穂乃果「友達だと思ってた」 (496)
穂乃果「みんなーファイトだよ!」
海未「...」ハァハァ
ことり「...」ハァハァ
絵里「じゃあ、10分休憩しましょう。10分後に学校を出て、外にランニング行くわよ!」
全員「はい!」
絵里「穂乃果はすこし休んでいなさい」
穂乃果「え...はい」
絵里「さぁ、みんな行きましょう」タタタッ
穂乃果「...はぁ...なんで私...こんなに体力ないんだろう...」
穂乃果「みんなと一緒に走りたいのに...でもまた、この前みたいに痙攣起こしちゃったら迷惑だもんね...」
穂乃果「はぁー...みんなが羨ましい...」
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数分後
にこ「...」ハァハァ
希「...」ハァハァ
花陽「...っ...」ハァハァ
凛「...ふぅ...」ハァハァ
真姫「...」ハァハァ
穂乃果「みんなーあと少しだよー頑張ってー!」
絵里「ふぅーーキツかったわ...」フゥフゥ
希「さすがにこの距離はきついなぁ...」ハァハァ
絵里「よし!じゃあまた明日、8時屋上に屋上集合よ」
全員「はい!」
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!一緒に帰ろー」
ことり「うん!ちょっと待ってね」
海未「冬季練習はやはりきついですね...」
穂乃果「頑張ってね!穂乃果もみんなに追いつけるくらい頑張るよ!」
ことり「...あんまり無理しないでね?」
海未「また倒れられると困ります」
穂乃果「う、うん!ごめんね!」
高坂家
穂乃果「...体力...欲しいな...私だけみんなを見とくの...寂しいし...置いてかれてるような気がする...」
穂乃果「明日も長距離...やだなぁ...」
翌日
穂乃果「おはよう!ことりちゃん!」
ことり「おはよう穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「今日も朝練だねーーきついねーー」ハァ
ことり「...でも穂乃果ちゃんは私達より距離が短いから羨ましいなぁ~」
穂乃果「え...あ、そう?結構虚しいんだよーみんなに置いてかれてー」
穂乃果(冗談だよね?別に嫌がらせで言ってるわけじゃないよね...?)
海未「穂乃果、おはようございます」
花陽「穂乃果ちゃんおはよう」ニコッ
穂乃果あっ、2人ともおはようー」
凛「穂乃果ちゃーん!今日も長距離だよ?大丈夫?ついていける?」
にこ「またぶっ倒れて死ぬんじゃないわよー?」
穂乃果「わ、分かってるよぉー私も頑張ってるんだからー」
絵里「さぁーみんな行くわよー」
穂乃果(...冗談なはずなのに...笑えない...)
放課後
部室
穂乃果「やっばい!遅れた!もう練習終わってるかも!先生話長すぎだよーー」ウエーン
穂乃果「あれ?にこちゃん」
にこ「あら穂乃果。あんたも遅れたの?」
穂乃果「そうなの!先生の話が長くってー」
にこ「じゃあ一緒に行きましょうよ」
穂乃果「うん!」
ガチャ
絵里「あら、2人とも随分遅かったのね。もう練習終わっちゃったわよ」
穂乃果「えっ!本当?じゃあもう帰っちゃおー」
にこ「私も帰るわ。じゃあね」スタスタ
海未「...」
花陽「...」
希「絵里ち、かーえろ」
絵里「えぇ。じゃあまた明日ね」
真姫「私も帰るわ。今日は迎えが来てるから」
穂乃果「バイバイ!」
凛「ねぇ、穂乃果ちゃん!今日は凛と一緒に帰らない?」
穂乃果「もちろんいいよ!じゃあー「待ってください」
海未「待ってください」
穂乃果・凛「...?」
ことり「...」オロオロ
花陽「...言い難いんだけどさ...穂乃果ちゃん...さっきの...なに?」
穂乃果「...え?なんのこと?」
花陽「みんな練習疲れて帰ってきてるのに、遅れてきて、練習終わってたから帰ろーなんて...ちょっと...ずるくない?」
海未「私も花陽に賛成です。ただでさえ穂乃果は体力がなく、ダンスにだってついていけてないのにすぐ帰ろうとするなんて...」
穂乃果「えっ...でもさっきの帰ろーは冗談で...」
凛「かよちん、海未ちゃん、言い過ぎにゃ...」
海未「大体、穂乃果はたるんでいるのではありませんか?本気で練習してるんですか?」
穂乃果「ちゃんとやってるよ!体力ないなりに、できるところまでは頑張ろうって...!」
花陽「だからって...みんなの気持ち分かってて出てくる言葉じゃないと思うよ...?」
穂乃果「それは...そうかもしれないけど...」
穂乃果「でも!にこちゃんだって同じじゃん!」
海未「にこはもう帰ってしまいましたし、仕方ありません」
凛「だ、だったら!穂乃果ちゃんだけ責めるのはおかしいにゃ!」
ことり「...」オロオロ
花陽「にこちゃんには明日話せばいいし、今は穂乃果ちゃんに話してるの」
海未「まだ完全に陽が沈みきってるわけじゃないですし、走ってきたらどうです?」
穂乃果「で、でも暗くなってから走るのは...」
海未「...はぁ...穂乃果は甘すぎますよ」
花陽「いいよね、穂乃果ちゃんは...練習メニュー少なくて...」
穂乃果「そ、そんな全然...!よく...な...」ポロポロ
凛「穂乃果ちゃん...」
ことり「...」ビックリ
穂乃果「なんで...なんで私にだけ言うの?!ただでさえ悩んでる時になんでこんなこと言うの?!」
穂乃果「私だって頑張ってるのに!みんなと一緒に走りたいのに!でもまた倒れたら迷惑かかるから走れなくて...」
穂乃果「そ...レなのに、みんな死ぬなとか羨ましいとか!ずっと傷ついてたんだよ?!私だけどんどん置いてかれてるのに...全然良くないよ!」グスグス
凛「海未ちゃん、かよちん、泣かせるまで...言うことじゃないと思うよ...」
海未・花陽「...」
穂乃果「...私っ...帰る...!」タタタッ
凛「あっ穂乃果ちゃん待って!」
花陽「...だって...事実じゃん...」
穂乃果「うっ...うぅ...」グスグス
凛「そんなに落ち込まないで!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ひっ...うぅ...」
凛「な、なにもあそこまで言うことないよね...かよちんも...海未ちゃんも...」
高坂家
穂乃果「喧嘩しちゃった...つい言い返しちゃった...みんな穂乃果が走らないの嫌だったんだ...」
穂乃果「私だけ贅沢してるように見えてたんだ...」グス
穂乃果「...でも謝りたくないな...私だけ悪いんじゃないし...海未ちゃん達だって...穂乃果のことバカにしてきてたし...」
翌日
穂乃果「朝練サボっちゃった...絶対海未ちゃんと花陽ちゃん怒ってるだろうな...」
穂乃果「...合わせる顔がないよ...」
教室
ガラッ
ことり「あっ...穂乃果ちゃん...」
穂乃果「ことりちゃん...ごめんね、朝練行かなくて」
ことり「ううん。それはいいの。大丈夫だよ、海未ちゃんなにも言ってなかったよ」
穂乃果「そ、そっかぁ...」
ことり「あっ海未ちゃん...」
海未「...」スタスタ
穂乃果「...」プイッ
穂乃果(ああーーやっちゃったー...避けちゃったー...)
海未「...」プイッ
ことり「...」
放課後
絵里「穂乃果、朝はどうしたの?体調悪かった?」
穂乃果「う、うん。ごめんね。ちょっと...ね」
絵里「そう...気をつけてね」
穂乃果「う、うん」
絵里「みんなーちょっと話があるんだけど」
にこ「どうしたのよ」
絵里「提案なんだけど、練習が終わってから帰る時間っていうのをちゃんと決めようと思って」
穂乃果「?!」
穂乃果(もしかして海未ちゃん達、昨日のこと絵里ちゃんに話した...?)
絵里「そうね...7時には解散にしましょう。絶対に校舎には残らないこといい?」
希「ま、それがええやろな。うちは賛成。みんなもええやろ?」
全員「はーい」
絵里「よし!じゃあ練習行くわよー」
穂乃果「絵里ちゃん」コソッ
絵里「...どうしたの?」
穂乃果「もしかして、さっきの提案って海未ちゃんと花陽ちゃんに何か言われたの?」コソッ
絵里「...なにかあったのね?」
穂乃果「ギクッ!」
絵里「...みんなー先にランニング行っててー」
希「じゃあ、みんな行こか」
絵里「さ、何があったの?」
穂乃果「...実はーー」
カクカクシカジカ
絵里「ふーん...なるほどね。これはどちらも悪いとは言い難いわね」
穂乃果「穂乃果だって分かってるよ?確かにみんなについていけてないけど、穂乃果は穂乃果なりに頑張ってるもん!」
絵里「えぇ、分かってるわ。でもね、穂乃果。やっぱりみんなからしたら羨ましいのよ。練習ってきついわ、ものすごくきつい」
絵里「そんなときに冗談でも帰ろーなんて言われたらそりゃあ私だって嫌だわ」
穂乃果「わ、分かってるよ。でも海未ちゃん達だって...」
絵里「だから、穂乃果も嫌だったんでしょ?冗談でも死ぬなとか羨ましいとか言われて」
穂乃果「あっ...!」
絵里「ね?分かった?」
穂乃果「うん...そうだね...」
絵里「ってことで、海未!花陽!」
穂乃果「えっ...)
絵里「私が何も気づいてないと思った?朝から2人の様子がおかしかったのよね」ウフフ
海未「...一杯食わされましたね」
絵里「ちゃんと穂乃果も分かってくれたわ。海未と花陽も、穂乃果の気持ちをちゃんと知ることができた」
絵里「これからはみんなで支え合うのよ?」
穂乃果「うん!」
海未「はい!」
花陽「うん!」
絵里「さ、練習しましょう!」
数分後
穂乃果「は...あ...」ゼェゼェ
海未「...穂乃果...大丈夫ですか...?」
穂乃果「う...うん...あ、ありがとう...」
花陽「えと...はい...お水...」
穂乃果...!2人とも、ありがとう...!」
夜
高坂家
穂乃果「よかったぁ...まだ少しぎこちないけど、仲直りできた...」
ピロンッ
穂乃果「ん?メール?」
花陽<昨日のことは忘れませんか...?どっちが悪いとか言いたくないし...これから仲良くしよう?...ダメかな?
穂乃果「花陽ちゃん...!」
穂乃果<うん、わかった!でもやっぱり言い過ぎちゃったと思う。ごめんね!
花陽<こっちこそ言いすぎました...ごめんなさい!
穂乃果「はぁー嬉しいなぁ...なんだか前より仲良くなれた気がする...」
翌朝
穂乃果「...ん?またメールきてる」ファ‐
凛<昨日海未ちゃんとかよちんと話してたみたいだけど大丈夫なのかにゃ?もう仲直りしたのかにゃ?
穂乃果「凛ちゃん...!」
穂乃果<大丈夫だよ!仲直りしたよ!心配してくれてありがとう!
穂乃果「凛ちゃんって本当に優しいなぁ...」
朝練
穂乃果「みんなおっはよー!」
真姫「なによ、やけに元気ね」
穂乃果「穂乃果はいつでも元気だよ!」
にこ「ま、元気なのはいいことよ」
海未「穂乃果、おはようございます」
穂乃果「うん!おはよう」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「花陽ちゃん!昨日メールありがとう!これからもよろしくね!」
花陽「う、うん!」
凛「...」モヤッ
ことり(一時はどうなることかと思ったけど、仲直りできたみたいでよかった♪)
放課後
穂乃果「...え?なに?凛ちゃん」
凛「練習が終わった後、話があるんだにゃー。ちょっとだけ時間くれない?」
穂乃果「もちろんいいよ!じゃあ、練習後ね!」
花陽・海未・穂乃果アハハ!ウフフ
凛「...」ムゥ
練習後
凛「穂乃果ちゃん...大丈夫?」
穂乃果「ご、ごめん...ちょっと待ってね...」ゼェゼェ
穂乃果「...ふぅ...よし、もう大丈夫だよ、ところでみんながいないところじゃないとダメなの?」
凛「う、うん。ふぅーじゃあ話すね」
凛「凛ね回りくどいの苦手だから直球に言うね。」
凛「穂乃果ちゃんのことが好きです!付き合ってください!」
穂乃果「...えっ」
凛「凛ね、この前みたいに穂乃果ちゃんが傷ついてる時とか悩んでる時とかに支えになってあげたいと思ったの!」
凛「凛は全然穂乃果ちゃんが体力ないことで辛い思いしてることに気づけなかった!だからこれから穂乃果ちゃんに相談してほしいなって...その恋人として...」
穂乃果「凛ちゃん...」
穂乃果(凛ちゃんのこと、恋愛的な意味では...好きではない。けど、辛い時や苦しい時に支えてくれる...それなら...)
穂乃果「...あのね、凛ちゃん。穂乃果、正直まだ凛ちゃんのこと好きじゃないの」
凛「...」グッ
穂乃果「でも...私わがままだから...支えて欲しいと思ってるの...好きじゃないけど付き合いたいなんて...ダメだよね...」
凛「そ、そんなことないよ!凛でよければ!いつでも相談に乗るし、それに凛が付き合いたいって言ってるんだし...!」
穂乃果「で、でも...」
凛「凛は穂乃果ちゃんと付き合えるなら...どんな条件付きでも構わないよ!それに恋愛感情はこれから育てていけばいいじゃん!」
穂乃果「...いいの?私で」
凛「穂乃果じゃなきゃダメなのー!」
穂乃果「じゃあ、これからよろしくね!凛ちゃん!」
凛「ほ、穂乃果ちゃん...!」ポロポロ
穂乃果「えっ!凛ちゃんなんで泣くのー」
凛「う、嬉しすぎて...涙が...」グスグス
穂乃果「凛ちゃん...私も凛ちゃんを支えられるように頑張るね」
凛「うん!」
翌日
凛「凛と穂乃果ちゃんは付き合うことになったにゃー!」
穂乃果「えへへ」テレテレ
全員「えぇーー?!」
にこ「本当なの?!」
絵里「つ、付き合うなんて...おめでとう!」
海未「ま、まだ高校生なのです?!破廉恥ですよ?!」
真姫「びっくりしたけど...おめでたいわね」
凛「えへへーこれからよろしくだにゃー!」
ことり「あ、じゃあ、お祝いも兼ねて、今度みんなで遊びに行かない?」
希「あ、いいやん!みんなで祝福したろ!」
穂乃果「えっいいの?」
絵里「もちろん!今度の日曜日にしましょうか」
凛「凛は今幸せすぎるよぉ...!」
穂乃果「みんなありがとう!」
穂乃果(なんだか...どんどんみんなと仲良くなっていけてる気がする!)
穂乃果(私...みんなに...µ’sなんだって認めてもらえてる気がする!)
間違えました。すみません。
凛「穂乃果ちゃんじゃなきゃダメなのー!」
です。
日曜日
凛「さぁーー!遊ぶにゃー!」
絵里「今日は2人のお祝いだから、2人の行きたいたところに行きましょう!」
ラーメン屋さん
穂乃果「んんっ!このラーメンおいしい!」
凛「でしょでしょ!凛のとっておきのところなんだよ!」
花陽「ふむ...替え玉がある...」
希「また太るでー?」
海未「ほう...これはおじやですかね?」
にこ「結構な量食べたのによく入るわね...」
海未「普段から鍛えていますので」
真姫「それ関係ある?」
絵里「穂乃果はどこに行きたいの?」
穂乃果「私ずっと行ってみたいところがあったの!」
アニメイト
全員「おおー!」
絵里「すごい数の本ね」
希「同人誌まであるやん」
花陽「こんなところがあるなんて、知らなかったです!」
穂乃果「ゲームセンターが地下にあるよ!行ってみよう!」
絵里「クレーンゲームって楽しいー!」
にこ「やっぱり宇宙1ダンスが上手いのはこの私なのよ!」
真姫「むぅぅ」
凛「穂乃果ちゃん!一緒にこのゲームやろ!」
穂乃果「うん!」
穂乃果(凛ちゃんといると楽しいなぁ...凛ちゃんが隣にいるだけで安心するよぉ)
ことり「暗くなってきたね」
にこ「そろそろ帰る?」
穂乃果「あ、待って!あそこ、あの公園寄っていこうよ!」
凛「鬼ごっこするにゃー!」タタタッ
真姫「小学生じゃないんだからー」
絵里「まぁ、こういうときくらいハメを外しましょう!」
希「じゃあ、うちが鬼するよー!スピリチュアルパワーで全員捕まえたるー!」
全員「きゃーー」タタタッ
穂乃果(みんなとこんな風に遊べるなんて...もう私みんなの友達だよね!)
穂乃果(楽しい...とっても楽しいよ...)
翌日
穂乃果「はぁー昨日は楽しかったなぁーなんか信頼っていうのかな?前よりみんなのこと大好きになっちゃった!」
穂乃果「るんるるーん♪」
ことり「あ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「あっことりちゃーんおはよう!」
ことり「昨日は楽しかったね!2人ともラブラブだから...こっちが照れちゃったよ!」
穂乃果「えへへ...凛ちゃんが私のこと大切にしてくれてるの伝わってきて...嬉しくて...」
ことり「.../////」
穂乃果(好きに...なれるよね?だってこんなにも心が暖かい...)
凛「あ!穂乃果ちゃん!おはよう!」
穂乃果「凛ちゃん!おはよー!」
ことり「凛ちゃんおはよう!
凛「...うん!おはよう!」
ことり「...?」
凛「穂乃果ちゃん、昨日はたのしかった?」
穂乃果「うん!とっても楽しかったよ!」
凛「それならよかったにゃ!今日も練習無理しない程度に頑張ろうね!」
穂乃果「うん!」
1年生教室
花陽「凛ちゃん?おーい凛ちゃん!」
凛「えっ?!なに?」
花陽「...私の話...聞いてた?」
凛「あはは...ごめんにゃ」
花陽「穂乃果ちゃんとは順調みたいだね」
凛「うん!穂乃果ちゃん可愛いんだよ~」
花陽「本当に、悩み事とかないの?凛ちゃんがボーッとするなんて珍しく...ない...わけでもない...けど」
凛「あっ!かよちん酷いー!」
花陽「ふふっでも本当に悩み事があるなら相談して欲しいなぁ」
凛「...うん...なんかねモヤモヤするの」
花陽「モヤモヤ?どんな時に?」
凛「今日は...ことりちゃんと穂乃果ちゃんが一緒に朝練来た時とか...前はかよちんと海未ちゃんが穂乃果ちゃんと仲良くしてた時とかも...」
花陽「なるほど...ズバリそれは嫉妬です!」
凛「嫉妬?!」
凛「そっか...凛嫉妬してるんだ...」
花陽「こういうのは、穂乃果ちゃんに直接言った方がいいと思うよ?」
凛「じゃあ、今日話してみようかな...これで嫌われたりしないよね?」
花陽「大丈夫だよ!凛ちゃんが思ってるより、穂乃果ちゃんは凛ちゃんのこと気になってるよ!」
凛「...うん!よーし自信つけて頑張るぞー!」
部室
凛「穂乃果ちゃん、今日一緒に帰らない?」
穂乃果「うん!帰りたい!」
凛「じゃあ...また部活後に...
ガチャ
ことり「穂乃果ちゃーん!海未ちゃんがー!」
海未「もう1度です!何かある!何かあるはずです!」
ことり「ずるはしてないよぉぉ」
穂乃果「もう海未ちゃんったらー!」クスクス
凛「......」グッ
部活後
穂乃果「凛ちゃん、帰ろー」
凛「あ、うん!」
穂乃果「今日の練習もきつかったねーでも明日は練習メニュー軽いらしいね!柔軟とか基礎的なことしかしないんだって!」
凛「凛は走るのも好きにゃー」
穂乃果「そっかぁ、凛ちゃんみたいにならなきゃなぁ...」
凛「で、でもさ、穂乃果ちゃんは歌が上手だよ!凛よりずっと上手!」
穂乃果「そう?...えへへ...嬉しいな♪」
凛「亜、あのね穂乃果ちゃん」
穂乃果「なーに?」ニコッ
凛「...」キュンッ
穂乃果「...?凛ちゃん?」
凛「あ、えっと...その...また今度みんなで遊びに行きたいね!」
穂乃果「うん!そうだね!」
穂乃果「みんなとーーーでねーーーなんだよーー」アハハ
凛「...うん...そうなんだーー」アハハ
凛「...」
翌日
1年生教室
凛「ということで、言えませんでした」
花陽「...え?キュンッってなったから言えなかったの?」
凛「違うよーあんな爽やかな笑顔でこっち見られたら言いにくじゃん!」
花陽「うーん...そうかもしれないけど...凛ちゃん1人で背負っちゃうの良くないよ?」
凛「でも...穂乃果ちゃんに重いとか思われたくないし...」
花陽「穂乃果ちゃんなら分かってくれると思うなぁ」
凛「...」
花陽「大体凛ちゃんが穂乃果ちゃんに相談してとか頼ってとか言ってるなら、凛ちゃんも穂乃果ちゃんに同じことをしなくちゃダメなんだよ!」
凛「...え?どういうこと?」
花陽「頼ってほしいなら、凛ちゃんも穂乃果ちゃんを頼らなきゃ!」
凛「そっか...そうすれば大丈夫なのかな...」
花陽「凛ちゃん!自信持って!笑顔だよ!おにぎり食べる?」
凛「もぐもぐ」モグモグ
花陽「ぴゃぁ!凛ちゃん花陽のおにぎりいつとったの?!」
凛「塩味がしみるにゃー...」
花陽「凛ちゃん...」
放課後
練習中
穂乃果「もーことりちゃんったらー」アハハ
ことり「チュンチュン!」
凛(ことりちゃんと...仲いいなぁ...)チラッ
花陽「凛ちゃん...」
高坂家
穂乃果「はぁーベッドの上は最高だよー」ノビー
ピロンッ
穂乃果「んーメール...」
花陽<あのね、凛ちゃんが言いにくいらしいから、私が言うけどね凛ちゃん嫉妬してるんだって。主にことりちゃんに
穂乃果「え...」
花陽<ずっとモヤモヤした気持ちなんだって。
穂乃果<どういうこと?ことりちゃんと仲良くしちゃダメってこと?
花陽<そういうわけじゃないけど...
穂乃果<私はどうすればいいの?
花陽<わかんない...私は凛ちゃんじゃないから...
穂乃果「凛ちゃん嫉妬してたんだ...全然気づかなかった...でも好きじゃないけど付き合ってるんだから仕方なく無い...?」
穂乃果「凛ちゃんもそれでいいって言ってたのに...」
翌日
朝練
凛「あっ...穂乃果ちゃんおはよ」
穂乃果「う、うん。おはよう」
穂乃果・凛(なんか...顔合わせづらいな...)
1年生教室
凛「ぎくしゃくしてる」
花陽「見れば分かるよ」
凛「どーしよー!もう凛ダメだにゃあ」
花陽「ちゃんと話し合うしかないよ...凛ちゃんが2人きりは気まずいなら花陽もいてあげるよ?」
凛「うん...それはとっても助かるけど...」
花陽「ことりちゃんとかも交えて話し合ってみる?」
凛「えっそれはーーまだ早いと思うなぁ...」
花陽「そっか...凛ちゃんがいいならいいんだけど...」
練習中
ことり「穂乃果ちゃん!一緒に柔軟やろっ」
穂乃果「あ...ごめん!私海未ちゃんとするから!」
海未「私ですか?構いませんが」
ことり「あ、そう...」
ことり「穂乃果ちゃん!一緒に帰ろっ」
穂乃果「ごめん!今日はいそいで帰らなきゃだから!また明日!バイバイ」タタタッ
ことり「...穂乃果ちゃん...」
高坂家
穂乃果「仕方ないよね...凛ちゃん嫌な思いしちゃうなら...」
ピロンッ
花陽<穂乃果ちゃん大丈夫?無理にことりちゃん避けようとしなくていいんだよ?
穂乃果「花陽ちゃん...優しいなぁ...」ウルッ
穂乃果<でもやっぱり凛ちゃんのことを考えると仕方ないのかなって...
花陽<そうかもしれないけど、凛ちゃんはそんなこと望んでないと思うよ?
花陽<穂乃果ちゃんは友達なんだから、凛ちゃんに言い難いことがあったら私に言ってね!穂乃果ちゃんは私達の仲間なんだから!
穂乃果「花陽ちゃん!仲間って...友達って...!」
穂乃果<うん!ありがとう!
穂乃果「花陽ちゃんって優しいな...」ドキドキ
穂乃果「...?なんか胸がドキドキするよ?なんでだろ」
翌日
凛「穂乃果ちゃん、今日一緒に帰ろ?」
穂乃果「うん、いいよ」
放課後
練習中
穂乃果(昨日花陽ちゃんにも言われたし、ことりちゃんと仲良くしてもいいよね!)
穂乃果「ことりちゃーん!今日は一緒に柔軟やろう!」
ことり「うん!」
穂乃果・ことりキャッキャッウフフ
凛「...」
凛「...凛帰る」
花陽「えっ...凛ちゃん...?」
絵里「どうしたの凛」
真姫(もしかして嫉妬?花陽に相談してたこと?)
穂乃果「凛ちゃん?体調悪いの?」
ことり「大丈夫?」
にこ(これってまずいんじゃ...)
穂乃果「今日一緒に帰ろうって言ってたのに」
凛「ことりちゃんと帰ればいいじゃん」
花陽「凛ちゃん!」
凛「穂乃果なら凛の気持ち分かってくれると思ったのに!」
穂乃果「えっ...」ビクッ
凛「凛嫉妬してるんだよ!穂乃果ちゃんに言ったじゃん!嫉妬してるって!少しは...少しは考えて行動してくれると思ってた...」
希「凛ちゃん落ち着いて...」
凛「やめてよ!もう凛嫌だよ!」タタタッ
穂乃果「あっ!凛ちゃん!」
海未「凛!待ちなさい!」タタタッ
絵里「...穂乃果、今日は帰っていいわ」
穂乃果「えっでも...」
絵里「仕方ないでしょ...」
穂乃果「...うん...」
部室
凛「うっうぅ...ひぅ...」グスグス
海未「...凛...大丈夫ですか?」
凛「ごめんね、練習中だったのに...」グスグス
海未「いいえ、仕方ありませんよ。穂乃果は鈍いですから...」
凛「ぐすっ...」
海未「...わざと...でしょうか」
凛「...へ?」グス
海未「凛に嫉妬して欲しいんじゃないですか?」
凛「な、なんで穂乃果ちゃんはそんなことを...」
海未「凛は穂乃果のことが好きなんだーって優越感に浸りたいんでは?」
凛「そ、そんな...」
海未「まぁ、私の推測ですし、穂乃果のことですから何も考えてないのかもしれませんよ」
凛「うん...」
高坂家
穂乃果「凛ちゃん泣かせちゃった...やっぱりすきじゃないのに付き合うなんて...」
穂乃果「私...最低だ...」
ピロンッ
花陽<穂乃果ちゃん大丈夫?凛ちゃんはもう帰ったよ。ごめんね、花陽が余計なこと言ったからだよね...
穂乃果<そんなことないよ!ただ私が考え足らずで...凛ちゃん傷つけちゃった...
花陽<...別れるの?
穂乃果「...別れる...か。それも一つの方法なのかなぁ...」
穂乃果<分かんない。でも私なんだか凛ちゃんが怖いよ...
花陽<...確かに好きじゃないままつき合ったからそう思うのは仕方ないかもしれないけど...凛ちゃんの気持ちも考えて欲しい...
穂乃果「私怖いんだよ...凛ちゃんと一緒にいるとまたこうやってみんなに迷惑かけちゃうかもしれないから...」
穂乃果「別れる...ってことも考えておかなきゃ...」
翌日
朝練
ことり「あっ...穂乃果ちゃん...おはよう」
穂乃果「おはよう...ことりちゃん」
穂乃果「昨日はごめんね、なんかことりちゃんのせいみたいになっちゃったよね」
ことり「ううん、私が悪いの。凛ちゃんと穂乃果ちゃんが付き合ってるのに...馴れ馴れしくしてごめんね」
穂乃果(ことりちゃんまで傷つけてる...やっぱり...もう駄目なのかな...)
凛「穂乃果ちゃん、おはよう」
穂乃果「あ...おはよう、凛ちゃん」
凛「昨日はごめんね? 凛わがままだったよね」
穂乃果「いや、私が悪いんだよ!私...ごめんね...凛ちゃん...」
凛「や、やめてよ穂乃果ちゃん!こんな喧嘩くらいで別れるとか...ナシだからね?」
穂乃果「う、うん」ビクッ
凛「でもやっぱり、あんまりことりちゃんには近付いて欲しくないにゃ」
穂乃果「わ、分かった気をつけるよ」
絵里「...穂乃果も大変そうね」コソッ
希「これっていわゆる束縛ってやつやないん?」コソッ
真姫「でも私達が話に突っ込んでいいのかしら...」コソッ
にこ「しばらく様子見よ」コソッ
花陽「穂乃果ちゃん...」
お昼
部室
海未「みなさんはどう思いますか?」
絵里「え、何が?」
真姫「それより穂乃果と凛は呼ばなくてよかったの?」
海未「いいのです。それより、穂乃果のしたことについてです」
希「と、言われてもなぁ...仕方ないんやない?恋愛初心者やろ?」
ことり「...ごめんね」
花陽「ことりちゃんのせいじゃないよ」
海未「恋愛初心者、というかそもそも恋愛ではないようですよ?」
絵里「どういうこと?」
海未「なんでも、穂乃果は凛のことを好きではないのに付き合ってるそうです」
真姫「えぇ?!」
にこ「そうだったの...?」
花陽(みんな知らなかったんだ...)
海未「私は考えました。穂乃果はわざとやっているのでは...と」
希「凛ちゃんに嫉妬して欲しいってこと?」
絵里「いや、それはないでしょ」
海未「凛から嫉妬してるって話を聞いてるのに普通あんなキャッキャッウフフとしますか?」
ことり「...」シューン
花陽「それは私が穂乃果ちゃんに...!余計なことを言ったから...」
海未「だとしても、穂乃果だって自分で考えて行動できるはずです。私はただ凛の好意を利用しているだけとしか思えません」
花陽「...」
絵里「そうなのかしら...」
希「それやったら別れた方がええんやない?」
海未「そうですが、凛がそれを望むかどうか...」
全員「うーん...」
1年生教室
花陽「ねぇ、凛ちゃん」
凛「なーに?かよちん」
花陽「凛ちゃん、もう少し気持ちを抑えてみたらどうかな...?」
凛「...どういうこと?」
花陽「その、穂乃果ちゃんだってことりちゃんと仲良くしたいだろうし...凛ちゃんがことりちゃんを嫌うのは違うと思うし...」
凛「別にことりちゃんを嫌ってるわけじゃないもん」
花陽「で、でも穂乃果ちゃんが...」
凛「かよちんが口出しすることじゃないじゃん」
花陽「う...そうだけど...」ビクッ
真姫(な、なにしてるのかしら花陽が困ってるみたいだけど...)
