P「俺の靴の臭いを伊織に嗅がせたい」 (30)




カチャ


バタン



P「うぃ~~ただいま~と言えど、返事する人は無しっとぉ」

P「うっはー、今日も歩き倒しで疲れたなぁ」

P「足もクタクタだよ」

P「よいしょっと……」ヌギッ

P「……ん? …………うわ、俺の靴、かかとの部分、結構削れてんなぁ」

P「こいつも買い替えかなぁ……」ヒョイッ

P「うわ、ソールも大分すり減ってんなぁ」


P「……」

P「……」クンクン


P「ほっ!!………………」ガクンッ




……

…………

………………



P「……………………」

P「………………っっぶはぁ!!!!」

P「は…………っはぁ!! ぜーはーぜーはーぜーはー!!!!」


P「くっさ………………」

P「え…………くっっさ!!!!」

P「くっせぇ!!!!!! 何だコレ!!!!!!!!」





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P「…………にかけた」

P「死にかけた!!」

P「靴の臭いで死にかけたわ!!!!」

P「怖い……え? ……怖い……っっ」

P「……っわーー……やっっっっべぇ……我が靴ながらやべぇ…………」

P「え? ……えぇ……?? うっそ、15分くらい気絶してたのか」

P「気絶するレベルかよ……」


P「……」クンクン


P「くっせ!! くせぇ!!!! 遠くから嗅いだのにくせぇ!!!!」

P「バイオテロだわぁ……コレがバイオハザード8の発端になっても嘘じゃねぇよ……」

P「ん~~……捨てだなぁ」

P「うん、こりゃ捨てだなぁ~……愛着はあるんだけどなぁ……」

P「もう数年間履きつぶしたもんなぁ、お疲れだな」


P「…………」

P「」クンクン


P「無理っっ!! すげぇなコレ!!

P「こう!! 人間の臭いフェチとか言ってる人間を率先して殺す機械だな!!」

P「人間の臭いフェチだけ殺す機械かよ!! これしきの事で!!」クンクンッ


P「はぁ!! ダメだww!! 臭い!!」


P「ダメだ、ビルギットさんになっても無理、犬とかだったら泡吹いちゃうんじゃないかな?」

P「んじゃ、コレは捨てって事で……」






P「…………でも」

P「でも、やっぱり、アレだな」

P「ちょっと、もったいないな」

P「誰かに……嗅がせてから、だな、コレは」

P「……いやね? コレは一種の感動でもあるんだよ」

P「中々ないよ? こんな臭い靴は、なかなかお目にかかれない」

P「おすそ分け? ある意味で幸せのおすそ分け、しなきゃだよな、コレは」


P「……誰かな」

P「…………律子」

P「律子」


P『はぁ!? 靴の臭いを嗅げですってぇ!? 頭湧いてんじゃないんですかぁ!?』プリプリ

P『無理無理! むーりーでーす!! 無理!! 止めろっつってんだろ!! 殺すぞ!!』バンッッ!!!!


