武内P(346プロを知らない……346プロを知らないということは、美城グループについても知らないということになる……あれほどの規模の企業を知らない?いや、そもそも……)

武内P「ここは、私のプロジェクトのルームなのですが……」

モバP「そんな馬鹿な……どこをどう見てもうちのルームそのままですよ!?」

武内P「そんなはずは……!いや……」

武内P(よく見れば、大まかな家具の配置はそのまま……しかし、細かな装飾に差異がある……明らかに昨日まではなかった小物が……)

武内P「……どうやら、確かにここは私たちのルームではないようです」

モバP「そのはずです。私は一番最初にここに来ていましたから」

武内P「しかし、だとしたら、私たちの事務所は一体どこに……」



凛1「アンタたちもNGsなの?」

凛2「そうだよ」



未央1「いやいやいや、実は顔を引っ張るとマスクが破れて別の顔が……ちょっ、ひゃめへよ」グイーッ

未央2「いひゃい……」グニーッ



卯月1「……はっ、こ、ここは?」

卯月2「あ、起きましたか?」パタパタ

卯月1「わ、私!?はぅっ……」パターン

卯月2「わー!?まだ混乱してるー!?」パタパタパタパタ

モバP「そもそも、なんで同じ人間が二人もいるかが謎なんですよ……」

武内P「ええ……」



凛1「へー、それじゃあ、みくや美波たちもそっちにもいるんだ」

凛2「うん」



未央1「うにゃー!」テシテシ

未央2「ふしゃー!」テシテシ



卯月1「ご、ごめんね。迷惑かけちゃって」

卯月2「いえいえ!気にしないでください!」



モバP「……」

武内P「……」

モバP「なんか、落ち着いてきましたね」

武内P「申し訳ありません……」サスッ

モバP「いやこちらこそ」ペコペコ

モバP「うーん、聞いて、みるかな……」

武内P「何か、気になることでも……?」

モバP「ああいえ、実は、うちにちょっと不思議なアイドルが数名いまして。その子たちだったら、ひょっとしたら何か分かるかなー、と」

武内P「はぁ……」

モバP「……ははは、流石に、変ですかね?こんなことを、アイドルに頼ろうだなんて」

武内P「……いえ、そんなことはないと思います。私も、時々アイドルから、底知れぬ力を感じることがありますから。それに、そんなアイドルには、私も心当たりがあるのです」

モバP「……」

武内「そして、既にあり得ないことが起こってしまっているのも事実です。そのような状況で、何があっても、もうあり得ないなどとは言えませんから」

モバP「ははは、確かに。たった今、そのあり得ないことを自分の身で感じているわけですからね」

モバP「それじゃ、ちょっと呼び出してきます。ちょっと待っててください」

武内P「ええ、よろしくお願いします」

タッタッタッ

武内P「……」



凛2「はぁ!?それじゃあ何!?ここのプロデューサーは、そんなにたくさんのアイドルを担当してるってこと!?」

凛1「うん、そうだけど……」

凛2「ほんとに人間なの……?」



未央1「くっ……これはもう信じざるを得ないね……さすがは私……」タッタタ

未央2「私が相手だったら、余計に負けられないね!」クルクル

未央1「なにおう!ダンスのキレで私が負けるはずないでしょ!」ピョンピョン



卯月1「そうなんだ……そんなことがあったんだね」

卯月2「はい……プロデューサーさんが励ましてくれて、凛ちゃんと未央ちゃん、みんなと一緒にまたライブができて、それで、それで……ううぅ……」グスッ

卯月1「頼れる友達になれたんだね……仲間がいるんだね……よかったね、よかったね……!」グスッ



武内P(会話の内容までは分からないが、少なくともアイドルの皆さんは打ち解けているようだ)

