【ガルパン】角谷杏「暖房つけるか。」 (19)


息抜きに

内容がぶっ飛んでるので注意


・内容

大洗女子学園廃校の危機(物理)



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杏「さっむ……」

杏「船舶科のやつ…暖房システムを起動し忘れたな…」

杏「今日は一番に来てしまったからかーしまと小山はまだ居ない…」

杏「うーん…」


    「今日は寒いな…」 「まったくぜよ…」


杏「お、あいつらに頼むか。」

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カエサル「へっくし!!!」

カエサル「誰か噂話でもしてるのか…?」

杏「あー、ちょっといいかな。」

カエサル「会長?何か用ですか?」

杏「んーちょっとねー。」

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     ~大洗女子学園学園艦ボイラー室~


カエサル「まさか寝ぼけた船舶科の代わりに私達が暖房システムを起動する役目とは…」

エルヴィン「軽い無茶を言ってくれるな。」

おりょう「これも定めぜよ。」

左衛門座「いや、普通こんなことはしないと思うが…」

カエサル「起動させて、後は…」


         <キーンコーンカーンコーン


おりょう「あ˝!!ホームルームのチャイムぜよ!!!」ダダダダ

カエサル「急げええええええ!!!!」ダダダダ

左衛門座「こんな所で遅刻はごめんだああああああ!!!」ダダダダ

エルヴィン「ん?何か忘れてるような…」ダダダダ


_________________________

    ~ 2-A ~

みほ「なんか…暑い…」

華「暖房がおかしくないですか…?」

沙織「やだもー…汗臭くなっちゃうぅ…」

麻子「暑い…寝れない…」

    ~ 2-C~

優花里「この暑さ…普通じゃないです…」

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杏「あっちぃ~…」

桃「暖房が効きすぎな気がする…」

柚子「窓開けましょう…暑いです…」


       バァン!!!


カエサル「あの、会長!!!」

桃「もっと静かに入れ!!!ここは生徒会室だぞ!!!」

杏「まぁまぁかーしま。で、何の用かな?」

カエサル「実は暖房システムのことで…」

杏「あぁ、ちゃんと起動させたみたいだね。ご苦労さん。」

エルヴィン「いやそうじゃなくて…」

桃「何かトラブルでもあったのか?」

柚子「暖房システムに何かあったの?」

エルヴィン「はい、実はさっきホームルームのチャイムで慌てて戻ってしまったから、
      冷却装置を付け忘れたんです!!」

桃「」

柚子「」

杏「………え?」

エルヴィン「あの、この学園艦の動力は何ですか?」

杏「これだけでっかいから、多分原子力かな。」

エルヴィン「だとしたらまずい!!!このままじゃボイラー室内部の蒸気圧がどんどん高まって最後は…」

桃「どうなるんだ……?」




       おりょう「ドッカンぜよ。」


桃「」

柚子「」

杏「……は?」


※河嶋桃の想像




ドガァァァァァァァァン

≡=- -=≡≡≡=- ==≡

   ノ⌒⌒⌒ヽ
  (( ⌒ ⌒ ヾ ))
 ((  ⌒ ⌒  ))
=- `((   ))ノ-=

≡=ヽヽ| |ノノ==≡
  ノ⌒~|i |~⌒ヽ
嚇( (~⌒|| |⌒~) )=噐
噐ヽ ゙~⌒~⌒″ノ=咫
咫=-゙ー~―~ー″-=哥

哥-   ||||   -歌A
A咀=- ノ从ヽ  -=F味
FH品=--   --==E唄H

H呈幵Fロ==---==呵且F品


桃「いやあああああああああ!!!!!!学園艦が爆発しちゃううううううう!!!!!!」

柚子「桃ちゃん落ち着いて!!!」

エルヴィン「やってしまったああああああ!!!!!」

左衛門座「大洗の伝説は爆発で幕を閉じるのかあああああ!!!」

カエサル「ごめんひなちゃん…私は先に逝く……」

おりょう「まさに爆末ぜよ…」

杏「まーまー落ち着いて。まだ間に合うかもしれないんだから。」

カエサル「え、まだ間に合う!?」

杏「爆発って言ってもすぐじゃないでしょ?」

杏「なら爆発する前に冷却装置を取り付ければいいんだよ。」

桃「会長!!でも、誰が行けばいいんですか!!?」

杏「んーそうだなー…」

杏「あ、あの3人に行かせよっか。」

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桃「いた!!風紀員!!!」

そど子「生徒会?何かあったの?」

桃「説明は会長がするからボイラー室に行ってくれ!!」

そど子「はぁ!!?なんで艦内の立入禁止区域に行かなきゃいけないのよ!!?」

桃「この携帯で連絡が取れるはずだ。」スッ

そど子「校内で携帯なんて校則違反よ…もしもし?」

パゾ美・ゴモヨ(そう言いつつ出るんだ…)