凛「凛は純粋に穂乃果ちゃんのことが好きなだけだよ。ことりちゃんに穂乃果ちゃんを取られたくないんだよ」
花陽「ことりちゃんは穂乃果ちゃんを好きだなんて1度も言ったことないよ...」
凛「分かんないじゃん。言わないだけで本当は好きなのかもしれないじゃん!」
花陽「ひっ...ごめん...もうチャイム鳴るから...」
凛「...」ギリッ
放課後
練習中
凛「穂乃果ちゃん!一緒にストレッチしよう!」
穂乃果「う、うん」
凛「穂乃果ちゃん!一緒に走ろっ!」
穂乃果「...うん」
凛「穂乃果ちゃん!一緒に帰ろっ!」
穂乃果「うん...帰ろっか」
花陽「...穂乃果ちゃん...」
海未「ま、仕方ありませんよ」
花陽「海未ちゃん...でも、あんな付きまとってたら...」
海未「凛は穂乃果が大好きですからね」
花陽「そう...なのかな」
高坂家前
凛「じゃーねー穂乃果ちゃん!」
穂乃果「う、うん!バイバイ」
凛「あ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ん?」
凛「大好きだよ...」
穂乃果「...うん、ありがとう...」
高坂家
穂乃果「...なんか凛ちゃん怖かったな...」
穂乃果「別れる...か...別れたら...凛ちゃんが嫉妬することもないし、ことりちゃんが傷つくこともないし、練習中にみんなに迷惑かけることもないよね...」
穂乃果「...分かんないよぉ...みんなと仲良くなれた気がして...わくわくしてたのに...」
ピロンッ
穂乃果「もう相手が誰か分かっちゃうよー...」クス
花陽<別れないで
穂乃果「花陽ちゃん...」
穂乃果<まだ別れるなんて言ってないよ
花陽<やっぱり本当に好きじゃないのに付き合うのは間違ってるよ...
穂乃果<でも、凛ちゃんがそれでいいって言ったんだよ?
花陽<頼る人が欲しいだけなんでしょ?それならµ’sがいるじゃん!
穂乃果<...私みんなに馴染めてるのかな
花陽<この前みんなで遊んだじゃん。友達じゃない人と遊んだりしないよ!
穂乃果<でも...なんだか私みんなについていけてない気がするの。なんか空気が違うっていうか...
花陽<楽しかったことを思い出して。私達誰が見ても友達だよ
穂乃果<ありがとう。本当にありがとう。
花陽<凛ちゃんのことだけど、お願いだからもう少し待ってほしいです。こんな状態じゃ...凛ちゃんが可哀想だから
穂乃果<分かった。もう少し考えてみるね
穂乃果「なんか...花陽ちゃんって...頼れるなぁ」ドキドキ
穂乃果「こんなに心配してメールくれるなんて...ってダメだよね!私には凛ちゃんがいるもん!」
穂乃果「花陽ちゃん...」ドキドキ
小泉家
花陽「穂乃果ちゃん...別れたりしないよね...」
花陽「凛ちゃんが可哀想だもん...でもこのまま付き合うのも間違ってる...」
花陽「...どうしよう...なんか私おかしいよ...このまま別れてもいいんじゃないかって...思っちゃってる...」
花陽「別れたら...凛ちゃんの穂乃果ちゃんじゃなくなる...でも!凛ちゃんの恋人だもんね!」
花陽「邪魔したら...ダメだよ...」
花陽「......」
花陽「......」ピコピコ
ピロリンッ
メールを送信しました
花陽「...2回も迷惑だったかな...」
高坂家
穂乃果「...ん?また花陽ちゃんからメール...」
花陽<2回もごめんね。やっぱり話し合うべきじゃないかな
花陽<その...私も一緒にいてあげるし、喧嘩にならない程度に話した方がいいんじゃないかな
穂乃果<わかった、そうするよ。でも...花陽ちゃんに相談してたんだって凛ちゃん怒らないかな?
花陽<大丈夫だよ。絶対大丈夫だから任せて
穂乃果「花陽ちゃん...頼もしい...」
花陽<じゃあまた明日ね
穂乃果<あ!待って!あのね、仮にだけど私に好きな人ができたら別れるしかないよね?
花陽<それは別れるしかないと思うよ?
穂乃果<そっかそうだよね。それだけです
花陽<...できたの?好きな人
穂乃果<いやいや!できてないない!
花陽<それならいいけど...じゃあまた明日ね
翌日
穂乃果「今日ちゃんと話し合わなきゃな...気が重いよ...」
花陽「穂乃果、おはよう。心の準備できてる?」
穂乃果「う、うぅ...微妙だけど、とにかく凛ちゃんに言ってくる!」タタタッ
穂乃果「凛ちゃーん。今日の練習後、残ってもらっていいかな?話したいことがあるんだ」
凛「いいよ!二人っきりで?」
穂乃果「あ、えと...花陽ちゃんとかも一緒に...」
凛「...そっかぁ。分かった。じゃ、またね」
穂乃果(凛ちゃん...なんか雰囲気変わったなぁ...)
練習後
凛「穂乃果ちゃん、部室で話す?」
穂乃果「う、うん。そうしようかな」
花陽「...」
穂乃果「そ、それでね話っていうのはーー」
ガチャ
穂乃果「あ、海未ちゃん、ことりちゃん。にこちゃんもどうしたの?」
海未「その話合い、私達も混ぜてください」
穂乃果「え...?なんで?」
凛「凛はいてもらっても構わないよ」
穂乃果「り、凛ちゃん...」
凛「みんなに聞かれて嫌な話するの?」
穂乃果「そういうわけじゃないけど...」
凛「ねぇ、穂乃果ちゃん話って何?」
穂乃果「...」
花陽「...私が代わりに話そうか?」
穂乃果「...」コクン
花陽「あのね、穂乃果ちゃんね凛ちゃんのことちょっと怖いんだって」
花陽「それに、この前みたいに凛ちゃんを傷つけちゃうのが嫌なんだって」
凛「...それって別れたいってこと?」
穂乃果「まだ...そういうわけじゃないけど...」
凛「まだってことはそう思ってるんだ」
穂乃果「...そ、そうじゃなくて...」
花陽「り、凛ちゃんそういうところなんだよ。穂乃果ちゃんが怖いって言ってるのは」
凛「ねぇ、なんでかよちんが知ってるの?凛穂乃果ちゃんに言ったよね。頼ってほしいって。相談して欲しいって」
穂乃果「でもこんなこと凛ちゃんに話すのは...」
凛「凛だって穂乃果ちゃんに避けられてる気がしてたのは分かってたんだよ」
凛「凛だって穂乃果ちゃんに全く怒ってないわけじゃないんだよ!」バンッ!
穂乃果「ひっ」ビクッ
凛「穂乃果ちゃんなら分かってくれると思ってたの!ちょっとくらい凛に気を使ってくれるかなって...!」
にこ「凛、ちょっと落ち着きなさい!」
凛「それなのにずっとことりちゃんと...!遊びにも誘ってくれないし、一緒に帰ろうとも言ってくれない...!」
凛「オマケに頼っても貰えないなんて、凛なんだったの?!好きじゃなくてもいいって言ったけど相談とかしてねって言ったじゃん!」
ことり「凛ちゃん、ごめんね!ことりも悪かったんだよね!」
凛「もうことりちゃんなんかどうでもいいよ!凛は穂乃果ちゃんの気持ち知りたいの!」
海未「...凛は別れたいのですか?」
凛「海未ちゃんは口出ししないで」
海未「ここにいてもいいと言ったでしょう。少しくらい口出しさせてください」
海未「凛は結局なにがしたいのですか?穂乃果に何を求めているんですか?」
凛「凛は穂乃果ちゃんに凛のこと好きになって欲しかったけど無理みたいだから、それなら相談だけでも、頼ってくれるだけでもって思ってた。ううん今も思ってる」
凛「凛も少しくらい言い過ぎなところはあるよ?穂乃果ちゃんを縛ってるのかもって思ってるよ?でも穂乃果ちゃんだって悪いところあるじゃん」
花陽「り、凛ちゃん...穂乃果ちゃんも1度はちゃんと反省して...」
凛「だからなんでかよちんが知ってるの?かよちんが知ってて凛が知らないのは穂乃果ちゃんがかよちんを頼りにしたからだよね?」
穂乃果「...」
凛「...凛がこんなふうになったのは穂乃果ちゃんのせいだよ...」
穂乃果「...!」
凛「凛はもっと普通だったのに...」
穂乃果「...」ポロポロ
凛「こうなったのって...本当は凛のせいなのかな...」
穂乃果「...ごめん...なさい...」
凛「穂乃果ちゃん...酷いよ...」
穂乃果「っ!」ダッ!
花陽「穂乃果ちゃん?!どこに行くの!」
にこ「穂乃果!こうなると思ったから見張ってたのに...!」
花陽「穂乃果ちゃん!待って!」タタタッ
凛「...」
海未「...凛」
凛「凛と穂乃果ちゃん...どっちが悪かったんだろう...」
穂乃果「うっ...ふぇ...うぅ...」タタタッ
穂乃果(凛ちゃんを傷つけた。凛ちゃんを変えてしまった。凛ちゃんをあんなふうにしたのは穂乃果)
穂乃果(全部穂乃果せいだ。µ’sにも迷惑かけた。穂乃果迷惑しかかけられない)
穂乃果(もう嫌だもう嫌だ)
穂乃果「ハァッハァ...」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん...!」タタタッ
花陽「ごめんね...!昨日話合いを急かしちゃったから...!大丈夫だからちゃんと凛ちゃんも分かってるから...!」
穂乃果「もう無理だよ...!穂乃果だって耐えられないよ...!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!凛ちゃんのこと無理に好きになれとは言わないから...!だからちゃんと...あっ...」
凛「...」テクテク
穂乃果「...ひっ!い、嫌だ...!」
花陽「穂乃果ちゃん大丈夫!大丈夫だからちゃんと2人で話し合った方がいいよ!」
穂乃果「無理...無理だよ...!怖い!私また凛ちゃんを傷つけちゃう...!」
花陽「ご、ごめんね。ちゃんと凛ちゃんと話してね」
穂乃果「待って...!花陽ちゃん!嫌だよ...無理だよ...!」ダッ!
花陽「あっ!穂乃果ちゃん!待って!」
凛「...」
穂乃果「ふっ...うぅ...」ハァハァ
穂乃果「あ、あれ...ここ...どこ?」
穂乃果「知らない所に来ちゃった...もういいや...家に帰りたくない...」テクテク
穂乃果「...あれ...この道って前にみんなと遊びに行った時に通った道だ...」テクテク
穂乃果「あの時は...楽しかったなぁ...凛ちゃんとつき合ったから、みんなとも接しやすくなったし...」
穂乃果「みんなとこの道通った時はあんなに楽しくてわくわくしてて...仲間って感じだったなぁ...」
穂乃果「1人だと...こんなに寂しいんだ...」
穂乃果「...あっ公園だ...今更帰れないし...お母さん怒ってるだろうし...もうずっとこの公園にいよう...」
穂乃果(みんな...迷惑かけてごめんなさい...私...付き合うってこと軽く見てた...)
穂乃果(ごめん...ことりちゃん...凛ちゃん...花陽...ちゃん)ウトウト
穂乃果「zzz」スゥスゥ
だ...です...?あの...じょう...
穂乃果「ん...んぅ...」
大丈夫...か...?
穂乃果「ん...なに...?」
Aさん「大丈夫ですか?」
穂乃果「はっ!えっ誰?」
Aさん「あっ、大丈夫ですか?私はただ公園でランニングしてただけなんですけど、ずっとここにいるみたいなんで大丈夫なのかなと」
穂乃果「あ...えっと...大丈夫です」
Aさん「もう11時ですけど家に帰らなくていいんですか?」
穂乃果「...大丈夫です」
Aさん「見た感じ高校生...かな?何かあったんですか?」
穂乃果「いや...別に...ちょっと色々...」
Aさん「明日雨降るみたいなんでずっとここにいると濡れちゃいますよ」
穂乃果「いや...本当に大丈夫なんで」
Aさん「...えっと...話し聞きましょうか?話すだけでも少しは落ち着くんじゃないですかね」
穂乃果「...」
穂乃果「恋人と友達を傷つけました...」
穂乃果「最初から間違っていたことに気づけなかったんです...自分の都合のいいことばかり押し付けてたんです...」
穂乃果「いつの間にか私は...恋人を...変えちゃって...友達を傷つけて...」グス
穂乃果「大切な...人を...たくさん傷つけました...」
穂乃果「今は逃げてきたからここにいるんです...家に...帰りたくないんです...」
Aさん「...大変だったんですね。でも、お友達も恋人も心配してるんじゃないですか?」
穂乃果「...みんなに...会いたくないです...」
Aさん「...んー...とりあえずここにいたら何かと危ないですし、うちに来ます?」
穂乃果「いや...そこまでしていただくのはちょっと...」
Aさん「いや、でもこのまま置いていくなんてできないですし」
穂乃果「私、本当に大丈夫なんで...」
Aさん「そうは見えません。女の子を置いていくことはできません」
穂乃果「...お言葉に甘えさせて頂きます...」
Aさん「はい!」
Aさん「誘っといてなんですけど、母が納得してくれるか分かりません」
穂乃果「あっ...いやすみません...こんな夜遅くに...」
Aさん「親に連絡しなくていいんですか?」
穂乃果「携帯...置いてきちゃって...」
Aさん「...じゃあまた後で連絡してくださいね」
Aさん「あと...本当に本当に申し訳ないですが、母はうるさい人なので...警察に連絡しちゃうかもしれません...」
穂乃果「いいんです。なんだかもう...どうでもよくなってきました...」ハハッ
Aさん「元気出してください。会ったばかりの私が言うのも変ですけど、笑ってた方が可愛く見えますよ」
穂乃果「...ありがとうございます...!」
Aさん「戻ったら仲良くできるといいですね」
穂乃果「はい!」
数分後
Aさん母「...」
Aさん「...」
穂乃果「...」
Aさん母「あのね...穂乃果さん...」
穂乃果「...」ダラダラ
Aさん母「私もねこの子の母です。娘が夜遅くまで帰ってこない心配がよーーく分かります」
Aさん母「どんな理由があっても、なにも言わずに逃げ出すことはいけません。親御さんの気持ちを考えてください...」
Aさん母「あなたのお友達も、きっと心配してるはずですよ...」
穂乃果「...でも今更帰るなんて...」
Aさん母「あなたにとって、今更帰るのは気乗りしないかもしれません。でもたくさんの人が心配しているんですよ?」
Aさん母「あなたが周りの人を大切にしていたように、あなたを大切にしている人がたくさんいるんですよ」
Aさん母「事情を話せば、両親もきっと分かってくれますよ」ニコッ
穂乃果「...はい」
Aさん母「ということで警察を呼びます」ピッピッ
穂乃果「うぅ...」
Aさん「ごめんねー...やっぱりこうなっちゃった...」
穂乃果「いえ...私もちゃんとみんなと向き合ってきます!」
Aさん「うん!頑張ってね!」
穂乃果「いつかお礼しにきます!」
Aさん「いやいや、いいよー何もしてませんしー」
穂乃果「いえ...AさんにもAさんのお母さんにも大切なことを教わりました!是非!お礼させてください!」
Aさん「わ、分かった。じゃあ、またいつかね」
穂乃果「はい!」
う~う~
Aさん母「パトカーいらっしゃったわ。またなにかあったら、うちに逃げ込んできてくださいね」
穂乃果「あ、あはは...それじゃあお世話になりました」
Aさん「バイバイ」
警察「高坂穂乃果さんだね?全くーダメだよ脱走なんてしちゃー」
穂乃果「ご、ごめんなさい...」
警察「捜索願出されちゃってるよ」
穂乃果「えぇ?!」
警察「ま、無事見つかってよかったよ」
交番
警察「ここでちょっと待っててね。すぐに家族の方がいらっしゃるから」
穂乃果「はい」
穂乃果(なんか...ドラマみたいな1日だったなぁ...っあ、もう12時過ぎてたんだ...)
穂乃果(明日...学校どうしようかな...)
穂乃果母「穂乃果ぁ!」バーン
雪穂「お姉ちゃん!」バーン
穂乃果父「...ホノカ」バーン
穂乃果「お母さんお父さん、雪穂も...!」
穂乃果母「よかった...!何かあったんじゃないかって...!」ギュッ
雪穂「もう...!お姉ちゃんは無謀すぎたよ!どれだけ心配したと...思ってるの...」ポロポロ
穂乃果父「...ホノカ」ヨシヨシ
穂乃果「ごめん...なさい!ごめんなさい...!ごめんなさい...!」
警察(ドラマみたいだなぁ...)
高坂家
穂乃果(...ん?メールがきてる)
絵里<穂乃果!大丈夫なの?!にこから聞いたわよ!返事頂戴!
希<穂乃果ちゃん!大丈夫なん?にこっちから聞いたけど、あんまり無茶ぶりは関心せんよ?
真姫<...馬鹿なことしないで早く帰ってきなさいよ
にこ<穂乃果!凛と同じことしないでよ!心配するじゃない!
穂乃果(みんな...心配してくれたんだ...)
花陽<ごめんなさい...全部私のせいだったのかもしれない...穂乃果ちゃんはまだ心の準備ができてなかったのに...
花陽<穂乃果ちゃんちの前に荷物は全部置いておいたから。本当にごめんね...謝って許されることじゃないかもしれないけど...
花陽<考えたんだけど...もういいんじゃないかな?別れても。むしろよく頑張ったと思うよ
穂乃果(花陽ちゃん...)ポロポロ
穂乃果(みんな...ありがとう...)
翌日
穂乃果母「今日は学校休んでいいわよ。もう学校に連絡しといたからね」
穂乃果「うん...ありがとう」
穂乃果(お母さんもお父さんも何かあったのは分かってるけど、特に聞いてこなかったなぁ...)
穂乃果(気を使わせてるのかな...)
穂乃果(みんなには返信しといたけど...結局自分でみんなに心配かけてるんだよなぁ...)
穂乃果(凛ちゃんからはメール来てなかったし...)
夕方
穂乃果(そろそろ部活終わる頃かな...?)
ピロンッ
花陽<少しは落ち着いたかな...?休んでたからびっくりしたよ
花陽<明日は学校来れそう?
穂乃果<心配してくれてありがとう!うん、明日は来るよ
花陽<そっか、よかった!みんなも心配してたから、明日覚悟しといた方がいいよ
穂乃果<う、うん
翌日
ことり「穂乃果ちゃん~心配したんだよぉ」
海未「全く...無事に帰ってこれたから良かったものの...」
真姫「やること全てがスケール大きいのよね、穂乃果は」
にこ「心配かけさせんじゃないわよ」
希「さすが穂乃果ちゃんって感じやね~」
絵里「本当にびっくりしたんだから...」
凛「...」
穂乃果「ご、ごめんね...心配かけちゃって...迷惑だったよね...」
絵里「確かに心配したけど、まぁ無事に帰ってきたから...」
花陽「花陽は怒ってます!」
希「は、花陽ちゃん?」
花陽「確かに...昨日は私も反省しました!でも!みんなに心配かけさせたのは事実です!」
花陽「私のせいで...穂乃果ちゃんに何かあったらって思ったら怖かったんですからね!」
花陽「簡単に許されることじゃないんですよぉ!」
穂乃果「花陽ちゃん...ごめんね!本当にごめんなさい!」
にこ「ま、まぁまぁ。これだけ謝ってるんだし...」
花陽「どんなことがあっても...絶対に逃げないでください...!」グスン
穂乃果「...うん!約束する!」
絵里「ふぅ...一件落着ってところかしら」
凛「...」
放課後
穂乃果「凛ちゃん...今日一緒に帰ろう?話したいことが...あるんだ」
凛「...いいよ」
穂乃果「校門のところで待ってるね...」
校門
穂乃果(...私が決めたことだから...ちゃんと伝えなきゃ...)ドキドキ
花陽「あれ?穂乃果ちゃんこんな所でどうしたの?」
穂乃果「うわぁ!は、花陽ちゃんかぁ...」
花陽「誰か待ってるの...あ、凛ちゃんかな?」
穂乃果「うん。凛ちゃんとのこと、ちゃんと決めたんだ」
花陽「そっかぁ。頑張ってね」
穂乃果「ありがとう、花陽ちゃん」
花陽「うん!じゃあ、また明日は」
穂乃果「バイバイ!」
穂乃果(...間違いないよ...この気持ちは...)ドキドキ
凛「穂乃果ちゃん」
穂乃果「凛ちゃん...じゃあ、帰ろっか」
凛「うん」
穂乃果「まずは、昨日はごめんね。自分から話したいことがあるって言ったのに逃げ出したりなんかして」
穂乃果「私考えたんだ。やっぱり最初から間違えてたんだったって。私はただ...凛ちゃんの気持ちを利用してただけだって」
凛「...」
穂乃果「...だから...だからね、私が一方的に悪かったのは分かってるよ。でも...私...もう終わりにしたいんだ」
穂乃果「凛ちゃん...私と別れてください」
凛「...うん、いいよ。分かった」
穂乃果「...凛ちゃん...」
凛「仕方ないっていって、すぐ割り切れるわけじゃないけど、凛はちゃんと納得したから」
凛「これからは重要なこと以外で話しかけたりしないでね」
凛「今までごめんね。さようなら」
穂乃果「あ、あの!言いたい事があるなら今言ってほしいんだ!私は何されても覚悟はできてるよ!」
穂乃果「酷いこと言われても、殴られても仕方ないことだと思うから!だから凛ちゃん!」
凛「穂乃果ちゃんに...そんな酷いことできないよ」
凛「じゃあ...バイバイ...」
穂乃果「...」
高坂家
穂乃果(凛ちゃんとの恋愛は終わっちゃった...いや...そもそも恋愛ですらなかったんだなぁ...)
ピロンッ
花陽<凛ちゃんに聞いたよ。別れたんだね...
穂乃果<花陽ちゃんはこれで良かったんだと思う?
花陽<きっと間違いなんてないんだよ。でも...穂乃果ちゃんが言ってた好きな人のことなんだけど...
花陽<他に好きな人できたの?
穂乃果<どうなんだろうね
花陽<えぇ...なんか曖昧な返事...
穂乃果<私は今はきっと付き合う資格なんてないんだよ...私最低だから...
花陽<そんなことないよ!仕方ないことじゃん!
穂乃果<好きな人がいたとしても、今は告白なんてしないよ。きっと...その人は私のことなんかすきじゃないだろうし...
花陽<穂乃果ちゃんはどうしてすぐ決めつけるの?穂乃果ちゃんはもっと自信を持つべきだよ!
穂乃果<ごめんね...今日はちょっと疲れたから...
花陽<あっ...ごめんね...じゃあまた明日ね...
穂乃果(私...これから誰に頼ればいいんだろう...なんだか...心がからっぽだよ...)
翌日
朝練
絵里(...気まずい雰囲気ね...)
希(なんでみんなこんな深刻な顔しとるん?)
穂乃果(...凛ちゃん...やっぱり元気ないな...)
凛(...穂乃果ちゃんが気になって練習に集中できない...)
花陽(2人とも気まずそうだな...なんかµ’sが全体的には暗くなってるよ...)
真姫「さ、さぁ練習しましょうよ!」
にこ「そ、そうね!張り切って行くわよ!」
ことり「ことり、新記録目指しちゃうぞ~!」
絵里「よーしランニングから行くわよー!」
希(み、みんなの気遣いが痛い...)
穂乃果(やっぱり...こんなに雰囲気悪くしたのって元々は私のせいだよね...」
穂乃果(私って...みんなに嫌われちゃうんじゃないかな...怖いな...)
お昼
1年生教室
海未「凛、花陽、少しお時間よろしいですか?話したいことがあるんです」
凛「あ、うん」
海未「凛と穂乃果は別れたそうですね」
凛「う、うん。まぁ仕方ないよ」
花陽「凛ちゃん...」
海未「私思うんですが、穂乃果は他に好きな人ができたんじゃないですかね?」
花陽「あっ、そのことならなんとなく穂乃果ちゃんは好きな人がいるみたいなことは言ってましたけど...」
凛「そ、そうだったんだ...まぁ...凛もなんとなく気づいてたけど...」
海未「私は穂乃果の好きな相手というのが花陽だと思うんですが」
花陽「へ、えぇ?!花陽?!」
凛「凛もそう思ってた...」
花陽「ち、違うよ!...多分」
海未「穂乃果とよくメールを交わしてたみたいですし、相談も受けていたんでしょう?」
花陽「そ、そりゃあ誰だって相談くらいはするんじゃ...」
凛「凛は...穂乃果のかよちんを見る目が前と違う気がする...」
海未「同感です。...でも穂乃果に直接は聞き辛いですよね...教室でも今日1日暗かったですし...」
凛「...かよちんは?」
花陽「へ...?」
凛「かよちんは穂乃果ちゃんのこと、どう思ってるの?」
花陽「え...私は......分からない...です...」
海未「まぁ、いきなり言われてもそうですよね...」
凛「かよちん、凛に遠慮なんかしないでね?」
花陽「わ、私は別に...」
キーンコーンカーンコーン
海未「おっと、チャイムがなりましたね。では私は戻ります」
凛「うん、バイバイ」
花陽「またね」
凛「...」
花陽(私が...穂乃果ちゃんを...)
放課後
練習中
ワンツースリーフォー
花陽「...」チラッ
穂乃果「...」ハァハァ
花陽「...」キュンッ
花陽「...」?
花陽「...」?!
花陽(わ、私...穂乃果ちゃんを見て...キュンッって...キュンッって...!)
絵里「花陽!動きがズレてるわよ!」
花陽「は、はいぃ!」
凛「...」
海未「...」ワンツースリーフォー
穂乃果(花陽ちゃんが注意されてるの久しぶりに聞いたなぁ)
夜
小泉家
ピロンッ
花陽「...メールだ」
穂乃果<今日、なんだか練習の時集中できてなかったみたいだけど、体調でも悪かったの?
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!」キュンッ
花陽「いや!なんでキュンッってしたのぉ?!」
花陽母「花陽ちゃーん?何騒いでるのー?」
花陽「はうぅ!ご、ごめんなさい!」
花陽<なんでもないよー。ちょっと疲れてたのかもー
穂乃果<そっか!しっかり休んでね!
花陽「...聞いてもいいかな...」
花陽<話変わるけど...穂乃果ちゃんの好きな人って誰なの?
穂乃果<い、いきはりだねぇ...秘密です
花陽<えぇ...気になるよぉ...
穂乃果<昨日も言っけど、私は今は恋をする資格なんてないんだって
花陽<だから目の前にあるチャンスを見逃すの?
穂乃果<チャンスって...花陽ちゃん私の好きな人知らないのに...そんなの分かんないじゃん...
花陽<そ、そうだけど...
花陽(今日、凛ちゃんと海未ちゃんと話したことが...もし...もし本当なら...!)
花陽<もしかしてだけど
穂乃果<ん?
花陽<穂乃果ちゃんの好きな人って私?
穂乃果<...面白いこと言うねぇ
花陽<図々しくてごめんね!でも...いやもしかしたらって...
花陽<ごめん...忘れてください...
穂乃果<じゃあヒントあげるよ
花陽<えっ!なになに?
穂乃果<私の好きな人はとっても優しい人!!
翌日
朝練
花陽(結局全然分かんなかったよ...)
花陽(µ’sの中にも優しい人はたーくさんいるし...」ハァ…
海未「花陽、おはようございます。大きなため息ですね」
花陽「あ、海未ちゃんおはよう。えへへ...ちょっと色々あって...」
海未「穂乃果のことですか?」
花陽「へ?いやいや!違うよ!」
花陽(海未ちゃん鋭い...!)
海未「...申し上げにくいのですが...」
花陽「?」
海未「もし穂乃果と付き合おう、などと考えているなら、私はあまりオススメしません...」
花陽「えっ...なんで?」
海未「穂乃果は...1人で突っ走ってしまうところがあります。この前のように1人で走っていってしまう...」
海未「µ’sの雰囲気が悪くなっていたのは、花陽も感じたでしょう?」
花陽「...うん」
海未「私としては、またギスギスしてほしくないので、あまり賛成はしにくい...と」
花陽「そ、そうなんだ...」
海未「どちらにせよ、決めるのは花陽です」
花陽「そうだね...ってなんで私が穂乃果ちゃんを好きみたいになってるのぉ?!」
海未「...?間違っていましたか?」
花陽「ま、間違ってるよ!!」
1年生教室
凛「ねぇ、かよちん」
花陽「なぁに?」
凛「やっぱりかよちんは穂乃果ちゃんのことが好きなんでしょ?」
花陽「...凛ちゃん...」
凛「別にいいんだよ?はっきり言ってくれた方が凛もスッキリするよ」
海未「私も同感です」
花陽「ぴゃぁ?!海未ちゃんどこから出てきたの...」
凛「う、海未ちゃん...びっくりさせないでよぉ」
海未「申し訳ありません。しかし、私も花陽の本当の気持ちが知りたいです」
花陽「...分かんないよ...」
海未「昨日と同じ答えですね」
花陽「本当に分かんないんだもん...」
海未「...私はあまりオススメしませんよ」
花陽「...朝聞いたよ...」
凛「え?何の話?」
海未「私は穂乃果と花陽が付き合うのは反対という話です」
凛「え?!なんで?!」
キーンコーンカーンコーン
海未「...っとすみません。続きは凛に聞いてください」タッ
花陽「...」
凛「かよちん...」
花陽「海未ちゃんは...」
カクカクシカジカ
凛「そうだったんだ...」
凛「そう言われると...そういう気がしなくもないなぁ...」
花陽「で、でも私は穂乃果ちゃんを好きだなんて...」
凛「...」
花陽「...私は...」
凛「...授業始まるよ」
花陽「...うん」
放課後
練習中
穂乃果(...なんだか...気まずい...)
凛(...みんな...)
絵里「さ、さぁーて今日も張り切って行くわよ!」
にこ「ウルトラスーパーにこにーが本気出しちゃうわよ!」
真姫「わ、私も頑張っちゃおうかなー」
希「スピリチュアルパワーでみんなの運気を上げるで!」
ことり「き、今日も新記録目指しちゃうぞー!」
海未(昨日と言ってることが同じですね)
花陽(海未ちゃんは...この雰囲気がダメだと思ったんだよね...)
花陽(でも...私は...)
高坂家
穂乃果「みんなに気を使わせてるな...このままじゃダメだ...」
穂乃果「...きっともうみんなで遊べない...私が...私が壊してしまった...」
穂乃果「今まで...たくさん間違えてたんだ...もう間違えないように...正しいことを...」
ピロンッ
花陽<穂乃果ちゃん、気になるよ
穂乃果「...花陽ちゃん?何言ってるの?」
穂乃果<どうしたの?
花陽<好きな人教えてよ
穂乃果<だから私は今は恋する資格なんてないから...
穂乃果<だったら花陽ちゃんこそ教えてよ
花陽<うーん...困ったなぁ...そこに誰もいない?
穂乃果<うん
花陽<うーんやっぱりやめようかなぁ
穂乃果<えぇ!
花陽<ここまで聞いたら知りたくなるでしょ?
穂乃果<う、うん
花陽<じゃあ、教えてよ。私も言うから
穂乃果(...どうしよう...)
穂乃果<分かったよ。
花陽<じゃあ、私から言うね
花陽<私達さ、µ’s始めてすぐ仲良くなったよね
花陽<最初は私穂乃果ちゃんに気があったんだ
花陽<でも、その後たくさん酷いこと言ったりもしたし...私のせいで穂乃果ちゃんを苦しめちゃったりして...
花陽<今は付き合いたくないって言ったら嘘になるけと
花陽<でも、海未ちゃんにも色々言われてて、私もよく分からない
穂乃果(...ちょっと待って?なんか...え?これほぼ私のこと好きって言ってるようなもんだよね?!)
穂乃果(ていうか海未ちゃんから言われたって何?!なんのこと?!)
花陽<穂乃果ちゃんの番だよ
穂乃果<私は...
翌日
朝練
穂乃果(昨日の事が嬉しすぎて早く起きすぎちゃったよ~♪)ニコニコ
穂乃果「いっちばーん!...ってあれ?花陽ちゃん!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!おはよう!」
穂乃果「お、おはよう...」テレテレ
花陽「えっと...今日は珍しく早いんだね」
穂乃果「あっ...実は昨日のことが嬉しすぎて早く目が覚めちゃって~」エヘヘ
花陽「は、恥ずかしいよぉ...でも私も同じだよ!」
穂乃果「えへへ...嬉しい♪」
花陽「穂乃果ちゃん...」
絵里「あら、2人とも早いのね~」テクテク
希「おはようさん。穂乃果ちゃんはこの時間に来るんは珍しいねぇ」
穂乃果「私だってたまには早起きするよぉー!」
希「ふふっ今日はやけに元気やね。何かあったん?」
穂乃果「え、えっと~...」チラッ
花陽「...っ!」カァァ
絵里「...?花陽顔が赤いわよ?熱?」
花陽「はぅっ!いえ、元気です!」
1年生教室
花陽(...穂乃果ちゃん...)ボケー
穂乃果(花陽ちゃんのことが好きです)
花陽(ふぁぁぁ!穂乃果ちゃん可愛すぎるよぉ!)
