やる夫「オワコン?」(28)
やる夫「掲示板で煽ってただけのやる夫がいつの間にか色んな役を貰ってそれを演じてたら馬鹿受け」
やる夫「あの時から10年」
やる夫「色んなサイトから引っ張りだこになってウハウハだった頃が懐かしいお」
やる夫「そう思わないかお?やらない夫」
やらない夫「・・・・・・そうだな」
やらない夫「お前がボケて俺が突っ込む。それが定番パターンだったな」
やる夫「学ぶ系とかだとやる夫が聞き役、やらない夫が解説役も定番だったおね」
やらない夫「・・・あの頃はよかったなぁ。歴史系が一大分野を築いた」
やる夫「徳川家康とかは特に有名だったおね」
やる夫「まあ学ぶ系ではやらない夫と共同だったけどストーリー物では大体がやる夫が主人公だったけど」
やらない夫「何でこんなキモイデブが主人公ばっかやってたんだろうな。俺の方がまだ見れる面なのに」
やる夫「引きニートだけど痛くて情けないやる夫が段々と精神的に成長していくのが受けたんだお」
やらない夫「ゲーム系とかが特に受けてたなぁ。ドラクエとか広く認知されてる主人公にお前を置き換えたのが流行った」
やる夫「後は作者のストーリー構成が良かったんだお!原作そのまんまじゃなくて適度に違うことするから受けたんだお」
やる夫「つまりはいい作者がいっぱいいたんだお」
やらない夫「いい作者もいたがダメな作者、どころか立て逃げも相当いたがな」
やる夫「後はときメモで女の子と恋愛するスレが流行ったお」
やらない夫「・・・まあ、可愛い女の子とイチャイチャするスレは流行ったな」
やる夫「ローゼン、ハルヒ、らきすた!このあたりが当時はやっててAAも豊富だったからこの三つに登場する女の子が沢山出て来たお。皆美少女で役とは分かりつつもデレデレだったお」
やらない夫「チッ、何でお前ばっかり」
やる夫「まあまあ。やる夫スレはやる夫が顔だし。やらない夫じゃ役者不足だお」
やらない夫(うぜえ・・・)
やる夫「まとめサイトもどんどん増えていったお。やる夫スレ好きな人も増えたし掲示板にも人が来てやる夫が動くたびに反応が沢山きたお」
やらない夫「雨後の筍のようにまとめが生えて来たな。まあそれと同時にお前のせいで掲示板が重くなって周りに迷惑がかかってたが」
やる夫「あぅ・・・それは、悪かったと思うお。でも!それだけ周りがやる夫を求めてたんだお!!」
やらない夫「超重力問題。これでニュー速、パー速と移ってって結局やる夫専用の掲示板がしたらばで出来たな」
やる夫「そう!やる夫の為の板。やる夫番組みたいなもんだお。これでやる夫のファンが皆大手を奮ってやる夫を応援できたし作者も投下できたんだお」
やらない夫「・・・・・・その分外部とのつながりも切れてどんどん内輪向けになったがな」
やる夫「でもそのときは全然問題なかったお!まとめサイトがバンバン外に発信するから無問題だお」
やらない夫「そうだな。勢いがあるときは多少の問題なんか目を瞑れるな。勢いがあるときは」
やる夫「学ぶ系も増えて、ストーリー物も増えて、纏めサイトではおすすめも紹介されてどんどんやる夫が周りに知られたお」
やる夫「そして安価系も増えていって2012年は安価全盛期だお」
やらない夫「だが、この頃から学ぶ系は減ってたな。安価、物語はまだまだ増えていたが学ぶ系はめっきり見なくなってた」
やる夫「・・・そう、だったお。何でだお、あんなに面白いのに、何で・・・・・・」
やらない夫「単純にネタ切れだろ。5年も続けば簡単にできるのなんか殆ど他の奴らがやってる」
やる夫「じゃっ、じゃあ!もうチョイ深い所までやればいいんだお!仕事の事とか、誰しも一つくらいは専門的な知識があるはずだお!」
やらない夫「そんなことやる人がそうそういると思うか?身バレの可能性もあるし、仕事の事は話せば周りに迷惑かかる可能性もあるだろ、JK」
