千川ちひろ「パパ~♪」モバP「今度は何が欲しいんだ……」 (43)

アイドルマスターシンデレラガールズです。

千川ちひろさんが出ます。

本田未央さん、神谷奈緒さん、佐久間まゆさん、安部菜々さん、佐藤心さん、三船美優さんが出ます。

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夜 事務所

未央(やっばー……! 明日の台本忘れちゃうなんて私ってば本当にドジッ娘☆)

未央「と言うか事務所開いてるのかな? 流石にみんな帰ってると思うんだけど……」

未央「お、よかった~。電気点いてる!」

未央「お疲れ様でー……」

ちひろ「パパ~♪」

未央「!?」

モバP(以下P)「今度は何が欲しいんだ……」

未央(おおぅ!? おぅ!? んんー!? んんんー!!!???)

ちひろ「ん?」

P「どうした?」

ちひろ「今ドア開かなかった?」

P「気のせいじゃないか? こんな時間だし」

ちひろ「そうかなぁ……」

ちひろ「えへへ……! パ・パ♪」

P「……何が欲しい」

ちひろ「えぇ~? 私は別に欲しいなんて言ってませんよー?」

P「ちひろが俺の事を猫なで声で呼ぶときは何かねだってくる時だろ……」

ちひろ「そんなことないですー!」

未央(やばい。あまりの事態に頭がついていかない)

未央(どうしよう。扉の向こうでは見ちゃいけない空間が広がっている)

未央(聞こえてくるのはちひろさんがプロデューサーに甘える声っ……! こんなちひろさん見た事ない……!)

未央「くっ……しかし、台本は事務所の中……! こんな……こんな空間に入れと言うのかっ……!」

未央「……」

未央「明日でいっか……朝早く来よう。うん。そして早く寝て夢だったと思い込もう」





翌日!

奈緒「で? ちひろさんとプロデューサーさんが付き合ってるって?」

未央「うん……それも相当ディープな感じのプレイしてるんだと思う……」

奈緒「あたしには信じられないけどなぁ」

未央「それはかみやんがあの状況を見てないからだよ!」

奈緒「……でもなぁ」

未央「信じて……くれないの……?」

奈緒「あー、わかったから。信じる信じる。だから泣き真似やめろって」

未央「あ、バレた?」

奈緒「あたしを馬鹿にしてんのか?」

未央「そんなわけないよー」

奈緒「でもなー。確かにプロデューサーとちひろさんってよく一緒に居るよな」

未央「うん。今になって思えば距離も近いし」

奈緒「歳が近いからってだけじゃなさそうと言えばなさそうだよな」

未央「だよねー……ん?」

奈緒「どした?」

未央「そう言えばプロデューサーって何歳なの?」

奈緒「菜々さんを呼び捨てにしてるし、菜々さんよりは上じゃないか?」

奈緒「まぁ、見た目から30くらいだと思うけど」

未央「よく考えたら私達ってプロデューサーの事、全然知らないよね」

未央「どこに住んでるのかとか、休みに何してるのかとか」

奈緒「まぁ、仕事だけしか付き合いないからなぁ。心さんとかならあたし達より付き合い長いし知ってるんじゃないか?」

未央「んー、そうだね。今度聞いてみよっか」

奈緒「おう」

奈緒「ふわぁ……」

未央「かみやん、眠いの?」

奈緒「まーなー……。今日は午後からだったし溜めてたアニメ見てたんだよ」

未央「もうっ! アイドルのお仕事はいつあるかわからないんだよ? 体調は万全にしておくべきでしょ!」

奈緒「お・ま・え・が~! 一人じゃ不安だからってあたしをこんな時間から呼びつけたんだろ!?」

未央「あ、そうだった。ごめんちゃい☆」

奈緒「くそぅ……10時くらいまで寝るつもりだったのにぃ……」

未央「まぁまぁ。ちょっと4時間くらい早くなっただけじゃん☆」

奈緒「4時間はちょっとじゃないだろ」

奈緒「ふわぁ……まぁいいや。事務所で寝てよ……」

未央「ごめんね、かみやん」

奈緒「あー、まぁ気にすんなよ」

奈緒「あ、朝ごはん買って行っていいか?」

未央「おっけー☆」





コンビニ!