花陽(はぁ...でもちゃんと隠し通せるかなぁ。海未ちゃんとか鋭いし...)
花陽(でもやっぱり...)チラッ
凛「それでねーーー面白いでしょーーーあははっ」
真姫「ふふっ凛ったらーーーーそうねーーー」
花陽(凛ちゃんに申し訳なく感じるなぁ...凛ちゃんは別にいいって言ってたけど...)
花陽(...でも目の前の幸せを逃すなんてできないよ...)
2年生教室
穂乃果(...花陽ちゃん...)ボケー
花陽(じゃ、私の初恋もらってくれる?)
穂乃果(ひぁぁぁぁ!カッコ可愛すぎるよ!)
穂乃果(うーん...でも隠し通し切れるかなぁ...海未ちゃんとか絵里ちゃんとか鋭いからなぁ...)
穂乃果(...でも花陽ちゃんは凛ちゃんと同じクラスだし、花陽ちゃんの方が気まずい気持ちでいっぱいだろうなぁ)
穂乃果(お互い支えあっていかないと!)
放課後
部室
花陽「こんにちはー...あれ?海未ちゃんだけ?」
海未「はい。まだみなさん来ていません」
花陽「そっか。じゃあ、待ってようか」
海未「そうですね。」
海未「...花陽、穂乃果とはどうなっていますか?」
花陽「へっ?穂乃果ちゃん?いや...特に何もなってないよ」
海未「...そうですか。穂乃果と付き合う気はないんですか?」
花陽「...分かんない」
海未「ずっとそれですね...」
花陽「...海未ちゃんはµ’sが1番なんだね」
海未「...?はい。そうですよ。µ’sは仲間です。私はµ’sみんなの幸せを願っています」
花陽「じゃあ私と穂乃果ちゃんの幸せも願ってよ...」ボソッ
海未「...?すみません。聞き取れませんでした」
花陽「私も、みんなが幸せなら良いなって言ったんだよ」
海未「そうですよね」
ガチャ
にこ「あら、2人だけ?みんなは?」
海未「まだ来ていません」
にこ「まったく...みんなたるんでるんじゃないのー?」
海未「...そうですね。そうそう、ニコはこの間のテストどうだったんですか?」
にこ「え?!いや...普通だったわよ」
海未「...にこは勉学の方がたるんでるようですね」
にこ「に、にこはアイドルになるかいいの!」
海未「ほう...?ならば勉強ができなくてもいいと...?」ユラッ
にこ「ひっ...!」アトズサリ
海未「にこ...!勉強です!!!」
にこ「ひぇぇぇーー!!!」
花陽「あはは...」
海未「花陽はダイエットです!!!」
花陽「わ、私もぉ?!私そんなに太ってないよぉーー!!」
にこ「逃げるんじゃないわよ花陽!」
ギャーギャー!!
絵里「...随分盛り上がってるのね...」
花陽「え、絵里ちゃんいつからそこに...」
練習中
穂乃果「ハァッハァッ...」タッタッタッ
花陽「ハァッハァッ」タッタッタッ
穂乃果(...)チラッ
花陽(...)チラッ
穂乃果(...)カァァ
花陽(...)カァァ
穂乃果(花陽ちゃんと目が合うと照れくさいや...)テレテレ
花陽(穂乃果ちゃん可愛すぎて眩しいよ...)ドキドキ
高坂家
穂乃果<なんだか今日1日照れくさかったよエヘヘ
花陽<私も穂乃果ちゃんを見るたびにドキドキして...
穂乃果<なんだか心地いいドキドキだよね!
花陽<うんうん!...穂乃果ちゃん大好きたよ!
穂乃果<急に言われると照れるよ~でも、私も花陽ちゃんのこと大好きたよ!
花陽<えへへ...
穂乃果<あはは...
穂乃果<ところで、今日は海未ちゃんから何も言われなかった?
花陽<うーん...やっぱり怪しまれてる感じはあるかなぁ
穂乃果<そっかぁ...
花陽<でも大丈夫だよ!穂乃果ちゃんに悲しい思いは絶対にさせないよ!
穂乃果<花陽ちゃんカッコイイ!
花陽<えっへん!
穂乃果<ありがとう。頼りにしてるよ!でも私も花陽ちゃんに悲しい思いをさせたりしないよー!
花陽<うん!
穂乃果(好きな人と付き合うってこんな感じなんだなぁ...)
穂乃果(私には恋する資格なんてないと思ってたけど...なんだか花陽ちゃんとなら頑張れる気がするよ)
穂乃果(私!絶対!ぜーったい花陽ちゃんを幸せにしてみせるよー!!)
花陽<そういえば、いつ遊びますか?
穂乃果<あ、そういえば決めてなかったね
花陽<今週の土曜日なら私の家使えるよ
穂乃果<外で遊ぶと誰かに見つかっちゃうかもしれないもんね
花陽<うん、仕方ないけど、しばらくは我慢だね
穂乃果<じゃあ、土曜日花陽ちゃんの家にお邪魔していいかな?
花陽<大歓迎だよ!
花陽<穂乃果ちゃん私の家知らないよね?一旦学校で待ち合わせしようか?
穂乃果<いいの?花陽ちゃんきつくない?
花陽<全然だよ!穂乃果ちゃんと少しでも長く一緒にいたいしね
穂乃果<じゃあ、学校で待ち合わせね!
穂乃果(花陽ちゃんったらいきなりドキドキすることをー!)モジモジ
花陽<じゃあ、また明日ね。おやすみ
穂乃果<おやすみなさい!
土曜日
雪穂「...お、お姉ちゃんが...」
雪穂「休日に早起きをするなんて...!!」
穂乃果「私だってたまには早起きするよー!」
雪穂「どこかでかけるの?そんなにオシャレして」
穂乃果「うん!ちょっと遊んでくるね」
雪穂「あんまり買い食いとかしちゃダメだよー?アイドルなんだから!」
穂乃果「分かってるよぉ。どうせ今日は買い食いなんてできないしねー」
雪穂「?お金無いの?」
穂乃果「あ、あぁまぁそんなところー」
穂乃果「じゃ、いってきまーす」ガララ
穂乃果(花陽ちゃんとお家デート...!楽しみだよ!!)
花陽「うっうぅ~...」
花陽母「あらーまだ悩んでるのぉ?」
花陽「お母さん...この服とこの服どっちが可愛い?」
花陽母「花陽ちゃんが着ればどんな服も可愛くなっちゃうわよぉ」
花陽「も、もぉ~そういうことじゃないんだよぉ...」
花陽母「あらっもうこんな時間!じゃあお母さんでかけてくるね」
花陽「うん。行ってらっしゃい」
花陽母「あっ、花陽ちゃん」
花陽「うん?」
花陽母「薄黄色のワンピースの上から深緑の上着を着たら、パーフェクトよ!」
花陽「うん!お母さんありがとう!」
花陽母「うふふっじゃあね」ガララ
花陽(服も決まったし、穂乃果ちゃんとお家デートです!楽しみだよぉ!!)
学校
穂乃果「...あっ!花陽ちゃーん!」
花陽「穂乃果ちゃん!ごめんね?待たせちゃった?」
穂乃果「ううん!ぜーんぜん待ってないよ!」
花陽「なら良かった!じゃ、行こっか」
穂乃果「うん!」
花陽(ほほほ穂乃果ちゃんの私服可愛ぃぃぃ!!)
穂乃果(は、花陽ちゃんの服が...服が私の好みにドンピシャだよぉ!!)
花陽「今日はね、家に誰も居ないから騒がしくしてもいいんだよ」
穂乃果「そうなんだ!2人っきりだね」
花陽「う、うん...!」ドキドキ
穂乃果「えへへ...」
友人A「...ん?あれっ穂乃果じゃーん!」
穂乃果「えっ...」
友人A「なにしてるの?...花陽ちゃんと2人だけ?」
穂乃果「う、うん...」
友人A「ふーん...もしかしてデート?」
穂乃果「い、いや...えっと...」
友人A「あれ?でも穂乃果は凛ちゃんと付き合ってたんじゃなかったっけ?」
穂乃果「あ...いや...」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん...」
友人A「...もしかして花陽ちゃんと...「え、えっと!」
穂乃果「私達もう行くね!」グイッ
花陽「わっ!ほ、穂乃果ちゃん!」
友人A「あっ!穂乃果ぁーー......」
穂乃果「ハァッハァッ」タッタッタッ
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!もう大丈夫だよ!」
穂乃果「あっ...ごめんね。花陽ちゃん...」
花陽「ううん、私は大丈夫だけど...」
穂乃果「どうしよう...きっとバレちゃったよ...」
花陽「...きっと大丈夫...だよ」
穂乃果「ごめん!ごめんなさい!私のせいで...!」
花陽「違うよ!大丈夫!大丈夫だから!」
穂乃果「ごめん...」グス
花陽「とりあえず...行こう?」
穂乃果「うん...」
小泉家
花陽「...穂乃果ちゃん」
穂乃果「ごめんね...ごめんね...」
花陽「私も注意が足りなかったよ...」
花陽「...ねぇ、穂乃果ちゃん?今日は楽しもうよ」
穂乃果「花陽ちゃん...」
花陽「ね?初めてのデートだよ?私、穂乃果ちゃんとたくさん楽しみたいの!」
穂乃果「うん...うん!」
花陽「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ん?」
花陽「ぎゅ~~」ギュッ
穂乃果「ひゃあ!は、花陽ちゃ~ん」
花陽「えへへっ♪」
穂乃果「花陽ちゃん...私もぎゅ~」
花陽「...大好きだよ...」
穂乃果「うん...私も大好き...」
夕方
花陽「あ、もうこんな時間」
穂乃果「そろそろ帰らなきゃ...」
花陽「そこまで送っていくよ」
穂乃果「...楽しい時間はあっという間だなぁ...まだ離れたくないよ...」
花陽「...私もだよ!今日はとってもとっても楽しかったよ!」
穂乃果「また遊ぼうね?」
花陽「もちろん!」
花陽「あのね、私考えたんだけどね」テクテク
花陽「バレちゃったのなら、私達からみんなに言わない?」
穂乃果「えっ」
花陽「私はね、他の人から私達が付き合ってることをみんなに知って欲しくないの」
花陽「ね?自分達で伝えない?」
穂乃果「...うん。私もそれがいいと思う」
花陽「でもね、伝えるのは私1人で言いたいんだ」
穂乃果「え?!どういうこと?!」
花陽「...きっと2人で言うより、私1人の方が冷静に話すことができると思うの」
穂乃果「でも!そんなのダメだよ!花陽ちゃん1人になんて...絶対ダメだよ!」
花陽「海未ちゃんが言ってた。µ’sの仲がギスギスするのが嫌だって」
花陽「私も同じ。仲が悪くなるなら、私と凛ちゃんだけがいい」
穂乃果「な、何言ってるの!絶対ダメ!なんで私が悪いのに花陽ちゃんと凛ちゃんが仲悪くなるの?!」
花陽「穂乃果ちゃん、大丈夫だから。絶対仲悪くなるとは限らないし、凛ちゃんも分かってくれるはず」
穂乃果「でも...でも...」
花陽「大丈夫!絶対に大丈夫!穂乃果ちゃん、私を信じて!」
穂乃果「...私は...」
花陽「穂乃果ちゃん...」
穂乃果「ここまででいいよ。ありがとう。送ってくれて」
花陽「うん。じゃあまたね」
穂乃果「またね」
高坂家
穂乃果(...どうすればいいんだろう)
穂乃果(花陽ちゃんの言ってることも分かる...分かるよ...でも...もしも凛ちゃんと喧嘩したりしたら...)
穂乃果(怖い...怖いよ...!私、どうして...迷惑しかかけられないんだろう...!!)
小泉家
花陽(穂乃果ちゃん...納得してくれるかなぁ...)
花陽(でももし、凛ちゃんと穂乃果ちゃんが喧嘩しちゃったら...)
花陽(どうしよう...凛ちゃんと仲悪くなるのは嫌だけど、本当にそうなるか分かんないし...)
花陽(みんなも...受け入れてくれるのかなぁ...)
夜
高坂家
花陽<穂乃果ちゃん。あのね、急だけど明日にでも言おうかなって思ってるの
花陽<休日の方がゆっくり話せるし、元々明日は凛ちゃんと遊ぶ予定だったんだ
花陽<穂乃果ちゃんは来ちゃダメだからね
穂乃果(...花陽ちゃん本当に言うつもりなんだ...)
穂乃果<穂乃果抜きで話すの?
花陽<うん
穂乃果<喧嘩にならないかなぁ?
花陽<きっと大丈夫だよ
穂乃果<花陽ちゃんのこと信じてるよ。本当だよ。でもやっぱり怖いよ
穂乃果<私はどうしても花陽ちゃんだけで伝えようとする意味が分からないよ
花陽<...多分、穂乃果ちゃんと同じだよ
穂乃果<?どういうこと?
花陽<穂乃果ちゃんは私と凛ちゃんが喧嘩して、仲悪くなって、傷つけちゃうのが嫌なんだよね?
穂乃果<そうだよ!
花陽<それはね、私も同じなんだよ
花陽<穂乃果ちゃんに傷ついて欲しくないの
花陽<穂乃果ちゃんが凛ちゃんの事でいっぱい悩んだの知ってるよ。逃げ出しちゃうくらい自分を責めてたんだよね
花陽<私は穂乃果ちゃんはもう充分頑張ったと思うの。だから私は穂乃果ちゃんを守りたいの!
穂乃果<でも...花陽ちゃんが傷ついちゃうかもしれないんだよ?
花陽<そうかもしれない。でも穂乃果ちゃんも同じだよ。私と一緒に傷付くんだよ
花陽<穂乃果ちゃんにばっかり背負わせてごめんね
花陽<辛い時はいっぱい頼って、いっぱい泣いて?私はいつも味方だよ
穂乃果「ぐすっ...花陽ちゃん...」グスグス
花陽<だから、明日凛ちゃんに話してくるね
穂乃果<...うん。
日曜日
凛「かよちーん。あーそーぼー」
花陽「おはよう。凛ちゃん」
凛「...なんか久しぶりだね。2人で遊ぶの」
花陽「うん...どこ行こうか?」
凛「とりあえずデパートでも行こ?凛、お洋服見たいな」
花陽「うん!じゃあ行こっか」
花陽(...大丈夫。タイミングが来たら...絶対に言う)ドキドキ
高坂家
カクカクシカジカ
ことり「なるほど」
穂乃果「分かってくれた?」
ことり「うん、穂乃果ちゃんの気持ちはよーく分かったよ」
穂乃果「私もね、花陽ちゃんのこと信用してるよ?でも、花陽ちゃんが守ってくれるなら私も守りたい」
ことり「で、2人が遊んでるところに乗り込もうと...」
穂乃果「そうだよ!穂乃果は考えるのが苦手たがらすぐ行動するんだよ!」
ことり「穂乃果ちゃんの無謀には慣れちゃった...」
穂乃果「さぁ、行こう!2人が待ってる!」
ことり「2人はどこにいるの?」
穂乃果「...あっ」
ことり「まずは花陽ちゃんに聞いてみるところからだね」
穂乃果「う、うん。でも花陽ちゃん...教えてくれるかなぁ」
ことり「はいはい。とりあえず、はいケータイ」
穂乃果「うん」ポチポチ
穂乃果<花陽ちゃん。今日は凛ちゃんとどこで遊ぶの?
穂乃果「...返信来ない...」
ことり「2人で遊んでるんだし、しばらく待ってみよう?」
穂乃果「うん」
デパート
凛「かよちん!このお洋服可愛いよ!」
花陽「本当だ~!凛ちゃんに似合いそう!」
凛「えっ凛には似合わないよ...こんなフリフリ...」
花陽「そんなことない!凛ちゃんは可愛いよ!」
凛「そ、そう?じゃあちょっと試着してみようかな」
花陽「うん!」
凛「どう?かよちん」
花陽「可愛いよ!」
ピロンッ
花陽「あっメール...」
花陽(穂乃果ちゃん...!)
花陽<デパートに来てるよ
穂乃果<分かった!
花陽<え?もしかして来るの?
穂乃果<今ことりちゃんと一緒にいるからまたね!
花陽<えっ...ちょ...
穂乃果<後でメールするね!
花陽(ほ、穂乃果ちゃん...)
凛「かよちん。メール終わった?」
花陽「あっ、うん!」
凛「ねぇ、かよちん!この服かよちんに似合いそうだよ!」
花陽「そ、そう?なんだか大人っぽい服だね」
花陽(意外とすんなり凛ちゃんと話せてるなぁ...)
穂乃果「花陽ちゃん達の居場所が分かったよ!」
ことり「花陽ちゃんは来てもいいって?」
穂乃果「花陽ちゃんにそれを言わせる前に後でメールするって言って終わらせちゃった!」
ことり「それって大丈夫なの...?」
穂乃果「いいの!とにかく行動だよ!」
デパート
花陽「凛ちゃ~ん!」
凛「ん?かよちんどうしたにゃ?」
花陽(凛ちゃんの「にゃ」って久々聞いた...)
花陽「そろそろ休もうよぉ...いっぱい買いすぎだよぉ」
凛「はっ!いつのまにこんなに沢山...」
花陽「どこか座れるところないかな...」キョロキョロ
凛「んっ!かよちん、あそこに椅子あるよ!」
花陽「あっ、本当だ。ちょっと休憩しよう」
凛「ふ~久々にいっぱい買っちゃったなぁ」
花陽「今日はたくさんはしゃいでたね」フフッ
凛「...かよちんと一緒なの久々だから...」
花陽「...そうだね」
ピロンッ
穂乃果<花陽ちゃん!どこにいるの?
穂乃果<デパート広すぎて分かんないよ!
凛「かよちん、もしかして用事あったの?さっきからメール多いね」
花陽「いやっ、特に用事は無かったんだけど...」
花陽<何言ってるの穂乃果ちゃん!来ちゃダメって言ったじゃんかー!
穂乃果<行くとも来てるとも言ってないじゃん!
花陽<...本当に?来てない?来るつもりない?
穂乃果<来てない来てない
花陽<今は凛ちゃんとフードコート辺りの椅子に座ってるよ
穂乃果<えっ、そこで話すの?
花陽<え?ダメかな?
穂乃果<いや...雰囲気ってのがあると思って...
花陽<えっ、うーん...じゃあ外で言おうかな
穂乃果<外で言うのはいいと思うけど...
穂乃果<本当に大丈夫かなぁ...
花陽<大丈夫大丈夫
公園
凛「公園なんて、なんだか久しぶりだにゃー」
凛「それにしてもかよちんが公園に行こうなんて珍しいにゃ」
花陽「そう?たまにはいいじゃん」
凛「うん!」
花陽「...」
花陽(よーし言う!言うよ!穂乃果ちゃんは来てないって言ってたし、大丈夫!)
花陽「あの...凛ちゃ(ピロンッ
穂乃果<花陽ちゃん、私さ行くなんて言ってないけど
穂乃果「行かないとも言ってないよ」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん...!」
凛「穂乃果ちゃん?!なんでここにいるの...?」
ことり「...ほ、穂乃果ちゃん...」
穂乃果「やっぱり1人で伝えるのはダメだよ」
花陽「で、でも!」
海未「そうですよ。花陽。4人でコソコソとズルイですよ」
花陽「ぴゃぁぁぁ!海未ちゃん!いつもどこから出てくるの!」
穂乃果「海未ちゃん!」
ことり「海未ちゃぁ~ん!」ギュッ
凛「き、今日は変な日だにゃ」
海未「別にたまたま通りかかっただけですよ」
海未「それより、伝えなければならないこととは?」
花陽「...それは...」
穂乃果「...」
花陽「凛ちゃん...」
凛「?」
花陽「あのね、私と穂乃果ちゃんね...」
花陽「付き合ってるんだ」
凛「...へ?」
凛「えっ...えぇ?」
凛「いや、うん、分かってた...よ?うん」
凛「別にいいってかよちんにも言ったよ?」
凛「でも...こんな...こんな早く...」
凛「凛は...分かってたよ...?でも...」
海未「...凛、落ち着いてくださ「ごめん!」
凛「ごめん!ごめんね!」ダッ
花陽「あっ!凛ちゃん!」
ことり「みんなで追いかけるよ!」ダッ
ゲームセンター
凛「...」
ゲームセンター外
海未「困りましたね。凛がゲームセンターに立て篭もってしまいました」
海未「近場にあったからというものの、ゲームセンターに立て篭もるとは関心しませんが...」
花陽「...やっぱり...こうなるよね...」
穂乃果「...分かってたことだよ...仕方ない...よ...」グッ
海未「とにかく私が凛に出てくるよう言ってみます。3人は少し待っていて下さい」タタッ
ことり「大丈夫だよ。凛ちゃんもいきなりだったからビックリしただけだよ」
花陽「...ごめんなさい...」
ゲームセンター
海未「凛...」
凛「...別に分かってたんだよ?凛は分かってるよ?」
海未「はい、凛はちゃんと分かっています」
凛「ただ...ただ...凛は...」
凛「凛がおかしいの?逃げちゃう凛は変なのかな?」
海未「いいえ、当然の反応だと思います」
海未「私も驚きました。こんなにも早く展開が進むとは...穂乃果と付き合うのはオススメしないと言ったのに...」
凛「ううん、かよちんはおかしくないんだよ。凛がいいって言ったんだもん」
凛「凛は分かってる。分かってるよ」
海未「...凛、とりあえずここから出ましょう」
凛「...嫌だ」
海未「凛、ここで立ち止まっていても意味が無いのです。ちゃんと花陽と穂乃果の話を聞きましょう?」
凛「どっか行ってよ...!」
海未「凛!」
凛「凛に構わないで!!」
ザワザワ
海未「...凛、そんな大声を上げては...」
凛「だったら出てってよ...!」
ゲームセンター外
海未「ダメでした...やはり頭が追いついてないようです」
ことり「そりゃショックだよね...」
花陽「どうしよう...」
海未「はぁ...こうなっては仕方ありません。私も花陽と穂乃果のことを応援します」
穂乃果「えっ!でも海未ちゃんって反対してたんでしょ?」
海未「幸せそうな本人達の前で反対してるから別れろとは言えませんし」
海未「そもそも私が口出ししたところで、2人は付き合うことを止めないでしょう。ね、花陽」
花陽「...うん」
穂乃果「え?なんで花陽ちゃん?」
海未「あなたが先に穂乃果に言ったのでしょう?」
花陽「穂乃果ちゃんが言うように誘導したの...」
穂乃果「そ、そうだったんだ...」
海未「ま、結果的に幸せそうでなによりです」
ことり「これから練習の時とか大丈夫かなぁ...」
海未「そこは、2人がどうにかしなければなりませんよ」
海未「それより今は凛です」
花陽「...私が行ったらダメだよね...」
穂乃果「花陽ちゃんが行くのは絶対ダメ...!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「もし...もし殴り合いとかになっちゃったら...」
花陽「さ、さすがにそこまではされないと思う...」
海未「いいえ、分かりませんよ。相当まいってましたからね 凛は」
花陽「...」
ことり「じゃあ、私が行ってみようか?」
海未「それが良さそうです。ことり、お願いします」
数分後
ことり「...怒鳴られちゃった...」グス
海未「...変わりませんでしたか...」
穂乃果「私が行く!」
ことり「えぇ!それは危ないんじゃ...」
花陽「そうだよ!危ないよ!」
穂乃果「でも、いつまでもこのままじゃ話ができないもん!」
穂乃果「私だって、迷惑かけるばっかりは嫌なんだよ!」
海未「...行ってみてください」
ことり「海未ちゃん!?」
海未「かつてあなたを愛した人です。言い方悪いかもしれませんが、穂乃果の言うことなら聞くかもしれません」
穂乃果「うん!行ってみるよ!」
花陽「穂乃果ちゃん...気をつけて...」
穂乃果「うん!」
ゲームセンター
穂乃果「凛ちゃん...?」
凛「穂乃果ちゃん...」
穂乃果「凛ちゃん...話がしたいの」
穂乃果「ここから出て、話そう?」
凛「...」
穂乃果「凛ちゃん...!」
凛「...」
穂乃果「凛ちゃん、私別れる時に言ったよね。何か言いたいことがあるなら言ってって」
穂乃果「今言ってくれていいんだよ。どんな言葉も受け止めるつもりだよ」
凛「...」
穂乃果「...凛ちゃん...」
凛「...もういいから...」
穂乃果「凛ちゃん!」
凛「...!」ガタンッ
凛「...」スタスタ
穂乃果「り、凛ちゃん...」タタタッ
ゲームセンター外
海未「凛!」
凛「...」
ことり「凛ちゃん、近くの公園行こ?」
花陽「...凛ちゃん...」
凛「...」スタスタ
花陽「穂乃果ちゃん、よく凛ちゃん出てきてくれたね」
穂乃果「...どうだろう...今からが分かんないよ?」
花陽「うん...」
穂乃果「花陽ちゃん...気をつけてね?」
花陽「大丈夫だよ!凛ちゃんは友達だもん!」
公園
凛「...」スタスタ
ことり「り、凛ちゃん?どこ行くの?」
海未「大丈夫でしょう。ただ私達の近くにいるのが嫌なだけですよ」
花陽「でも近づいてもらえないと話せないよ...」
海未「さっきと同じように個人個人で話してみますか?」
ことり「それがいいと思う。1番刺激しないやり方なんじゃないかな」
穂乃果「花陽ちゃんはダメだよ!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!元々私が話すって...」
穂乃果「ダメったらダメ!絶対ダメ!」
海未「穂乃果...」
穂乃果「花陽ちゃんと凛ちゃんが喧嘩になるのは嫌!」
花陽「だから大丈夫だって...」
穂乃果「ダメなの!もし殴り合いになったら...!」
海未「...ここでグタグタしていても仕方ありませんね。少し、凛と話してきます」スタスタ
凛「...」ハァ
海未「凛、落ち着いてますか?」
凛「...海未ちゃんは?」
海未「私は落ち着いてますよ?」
凛「そうじゃなくて...かよちんと穂乃果ちゃんのこと...反対してたんじゃないの?」
海未「...そうですね。反対してましたよ。しかし、本人達の幸せそうな顔を見てしまうとそうも言えませんよ」
凛「...そうだよ。凛だって同じだよ...反対するつもりなんて本当に無かったんだよ」
凛「でも...口ではあんなこと言ってても...もしかしたら違ったのかな...」
凛「本当は...本当は嫌で嫌で堪らなかったのかもしれない...」
海未「...穂乃果と花陽の話を聞く気はありませんか?」
凛「...聞きたくない...けど聞かなくちゃいけないのは分かってるよ...」
海未「...そうですか。では2人を呼んできます」
凛「...」
海未「凛は話を聞く気はあるそうですよ」
花陽「そうなんだ...!なら話に...」
穂乃果「花陽ちゃんはダメだよ」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん...」
穂乃果「話すなら私が話す」
穂乃果「2人で話して欲しくないっていうのもあるけど、きっと凛ちゃんは私に言いたいことがあると思うんだ」
穂乃果「私はちゃんとそれは聞かなくちゃいけないの」
ことり「穂乃果ちゃん無理しないでね?」
穂乃果「うん、大丈夫だよ!」
穂乃果「凛ちゃんは...とっても優しいから」
凛「...」
穂乃果「ねぇ、凛ちゃん」
凛「言いたいことがあるならって言うんでしょ?でも...凛は何も言いたいことなんてないよ」
穂乃果「そんなはずないよ!私と花陽ちゃんが付き合ってることを知って逃げたってことは、伝えたい事があったけど言えなかったからだよね?」
凛「...違う」
穂乃果「後から言われるのは嫌なの!私はこらからも凛ちゃんと仲良くしたいの!」
凛「...もう別にいいって...」
穂乃果「なんで投げやりにしちゃうの?本当は言いたいことがあるんでしょ?」
穂乃果「私のことが許せないとか、思ってることたくさんあるでしょ?」
凛「だから何もないって...」
穂乃果「私は覚悟できてるんだよ!なに言われてもされてもいい!殴られたって...!」
凛「っ!」ガッ!
穂乃果「ひっ!」
凛「...穂乃果ちゃん...これ以上喋らないで」
穂乃果(凛ちゃんの...手で口が押さえられて喋れない...!)
凛「凛は何も言うことはないよ。穂乃果ちゃんのこと、殴れるわけもない」
凛「何も言わないから、穂乃果ちゃんも何も喋らないで」
穂乃果(凛ちゃんの...力が強い...)ブルブル
凛「...」ハァ
穂乃果「...だったら...」
穂乃果「だったら私と花陽ちゃんがどんなことをしてもいいんだね?!」
穂乃果「凛ちゃんの目の前でどんなことをしても何も言わないんだよね?!」
凛「.........別にいいよ...」
穂乃果「......っ!!」ダッ!
穂乃果「うっ...ふぇ...」タタタッ
ことり「あっ、穂乃果ちゃーーー」
花陽「うっわぁ?!」ドサッ
穂乃果「うぅ...ひぅ...」ギュゥゥゥ
花陽「ほ、穂乃果ちゃん?!」
穂乃果「うぇ...ぇぇぇ」ギュゥゥゥ
花陽「穂乃果ちゃ...苦しい...みんな見てるよ...」ゲホッ
海未「穂乃果っ!大丈夫ですか?」
花陽「穂乃果ちゃん...泣いてるの?」
穂乃果「ぐすっ...うぅ...」グスグス
穂乃果(なんで...なんで凛ちゃんは何も言ってくれないの?なんで私の事を責めないの?)
穂乃果(どうして?後から何も言ったりしない?花陽ちゃんのこと嫌いになったりしない?)
穂乃果(µ’sが...バラバラになったりしない?)
花陽「穂乃果ちゃん...」
花陽「私、凛ちゃんと話してくるよ」
穂乃果「えっ!は、花陽ちゃん!」
花陽「穂乃果ちゃん、放して」
穂乃果「ダメ...!絶対ダメ...!」ギュゥゥゥ
花陽「穂乃果ちゃん、私凛ちゃんと話さないと...」グググッ
穂乃果「ダメったらダメ...!」ギュゥゥゥ
海未「穂乃果!ちゃんと花陽も凛と話をさせてあげましょう!」
凛「...?」
凛(何してるの?かよちんが穂乃果ちゃんに捕まってる...)