やらない夫「歴史系もこの頃はめっきり少なくなった」
やらない夫「まっ、歴史系とかは好きで調べてる人が時折投下したりしてるな。2013年でもアフリカで奇跡を起こすようですとかこういう感じの名作は細々とだが供給がある」
やる夫「悲しいお。やる夫スレといえば学ぶ系、歴史系だったお。やる夫興味なくても読めてしかも楽しめるんだお」
やる夫「やる夫も後から読んで楽しかったお。それなのに、どうして・・・・・・」
やらない夫「こういうのは作者の負担が大きいからな。2012年頃は安価系が全盛期だが既に最初期のブームに乗っかった作者は古参だ」
やらない夫「やりたいネタやった人が殆どのはずだし、後は興味持ってやる人がやる夫界隈に入ってくるだけだが内輪向けになったことでそういう人が中々入ってこなくなったとか」
やる夫「いや!おかしいお!安価は沢山新規が出て来たお」
やらない夫「安価は大抵が原作つきだ。アニメ好き、ゲーム好きで安価やる人と学ぶ系、歴史系作る人とは違うだろ」
やらない夫「この頃だと安価以外も原作付きが主流だしな」
やらない夫「安価全盛期になるとやる夫スレは全容が変わった。学ぶ系、歴史系が減っただけじゃなくな」
やらない夫「創作やる作者と安価やる作者で区切られて呼ばれたりな」
やる夫「でも、同じやる夫スレだお!やる夫がやっててそれを読者が見るのは変わりがないお」
やらない夫「まあ、そうではあるんだがな」
やる夫「さっき言ったドラクエ系だけじゃなくメガテン系、ガンダム系とかが多くて、安価だとfate物も多くなったお」
やる夫「色々バリエーションも増えて皆楽しんでたんだお」
やらない夫「うっ、まあ・・・そうだな。勢いはあったな」
やらない夫「この頃はもうローゼン、ハルヒ、らきすたの所謂御三家は少なくなってなのは、アイマス、まどか、fateとかのが主流になってたな」
やらない夫「やる夫スレの為にAA作るAA作者も多くなって以前よりもAAが豊富になってたしな」
やる夫「旧御三家の子たちもいいけど新勢力も可愛い女の子が多くて良かったお」
やる夫「可愛い女の子とイチャラブするだけでやる夫はウハウハだったお」
やる夫「やる夫のおこぼれに預かってやらない夫とかも主人公抜擢が多くなってたのが気に喰わなかったけどやる夫としては文句なしだったお」
やらない夫「うるせえ、俺だってちょっとくらいいい目見てもいいだろ」
やらない夫「それに俺だけじゃなくできる夫だとかキル夫、それにやる実やらない子できない子のようなお前系列の女の子がまでもが主人公になってたしな」
やる夫「やる夫は個人的にできない子ちゃん好きだお」
やらない夫「・・・・・・殆ど銀だけどな」
やる夫「あっ?できない子ちゃんはできない子ちゃんだお!」
やらない夫「っと、どうどう。そんな本気になるなっての」
やる夫「まあいいお。それで話を戻すお」
やる夫「そう、全ては上手くいってたんだお」
やる夫「・・・・・・でも、何で今は廃れてしまったんだお」
やらない夫「・・・いや、廃れてないだろ」
やる夫「廃れたお!もうあの時とは違う。やる夫が出ても反応何か殆どない。やる夫スレも全然他で取り上げられないお」
やらない夫「・・・・・前者はともかく、後者は、なぁ。そりゃ、まあ・・・内輪向けだし」
やる夫「でも!今だと全然やる夫の話をしてるところを見ないお」
やる夫「昔はやれ、このスレが面白いだの、この作者がいいだの沢山そこかしこで言われてたお」
やらない夫「気のせいだ。お前の主観だろ」
やらない夫「Twitterでも見ろ。やる夫で検索すればまだまだやる夫の話題が盛り上がってるぞ」
やる夫「あれはやる夫作者や元作者がだべってるだけだお!」
やらない夫「いや、読者垢もそれなりにいるだろ・・・・・・」
やる夫「2015年、2016年とどんどんwikiに乗るやる夫スレも減ってるお」
