安価とコンマで戦場を生き延びる (92)
安価とコンマで戦場を生きる。
行き当たりばったりですが一応方針はそんな感じで。
とりあえず世界観から決めたい。剣と魔法のファンタジーだったり、中世の暗黒時代だったり、硝煙漂う近代戦だったり。未来でもOK
主人公が生きる世界の設定を簡単に。
安価下3つまでのうち、もっともコンマが大きいものを。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489212689
剣と魔法のファンタジー
世界観は>>4がもっとも大きかったので、「剣と魔法のファンタジー」世界に決定。実にオーソドックスだ
次は主人公のキャラクターを決めよう。
性別や名前、性格や背景設定などを簡単に頼む。安価下3つまででコンマが大きいのを。
ソアラ=マグナカルタ 男
明るく前向きな性格でポジティブで仲間思い
平凡な村の少年だったけれどある日突然伝説の剣を拾い勇者になってしまった
>>7がもっとも大きかったので、これに決定。
名前:ソアラ=マグナカルタ
性別:男
性格:明るく前向きな性格でポジティブで仲間思い
背景:平凡な村の少年だったけれどある日突然伝説の剣を拾い勇者になってしまった
キャラクターメイキングはこんなところで。
ではプロローグを始めます。
剣と魔法が存在するファンタジー世界。この世界は今、危機に晒されていた。
魔王の復活とそれに率いられた魔王軍の侵略である。
人間たちはかつて魔王を倒した伝説の勇者の復活を待ったがそれは現れず、仕方が無しに自分たちの力で魔王軍と戦うことになった。
人間軍の必死の抵抗によって戦局は膠着状態に陥り、数十年の時が経過した――。
王「…では、君が伝説の剣を引き抜いた勇者なのか?」
ソアラ「いえ、抜いたのではなく拾いました」
王「拾った…?」
ここは王都の宮殿。ついに現れた伝説の勇者誕生の知らせを受け、早速勇者が王の元へと謁見に呼び出されたところだ。
しかし、現れたのが単なる村の少年だったことに王とその臣下たちはは衝撃を隠せなかった。
大臣(大丈夫なのか?こんな少年が…)
武人(見たところ、剣技も使えないようだが…)
神官(それに、拾ったと言っているぞ?予言では伝説の剣はそれを引き抜いたものに力を与えるハズだが…)
ソアラ(なんだか居心地が悪いなぁ…)
王「伝説の剣を持っているということは確かに勇者らしいが…君、何か特技なんかはあるのか?剣技とか魔法とか…」
ソアラ「特技…ですか?」
ここでスキルを決定する。スキルはスキル名を書き込んでもらうことで決まり、スキルレベルはそのレスのコンマ一桁で決まる。
ちなみに多少無茶なスキルでも剣が与えたとかでアリにするので、自由に書き込んで欲しい。
ただし、「平凡な村人の少年」という肩書から、スキルレベルは実際のコンマから軒並み-2になる。最低値が1だが。
(スキルについて)
スキルは行動決定の判定に影響する。
剣技があれば敵と戦う際に判定が緩くなるなど、恩恵があり。もちろんスキル無しでも判定がよければ成功はするが、ブーストがあれば楽になる。
では、安価下5つまでスキル名を
【スキル】
不倒5:肉体、あるいは精神の不屈さ。通常なら耐えられない攻撃に耐え、立ち続ける勇者の資質
主人公補正2:世界が自分に味方をする勇者の資質。自分にとって都合のよい出来事をある程度引き寄せる。
見切り6:攻撃を見切り回避する、戦士の資質。回避の他、攻撃の際にも役立つ。
魅了5:他者から好かれる。その明るい人格による天然の資質。
使役3:力の弱い存在を使役する魔物使いの資質。操れる対象は動物や小型の魔物など
ソアラ「この剣を拾って色々と出来るようになったことはあります」
王「ふーむ、確かにただの村人とは思えないな…しかし、これでは到底魔王に勝つことなど…」
臣下「修行させてはいかがでしょうか?」
神官「しかし、勇者の誕生は魔王もその魔翌力で知るところでしょう。そのうちに勇者を抹[ピーーー]るために攻めてくるのでは…」
王たちは何やら揉めている。とはいえ、ただの少年が世界の運命を左右してしまう立場になったのだから当然だろう。
喧々諤々の論争の末、やがて結論が出たようだ。
王「ここは勇者の伝説に倣い、冒険の旅に出て貰おう…と言いたいところだが、それはあまりにも危険すぎる。
そこで、君には軍隊で働いてもらい、実戦経験を重ねつつ戦場の兵士を鼓舞し、手助けしてもらいたい」
ソアラ「…」
さて、このような申し出にどうこたえようか。受けてもいいし、他の意見や要望を出してもいい。
ただし、必ずしも王がその意見を聞いてくれるとは限らないが…。安価下2つで、コンマが大きい方を
ソアラ「自分一人では頼りないので、仲間を探す旅へ出たいのですが…」
王「ふむ…しかし、危険じゃぞ?今は戦争で国が荒れておる。魔物だけでなく、賊も多い。それを止める兵士がいないのが現状じゃが…」
王はあまりいい反応をしていない。説得を行う必要がありそうだ。
行動判定:王の説得
難易度15
関連スキル:主人公補正2.魅了5
さて、説得を行うが、どんな風な台詞や態度を言うかで判定値にボーナスが入る。現状だと難易度15からスキル値7を引いた8以上をコンマで出す必要があるが、説得内容次第でよりボーナスがつくかもしれない。