海未「でしたら私が間に入りましょう!3人で話せば問題ないでしょう!」
花陽「そうだよ!海未ちゃんも一緒ならいいでしょ?!」
穂乃果「で、でも...」
ことり「穂乃果ちゃん、私は穂乃果ちゃんのそばにいてあげるよ」
海未「私を交えてなら良いでしょう?」
穂乃果「...もしも喧嘩とかしようとしたら...ちゃんと止めてよ?」
海未「承知しました」
花陽「...凛ちゃん」タタッ
凛「...かよちん...」
ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫だよ。海未ちゃんもいるし、ね?」
穂乃果「...うん」
花陽「ごめんね。凛ちゃんを裏切ったみたいな形になって...」
凛「ううん。そもそも凛が良いって言ったんだし...分かってたことだよ」
凛「...ごめん。ちょっとビックリして逃げちゃって...」
花陽「ううん...」
凛「まだ、全部は受け入れられない。でも、きっといつか心の底から2人のこと応援できる日が来ると思う」
花陽「...でも、それまでは凛ちゃんは我慢するってこと...?」
凛「うん。仕方ないんだよ。凛ね、分かったんだ」
凛「これが恋愛なんだよ」
花陽「...恋愛...」
凛「全部の想いが叶うわけじゃないし、かといってすぐ諦められる気持ちでもない」
凛「ましてや、凛と穂乃果ちゃんは付き合ってたし、思い出もある。だから余計に...受け入れるまで時間がかかるかも」
海未「凛は、これからも穂乃果と花陽と仲良くできますか?」
凛「......」
凛「...うん」
花陽「これからも一緒に遊んでくれる?」
凛「もちろんだよ」
花陽「穂乃果ちゃんと付き合ってたこと、隠しててごめんね」
花陽「この前、穂乃果ちゃんと遊んだ時に穂乃果ちゃんのお友達に見られちゃって...」
花陽「噂とかで凛ちゃん達に知って欲しくなかったから、自分達で言おうってなったんだ」
海未「...花陽は...」
花陽「?」
海未「...花陽は友情より穂乃果ですか...?」
凛「う、海未ちゃん...そんな言い方...」
花陽「ごめん...µ’sもとっても大切だよ。でも...私は穂乃果ちゃんを選ぶよ」
花陽「...それに、凛ちゃんがこれからも仲良くしてくれるなら、µ’sの雰囲気も悪くならないと思う...」
海未「そうだといいですね...」
花陽「...うん」
海未「µ’sのみんなにも報告しますか?」
花陽「それは明日の部活の時でいいかな?」
海未「分かりました」
花陽「これからもよろしくね。 凛ちゃん!」
凛「...うん!」
海未(良かったです...殴り合いなんかにならなくて...)ホッ
ことり「あっ、海未ちゃん達戻ってきた!」
穂乃果「...凛ちゃん、花陽ちゃん...」
凛「別に、穂乃果ちゃんとかよちんが付き合ってるからって、友達やめるとかそんなことはしないよ」
穂乃果「...!」
花陽「大丈夫だよ。これからも仲良くできるよ」
海未「何事もなく収まって良かったです...」
ことり「ちょっとビックリしたけどね...」アハハ
穂乃果「...本当に良かった...」
凛「...これからも仲良く...ね...」ボソッ
夜
高坂家
穂乃果<丸くおさまって良かったね
花陽<うん!だから大丈夫だって言ったでしょ?
穂乃果<そうだけど...凛ちゃんが分かってくれて良かった
花陽<うん。最初は海未ちゃんも反対気味だったし
花陽<結局私は友情より穂乃果ちゃんを選んだから
穂乃果<私を選んだって言っても、凛ちゃんと仲が悪くなるわけじゃないよね?
花陽<うん!凛ちゃんとはこれからも友達だよ!
穂乃果<凛ちゃん、私とも仲良くしてくれるかなぁ
花陽<当たり前だよ!凛ちゃんは優しいから!
穂乃果<明日全員に報告するんだよね?
花陽<うん
穂乃果<みんな驚くだろうなぁ...
花陽<そうかもしれないけど、そんなことで私達の仲は引き裂けられないからね♪
穂乃果<うん!
翌日
放課後
絵里「...ええぇぇ?!」
真姫「うぇぇぇぇ?!?!」
にこ「はぁぁ?!」
希「わぁーおビックリやー」パチパチ
穂乃果「...と、まぁそういうことなんで...よろしく!」
絵里「ハラショー...」
にこ「驚いたわね...でも大丈夫なの?ギクシャクしたりしないでよ?」
凛「そこは昨日話し合ったから大丈夫にゃ」
ことり「これからもみんな仲良しさんだよ~」
花陽「突然こんな報告してビックリさせてごめんね」
真姫(...なんだか私だけ置いてかれてるみたいね...)
希「いやいや、おめでとさん」パチパチ
絵里「なんだか妹が大人になった感じだわ...」
にこ「何よそれ」クスクス
穂乃果「付き合ってるって言っても、みんな気を使ったりしないでね?」
絵里「本人がそういうなら気を使ったりしないけど...」
花陽「練習もちゃんと頑張るから!」
海未「当たり前です。あまり恋愛に現を抜かしていると...山頂アタックさせます!」
花陽「ぴぇぇ...」
数日後
練習中
絵里「さぁ、そろそろラブライブ最終予選が近いわ!練習気合入れていくわよ!」
全員「はい!」
海未「ワンツースリーフォー」
数時間後
全員「お疲れ様でしたー」
真姫「花陽、凛。一緒帰らない?」
花陽「うん!帰ろっ」
凛「あっ、ごめん。今日は凛陸上部の子と帰る約束してるんだ。じゃあまた明日」タタタッ
花陽「凛ちゃん...」
真姫「たまたま今日だけよ。大丈夫。避けられてるわけじゃないわ」
花陽「...うん!そうだよね!」
高坂家
穂乃果(もうすぐ最終予選!絶対絶対本選まで行くよ!!)オー!
雪穂「お姉ちゃーん!ご飯だよ!」
穂乃果「あっはーい」タタッ
ピロンッ
真姫<穂乃果、ちょっと話があるんだけど
真姫<凛のことで
翌日
穂乃果「真姫ちゃん...昨日の話本当なの?」
真姫「だから何度も言ったでしょ。本当よ」
穂乃果「そのこと、花陽ちゃんは知ってるの?」
真姫「多分知らないわ」
穂乃果「...でも本当に...凛ちゃんがそんなことするのかな...」
真姫「...あの子、本当は花陽に穂乃果がとられたのが嫌だったのよ」
真姫「分かるでしょ?穂乃果と別れてから、凛の雰囲気がガラリと変わっちゃったわ」
真姫「...そういうことをしてもおかしくない、と私は思う」
穂乃果「花陽ちゃんには悪いけど...もうすぐ最終予選も近いし...今喧嘩とかしちゃったら...」
真姫「まぁ、喧嘩は避けたいわね」
穂乃果「...ごめんけど、真姫ちゃん!花陽ちゃんにそのことを知られないように、なんとかやりくりしてくれない?」
真姫「当たり前よ。でも、最終予選が終わったら話すわよ」
穂乃果「...うん」
数日後
希「みんなでラブソングをーーー
花陽「なぁるほど!アイドルといえばーーーー
希「望みはとっくに...ーーーーー
凛「話し方変わってるにゃーーーー
穂乃果「雪だーーー
希「...好きーーー
絵里「えぇ?!来られない?!ーーーー
あんじゅ「完っ全にフルハウスーーーー
ことり「行こう!穂乃果ちゃん!ーーーー
ことり「諦めちゃダメ!ここまで来たんだもん!ーーー
穂乃果「みんな...変だよ...ーーーー
穂乃果「うぇーん!これで終わりなんて嫌だったんだよーーーー
絵里「学校が大好きで
真姫「音楽が大好きで
にこ「アイドルが大好きで
凛「踊るのが大好きで
花陽「メンバーが大好きで
希「この毎日が大好きで
海未「頑張るのが大好きで
ことり「歌うことが大好きで
穂乃果「µ’sが...大好きだったから!
フシギダネーイマノキモチー
ダキシメタクテー
トドケテセツナサニハー
ナマエヲーツケヨーォカー
スノーハレーション!
ワァァァァ...
部室
絵里「さぁ!ここからが大変よ!」
海未「そうです!ここまで来たのです!優勝しましょう!!」
穂乃果「さぁ!練習だー!!」
全員「おー!!」タタタッ
真姫「穂乃果」ボソッ
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「放課後、2人で話しましょ。凛と花陽のこと」ボソッ
穂乃果「うん。分かった。じゃあ放課後部室ね」ボソッ
ことり「2人ともーみんな屋上行ってるよー?」
穂乃果「はーい!今行くねー」タタタッ
部室
真姫「...みんな帰った?」
穂乃果「うん。みんな帰ったみたい」
真姫「じゃあ、もう1度最初から説明するわね」
穂乃果「うん、お願い」
真姫「簡単に言うと凛が花陽の良くない噂を流してるの」
真姫「その噂っていうのが、花陽が穂乃果の私物を盗んでるって。花陽の持ってるペンとか全部穂乃果のだって」
真姫「穂乃果は嫌がってるけど言い出せなくて困ってるって凛が言ってるらしいの」
穂乃果「花陽から物を盗られたことなんて一度も無いし...凛ちゃんがそんな噂を流すなんて...」
真姫「なんとか花陽には知られないように頑張ったわ」
穂乃果「...でも1年生教室では...」
真姫「そうね、花陽へのみんなの当たりがきつくなってきてるわね。花陽も疑問に感じてきてるみたいよ」
穂乃果「そっか...なんでこうなるんだろう...」
穂乃果「凛ちゃん...花陽ちゃんと仲良くするって言ってたのに...」
真姫「そうね...」
真姫「...穂乃果、怒ってる?」
穂乃果「...」
真姫「...怒っていいのか分からないのね?」
穂乃果「...私が凛ちゃんに怒っていいのかな...凛ちゃんを裏切った私が花陽ちゃんを守っていいのかな...」
真姫「それは穂乃果が決めることね」
真姫「あなた、もっとわがままになっていいんじゃないかしら。気を使いすぎよ」
穂乃果「...でも!私は今まで、たくさんみんなに迷惑かけてるの!」
穂乃果「私リーダーなのに!!体力なくてついていけなくて!凛ちゃんの事で練習中断させたり!花陽ちゃんの事だって本当は「穂乃果!!」
真姫「バカ!!なんでそんなこと言うのよ!」
真姫「誰か一人でもあなたに迷惑だって言ったの?!体力がないをことを咎めたりした?!」
真姫「凛の事だって花陽の事だって、みんな穂乃果の気持ちは分かってるつもりよ!!少なくとも私は!!私は分かってるわ!!」
真姫「穂乃果が誰よりもµ’sを大切にしてて、たくさん悩んでることを私は知ってる!」
穂乃果「ま...きちゃん...」
真姫「穂乃果っ...!」ギュッ
真姫「あなたのしたいようにしていいの...これでµ’sがどうなっても...みんな...今まで穂乃果についてきたんだから...」
穂乃果「わ...私のせいで...µ’sがバラバラになるのは嫌...」ポロポロ
穂乃果「でも...凛ちゃんのこと許せないよ...!花陽ちゃんは...私の大切な恋人なんだもん...!」グスグス
真姫「そう...それならちゃんと凛に言わなきゃ...ね?」
穂乃果「うん...!うん!ありがとう真姫ちゃん...!」
真姫「みんなあなたについて行くわ。私もよ」ニコッ
穂乃果「うん!」
高坂家
穂乃果<花陽ちゃん、話があるんだけど
花陽<なぁに?
穂乃果<最近、1年生の様子がおかしいって感じなかった?
花陽<え?!なんで分かるの?!
穂乃果<うん。真姫ちゃんに聞いたんだ
花陽<え?何を聞いたの?
穂乃果<言いにくいんだけど、凛ちゃんが花陽ちゃんのことに関して悪い噂を流してるの
花陽<え?
穂乃果<1から説明するね
カクカクシカジカ
花陽<そんな...
穂乃果<µ’sのみんなには真姫ちゃんから話したって。あ、凛ちゃん以外ね
穂乃果<それで、みんな凛ちゃんに言いたことがあるって言ってて
花陽<待って!この話し、みんなでしない?
花陽<私、上手く状況が分からないから、みんな交えて話してくれないかな?
穂乃果<花陽ちゃんが良いなら良いけど...
翌日
海未「今日の朝練は無くなったと凛には伝えておきました」
海未「1時間程は話せると思いますよ」
希「なんだか心苦しいなぁ」
絵里「でもまぁ...仕方ないんじゃないかしら」
にこ「でもまさかあの凛がね...」
ことり「信じられないよ...」シュン
穂乃果「ごめんね。最終予選突破してこれからってときに...」
海未「いえ、どちらにせよこの問題を解決しておかなければ、微妙な空気のまま大会に臨むことになってしまいます」
絵里「そうね。むしろ今だからこそ解決しないとね」
真姫「...本題に移りましょう」
花陽「あの、みんな凛ちゃんに言いたいことがあるって...」
海未「はい」
絵里「そうね、言いたい事というか言わなければならない事というか」
花陽「凛ちゃんを怒るの...?」
真姫「当たり前でしょ」
花陽「そ、そんな...」
絵里「花陽、あなたは何も思ってないの?自分が嫌がらせされてるのよ?」
花陽「そ、そうだけど...仕方ないんじゃ...」
海未「それはおかしいです。嫌がらせされるのに仕方ないなんて事はありえません」
穂乃果「花陽ちゃん。私も凛ちゃんに怒ってるよ。ちゃんと凛ちゃんに注意したいって思ってる」
真姫(穂乃果ったら...覚悟を決めたら一直線よね)
にこ「花陽、私達は凛を責めるんじゃなくて注意するの」
ことり「...そうだね…ラブライブで優勝するなら、心をひとつにしなきゃいけないから!」
希「その通りや。ちゃんと凛ちゃんと話そ?」
花陽「...」
穂乃果「花陽ちゃん。花陽ちゃんはもっとわがまま言っていいんだよ!」
穂乃果「花陽ちゃんが怒ってないって言うなら花陽ちゃんは何も言わなくていい。でも私達は凛ちゃんに注意しないといけないって思ったの!」
穂乃果「だって私達は仲間だから!!」
花陽「穂乃果ちゃん...!」
海未「穂乃果の言う通りです」
ことり「花陽ちゃん!花陽ちゃんのしたいようにしていいんだよ!」
花陽「...分かりました。私...正直クラスのみんなが私を見る目が変わってること、なんとなく気づいてました」
花陽「原因が凛ちゃんにあったのはビックリしたけど...でも、私だって自分のこと悪く言われるのは嫌です!」
絵里「それじゃあ、放課後、µ’s会議を行うわ!」
穂乃果「あ、あの!」
希「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「最初は、私と凛ちゃんの2人で話をさせてくれないかな」
にこ「えぇ?それじゃµ’s会議にならないじゃない」
穂乃果「うん...でも2人で話したいの」
海未「そうですね。いいんじゃないんですか?」
希「まぁ、穂乃果ちゃんもみんなの前では言いにくいことがあるんやない?」
にこ「そうね...じゃあ穂乃果が話した後、みんなで話すわよ」
海未「穂乃果、崖から突き落とす覚悟で臨むのですよ」
穂乃果「海未ちゃん...武士みたいな目だよ...」アハハ
海未「まぁ、強く言い過ぎは良くありませんが、1度痛い目見れば凛も懲りるでしょう」
にこ「そうね。怒って仲直りしてこそ絆ができるってもんよ」
穂乃果「うん。分かったよ」
絵里「じゃあ、みんな放課後は部室で会議よ!」
全員「はい!」
1年生教室
真姫「凛、今日の放課後の練習はナシになったわ」
凛「え?放課後も?朝練もなかったのに、何かあったの?」
真姫「練習の代わりに会議があるわ」
凛「会議?µ’sで?」
真姫「そうよ」
凛「ふーん...なんの話するの?」
真姫「それは放課後にしましょ」
凛「...うん」
凛(...凛のことかな)
3年生教室
希「なぁ、絵里ち」
絵里「ん?なに?」
希「大丈夫なんかなぁ...本大会出場が近いのに...」
絵里「...こう言ったらなんだけど、穂乃果に任せっぱなしだと、本当にµ’sが壊れそうで...」
希「そうよね...でももう...遅いかなぁ...」
絵里「どうして...凛はこんなふうになっちゃったんだろう...」
希「...穂乃果ちゃんのせいって言いたくないけど、事実そうやんなぁ...」
絵里「もし...本当にµ’sが壊れたら...」
絵里「私...壊した人を恨んでしまうかもしれない...」
希「...そこは人間だったら仕方ないことよ。絵里ちはµ’sの事大切にしてるから余計にね」
絵里「...そうね」
放課後
部室前
凛「会議じゃなかったの?」
穂乃果「うん。会議だけど、まずは2人で話そうよ」
凛「...みんな来ないなら帰っていい?」
穂乃果「凛ちゃん?聞こえなかった?2人で話そうよ」
凛「凛は話したくないんだけどなぁ」
穂乃果「どうして?」
凛「元彼女と話したいって思う人はなかなかいないんじゃない?」
穂乃果「うん。私もそうだけど、これは話さないわけにはいかないから。凛ちゃんも心当たりがあるんじゃない?」
凛「...」
にこ「ちょっと...」ボソッ
真姫「穂乃果...怒りMAXね...」ボソッ
ことり「大丈夫かなぁ...」ボソッ
絵里「早く部室入りなさいよ...なにしてるの?」ボソッ
希「絵里ちはアホやねぇ。凛ちゃんは逃げる気なんよ」ボソッ
海未「逃げたら捕まえます」ボソッ
花陽「海未ちゃん...程々に...ね?」ボソッ
穂乃果「凛ちゃん、せっかくみんながくれた機会だから話したいんだ。とりあえず部室入ろう」
凛「...分かったよ」
バタンッ
にこ「やっと入ったわね」
絵里「聞き耳立てるなって言われたから、凛が逃げないように部室前で見張っとくしかないわね」
海未「すぐ終わるといいんですけどね。私達が凛と話す時間がなくなってしまいます」
花陽「そうだね...でも穂乃果ちゃん大丈夫かなぁ...」
部室
穂乃果「何の話するか、分かるでしょ?」
凛「...」
穂乃果「花陽ちゃんの事だよ」
凛「...」
穂乃果「なんであんな嘘つくの?」
凛「...」
穂乃果「ずっと黙っとくつもりなの?じゃあ嘘言ってたって認めることになるけどいいよね?」
凛「...」
穂乃果「こうなるのが嫌だったから、この前言いたいことがあるなら言ってって言ったのに...」
凛「...」
穂乃果「ねぇ、いい加減喋ってよ」
凛「...」
穂乃果「いつまで黙っとく気なの?!」バンッ!
凛「っ!」ビクッ
穂乃果「花陽ちゃんのこと傷つけたの分かってる?!凛ちゃん、花陽ちゃんと仲良くするって言ってたよね?!」
穂乃果「なんで傷つけられるの?!友達じゃんか!」
凛「...分かってるよ...」
穂乃果「...っ何が!何がわかってるの?!」
凛「凛だって...こんなのダメって分かってたけど...やっぱり心のどっかで...かよちんに嫉妬してた...」
凛「凛は...受け入れるとか諦めるとか...そんなことの前に...かよちんを傷つけることしかできなくて...」
穂乃果「だからって許されると思わないでよ」
凛「思ってない...」
穂乃果「正直に言うけど、私はもう凛ちゃんのこと恋愛対象として見てないからね。全然好きじゃないからね」
凛「...そんなの分かってるよ...」
穂乃果「凛ちゃんのこと...信じてたのに...!」
凛「凛だって...我慢できると思ったんだよ...?でも...どうしても嫌だったんだもん...」
凛「穂乃果ちゃんを...取られたのがのが許せなかったんだもん...!」
穂乃果「だからって...花陽ちゃんを傷つけてなんになったの?」
凛「それは...」
穂乃果「大切な仲間を、親友を傷つけて楽しかった?」
凛「...だって...!」
穂乃果「凛ちゃんのはただの自分勝手だよ!!」
穂乃果「私を花陽ちゃんに取られたとか、我慢できなかったとか、そんなの知らないよ!」
穂乃果「親友を傷つけた時点で凛ちゃんは最低な人だよ!!」
穂乃果「2度と...2度と私と花陽ちゃんに関わらないで!」
凛「...!」
凛「...分かったよ...!2度と関わらない!それでいいよね!!」
穂乃果「なに?!逆ギレ?!」
凛「もう知らないよ!この後の会議は凛抜きでやってね!!」
穂乃果「こっちだって凛ちゃんとなんか話したくないよ!!」
凛「じゃあね!!」
バタンッ
部室外
真姫「...ねぇ、なんか騒いでない?」
希「なんか怒鳴りあっとる声が聞こえるねぇ」
ことり「大丈夫かなぁ...止めなくていいのかなぁ…」
海未「大丈夫ですよ。今は2人だけで話し合うことが重要ですよ」
にこ「本当に大丈夫なのかしら...」
花陽「穂乃果ちゃん...」
ガチャッ
凛「じゃあね!!」
絵里「り、凛」
凛「あっ...」
花陽「凛ちゃん!あの、私凛ちゃんに言いたいことが...」
凛「ふんっ...」ダッ
海未「あっ!凛!」
穂乃果「海未ちゃん、止めなくていいよ」
花陽「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ごめんね。長々と話しちゃって。もう凛ちゃんもちゃんとわかったと思うから、みんなはもう何も言わなくていいよ」
絵里「えぇ?どういうこと?」
花陽「穂乃果ちゃん?凛ちゃんとどんな話したの?」
穂乃果「うん。海未ちゃんの言う通り、崖から突き落とすつもりで言ったよ」
真姫「だからあんなに怒鳴ってたのね」
にこ「話した内容は?」
穂乃果「多分、みんなが言いたかったことを私が言っただけだと思う」
真姫「なによそれ、だったらみんなで話しても良かったんじゃない?」
穂乃果「あはは...ごめんね」
花陽「穂乃果ちゃん、本当に話したのはそれだけ?」
穂乃果「...」
絵里「穂乃果、まだあるんでしょ?教えて欲しいわ」
穂乃果「...ごめん...µ’s...もうダメかもしれない...」
全員「え?」
穂乃果「ごめんね...つい勢いで私と花陽ちゃんに2度と関わるなって言っちゃって...」
真姫「はぁ...それだけでµ’sが壊れるわけないでっしょー?」
ことり「うんうん。大丈夫だよ」
にこ「もうすぐ本大会なのよ?凛と穂乃果が喧嘩したままじゃダメじゃない」
絵里「はぁ...どちらにせよ今日は凛逃げちゃったし...明日にする?」
穂乃果「...話す必要は...ないんじゃないかな...」
希「え?なんで?」
穂乃果「...私は...話して欲しくないな...みんなの分も言ったって言ったでしょ...?」
絵里「穂乃果が凛と仲直りできるなら...いいけど」
にこ「絵里!それはおかしいわよ!みんなで話そうって言ったじゃない!」
絵里「でも穂乃果は話して欲しくないって言ってるじゃない」
希「せやねぇ...穂乃果ちゃんの意見を尊重してもいいんやない?」
にこ「...みんな穂乃果の意見を聞き入れすぎじゃないの?」
穂乃果「えっ...」
にこ「なんで穂乃果の言うことばっかり聞かないといけないのよ。着いていくと言うことを聞くは違うでしょ?」
真姫「に、にこちゃん...それはちょっと...」
海未「にこ、それこそµ’sを壊してしまう言葉じゃないんですか?」
にこ「っ!」
海未「にこの意見が間違ってるとは言えません、穂乃果の意見も尊重したいところです」
絵里「海未の言う通りね...じゃあ、みんなで解決方法を考えましょう」
にこ「それならいいわ...」
1年生教室
凛「ハァハァ...」
凛「なんなの...なんでこんなに...心が苦しいの...?」
凛「やだ...凛が...凛じゃないみたいだよ...」
凛「かよちんのこと大好きなのに...穂乃果ちゃんのことも大好きなのに...」
凛「なんで嫌いだって思うの...?一緒にいたくないって思うの...?」
凛「凛のせいで...µ’sが...µ’sが...」
凛「凛は...どうしたら...」
高坂家
穂乃果<ねぇ、ことりちゃん
ことり<どうしたの?
穂乃果<私本当はね、凛ちゃんにすごく酷いこと言ったの。もう全然好きじゃないって...
ことり<そっかぁ...だからµ’sがダメになるかもって言ったんだね
穂乃果<うん...もうあそこまで酷いこと言ったら凛ちゃんも許してくれないよね?
ことり<うーん...前の凛ちゃんなら許してくれそうだけど、今の凛ちゃんはどうかなぁ...
穂乃果<私もね、悪いところはあるよ?でも凛ちゃんのことも許せない...
ことり<許せないって思ってるのに謝って意味があるの?
穂乃果<あっ...
穂乃果<でも凛ちゃんのこと許さないとµ’sが...
ことり<凛ちゃんはどう思ってるのかなぁ
穂乃果<きっと怒ってるよ...
穂乃果<だって前話した時は花陽ちゃんと仲良くするって言ってたでしょ?
穂乃果<でもやっぱりこうなったってことはもう私と花陽ちゃんのこと嫌いなんだよ...
ことり<とりあえず、明日みんなで解決策を考えるんだから、今穂乃果ちゃんが悩んでても仕方ないよ...
穂乃果<...そうだね
星空家
凛「穂乃果ちゃん...嫌い...好き...」
凛「かよちん...許せない...許せない...」
凛「そっか...凛はもう...かよちんが嫌いなんだ...」
凛「だって凛の...穂乃果ちゃんを奪ったんだもん...」
凛「いいよね...?かよちんのこと嫌いになっても...」
凛「だって...悪いのは凛じゃないもん...」
凛「かよちんが...穂乃果ちゃんを唆したんだよ...」
翌日
朝練
花陽「穂乃果ちゃん」
穂乃果「花陽ちゃん...おはよ」
花陽「穂乃果ちゃん...目の下のクマ...すごいよ?」
穂乃果「う、うん。ちょっと寝不足かな」
花陽「あの...穂乃果ちゃん、昨日凛ちゃんに何言ったの?」
穂乃果「えっ...だからみんなの言いたいことを言っただけだって...」
花陽「それだけじゃないんだよね?昨日は有耶無耶になっちゃったけど、µ’sが壊れるって思った理由があるんだよね?」
穂乃果「別に、大した話はしてないんだよ?」
花陽「大した話してないなら教えて?」
穂乃果「あ、あの、ただ凛ちゃんが怒ったから...」
花陽「穂乃果ちゃん、教えて」
ことり「花陽ちゃん!穂乃果ちゃん!おはよう!」
穂乃果「あっ、こ、ことりちゃーん!おっはよー!」タタッ
花陽「あっ!穂乃果ちゃん...」
ことり「穂乃果ちゃん、花陽ちゃんに話さなくていいの?」ボソッ
穂乃果「凛ちゃんに酷いこと言ったの知られたら...嫌われそうだもん...」ボソッ
ことり「...そう...」
絵里「...凛はやっぱり来ないのかしら...」
希「うーん...結局どうするん?みんなで話すか、話さないか」
にこ「全員で話すべきよ!」
真姫「でも穂乃果が全員の言いたいこと言ったならわざわざ話す必要はないんじゃない?」
にこ「でも...!あ...凛!」
凛「みんなおはよう。ごめんね、ちょっと遅れちゃった」
絵里「い、いや、いいのよ。さぁ練習始めましょう」
海未「えっでも...」
ことり「海未ちゃん!一緒にストレッチしよう!」
海未「こ、ことり...」
数分後
絵里「そろそろ時間ね」
希「じゃあ、終わろうか」
花陽「り、凛ちゃん!」
全員「!!」
花陽「凛ちゃん!あの、昨日は穂乃果ちゃんだけだったけど、今日はみんなで...」
凛「昨日...みんなで話したんじゃないの?」
花陽「ううん、そうじゃなくて、凛ちゃんに言いたいことが...」
穂乃果「は、花陽ちゃん!話す必要はないって...」
凛「ごめんね。凛はかよちんともみんなとも話す気はないよ」
花陽「凛ちゃん...そ、それじゃダメなの!なんで私の悪口言ったのか知りたいの!!」
にこ「花陽...!」
凛「...!」
花陽「私に悪いところがあったならちゃんと直すよ!そしたらまた仲良くしてくれるよね?」
凛「...ねぇ、かよちん」
花陽「な、なに?」
凛「いい加減にしてよ」
穂乃果「っ!凛ちゃん!!」
花陽「えっ...」
凛「私に悪いところがって...分からない?かよちんがした悪いこと、なんで自分で気づかないの?」
花陽「あっ、いや、穂乃果ちゃんのことだよね?」
凛「そうだよ。穂乃果ちゃんのこと」
絵里「2人とも...そろそろ学校が始まるから...」
凛「凛は話さないよ。もうかよちんの顔、2度と見たくないもん」
花陽「そ、そんな...」
凛「本当はかよちんだって凛のこと恨んでるんでしょ?なんでまだいい子の振りをするの?」
希「凛ちゃん!なんてこと言うんや!花陽ちゃんに謝りぃ!」
凛「うるさいよ!だってその通りでしょ!なんでかよちんいい子の振りするの!穂乃果ちゃんがいるから?!」
絵里「凛!やめなさい!」
花陽「なにそれ...凛ちゃん...酷いよ...」グス
穂乃果「...」
凛「本当は前からかよちんの嫌な所いっぱいあったんだよ!」
花陽「...うっ...うぅ...」グスグス
凛「かよちんなんてもう嫌いだもん!もう友達なんかじゃない!」
真姫「凛!やめなさい!」
海未「凛...!言い過ぎですよ」
凛「凛がかよちんのこと嫌いになるのはおかしいの?なんでおかしいの?凛の大切な人取られたんだよ?」
海未「それは...でも、それは花陽のせいじゃありません」
花陽「...いって...」
海未「花陽?」
花陽「どっか行ってよ!凛ちゃんの事なんか私も嫌い!!」
ことり「花陽ちゃん...!ダメだよ!そんなこと言っちゃダメ!」
花陽「凛ちゃんは自分のことばっかり...!私のことも穂乃果ちゃんのこともみんなの気持ちも全然考えてない!」
花陽「いい子の振りしてたんじゃないよ!本当に凛ちゃんのことを大切に思ってたから
凛「そういうのが嫌だって言ってるの!!」
凛「なんで分かんないかなぁ!かよちんだって凛の気持ち考えてないじゃん!」
花陽「~っ!!もう凛ちゃんなんか大っ嫌い!穂乃果ちゃんに嫌われて当然だよ!!」
絵里「やめなさい!言い合っても意味が無いわ!」
希「2人ともムキになるのはやめて!」
凛「嫌い嫌い嫌い!!かよちんのことも、穂乃果ちゃんのことも、凛の気持ち分かってくれないみんなのことも嫌い!!」
海未「分からないとは言ってません!確かに大切な人を取られたら「分かってないよ!!」
凛「分からないからみんな凛のこと責めるんでしょ!」
にこ「ち、違うわ!私達は凛に注意しようと...」
凛「もうやめて!聞きたくない!」
放課後
部室
海未「凛のことは軽蔑しました」
絵里「そんなこと言わないで」
にこ「でもさすがにみんな嫌いって言われて怒らない人はいないわよ」
真姫「まだ間に合うわよ。仲直りしましょう」
ことり「もう無理だよ。凛ちゃんのことは諦めようよ」
希「本大会はどうするん?9人じゃないと出られんで?」
花陽「仕方ないと思う。なんでメンバーを嫌ってる人と踊らないといけないの?」
穂乃果「...」
穂乃果(もう、心は一つじゃない)
穂乃果(これは仕方ないんだよ)
穂乃果「凛ちゃん抜きで、本大会に出よう」
真姫「そんな!」
絵里「何言ってるのよ!そんなのµ’sじゃないわ!」
穂乃果「不満があるなら、µ’sを抜けて」
真姫「なっ...!何言ってるのよ...!」
花陽「そうだね。不満があるグループに入ってても嫌でしょ?」
海未「不満があるのは真姫と絵里だけですか?」
真姫「にこちゃん!にこちゃんは違うわよね?9人でµ’sって思ってるわよね?」
にこ「真姫、不満があるなら抜けなさい」
真姫「そ、そんな...」
絵里「希!」
希「絵里ちが抜けるならうちも抜けるよ」
絵里「だ、ダメよ...それじゃ私どうすれば...」
ことり「希ちゃんもその程度の気持ちなら抜けていいんじゃない?」
にこ「そうね、そんな優柔不断なやつ、いてもいなくても変わらないわ」
希「...ごめんなぁ...」
絵里「なんでよ...なんでそんな酷いこと言うのよ...」
穂乃果(あー...みんなを悲しませてるのって私のせいなんだよねー...)