P「…………無理だな」

P「そもそも正面から行って成功するパターンがやよいくらいしか思い浮かばん」

P「やよいにこの臭いを嗅がせるのはいくら俺でも良心が痛む」


P『う”っぅ”~~~~!!!!』


P「とか言って気絶するやよいとか見たくない」

P「音無さんならサクっと嗅いでくれそうだけど……」

P「普通に罵倒されて終わりだもんな、つまらん」

P「それに、どうせ嗅がせるならば、一日の終わり頃のクリティカルヒットを嗅がせたい」

P「一日の疲れと臭み、そして酸味をため込んだ」

P「力を溜めて溜めて溜めてからの開放」

P「ファーストインプレッションを、俺の靴の香りとの最高の出会いを演出したい」

P「と、なるとだ」


P「…………伊織」


P「そうだな、伊織だ」


P「伊織だな!!!!」






P「……と言うわけなんだよ」

春香「うん、ちょっとバカってレベルじゃ測定できないレベルになっちゃってますねープロデューサーさんの頭」

P「俺一人ではどう頑張っても伊織に俺の靴の臭いを嗅がせる事は出来ないから春香にも協力して欲しいんだ」

春香「そもそも何をしようとしてんだって言う話ですよ!! 常軌を逸している!!」

P「まぁまぁ、春香、俺はな? 伊織が憎くてこんな事を言っているわけじゃないんだよ」

春香「はぁ」

P「この得難い体験を共有したいんだ、これは、むしろ『好き』の表れなんだよ」

春香「良い言い方をしてもサイコパス、放送禁止用語使って良いならキチガ○ですよ」

P「なんだよ、嫉妬か? オマエも嗅いでみたいんだろ? 本当は」スポ

春香「マジやめて下さい」

P「っつてもまだ熟成を経てないから、朝の脱ぎ立て物だからな」

春香「近づけないで下さい」

P「まぁ、言ってみれば? ボージョレヌーボーみたいなもんだ、ホレ、嗅げ、思い切って」

春香「ホレじゃないですよ、なんですかボージョレヌーボーって」


P「まだそんなに臭くないと思うんだけどな……」クンクン

P「んんっっ!!」クラッ


春香「わかります? 普通に自分の担当プロデューサーに引いてんですよ、今、私」


P「……やっぱり朝採れ物、ヴィンテージには程遠い、けど嗅ぐなら今だぞ?」

春香「いーやーでーすーよー!! それに私、あの何でしたっけ? ニシンの缶詰のシュール……」

P「シュールストレミング」

春香「そう! それを番組で嗅いで死にかけたんですから」

P「違うんだなぁ~~春香、アレとはまた異質なんだよ、違う、香ばしさとかその辺が全然違う」

春香「とにかく嫌です!!」






P「マジかよ~~もったいねぇ」

春香「……」

P「もう二度とないよ? 春香の人生の中で一度の経験なんだよ!?」

春香「……」

P「はい! 貴重な体験を不意にしてしまいましたとさ!! 春香は人生においての一度きりのチャンスを不意にして一生後悔するタイプの人間でしたとさっ!! ちゃんちゃん!!!!」

春香「あーーもーーわかりましたー!! わかりましたよー!!」

P「春香ならそう言うと思ったよ」ニヤリ

春香「嗅ぎます、嗅ぎますけども! 自分タイミングで行かせてください」

P「良いけど手仰いでとかそう言うの使わないで、そう言う生ぬるいの、俺、春香に期待してないから」

春香「……お借りします」

P「どぞ」


春香「…………」

春香「…………っ」スンッ

春香「ヅンッッッッ!!!!」ガクッ!!


P「wwwwwwwwww」

春香「臭っっっっ!!!! くっっっっっっっっっっさ!!!!!!!!!!」

P「だろww」


パンッ!!