判定安価下。説得の台詞なども込みで。
ソアラ「大丈夫でございます。勇者といえば仲間です!必ずやプラスにして帰ってきますし、無理そうとか危険を感じたら王様の言う通り無理せず帰ってきますのでお願いします」
判定ボーナス:台詞内容+1 コンマ判定4 合計5
失敗
王「…いや、ダメだ。いくら仲間を探すためとはいえ、我々の希望である勇者を一人で放り出すわけにはいかん」
説得は失敗し、結局当初の案の通りに戦場に向かうことになった。
武人「戦場では君に護衛を付ける。もしものことがあってはいけないからな。しかし、あまり過保護にして勇者としての成長がなくても問題だ。護衛と共に戦場で働いてもらうぞ」
とのこと。護衛には兵士が10人ほどと、それを率いる隊長が用意されるらしい。
武人「護衛といっても、君の命令には従うように言ってある。いわば部下だ。実際に彼らを取りまとめるのは隊長に任せるので、副官とでも思ってくれ」
そのような話をしている間に、王に呼び出され隊長がやってきた。
さて、隊長の名前や設定などを先ほどの主人公設定のような形で決めてほしい。
安価下3つまでのうちコンマが大きなものを採用。
ライノス「失礼。自分はライノス・クリフハルト。普段はこの王都の防衛の仕事をしとります。勇者さん、護衛は任せてくれよ」
部屋に入ってきたのは大柄な中年の男。筋肉質は肉体はいかにも兵士といった雰囲気だが、どこか大雑把な雰囲気もある。
頼りになるか今一つ不安だが、わざわざ選ばれたということはいざという時は信頼できるのだろう。
ライノスの背後には10人ほどの兵士がいる。これといって特徴はない、一般的な王国の兵士だ。
ソアラ「よろしくお願いします、ライノスさん」
ライノス「ライノスでいいですぜ。勇者さんは俺の上官として扱えと言われております。上官が部下を呼び捨てにしちゃあ示しがつかない」
ソアラ「は、はあ…」
とのことだが…言われた通り呼び捨てにしようか?それとも、さん付けなどの他の呼び方をしようか?安価下
ソアラ「しかし、年上の方を呼び捨てにするというのはどうにも…。さん付けのままでは、いけませんか?」
ライノス「はは、そこまで言われちゃ仕方がないですな。」
それぞれが和やかなムードのまま互いの挨拶がすみ、いよいよ出発の時となった。
王「勇者ソアラよ。このような大変な任に付かせてすまなく思う。しかし、これが今の我々の精一杯なのだ。
最後に、何かほしいものがあるか?金や名馬、鎧など、与えられるものはできる限り与えよう。とはいえ、全部というわけにはいかないが…」
さて、出発前に何かものを貰おうか?安価下
王「地図か、なるほど。こんな時代では地図を入手するのも一苦労だからな…」
武官「では、これを。」
武官が差し出した地図は、何やら色々な数字や文字、図形が書き込まれている。一瞥しただけではよくわからない。
ライノス「これは軍事地図というやつですな。今の王国の戦況が書かれとります。訓練された人間でないと、あまり情報が引き出せませんな」
武官「うむ。この地図はライノスに渡しておこう。地理や戦局について知りたいなら、彼に聞き給え。」
地図を入手したことで、地形の他に現在の戦局がライノスから聞けるようになった。(地図はライノスが集めた情報で常に更新している)
ライノス「ちなみに、今の状態は…」
ライノスからざっと聞いた話では、王国の地理と戦局は次のようなものだ。
・王国は大陸の中央に存在する国家で、大陸の南部から攻め寄せてくる魔王軍の侵略と戦っている。
・地形は基本的には平原だが、東部に山岳地帯が存在している。
・南部に対魔王軍用の要塞が存在し、戦局を支えている。現在、戦闘は小康状態。
・東部の山岳地帯から魔王軍の小規模な部隊が侵入しており、ゲリラ戦を展開し掃討作戦が行われている。現在、散発的に戦闘が発生中。
・占領された旧帝国領を奪還するべく、西部で攻勢作戦が取られている。現在、大規模な戦闘が発生している。
・また、王国領内では治安部隊の不足から賊が蛮行を繰り返している
ライノス「だいたいこんなところですな。これから向かうとしたら、東部、西部、南部戦線のどれかですが…どこに向かいます?」
さて、どこに向かおうか。3つから選ぶか、または別の案を出すこともできる。(王国内の治安を守る、占領中の他国に偵察に向かう、など)
安価下2つからコンマが高いものを。
ソアラ「向かうなら西にしましょう」
ライノス「最悪の激戦地ですな。やれやれ、骨が折れそうだ」
もっとも熾烈な戦闘が行われている激戦地に向かう、と聞き、兵士たちが動揺している。
中には、あからさまにショックを受けたような顔をしてる者もいる。
ひょっとすると、勇者の護衛ということでそこまで危険な場所に向かうとは思っていなかったのかもしれない。
さて、動揺する兵士達に対して言葉を投げかければ、動揺を沈めて信頼を得ることが出来るかもしれない。
とはいえ、もし失敗すれば逆に信頼を失うかもしれないが…。
ちなみに、何もしなければライノスが兵士を鼓舞してくれる。その場合は士気は下がらないが、信頼を得ることも失うこともないだろう。
もしも兵士達に言葉を投げかけるなら、台詞や行動を。その内容によるボーナス+コンマのボーナスを合わせて、可否を判断する。
何もしない場合はその旨を書いてもらえばいい。安価下で判定。