やらない夫「・・・・・・それは、何でだろうな」
やらない夫「最近は安価じゃない非安価作品が減ってるからなぁ。そう言われれば作者も確かに減ってる気はするなぁ」
やる夫「ほらっ!だからダメなんだお。まとめサイトで見れる作品がないからいけないんだお」
やらない夫「だが俺の感覚的に非安価の代わりに安価、それに今はやりのあんこに作者が移っただけなんじゃないかと思ってるんだが」
やる夫「あんこ?あんなのサイコロころころ転がすだけだお」
やらない夫「すぐそういう偏見を・・・。まああれはあれで楽しいだろ。熱烈歓迎とかでいきなり予想できない展開になったり」
やる夫「ただただサイコロの目できゃっきゃ言ってるだけだお」
やらない夫(・・・・・・めんどくさい奴だな)
やる夫「どんどんやる夫を見てくれる人が少なくなってくお。非安価沢山作る作者が増えればこんなことないのに。・・・・・・学ぶ系も」
やる夫「うぅ、やる夫は忘れ去られるのかお。あの時の栄光も記憶に残らずに」
やらない夫「・・・・・・あのなぁ、お前がうじうじ文句言ってるがな。今でもやる夫好きな奴はいるし安価、あんこ、非安価問わず好きな奴はいる」
やらない夫「安価にも大作、名作は沢山あるしあんこだってそうだ」
やらない夫「最近あんこもブログとかで紹介されてたりするし実際見たらかなり面白いのがあった」
やらない夫「爆発的な勢いはないかもしれんが、それでも好きな奴がいる限りは残ると思うぞ、お前は」
やる夫「・・・・・・・」
やらない夫「それに、新規だって少ないながらも供給はある。もしかしたらまた爆発的な勢いが生まれるかもしれない」
やらない夫「昔のブーン系とかは確かに死んでるようなもんだがまだ続いてるぞ」
やらない夫「好きな奴がいる限りは続く。そしてブームは一過性のもんで最盛期から廃れただの言っても不毛だろ」
やる夫「・・・・・・じゃあ、やる夫が廃れるのは仕方がないことだってことかお」
やらない夫「そうじゃない。廃れようと好きな奴がいる限り続くしそれでいいじゃないかということだ」
やらない夫「アニメとかも放送終わればブームが過ぎてオワコンオワコン言われるが好きなら同人とかだろうとネットの創作だろうと細々と続くもんだ」
やらない夫「だからよ、確かに全盛期で引っ張りだこだったあの時とは比べるべくもないかもしれんがそれでも見てようぜ」
やらない夫「オワコンだろうがいいじゃないか、好きでいてくれる奴がまだいるなら」
やる夫「・・・・・・やらない夫」
やる夫「ぐすっ、そうだお!やる夫はまだ少ないながらも需要はあるんだお」
やる夫「見てくれる人がいる限りはその人たちの為にも動かないといけないお!」
やらない夫「その意気だ、やる夫。まだまだやれるってことを全力で証明しなきゃな」
やる夫「そうだお、やらない夫!やる夫はまだまだやれるんだお」
やる夫「そう考えればこうしちゃいられないお!今日はヒロイン板、普通板、シェルターで5件出演があったお」
やる夫「今から準備しなきゃいけないお。やらない夫、先に失礼するお」 タッタッタッ
やらない夫「・・・・・・行った、か」
やらない夫「全く、人騒がせな奴め。あいつああいううじうじと悩んで俺に泣きつく所は昔と変わってねえな」
やらない夫「・・・・・・オワコン、か。確かにそうだ。もう俺たちが当時のような活躍はできないかもしれん」
やらない夫「だが、今しばらくは働くのも悪くはない、俺らを好きで残った奴らの為に」
やらない夫「・・・・・・そいつらもいなくなったら、ひっそりと消えるか。この世界から」
やらない夫「消えた後にも懐かしんで話す奴らがいればそれでいい・・・・・・」
終わり
このSSまとめへのコメント
やる夫とやらない夫か
懐かしい
最近読みだした新参だけどやる夫系今でも面白いと思うよ