P「痛ぇwwww」

春香「思わず普通に手が出るレベルですよ!!!! ああああああああ!!!! 何だコレ!! 怖気がするううううう!!!!」

P「すごかろww?」

春香「むかつくーーーーっっ!!!! ボージョレヌーボー全関係者に無限に殴られろ!!!! ああああああ!! 奥歯がカチカチなるぅ!!!!!!」

P「言っとくけど、1日履きつぶしたのはこんなもんじゃないから、春香が嗅いだのがレベル1なら1日履きつぶしはレベル80だから」

春香「死んじゃうレベルですから!!!! コレがレベル1だなんて言ったら!!」






P「大丈夫、俺で人体実験は済んでいる、15分間気絶する程度で済む」

春香「程度!? 程度って言いました!!?? 下手な麻酔よりも強力って事ですからね!!??」

P「コレを後ろから急に嗅がされたら普通に気絶すると思う」

春香「完全に黒の組織が使う薬品ですよ!! コレを伊織が素直に嗅いでくれると思いますか!!??」

P「そこなんだよ、問題は」

春香「気づきましょう? 問題なのはプロデューサーさんの頭なんですよ!!」

P「まぁまぁ、よくよく考えてみろ? 例えばさっきの程度だったら春香も千早に嗅がせたくないか?」

春香「はぁ!? そんなわけ…………そんなわけ……」

P「そんなわけ?」

春香「ない…………とは言い切れないですけども……」

P「絶対面白い」

春香「はぁ(美声)!!!! とか言いそうですよね、それかソーーーーーー(美声)とか言って気絶しそうwwww」


千早「春香が出している音はファですけどね」


P・春香「ファーーーーーーーーーー!!!!!!」


千早「おはようございます」

P「お、おう、おはよう千早」

春香「お、お、おお、おはよう、千早ちゃん」

千早「朝から楽しそうですね」

P・春香「あは、あはははははははは」






千早「え? 何を誰に? 何をするって?」

P「だからな? 一日履きつぶした俺の靴を伊織に嗅がせたいんだよ」

千早「…………困ったわね……普段聞き慣れない言葉だらけだから脳が受け入れを拒否しているわ」

春香「気持ちは凄くよく分かるよ、千早ちゃん」

P「千早もどうだ? ボージョレヌーボー」スッ

春香「その言い方やめろ」

千早「この靴の臭いが凄まじいって言うの?」

P「我ながら」

春香「冗談抜きで」


千早「…………ふぅ、プロデューサーにせよ春香にせよ、悪い癖よ?」

千早「二人とも大げさに言い過ぎ、常識的に考えましょう?」

千早「たかだか靴でしょ?」

千早「コレを嗅いだ所でどうこうなるだなんて」スンッ



千早「ド#-------------(美声)!!!!!!!!!!!!」ビヨヨーーーーン!!!!



P・春香「wwwwwwwwww」

千早「痛いっ!! あ、頭がっっ!!!! 全然知らない所が痙攣しているっっ!!!!!!」

P「初めて見たwwww千早のあんな所wwww」

春香「凄い飛びましたよwwwwお尻にスプリングついてんじゃないのってくらいwwwwww」


パパンッッ!!!!