行動判定:兵士の鼓舞
難易度:9
関連スキル:魅了5
ソアラ「皆さん…これから向かうのは危険な地かもしれません
皆さんも家族がいると思います!もしも本当に危なくなったら自分の護衛より皆さんの命を一番に考えてください
自分も出来る限りはやりますから!自分のために命を捨てるような真似だけはやめてください」
判定ボーナス:台詞内容-1 コンマ判定9 合計8
成功
ソアラの語る内容はむしろ士気を下げかねないような、兵士に命を捨てることをためらわせるような甘ったるい内容だった。
しかし、その真摯な態度と勇者という肩書、そしてソアラの天然の魅力が、兵士たちの士気を盛り上げた。
兵士「勇者様、そのようなことを言わないでください!」
兵士「そうです、我々はあなたのために命を捨てる覚悟がある!」
兵士「危険な任務こそ、むしろ望むところです!」
兵士たちの士気が大幅に上がった。現在の士気:50+4=54
士気は鼓舞や物資の補給、戦勝などで上昇し、命の危険や物資の欠乏、敗北などで減少する。
特に、戦闘の際には士気の存在も判定に影響し、士気が低すぎると単なる攻撃の命令すら成功が難しくなる。
ライノス「やれやれ、流石は勇者さんだ。あんな甘っちょろい内容で兵士が盛り上がるなんてぁ」
ソアラ「そうですか?本心のつもりでしたが…」
ライノス「確かにいい言葉ですな、命を捨てるなというのは。しかし、我々兵士は命を捨てることが任務でもある。
兵士が助かりたい、死にたくないと思っちまったら、もう戦うのは無理なんでさぁ。
だから、兵隊に対してはこういう風に振る舞った方がいい…」
盛り上がる兵士たちを眺めならライノスはそう語りかける。その様子は、先ほどまでの大雑把な雰囲気はない。歴戦の戦士の風格だ。
ライノス「いいかお前たち!俺達が勇者サマを助けることが、このクソッタレな戦争を終わらせるための方法なんだ!命を惜しむな!
勇者サマを助けるために、何が何でも戦え!そうすりゃ、死んでもお前たちは勇者を助けた伝説の存在として、永久に語り継がれるんだ!」
兵士「おお―――っ!」
ライノスの威勢のいい言葉に、さらに兵士たちは盛り上がる。先ほどまでのおびえた様子は、もはや微塵もない。
兵士の士気がさらに2上昇した。現在の士気:56
王「では勇者よ、この書状を与える。西方戦線に着いたら、現地の指揮官に渡すがよい。君のことについて書いてある。
…では、頼んだぞ。王国の、人類の将来は君にかかっていると言ってもいい。」
ソアラ「はい。全力を尽くします」
こうして、勇者ソアラの旅が始まった。
ライノス「さて、このまま出発する前に、軍資金で色々と用意しておいた方がいいでしょうな。」
ソアラ「色々…ですか?」
ライノス「ええ。食糧にしろ装備にしろ、あるにこしたことはないですからな。それに、この王都なら他の場所よりも物資がある。
前線に付くまで1週間はかかるでしょうし、その間に何か危険がないとも限りませんぜ。」
ソアラ「なるほど…では、店なんかを回ってみますか」
ライノス「いや、すでにここに来る前に調べはつけています。言われた商品を買ってきますよ」
ライノスはそういうと、手帖のようなものを開いて差し出した。そこには、現在の自分達の軍資金と物資などの状況、
それと王都での商品などの品揃えが書かれていた。
【現在の部隊の状況】
軍資金:10000G
兵士:ソアラ 装備:勇者の剣.村人の服
ライノス 装備:ロングソード.鉄の盾.革鎧
王都一般兵10人 装備:木の槍.革鎧
物資:食糧3日分.野営用の道具.輸送用の馬車
【王都の物資】
『ライス食糧品店』
食糧1日分:100G
酒類一日分:50G
『アイアンズ武器・防具店』
鉄の剣:200G
鉄の槍:200G
大斧:200G
弓:200G
矢20本:100G
鉄の盾:200G
革鎧:100G
鎖帷子:500G
甲冑:2000G
『ロイヤルズ馬店』
足を引きずった馬:500G
大きな草原馬:1000G
優秀な軍馬:4000G
ライノス「どうです?何か買ってきますかい?」
商品を買う場合は、それを書いて欲しい。複数のものを買うのも勿論OK。
軍資金を額を超えない限り自由に買える。ただし、軍資金がこの先いつ増えるかは未定のため、買いすぎには注意。
では、買うものリストを安価3つ下までのうち、コンマが多きいモノを採用。
食糧×10
酒 ×5
鉄の槍×5(一般兵用)
弓×5(一般兵用)
矢×5(一般兵用)
鉄の盾×1(ソアラ用)
革鎧 ×1(ソアラ用)
合計4050G
ライノス「鉄の盾、鉄の剣、弓、矢、鉄の槍、甲冑、食料と酒一週間分、大きな草原馬、と…しめて4950Gですな」
ライノスの指示のもと、兵士たちが物資を買い集めてきた。食糧や武器を荷馬車に詰め込む指揮を取りつつ、ライノスが話しかけてくる。
ライノス「ところで、この武器や馬なんかは誰が使うんです?勇者さんですかい?」
ソアラ「ああ、これはですね…」
これらの武具、及び馬を誰に配分する?または、配分せずに予備の物資としてとっておくことも可能だ。
どう割り振る?安価下
ソアラ「盾と甲冑、それと馬は自分が使います。弓矢はライノスさんが使ってください。剣と槍は予備です。」
ライノス「なるほど…しかし、甲冑に盾に剣を持って馬上だなんて、まるで騎士様ですなぁ」