穂乃果(こんな冷たいグループが...ラブライブ優勝できるわけないよ)
花陽「じゃあ4人抜けて、これからは5人でµ’sだね」
海未「仕方ありませんよ。じゃあ、練習に行きましょう」
絵里「待ってよ!待って!嫌よこんな終わり方!」
穂乃果「...みんな、行こう」
真姫「どうして...私が穂乃果に...余計なこと言わなかったら...」
穂乃果「違うよ真姫ちゃん。これで良かったんだよ」
穂乃果「だって...みんな心の内をさらけだした結果なんだよ?」
穂乃果「綺麗なだけの心なんて無いんだよ」
真姫「んっ...うっ...」グス
絵里「嘘よ...嘘よ...」
希「絵里ち、帰ろ」
ことり「...ラブライブに向けて、練習だよ...」
海未「はい」
にこ「立ち止まってる暇はないわ」
花陽「立ち位置とか...最初からやり直しだね」
穂乃果「...さぁ、新生µ’sの誕生だよ」
数日後
部室
にこ「さぁ!」
海未「新生!」
ことり「µ’sの!」
花陽「誕生!」
穂乃果「祝い!」
にこ「思いっきり楽しむわよー!」
全員「おー!」
海未「さぁ!まずはどこに行きましょうか!」
ことり「アイドルなら歌だよ!つまりカラオケ!」
花陽「ナイスアイディアです!」
穂乃果「じゃあカラオケに直行だー!」
全員「いぇーい!」
カラオケ
にこ「えー改めまして、µ’sの矢澤にこでぇ~す」
にこ「今日は新生µ’s誕生を祝して、遊びまくりまぁ~す」
穂乃果「いぇい!」
花陽「はっちゃけましょー!」
海未「今日は無礼講です!」
ことり「ことり!1曲目!ぶる~べりぃ♡とれいん!」
ハシリーダスーベリベーリィトレーイン
アーマークテースーッパクテー
数時間後
穂乃果「お昼だからお昼ご飯だよ!」
花陽「ここで1曲!」
にこ「after school NAVIGATORS!」
モグッモグットマーラーナイダモン
パクッパクッオカーワーリーデショ
ゴクッゴクッオナージータイミン
ことり「次はゲームセンターだよ!」
ゲームセンター
海未「宇宙No.1アイドル!」
にこ「矢澤にこ!」
穂乃果「勝負だよ!」
ズンタンズンタン
穂乃果「ま、負けた...」
にこ「やっぱり私がNo.1なのよ!」
花陽「ねそべりかよちんが取れないよ~!」
花陽「誰か助けてぇ~!」
全員「ちょっと待っててー!」
ピコピコ
花陽「はわわぁぁぁ~」
海未「日頃の練習の成果...ですかね」
にこ「それは関係ないでしょー!」ビシッ
ことり「さすが海未ちゃんだね!」
穂乃果「そろそろ日が沈むね!」
全員「帰ろう!」
高坂家
穂乃果「ふぁ~疲れたぁ~」
雪穂「1日中遊んでたらそりゃ疲れるでしょうね」
穂乃果「まぁね~」
雪穂「練習はしなくていいのー?本大会、近いんでしょ?」
穂乃果「あーまぁねー」ゴロゴロ
穂乃果「まぁ、もう曲はあるし、歌詞もあるし、衣装も作ってるし」
雪穂「じゃあ後はダンスの練習だけ?」
穂乃果「うん。立ち位置とか考えなくちゃなー」
雪穂「9人でステージ立つと狭くて困らない?」
穂乃果「あ、その問題はもう解決したんだー」
雪穂「?」
穂乃果「まぁ、とにかく本大会頑張るよー」
雪穂「...うん」
翌日
1年生教室
凛「でね?昨日ーーーーなんてことがあったの!」
真姫「大丈夫なの?ーーーーー気をつけてーーー」
花陽「あははっ本当に?でもさーーーー」
友人B「あははっ!花陽ちゃんったら!」
真姫(もう...花陽には呆れたわ...)
真姫(どうせµ’sにも戻れないし、凛と居た方がまだマシよ...)
凛「真姫ちゃん?聞いてる?」
真姫「はいはい。聞いてたわよ」
凛「あー!真姫ちゃん、凛への扱いが雑だにゃー!」
真姫(こうやって話してると...この前の凛が嘘みたい...)
真姫(本当に私は...µ’sの一員じゃなくなったんだなぁ...)
3年生教室
絵里「にこ...」
にこ「なによ?なんか用?」
絵里「あの...µ’sのことなんだけど...」
にこ「あぁ、この前みんなで遊んできたのよ。新生µ’sの誕生祝い」
絵里「えっあぁ...そうなの...」
にこ「えぇ、楽しかったわ。5人でカラオケとか行ってきたの」
希「にこっちー」
にこ「あら、希」
希「新生µ’s、楽しそうやね」
にこ「そうねーステージが広くなって動いやすいわ」
希「せやねぇ。9人のときは狭かったもんなぁ」
にこ「4人も抜けてくれたおかげよ。ありがとね」
希「どういたしまして~」
絵里「希...」
2年生教室
海未「歌詞は出来上がりましたよ」
ことり「衣装も出来たよ!」
穂乃果「え?!いつもより衣装できあがるの早かったね」
ことり「うん!5人分だけだしね♪」
海未「なるほど。ではお金もあまりかからなかったのでは?」
ことり「そうなの!いつもは部費をやりくりするの大変だったけど、今回は全然足りたよ!」
穂乃果「良かったね!いつもライブ前は大変だったもんね」
ことり「うん!5人になって正解だよ!」
高坂家
穂乃果<最近、練習楽しいね~
花陽<うん!
穂乃果<あのさ、凛ちゃんと教室で喋ってる...?
花陽<喋るわけないよ
穂乃果<そっかぁ。仲直りしなくていいの?
花陽<今更だし、私は凛ちゃんのこと許す気ないもん
花陽<仲直りするとしたら凛ちゃんが謝ってきたときだけだよ
穂乃果<そっか
花陽<ねぇ、穂乃果ちゃん!今度遊ばない?
穂乃果<うん!いいよ!
花陽<あのね、ちょっと恥ずかしいんだけど穂乃果ちゃんともっとイチャイチャしたいからお家じゃだめ?
穂乃果<もちろんいいよ!この前は花陽ちゃんの家だったから、今度は私のうちくる?
花陽<いいの?嬉しいなぁ楽しみ!
穂乃果<私も楽しみだよ!花陽ちゃん大好き!
花陽<は、恥ずかしいよぉ...でも、私も大好きだよ!
穂乃果「はぁぁぁ...花陽ちゃん可愛すぎるよぉ」
雪穂「おねーちゃんったら花陽さんにベタ惚れだねー」
穂乃果「だって本当に可愛んだもん!」
雪穂「デートなんてしてていいのー?練習は?」
穂乃果「練習の後にデートするの!」
雪穂「あーそーですかー」
穂乃果「あ、そういうわけだから、今度の休みは雪穂外で遊んできてー」
雪穂「えぇ!なんでよー」
穂乃果「花陽ちゃんと2人っきりがいいのー」
雪穂「まったく...まぁ、どうせ亜里沙と遊ぶ予定だったからいいけど」
穂乃果「よろしくねっ」
翌日
休日
練習中
にこ「うん、大体形はできてきたわね」
海未「はい。良い感じです」
ことり「みんなぁー衣装合わせるから部室に来てぇー」
穂乃果「お!待ってましたぁ!」
部室
花陽「ふわぁぁ...可愛い...」
にこ「さすがことりね!」
ことり「えへへ♪照れるよぉ」
海未「このミニスカートにも慣れました...」
穂乃果「海未ちゃん似合ってるよ!」
花陽(穂乃果ちゃんの衣装可愛ぃぃぃぃ!)
穂乃果(ははは花陽ちゃん可愛すぎぃぃぃ!)
海未(なんとなく心の声が聞こえますね)
にこ「イチャイチャすんじゃないわよ」ケッ
花陽「な、なんでバレたの?!」
穂乃果「イチャイチャしてないじゃん!」
ことり「穂乃果ちゃん、花陽ちゃん、ピンク色のガスを撒き散らさないでね♪」
海未「窒息してしまいます」
穂乃果「なんだかみんな酷いよ?!」
練習後
高坂家
ガララッ
花陽「ゴメンクダサーイ」
穂乃果「は、花陽ちゃんだ!」
穂乃果「...この服大丈夫かなぁ...まぁ、いいや!」
穂乃果「花陽ちゃん!いらっしゃい!」
花陽「穂乃果ちゃん!おじゃまします!」
穂乃果「私の部屋に行こう!」
2階
穂乃果の部屋
花陽「な、なんだか緊張しちゃうなぁ...」
穂乃果「くつろいでていいよ!ごめんね?狭い部屋で」
花陽「そんなことないよぉ」
穂乃果「あっと...椅子ないから地べただけど...大丈夫かな?あ、ベッドに座っててもいいよ」
花陽「へ?!」
穂乃果「ちょっとお茶持ってくるね!」
バタン
花陽「...穂乃果ちゃん...天然?」
花陽(と言いつつベッドに座る私って...)ギシッ
花陽「.../////」
ガチャ
穂乃果「粗茶でございますが」コトッ
花陽「あ、お構いなく」
穂乃果「えーと...今日は花陽ちゃんのリクエストにお答えしてイチャイチャしようと思いますー...」
花陽「うぅ...ごめんねぇ...」テレテレ
穂乃果「ううん!私もイチャイチャしたい!」
穂乃果「でもイチャイチャって何したらいいの...?」
花陽「ええと...て、手を繋ぐとか...?」
穂乃果「手ですか...」テレ
花陽「手ですね...」テレ
穂乃果「じゃあ...はい...」
花陽「に、握っていいの?」
穂乃果「もちろん...」テレッ
花陽「じゃ、じゃあ...」ギュッ
穂乃果「...♡」
花陽「えへへ...♪」
イチャイチャ
穂乃果「えへへ...花陽ちゃーん」
花陽「んー?なぁにー?」
穂乃果「花陽ちゃん大好き!」
花陽「もう何回目の好きだろうね」フフッ
穂乃果「もぉ~伝えきれないくらい好きだよ!」
花陽「私も大好き!」
イチャイチャ
花陽「はぁー...キスしたいなぁ」
穂乃果「えぇ?!」
花陽「ぴぇぇ?!どうしたの?!」
穂乃果「えっ?え...?」
花陽「??」
穂乃果「えっ...だって今...キス...したいって...」
花陽「ぴゃぁぁぁ?!なんで分かるのぉ?!」
穂乃果「いや...自分で言ったじゃん」
花陽「へ?!私声に出ちゃってた...?」
穂乃果「...」コクリ
花陽「うぅぅぅぅぅ/////」
穂乃果「す、する?」
花陽「ふぇぇ?!」
穂乃果「あ...でも...私結婚する人としかキスしないつもりだから...」
花陽「結婚しよう!」
穂乃果「えぇ?!」
花陽「約束しよう!結婚しよう!」
穂乃果「いいの...?」
花陽「穂乃果ちゃんだから結婚したいの!」
穂乃果「信じるよ...?」
花陽「信じて!」
穂乃果「じゃあ...キス...しよ?...」テレッ
花陽「う、うん!」
花陽「じゃあ...えっと...目閉じて...?」
穂乃果(はっ!よく考えたらここベッドの上!)
花陽(ほぁ!よく考えたらベッドの上?!)
穂乃果「あ、あの...花陽ちゃ...わっ!」ドサッ
花陽「あっ!ご、ごめんね穂乃果ちゃん!」ドサッ
花陽(大変大変!!押し倒しちゃった!!!)
花陽「ごごごめん!」
穂乃果「い、いいよ...して...?」
花陽「目!閉じてください!」
穂乃果「は、はい!」スッ
花陽(穂乃果ちゃん...綺麗な顔...)ドキドキ
穂乃果「...んっ...」チュッ
花陽「ん...」チュウ
穂乃果「.../////」
花陽「.../////」
穂乃果「っはぁ」ハァハァ
花陽「んはっ」
穂乃果「あはっ...しちゃったね.../////」
花陽「うぅ.../////」キュン
穂乃果「えへへ...」
花陽「穂乃果ちゃん...息止めなくていいんだよ?」
穂乃果「あ...分かっちゃった...?」
花陽「プルプルしてる穂乃果ちゃんも可愛かったけどね...」
穂乃果「恥ずかしい...」
イチャイチャ
夕方
花陽「じゃあ、また明日ね」
穂乃果「うん!またね!」
花陽「おじゃましましたー」
ガララッ
穂乃果「...」
穂乃果「/////」
穂乃果「うぅぅぅ/////」
穂乃果「幸せだよぉ!」
数日後
穂乃果「ねぇ、みんな!」
花陽「どうしたの?」
穂乃果「本大会、ついに明日だね!」
にこ「そうね...私達なら絶対優勝できるわ!」
ことり「うぅー...でも今から緊張して眠れないかも...」
穂乃果「だよねだよね!そこで提案があるんです!」
海未「なんですか?」
穂乃果「お泊まり会だよ!」
全員「お泊まり会?」
穂乃果「うん!今日1日で今よりもっともっと絆を深めよう!」
海未「でも、どこに泊まるんですか?」
穂乃果「学校!」
にこ「穂乃果...学校でお泊まりなんてできるわけないでしょー?」
穂乃果「そんなの理由にならないよ!こっちは理事長の娘がいるんだから!」
全員「なるほど!」
ことり「なんでこっち見るのぉー!」
学校
部室
にこ「綺麗に丁度入ったわね」
海未「みんなでざこ寝とは...合宿以来ですね」
花陽「ありがとう!ことりちゃん!」
ことり「えへへ...♪」
ことり(優しいお母さんでよかった...)
にこ「...っとご飯炊けたみたいね」
花陽「白米!綺麗だねぇ!」
穂乃果「そして私はお饅頭も!」
海未「いつのまに持ってきたんですか?!」
夜
屋上
穂乃果「みんなー!明日!精一杯歌うから!聴いてねーーー!!」
全員「聴いてねーー!!」
部室
にこ「じゃあ消すわよ?」
ことり「うん。みんな、おやすみなさい」
海未「おやすみなさい」
穂乃果「おやすみ~」
花陽「おやすみなさい」
穂乃果(...隣で花陽ちゃんが寝てると思うと寝れないなぁ...)
花陽(穂乃果ちゃん...もう寝ちゃったかなぁ...)
穂乃果(緊張しないようにお泊まり会提案したのに、私には逆効果だよ...)ドキドキ
花陽(穂乃果ちゃん...あぁ、眠れません!)ドキドキ
花陽「穂乃果ちゃん...」ボソッ
穂乃果「...花陽ちゃん...?」ボソッ
花陽「穂乃果ちゃん、こっち向いて?」
穂乃果「どうしたの?もうみんな寝ちゃ...んむっ」
花陽「ん...」チュッ
穂乃果「は、花陽ちゃん...!/////」
花陽「えへへ...穂乃果ちゃん、静かにしないと...」
穂乃果「うぅ...花陽ちゃんったら...もう!」
花陽「ごめんね...?嫌だった...?」
穂乃果「い、嫌じゃないけど...」
花陽「そうだよね!じゃあもう1回してもいい...?」
穂乃果「えぇ...!」
花陽「むぅ...」
穂乃果「は、花陽ちゃん...」アセアセ
花陽「...」プクー
穂乃果「...~!もう!」チュッ
花陽「ん!んぅ...」チュッ
穂乃果「...はい!終わり...」
花陽「ふふっ...穂乃果ちゃんからキスしたの初めてだね...」
穂乃果「そ、そうだっけ...」
花陽「嬉しい...♡」
穂乃果「もう...恥ずかしいよぉ」
穂乃果(あぁー...この小悪魔め!)
花陽「じゃあ、そろそろ本当に寝なきゃね」
穂乃果「そうだね、おやすみなさい」
花陽「あ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ん?」
花陽「おやすみなさいのチュー」チュッ
穂乃果「??!!??!!」
花陽「てへへっおやすみっ!」
穂乃果「...やられた.../////」
朝
穂乃果「...ん」
穂乃果「わぁ...!」
穂乃果「んんーーいい天気!!」
ことり「ん...眩しいよ...」
花陽「早く閉めて...」
穂乃果「朝だよ!ラブライブだよ!」
ラブライブ会場
にこ「わぁーー!」
穂乃果「おっきいねー!」
海未「さすが本選ですね。スケールが違います」
穂乃果(...ラブライブ...)
穂乃果(...私達が目指した場所...)
花陽「たくさんアイドルがいるねぇ!」
ことり「お客さんたくさん来るんだろうなぁ!」
穂乃果(メンバーは...少なくなった)
穂乃果(優勝...できるの?)
にこ「私達μ'sは一番最後!大トリよ!」
海未「はい!頑張りましょう!」
穂乃果(確かに練習も頑張った、この5人の絆も深め合った)
穂乃果(でも...)
穂乃果「ねぇ、みんな」
にこ「んー?なによ」
穂乃果「頑張ろうね!」
ことり「うん!」
海未「はい!」
花陽「はいっ!」
にこ「よーし!やってやるわよー!」
会場前
雪穂「さすが本選...!大きい!」
亜里沙「雪穂!写真!ここを目指す写真!」
雪穂「はいはいっ!」
ミカ「穂乃果達大丈夫かなぁ...」
フミカ「メンバー...減っちゃったしね...」
ヒデコ「...あっ!もう時間だよ!応援席行こ!」
ミカ「あぁ!待ってぇー!」タタタッ
ステージ裏
海未「もうすぐ...ですね」
ことり「うぅ...緊張してきちゃった...」
にこ「さ、最高のステージにするのよ!」
花陽「にこちゃん...手、震えてるよ?」
にこ「うぐっ」
穂乃果「大丈夫だよ!私、今ならなんだってできる気がする!」
海未「そうですね!」
穂乃果「...じゃあ、行くよ!」
穂乃果「1!」
海未「2!」
ことり「3!」
花陽「4!」
にこ「5!」
穂乃果「みゅ「6!!」
穂乃果「え?!」
真姫「6!!」
花陽「真姫...ちゃん?」
にこ「なんでここに...」
希「7!!」
絵里「8!!」
ことり「希ちゃん...絵里ちゃん...」
海未「どうして...ここにいるのですか」
真姫「凛は連れてこられなかった。でも、私達μ'sは9人!」
絵里「どうしても諦めきれないの!みんなと歌うことが!踊ることが!」
希「みんなごめんなぁ...もう大会には間に合わない。でも、どうしても最初のかけ声だけは一緒にしたかったんよ」
穂乃果(あぁ...真姫ちゃんが珍しく泣いてる...)
穂乃果(絵里ちゃん汗かいてる...走ってきたのかな...)
穂乃果(希ちゃんは相変わらずだね...余裕そうな笑顔だ)
花陽「穂乃果ちゃん...」
穂乃果「今更遅いよ。ステージに全員は立てないよ」
絵里「分かっているわ...」
穂乃果「私はね、別に3人がまたμ'sに戻るのはいいと思ってるよ」
穂乃果「ただ、凛ちゃんだけは無理だよ。私も花陽ちゃんもきっと海未ちゃんことりちゃんにこちゃんだって嫌だって思ってる」
希「そっか...そうやね...」
穂乃果「全員が揃う日なんて、もうきっと来ない」
穂乃果「誰かがμ'sに入れば、誰かが抜ける」
絵里「そんなの...まだ分からないじゃない」
穂乃果(...絵里ちゃん...分かってないなぁ...よく考えてみてよ...)
穂乃果(事の発端は...全部私なんだから...)
海未「穂乃果、そろそろ時間が...」
穂乃果「うん。じゃあ、行くね」
穂乃果「μ's!」
全員「ミュージックスタート!」
ワアァァァ!
応援席
真姫「みんな...綺麗ね...」
絵里「私も...一緒にあの場に居たかった...」
希「絵里ち、まだ音ノ木坂の生徒じゃなくなるまで時間はある。まだ間に合う」
絵里「えぇ...そうね...」ニコッ
数日後
卒業式
穂乃果「うっ...にこちゃん...」グスッ
にこ「泣かないでよぉ!またいつでも会いに行くからぁ!」
海未「...寂しくなりますね」
ことり「にこちゃん...元気でね?」
花陽「うぅ...にこちゃぁん...」グスン
穂乃果「絵里ちゃん希ちゃんも...元気でねぇ...」ウルウル
絵里「穂乃果ったら...泣きすぎよぉ」
希「絵里ちこそ涙目になっとるよー」クスッ
絵里「だ、だってぇ...卒業式の時にあんな歌うたうなんて知らなかったしぃ...」
海未「いつも凛々しい絵里が...子供みたいですね」クスッ
ことり「絵里ちゃん可愛い~」
絵里「からかわないで!」グシュ
真姫「まぁ、でも3月いっぱいは一緒に活動を続けるんだからまだ泣かなくてもいいでしょ」
花陽「そうだね!」
にこ「私達8人は最後の最後までμ'sであり続けるのよ!」
絵里「えぇ...!」グスッ
希「ちぃとばかしみんなとの思い出を取り戻さんとね」
校門前
絵里「じゃあ...行くね」
穂乃果「...明日から練習だからね!」グスッ
希「うん!ちゃーんと来るよ」
にこ「じゃあ...」
ピロリンピロリン
真姫「何よ...こんな時に」
花陽「ご、ごめん...」
花陽「え?あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ...」
花陽「大変ですぅぅぅ!」
穂乃果「どうしたの?」
花陽「ここでは言えません!部室に戻らなきゃ!」
絵里「えぇ?!今日卒業式なのよー!?」
穂乃果「うわわわわわわわわぁ!」
穂乃果「よーし!みんな続けー!」
ダイジョウブダイジョウブタノシモウ
マイニチハッピーメーカー
レッツスマイルレッツスマイル
イコウヨミンナデ-モットネー!
部室
花陽「ドゥームです!!」
花陽「ドーム大会ですぅ!」
全員「ドーム大会!?」
理事長「ラブライブ優勝者のあなた達に協力して欲しいって、今知らせが来たわ」ニコッ
真姫「それって...まさか...」
穂乃果「まさか...!」
空港
絵里「本当に驚いたわ...」
希「これでまたみんなと思い出が作れるね」
絵里「...8人で...か」
にこ「仕方ないでしょうが」
海未「卒業式後に挨拶もしに来ない凛に気を使う必要なんてないですよ」
真姫「ちょっと海未...」
海未「...すみません。少しキツイ言い方でしたね」
穂乃果「みんな、凛ちゃんの話はやめよう?この8人でいっぱい思い出作ろう?」
ことり「...誰かさんはハネムーンに行くみたいにウキウキしてる人がいるみたいだけどぉ...」
花陽「ぴゃ!?は、ハネムーンだなんて...」テレテレ
穂乃果「花陽ちゃん!」
花陽「はい!」
穂乃果「ハネムーンは大人になってからだよ!」
にこ「あんたたち結婚するつもりなの!?」
穂乃果「...///」
花陽「...えへへ///」
真姫「...2人は置いていきましょうか」
希「そうやね。さ、飛行機乗ろう」
絵里「なんだか息がしにくいわ。穂乃果、酸素マスク持ってる?」
海未「あ、酸素マスクなら私が」
穂乃果「ちょっとみんなぁ!」
アメリカ
ネクストパーソンプリーズ
穂乃果「い、イェース」
絵里「花陽カバン!」
ホテル
海未「おーいおいおい」
花陽「カップケーキ買ったよ!」
海未「いただきます」
夕食
穂乃果「私、あの鉛筆みたいなビル登りたーい!」
海未「花陽と行ってきてはどうでしょう」
ことり「ナイスアイディア」
花陽「え、えぇ...?」
穂乃果「むぅ...もう!みんなふざけないでよー!」
絵里「じゃあ、明日は朝は練習午後は踊りたい場所を見に行きましょう」
夜
のぞまき部屋
希「...これって」
真姫「何勝手に見てるのよ」
希「あっ...ごめん」
真姫「中、見た?」
希「うん...」
真姫「まぁ、いいわ。本当はこれ9人で歌いたかったんだけどね...」
希「みんなと喧嘩してからμ'sと関わらんくなったもんなぁ」
真姫「教室ではたまに話してたのよ。でも...なんて言えばいいのかしら、雰囲気が変わったっていうか...」
希「そっか...」
真姫「前ににこちゃんが言ってたでしょ。穂乃果の言うことを聞きすぎだって」
真姫「きっとあれ、私のせいなのよ。穂乃果にあなたが何を言っても着いて行くって言ったから...」
希「そうだったんやね。真姫ちゃんがそう言ったのも分かるし、にこっちが言ったことも分かるけど...」
真姫「μ'sが壊れても仕方ないって思って言ったことなの」
真姫「でも今は... 凛がいないμ'sはなんが寂しいわ」
希「凛ちゃん...今頃何してるんやろうな...」
にこえり部屋
絵里「ねぇにこ」
にこ「んー?なに?」キュウリパックペタペタ
絵里「にこはまだ凛に怒ってるの?」
にこ「そうねぇ...怒ってないわけじゃないわ」
絵里「穂乃果には?」
にこ「なんで穂乃果?」
絵里「だって穂乃果の言うことを聞きすぎだって言ってたじゃない」
にこ「あれは穂乃果の言ってたことがμ'sを繋ぎ止める言葉に思えなかったからよ」
にこ「でも今となってはもういいわ。結果的にラブライブは優勝。そしてアメリカ。終わり良ければ全て良しよ」
絵里「そう...」
にこ「別に、凛の気持ちが分からないわけじゃないのよ」
絵里「そう...そうよね。私もよ」
絵里「...実は...私穂乃果のことが嫌いってわけじゃないけど、穂乃果がμ'sを壊したって思ってしまってて...」
絵里「そもそも穂乃果が凛のこと好きじゃないのに付き合ったりしなければって...」
にこ「あんたの気持ちも分かるわよ。でも、恨んじゃダメよ。穂乃果の気持ちも考えてあげなさい」
絵里「分かってる...わ...」
にこ「絵里...あんた最近泣きやすいわね」
絵里「私...嫌な人だなって...」グス
にこ「そんなことないわ。ただ怒りのぶつけ所が穂乃果だっただけでしょ」
にこ「それほどμ'sを大切に思ってるんだってことちゃんと伝わってきてるわよ」
絵里「にこ...ありがとう」ニコッ
ことうみ部屋
海未「もう1度!もう1度です!何かある!何かあるはずです!」
ことり「ずるはしてないよぉ~!」
ことり「うぅ...穂乃果ちゃ~~ん!!」
ほのぱな部屋
穂乃果「すごいねぇさすがアメリカって感じだよね」
花陽「そ、そうだけど...なんでハネムーン仕様になってるのぉ!?」
穂乃果「私に言われても...」
花陽「なんだか本当に新婚さんみたいだよぉ」
穂乃果「私はちょっと嬉しいけどな...」テレ
花陽「穂乃果ちゃん...私も嬉しい!」
穂乃果「ねぇ、花陽ちゃん」
花陽「なーに?」
穂乃果「凛ちゃんと...一緒に来たかった?」
花陽「...なんでそんなこと言うの」
穂乃果「あ、ご、ごめんね!でもちょっと気になって」
花陽「...凛ちゃんの話しないで」
穂乃果「ごめん...」
花陽「別に怒ってないわけじゃないんだよ?でも凛ちゃんともう話さなくていいって言ったの穂乃果ちゃんだよね」
花陽「もう凛ちゃんのことはいいから。凛ちゃんの話しないで」
穂乃果「花陽ちゃん...変わったね」
花陽「なにが?」
穂乃果「前はちゃんと話さなきゃって言ってたのに...」
花陽「何言ってるの?穂乃果ちゃんが話さなくていいって言ったんじゃん。穂乃果ちゃんの望んだ通りでしょ?」
穂乃果「私は...2人が喧嘩するとは思わなくて...」
花陽「...本当はさ、私だって嫉妬するんだよ?でも穂乃果ちゃんそういうの嫌でしょ?」
穂乃果「全然嫌じゃないよ!それほど想ってくれてるってことでしょ?」
花陽「ううん。私はなるべく言わないようにするよ。好きにしていいよ」
穂乃果「え...でも」
花陽「凛ちゃんと穂乃果ちゃん見てて学んだからね」
穂乃果「花陽ちゃん...やっぱり変わった...」
花陽「変わったって何?穂乃果ちゃんが望んだ通りじゃないの?何がおかしいの?」
穂乃果「ごめんね...」
花陽「...ごめん...言い過ぎた」
花陽「本当はね、凛ちゃんのことどうでもいいわけじゃないの」
花陽「でも仕方ない。海未ちゃんが言ってた。花陽は友情より恋愛ですかって」
花陽「大切な人を得るためには選ばなきゃいけない」
花陽「大切な人を得るためには大切な人を捨てなきゃいけない」
穂乃果「...そんな...」
花陽「もういいの!もう凛ちゃんのこともういいやーって思えたから、もういいの」
穂乃果「分かった...私はもう何も言わない」
穂乃果「花陽ちゃんのすることに反対したりしない。ずっと付いて行く」
花陽「お互い我慢はナシだよ?」
穂乃果「うん」
花陽「喧嘩したら仲直りしようね?」
穂乃果「もちろん」
花陽「じゃあ、もうこの話はおしまい!」
花陽「せっかくの外国だよ!誰にも邪魔されずにイチャイチャできるよ!」
穂乃果「そうだね!」
花陽「だから穂乃果!ぎゅ~~!」ギュウ
穂乃果「ひゃ!は、花陽ちゃん~」ギュー
花陽「...ずっと一緒だからね」
穂乃果「うん...!」
花陽「穂乃果ちゃんこっち向いて?」
穂乃果「嫌です」
花陽「えぇ!?なんで!?」
穂乃果「それはー」クルッ
花陽「んっ!」チュッ
穂乃果「ん...チュ...」チュー
花陽「穂乃果ちゃん...もうビックリするじゃん///」
穂乃果「...嬉しかったでしょ...?」
花陽「お返しだァ!」
穂乃果「んん!んっー!んんー!」チュッ
花陽「チュ...ちゅう」チュッチュッ
穂乃果「んー!ん!ん、んん」チューー
穂乃果「ぷはぁ!」ハァハァ
穂乃果「はーなーよーちゃーんー!!」
花陽「ひゃー!」
翌日
街中
穂乃果「すごーい!景色が綺麗!」
絵里「さすが世界の中心ねー」
ことり「穂乃果ちゃん!写真撮ろ!」
穂乃果「うん!」
ことり「じゃあ、いくよ。はい、チーズ!」パシャッ
穂乃果「うん!良く撮れてる!」
花陽「...」
花陽(...やっぱり嫉妬しちゃうなぁ...穂乃果ちゃんと一緒に写ってる写真なんてたくさんあるのに...)
海未(...穂乃果は本当に鈍いのですね)
にこ(...穂乃果とことりは幼なじみだし仕方ないかもしれないけど...)
穂乃果「やっぱりみんなと一緒だと楽しいね!」
真姫「そうね。なんだか3年生の卒業のことなんて忘れちゃいそう」
絵里「ふふっ忘れてくれていいのよ」
希「忘れてくれた方が寂しくなくなるやろ?ね、真姫ちゃん」
真姫「な、なんで私なのよ!」
にこ「真姫ったら...寂しがり屋ね」
真姫「だから違うってー!」
ピチョン
穂乃果「あ、雨だ...」
海未「あら...どうしましょうか」
ことり「ホテルに戻る?」
にこ「雨強くなるかもしれないし」
花陽「はぁ...残念です」
ことり「まだ行きたいところ...あったのに」
真姫「大丈夫よ!」
希「!?」
希(真姫ちゃん!?真姫ちゃんが壊れた!)
絵里「!?」
絵里(...真姫がはっちゃけてるわ...)