武内P「……」

スタスタスタ

武内P「あの、皆さんに聞いてもよろしいでしょうか……?」

凛2「うん?どうしたの?プロデューサー」

武内P「いえ……自分と同じ姿かたちをした人がいるのは、本来あり得ないことです。不安などは、ないのかと思いまして……」

凛2「ああ、そのことね」

未央2「いやぁー、だってコレにだけは弱いところを見せたくないしー」

未央1「コレとはなんだコレとは!もう許さないからね!」テシテシ

未央2「あれだけで怒るなんて!私にあるまじき器の小ささだね!」テシテシ

未央1「わざわざ煽るような言い方しといてっ!人のこと言えないでしょーが!」テシテシ

未央2「なにおう!」テシテシ

凛1「もう、未央二人はそっちに行っといて。話ができないから」

未央1「だってー!コレが悪いんだよ!」

未央2「コレとはなんだコレとは!うにゃー!」テシテシ

未央1「ふしゃー!」テシテシ

凛2「ほんとそっくりだね」

凛2「まあ、未央の言うことも理由の一つではあるよ、やっぱり自分相手に弱い姿は見せたくないし」

卯月2「それに、私たちにも、プロデューサーさんがいますから……大丈夫です」グスッ

凛1「あれ?卯月たちどうしたの。目、真っ赤だけど」

卯月1「えへへ、色々話を聞いてたら、感極まっちゃってね?」グスッ

卯月2「プロデューサーさんもいるし、凛ちゃんや未央ちゃんも一緒です。それに、もう一人の私たちと、そのプロデューサーさんも、優しいですから」

卯月2「だから、大丈夫です」

武内P「……そうですか。申し訳ありませんでした」ペコッ

卯月2「えぇ!?きゅ、急にどうしたんですか!?」

武内P「いえ、私の未熟さゆえに、気遣うこともできず……それどころか、不安感を煽るようなことを……」

卯月2「気にしないでください!」

凛2「そうだよ。気にしてないから」

武内P「……はい」

凛1「そっちのプロデューサー、顔に似合わず腰が低いね」

凛2「まあ何度か職質されてたりするから、結構こっちも大変だけどね」

卯月1「え!?そうなの!?」

卯月2「あはは……そうなんです」

武内P「そ、それは……!意図してやったわけでは……!」

凛1「ふふっ、そうだろうね」

アハハハ



未央1「……ねー、気づいたら蚊帳の外なんだけど」

未央2「これは納得いきませんなー」

未央1「よーしそれじゃあ?」

未央2「突撃だぁー!」

コラー! ワタシタチモマゼロー!



武内P(アイドルの皆さんは知らないうちに成長していたようだ。むしろ私の方が、この状況に対して不安感を抱いていたのかもしれない)

武内P(情けない……私も成長しなければ)

モバP「346Pさん。連れてきました。芳乃と、こずえです」

武内P「やはり……どうぞよろしくお願いします。依田さん、遊佐さん」

芳乃「ほー、そなたが彼女らのぷろでゅーさーですかー。とても良い気を感じますー」

こずえ「かおはこわいけどー……とってもいいひとなのー……」

武内P「は、はあ……ありがとうございます」

モバP「と、いうわけで。二人とも、何か分かるか?」

芳乃「ふむー……どうやら、今日がえいぷりるふーるである、ということが、最も大きな原因となっているようでしてー」

モバP「え?ど、どういうことだ?」

芳乃「実はー、このえいぷりるふーるという日はー、大変次元が歪みやすい日なのでしてー。更にー、こちらとあちらの世界が非常に近い状態にあるということも原因のひとつですー」