P「痛ぇwwww」

春香「何で私までwwww」

千早「何ですかコレは!!!!!!!!」

P「俺の靴」

春香「プロデューサーさんの靴」






千早「見てください!! 鳥肌ですよ!! 全身に!!」

P「まさに蒼い鳥」

春香「ふっwwww」


千早「っっっっ!!!!」ググググググ


P「ごめ”ん”ごめ”ん”!!!!」


千早「で? ……コレをどうするって話でしたっけぇ!!??」


春香「千早ちゃん滅茶苦茶キレてますよ……」コショ

P「千早を味方にするのはムリそうだな……」


千早「聞いてますかぁ!!??」

P「いや、コレの、更に凄いのを伊織に嗅がせようと言う企画を考えているんですけども……」

千早「はぁ!!?? プロデューサーの何をぉ!!??」

P「あの……靴を……」

千早「誰にぃ!!??」

P「伊織に……」

千早「何するでしたっけぇ!!!!????」

P「嗅がせる……です……はい……」

千早「はぁ………………まったくっっっっ!!!!」

P「いや、千早は手伝ってくれなくても良いんだ、本当、ゴメン……」


千早「手伝いますけどもっっ!!!!」


P「えwwww?」

春香「えww? えwwww?」


千早「興味はあります」キリッ

P・春香「やったぜちーちゃんカッケェ!!!!!!」






P「と言うわけで今日の夕方17時頃から! 俺の靴の臭いが仕上がってきた頃を決行時間とする!!」

春香・千早「はいっっ!!」

P「俺は急遽、スケジュールを出来るだけ歩きに特化したものにした! 皆の期待には十分応えられると思う!」

春香・千早「はいっっ!!」

P「その上で有効であると思われる作戦があるようだったら発言して欲しい!!」

春香「サー! プロデューサー! サー!」

千早「プロデューサーサーwwww」ブハッ

P「何かね春香君!!」

春香「サー! 伊織のスケジュールはどうなっていますか? サー!」

P「夕方からラジオ番組が一本! その後は事務所に帰って音無さんとスケジュール確認して帰宅だ」

春香「と、なると…………伊織が帰宅してしまうともう……ダメですね」

千早「夕飯に誘うなりすれば良いんじゃないかしら?」

P・春香「天才かよ」

P「そうなると一番誘いやすいのは……春香だな!」

春香「任せてくださいよ、えっとLINEで『伊織、今日、夕飯どう?』っと」ツイツイ


ピロポン♪


春香「お! 早速返信」

千早「何だって?」

P「見せて見せて」



伊織『何の魂胆よ?』


P・春香・千早「鋭ぇえええええええええええええwwwwwwwwww」






P「うわっ、怖っ!! 伊織怖っ!!」

千早「もう、事務所で弄られ慣れ過ぎて防衛本能の方が先に働いているパターンね」

春香「えっとえっと『魂胆ってww違うよ、プロデューサーさんが奢ってくれるんだって』っと」ツイツイ

P「おい」

千早「いや、そこは奢りましょうよ」


ピロポン♪


伊織『なおの事怪しいんだけど』


春香・千早「プロデューサー(さん)~~~~…………」

P「いやいやいやwwじゃあ、『良い店見つけた、舌バカな伊織も唸るぞ』って打ってくれ」

春香「えっと『良い店見つけたんだって、舌バカな伊織も唸るぞって言ってた』っと」ツイツイ


ピロポン♪


伊織『はぁ?』

伊織『舌バカってアイツが言ったの?』

伊織『この伊織ちゃんに向かって?』

伊織『良いわよ!見せてもらおうじゃないの!!』

伊織『伊織ちゃんを満足させられなかったら土下座で地面に3m穴掘ってもらうんだから!!』

伊織『伝えといて!!』


P「イエーーーーイ! 伊織チョロリンヌー!!」

春香・千早「さっすがーー」パチパチパチパチ






P「さて、伊織を留めておくことには成功したが」

春香「具体的なプランですよね」

千早「はい」

P「お! ここで天才のアイデアが」

千早「お座敷のお店に行くんですよ、廊下から靴脱いで上がったらそのまま座敷みたいな」

春香「うんうん」

千早「私と春香と水瀬さんは先に部屋に入っておきます、こんな感じで一席開けて」


空 春
机机机
伊 千

入口


P「うんうん」

千早「で、プロデューサーが到着したら春香の隣の空き席に座って、こう言うんです」

春香「何て?」

千早「あー伊織、悪い、靴揃えるの忘れた、頼むわ、と」

P・春香「……」

千早「どうです? 限りなく靴に接近させる事が可能かと思われますが?」

P「…………おい春香」

春香「何です?」

P「俺、もう千早が怖ぇよ……国会だろ、国会こそ千早の働く場所にふさわしいだろ」

春香「私もそう思います……国の采配任せて良い器ですよ……コレはもう」






P「ではコレを『プランんあー』と名付け今夜実行に移す!!」

春香「言いにくさたるや」

千早「案は出しましたが都合のつくお店はあったんですか?」

P「千早、俺をあまりなめるなよ? 俺は765プロでは食べログの探究者って言われてんだかんな?」

千早「もっと仕事に関係のある異名もらって下さい」

春香「じゃあ、千早ちゃんと私はなるべく早く合流して伊織と一緒に行きますから」

P「オーケー、頃合いを見て俺は現地に行けばいいんだな?」

千早「せいぜい歩き通してください」

春香「中途半端な結果にならないように、それだけはお願いしますよ!」

P「俺が受けた衝撃を受け止められるのは伊織だけしかいないであろう……必ず期待には応えるぞ!!」


小鳥「おはようございまーす」


P「じゃあ皆手をだせ!!!!」

春香「伊織にこの臭いをかがせるために」

千早「私たちの願いをかなえるために!!」

P「やるぞーーーーーーーーっっ!!!!!!」

3人「おーーーーーーーー!!!!!!」


小鳥「……え? 何? 何なの? 久々のこの団結感」






伊織「へぇ? ここがアイツの言ってた?」

春香「そうそう、私達も楽しみにしているんだぁ」

千早「プロデューサーが身銭を切るのは本当に珍しい事ですものね」

伊織「それにしても……春香はまぁわかるとして、千早がこういう事に参加するのは珍しいわね」

春香「ちょーーーーwwww春香は解るってそれドユコトーー!!!!」(う……流石伊織、鋭い)