ハーローウタニヨバーレーテー
ヒカリアフーレルーマチハ
カニバミタイ
アシタオキタラードウナルカナー
真姫「星空ね!」
花陽(...真姫ちゃん...)クスクス
数分後
駅
改札
ガチャガチャ
穂乃果「あれ...?お金足りないのかなぁ」
希「デナーアノトキミンナガ-」
ことり「エー?ソウナノ?ウフフッ」
穂乃果「あ!ちょ、ちょっとみんなー!!」
穂乃果「はわわわわわ!え、えくすきゅーずみーー!」
......
穂乃果「迷った...」
穂乃果「どうしよう...急いでたから間違えちゃった...駅、こんなんじゃなかったよね...」
穂乃果「...」トボトボ
穂乃果(花陽ちゃん...)
穂乃果(...こんなこと思っちゃ悪いのかもしれないけど、花陽ちゃんが嫉妬してくれるの嬉しいなぁ)
穂乃果(わざとことりちゃんと仲良くしてるわけじゃないけど、なぜかことりちゃんと話してるときだけ花陽ちゃんの表情が暗くなっちゃうんだよね...)
穂乃果(最近よく、海未ちゃんにも注意されるし...)
穂乃果(...ていうか海未ちゃん、ちょっと口出しし過ぎじゃない...?正直そこまで干渉される理由が分からないんだけど...)
ゴーオースバーン
穂乃果(ん?歌...?綺麗な声...)タタタッ
駅
女性「まぁ、たまにいるよ。あなたみたいに迷子になっちゃう子」
穂乃果「うぅ...申し訳ない...」
女性「大きなホテルで、大きなシャンデリアがある所なんでしょ?」
穂乃果「はい!」
女性「じゃ、あそこで間違いないっ!」
穂乃果「こっちでずっと歌ってるんですが?」トコトコ
女性「...うん。そんな感じかな」トコトコ
女性「昔は仲間が居たの。みんなで歌ってた」
穂乃果「へぇ...今は1人なんですか?」
女性「...うん。まぁ、色々あって解散しちゃったの」
穂乃果「...解散...」
穂乃果「あ、あの...「穂乃果ちゃん!!」
女性「あら。あれ、お友達さんじゃない?」
穂乃果「あっ!みんな!」タタッ
穂乃果「みんなぁー!」
花陽「なにしてたの!!」
穂乃果「っ...」ビクッ
花陽「どれ...だけ...心配したと...」グスン
穂乃果「花陽ちゃん...ごめん...ごめんね...!」ギュウ
海未「全く穂乃果は...なぜいつもみんなに心配をかけるんですか?」
絵里「ちょっと海未...」
海未「花陽の気持ちも考えてあげて下さい。大体穂乃果は鈍すぎるんですよ」
穂乃果「...!」
穂乃果(そりゃあ...私だって電車間違えちゃったのは悪いと思うけど...そもそもみんなが私を置いて行くから...)
海未「...こほん、すみません。つい」
穂乃果「あはは...本当に私ったらバカだから!ごめんね!もうみんなとはぐれたりしないよ!」
真姫「ま、戻ってきたから良かったわよ。さ、部屋に戻りましょ」
希「あ!穂乃果ちゃん帰ってきた!」
にこ「遅いわよー」
穂乃果「ごめーん!」
穂乃果(ちょっと落ち込むなぁ...)
絵里「ほら、穂乃果元気出して。明日のライブ頑張りましょう」
穂乃果「うん!全力でがんばるよ!」
ほのぱな部屋
花陽「穂乃果ちゃんさっきはごめんね。怒鳴っちゃって...」
穂乃果「ううん。全然だよ!むしろそんなに心配してくれてありがとう!」
花陽「...」ギュウ
穂乃果「おっと、花陽ちゃん?」
花陽「...」ムギュウ
穂乃果「...」ギュッ
穂乃果(心配かけたくないけど...心配されるの好き...)
花陽(心配してる...けど、それよりも...嫉妬心が止まらない...)
穂乃果(花陽ちゃんは...絶対手放したくない...)
花陽「穂乃果ちゃん」
花陽「愛してるよ」
穂乃果「...私も愛してる...」
翌日
絵里「...」
穂乃果「緊張してる?」
絵里「当たり前でしょう...」
真姫「絵里でも緊張するのね」
にこ「生徒会長だったから人前に出るのは慣れてそうだけどね」
希「絵里ちは元々奥手な方だもんね」
絵里「余計なこと言わないでよー」プンスカ
花陽「そろそろ始まるよ?」
海未「絵里、頑張って下さい」
絵里「ねぇ、本当に私がセンターでいいの?」
ことり「絵里ちゃんもっと自信持って!」
希「絵里ち、おいで」
絵里「...」トコトコ
希「よーしよし」ギュッ
絵里「のぞみぃ...」ムギュウ
希「はい、ステージ始まるで。行こ」グイグイ
絵里「え、えぁ...」
ことり「2人とも素敵ぃ...」
海未「惚れ惚れしますね」
花陽「私と穂乃果ちゃんだって負けないもん...」
真姫「変なとこで張り合ってどうするのよ」
穂乃果「恥ずかしいよぉ...」
にこ「ったく、ライブ前にイチャつくんじゃないわよ」
希「ん?うちと絵里ちは付き合っとらんよ」
花陽「え?そうなの?」
ことり「てっきり付き合ってるのかと思ってた」
希「あはは。ほら、絵里ち震え止まったやろ」
絵里「あっ...」
希「ほら、行くで」
ことり「希ちゃん紳士ぃ...」
穂乃果「狙ってやってたの?」
希「んふっ」
海未「ほ、本当に時間ないですよ!行きましょう!」
海未(全く!破廉恥です!)
...
アァモシモハホシクナイノサー
ツバサヲータダノー
エンジェ!
アシタジャナイダイジナトキハー
ココロノハバタキハトマラナイー
アメリカ
空港
絵里「はぁ...緊張したわ...」
希「ライブ成功したんやし、良かった良かった」
ことり「日本でもこのライブ配信されてるんだよね?」
花陽「うん!きっと私達が帰った頃にはもう配信されてると思うよ」
穂乃果「みんなの反応が楽しみだなぁ」
飛行機内
希「...んー...むにゃ...」Zzz
絵里「すー...すー...」Zzz
にこ(この2人さっきから全然起きないわね。緊張疲れかしら)
ことり「ふふっそうだね!」
穂乃果「でしょでしょ!」
花陽(...なんで穂乃果ちゃんの隣に座ってるのが私じゃないの...)
穂乃果(...本当は花陽ちゃんの隣が良かったんだけどなぁ...まぁ、ことりちゃん楽しそうだしいいか...)
真姫「花陽、顔怖いわよ」
花陽「え?あ、ごめん...」
にこ「ま、無理ないわーあんなの見せつけられたらね」ズイッ
花陽「いやいや、別にいいんだよ?穂乃果ちゃんが誰と仲良くしようと私が口出しすることじゃないよ」
海未「穂乃果は鈍いと言ったばかりなのに...」ハァ
花陽「まぁ、確かに私だって嫉妬するって伝えたんだけど...」
にこ「それであれなの?ことりもことりだけど、穂乃果がもっとしっかりしなきゃダメじゃない」
花陽「ううん。私がいいって言ったの。好きにしてって」
海未「それでも嫉妬してしまうんでしょう?」
花陽「そうだけど...」
にこ「穂乃果だってわざとしてるわけじゃないとは思うけど、見てるこっちが辛いのよ」
真姫「花陽、ちゃんと穂乃果に言ってみたら?」
花陽「...うん。ちょっと考えてみる...」
海未「凛のときも言いましたが、穂乃果は嫉妬して欲しいだけなのでは?」
花陽「穂乃果ちゃんはそんなんじゃないよ!」
海未「し、しかし...」
にこ「海未の言う通り、私も少し疑ってたわ...」
花陽「穂乃果ちゃんは...きっとそんなこと思ってないよ...」
花陽「だってこの飛行機でことりちゃんと穂乃果ちゃんが隣なのも、ただ単に乗った順番的にこうなっちゃっただけだし...」
真姫「隣に座りたいって言えばいいのに...」
海未「花陽、はっきり言わないのは穂乃果のためにもなりませんよ」
にこ「その通りねー花陽は嫉妬してる、穂乃果にそれを知ってもらう。ただそれだけのことよ?」
花陽「だから...ちょっと考えてみるって...」
にこまきうみ「...はぁ...」
日本
空港
穂乃果「はぁ~やっと着いたね~」ノビー
花陽「久しぶりに日本の白米が食べれます!」
真姫「エコノミーで往復ってこんな感じなのねー」フゥ
にこ「なによ自慢ー?」
真姫「違うわよ!」
にこ「ふんっ」
希「お2人さん、帰ってからも元気やねー」
真姫「元気じゃないわよ!」
希「そういえば真姫ちゃん」
真姫「なによ」
希「曲はできた...?」ボソ
真姫「な、だからそれは...!」
希「うちはいい曲やと思うよ」
真姫「だから違うってー!」
花陽「ねぇ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「なぁに?」
花陽「あのね、夜メールしてもいい?話したいことがあるの」
穂乃果「いいけど...今じゃダメなの?」
花陽「みんなには聞かれたくない話なんだ」
穂乃果「分かった。じゃあ夜ね」
海未「あの...穂乃果...」
穂乃果「どうしたの?海未ちゃん」
海未「なんだか...見られてる気が...」
穂乃果「見られてるぅ?」キョロキョロ
「アレ、ミューズダヨネ?」「カワイイ!カオチイサイー」
「オナジコウコウセイトハオモエナイヨ」「オシャレー!」
穂乃果「なに!?見られてる!」
海未「そうですよね...?あ、あなたもしかして何か持ち込んだんですか!?」
穂乃果「そんなことしないよー!」
花陽「穂乃果ちゃんが可愛いからみんな見て...」
にこ「それはない!」
真姫「ありえないわ!」
絵里「ナイスツッコミ!」
希「スピリチュアルや!」
穂乃果「なにそれ!意味わかんない!」
ことり「でも、本当に見られてるよ?」
花陽「なんでだろう...」オロオロ
穂乃果「ん...?あ、あぁぁぁぁー!!!」
モニター
アーモシモハーホシクナイノサー
ツーバーサヲータダノー
エンジェ!
ココーロノーハバターキハー
トーマラーナーイー
ミンナデオウエンシヨウ!
穂乃果「なにこれ!?」
花陽「サイトにもたくさんのコメントが!」ポチポチ
絵里「再生回数も...こんなに!!」カチカチ
真姫「と、いうことは...」
希「この見てる子達は...」
にこ「ファン!?」
ファンA「あの!サインをください!」
ファンB「私も!」
ファンC「私もファンです!」
海未「ひっ!?」
ことり「海未ちゃん!気を確かに!」
希「すごい人気...!」
絵里「とりあえず、サインしましょう」
穂乃果「...はい!これでいいかな?」
ファンA「あぁぁぁ...ありがとうごさいます!!」
海未「こ、これで、いかがでしょうか...」
ファンB「ありがとうございます!字がお綺麗ですね!」
海未「そ、そうですか?」テレテレ
ことり「はいっサインとかしたことないから...下手でごめんね?」
ファンC「そんな下手だなんて...とっても嬉しいです!!」
ことり「えへへっありがとう!」
花陽「ねぇねぇ、空港で待ち伏せされるほど人気ってことは...」
真姫「街では...」
東京
ファン「あー!μ'sだ!」「え!?本当だ!可愛い~」「髪綺麗~!」「歌ってくれないかなぁ」
ファン「あの!サインください!」
穂乃果「え、えっと...あはは...」
真姫「どうするのよ...これじゃ家に戻れないじゃない」
花陽「どうにかしてファンに見つからないようにしないと...」
穂乃果「でも!こんなに人気があるってことは海外ライブが成功したってことでしょ!?うーれしー!」
絵里「まだ早いわ」
海未「絵里?」
希「それより、ここを離脱することが先よ」
ことり「希ちゃん...?」
にこ「そうね、なぜなら私達...」
にこ「今はスターなんですものぉ!!」
ランナウェイダランナンナンウェイダ
ナンナンナンデトツゼン?
アリガトーテオモウヒマガナイホードー
ハテナハートビー
高坂家
穂乃果「はぁ...なんだか夢みたいだよ...」
花陽「本当だね...私達が注目されてるなんて...」
真姫「易々と表も歩けないわね」ハァ...
ことり「でもライブが成功したのは嬉しいね♪」
海未「ドーム大会も夢ではないかもしれませんね」
絵里「その前に」
えりまき「考えなきゃいけないことがあるでしょう?」
絵里「あっ...」
真姫「っ...」
穂乃果「考えなきゃいけないことぉ?」
夜
穂乃果「...μ'sを終わらせるか...続けるか...」
ピロンッ
花陽<穂乃果ちゃん、今いいかな?
穂乃果「あ...花陽ちゃん...」
穂乃果<うん、いいよ。話したいことってなに?
花陽<あのね、今日みんなに言われたから伝えてみようと思ったことなんだけど
花陽<私やっぱり、穂乃果ちゃんが私以外の人と一緒にいるの見ると嫌なの
花陽<どうしても嫉妬しちゃうの。
穂乃果<そうなんだ...そうだよね。当たり前だよね
花陽<ごめんね。私何も言わないって言ったのに...
穂乃果<ううん。はっきり言ってくれて嬉しかった
花陽<あの、前から思ってたけど穂乃果ちゃんは嫉妬しないの...?
穂乃果「私が...嫉妬?」
穂乃果「私が嫉妬したことってあったっけ...?」
穂乃果<私はあんまりないかなぁ
花陽<そうなんだ...
穂乃果<でも、別に花陽ちゃんのことがそんなに好きじゃないからとかじゃないよ!
穂乃果<私花陽ちゃんのこと大好きだもん!
花陽<うん、ありがとう
花陽<別にね、みんなと仲良くするなとは言わないけどちょっと注意してほしいな
穂乃果<うん!分かった!
花陽<ありがとう。ごめんね
穂乃果<ううん!私こそごめんね
花陽<うん。じゃあまた明日ね。おやすみ
穂乃果<おやすみなさい
穂乃果「みんなにって...誰だろう」
穂乃果「また海未ちゃんかな...」
穂乃果「なんで海未ちゃんがいつも...」ハァ...
小泉家
花陽「穂乃果ちゃん...嫉妬しないんだなぁ...」
花陽「...分かってくれないのかな」
花陽「やっぱり穂乃果ちゃんは...嫉妬して欲しいだけなのかな...」
花陽「やだな...μ'sが解散するか考えてる時に...私こんなこと考えて...」
花陽「私...嫌な子だ...」
星空家
凛「μ's...有名になったなぁ」
凛「みんな...海外行ってたんだ...」
凛「凛は...最後の最後まで...みんなとバラバラになったままなのかな...」
凛「仕方ない...とは思うけど...これは凛だけが悪いことなの...?」
凛「μ's...凛の居場所...」
凛「なんで凛が...こうならなくちゃいけなかったのかな...」
凛「そもそも...本当は...穂乃果ちゃんが...」
凛「...凛...嫌な子だ...」
数日後
絵里<μ'sを続けることはありません
絵里<私達はやっぱり、スクールアイドルであることにこだわりたい!
穂乃果「限られた時間の中で、精一杯輝こうとする、スクールアイドルが好き...」
穂乃果「見つけたよ、答え」
屋上
ことり「みんな、答えは同じだよね」
花陽「でも...ドーム大会は...」
穂乃果「それも絶対実現させる!いい考えがあるの!」
ゴニョゴニョ
全員「えぇ!?」
絵里「今から間に合うの?」
穂乃果「時間はないかもしれないけど、やってみようよ!」
穂乃果「会いに行こう!」
穂乃果「直接会って、直接話した方が気持ちもきっと伝わるよ!」
ことり「でも...どうやって?」
穂乃果「簡単だよ!真姫ちゃん!電車賃貸して!」
全員「なるほど!」
真姫「なんでこっち見るのよー!」
穂乃果「さぁ、行こう!みんなが待ってる!!」
フューチャースタイル
イツカエガイタキボオーノ-
スーテーエージー
アイタイヨソノシュンカン
サイコウノ-ユメヲカタチニ-
コエガキコエル-
昼
printemps
ワンツースリーフォー
花陽「どうしよう...みんな練習してるよ...」
穂乃果「...話しかけづらいね...」
ことり「こんにちは♪μ'sの南ことりです。ちょっとお話、いいですか?」
穂乃果「ことりちゃんさすが...!」パチパチ
花陽「...そうだね」
花陽(んぁぁぁぁぁ!嫉妬...したくないのに!!)
穂乃果(今のくらいはいいよね…?花陽ちゃん...怒ってないよね?)
lily white
海未「こんにちは」
希「わたーしはスクールアイドルの使者!」
海未「あ、あなたたちと共にライブを...えっと...」
希「ライブをしたいのじゃー!」
BiBi
絵里「受けて立つわ!」
真姫「μ'sの本気見せてあげる!」
にこ「さぁ、かかってきなさい!」
部室
穂乃果「ことりちゃん!衣装考えてみたよ!」
ことり「あはは...衣装の案はもうあるから...」
穂乃果「え!?そうなの!?」
花陽(むぅ...穂乃果ちゃん...私の衣装作り手伝ってよぉ...)ハァ...
穂乃果「花陽ちゃん?」ヒョコ
花陽「ん?なに?」
穂乃果「ため息ついてたけど...何かあった?」
花陽「...身に覚え、ないですか?」
穂乃果「へ?」
花陽「むぅ...もういいですっ」プイッ
穂乃果「え?え?花陽ちゃんなんで怒ってるの?」
夕方
部室
花陽「海未ちゃぁぁぁん!」
海未「花陽?どうしましたか?」
花陽「むぅぅぅ!」プクー
海未「怒ってるのですか?あ、嫉妬ですか?」
花陽「私は...嫉妬ばっかり...!うぅぅぅ...」
花陽「今日だってことりちゃんと穂乃果ちゃん2人で帰ってるんだよ!!何で!?」
海未「嫉妬してしまうのは自然なことですよ。それほど穂乃果のことが好きと思う花陽の気持ちの表れです」
花陽「そう言っちゃえば綺麗に聞こえるかもしれないけど実際は重いとか思われてるかもしれないんだよ...」
海未「それはないでしょう。穂乃果は花陽のこと大好きですから」
花陽「でも...でもいっつもことりちゃんにくっついてばっかりの穂乃果ちゃんを見ると...」
花陽「本当は海未ちゃんの言う通り嫉妬して欲しいだけなのかな...」
海未「私はそう思いますよ」
夜
小泉家
花陽「思いきって穂乃果ちゃんに直接聞いちゃおうかな...」
花陽「だってこのままことりちゃんと仲良くしてるの見るなんて耐えられないよ...」
花陽「そもそも嫉妬させて何が楽しいのかな...」
花陽「......送っちゃえっ」
花陽<穂乃果ちゃん、ことりちゃんと仲良くするのはわざとなの?
花陽<私に嫉妬して欲しいだけなの?
高坂家
穂乃果「...は?なにこれ意味わかんない...」
穂乃果「私わざとしてる訳じゃないのに...!」
穂乃果<わざとなわけないじゃん!
穂乃果<ていうかなんでいつもことりちゃんと話してることだけ怒ってくるの!
穂乃果<ことりちゃん以外の人と喋ってても何も言わないのに!
花陽<だって何回も言ったのに直らないじゃん!穂乃果ちゃんって本当に私のこと好きなの?
花陽<海未ちゃんがわざとなんじゃないかって言ってたんだもん
花陽<実際私と話してる時より楽しそうに話してるじゃん。私にはなかなか穂乃果ちゃんから話しかけてくれないのに
穂乃果<別に話しかけてないわけじゃないじゃん!ていうか元々そんなに話したりしてないじゃん!
穂乃果<花陽ちゃんだって海未ちゃんとかにこちゃんと話してる時の方が楽しそうだよ!
花陽<そりゃ友達と話してる時は楽しいよ。でも穂乃果ちゃんは友達じゃないから特別じゃん
花陽<私よりことりちゃんの方が魅力的なんでしょ。ことりちゃんの方が頼れるんでしょ
穂乃果<何言ってるの?もう本当に意味わかんないよ!
花陽<そんなにことりちゃんがいいならいっそことりちゃんと付き合えば?
穂乃果「...は...」
穂乃果「なにそれ...」
穂乃果「なんでそんなこと言うの...」
穂乃果<花陽ちゃんなんか大嫌い
穂乃果「もう花陽ちゃんなんかとメールしない!」バンッ
穂乃果「意味わかんない意味わかんない意味わかんない!!」
穂乃果「なんでこうなるの!しかもまた海未ちゃん...!なんで海未ちゃんの言うことは信じるのに私がわざとじゃないってことは信じてくれないの!?」
穂乃果「花陽ちゃんのバカ...バカぁ...」グスン
穂乃果「バカ...うっ...うぅ...うぇぇぇん...」
花陽<ごめん。冗談だって
花陽<穂乃果ちゃん?本当にごめん
花陽<ごめんって。ちょっと言いすぎました
花陽<反省してます
花陽<穂乃果ちゃん?
花陽<ごめん...本当に冗談だから間に受けないで
プルルルル
穂乃果「花陽ちゃんからの電話なんて...出てやらないもん...」グスングスン
<キャンセル
花陽<え...
花陽<ねぇ、本当にごめんなさい!!
花陽<本当に反省してるから!
<キャンセル
花陽<本当にごめんなさい
花陽<本当に反省してます
花陽<2度とあんなこと言わないから
<キャンセル
<キャンセル
花陽<今回は本当にごめんなさい
花陽<穂乃果ちゃん返事して
<キャンセル
<キャンセル
花陽<えー...
花陽<本当にごめんって!
穂乃果「ぐすっ...花陽ちゃん...こんなに謝るくらいなら最初からあんなこと言わないでよ...」
プルルルル
穂乃果「...」
穂乃果「もしもし...」
翌日
部室
海未「それで仲直りしたのですか...」
穂乃果「うん、仲直りできたから良かったけど...」
穂乃果「海未ちゃん!!」
海未「な、なんですか?」
穂乃果「花陽ちゃんに余計なこと言わないでよ!私がわざとするわけないじゃん!」
海未「い、いえ私は花陽が困ってるようだったので...あくまで可能性の一つとして穂乃果がわざとしてるのではと...」
穂乃果「憶測でそんな事言わないでよ!」
海未「すみません...」
穂乃果「まったくもう!」プンプン
穂乃果「ライブも近いんだし、花陽ちゃんと喧嘩したくないの!分かった?」
海未「はい...」
海未(私は思ったことを言っただけなのですが...恋愛とは難しいですね...)
穂乃果「そろそろみんな来るけど、この話しみんなには言わないでね?」
海未「分かりました」
穂乃果「はぁ...」
部室
穂乃果「ことりちゃん、大体振り付けはできたから、たまにはこっちにも顔だしてね?」
ことり「うん。ありがとう」
花陽(...なんで話すだけなのにあんなに距離が近いんだろう...)
希「花陽ちゃん!ワシワシ~!」ワシッ
花陽「ぴっ!?ぴゃぁぁぁぁ!!」
穂乃果「あ!希ちゃん!こらー!!」
希「やーん!穂乃果ちゃんが怒ったぁー!」タタタッ
穂乃果「こらー!逃げるなー!」タタタッ
花陽(穂乃果ちゃん...今のは嫉妬...?)ドキドキ
音楽室
真姫「うん。完璧ね」
ツバサ「いい曲ねー。歌いたくなる曲だわ」
真姫「ありがとう」
ツバサ「あら?あなたはツンデレキャラじゃなかったのかしら?」クスクス
真姫「な、なによー!たまには素直になってあげてもいいかなって思っただけよ!」
ツバサ「はいはいっちょっと私、あんじゅの方手伝ってくるわ」
真姫「どこにでも行ってきなさいよっ」シッシッ
ツバサ「私の代わりににこを呼んできてあげるわ」
真姫「余計なお世話よー!」
ガラッ
にこ「呼んだ?」
ツバサ「きゃあ!?」
真姫「に、にこちゃん」
にこ「何よ、人を化物みたいに...」ジトッ
ツバサ「な、ナイスタイミングね。真姫に構ってあげて」
にこ「おーよちよち真姫ちゃーん」ナデナデ
真姫「ばっかじゃない...の...」
ツバサ(あら、照れてる)
にこ「赤くなんないでよこっちが恥ずかしいじゃない...」
ツバサ「...」マガオ
ピシャッ
真姫「なんかものすごく真顔で出ていったわね」
にこ「にこが可愛すぎたのかなぁ...」ハァ...
真姫「...」マガオ
にこ「ちっ...」
真姫「ところでなんでこっち来たの?」
にこ「ん?あーちょっとね。部室空気重くて」
真姫「なんで?」
にこ「あー...」
部室
穂乃果「...」マガオ
希「...すみませんでした」
花陽「もう、穂乃果ちゃんったら...そんな怒らなくても...」モジモジ
穂乃果「...」プクー
希(花陽ちゃんめっちゃ嬉しそうやな)
花陽「希ちゃんもそんな悪気があったわけじゃないと思うよ!」
穂乃果「...そうかもだけど...」
希(ずっと正座しとったけん足痺れてきた...)
花陽「も、もしかして穂乃果ちゃん...私にそういうことしたかったの...?/////」
希「なにどえらいこと聞いとんじゃ!!」
穂乃果「なんてこと言ってるの花陽ちゃん!!」
花陽「ひっ!?」
穂乃果「希ちゃん?喋っていいって言ってないよ?」
希「すんまそん」
穂乃果「花陽ちゃん?そういう話は2人っきりの時にしようね」
花陽「うん...ごめんね?」
穂乃果「花陽ちゃんの可愛さに免じて許すよ」
花陽「やったぁ!」
希「あの...うちは許してくれへんの?」
穂乃果「...」ユビパッチン!
ガチャ
絵里「希ー?あなたまたやらかしたのね」
希「絵里ち!助けておくれー!」
絵里「とりあえず生徒会室行きましょう?お仕置きしましょうね」グイグイ
希「ひっひぇぇぇぇぇー!!!」ズルズル
ガチャン
穂乃果「はぁ...なんだか疲れたよ...」
花陽「あはは...」
ガチャ
海未「穂乃果、ライブ前日の宣伝のチラシについてなんですが...」
穂乃果「あ、はいはーい。ちょっと行ってくるね」
花陽「行ってらっしゃい」
ガチャン
花陽(...海未ちゃんタイミング悪いなぁ...)
教室
海未「A学校の生徒とB学校の生徒が違うチラシの案を持ってきたんです」
穂乃果「うんうん。いいじゃん!使おうよ!」
海未「しかしインクや紙が足りなくてーー
穂乃果「どうしようかーーー
海未「先生にーーー
...
穂乃果「じゃあ、これで解決だね」フゥ
海未「はい、ありがとうごさいました。この後は花陽と一緒に帰るんですか?」
穂乃果「いや、帰り道逆方向だから一緒に帰れないんだよ」
海未「送ったり送られたりしないんですか?」
穂乃果「まぁ、練習の後だと花陽ちゃんもきついでしょ」
ガラッ
ことり「穂乃果ちゃーん帰ろー」
穂乃果「あ、うん!海未ちゃんも一緒に帰ろ」
海未「あ、はい...」
ことり「あっ、ごめん!部室に忘れ物しちゃった!先に行ってて!」タタタッ
穂乃果「はーい」
海未「穂乃果は変わりませんね...」
穂乃果「ん?なに?」
海未「あまりことりと一緒にいるとまた花陽に嫉妬されますよ」
穂乃果「...だから最近あんまり話さなくなったじゃん」
海未「しかし一緒に帰っているじゃないですか。私はてっきり花陽と穂乃果の2人で帰るものだと思っていたのですが」
穂乃果「海未ちゃんに関係なくない?」
海未「しかし、恋人関係というものは凛の時と同じようにμ'sに影響を及ぼすんですよ」
穂乃果「μ'sが大切なのは分かるけど私だって色々考えてちゃんと行動してるよ!」
海未「ではなぜわざわざ花陽を怒らせるような行動をとるんですか?」
穂乃果「だからわざとじゃないって!」
海未「わざとじゃないにしても色々対策できるところがあるでしょう」
穂乃果「だからあんまりことりちゃんと必要最低限しか話さなくなったじゃんか!」
ガラッ
ことり「2人とも先行っててって言ったのに~間違えて下駄箱まで行っちゃったよぉ」
穂乃果「...」
海未「...」
ことり「あ、あれ?なにこの空気...」
海未「なんでもありません。さぁ帰りましょう。日が暮れてしまいます」
ことり「うん...穂乃果ちゃん、行こ?」
穂乃果「うん」
夜
小泉家
花陽<で、海未ちゃんどう思う?
海未<そうですね、それは嫉妬と捉えていいんじゃないでしょうか
花陽<やっぱりそうかな!
海未<希もたまには良いことをするんですね
花陽<あはは...良いことなのかな...?
海未<穂乃果とうまくいっているようで良かったです
海未<凛のときは散々でしたからね
花陽<そうだね
海未<...私も少し相談してよろしいでしょうか
花陽<どうしたの?
海未<最近穂乃果からジトっとした目つきで見られるんですよね...
海未<この前は怒られてしまいましたし...
花陽<怒られたの!?
花陽(いつもと立場が逆転してる...)
海未<はい...内容までは言えませんが怒られてしまって
海未<穂乃果から嫌われてる?というか距離を置かれてるような...
花陽<うーん、ちょっと穂乃果ちゃんに聞いてみるよ
花陽<海未ちゃんは友達だからね!たとえ穂乃果ちゃんでも許す時と許さない時があるよ!
海未<あの、穂乃果を怒らないで下さいね?私が悪かったので穂乃果を怒らせてしまったので
花陽<うーん、まぁ穂乃果ちゃんに話を聞いてからね
海未<はい。ありがとうごさいます
高坂家
穂乃果「雪穂~この衣装どう?1着だけ借りてきたよ!」
雪穂「わぁ...可愛い!」
穂乃果「雪穂にサイズ合うかな?」
雪穂「うん!やっぱりことりさん凄いねーこんな衣装まで作れちゃうんだから」
穂乃果「まぁ、留学の話がくる位だからね」
雪穂「スクールアイドルになったら歌とかダンスだけじゃなくて衣装とかも作らなくちゃいけないんだよねー」
穂乃果「頑張ってね!可愛い雪穂の姿ちゃんとビデオに映しとくよ!」
雪穂「だめだめ~!」
穂乃果「あははっじゃあ、また明日ね」
雪穂「うん、おやすみー」
...
穂乃果「あ、メールきてる」
花陽<海未ちゃんと喧嘩したの?
花陽<海未ちゃん悲しんでたよ。穂乃果ちゃんに怒られたって
花陽<最近海未ちゃんに悪い態度とってるらしいね
花陽<いくら穂乃果ちゃんでも私許せるときと許せないときくらいあるよ
穂乃果「...また海未ちゃん!?」
穂乃果「私なにもしてないよ!」
雪穂「オネーチャーン?オオゴエダシテドーシタノー?」
穂乃果「な、なんでもなーい!」
穂乃果「とにかく誤解を解かなくちゃ!」
穂乃果<別に喧嘩したわけじゃないんだよ
穂乃果<海未ちゃんが私と花陽ちゃんのことにいちいち口出ししてくるからつい強く言っちゃっただけなの
穂乃果<海未ちゃんに悪い態度とってるつもりもないよ
穂乃果「はぁ...もうなんでこうなるの...」
花陽<海未ちゃんが穂乃果ちゃんに色々言ってくるのは多分私が海未ちゃんに相談したりしてたからだよ
花陽<海未ちゃんは私と穂乃果ちゃんのことだけじゃなくてμ's全体のことを見て穂乃果ちゃんに注意しただけなんだよ
花陽<海未ちゃんを怒るのは間違ってるよ!
穂乃果<花陽ちゃんはなんで海未ちゃんに相談するの?言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃん
穂乃果<いまだにことりちゃんとのことを注意されてさ、私だって変わったじゃん。ほとんどことりちゃんと話さなくなったよ?