こずえ「べつのところだとー……おそらのうえでもー……ちがうじげんのおなじひとたちがであってるのー……」

芳乃「これはー、それらの世界の性質がー、非常によく似通っているからなのですー」

モバP「そ、そうなのか?」

芳乃「ふむー……どうやら、こちらの事務所とあちらの事務所がよく似通っているらしくー」

こずえ「すっごくちょうどいいたいみんぐでー……あっちのせかいのじむしょのいりぐちがー……こっちのせかいのじむしょのいりぐちにつながっちゃったのー……」

武内P「そ、そんなことが……では、こちらの世界の次元に、私たちが迷い込んできた、ということですか?」

芳乃「その通りでしてー。とはいえー、いくら次元が歪みやすく、世界同士がほぼ隣あっているといえどー」

こずえ「ふつうはそんなことはおきないよー……」

芳乃「もはや運命のいたずらというほかありませんー」

モバP「うぅむ、よく分かんないな……」

モバP「って、そうだ。この人たちは、元に戻れるのか?」

芳乃「……近いうちに、また世界が繋がるときがやってきますー」

こずえ「ほんのいちじかんもないよー……」

武内P「そうでしたか……よかった……」

芳乃「えいぷりるふーるによって、大きな変化が起こっている世界は多々ありますー」

こずえ「ぴにゃこらたずかんー……ますたーしよー……」

芳乃「今日という日が、本来はあり得ない、奇跡の邂逅を生んだということでしてー」

こずえ「まだじかんがあるからー……ぷろでゅーさーたちもはなしをしたらー……?」

モバP「話を……?」

芳乃「たとえ似ている世界であっても、同じ世界ではありませぬー。そなたたちはそれぞれ経験したことが違いますー」

こずえ「おしえあったらいいかもー……」

武内P「先ほどの渋谷さんたちのように……」

芳乃「そういうことでしてー。わたくしたちはー、席を外していましょー」

こずえ「よしのー……あそぶのー……」トコトコトコ

芳乃「むー、こずえ、待つのでしてー。はやいー」トコトコトコ

モバP「……」

武内P「……」

モバP「はは、話すと言っても、何を話せばいいんでしょうね」

武内P「え、ええ……」

モバP「……そうだ。あなたは、プロデュースする中で、大変だったことはありますか?なんて、まあないわけはないでしょうけど」ハハハ

武内P「そう、ですね……もちろん、ありました」

モバP「聞いてもいいですか?」

武内P「ええ、もちろんです」

それから暫くして

モバP「今日はありがとうございました」

武内P「いえ、こちらこそ。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」

卯月1「えへへ、ありがとね」

卯月2「いえいえ、私もたっくさんいいことを教えてもらいました!」

凛1「なんか、照れくさいね」

凛2「止めてよ、自分が照れてるとこなんか見たくないよ」

未央1「決着、つかなかったねー」

未央2「まあまあ、間をとって引き分けでいいじゃん」

モバP「アイドルたちも、いつもと違った一日に満足してるみたいです」

武内P「そのようですね」

芳乃「……そろそろでしてー」

こずえ「じかんがきたのー……」

モバP「……そっか。みんな、名残惜しいけどさよならの時間だ」

卯月1「はい!向こうに帰っても、頑張ってね!」

卯月2「もちろんです!島村卯月、頑張ります!」ブイッ

凛1「まあ大変だろうけどさ。潰れないように頑張ってよ」

凛2「ふふっ、それ、私より関わるアイドルが多いアンタが言う?……じゃあね」

未央1「ううぅー……なんだか姉妹がいなくなるような感覚だよ……」

未央2「未央!お姉ちゃん、向こうに帰っても頑張るからね!」

未央1「え?お姉ちゃんは私だよ?」

未央2「え?」

未央1「え?」

未央2「うみゅー!」グイーッ

未央1「むぐー!」グニーッ

凛2「ほら未央、行くよ」グイーッ

未央1「ちょー!?私こっちの本田未央!連れてかないでー!」ズルズル

未央2「しーぶりーん!私はこっちだからー!」

凛2「あ、ごめんね」パッ

未央1「あ、危なかった……危うく知らないところに行っちゃうところだったよー」

凛2「先に行ってるから、早く来なよ?」ガチャッ

未央2「待ってよしぶりーん!それじゃ、私行くから!じゃあね!」ガチャッ

未央1「うん!」



モバP「本当に、ありがとうございました。まだ始まったばっかりですけど、今日はいい一日でしたよ」

武内P「それは私も同じです……それでは島村さん、私たちも行きましょう」ガチャッ