奈緒「んー……パンにしようかなー、おにぎりかなー」

未央「両方買っちゃえば?」

奈緒「そんなに食えないだろ」

??「あ、パパ。私もコーヒー欲しい」

??「ん。分かった。じゃあ俺の分のパンなんか選んどいてくれ」

??「はーい」

奈緒「……ん?」

未央「この声……! やばい! かみやん隠れて!」

ちひろ「どれにしよっかなー」

奈緒「(おいっ……未央……!)」

未央「(い、いいからっ! 静かに……!)」

ちひろ「私はチョコのにしようかな。パパのはどうしよう。総菜パンかしら」

奈緒「パパ!?」

ちひろ「ん?」

未央「(ちょ! かみやん声大きい!)」

奈緒「(いやだってしかないだろ! パパってなんだ!?)」

未央「(ほら! これで私の言った事信じられるでしょ!?)」

P「ちひろー、決まったかー? そろそろレジ行くぞー」

ちひろ「あ、はーい。じゃあこれでいっか」

ちひろ「ふんふーん♪」

奈緒「……未央」

未央「なんだい、かみやん」

奈緒「すまん。あたし、まだ寝てるみたいだから思いっきりつねってもらっていい?」

未央「諦めなよ、かみやん。これは現実だよ」

奈緒「嘘だろ……」





事務所

P「なんだ、お前ら。事務所来るなり絶望した顔で」

奈緒「いや……」

未央「なんでもないよ……」

P「体調悪いのか? 仕事大丈夫か?」

奈緒「うん……大丈夫だから……」

未央「お仕事までにはなんとかするから……」

P「ならいいが……」

奈緒「(どうするんだよ、未央……)」

未央「(どうするもこうするも……とりあえずままゆと美優さんには何がなんでも知られるわけには行かないと思う)」

奈緒「(あぁ……同感……。心さんもかな……?)」

未央「(あー、はぁとさんはどうだろ……でもグレーっぽいし隠しとこっか)」

奈緒「(だなー……)」

ちひろ「あ、プロデューサーさん。そろそろ菜々さん達来ますよ」

P「ん。了解。菜々達来たらすぐに出るわ」

ちひろ「はい」

ちひろ「未央ちゃんはどうしますか?」

未央「はい!? 何でしょうか!?」

ちひろ「え? お仕事……ですけど……」

未央「あ! はい! 大丈夫です! 本田未央! 今日も元気にお勤め果たして参ります!」

P「体調悪いなら無理すんなよ」

未央「大丈夫です!」

P「俺は菜々達来たらすぐ出るからなー」

未央「了解です!」

P「神谷も一人で大丈夫か?」

奈緒「お、おう! もちろん!」

P「そうかそうか。本田も神谷も頼もしくなったもんだ」

菜々「おっはようございまーっす!」

心「おはようございまーす☆」

美優「おはようございます、プロデューサーさん、ちひろさん」

P「はいはい。おはようおはよう。菜々と佐藤と三船はすぐ行くぞー」

菜々「はい! 今日も頑張りますよ! キャハッ☆」

心「しゅがーはぁとって呼べってんだろ☆」

美優「今日はご一緒してもらえるんですね。ふふっ、嬉しいです」

P「んじゃ、俺ら行ってくるから。あとよろしくな、ちひろ」

ちひろ「はい。いってらっしゃい」

未央「(……ねぇ、かみやん)」

奈緒「(なんだ?)」

未央「(プロデューサー……あまりにも普通だね)」

奈緒「(だなー)」

未央「ひとまずは夢って事にしとこっか!」

奈緒「だな!」

ちひろ「? どうしました?」

未央、奈緒「「なんでもないです!」」

未央「あ、私もう行きますね! いってきます!」

奈緒「ま、待て! 未央! あたしも行く!」

ちひろ「奈緒ちゃんもですか? まだ時間までは大分ありますけど……」

奈緒「大丈夫です! 適当に時間潰しますから!」

奈緒「いってきます!」

ちひろ「いってらっしゃいー」

ちひろ(んー、今日はやけに張り切ってるのね)





再び事務所!