千早「私は春香に誘われて仕方なくよ」(確かに私はこういう事に率先して参加するタイプではないものね)

春香「ちょいちょいちょーーーーい!!!! 千早ちゃんまでーーーー!!!!」

伊織「……まぁ、良いけどね」


春香「ちょっと、千早ちゃん、思いっきり警戒されちゃってない?」ヒソヒソ

千早「春香のその態度が余計に不信感を生んでいるんだと思うわ、どうどうとしていれば良いのよ」

春香「最終的な目標を知っていてその態度出来る千早ちゃんに逆に驚きだよ!!」


伊織「ねぇ、早く入りましょうよ」

春香「そ、そそそ、そうだねーーーー」アセアセ

千早「」ハァ……


ガラガラ


店員「いらっしゃいませー」

春香「ええっと、765プロで予約していたと思うんですけども」

店員「お待ちしておりました、お座敷にお通ししますね」

伊織「へぇ、感じ良い店じゃない」

千早「水瀬さん、そういえば来週の合同ライブ、1曲目私とでしょ? その事で隣に座って欲しいんだけれども」

春香(有能~~~~っっ!!!! 千早ちゃん超有能~~~~っっっっ!!!!)

伊織「ええ、別に構わないわよ」






P「おー遅くなった遅くなった!!」



春香「本当に遅いです」

千早「お疲れ様です」

伊織「お疲れ、何よ、アンタにしては本当に良い感じの店じゃない」

P「おー、アレだろ? 入口の岩とか、アレらしいぞ? あの、良い火山とかがアレしたナニらしいぞ?」(初めて来た)

春香「こっちどうぞ、プロデューサーさん、隣ですよ、とーなーりー」

伊織「お腹ペコペコよ、コースもう頼み始めちゃったわよ?」

P「おう、アレな? あの、シェフがあのアレだろ? 良い感じにアレした包丁で切ったり火で焼いたり煮たりした奴」シドロモドロ

春香(なんだこのクッソポンコツ!! せっかく千早ちゃんがセッティングまで完璧にこなしたって言うのに)

千早「コートとスーツ、コッチでかけときますよ、コートとスーツは!! コートとスーツは!!」

P「お、おおおお?? おう、頼むわ、シャツも脱ぐか? なんなら、あは、あははははは」


伊織「…………」


春香(クアーーーー!!!! 当初の目的を完璧に忘れてる!! 靴の話を伊織に振る所でしょ!!)

千早「……プロデューサー、足、大丈夫ですか? 今日歩き通しって聞きましたけど」

P「あへっ!?!? あ、ああ!!!! そ、そう!! そうなんだよーーーー2万キロくらい歩いた!! すげークタクタ!!」

伊織「そうなの? なら座敷よりテーブル席の方が良かったんじゃない?」

P「あ!! いや!! ここが良い!! こここそ良いよ!!!!」


伊織「…………」(眉間に深いシワ)


春香(早く本題切り出せバカ野郎っっっっ!!!!!!!!!)