卯月2「はい!皆さん、ありがとうございました!」

バタン

モバP「……」

モバP「あーあ、行っちゃったな。こっちから見たら、ただ扉を開けて出てっただけなんだけど」

卯月「そうですね……」

凛「あんな珍しい体験、そうそうできないね」

未央「しっかし、向こうの私ってば生意気だったなー」

凛「未央とおんなじ性格してたよ?」

未央「ええー?」

卯月「未央ちゃん、すっごく楽しそうだったよ!」

未央「ちょ、止めてよー、恥ずかしいなあ」

モバP「……ふふ」

芳乃「むー、仲間外れはいけないのでしてー。ねーねー、そなたー」テシテシ

こずえ「がんばったのー……」テシテシ

モバP「ははは、分かってるよ。二人ともありがとな」

芳乃「ところでそなたー。あの方とはいったいどんなお話をされたのでしてー?」

未央「え?何の話?混ぜて混ぜてー!」

凛「まあ、私は大体分かるけどね」

卯月「私もかなー」

未央「嘘ぉ!?何でー!?」

凛「ずーっと未央が喧嘩ばっかりしてて話をしてないからかな。まあ、凄く未央っぽいけど」

未央「えとー、それ、褒めてる?」

凛「褒めてる褒めてる。なんかこう、拳で分かりあうみたいな?」

未央「え、なにその少年漫画的表現」

凛「まあまあ。話が脱線しちゃうから静かにしてようね」

未央「えー?しまむー、しぶりんが虐めてくるー!」

卯月「あはは……」



モバP「……」

芳乃「……そなたー?」

モバ「ああ、すまないな。そうだなー、どんな話かっていうと、俺たちの失敗談、みたいな?」

こずえ「へー……」

モバP「あの人は、アイドルとのコミュニケーションを疎かにしてたんだそうだ。その結果、大きな失敗をしちゃって、アイドルとの絆に亀裂ができてしまったんだと」

芳乃「ほー」

モバP「自分の言葉足らずで、相手に誤解を与えてしまった。そのことを凄く悔やんでたんだ。もちろん、彼だけがその失敗の原因ってわけじゃないんだけど」

芳乃「それはそうでしょうー。物事とは多くの事象が絡み合っているものでしてー。それは失敗した場合も同様かとー」

こずえ「ほー……」

芳乃「しかしー、その件は解決したのでしょうー?」

モバP「ああ、まあ、その後も、小さい失敗も大きい失敗もしてるって言ってたけどな」

こずえ「おんなじなのー……」

モバP「ああ、まったく同じさ。結局、二人して自分のダメだったところを言い合って落ち込んでたよ」

芳乃「ふむー」

モバP「でもさ、彼の話を聞いてて思ったんだ。やっぱり、相手のことをよく知らないと、プロデュースなんてできないってさ。そしてそのためにも、話をすることは必要なんだって」

芳乃「うむー」

モバP「確かに彼だけが失敗の原因じゃない。でも、彼が誤解を与えなければ、その失敗は、起きなかっただろう」

芳乃「最後のひきがねとなってしまったのですねー」

モバP「ああ、育っていった不安の種が、見事に開花してしまったんだ」


チョットー!マテコラシブリン! ミオチャンオチツイテー!


モバP「……ぞっとしないな。アイドルを失うなんて考えたくもない。まして、その原因を自分自身が作ってしまうなんて。自分を許せないだろうな」

こずえ「じゃあー……はなしをしたのはよかったんだー……」

モバP「ああ、一番重要なことを再確認できたよ。それを忘れないようにしないとな」

モバP「さーて、エイプリルフールは始まったばかりだ。そろそろ仕事に入らないとな。おーい!お前ら!一番早くに仕事があるのはお前らだろー!早くこっちにこーい!」

未央「ええー!?知らないうちに話が終わっちゃってるんだけど!」

卯月「あー、残念だったね未央ちゃん」

凛「プロデューサー?急いで準備した方がいいよね?」

モバP「あったりまえだろ!気づかないうちに結構押してるぞ!」

卯月「わっ、ほんとだ」

未央「ええ、ちょ、私にも話を……!」

モバP「ほらほら早く準備準備!」ポンポン

未央「ええー!?理不尽だー!」




芳乃「一年に一度の奇跡はー、少なからず力となったようでしてー」

こずえ「ふしぎだねー……」


エイプリルフール中に終わりませんでした
そして次元だの世界だの、勢いで書くものではありませんね、分かりにくくてごめんなさい
武内PとモバPが会うって話を書いてみたかったんです

ここまで読んでくださりありがとうございました
次にまたスレを立てたときはよろしくお願いします

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