ははは、とライノスが笑う中、兵士が馬を曳いてやってきた。
兵士「勇者様、馬を連れてきました。」
ライノス「そういえば、勇者さんは馬に乗れるんですかい?」
ソアラ「いや…経験はないですね」
兵士が連れてきた馬は、王国の草原地帯に住む大柄な馬だ。馬車を曳く小さな馬に比べると、そのサイズは一回りも二回りも違う。
兵士が二人がかりで引っ張っているが、今にも暴れ出しそうな雰囲気だ。
ライノス「なるほど…草原馬にしては安いと思ったが、暴れ馬だったわけか。やれやれ、こいつを乗りこなすのは一苦労ですぜ?」
ソアラ「そのようですね…」
ライノス「…まあ、物は試しです。勇者さん、一度乗ってみたらどうです?」
ソアラ「ええ…ところで、この馬の名前はなんでしょうかね?」
ライノス「ああ、馬の名前は育ててではなく騎手が付けるしきたりなんでさぁ。だから、この馬はまだ名無しですな。勇者さん、名前を付けてやりなさいな」
ソアラ「そうですか…では…」
さて、ここで馬を乗りこなせるかどうか判定。馬術など馬を乗りこなすスキルは無いが、動物使役能力が大幅なボーナスとなり乗ることは無判定でクリア。
あとは、人馬一体レベルで乗りこなせるかどうかの判定。これにも成功すれば、馬上でならフル装備でも馬が補佐しててくれるのでまともに戦えるぞ。
コンマ判定は安価下。あと判定ついでに馬に好きな名前を付けてやってくれ。名前は特に判定には影響しない。
行動判定:馬の使役
難易度:8
関連スキル:使役3.主人公補正2
ソアラが馬の前に立つと、草原馬はさらに興奮し、兵士の制止を振り切ってしまった。
大きくいななくと、そのままソアラに向かって走り出す。500kgは軽く超す巨体だ。もしぶつかれば、人たまりも無い。
ライノス「危ない!勇者さん、避けろ!」
事態を見て、ライノスが叫ぶ。手にしたばかりの弓に矢をつがえて馬を止めようとするが、間に合わない。
突然の事態に周囲が凍り付く中、当事者であるソアラだけが冷静な思考の中にいた。
ソアラ(なんだろう、この剣を手にしてから動物の心が読める気がする…この馬も…)
ソアラ「お前に魂があるなら、応えろ…カルロス!」
ソアラの呼びかけを聞き、草原馬が歩調を緩める。そのままソアラの前で止まると、静かに首を垂れ、それから足を曲げて姿勢を下げた。
ソアラはそのままカルロスと名付けた草原馬の頭を撫でると、一息に騎乗する。それを受けて、カルロスはゆっくりと立ち上がった。
そのまま、ソアラはライノスの元へとゆっくりとカルロスを歩かせていった。
ライノス「…いやはや、驚きました。これも勇者さんの力ですかい?」
ソアラ「ええ…おそらく。いくら何でも普通ではないのは分かりますから。とにかく、この馬…カルロスは、もうしっかりと僕を騎手と認めたようですね。」
大幅にいい判定が出たので、カルロスはまさに人馬一体となってソアラを支えてくれる。
判定前に書いたように、甲冑を着こんだ状態でもカルロスが補佐してくれるためにそれなりに戦えるぞ。
カルロスから降りたソアラに対し、ライノスは今度は甲冑と盾を渡してきた。
ライノス「今度はこちらを試してみますかい。…もっとも、こっちは馬よりも大変だと思いますがね」
ライノスの言う通り、甲冑は着こむだけでも一苦労だった。
まず甲冑の下に何枚も服を着こみ、そのうえに革鎧のようなものを着こむ。そのうえにさらにチェニックを着こみ、ようやく甲冑を身に着ける。
あまりの重さと暑さに、これでは立っているのがやっとだろう。
ライノス「ふむ、こんなところですかね…では、失礼して」
そういうと、ライノスは突然ソアラの胸を蹴りつけてきた。予備動作もない、凄まじい一撃だ。
ソアラ「うわっ!…と、アレ?」
しかし、その一撃はソアラに対してまったくダメージが与えられない。軽くよろめく程度だ。
ライノス「これが甲冑の防御力でさ。多少の打撃程度じゃひるみもしない。勿論、剣や槍でもダメージは与えられません。
一応、質のいい弓矢や、どデカい斧、ハンマーなんかでぶん殴られちゃあまずいですが…それにしたって一撃で致命傷、とはならんでしょう。」
ソアラ「なるほど…身の安全を守るという点では、完璧な防具ですね…」
ハアハア、と息を切らしながら、ソアラは甲冑の兜を取る。息苦しいし視界も制限されるが、これなら頭を攻撃されても安心だろう。
ライノス「いや、それがそうも安心できませんよ。攻撃は通らないが動きを止めることはできる。重さで動きも鈍りますし、押さえつけて脱がせて殺す、なんて手もある。
それか、縄や網で捕えて捕虜として連れ帰ることもできる。決して油断は禁物でさぁ。…まあ、馬に乗っている時に茂みから槍で脇腹を付かれてお陀仏、なんて目を避けられるだけマシですがね」
げんなりした表情になったソアラを見て、ライノスは笑う。
ライノス「安心してくださいよ、勇者さんが前に出て大暴れする必要はない。戦うのはきっちり俺達がやります。
…もっとも、剣術なんかは覚えておいた方がいいかもしれませんがね。どうです、出発前に軽く俺と勝負でも。もちろん、手加減はしますぜ」
ライノスから勝負を持ちかけられた。
勝てば剣術スキルを入手できる。負けてもダメージなどは無いが、勇者のふがいない姿を見ていささか兵士の士気が下がる。
さて、受けようか?