杏『あー聞こえる?ちょっと暖房システムがやばいことになっちゃってねぇ
  なんてゆうか熱が学園艦中の風紀を乱してるみたいな。』

そど子「校舎内がやけに暑いと思ったらそうゆうことだったのね!!風紀員として見逃せないわ!!!
    行くわよ!!ゴモヨ、パゾ美!!!」

桃「説得は成功、後はあの3人に賭ける…か…」

桃「しかし『風紀の乱れ』と言うだけですんなりと行動するとは…」


     ~大洗女子学園学園艦ボイラー室~


            バカッ

  「「「わあああああああああ!!?」」」ドサドサドサァ


そど子「痛っ…場所はここで合ってるの!!?」

そど子「すごく広いし蒸気で視界が悪いし蒸し暑いわ!!!」

杏『落ち着きなって、まずは冷却装置をボイラーに取り付けて。」

そど子「そう言われても視界が悪くてどこにあるのか…」

ゴモヨ「あ、何かある。」

そど子「よく見たらファンね…ってこれどう見ても冷却装置じゃない!!」

杏『見つけた?そしたらボイラーに取り付けてね。』

パゾ美「接続と…」

杏『じゃあ次のステップに移るよ。冷却装置の囲いを外したところに7つのボタンがあるはず。』

            パカッ

そど子「確かに7つあるわ…」

杏『赤、朱色、ワインレッド、臙脂、茜、紅、そして薔薇色。』

杏『臙脂色のボタンを押してね。』

杏『間違えたらボイラー室はドカン。』

杏『運が悪ければ動力源の原子燃料に引火して学園艦そのものが核爆発を起こしちゃうかもしれないからね。』

そど子「」


杏「ふぅ、言えることは言った。あとは風紀員の行動に賭けるしかないね。」

カエサル「本当に大丈夫なのか…」

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そど子「パゾ美、これは臙脂色に見える!?それとも薔薇色!?」