P「あ! あーーーーそ、そういえば、あの靴!! 靴がだな!! 伊織」

伊織「靴?」

P「あの、その、揃えるのを忘れちゃってだな!! 伊織、頼めるか…………な?」

伊織「ああ、そうなの? あら? 店員さんが揃えたみたいよ、まぁこれくらいの店構えの店なら当然かしらね」


P・春香・千早「え”」






ゴチソウサマデシターーーー



春香「ダボが!!!!」

千早「ポンコツが!!!!」

春香「ノロマが!!!!」

千早「紙屑が!!!!」

P「いや、本当、ごめんなさい……」


伊織「いや? 私は美味しかったわよ? むしろ少し見直したくらい」


P「伊織ぃ」ウルウルウルウル

春香「ちょっと!! 何絆されそうになっているんですか!!」

千早「当初の目的忘れないでくださいよ!!」

P「まぁまぁあわてるな小娘共よ」

春香「な!? 何ですかその余裕は!?」

千早「何か策があるとでも!?」


P「…………同調現象」


春香「同調……」

千早「現象……?」

P「おかしいかな? って思っている行為でも誰かがやっているならばそれを普通と思ってしまう心理だ」

春香「つ、つまり?」

千早「どういう?」

P「まぁ、俺の行動を良くみとけ、コレが大人のスマートなやり方ってやつだ」


伊織「…………」(眉間に深いしわ)






P「……ん? おいおい伊織、ちょっと待て」

伊織「何よ?」

P「何よじゃないよお前、足だよ、靴、靴」

伊織「靴?」

P「何かゴミついてるぞ、取ってやるよ、俺の膝に足乗っけろ」

伊織「は? だ、ダメよ///何言ってるのよ? アンタのスーツが汚れちゃうじゃない」

P「そんな事はどうでも良いんだよ、伊織の靴のゴミの方が大事だ」

伊織「えと…………じゃ、じゃあ……うん///」スッ


春香「千早ちゃん」

千早「何?」

春香「うまく行くと思う?」

千早「全然」

春香「だよねぇ」


P「」ゴシゴシ

伊織「//////」

P「ん!? んんんん!!??」

伊織「え?」

P「臭! 伊織! お前ww臭っっwwww」

伊織「は?」

P「いや、伊織、お前足臭いってwwwwww洗ってるかーーwwwwww????」


春香「千早ちゃん」

千早「何?」

春香「コレ、ダメじゃない?」

千早「そうね」

春香「だよねぇ」






伊織「ちょっとアンタ、もしかして私を怒らせようとしてんの?」

P「違うよwwばっか、自分でも嗅いでみるかー?」

伊織「嗅ぐわけないでしょ!!」ググググッッッッ

P「痛い!! ヒールが!! ヒールのピンが!!!!」

伊織「ふんっっ!!!!」

P「いや、でも本当だったんだってwwwwじゃあこうするか」

伊織「どうするのよ」

P「俺はこのまま伊織の靴の臭いを嗅ぐだろ?」

伊織「……」

P「で、伊織は俺の靴の臭いを嗅ぐ、な? Win-Winだろ?」

伊織「……」



パァンッッッッ!!!!



P「いやぁ……郭 春成の気持ちが分かったわ、脳が頭蓋骨に当たって気絶する所だった」

春香「全編に渡ってこれ以上に無いって言うくらい最悪な映画見てる気分でした」

千早「な? Win-Winだろ? って言ってた時の水瀬さんの顔が日本のどんな妖怪を並べてもそれ以上無いってくらい怖かったです」

P「いやぁ……おかしいな……」

春香「もうプロデューサーさんがプロデューサーって事がおかしく思えてきました」

千早「こんな脳に欠陥がある人にプロデュースしてもらってたなんて」


伊織「ねぇ? もう何もないなら帰るけど?」






P「え!? いや、それは」

春香「ちょ、ちょっと待って!? 作戦を練るから!!」

千早「……」(こりゃもう無理だなって顔)


