佐城雪美の飼い猫「ペロ」がめっちゃ喋るSSです。
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みく「えっ?」
ペロ「にゃあじゃないんだよ猫の鳴き声は」
みく「ってなんでペロチャンが喋ってるにゃー!!」
ペロ「私が話せるようになったのではない、みくが猫語を理解するようになったのだ」
みく「なるほど、これでみくも一方猫アイドルとしての高みに近づいたってわけにゃ!」
ペロ「自惚れるな!」
みく「ひっ」
ペロ「にゃあにゃあ言ってるようでは立派な猫ドルにはなれないぞ」
みく「そんなわけないにゃ!」
ペロ「まず、猫はにゃあと鳴かない」
みく「いやいや、昔から猫の鳴き声はにゃあと決まってるにゃ」
ペロ「ほんまか?ほんまににゃあか?」
みく「なんでいきなり関西弁…」
ペロ「一応関西出身だから……」
みく「ふ~ん、でも京都人は大阪人と一緒にされたくないって思ってるってよく言われてるにゃ」
ペロ「人が決めた境なんて猫には興味ねぇよ」
みく「なんかペロチャン、野良猫っぽいにゃ」
ペロ「雪美ちゃんが仕事のときは基本自由だからな」
みく「ペロチャンも散歩したりするの?」
ペロ「うん」
みく「公園とかかにゃ?」
ペロ「JOSHIN」
みく「関西資本の家電量販店」
ペロ「球団が、ね」
みく「にゃ~るほど、同じ猫科だもんね!」
ペロ「うん」
みく(あれ?キャッツって……)
ペロ「キャッツの話はやめろ」
みく「あっ、うん。わかってるにゃ」
ペロ「で、鳴き声の話に戻るんだけど」
みく「あ~、すっかり忘れてたにゃ」
ペロ「大会に出よう」
みく「えっ?」
ペロ「その名も!アイドル対抗ペロの声真似選手権!」
みく「えっ?ペロチャン!?自分で?自分の声真似大会開くの?どんだけナルシストなのにゃ……」
ペロ「やっぱリシンデレラガールズで猫といえば俺しかいないじゃん?」
みく「ちがーう!シンデレラガールズの猫といえばみくなの!」
ペロ「みくは猫ドルであって猫じゃないじゃん!」
みく「確かに」
ペロ「まぁそういうわけで選手入場!」
みく「いきなり!?」
のあ「みく……勝負よ!」
みく「絶対来ると思ったにゃ……」
のあ「ふふっ…貴女も私を望んでいるのね……」
みく「いや……もういいにゃ……」
アナスタシア「みく、いざ尋常に勝負です」
みく「うんうん、のあチャンが来たらそうなるよね」
春菜「今日は眼鏡は封印です!実は猫好き上条春菜です!」
みく(絶対五分も持たないにゃ)
ペロ「そして審査員の……雪美!」
雪美「ペロのまね…ンギャア…まねだよ…」
アナスタシア「素晴らしい声真似、ですね」
のあ「まるでペロがそこにいるかのような臨場感があったわね」
みく「いやそこにいるにゃ」
ペロ「ルールは簡単!一人づつ俺の真似をしてもらって雪美が一番似てると思った人が優勝だ!」
ペロ「それじゃあトップバッターは…名前に濁点がついてないアナスタシアから!」
みく「春菜チャン以外ついてないにゃ!」
ペロ「まえがわみぐ?」
みく「それ全然可愛くないからホントやめて」
ペロ「あっ、はい」
アナスタシア「トップバッター、がんばります。………………ニャッ!!……」
春菜「お~、今のは床から槍が飛び出してきたので咄嗟にかわしたときのペロちゃんの鳴き真似ですね!」
みく「中盤以降のダンジョンかよ!」
雪美「危機感…………あった……。………ドキドキ……した………」
ペロ「なかなかの高評価だな」
ペロ「じゃあ次は…」
春菜「はいはい!私やります!」
みく「挙手制なの!?もうこれただの一発芸大会にゃ!」
春菜「じゃあ「メガネをかけてご満悦なペロちゃん」のモノマネをやりまーす」
みく「さっき眼鏡の話しないって言ったよね!?」