ちなみに、受けるならどのような防具で受けるかも。武器は木剣で固定だ。安価下
革の鎧を着こんだソアラとライノスが対峙し、兵士達がそれを周囲から見守る。
野次を飛ばす者や期待した目で見る者など、それなりの盛り上がりだ。
ライノス「さて…勇者さん、剣を使って戦ったことはありますかい?」
ソアラ「いや、初めてだね。僕は単なる村人だったし、伝説の剣を拾った後も誰かと戦ったことはない。素振り位はしていましたが…」
ライノス「なるほどね…。まあ、剣術なんてのは一朝一夕で身に付くものじゃない。ただ、戦いのコツぐらいは教えてられますよ」
ソアラ「戦いの…コツ?」
【戦闘について】
個人での戦闘においては、基本的にはどのように攻撃するか、また相手の攻撃に対してどのように防御するか、といった行動についてを安価で決定する。
例:急所を狙って突く、確実に狙う、相手の出方を伺う、など。
ここで重要なのは、行動が成功した場合の効果が高いほど、基本的に判定の難易度は上がるということ、そして失敗した場合はペナルティがあるということだ。
安価行動を実際に行うには、その行動の難易度に応じた判定をクリアする必要がある。この難易度は当然難しい行動ほど高くなるが、
より難易度の高い行動ほど、それが成功した際には大きな効果があるのだ。
先ほどの例で言えば、「急所を狙って突く」はかなり判定の難易度が高い。しかし、成功すれば一撃で戦闘を決せるほどの大きな効果がある。
一方、「相手の出方を伺う」は簡単なために無条件で成功するが、成功しても相手にダメージを与えられず、結果的に相手の攻撃を待つ状態になってしまう。
とはいえ、攻撃に出て失敗し、大きく体勢を崩した状態から相手の攻撃を受けるのと、警戒した状態で攻撃を受けるのとでは回避の成功率も変わってくる。
このように、事前の行動が次の行動の難易度に影響を与える場合もある。これ以外の例を挙げると
「相手の攻撃を見切ってかわす→無防備なところに斬りかかる」や、「砂を相手の目に投げる→無防備なところに斬りかかる」といったコンボを決めれば、
一回一回の判定難易度はさほどでなくとも、大きな成果が得られるだろう。
こうして互いに戦局を変えつつ攻防を繰り返し、先に相手のHPをゼロにした方が勝者となる。
ちなみに、この戦闘は1vs1の決闘スタイルなので気にする必要はないが、実戦では行動を取るたびに時間が経過していく。
あまりに時間をかけて戦うと敵に加勢があって不利になったり、あるいは逆に味方の援軍が駆けつけるなど、戦局の変化もあるだろう。
ライノス「まあ、こんなところですな。勇者さんは剣の技術は拙いですが、無茶をしなければそれなりに戦えますよ」
ソアラ「なるほど…」
戦闘
ソアラ:HP10
ライノス:HP25
勝利条件:ライノスのHPを20まで削る
敗北条件:HPが5以下になる
ライノスは悠然と木剣を構えた。それに対してソアラも木剣を構えて対峙する。
一見するとライノスの方が崩した構えでソアラの方がしっかりと構えているように見えるが、実際にはライノスの構えの方が隙がない。
ライノス「さあ、最初はこっちからは攻撃しませんよ。勇者さん、打ち込んでくださいな」
さて、どう行動する?安価下
ソアラ(とりあえず打ち込んでみよう…!)
ソアラ「はあっ!」
悠然と構えるライノスに対して、ソアラは木剣を打ち込む。
気合が炸裂するが、その太刀筋はやはり素人のものだ。
行動判定:攻撃
難易度:7
関連スキル:なし
判定安価下
必要値:7
判定値:5
失敗、-2のペナルティ
ソアラ「はあっ!」
ライノス「おっと」
ソアラの打ち込みをライノスはあっさりと受け流す。受け流されたソアラは軽く体勢を崩すが、すぐに体勢を立て直した。
そのままライノスの反撃に備えて剣を構えるが、ライノスは攻撃をしてこない。
ライノス「なるほど、いきなり全力で打ちかかるような真似はせんのですな。安心です。もっとも、今の状態でも反撃を受ければ危なかったでしょうがね…」
ライノスの言う通り、軽い体勢の乱れでも斬り合いでは命取りになるだろう。今回は反撃が無かったが、もしあればペナルティ2ぶんの判定がマイナスになる。
それを見越して相手も大振りな攻撃をしてくるため、回避に失敗すればそのまま敗北もありうる。
ライノス「さて、もう一度攻撃してきてくださいな。もっとも、次は反撃をしますよ?」
ライノスの構えが微妙に変化する。先ほどよりは本気になったのだろうか?
ソアラ(さて、どうしようか…)
どうする?安価下
ソアラ(反撃が来ると言っていたな…なら、警戒して打ち込むのがいいだろう。でも、相手が反撃を考えているということは…うまく意表を付けば、畳みかけられるかもしれない!)