P「ただいま戻りましたー」

ちひろ「おかえりなさい」

心「あ゛ーっ……つっかれたー……」

P「佐藤は疲れすぎだ。俺より若いのに」

心「確かにプロデューサーよりは若いけど、一緒にすんな☆」

美優「でも……今日はハードでした……」

P「そうかぁ?」

菜々「かはっ……ごほごほっ……! げほっ……!」

まゆ「大丈夫ですかぁ? よければお茶をどうぞ」

菜々「あ、ありがとうございます……」

P「佐久間だけか? ちひろ達は?」

まゆ「まゆですよぉ。ちひろさんは郵便局に行くって言ってました。未央ちゃんと奈緒ちゃんは会議室で秘密会議中です」

P「秘密会議? なんだそりゃ」

まゆ「なんでしょうねぇ。まゆには教えてくれなかったです」

心「なんだなんだー☆ まゆちゃんハブられたのかー☆」

まゆ「ハブ……そう……なんでしょうか……」

心「あ、やべ。まゆちゃん泣くな! 泣いちゃダメだぞ☆」

P「おい、佐藤」

美優「心さん」

心「ご、ごめんてっば……」

まゆ「プロデューサーさぁん……まゆ、とっても傷ついたのでよしよしってしてくれませんかぁ?」

P「平気そうじゃないか」

まゆ「気のせいですよぉ。とぉっても傷ついてます♪」

P「はいはい。わかったわかった。これで良いかー」

まゆ「うふ♪ うふふふふふ……♪」

菜々「はぁー。こういう穏やかなのってやっぱり良いですねぇ」

心「菜々先輩がまたより一層最年長の風格を……!」

菜々「!?」

美優「やっぱり菜々ちゃんが居るとみんな心安らぎますね。さすがみんなのお姉さんですね」

菜々「美優ちゃんまで……! ナ、ナナは17歳ですよ!」

心「わかってるわかってる♪」

美優「ですね。ふふっ」

菜々「もー! 絶対わかってないー!」

P「さーって仕事すっかなー。ちひろー、コーヒーくれー」

まゆ「ちひろさんは今外出中ですよぉ」

P「あ、そうだっけか。じゃあ自分で淹れるか」

美優「それなら私がやりますよ」

P「良いのか? 悪いな」

美優「いえ、前の職場でもよくやってましたから」

P「ありがとな。三船は優しいなぁ」

美優「あぅ……頭……急に撫でられると……」

P「あ、すまん。つい、な。嫌だったか?」

美優「い、いえ! そんな事は……! とっても嬉しいです!」

まゆ「むぅー。頭撫でてもらうのはまゆの特権ですよぉ」

心「いやはや。美優ちゃんもまゆちゃんも子供だねぇ。ねぇ、菜々先輩?」

菜々「ですねぇー」





会議室!

未央「……」

奈緒「なぁ」

未央「なに……?」

奈緒「黙ってても仕方ないしさ……、なんかしゃべらないか……?」

未央「プロデューサーとちひろさんについて?」

奈緒「……ごめん」

未央「うん……」

未央「でも……黙っててもどうしようもないもんね……」

奈緒「だなー……」

未央「それにしても……」

奈緒「まさか……」

未央、奈緒「「プロデューサー(さん)とちひろさんが付き合ってるなんて……」」

まゆ「……どういう事ですかぁ?」

美優「……詳しく、聞かせてくれる?」

未央「どうもこうもねぇ」

奈緒「言った通りだよな」

未央「うんうん。しかも結構ハードなプレイしてるみたいだし」

奈緒「だよなぁ。結構衝撃でかかったよなー」

まゆ「ふぅん……」

美優「プロデューサーさんとちひろさんが……へぇ……」

未央、奈緒「「!?」」

奈緒「み、美優さん……いつから、そこ……に?」

美優「プロデューサーさんとちひろさんが付き合ってるってとこから……かな」

未央「や、やぁ! ままゆ! 一体全体この未央ちゃんになんのご用かな!?」

まゆ「うふ♪ そんなに怯えないでください。美優さん達が現場でお菓子を貰ってきてくれたので一緒にお茶にしましょうって誘いに来たんですよ」

未央「そっかそっかー! じゃあすぐに行かないとね! ね! かみやん!」

奈緒「そ、そうだなー! いやー! お菓子かー! 楽しみだなー!!」

まゆ「ちょっとだけ……」

美優「待ってくれますか?」

まゆ、美優「「お話きかせてください」」

未央、奈緒「「はい……」」





未央「と、言うわけなんです」

奈緒(あ、まゆと美優さんの目からハイライトが消えた。死んだ)