春菜「ジャスト一分だ、いい夢見れたかよ」
みく「あぁはいはい、自分のメガネキャラを奪還したってことにゃ」
春菜「先にオチを言わないでください!」
アナスタシア「みく、ナイスボケ殺し」
春菜「全然ナイスじゃない!」
みく「わかったからもうやるにゃ」
春菜「それでは気を取り直して」
のあ「牛丼をかきこみすぎてむせるペロ……エ゛ゥッ!…」
みく「のあチャン、アイドルが出しちゃいけない音出してるにゃ」
春菜「のあさん!?!?」
雪美「……ペロ………牛丼……食べない……。…でも……伝わる……、…すごい……演技力………」
ペロ「なかなか高評価だな」
春菜「あの…私は……」
のあ「貴女の機会を奪ってしまった。お詫びするわ」
春菜「あ、いえいえ」
ペロ「それじゃあ上条春菜でコンタクトレンズを落としてしまったときのペロです」
春菜「宗教問題!!!!!!!」
ペロ「じゃあ好きにやってください」
春菜「それでは気を取り直して新品のメガネをかけてご満悦なペロちゃんです!……にゃお~ん」
雪美「…………………うん」
ペロ「じゃあ最後にみくにゃん」
春菜「私の扱いひどくないですか!?」
雪美「眼鏡……………興味ない…………」
春菜「ガーン………!あっ、今のはガンキョウのガンとかけてますよ!」
みく「みくはその春菜チャンの頑強な精神を見習いたいにゃ」
アナスタシア「みく、座布団一枚です!」
みく「ふっふーん、これでも一応大阪猫だもん♪」
ペロ「その関西魂を見せてくれ!みくにゃん!」
みく「それじゃあ、ペロチャンが雪美チャンに遊んでもらってるときの、文字通り猫なで声をやるにゃ!……にゃ~んっ♪」
雪美「……かわいい……あかん……死ぬ…………待って……しんどい……」
みく「えっ?」
雪美「ほめことば……、…ほめことば……だよ……。……比奈……教えてくれた………」
春菜(裏切り眼鏡さん何やってるんですか!)
ペロ「全選手の競技が終了しました。これより結果発表を行います」
みく「なんでいきなり真面目!」
のあ「みくと同じね」
みく「にゃー!みくは普段からマジメ猫チャンにゃ!」
雪美「優勝は……………………みく」
のあ「おめでとう」
春菜「おめでとうございます!」
アナスタシア「みく、パズドラヴリャーユ」
ペロ「優勝者には賞品としてカツオ一年分を贈呈いたします!」
みく「えっ?」
雪美「みく………どうぞ…………」
みく「って今どっから取り出したにゃ!」
雪美「女の子……スカートの中………、…秘密……たくさん……。………ね…」
みく「っていうかいらないにゃ!」
ペロ「おかわりもあるぞ」ドンッ
みく「やめてー!みくの上にカツオを乗せないでー!」
――――――――――
みく「うぅ…やめるにゃぁ………」
雪美「みく………、大丈夫……?」
みく「はっ、ここは?」
雪美「事務所………。……みく……、昼寝……してた………」
みく(ソファに寝そべって台本読んでたらいつの間にか寝てたんだ……)
雪美「みく……、……ペロ……遊びたい…って………」
みく「雪美チャン、その前にみくの上からどいてほしいにゃ」
雪美「……うん……」
ペロ「にゃ~」
みく(まさかペロチャンが喋れるわけないよね)
ペロ(そんなことないよ、夢の中ほどじゃないけどね)
みく「!!??」
雪美「……ふふっ………。…みく…、…ペロ……、仲良し………ね…………」
終わり
以上です。
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくお願いします!!
前作です。
【モバマスSS】雪美「ゴロー…ニャ………?」
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