ソアラ「はああっ!」
ソアラは再び気合とともに打ち込む。しかし、その打ち込みは先ほどよりも一歩下がった位置からだ。
ライノス(なるほど…警戒して打ち込んできたか、悪くない。しかし、慎重すぎるな)
ライノスは一撃目をかわしてそのまま反撃を打ち込もうと考えていようだ。構えはそのまま、回避の構えを取っている。
もし連撃を叩き込めれば、一撃を与えられるかもしれない。とはいえ、それは少々難易度が高いだろう。
行動判定:慎重な打ち込みと連撃
判定値:打ち込み成功5、連撃成功8
関連スキル:なし
さて、この行動は多段判定だ。一度の判定で二段階の判定を行う。
1~4で攻撃に失敗、5~7で警戒しつつの打ち込みに成功、8以上が出れば連撃に成功する。
判定は安価下。ちなみに、判定安価に何かしら台詞を書いてくれれば攻撃時の台詞とするよ。特に判定に影響はないけれども。
必要値:5
判定値:1
失敗、-4のペナルティ
ソアラ「オラぁ!」
さらなる気合で打ち込むソアラ。しかし、本来の打ち込み位置からずれて攻撃したことでかえってバランスを崩し、ライノスの前でつんのめってしまう。
ソアラ「ととっ…うわぁ!」
ライノス「おっと、甘いですぜ!」
体勢をなんとか立て直そうとするソアラの元へ、ライノスの一撃が迫る。
本気の一撃ではないため負傷の心配はないが、それでもこの模擬戦においては勝敗を決しうる一撃だろう。
ソアラ(くっ…!防御するか、回避するか…!?)
さて、敵の攻撃に対してどのようにダメージを減らすか選ぼう。
選択肢は主に防御と回避があるが、防御は判定値が楽だが、ダメージを殺しきれない場合もある。ただし、防具の性能によっては下手に避けようとするよりもいいかもしれない。
回避は判定値が難しめだが、その分効果は高く、致死レベルのダメージも回避によって一切を無効化できる。また、ソアラの場合は見切りスキルがあるため回避の場合は判定が少々楽になる。
回避や防御の方法も、完全に身を投げ出すなどといった大胆な回避ならば判定値も大幅に楽になる。しかし、そうして身を投げれば当然次は倒れた状態で始まるので、やはり危険は続く。
一方で回避からのカウンターなどといった手段は、成功すれば強者をも一撃で倒せる大技だが、判定値については…まあ、説明するまでもないだろう。
さて、この攻撃にどう対処する?安価下。ちなみに体勢が崩れているので判定値が-4になるのも注意しよう。
ソアラ(ここは何が何でも回避する…!)
ソアラは崩れたバランスを無理に直そうととせず、むしろ身を投げ出すかのような形でそのまま前方に跳躍する。
ライノス「なっ!?」
行動判定:大胆に回避
必要値:6
関連スキル:見切り6
判定ペナルティ:-4
判定安価下
必要値:4
判定値:1
失敗、-3のダメージと-3のペナルティ
ソアラはライノスの攻撃に対して身を投げ出す形で回避した。攻撃を見切ったうえでの完璧な跳躍で、本来ならば回避は成功していた。
しかし、先ほどの攻撃の失敗でバランスを崩していたことが原因となって飛ぶ方向がズレ、よりによってライノスの正面に身を投げ出す形になってしまう。
ライノス「むっ…はっ!」
突然自分に向かって飛び出してきたソアラの行動にライノスは一瞬警戒するも、そのまますれ違いざまに木剣を振る。
手加減された一撃なものの、打撲による痛みがソアラの脇に走った。HP-3。現在7
ソアラ「ぐっ…!ハアハア…」
無様に地面に倒れたソアラが立ち上がるのを、ライノスは静かに見守る。本来ならば立ち上がる際に攻撃してしまえば終わりだが、あえて見逃したのだろう。
ライノス「勇者さん、まだ動けますかい?」
ソアラ「…ええ。」
ライノス「なら良かった。…どうやら、勇者さんは攻撃を見切るのが上手いらしい。さっきもバランスを崩していなければ回避できていたでしょうな。
…どうも勇者さんはカウンター型の戦士らしい。自分から打ち込むのが向いていないようでさぁ」
ソアラ「カウンター…ですか?」
ソアラが体勢を整えるのを待ちつつ、ライノスはアドバイスを続ける。
ライノス「ええ。相手の攻撃に合わせて反撃を叩き込んだり、攻撃を避けつつ隙を探り、敵の構えが解けた際に打ち込む…そんな戦闘スタイルですよ。
…次はこちらから攻撃しますから、物は試しです。回避するなり反撃するなり、好きに戦ってくださいな。もう痛みも軽くなったでしょうしね」
ソアラが立ち上がり、構えを取り直したのを見てライノスも木剣を構える。今度は先に攻撃してくるつもりのようだ。
さて、これに対してどう行動する?判定安価下。ちなみにペナルティはもう消えたので安心して欲しい。
ソアラ(おそらく、ライノスさんはまず攻撃をかわしてくると考えているハズ…なら、意表を付く意味でもカウンターを狙う!)
手傷を負ったこの状態で無理にカウンターを狙うのはかなりの難易度があるだろう。しかし、戦いが続けばまた体勢が崩れ、回避どころではなくなるかもしれない。
相手の手加減のおかげで万全の体勢で構えることができ、さらに相手が先制攻撃を宣言しているこの状況こそ、反撃にふさわしいかもしれない。
ソアラ(さあ来い!まずは攻撃をいなす!それからカウンターだ!)
ライノス「はあっ!」
カウンターを狙い待ち受けるソアラに対し、ライノスは正面から打ち込む。
行動判定:攻撃をいなしてカウンター
判定値:攻撃をいなす9、カウンター成功12
関連スキル:見切り6
判定安価下
必要値:3,6
判定値:10
成功!4のダメージと4のアドバンテージ
ライノス「はあっ!」
ソアラ「…!ここだっ!」
ライノスの打ち込みをソアラは完全に見切り、攻撃を右へといなす。そして、そのまま相手の懐に入り込む。
回避を予想して警戒していたライノスは、予想を超えた動きに一瞬対応が遅れ、そのまま体が前へと泳ぐ。その身体へとソアラの一撃が入る。
ライノス「くっ!」
木剣の直撃をライノスはギリギリで回避するが、それでもダメージは免れない。(ダメージ4,HP残り21)
そして、回避によって体勢が崩れたライノスに対して、ソアラはまだ追撃が可能な立ち位置にいた。
ソアラ(どうする…?追撃するか、一旦引くか!?)