まゆ「へぇ……プロデューサーさんとちひろさんが……」

美優「親子プレイ……ね……」

未央「(かみやん。私泣きそう)」

奈緒「(泣くな、未央。泣いても何も変わらないぞ)」

美優「まゆちゃん」

まゆ「はぁい?」

美優「これはもう直接聞くしかないと思うの」

まゆ「ですねぇ。まゆも直接聞かないと納得出来ませんねぇ」

未央「ごめん……! プロデューサー……! ちひろさん……!」

奈緒「無力なあたし達を許してくれ……!」





心「今度はこれ試してみよっかなーって思ってるんですけどどうです?」

菜々「んー。ナナ的にはあんまりですねぇ」

心「うーん。そうですか……じゃあこっちは?」

菜々「あ、こっちのが好きですね!」

美優「菜々ちゃん」

まゆ「はぁとさん」

菜々「はい? ……ひっ!?」

心「んー? なに……っ!?」

心「ま、まゆちゃん……? どした……? なんか超怖いんだけど……」

まゆ「気のせいですよぉ」

菜々「み、美優ちゃんもどうしましたか……? 目が笑ってないんですが……」

美優「そんな事ないですよ。ところでプロデューサーさんはどちらへ?」

心「ぷ、プロデューサーなら忘れ物したとかって車に戻ったけど……」

美優「ふぅん……」

まゆ「じゃあ、ちひろさんはまだ戻ってませんかぁ?」

菜々「はい!? ち、ちひろちゃんですか!? ま、まだですね!」

心「(な、ななせんぱい……! なに……この、なに……!?)」

菜々「(わ、わかりません……! でも確実に今はやばいです!)」

ちひろ「ただいま戻りましたー」

心、菜々「「あ」」

まゆ、美優「「お帰りなさい、ちひろさん」」

ちひろ「はぇ?」

未央「ち、ちひろさん! に、逃げて!」

奈緒「そうだ! はやく! 死にたくなければ!」

ちひろ「はい?」

まゆ「ちょっとお聞きしたい事が……」

美優「あるんですけど、いいですか?」

未央「はぁとさん! 菜々さん! 止めて!」

心「む、無茶言うな!」

菜々「おちおちおおおちついて!」

奈緒「菜々さんも落ち着け!」

ちひろ「え? え? なに? え?」





ちひろ「あの……この状況は一体……」

まゆ「今から私達がする質問に」

美優「正直に答えてくださいね」

ちひろ「は、はい」

心「(これどうなってんだ)」

未央「(えーっと……説明するとひじょーに厄介で……)」

まゆ「ちひろさんは、今お付き合いされてる方居ますか?」

ちひろ「は……? いえ、居ませんけど……」

まゆ「へぇ……」

奈緒「(うぉ……室温が一気に下がった気がする……)」

美優「では……好きな男性は居ますか?」

ちひろ「好きな? 居ませんけど……」

まゆ「では、『パパ』は居ますか?」

ちひろ「!?」

美優「どうしたんですか? 顔が真っ青ですよ」

ちひろ「えっ、いえ、あのどこでそれを……」

菜々「(? どういう事ですか?)」

奈緒「(いや……本当に複雑で……)」

P「ただいまー……いやぁ、俺も歳だなぁ。財布忘れてた……ってどうした」

ちひろ「ぱ、パパー……」

P「おうおう。どうした。そんなぐるぐる巻きにされて」

まゆ「『パパ』ってなんですかぁ?」

美優「詳しく教えてくれますよね、プロデューサーさん」

未央(あ、ダメだ)

奈緒(プロデューサーも死んだ)