伊織「何よ作戦って? もう遅いでしょ? 春香も送ってあげるから家の車に乗っていきなさいよ」


春香「え? い、良いの?」

P「俺も?」

千早「いや、私達は近いから」

伊織「奢ってもらっておいて何も返せないのは心苦しいのよ、まぁ伊織ちゃんの我儘だと思って付き合ってよ、にひひっ」


春香「……」

P「……」

千早「……」


伊織「あ? 新堂? うん、今帰り、うん食事? すっごく美味しかったわ、うん、それで、うん、車なんだけど」


春香「プロデューサーさん」

P「ん?」

千早「……まだ、嗅がせる気があるんです? よね? 春香」

春香「……うん」

P「……や、まぁ……もう、良いかなって」


伊織「あと10分くらいですって…………え? 何よ? 皆でそんなにしんみりした感じになっちゃって?」






P「いや……何て言うか、伊織?」

伊織「ん?」

P「……また、行こうな?」

伊織「うんっ!!」


春香「はい撤収~」

千早「あ」

春香「どうしたの? 千早ちゃん」

千早「別にどうでも良い事なんだけど、事務所にCDウォークマン忘れちゃって」

春香「し……CD……」

P「事務所まで3分くらいだから戻るか?」

伊織「そうねぇ、新堂も事務所の方が道がわかりやすいと思うからその方が助かるかも」

千早「ごめんなさい、助かるわ」

P「んじゃ戻るか~~」

伊織「ねぇ、本当に臭かったの?」

P「いや、嘘、汚れてたのも嘘」

伊織「何よそれ」

P「あははははは」


春香「はぁ、結局嗅ぎ損か~~」

千早「まぁ得難い体験ではあったから良いんじゃない? それに」


伊織「まったく、アンタはいつも調子良いんだから」

P「俺から調子の良さ無くしたらなにも残らんだろうてww」


春香「まぁ、良かったのかもね」

千早「うん、きっと、良かったのよ」






P「ただいまっと、流石に誰も居ないか」

春香「千早ちゃん、あった?」

千早「あったわ、ありがとう」

伊織「新堂も着いたみたいね、行きましょう」


P「おう、っと!!?? とととと!!!!」ドサッ


春香「だ、大丈夫ですか? プロデューサーさん!?」

伊織「ちょっと、急に転ぶのは春香だけにしてよ、ビックリするじゃない」

P「お、おう…………あ! あーー……ついにかーー」

千早「うわ、靴底が完全に剥がれているじゃないですか」

春香「そんなにボロボロだったんですね……」

P「うん、まぁ、良いんだ丁度踏ん切りがついたっていうかさ」

伊織「酷いわねぇ、私達のプロデューサーがこんなの履いてんじゃないわよ」

P「全くだな、明日にでも新しいのを買うよ」


伊織「…………プレゼント、してあげても良いのよ?」


P「え?」


伊織「変なの選ばれたら困るって意味//////」


千早「良かったですね、プロデューサー」

春香「私のリボンも見繕ってよ伊織~」

伊織「アンタは何着けてもそんな変わらないでしょ」

春香「はぁあああああああ!!!!???? こだわってるっちゅーーの!!!! リボンは!! リボンだけは!!!!」


P「…………伊織、あのな? ごめんな?」


伊織「ん? にひひっ! 変なの! そういう時は、ありがとう、でしょ?」


P「うん…………ありがとう、伊織」






P「取り敢えず今日はスニーカーで帰るとして、靴はゴミ箱へっと」ガサッ

春香「ガス良し! 電気良し!」

千早「窓の鍵も良し、換気扇も止まっています」

P「それじゃあ出るぞ皆」

伊織「それにしてもねぇ」ガサッ

P「どうした伊織?」


伊織「どうしちゃえば靴をこんなにできるのよ」ヒョイ


P・春香・千早「あ」


伊織「汚いし、ちゃんと洗ってたの?」クンッ


P・春香・千早「あぁ!!!!!!!!」


新堂「お待たせしました、皆さま外に車が」


伊織「…………あががががががががががががががががが!!!!!!!!!!!!」ビクビクビクビク!!!!!!!


新堂「なっ!!?? お嬢様!!?? お嬢様!!!!????」


伊織「ががががががががががががががががっっっっっっんぐふぅっっっっ!!!!」ガクンッッ


新堂「お嬢様ぁああぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!」



春香「…………プロデューサーさん」


千早「…………どうするんですか?」


P「…………コレがきっかけで足を洗う事になるかも……なんてな」






何だこれ。


あ、終わりです。

貴音の誕生日に本当に何をしているんだ俺は。

楽しく書けました、見て頂けた皆さまに感謝します。

伊織のタイツ嗅ぎたい。



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