さて、次の判定ではアドバンテージが4あるが、どうする?安価下
このタイミングを逃せば勝てる見込みはなくなるだろう。ここで決定的な一撃を加えれば、勝利を手にすることが出来る。
ソアラ「はあっ!」
行動判定:追撃
判定値:8
関連スキル:なし
アドバンテージ:4
判定安価下
必要値:4
判定値:4
成功!1のダメージを与えた。勝利も目標を達成したことにより、戦闘に勝利
ソアラ「そこっ!」
ライノス「くっ…!」
カウンターを受け、大きく体勢が揺らいだ所にさらに一撃を加える。
ライノスはそれをギリギリで回避したものの、木剣の先端が胸をかすめ、鮮血が走った。
ソアラ「あっ!?だ、大丈夫ですか、ライノスさん!」
ライノス「何、ほんのかすり傷でさ…しかし、ああも綺麗にカウンターを決められ、さらに流血したとあっちゃ私の負けですな」
ライノスは木剣を投げ捨て、両手を上げた。敗北のサインだ。それを見た周囲の兵士達が歓声を上げる。
彼らが一目置くライノスに、勇者が剣での戦いに勝利したことに喜んでいるのだ。士気+5
ライノスは胸の血が止まったことを確認し、再び木剣を握った。
ライノス「さて、どうも剣術のセンスは悪くはないようですな。これなら、少し鍛錬すれば剣術の基礎ぐらいは身に付くでしょう」
兵士たちが物資を積み込んでいる間、ライノスはソアラに剣術を教える。
模擬戦とはいえ先ほど実戦を経験しただけのことはあり、ソアラは短時間の間に剣術のスキルを身に着けた。
イベントで剣術スキルを入手。スキルポイントは安価下一桁で決定。判定安価下
【スキル】
剣術6:剣による戦闘に特化した戦士のスキル。対象はあくまで剣のみであり、他の武器は扱えない。
ライノス「もっと腕を引いて!重心を低く構えるんです」
ソアラ「こっ…こうですか?」
ライノス「そうそう…うん、やはり思った通り筋がいいですな」
ライノスの指南の甲斐あって、ソアラは初歩的な剣術を身に着けた。
これで、伝説の剣を振るうこともできるだろう。
ライノス「しかし…伝説の剣というのはやはり凄いもんですなぁ。見ていて惚れ惚れする美しさです」
ソアラ「そんなにですか?まあ、確かに素人目にも綺麗な剣だと思いますが…」
ライノス「確かに芸術品のような装飾です。ですが、私が感心しているのはその刀身です。まるで宮殿に置かれた鏡みたいだ。」
剣術の訓練も一心地付いたころ、ライノスはソアラの持つ勇者の剣を見ながら感想を述べる。
伝説の剣。そもそもソアラが戦場に赴くきっかけになった剣である。その柄や鞘は王侯貴族の持つ芸術品のように作りこまれ、刀身は顔が映るほどに磨き込まれている。
ライノス「確か…伝説では、魔王を倒すことが出来るのはその剣を持つものだけだとか。
神の国の鉱石を地底に住まう小人たちが鍛え、森に棲む賢者達が魔法をかけて剣だと聞きます。いやはや、素晴らしい」
ソアラ「ええ…でも、自分がその勇者だなんて、なんだか実感が沸かないな…
それに、この剣も確かに凄いものだとは思いますが、魔法の力なんて感じませんよ」
ライノス「ふーむ…まあ、勇者さんがもっと成長すれば剣の力も引き出せるでしょう。というか、そうでなくては困る」
ライノスは赫赫と笑うと、顔を引き締めて兵士たちに振り返る。すでに、馬車には荷物が積まれ出発の準備が整っていた。
ライノス「さて、では出発しましょう。目指すは西の戦場だ」
ライノスに促され、ソアラはカルロスに騎乗する。こうして、一行は西の戦場に向かって出発した。
さて、行軍中に何が起こるかは判定で決まる。
前線につくまでの1週間の間に何が起こるかを、7回の判定安価で決定して欲しい。安価下一桁で判断する。
回数が多いので連投もOK。ちなみに、悪いイベントが起こったらそこで一旦判定は中断し、イベントを消化する。
【行軍中のイベント:国内を移動】
00~20:無事な村を発見し、そこで宿泊。物資の消化を防げ、さらに士気が+2。判定を続行
21~70:特に何もなし。行軍で一日を終える。食料品を消化し、士気が-1下がる。ただし、酒がある場合はそれを消化する代わりに士気が下がらない。判定を続行
71~80:悪天候などのイベントが発生。判定を中止
81~91:敵の存在に気付くイベントが発生。判定を中止
91~99:突然の奇襲イベント発生。判定を中止
1日目:無事な村を発見し宿泊
2日目:敵の存在に気付く
さて、王都を出発していきなり敵とエンカウントだ。
ここでさらに敵の種類に関しての安価判定。判定安価下
【索敵:敵の種類】
00~50:小規模なモンスター
51~70:小規模な盗賊団
71~90:村を占領した中規模な盗賊団
91~99:貴族崩れが指揮する戦闘団
王都を出発した初日は何事もなく平和に進展した。
日暮れの前に王都近くの村で廃屋を借りて眠ったことで兵も疲れを解消でき、士気も上がっている。現在の士気:63
しかし、問題が発生したのは2日目の昼頃である。
一行が山間の細い街道を進んでいた時、突然ライノスがソアラに近づき、小声で囁いた
ライノス「勇者さん…どうやら、こちらに近づいてくる一団があるようです。どうも、敵らしい」