P「? 何って俺がちひろのパパだからだろ?」

心「あ、わかった」

菜々「はい?」

まゆ、美優「「ふぅん……」」

心「ちょいちょーい! ストップストップ!」

美優「なんですか……?」

まゆ「今取り込み中です」

心「もしかして二人ってちひろちゃんとプロデューサーが親子って知らなかったりする?」

未央、奈緒「「は?」」

まゆ、美優「「はい?」」

菜々「あー! そういう事ですか! ナナ、ビビッと来ましたよ!」

P「あれ、言ってなかったっけ?」

未央「ちょっと! 待って! え!? どういう事!?」

奈緒「ちひろさんと、プロデューサーさんが……親子ぉ!?」

ちひろ「そうですけど……」

まゆ「えっ!?」

美優「ご結婚されてたんですか…?」

P「なんだ知らんかったのか」

心「ていうか、苗字同じなんだし気付け☆」

未央「苗字……?」

奈緒「……プロデューサーの苗字ってなんだ?」

P「えー……そこからか」

まゆ「……確かにいつもプロデューサーさんって呼んでるから……」

美優「プロデューサーさんの苗字って……あっ……!」

P「ほい免許証」

未央「うわ、本当だ。千川って書いてある」

未央「しかもこれ……え、プロデューサーってもう50超えてるの!?」

P「おうよ。もう数年で還暦だぞ。赤いちゃんちゃんこだぞ」

奈緒「え、じゃあ本当に親子……?」

P「そうだって言ってるだろ」

菜々「ちひろちゃん、アイドルの前ではパパって呼ばないって言ってたじゃないですか」

ちひろ「二人だけだとつい……家に居る気分になっちゃって……」

心「どっかで聞かれたんだな☆ まったくこれだからファザコンのちひろちゃんはー☆」

ちひろ「ふぁ、ファザコンじゃないです!」

ちひろ「ただちょっとパパが好きなだけです!」

心「それを世間じゃファザコンって言うんだぞ☆」

菜々「あ、まゆちゃんと美優ちゃんが白目向いてる……」





P「俺、バツイチなんだよ」

美優「奥様は、ご病気か何かで……?」

P「いや、蒸発だな。ちひろが小さいころ、ある日急に帰ってこなくなった」

まゆ「そうだったんですか……」

P「そ。以来ずっと俺が育ててるから、こいつ俺にべったり」

ちひろ「べったりじゃないもん」

心「おおぅ? プロデューサーの腕にしがみついてその台詞は説得力ないぞー☆」

ちひろ「いいもん!」

菜々「昔はちひろちゃんの中学校が終わると、事務所に遊びに来てたんですよ」

菜々「いつもパパに会いに来たって笑顔で言うもんだから可愛くって可愛くって」

ちひろ「な、菜々さん……!」

未央「そうだったんだ」

奈緒「全然知らなかったなぁ」

心「はぁとも昔のちひろちゃんをすこーしだけ知ってるけど、小生意気なクソガキだったぞ☆」

ちひろ「それは心さんがパパに甘えるから!」

P「懐かしいなぁ。佐藤が正式にうちに所属した頃だよな。ちひろがうちで働きたいって言いだしたのも」

菜々「きっとパパをはぁとちゃんにとられちゃうって思ったんですねぇ」

P、菜々「「懐かしいなぁ」」

ちひろ「もういっそ殺して……」

心「親が自分の子供の頃語るのほどはずいのはないもんな☆」

奈緒「というか、菜々さんってそんな昔からアイドルだったのか……」

未央「ちひろさんが中学生って少なくとも10年くらい……」

菜々「ノゥッ! ナナは永遠の17歳ですから!」

まゆ「そうだったんですか……あ」

美優「まゆちゃん?」

まゆ「ひらめいた」

まゆ「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

まゆ「新しいお母さんは欲しくありませんか?」

ちひろ、美優「「!?」」

まゆ「プロデューサーさぁん、まゆってとってもお嫁さんに向いてると思うんですよぉ」

P「そりゃ佐久間は向いてるだろうなー」

まゆ「ちひろさんの新しいお母さんに、まゆはどうですかぁ?」

ちひろ「ま、まって……!」

P「ははは。そりゃ面白いけどなー。さすがに自分の娘より年下とは結婚出来んなぁ」

美優「それなら私はどうですか!? ちひろさんより年上ですよ!」

P「俺くらい歳食うと二つ三つは誤差だ誤差」