パゾ美「この位置からだと、朱色に見える!」

そど子「朱色!!?じゃあワインレッドはどれよ!!?」

パゾ美「わからない!!視界が悪い上に全部赤系統なんだから!!」

パゾ美「早く臙脂色のボタンを押さないと!!」

そど子「ゴモヨお願い!!!!」

ゴモヨ「えええええええ!!?」


桃「会長、近くの港に寄港させて住民を避難させますか?」

杏「それで助かると思ってるの?」

桃「え?」

杏「あのねぇ、この学園艦には約3万人もの人々が住んでるんだよ?」

杏「暴走したボイラーが猶予をくれると思う?」

杏「仮に全員避難できたとしても爆発からは逃げられないよ。核爆発は規模が半端じゃないからね。」

杏「学園艦は軍艦じゃない、町を背負った『ただの船』なんだから。」

桃「…………」

杏「ま、簡単に言えば風紀員の行動で助かるか、約3万人が一斉爆死の二択しかないってことだね。」

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ゴモヨ「うーん…こっちかな…」

そど子「間違えちゃ駄目よ!!」

パゾ美「間違えたら全部灰になっちゃうから!!」

ゴモヨ「んんんんんんん!!!!!」

          ポチッ

       シーーーーーーーーーーーーン…

そど子「何も起きない…?」

パゾ美「ってことは…」

ゴモヨ「成功した…?」



       「「「…………」」」

  「「「やったあああああああああああ!!!!!」」」


そど子「これで一件落ちゃ…」


      プーーーーッ プーーーーッ プーーーーッ


そど子「え」

   シューッ  シューッ  シューッ  シューッ

パゾ美「あれ?悪化してる?」

ゴモヨ「あ˝!!!冷却装置の接続箇所が間違ってる!!!」

パゾ美「本当だ……間違えてエアコンに接続しちゃった…」

パゾ美「そど子!!携帯貸して!!」

パゾ美「もしもし!!風紀員のパゾ美です!!」

杏『何か問題でも?』

パゾ美「いえ…ちょっと聞きたいことが…」

杏『ほうほう、言ってみなよ。』

パゾ美「例えばの話ですけど、冷却装置を取り付けたのが万が一、
    エアコンだったとしたらどうなるんですか?ボイラーではなく…」

杏『あー、多分連鎖反応起こしまくって甲板の町が吹っ飛ぶかもしれないね。』

パゾ美「」

杏『でも何でそんなこと聞くの?』

パゾ美「あ、いえ別に…」

杏『ちなみにそれを防ぐにはボイラー室の水道管の栓を全部開けて
  水浸しにするんだよ。』

パゾ美「え!?今のをもう一度行ってくれませんか!?」

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杏「水浸しにする。」

 『『『いやあああああああああああああああああ!!!!!』』』

カエサル「もう我慢の限界だ!!私は行く!!」

エルヴィン「よせ!!今のボイラー室は危険な状態なんだぞ!!!」ガシッ

おりょう「風紀員に任せるしかないぜよ!!!」ガシッ

左衛門座「残念だが、私達の出る幕では無いんだ!!!」ガシッ

カエサル「離せ!!!行かせろ!!!!」

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         シューッ ボォォォォォ

ゴモヨ「火まで噴き始めちゃったよ…」

そど子「こうなったらこの部屋を水浸しにするしかないわ!!!」

そど子「ゴモヨ行って!!!」

      シューッ

ゴモヨ「あちっ!!」

   シューッ シューッ  シューッ  

ゴモヨ「あちちちち!!!ごめん無理!!」

そど子「よし、残るは…」

       ボォォォォォ

パゾ美「ぎゃあああああ髪が燃えるうううううう!!!」

そど子「私…?(泣)」


    ボォォォォォ シューッ シューッ ボォォォォォ シューッ ボォォォォォ

そど子「わああ!!いや!!無理!!!」

そど子(はっ!!!私は何をやってるの。こんな所でビクビク震えちゃって…)

そど子(私は風紀員、風紀の乱れを直すのが私の役目!!)

そど子(今すべきことは学園艦に住んでる人たちの風紀、いや…)




       そど子(人生を乱そうとする脅威に立ち向かうことよ!!!!!)




そど子「うあああああああああああああああ!!!!!!」ダダダダ


彼女は走った。己の恐怖と向き合いながら。

己の使命を全うするために。



             ガンッ!!!!

そど子「あだっ!!??」バタッ

パゾ美「そど子!!!」

ゴモヨ「ぶつかった所に水道管が!!!」

そど子「いたた…よし、このバルブを回して………!!!」

             ギギギギ

そど子「何よこれ…!!錆びついて回らない…!!!」ギギギギ

そど子「はぁ…はぁ…」

        キュル……キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル

そど子「え˝!!?なんで勝手に!!?」



        ドドドドドドドド ザバアアアアアアアアアアアア

パゾ美「やった…水が流れ出した!!」

そど子「これで爆発の被害は抑えられたわ!!」

ゴモヨ「でも、私達はどうやって戻ればいいの?」

そど子・パゾ美「」

_________________________


杏「うまくいってるかなー。」


      ドガァァァァァァァァン

桃「!!! 今の音は!!」

おりょう「あああ!!!校庭に穴が開いてるぜよ!!!」

カエサル「様子を見に行こう!!」

        ~校庭~

エルヴィン「ん!?穴から何か這い出てきたぞ!!」


そど子「はぁ…はぁ…はぁ…パゾ美…ゴモヨ…しっかり…」

パゾ美「ううぅ…」

ゴモヨ「死ぬかと思ったぁ…」

杏「おー無事だったかー、お疲れさん。」

エルヴィン「爆発はしたものの、被害は最小限にとどまったようだな。」

そど子「こ…」

杏「ん?」

そど子「これにて…」




   そど子「任務完了!!!オーバーアンダー………ダウン…」

               バタッ

桃「園!!!」

杏「しー…」

そど子「スー……スー……」

杏「寝ちゃった。」

左衛門座「寝る寸前に風紀員ではありえない台詞言ったな…」

パゾ美「そういえば一番頑張ってたよね。」

ゴモヨ「うん…すごかった…」

杏「かーしま、そど子を保健室に運んでやって。先生に聞かれたら死ぬ程疲れてるって言ってね。」

桃「わかりました。」

杏「さてと、この穴を塞ぐか。」


その後…



みほ「この前の爆発は何だったんだろう…?」

沙織「学級新聞じゃボイラー室の事故って書かれてたよ。」

優花里「ボイラー室の下には動力源の原子炉があるんですよ…
    一歩間違えたら核爆発が起こりますよ…」

沙織「ちょ!!?ゆかりん怖いこと言わないでよー!!」

華「恐ろしい事故ですね…」

麻子「そど子の様子がおかしかったな…妙に疲れてたような…」

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杏「いやーー、危うく核爆発で廃校どころか灰校になるところだったなー。」

柚子「あの、会長……」

桃「流石にブラックジョーク過ぎですよ……」



終わり

これで終わりです。
書いてる途中に某ペンギンアニメのとあるエピソードが脳内再生されて
ぶっ飛んだ内容になってしまいました
核爆発は恐ろしい

依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月12日 (日) 18:22:38   ID: -CXgX9Ud

確かに核は恐ろしい

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