花陽<話さなくなったって言ってもいざ喋ってたら距離が近いし、わざわざ言わなくていいような話を振ってるよね
穂乃果<花陽ちゃんにとっては話さなくていいことかもしれないけど私とことりちゃんにとっては必要な話なの
花陽<でもいつも一緒帰ってるじゃん。その時に2人で話してるでしょ?
穂乃果<あーもう!同じ仲間なんだから全く話さないとか無理だから!
花陽<全く話すななんて言ってないよ。ただあまり話しすぎるとなんか嫌な気持ちになるから
穂乃果<それ話すなって言ってるようなもんじゃん!
花陽<私はそう言ってないけど穂乃果ちゃんがそう思うなら話さなければいいんじゃない?
穂乃果<はぁ!?もういい加減にしてよ!花陽ちゃんと話してても何も分かってくれない!
花陽<穂乃果ちゃんだって言ってることと行動が矛盾してるじゃんか
穂乃果<あーーもういいです
花陽<なに?なんでいきなり投げなりになるの?
穂乃果<花陽ちゃんに説明しても意味無いもん
花陽<私は私なりの意見を言っただけだし
穂乃果<ほら、その時点で自分の考えを突き通すことしか考えてないじゃん
花陽<わかった。じゃあ解決策を考えよう
穂乃果<そんなの意味無いじゃん。ちょっとことりちゃんと話しただけで嫉妬するようだったらね
花陽<わかったじゃあ嫉妬しない。したとしても相談しないし穂乃果ちゃんにも言わない。
これでいいね?
穂乃果<どうせ無理じゃん。すぐ海未ちゃんを頼るんでしょ?
穂乃果<花陽ちゃんって海未ちゃんの言うことはすぐ信じるのに私の言うことは全然信じてくれないよね
花陽<そんなことない
穂乃果<あるから言ってんの
花陽<はぁ...話が進まないよ
穂乃果<あーそうだね
穂乃果<ていうかそんなに嫉妬するなら花陽ちゃんが自分で行動すればいいじゃん
花陽<穂乃果ちゃんが嫌がりそうだもん
穂乃果<なんでそう思うわけ?好きな人からされて嫌な事とかないからね?
花陽<でも嫉妬したら嫌みたいに言ってたじゃん
穂乃果<嫉妬が嫌とか言ってないよ!むしろ好きな人から嫉妬されるって嬉しいし!
花陽<じゃあ、私がしたいようにしても文句言わない?
穂乃果<言いません。はい、これでいいでしょ
花陽<じゃあ、毎日一緒帰ろ?
花陽<それに、練習中でももっと一緒に話したいし2人でデートとかもしたい
穂乃果<お安い御用だよ!それをもっと早く言ってよ!
花陽<確かに早く言えば良かったね。ごめんね
穂乃果<うん。じゃあ、この話は終わりでいいね
花陽<うん。明日から穂乃果ちゃんの家まで送るよ
穂乃果<わかった!ありがとう!
花陽<じゃあ、また明日ね。おやすみ
穂乃果<おやすみなさい
穂乃果「もう散々だよ!海未ちゃん海未ちゃんって海未ちゃん出てきすぎだよ!」
穂乃果「結果的に良い方向に転がったけど...でもなんかむしゃくしゃするよ~!」
穂乃果「もう寝よ!」
翌日
穂乃果「よーし!今日はライブ前日追い込み宣伝だー!!」
にこ「屋台も出すわよ!」
真姫「風船たくさん作るわ」
海未「とりゃぁぁぁぁぁ!!」バシッ
にこ「これ...本当にかけるつもりなの!?」
沸愛
ことり「海未ちゃんかっこいいー!」
花陽「明日ライブやりまーす!皆さん参加して下さーい!」
穂乃果「みんなー!ライブ参加してねー!」
あんじゅ「気合十分ねぇ」
英玲奈「元気な奴らだ」
ツバサ「私達も負けないわよ!」
......
穂乃果「皆さんお疲れ様でした!」
海未「穂乃果、そろそろ...」
ことり「穂乃果ちゃん頑張って」
穂乃果「うん...」
「ヨーシ!A-RISEμ'sニツイテイクゾー!」「アシタガンバロー!」
穂乃果「あの...!私達、みんなに伝えなきゃならないことがあるの!」
穂乃果「私達ーーー...
...
花陽「穂乃果ちゃん、帰ろう」
穂乃果「うん...」
花陽「手繋いでいい?」
穂乃果「うん」ギュッ
花陽「今落ち込んでたらダメだよ。μ'sは終わる、それはみんなで決めたことなんだから後悔なんてない筈だよ」
穂乃果「うん...後悔とかじゃないの。A-RISEも言ってたけど...やっぱりなくなるのは悲しいの」
花陽「そっか...」
穂乃果「これ以上は泣きそうだからやめとく...」
花陽「そうだね。女の子の涙は幸せなときに流すものだからね」
穂乃果「ふふっ...花陽ちゃんかっこいいこと言うね」
花陽「そうかな?でも本当に穂乃果ちゃんには笑顔が似合ってるよ」
穂乃果「ありがとう」チュッ
花陽「!!」
穂乃果「えへへっ」
花陽「穂乃果ちゃんこそかっこいいよ...」
穂乃果「いつも花陽ちゃんにいじめられるもーん」
花陽「えいっ」チュッ
穂乃果「んっ!ん...んん...」
花陽「ちゅ...ん...」
穂乃果「はぁ...花陽ちゃんのキスは長すぎる...」
花陽「息止めなくていいって言ってるのに」
穂乃果「恥ずかしいのー」
花陽「恥ずかしがってる穂乃果ちゃんも可愛いよ♪」
穂乃果「もう...///」
矢澤家
にこ<ダメ元だったから当たり前よ
真姫<そう...あっちでの話は楽しそうに聞いてくれたんだけど...
にこ<あんたに気を使ったのかもね
真姫<そうだったら悪いことをしちゃったわ...
にこ<ま、あんただけでも仲良くやれてて良かったわ
にこ<完全に孤立するなんて可哀想すぎるし
真姫<明日のライブは一応来てくれるらしいわ
にこ<そうなの?意外ね
真姫<でも遠くから見るだけだって。今の私達を見るだけって
にこ<あの時あれだけ怒った私が言うのもなんだけど、μ'sがまた9人にならないかな...なんてたまに思っちゃうわ
真姫<そうね...前はみんな仲良しだったもの
にこ<原因は...なんて考えちゃダメね。どっちにしろ、もう私達の活動は終わるんだし
真姫<そうね...
翌日
穂乃果「おっはよー!」
海未「おはようございます」
ことり「おはよ~」
海未「昨日は良く眠れましたか?」
穂乃果「うん!もうバッチリ!」
穂乃果(花陽ちゃんにいっぱいキスしてもらったから充電もバッチリ...///)ニヘ
ことり(花陽ちゃんのこと考えてる時の穂乃果ちゃんって分かりやすいなぁ)
絵里「よーしUTXまで競走!負けた人ジュースおごり!」
希「負けへんよー!」タタタッ
ことり「待ってぇー!」タタタッ
穂乃果「...」
穂乃果「...」タタタッ!
飛べるよ
いつだってとべる!
あの頃のように!
絵里「穂乃果!」
穂乃果「...!!」
穂乃果「みんな!いよいよ本番です!今の私達ならなんだってやれる!どんな夢だって叶えられる!」
穂乃果「伝えよう!スクールアイドルの素晴らしさを!」
タノシイネコンナユメ
ソレガハジマリノアイズ
ウケトメテアーゲールココデー
モートモートシッテホシクナルヨナルヨ
サニデイソン!サニデイソン!
アシターヘノーキターイガー
サニデーソーンソンパワー
凛「...どうして」
凛「凛はあの場に立ってないの...」
凛「穂乃果ちゃんの...穂乃果ちゃんのせいなのに...!!」
凛「なんで笑っていられるの...!」
凛「凛の居場所を...返して...」
穂乃果「みんなありがとー!!」
「キャー!ホノカサーン!」「μ'sダイスキー!」
「アンコール!アンコール!」
凛「どうして凛は...声援をもらえないの...」
「ネェ、アソコニイルノモトμ'sのメンバーノヒトジャナイ?」ヒソヒソ
凛「...!」タタタッ
凛「...はぁはぁ...」
凛「なんで凛が...!」ギリッ
凛「穂乃果ちゃんなんて...嫌い...!!」
翌日
部室
穂乃果「ライブ成功して良かったね!」
にこ「なんだか肩の荷が降りたって感じだわ」
希「お疲れ~」
絵里「まだ終わってないわよ!」
花陽「はい!連絡が来ました。ドーム大会...」
真姫「どうだったの...?」
花陽「決定しました!ドーム大会開催決定!!」
全員「やったー!!」
にこ「やったわね!」
ことり「すごいね!すごいねぇ!!」
海未「私達の力ですね!」
希「じゃあ、またドームに向けて練習やね」
真姫「あの...」
穂乃果「真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「ドームではあの曲を使いたいんだけど...」
花陽「そうだね!私達の最後の曲にふさわしいよ!」
海未「歌詞も大体できてます」
ことり「衣装は型は作っておいたよ!」
穂乃果「ほぇーみんな準備がいいんだねー」
絵里「みんなドームに行けるって確信してたのよ」
穂乃果「なるほど!」
絵里「ドームまで日もないし、さっそく練習始めましょうか」
穂乃果「そうだね!よーし!練習だー!」
全員「おー!」
夕方
希「ふぅ...結構ハードな練習やったね」
絵里「本当に数日しか練習時間がないもの。仕方ないわ」
にこ「さっさと帰って、疲れを落としましょー」
希「じゃあ、うちらは先に帰るね。ばいばーい」
海未「失礼します」
花陽「また明日ね」
穂乃果「ばいばーい」
真姫「私も今日は迎えが来てるから先に帰るわ。また、明日」
穂乃果「いいなぁ車ー」
真姫「恋人と一緒に帰れる方が嬉しいでしょう」
穂乃果「...えへへ///」
ことり「ばいばいっ」
海未「では私とことりも帰りますね」
ことり「また明日ね!」
穂乃果「うん!」
花陽「私達も帰ろっか」
穂乃果「そうだね」
帰り道
穂乃果「はぁ...疲れたねぇ」
花陽「穂乃果ちゃんちょっとバテ気味?」
穂乃果「まぁ、ちょっとね。ライブ続きだから練習もハードだったしねー」
花陽「でも嬉しいよね!私達にいっぱいファンができて、大会に力を貸すまでになるなんて...」
穂乃果「なんだかまだ夢見てるみたいだよ」アハハ
花陽「私もだよー現実味がないもん」
穂乃果「はぁ...」
花陽「ふぅ...」
穂乃果「今話すことじゃないかもしれないけどさ、最近喧嘩すること増えたよね」
花陽「...そうだね」
穂乃果「あんまりしたくないんだけどね...」
花陽「なんで喧嘩しちゃうのかな」
穂乃果「私達って意外と意見がすれ違っちゃうよね」
花陽「そうだね...」
穂乃果「でも最近の喧嘩は別に私も花陽ちゃんも悪くないよね?」
花陽「...?どういうこと?」
穂乃果「だってほとんど海未ちゃんが口出ししてくるから喧嘩になってたよね」
花陽「へ...?」
穂乃果「海未ちゃんが私がわざとことりちゃんに近づいてるとか...そんなわけないのに。言いがかりつけすぎだよ」
穂乃果「いくら花陽ちゃんが相談してきたからって怒ってくることないじゃんね。それで逆に花陽ちゃんに相談して悪者にされる私のことも考えて欲しいよ」
花陽「穂乃果ちゃん...そんなこと思ってたの?」
穂乃果「だって事実でしょ?海未ちゃんが横から入って来なければ私達は喧嘩なんてしなかった」
花陽「酷い...」
穂乃果「え?」
花陽「海未ちゃんを悪く言わないで!」
穂乃果「え?えぇ?」
花陽「なんで海未ちゃんのこと悪く言うの?海未ちゃんは私達のためにアドバイスをしてくれただけなんだよ」
花陽「なんで海未ちゃんの優しさが分かんないの?穂乃果ちゃん幼なじみじゃないの?」
穂乃果「なんでそんな言われなくちゃいけないの。花陽ちゃんは海未ちゃんの意見を鵜呑みにしすぎだよ!」
花陽「全部納得して鵜呑みにしてるわけじゃないよ。私だって海未ちゃんの意見を聴いて、私も考えて納得した上で穂乃果ちゃんに話してるんだよ」
穂乃果「海未ちゃんの言葉を信じる花陽ちゃんも花陽ちゃんだよね。ことりちゃんに嫉妬するのは分かるけどわざととか...そんなに私のこと信用してくれてなかったんだ」
花陽「そういうわけじゃないよ。だって穂乃果ちゃんとことりちゃん仲良すぎるからもしかしたらって思っただけだもん」
穂乃果「ていうか全部海未ちゃんが余計なこと言わなかったら良かっただけの話でしょ」
花陽「なんでそんな海未ちゃんの悪口言うの!」
穂乃果「悪口じゃないよ!愚痴だよ!」
花陽「変わらないじゃん!」
穂乃果「じゃあ何?花陽ちゃんは喧嘩して良かったって思ってるんだ?」
花陽「そういうわけじゃないってば!」
穂乃果「原因を考えたら海未ちゃんだったってだけじゃん!なんで私が悪いみたいになるの?」
花陽「だから海未ちゃんは悪くないって!海未ちゃんは海未ちゃんなりの考えがあったから言っただけじゃん!」
穂乃果「なんで花陽ちゃんはいつも海未ちゃん海未ちゃんって...!そんなに海未ちゃんがいい!?私より海未ちゃんを信用するくらいだもんね!」
花陽「別に穂乃果ちゃんのことを信じてないわけじゃなくて、海未ちゃんの意見をちょっと信じただけだって!」
穂乃果「もういいよ!私帰るから!」
花陽「待ってよ!話終わってないよ!そうやって話の途中で逃げるのやめたら!?」
穂乃果「はぁ!?余計なお世話だから!ていうか逃げてないし!今花陽ちゃんと話してても意味無いもん!」
穂乃果「本当に帰るから!じゃあね!」タタタッ
花陽「気をつけて帰ってよね!」
高坂家
穂乃果「なんで花陽ちゃん分かんないんだろう。海未ちゃんのことばっかり信じてさ...」
穂乃果「...でもちょっと言いすぎたな...」
穂乃果「花陽ちゃんが友達のこと大切にする人って知ってるのに悪いこと言ったな...」
穂乃果<花陽ちゃん、さっきはごめん
穂乃果<ちょっと冷静になって考えたけど言いすぎた。ごめん
花陽<2度と言わないでね
花陽<言うなら私以外の人にして
穂乃果<つい出ちゃうんだもん
穂乃果<花陽ちゃんがいつも海未ちゃん海未ちゃんって言うから花陽ちゃんに海未ちゃんの意見が間違ってるってこと分からせなきゃ喧嘩は終わらなかったでしょ?
花陽<そんなに嫌なら本人に言えばいいじゃん
穂乃果<言ったことあるよ
花陽<愚痴言われて良い気分になると思う?ましてや友達の愚痴なんて
穂乃果<海未ちゃんのことは言われても仕方ないって思ってほしいな
花陽<仕方ない愚痴なんてない
穂乃果<海未ちゃんって花陽ちゃんに色々言うからものすごく私迷惑してるんですよね
穂乃果<花陽ちゃんが海未ちゃんの考えに乗るのもすごく迷惑
花陽<だったらそれは私のせいだから。海未ちゃんは悪くない
穂乃果<海未ちゃんの考えのせいね
花陽<海未ちゃんは考えちゃいけないの?
穂乃果<憶測で予想つけて、決めつけて、いちいちその臆測を説明して、花陽ちゃんに信じ込ませて
穂乃果<超絶迷惑
花陽<私が正しいと思ったからそうしてるだけじゃん。海未ちゃんは関係ない
穂乃果<そして一度決めつけたら絶対違うそんなことない、お前らは絶対こうだって
穂乃果<その考えに私が今までどれだけ迷惑してきたことか
花陽<もういい。今度言ったら別れるから
穂乃果<別に言う気ないし
花陽<つい言ったじゃ済まされないからね
穂乃果<海未ちゃん海未ちゃんってうるさいなぁ花陽ちゃんって本当に私のこと全然考えてないよね
穂乃果<何をするにも海未ちゃんが優先。私の気持ちはお構い無し
花陽<そんなに言うならさっきなんで謝ったわけ?
穂乃果<海未ちゃんのことを言ったのを謝ったんじゃないよ。花陽ちゃんに酷いことを言いすぎたことを謝ったの
花陽<はぁ...普通は悪かったって思うはずなんだけど
穂乃果<そう言えるのは花陽ちゃんが海未ちゃんのこと大好きだからだもんねー
花陽<なに?その海未ちゃん大好きだもんねって
穂乃果<事実でしょ?
花陽<なに、別れたいの?別れたいからわざと言ってるの?
穂乃果<あーそういう決めつけね。その決めつけになんど悩まされたことか
花陽<もういい。今日の穂乃果ちゃんは正直うざい
花陽<言いたいことがあるなら明日言って
穂乃果<人にはすぐ逃げるって言うくせに自分だって人のこと言えないじゃん
花陽<もういいから。じゃあね
穂乃果<はいはい
穂乃果「なんで分かんないかなぁ!あ~もう!」
穂乃果「花陽ちゃんは海未ちゃんのこと信じ過ぎだよ!なんなのもう!!」
穂乃果「あぁもう~~!!!イライラする!!」
小泉家
花陽「もうなんなの!言いたい放題言ってあげく海未ちゃんには悪いと思ってないとか!!」
花陽「μ'sのリーダー失格だよ!!」
花陽「海未ちゃん海未ちゃん言ってるのは穂乃果ちゃんじゃん!」
花陽「はぁ...もうイライラする!!!」
翌日
練習中
穂乃果「...」
花陽「...」
絵里(なにこの2人...今日全然喋らないじゃない...)
穂乃果「ことりちゃん、一緒にストレッチしよう」
ことり「え...でも...」
穂乃果「ほら、早くしよ?」
ことり「う、うん...」
花陽「...」
海未「花陽、ストレッチしますよ」
花陽「あ、うん」
穂乃果(あーほら、そうやって仲良さそーにストレッチするよねー)チッ
ことり(穂乃果ちゃん...舌打ちした...?)
...
絵里「じゃ、今日はここまで!」
真姫「じゃあ、また明日」
希「ばいばーい」
穂乃果「ねぇ、花陽ちゃん」
花陽「なに?」
穂乃果「今日どうするの?一緒帰るの?」
花陽「そっちが決めていいよ」
穂乃果「はぁ?はぁ...もういい私帰るから」タタタッ
にこ「ちょっと花陽、あんたたち喧嘩でもしたの?」
花陽「まぁ、そんなところ。私ももう帰るね」タタタッ
海未「何があったのでしょうか...」
高坂家
穂乃果「どうしようかな...花陽ちゃんにメールしようかな...」
穂乃果「でも花陽ちゃん話したくなさそうだしなぁ...」
穂乃果「でもこのままじゃずっと喧嘩したままだし...もう全部謝っちゃおうかな...」
穂乃果「さすがに別れるってことはないと思うけど花陽ちゃん本当に怒ってたしなぁ...」
穂乃果「...」
穂乃果<まだ話したくない?
穂乃果「返信見たくないし後にしよ...」
雪穂「オネーチャーン!モウスグユウハンダヨー!」
穂乃果「はーい!」パタパタ
数分後
穂乃果「ふぅ...お腹いっぱい♪」
穂乃果「...あっ、メールきてる...」
花陽<わからない
穂乃果「わからないってなに...?」
穂乃果<ごめん。まだ話したくないみたいだね
穂乃果<しばらく話し掛けないから
花陽<2度と喋らないの?
穂乃果<そんなこと言ってないけど
花陽<あっそ。じゃあね
穂乃果<ほら機嫌悪くなったじゃん
花陽<なんで分かんないって言っただけで機嫌悪いってなるの?意味わかんない
穂乃果<私は話す気あるけど、花陽ちゃんが機嫌悪くなるなら話さない
花陽<私はわからないって言っただけだから。思い込んだのは穂乃果ちゃんだからね
穂乃果<結局花陽ちゃんは話す気ないみたいだね
花陽<わからないって言っただけなのに話す気とか意味わかんない。もういい。そういうのめんどくさいよ
穂乃果<やっぱり今日は話しかけるべきじゃなかったね
花陽<結局そこに戻るの?じゃあ、もう話さないの?
穂乃果<仕方ないじゃん。花陽ちゃんのせいだよ
穂乃果<話しかけたら冷たい言葉しか返ってこないなんて...死にたくなるよ
花陽<穂乃果ちゃんから話しかける気ないならそれでいいけど、2度と話さないなら別れる
穂乃果<なにそれ...知らないよもう...花陽ちゃん自分勝手だよ...
花陽<別れないの?
穂乃果<別れたいわけないじゃん
花陽<私のせいで死にたくなるんでしょ?なら責任とって別れるけど
穂乃果<もういい。もういい。
穂乃果<ごめんなさい
花陽<穂乃果ちゃんにとって私に話しかける=死にたくなるなら別れる
花陽<話す気もないなら別れる
穂乃果<別れる別れるって花陽ちゃん自分勝手
花陽<そうかな。穂乃果ちゃんのことを思って言ったんだけど
穂乃果<じゃあ、もういいよ。全部謝るよ
穂乃果<昨日言ったこと全部撤回する
花陽<いいって
穂乃果<海未ちゃんとこれからも仲良くしてください
穂乃果<海未ちゃんに相談するのもいいと思います
花陽<なに?いきなり
穂乃果<海未ちゃんのこと悪く言ったりしないから。ちゃんと友達だから
穂乃果<花陽ちゃんが嫌なことしない。もう何も言わないから
花陽<だからね、これ以上穂乃果ちゃんが傷つかないように別れようって言ってるの
穂乃果<別れるくらいなら死んだ方がマシだよ
花陽<無理に謝らなくていいから
穂乃果<無理に謝ってるわけじゃない
花陽<いや、昨日あれだけ言ったよね?しかも私に話しかけたら死にたくなるんでしょ?
花陽<だったら別れるのが1番最善策だと思うんだけど
花陽<死にたくなるような思いさせたくないしね
...
花陽<あれ?穂乃果ちゃん?
花陽<はぁ...そうやって逃げるの?
穂乃果<諦める
花陽<諦める?どういうこと?
穂乃果<昨日のこと謝ってもダメみたいだし、花陽ちゃんの頭には別れることしか考えてないみたいだし、どう考えても今回のことは私が悪いんだし
穂乃果<何言ってももうダメなら、全部諦めるから
花陽<別に謝って欲しいわけじゃないんだけど
花陽<私がさ、穂乃果ちゃんに死んでほしい思いなんてさせたいと思う?
穂乃果<だったら花陽ちゃんから話しかけてよ
花陽<ごめんけど無理
穂乃果<また自分勝手
穂乃果<私が別れる方が死にたくなるって言ったことはそんなに重要じゃなかったんだね...
花陽<そういうことじゃない
花陽<私まだ怒ってるよ
穂乃果<うん
花陽<昨日の事謝ってくれたのに怒ってる
穂乃果<分かってる
花陽<穂乃果ちゃんを捨てて、海未ちゃんを守った
穂乃果<うん
花陽<穂乃果ちゃんに、私にとって恋人なんて所詮友達以下なんだと思わせるには十分なことをした
花陽<でもはっきり言うね
花陽<友達の悪口を言う奴は恋人でも容赦しない
花陽<恋人としてではなく、人として許さない
穂乃果<うん
花陽<でも恋人を捨てたのは本当に悪かった
花陽<だからしばらく、距離を置こう
数日後
絵里「今まで長かったわー」
希「これでうちらも完璧にやり残した事はないね」
にこ「ま、少しは寂しい気もするけど」
海未「にこがそんなことを言うなんて珍しいですね」
ことり「でもでも、本当にちょっとは寂しいよね」
真姫「別に会いに来ようと思えばいつでも来れるでしょー?」
花陽「そんなこと言って、本当は寂しいんだよね。真姫ちゃん」
凛「凛には真姫ちゃんの気持ちが手に取るように分かるにゃー」
穂乃果「...もうすぐ始まるよ」
...
数日前
真姫「お願いがあるの!」
にこ「真姫が頭下げるなんて珍しいわね」
ことり「どうしたの?」
真姫「言っていいのかものすごく悩んだど...やっぱり、最後のステージは9人で歌いたいの!」
絵里「真姫...」
真姫「凛にも話をつけてきたわ。凛は運動神経がいいからダンスにもすぐ追いつけると思うし...」
ことり「...実は私凛ちゃんの衣装作ってたんだ」
希「そうだったん?」
ことり「うん...でも私もなかなかみんなに言い出せなくて...」
真姫「その...穂乃果と花陽には悪いけど...最後だし、ちょっとだけだから...」
花陽「私はいいよ。全然気にしない」
穂乃果「...」
海未「穂乃果は嫌ですか?」
穂乃果「ううん。私もいいよ」
真姫「そう...!良かったわ」ホッ
にこ「それで凛はいつから来るの?今すぐにでも練習始めないとさすが...」
ガチャ
凛「うん。じゃあ練習しようよ」
海未「そうですね。では屋上に行きましょう」
絵里「今日はまずストレッチからやりましょう。その後発声ね」
希「え?みんなスルー?」
ことり「え?」
凛「ん?」
海未「きゃあ!!凛!いつ来たんですか!?」
凛「気づいてなかったの!?」
絵里「あまりにも淡々と話を進めるから海未のそういうノリかと思ったわ...」
希「みんな気づいてないんかと思ったー」
穂乃果「じゃあ、練習行こう」
練習中
凛「うぅ...ん...やっぱりちょっと硬くなってる...」
花陽「大丈夫だよ。凛ちゃんは元がいいから」
凛「そうかにゃ?でもすぐ追いつくよ!」
花陽「その意気だよ凛ちゃん!」
穂乃果(なるほどね...私と花陽ちゃんがもうすぐ別れるって思ってるから凛ちゃんも花陽ちゃんも躊躇いなく話せるんだ)
穂乃果(そして...)
海未「にこ、もう少し体を前に倒せませんか?」
にこ「ぐっぬぬぬぬ...」
海未「体...固くなってませんか?」
にこ「うぅ...最近家事が忙しくてストレッチしてなかったわ...」
希「絵里ちは手伝わんでも1人でできてる...」
絵里「ま、元バレリーナだから」ドヤァ
真姫「...バレリーナってそんなドヤ顔するの?」
希「絵里ちはほっといて、真姫ちゃんやろー」
真姫「えぇ。絵里は1人でできるものね」
絵里「え...1人は嫌よ...」
穂乃果(ははっ...みんな...あからさまに態度が変わった)
ことり「穂乃果ちゃん...」
穂乃果「あ、ことりちゃん手伝おうか?」
ことり「あ、うん!背中押してくれる?」
穂乃果「うん」
穂乃果(花陽ちゃんと距離を置き始めてすぐ、みんなの様子が変わった)
穂乃果(...私、このまま恋も友情も失ってしまうのかな...)
...
穂乃果「じゃあ、みんないくよ」
穂乃果「1!」
海未「2!」
ことり「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
穂乃果「μ's!!」
全員「μ’sic ースタートー!!」
アァーホノカナーヨーカンカラーハジマリ
アーノゾミガーホーシーゾラー
ハーナヲーサーカセールーニッコーリエーガオーハ
コートリノーツバサガツイニーオオキクナーテー
トークヘトーヒロガルウミノー
エノヨウナンダーセーツナクテー
トキヲーマーキモードーシ-テー
イマガサイコー!
翌日
ピロンッ
穂乃果「なに...もー昨日の今日で疲れてるのにメール...?」
にこ<バカ
穂乃果「...」
穂乃果<え?なに?
にこ<ごめん!凛が勝手に携帯いじってた!
穂乃果<え?なに、どういうこと?
にこ<早くかよちんと別れて
穂乃果「え...なに...?なにこれ...」
穂乃果<なんで?
にこ<穂乃果ちゃんは人をダメにする
穂乃果「なに...やめて...どういうこと...」
にこ<ごめん...凛が...
にこ<あのー花陽です
穂乃果<え?みんな一緒にいるの?
にこ<うん
穂乃果「待って...私何も聞いてないよ...」
穂乃果「私...呼ばれてない...?」
にこ<ごめん、全部無視していいから
穂乃果<え?なんで凛ちゃんがにこちゃんの携帯使ってるの?
にこ<凛ちゃんはWi-Fiがないと使えないから
穂乃果<みんな今日集まってたんだ
にこ<うん、とりあえずこの携帯ブロックしといて
にこ<夜メールするね
穂乃果「え...?ちょっと待ってよ...」
穂乃果「なんで...私μ'sのリーダー...なの...に...」ポロポロ
穂乃果「私...海未ちゃんに頼りっぱなしだったから...リーダー失格だ...」
穂乃果「私は...人をダメにする...」
穂乃果「私は...人を...ダメに...凛ちゃんをダメにした...」
穂乃果「うっ...うぅ...うぇぇぇん...」グスングスン
夜
高坂家
穂乃果「μ'sは...綺麗に終わることができなかったな...みんなを悪い方向に導いたのは私だ...」
穂乃果「みんなに...嫌われたのかな...?」
花陽<穂乃果ちゃん
穂乃果「は、花陽ちゃん...」
花陽<今日は本当にごめん...変なメールとかいっぱい送られてきてたよね...
穂乃果<いや、全然気にしてないよー
穂乃果「花陽ちゃんには...嫌われないようにしなくちゃ...」
花陽<ごめんね...その場にいなかった穂乃果ちゃんは関係ないのに...
穂乃果<なんか変な話しでもしてたの?
花陽<まぁ...早く別れた方がいいとかは言われたけど...
穂乃果<えっと...それってみんなから?
花陽<ううん、凛ちゃんだけ
穂乃果「よかった...みんなからそんなこと思われてたら心が折れるところだったよ...」
花陽<あのさ、確かめたいことがあるんだけど...
穂乃果<なに?
花陽<怒らないから正直に話してほしいんだけど、私が初めてのキスの相手じゃないよね?
穂乃果<え?いや、初めてだよ
花陽<正直に言って?
穂乃果<いや、本当に
花陽<うーん、凛ちゃんとしたよね?
穂乃果<いや、してないし
花陽<話が違うんだけどなぁ
穂乃果<いや、もういいよ。どうせこういう話の時は私のこと信用してもらえないから
花陽<いや、あのね、海未ちゃんと私は凛ちゃんに穂乃果ちゃんとキスしたって話を聞いたんだよね
花陽<だから穂乃果ちゃんと言ってることが違うんだけど…本当にしてないの?
穂乃果<してない
穂乃果<信じられないなら信じなくていいよ。疑うだけ疑えば
花陽<まぁ、いいや
穂乃果<ほんとなんでそんな人を疑えるの?本当にそういうの無理
花陽<これで分かったでしょ、私のこと
花陽<これで私のこと嫌いになったよね
花陽<別れよう
穂乃果<別に嫌いになったとか言ってないじゃん
穂乃果<もうこの話やめよう
穂乃果<私、別れ話をしたいわけじゃないから
花陽<あっそ、じゃあね
穂乃果<こういう話するなら直接がいい
花陽<はいはい。じゃあね
穂乃果「あはは...これ...もう無理じゃん...花陽ちゃん...私のことなんか全然好きじゃなくなってる...」ポロポロ
穂乃果「あはは...あははは...」ポロポロ
穂乃果「嫌われないように...しないと...どうにかしないと...」
穂乃果「一人ぼっちは嫌...」
穂乃果「一人ぼっちは嫌...」グスン
翌日
穂乃果「...なんで...」
海未<もう誰もあなたに興味ありませんから。構って頂戴はやめたらどうですか?