ちひろ「人の父親口説かないでもらえますか!?」

P「それに俺くらいの爺さんが三船達に手を出したら犯罪だ犯罪」

未央「爺さんって……」

奈緒「プロデューサーさん、見た目だけならめっちゃ若いだろ」

P「そうか?」

心「ちひろちゃんと菜々先輩と一緒に居ると同世代にしか見えない☆」

菜々「まって! なんではぁとちゃんはナナを引き合いに出したんですか!?」

心「てへっ☆」

P「それにしてもなぁ。三船も結婚とか言い出す歳なのか」

心「おい☆ その流れではぁとに振ってきたら殴るぞ☆」

P「ちひろもいつか嫁に……」

ちひろ「なんですか」

P「いけるのか……?」

ちひろ「殴るよ」

P「でもなぁ。孫の顔は見たいんだけど、ちひろだろ……? 無理じゃないか?」

まゆ「それならまゆが! まゆがプロデューサーさんの孫を産みます!」

美優「わ、私も!」

ちひろ「だから! 人の父親を!」

P「ははは。相変わらず面白いなぁ。佐久間と三船がちひろを貰ってくれても子供は出来んだろ?」

まゆ「ち、違います! まゆがプロデューサーさんの……!」

美優「私がプロデューサーさんの子供を産みます!」

未央「うわぁ。言い切ったよ。あの人」

奈緒「ていうか、プロデューサーさんの子供じゃ孫じゃないよな」

心「美優ちゃんもまゆちゃんも混乱してんな☆」

P「子供かぁ。確かに子供可愛いもんなぁ」

美優「じゃあ!」

P「でも、俺にはちひろだけじゃなくてお前らが居るからな。みんな娘みたいなもんだし、これ以上増えても面倒見れんぞ」

まゆ、美優「「ぐぬぬ……!」」

ちひろ「娘は私だけなのに……」

菜々「まぁまぁ良いじゃないですか。ちひろちゃんは家に帰ればいっぱい甘えられるんですし」

ちひろ「そうですけど……」

心「大好きなパパを取られちゃってご機嫌斜めか~☆」

ちひろ「ふんっ!」

心「あ、やべ☆ 相変わらずこいつ生意気なんだけど☆」

P「相変わらず佐藤とちひろは仲良しだなぁ」

未央「そう映るのはお父ちゃん視点だからなのかな?」

奈緒「まぁ、実際仲良いし間違ってないだろ」

P「さて、明日も仕事だしそろそろ帰れよ、子供達ー」

美優「送ってくれますか……?」

心「おーっと。美優ちゃんははぁと達と一緒に帰ろうなー☆」

菜々「ですね!」

まゆ「じゃあまゆを……」

未央「ままゆは私らと帰ろう! ね? かみやん!」

奈緒「んお!? あ、あぁ! そうだな!」

まゆ「なんでですか!? むごご……!」

未央「(ままゆ黙って! ちひろさんのあの目を見て!)」

奈緒「(うわー、めっちゃ怖いな。あれ)」

ちひろ「……」

菜々「じゃあ、そういうわけなんでお先に失礼します!」

菜々「はぁとちゃん! 美優ちゃん担いで! 早く!」

心「あらほらさっさ~☆」

美優「きゃっ! お、おろしてください!」

未央「と言うわけで私らも帰るね! お疲れ様!」

奈緒「諦めろ! まゆ! 今はダメだ! 帰るぞ!」

まゆ「ぷ、プロデューサーさぁんー……!」

P「……なんだったんだあれ」

ちひろ「きっと私に気を遣ってくれたんだと思う……」

P「ちひろに?」

ちひろ「うん……多分、私大人げなかったから……」

P「はっはっは。ちひろは変わらんなぁ」

ちひろ「ちゃんと大人になったのに」

P「どれだけ大きくなろうがちひろは俺の娘だよ」

P「俺の世界一可愛い大切な娘だよ」

ちひろ「……うんっ!」

P「さて、じゃあ俺らも仕事片づけてさっさと家に帰るか」

ちひろ「ねぇ、パパ」

P「なんだ?」

ちひろ「今日は一緒に寝ても良い?」

P「加齢臭がするとか言うなよ。傷つくから」

ちひろ「言わないよ」

P「じゃあいいぞ」

ちひろ「ありがとっ! パパ大好き!」

End

以上です。

美優さんを幸せにする話を書くつもりだった。気が付いたらちひろさんがファザコンになってた。
なんだこれ……なんだこれ……。

なにはともあれお読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。

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