ソアラ「え?」
ライノス「我々を物資を運ぶ輸送団か何かだと思ったんでしょう。おそらく、盗賊団か何かだ。」
ライノスの観察によれば、先ほどから茂みの中を数人の男がこちらを観察し、それぞれ街道の先方と後方に分かれて行ったらしい。
さらに、後ろから何かが付けてくる気配もあるという。
ライノス「後ろから来るのはこっちより少ない人数のようです。おそらくそっちは分隊で、本隊は正面で待ち伏せて挟み撃ちにするつもりらしい」
このままでは遠からず戦闘が発生してしまう。街道は山間のため、前と後ろにしか進めない。
そこを敵に封じられてしまった以上会敵は不可避、非常に厄介な事態だ。
ライノス(どうします?取りあえずまだ時間はあるようですし、今のうちに作戦を決めて何とかしちまいましょう)
ソアラ(作戦か…どうしよう…)
さて、あと2ターン後に敵の襲撃がある。それまでの間に、様々な行動を取ることができる。
武器や鎧を装備したり、敵に対して偵察を出したり、戦闘時に有利になる行動を取ろう。
また、前方か後方に急いで移動することで前方か後方の敵に向かって移動することもできる。
もっとも、移動にもターンを使う上に敵に向かって進むため、2ターン分消費してしまう。つまりその場合は今すぐ決めなければならない。
さて、この状態どうする?安価2つ下まで、コンマが大きい方を採用
ソアラ(ライノスさん、敵は正面と後方だけですか?)
ライノス(分かりませんな…気付いた限りではそれだけです。それに、まだ監視がいる可能性もある)
ソアラ(そうですか…では、敵は他にもいる可能性があります。まずは気付かないふりをしてもう少し観察してみましょう)
ライノス(情報を集めるんですな?分かりました)
まだ敵に気付いていないふりをしつつ、様子を見る。静かな緊張感の中、一行は山間の道を進んでいく…
行動判定:敵の様子を観察
必要値:完全に相手の狙いを見切る:12
相手の様子を確認する:9
関連スキル:見切り6
判定安価下
必要値:3,6
判定値:6
成功。完全に相手の狙いを見切った。
気付いてない様子を装いつつ、ソアラは馬上から周囲の様子を油断なく警戒する。
ライノスは一行の後方に移動し、尾けてくる相手を警戒している。そのまま山間の道の中ほどまで来た時、周囲に動きがあった。
ソアラ(前方に何かいるな…どうやら、アレが待ち伏せしている敵らしい)
薄暗い山間の道の先に目を凝らすと、道の脇に5人ほどの男が隠れている。注意して見なければ分からなかっただろう。
それぞれ軽装で、武器も小刀などがせいぜいだ。弓なども装備していない、かなりの軽装備だ。
おそらく槍や長剣は隠れる際に邪魔になるために置いてきたのだろうが、見つかった今となっては単なる軽装備に過ぎない。
その他、街道の左右などを確認したが、そこには敵はいなかった。待ち伏せしているのは前方の敵だけだ。
このまま前進すればあと1ターンで彼らのいる場所を通過するだろう。
ライノス(勇者さん、後ろから追ってきた連中をこっそりと確認できたぜ。
敵は5人、装備は斧や槍などを装備し、鎧もしっかりしている。こっちが本命らしいな)
ソアラ(なるほど…軽装の待ち伏せ部隊がまず襲撃して混乱させ、そこを後ろから本隊が急襲して倒す、という作戦でしょうか…)
ライノス(ええ。後ろが少ないから前が本命かと思ったが、まさか総数がこっちと同じ程度とはね。よほど食い詰めているのか…
賊なりに同数の正規軍を倒すために頭を使ったらしいですが、所詮賊だ。隠れ方もバレバレだし、奇襲にもならない)
さて、敵の状態と狙いは完全に看破した。正面、1ターンの距離に軽装の5人が隠れており、後方2ターンの距離からは重装備の5人が迫って来る。
動きを止めれば前方の敵は襲ってくるだろうが、1ターン分の距離があるため猶予はある。
逆にこのまま移動すれば、後方の敵は1ターンの距離に近づき、さらに前方の敵が襲ってくるだろう。
こちらの状態は馬車を守る形で一列に行軍している。
中央に馬車、前方に兵士が5人、後方にも兵士が5人で、馬車の傍には騎乗したソアラと徒歩のライノスがいる。
防具は兵士とライノスが軽装のために革鎧を身に着け、ソアラは重装備の甲冑は脱いで村人の服姿だ。
武器に関してはライノスとソアラがそれぞれの剣だけを身に着け、盾は重いために馬車に積んである。兵士の槍も同様だ。
武器に関しては取るだけなので、移動しつつも装備できる(相手には異変を悟られるが)
ソアラの甲冑に関しては着るのに時間がかかるため、停止して1ターン待たねばならない。
さて、現状の状態はこんなところだ。さて、どうする?
停止して戦闘態勢を整えるも、武器だけを取って前方か後方に進んで強襲をかけるも、はたまたこのまま一気に前進して包囲を強行突破するのも自由だ。
なんなら敵に対して呼びかけ、降伏勧告なり停戦交渉なりをするのも自由だ。
さて、次の行動はどうする?安価二つ下まで、コンマが大きい方を採用
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