にこ<いつまでもあんたに構ってる暇ないからw
穂乃果「...どうして...」
絵里<あなた最低よ。仲間に暴言を吐くなんて軽蔑するわ
希<うちらはもう卒業するからええけど、1年生とことりちゃん、海未ちゃんにはあんまり関わらんでな
穂乃果「嫌だ...」
真姫<よくもまぁ、自分の代わりに頑張ってくれてた人に蔑みの言葉をかけられるものね
穂乃果「どういうこと...」
凛<全部穂乃果ちゃんのせいだ
穂乃果「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
穂乃果(違う、違う、分かってたんだ。分かってた。全部私のせいだって)
穂乃果(だって、私が凛ちゃんの気持ちを弄んだから。花陽ちゃんのことを好きになったから。μ'sを壊したから)
穂乃果(私は最初から間違えてたの。分かってた。分かってた。分かってた)
穂乃果(でも、なんで。なんで、みんなが)
穂乃果(花陽ちゃんがみんなに言った?海未ちゃんの愚痴のことを?なんで?嫌いだから?)
穂乃果(私、嫌われてるから?なんで?なんで?)
ピロンッ
穂乃果「...だ...れ...」
花陽<話したいことがあるんだけど
穂乃果「花陽ちゃん...助けて...」
穂乃果<なに?
花陽<最近ね、穂乃果ちゃんがことりちゃんと一緒にいても、一緒にストレッチしてても嫉妬しなくなったんだ
花陽<好きかどうか分からなくなっちゃった
穂乃果「そんな...花陽ちゃんまで...私を一人にするの...?」
穂乃果<嫌だ。別れたくない
穂乃果<たくさん約束したのに。結婚するって言ってくれたのに。キスもしたのに
花陽<そう言われても分かんないものは分かんないから...
穂乃果<きっとただの倦怠期だから。だから、まだ待ってよ
花陽<別に好きでいてくれてもいいんだけど、このままじゃダメだと思うから別れよう
穂乃果<待ってよ待ってよ。まだ別れたくない
穂乃果<お願い。この話直接したい。メールじゃ嫌だ
花陽<私は会いたくないなぁ
穂乃果<だったら電話でいいから。メールでしたくない
花陽<あのさぁ、分かんないかな?もう穂乃果ちゃんと別れたいんだよね
花陽<別れたいと思ってる人に会ったり電話したいと思う?
穂乃果<嫌だ...きっとただの倦怠期だから...
花陽<もう私は穂乃果ちゃんの気持ちに答えられないから
穂乃果<お願いだから待ってよ...倦怠期かもしれないじゃん...
花陽<あーもういい加減にしてよ
花陽<分かった。じゃあ1回だけ直接話そ
花陽<明日穂乃果ちゃんの家に行くから
穂乃果<ありがとう!
花陽<はいはい。じゃあね
穂乃果<私諦めないよ!
花陽<わかったわかった。じゃあね
穂乃果「明日がきっと最後のチャンス...どうにかして待ってもらわないと...」
穂乃果「もう...どうしてこんなことになっちゃったのぉ...?海未ちゃんのことちょっと言っただけなのに...」
穂乃果「みんな...私より海未ちゃんのことが好きだったのかな...」
穂乃果「私は最初からリーダーとして望まれてなかったのかな...」
穂乃果「うぅ...みんなに嫌われたくない...」グスグス
穂乃果「誰か助けて...!」
星空家
凛「あははっ!やっとかよちんも目が覚めたにゃ!」
凛「全部穂乃果ちゃんが悪いんだよ!凛の気持ちを弄んで、あげくかよちんにまで手を出した!」
凛「凛の居場所を奪ったのも、海未ちゃんに悲しい思いさせたのも全部穂乃果ちゃん!」
凛「凛以上に苦しめばいいんだ!凛に酷いことした罰だよ!」
凛「あははっ!あはははははは!!」
夜
絢瀬家
絵里「穂乃果...最低よ...!」
希「花陽ちゃんは恋人やったから言いやすかったんやろうけど、花陽ちゃん友達思いやもんなぁ」
にこ「当然の報いでしょ。大体、今まで好き放題やって凛を追い詰めて...μ'sをこんなふうにしたのも穂乃果のせいよ」
絵里「穂乃果はリーダーの割に海未や私に頼ってばっかり...やっぱり恋愛が絡むとダメね」
希「えー?でもうちは絵里ちのこと大好きやで?」
絵里「はぁ...今はそういうこと言ってるんじゃないの...」
希「でもな、穂乃果ちゃんの気持ちもわかるで。凛ちゃんと付き合い始めてうちらとも遊ぶ時間が増えて、わかりやすいくらい生き生きしとったけんね」
にこ「ふんっ結局穂乃果は自分の欲しいものを手に入れようとしただけじゃない。自分勝手よ!」
絵里「どうせもう会うことないわ」
にこ「あー清々するわ!」
プルルル プルルル
絵里「あ、ごめんなさい。ちょっと電話...」
西木野家
凛「真姫ちゃんの家にお泊まりなんて久しぶりにゃ~」
真姫「あんまりダラダラしないでよねー」
真姫「それにしても、これで本当にμ'sはおしまいね」
凛「仕方ないよ!だって全部穂乃果ちゃんのせいだもん!」
真姫「あなた...みんなの信用が戻ってから元気になったわね」
凛「凛はいつも元気だよ!大体凛があぁなっちゃったのも穂乃果ちゃんのせいなんだよ?」
真姫「そうね。ま、自業自得よね」
凛「凛は馬鹿だったなぁ。穂乃果ちゃんなんか好きになるなんてさ。一生の不覚にゃ!」
真姫「凛ったら本当に調子いいんだから...」
凛「もうかよちんも別れたいって言ってたしね」クスクス
凛「あーもう凛はスッキリにゃー!」
真姫「ふふっ...」
プルルル プルルル
真姫「あら、電話だわ...」
高坂家
穂乃果「どうしよう...どうしよう...」ブツブツ
穂乃果母「穂乃果ーちょっと話したいことがあるんだけど」
穂乃果「え...?なに?」
穂乃果母「あなたたちの活動ももう終わったでしょ。だから親同士で話したんだけど送別会みたいなのしない?」
穂乃果「...どういうこと?」
穂乃果母「だから、まぁ言っちゃうとご飯会みたいなのしない?」
穂乃果「え!?」
穂乃果(今私はみんなに嫌われてるから...ご飯会なんて...)
穂乃果母「もう日取りも場所も決めてるの。西木野さんの家でしてもいいって許可を貰ったわ」
穂乃果「そ、そんな...!」
穂乃果母「なによ?嫌なの?」
穂乃果「そ、そういうわけじゃないけど...」
穂乃果母「もうみんなにも連絡しておいたから。明後日、西木野さんの家に行くわよ」
穂乃果「え...でも...!」
穂乃果母「あ、私達は隣の部屋で食べたり飲んだりしてるから、子供達は子供達だけで楽しんでね」
雪穂「え、なになに?みんなでご飯食べるのー?私も行きたーい!」
穂乃果母「来てもいいけど、雪穂はお母さんと一緒よ?」
雪穂「えぇ、なんでー?」
穂乃果母「そりゃあ、みんな思い思いの気持ちがあるでしょうから邪魔しちゃダメでしょ?」
穂乃果「大丈夫だよ!みんなで食べた方が美味しいよ!」
雪穂「うーん...そうだね。お母さんの言う通りかも」
穂乃果「雪穂...」
雪穂「お姉ちゃんはお姉ちゃん達で楽しんでね!」
穂乃果(そんな...)
雪穂「じゃあ、私はもう寝るね!おやすみなさーい」タタタッ
穂乃果「わ、私も寝るね...おやすみ、お母さん」タタタッ
穂乃果母「おやすみなさい」
穂乃果(どうしようどうしよう...!みんなと一緒なんて...気まず過ぎるよ!)
穂乃果(大体なんでみんな行くことになってるの?私のこと嫌いならこんか誘い断ってよ...)
穂乃果(もう私に味方なんていないのに...1人でご飯食べるなんてキツすぎるよ...)
ピロンッ
穂乃果「ひっ...!」
穂乃果「だ、だれ...」チラッ
ことり<穂乃果ちゃん
穂乃果「こ、ことりちゃん...!...ことりちゃんも私のこと嫌いになったのかな...」
ことり<送別会の話し、聞いたよ
ことり<穂乃果ちゃんももちろん来るよね?
穂乃果<うん...行くけど...
ことり<大丈夫だよ。今穂乃果ちゃんがどんな状況に置かれてるのか知ってる
ことり<ちゃんと送別会の時は傍にいるよ
穂乃果<え?
ことり<一人ぼっちじゃ嫌だよね...
穂乃果<もしかして、ことりちゃんは私のこと嫌ってないの...?
ことり<うん。穂乃果ちゃんはずっと私の親友だよ
穂乃果<ことりちゃん...
穂乃果<でもことりちゃんも私といると嫌われちゃうかもしれないよ?
ことり<大丈夫。そんなの気にしないし、みんなそんな悪い子じゃないよ
穂乃果<そうだね…
ことり<じゃあ、また送別会の時にね
穂乃果<うん。またね
穂乃果(ことりちゃんは私のこと嫌ってなかった...)
穂乃果(嬉しい...嬉しいけど...私がみんなに嫌われている事実は変わらないし、むしろことりちゃんを巻き込んでしまうかもしれない...)
穂乃果(ううん...今までだって何度もことりちゃんを巻き込んできた...)
穂乃果(......つまり、巻き込んだ原因は...)
穂乃果(......)
翌日
穂乃果(...起きなきゃ...)
穂乃果(今日は花陽ちゃんが来るから...)
穂乃果(来るから...)
穂乃果(...もう何も考えたくない...)
...
穂乃果母「穂乃果ー花陽ちゃんよー」
花陽「お邪魔します」
穂乃果母「ゆっくりしていってね」ニコッ
穂乃果「部屋、行こう」
...
花陽「で、どうするかなんだけど」
穂乃果「別れたくない」
花陽「そう言われてもさ...私はもう好きじゃないし」
穂乃果「お願いだからあと少し待ってよ...」
花陽「あと少し待ってどうなるの?何か変わるの?」
穂乃果「私頑張るから...!花陽ちゃんの望むように変るから...!」
花陽「でも私はもう穂乃果ちゃんの気持ちには答えられるとは思えないんだよね」
花陽「変わるとかそういう問題じゃないっていうか...」
穂乃果「で、でももしかしたら倦怠期かもしれないし...!」
花陽「...もういい加減にしようよ」
穂乃果「えっ...」
花陽「そうやって倦怠期とか...もう認めようよ。私は穂乃果ちゃんのこと好きじゃない。諦めて」
穂乃果「でも...で、でも私...」ポロポロ
...
花陽「で、どうするかなんだけど」
穂乃果「別れたくない」
花陽「そう言われてもさ...私はもう好きじゃないし」
穂乃果「お願いだからあと少し待ってよ...」
花陽「あと少し待ってどうなるの?何か変わるの?」
穂乃果「私頑張るから...!花陽ちゃんの望むように変るから...!」
花陽「でも私はもう穂乃果ちゃんの気持ちには答えられるとは思えないんだよね」
花陽「変わるとかそういう問題じゃないっていうか...」
穂乃果「で、でももしかしたら倦怠期かもしれないし...!」
花陽「...もういい加減にしようよ」
穂乃果「えっ...」
花陽「そうやって倦怠期とか...もう認めようよ。私は穂乃果ちゃんのこと好きじゃない。諦めて」
穂乃果「でも...で、でも私...」ポロポロ
...
穂乃果(花陽ちゃん...花陽ちゃん...花陽ちゃん...花陽ちゃん...花陽ちゃん...花陽ちゃん...)
穂乃果(もう誰もいない。私には誰もいない)
穂乃果(私は誰かと付き合ってないと価値がなかったんだ)
穂乃果(そうだよね。元々私が凛ちゃんと花陽ちゃんと付き合い始めてからみんなと仲良くなったんだもん)
穂乃果(この結果は当たり前だよ。分かってたよ。自業自得なんだよ)
穂乃果(誰とも付き合ってない私に...価値なんてない)
穂乃果(私...本当にみんなのことが好きだった...これ以上ないくらいに...)
穂乃果(そんなみんなに嫌われたら、私これからどうやって生きていけばいい...?)
穂乃果(...もう...疲れちゃった...)
穂乃果(明後日は送別会...みんなと会う...)
穂乃果(これが最後...これで最後...)
穂乃果(私が...やるべきことは...謝ること...)
穂乃果(みんなに...謝らなきゃ...)
間違えていました。
436と437の間
花陽「はぁ...泣かないでよ...」
穂乃果「な、泣いてな...い...」グスッ
花陽「もう別れよう」
穂乃果「嫌だ...よ...私...花陽ちゃんのことが好きだもん...!」
花陽「...」
穂乃果「諦めるとか...そういうことじゃないんだもん!好きなの!好きなの...!」
花陽「...ごめん」
穂乃果「お願い...嫌だよ...嫌だ...」
花陽「今までありがとう。さようなら」
穂乃果「待って...!待ってよ花陽ちゃん...!」
花陽「ごめんね...」
穂乃果「行かないでぇ!」
翌日
送別会当日
真姫母「いらっしゃ~い」
穂乃果「こ、こんにちは...」
穂乃果母「今日はよろしくお願いしますぅ~」
亜里沙「雪穂!」
雪穂「あ!亜里沙もう来てたんだ!」
亜里沙「うん!もうみんな揃ってるよ!」
穂乃果(みんな...居るんだ...)
穂乃果(大丈夫...大丈夫だよ。だってこれが最後だもん)
穂乃果(覚悟...決めてきたもん)
ガラッ
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ことりちゃん。もう来てたんだね」ニコッ
ことり「うん!穂乃果ちゃん隣おいで」
穂乃果「うん。ありがとう」
絵里「...じゃあ、これで全員ね」
にこ「さ、乾杯でもしましょうか」
凛「最初の挨拶とかするのかにゃ?」
花陽「誰がするの?」
真姫「たまには海未がやってみたら?」クスクス
海未「わ、私ですか?いいですけど...」チラッ
穂乃果「...」
海未「コホンッ」
海未「えー本日は送別会ということで真姫の家にご招待頂きありがとうございます」
海未「振り返ればたった1年の間に、たくさんの出来事がありましたね。スクールアイドルとして活動していくのは、決して楽なものではありませんでした」
海未「曲を作り、歌詞を載せ、衣装を着て、ダンスをする。たったこれだけのことがとても難しかったです」
海未「私にとってはどれも初体験のことばかりで、前に前に進んでいく度に、良き仲間に出会え、ラブライブを優勝するまでに...」
海未「誰かさんが熱で倒れたり、誰かさんが体力がなくてついていけなかったり、誰かさんのせいでメンバーが抜けてしまうこともありましたが」
にこ「フフッ」
凛「クスクス」
穂乃果「...」
海未「ここまでμ'sの一員として活動できて、本当に良かったです」
海未「それでは今後一層の3年生の活躍をお祈りして乾杯いたします」
海未「にこ、希、絵里。大変お世話になりました!乾杯!!」
全員「かんぱーい!」
...
真姫「ちょっと凛!それ私の」
凛「ん~もぐもぐ」モグモグ
希「肉や肉や!焼肉や~!」
にこ「希うるさい!せっかくのお肉なんだもの!たらふく食べていくわよー!」
海未「こ、このお肉高いんじゃないですか...?」
真姫「まぁ、ちょっとはお金掛けたけど」
絵里「ちょっとみんな、お肉だけじゃなくて野菜も食べなさいよ!」
花陽「はふはふっ。もぐもぐもぐもぐ。んぐんぐ。もぐもぐもぐもぐ」
絵里「は、花陽...野菜も...」
花陽「絵里ちゃん!絵里ちゃんはお肉と白米の最強の相性が分からないの!?お肉があれば米を食べる!常識ですよ!」
絵里「ハラショー...」
希「うちも花陽ちゃんに負けへんでー!」モグモグ
凛「真姫ちゃん!ラーメンはないの?」
にこ「う、うぷ...詰め込みすぎた...」
真姫「シェフに頼めば作ってくれるわ。欲しいものがあればシェフに頼みなさい」
海未「シェフがたくさん...すごいですね」
ことり「穂乃果ちゃん、ほら食べないとなくなっちゃうよ?」
穂乃果「うん。ありがとう」ニコッ
ことり(穂乃果ちゃん...顔は笑ってるつもりなんだろうけど...心の内までは隠せてないよ...)
穂乃果(大丈夫。笑わなきゃ。大丈夫)
凛「ねぇねぇ、明日もこのまま遊びに行こうよ!」
花陽「いいね!みんなで行くの?」
凛「うーんと...穂乃果ちゃんはお店の手伝いがあるから無理なんじゃないかにゃ~?」クスクス
にこ「そうね~。お店の手伝いはちゃんとしないとダメよね~じゃあ、8人で行きますかー」クスクス
ことり「ちょ、ちょっと「ことりちゃん」
穂乃果「私は構わないよ」
ことり「でも...」
穂乃果「みんなの言う通り、私お店の手伝いあるから行けないや。楽しんできてね」ニコッ
凛「うん!」
絵里「穂乃果の分も楽しんでくるわ」
真姫「ちょっと、お肉追加したから要らないお皿片付けてよ」
希「はいはい~」モグパクモグパク
海未「ふふっみんな仲良しですね」
...
花陽「ふぅ...お腹いっぱいです」
真姫「あれだけの量よく食べたわね...」
凛「ね、ねぇ...お母さん達が...」
絵里「あら、お酒に酔って寝ちゃってるわね」
真姫「いいわ。このまま泊めちゃいましょう」
希「え?じゃあ、うちらもこのまま泊まるの?」
真姫「構わないわよ」
凛「やったー!お泊まりにゃー!」
海未「お母様...お酒弱いのに...」
ことり「お母さ~ん...酒瓶持ったまま寝ないでよぉ...」
真姫「ちょっと、この方達を寝室まで運んでくれる?」
使用人「かしこまりました」
凛「凛はまだ眠くないなぁ...なんか遊びたいにゃ!」
絵里「私も凛に賛成よ!」
希「絵里ちは暗くなるのが怖いだけやんなぁ」
海未「お可愛いこと...」クスッ
穂乃果「...」スタスタ
ことり「あっ...」
廊下
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「...ん?」
ことり「どこに行くの?」
穂乃果「ちょっとお散歩。暑くなっちゃった」
ことり「あ、じゃあことりも行く」
穂乃果「ごめんね、ちょっと1人になりたいんだ」
ことり「え、えっと...じゃあちゃんと携帯持ってって!夜は危ないから!」
ことり「えっとえっと、はい!穂乃果ちゃんのけいた「ことりちゃん」
穂乃果「これ、みんなに渡して」グイッ
ことり「えっ...?」ギュッ
穂乃果「じゃあね」タタタッ
バタンッ
ことり「行っちゃった...」
ことり「あ、携帯渡してなかった...」
ことり「これなんだろう...手紙?」
ことり「みんなー」タタタッ
リビング
ことり「これ、穂乃果ちゃんから...」
にこ「なに?手紙?」
凛「今更...」
希「とりあえず読んでみよか」ピリピリ
花陽「...」
...
ことり「はぁはぁっ...!」タタタッ
ことり「ほのかちゃ...!穂乃果ちゃん!」タタタッ
ことり「穂乃果ちゃんどこ...!?どこにいるの!?」
ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!!」
数分前
西木野家
希「えっと...」ピリピリ
μ'sのみんなへ
今更手紙を書いてごめんなさい。
どうしても伝えたいことがあって書きました。
私はみんなのことが好きでした。いつも仲が良くて、楽しそうで。そんなみんなが羨ましかったです。私はなんとなく、その輪の中に入れてないような気がしていて...
そんなとき、凛ちゃんと付き合って、私が望んでいたみんなと仲良くなるということが叶って、私はつい、私利私欲の道に走ってしまいました。
結果、凛ちゃんと花陽ちゃんの仲を悪くさせて、みんなに迷惑をかけました。
私がμ'sのメンバーの中に望まれていないのは、なんとなく気づいていました。
むしろ、嫌われていたんじゃないかなと思います。自業自得だって分かっています。
みんなと過ごした日々は忘れられません。
カラオケに行ったこと、アニメイトに行ったこと、公園で遊んだこと...本当に楽しくて、自分には勿体ない日々だと思っていました。
しかし、そんな贅沢な毎日が当たり前になって、みんなを大切にすることができていませんでした。本当にごめんなさい。
私はみんなのことが大好きです。信じてくれなんて言いません。知っておいてください。
みんなのことが大好きだから、私はずっとみんなとの思い出の場所に居ます。
楽しい日々をありがとう。
みんなのことずっと大好きだよ。
穂乃果
絵里「穂乃果...」
真姫「穂乃果...こんなのこと考えてたのね...」
にこ「そんな...私達...ずっと最低なことをしてたのね...」
希「でも、ずっと思い出の場所に居ますってどういうこと?」
凛「思い出の場所って言ったっていっぱいあるし...」
花陽「...」
ことり「穂乃果ちゃん...一体どこに...」ツルッ
ガシャン!
ことり「あ!穂乃果ちゃんの携帯落としちゃった...!」
絵里「大丈夫?画面割れてない?」
ことり「大丈夫だけど...電源入れちゃ...え?なにこれ?」
海未「どうしたのですか?」ノゾキコミ
海未「これは...日記?」
ことり「そんな...穂乃果ちゃん...!穂乃果ちゃん!」ダッ!
希「あ!ことりちゃんどこ行くんや!」
真姫「ちょっと!夜は危ないわ!」
海未「一体何が書かれて...」
みんなと遊んだり、歌ったり練習したり。
どれも私の特別な日々。
どれも私の大切な仲間。
私の居場所。それがμ's
大切な仲間を傷つけた。だから嫌われた。
当然なのは分かってる。
でも、こんなの耐えられない。
ごめんね。ごめんね。
私が弱いの分かってる。
でも、こんなの無理だよ。耐えきれないよ。
花陽ちゃんに頼ることもできない
私頑張ったでしょ?ちゃんと笑ってたでしょ?
みんなが私抜きで遊んでても文句言わなかったでしょ?
頑張ったから、もういいよね
私、ちょっと疲れちゃった...
これからずっと思い出と一緒にいるの
ずっと、みんなとの思い出の場所に...
お父さん、お母さん、雪穂
今までありがとう
最低なことをする私を許してください
みんなのこと大好きだよ
花陽「こ、これって...!」
真姫「じ、じさ、自殺するつもりなの...!?」
絵里「穂乃果!穂乃果ぁ!」ダッ!
にこ「みんなで手分けして探すのよ!思い出の場所!行ったことある場所に!」
凛「うん!」タタタッ
花陽「わ、私のせいだ...!私の、せい...うっうぅ...」グスン
海未「泣いてる場合じゃないです!花陽!自分のせいだと思うのなら探しなさい!行きますよ!」
花陽「う、うん...!」タタタッ
...
穂乃果「だからしゅーんとーしーないでー」
穂乃果「ねーはーなし聞くよー」
穂乃果「友情ーノーチェンジ...」
穂乃果「だい...じょうぶ...だよ...」グスッ
穂乃果「よいしょっと」ガラララ
穂乃果「警備員さんとかいないかなぁ...」
...
ことり「思い出の場所...!思い出の場所!」ハァハァ
ことり「思い出の場所なら...部室?ううん。みんなと過ごした時間が一番長いのは...屋上!」
ことり「穂乃果ちゃん待って...!置いてかないで...!!」タタタッ
...
穂乃果「部室...綺麗に物がなくなってるなぁ...にこちゃんが全部持って帰ったもんね」
穂乃果「...あの手紙読んだだけじゃ分かんないだろうな...ゆっくり行こ...」テクテク
穂乃果「この階段登るのも最後か...」
...
学校
ことり「正門が開いてる...!穂乃果ちゃん、やっぱり屋上に!」
ことり「あ!その前にみんなに連絡しなくちゃ!」
...
希「分かった!すぐ行くね!」
絵里「みんな!屋上よ!急いで向かうわよ!」タタタッ
海未「穂乃果...!穂乃果...!」ハァハァ
凛「うぅ...穂乃果ちゃん...!穂乃果ちゃん!」
...
屋上
穂乃果「わぁ...こうやって見るとやっぱり高いなぁ...」
穂乃果「でも、ちゃんと覚悟決めてきたからね」
穂乃果「...だってー可能性ー感じたんだ」
穂乃果「そうだーススメー」
穂乃果「後悔したくない目の前にー僕らのー道があるー...」
穂乃果「...やり遂げたよ...最後まで...」
穂乃果「頑張ったら...疲れちゃったよ...」
穂乃果「花陽ちゃん...ずっと大好きだよ。みんなのことずっとずっと大好き」
穂乃果「あぁ...私は幸せ者だ...」
穂乃果「こんな星空の中...逝けるんだから...」
穂乃果「あはは...」
穂乃果「あはは...!あはははは...!!」ポロポロ
バタン!
穂乃果「!?」
ことり「穂乃果ちゃん!!」ゼェゼェ
穂乃果「こ、ことりちゃん...なんでここが...」
ことり「ごめん...ね...」ハァハァ
ことり「携帯...落とした拍子に中身見ちゃって...」ハァハァ
穂乃果「あぁ、なるほどね...」
ことり「穂乃果ちゃんダメだよ!こんなのダメ!」
ことり「なんできついって言わないの!?辛いって言わないの!?私は穂乃果ちゃんの味方だよ!!」
穂乃果「前に...私が言ったよね?μ'sに誰かが入れば誰かが抜ける...」
穂乃果「凛ちゃんの次は私の番なの」
穂乃果「でもそれに、私は耐えられない。だから...逃げるの」
ことり「そんなのずるいよ!ずるい!お願い穂乃果ちゃん考え直して!」
ことり「穂乃果ちゃんが死んじゃったら...悲しむ人がたくさんいるって分かってよぉ...!」ポロポロ
ことり「私の大切な親友が死んじゃったら...悲しいよ...!悲しいよぉ!」グスグス
穂乃果「じゃあ、ことりちゃんも一緒に死ぬ?」
ことり「えっ...」
穂乃果「無理でしょ...?」ニコッ
穂乃果「大丈夫。私はいつでもここにいるの!ここでずーーとみんなと一緒にいるの!」
穂乃果「みんな大好き!大好き!!大好き!!!」
穂乃果「ここに来ればいつでも私に会えるんだよ!みんなもそれを望んでるでしょ!?」
穂乃果「私なんかいなくなった方がいいんだって!みんなそう思ってたんでしょ!?」
ことり「穂乃果ちゃん...やめて...!」
穂乃果「裏切られたからってみんなのこと嫌いになれるわけがない!でも!耐えきれるわけもない!」
穂乃果「もういいの!もういいの!私は1人がお似合いなんだ!!」
ことり「...っ!穂乃果ちゃん...」タタタッ
穂乃果「な、なに...」
ことり「穂乃果ちゃん...」ギュウウ
穂乃果「こ...とり...ちゃん...離してよ...こんな所にいたら危ないよ...?」
ことり「穂乃果ちゃんが考え直してくれるまでずっと抱きしめる!」ギュウウ
ことり「聞いて穂乃果ちゃん!あの手紙読んだ後、みんな反省してたよ!穂乃果ちゃんのことを嫌いだったわけじゃないんだよ!」
ことり「今ならまだやり直せるよ!私がずっとそばに居る!」
ことり「辛かったら話して!頼って!全部受け止めるから!穂乃果ちゃんの痛みも苦しみも、全部半分こするの!」
ことり「私は穂乃果ちゃんのこと...大好き!!!」
ことり「一番だよ!私の一番大切な人!ずっとずっと一緒だから!!だから!!」
ことり「生きることを!!諦めないで!!!!」
ことり「はぁ...はぁ...」
穂乃果「ことりちゃん...」ポロポロ
穂乃果「ことりちゃん...」ポロポロ
穂乃果「ことりちゃん...!」ギュウウ
ことり「穂乃果ちゃん...!」
穂乃果「ごめんね...!私弱くて...!」
穂乃果「大切な人が、大切にしてくれる人がこんなにも近くにいたのに...!!」
ことり「ううん!私嬉しいよ...!穂乃果ちゃん...ずっと一緒だよ!」
穂乃果「うん!!ことりちゃん大好き!!」
ことり「私も!私も穂乃果ちゃん大好き!!」
穂乃果「ずっと一緒だよね!」
ことり「うん!穂乃果ちゃんは大切な親友だよ!」
穂乃果「うん!もうずっっっっと」
グイッ
穂乃果「離れないから...ね?」ニコッ
ことり「え」
フワッ
穂乃果「ずっと...一緒...」
ことり「おち、ちゃ」
...
絵里「はぁっはぁっ」タタタッ
希「お願い...!間に合って!」
バタン!
凛「穂乃果ちゃん!」
花陽「穂乃果ちゃん!!」
真姫「穂乃果ァ!」
絵里「だ、ダメ、間に合わな...」
海未「い、嫌だ!嫌だぁぁぁ!!」
海未「ことりぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
海未「穂乃果ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
穂乃果「ふふっ」ギュウウ
ことり「みん、な」
ことり「な、なんで 離し て」
ことり「ほの か ちゃ ん 」
グチャッ
海未「あ、ああ、あ あ あぁ ぅぁあ 」
海未「あぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
数日後
墓地
絵里「...ことり」
希「ことりちゃん...元気...?」
にこ「ことり...!ことりぃ...!」ポロポロ
絵里「ごめん...!ごめんなさい!ごめんなさい!」
希「絵里ち!」
絵里「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
希「絵里ち!もう帰るよ!」
絵里「あの時...!助けてあげられなくて...!ごめんなさいっ...!!」ポロポロ
にこ「うっ...うぅ...うぁぁぁん!」グスグス
希「...ことりちゃん...」ポロポロ
...
凛「穂乃果ちゃん...久しぶりだね...」
真姫「地面の下は...寒いでしょう...?」
凛「かよちんは...もうふさぎこんで出てこれないみたいで...」
凛「海未ちゃんは...きっともう...」
真姫「うぅ...うぅぅぅ...」グスグス
真姫「なんで...こうなったのよぉ...!!」
...
花陽「だってー可能性ー感じたんだ」
花陽「そうだーススメー」
花陽「ふふっ穂乃果ちゃん。大好きだよ」
花陽「うふふっふふっあはははははは」
看護師「は、花陽ちゃん...?何か面白いことあった...?」
花陽「ううん!穂乃果ちゃんが大好きだって思うと思わず笑っちゃうの!」
花陽「あはははははははははは!!!」
看護師「...花陽ちゃん...」
...
海未「穂乃果もことりも死んでしまいました」
海未「当たり前です。あんな高さから落ちて、助かるわけがありません」
海未「私も、もうダメみたいです」
海未「私も、疲れてしまいました」
海未「μ'sのみんなはたくさん励ましてくれました。ずっと一緒だと言ってくれました」
海未「それでも私の心は穂乃果とことりと共にあるのです。私は穂乃果とことりのいない人生などいらないのです」
海未「あぁ...早く会いたい...」
海未「私はきっとおかしいのです」
海未「でも、仕方ないのです」
海未「全部全部、自業自得だから」
海未「穂乃果、ことり。私もすぐ、そっちへ行きますよ」ニコッ
海未「大好きです。穂乃果...ことり...」タタタッ
海未「あい して ま す」
グチャッ
...
穂乃果「自業自得だとしてもみんなに裏切られるなんて思ってなかったよ」
穂乃果「私、みんなのこと信じてたのに」
穂乃果「でも、これで海未ちゃんもことりちゃんもずっと一緒だね」
穂乃果「早く、他のメンバーも来てくれないかなぁ」
穂乃果「...みんな私のこと裏切ったんだから、私が死んだ苦しみを一生背負って生きてもらってもいいけどね...」ニコッ
穂乃果「きっと私は...最初から壊れていたんだ」
穂乃果「凛ちゃんを利用したあの日から、ずっと罪を重ねてた。でももう終わったの」
穂乃果「ゆっくり...休むの...」
穂乃果「私ね、本当に本当にみんなのこと大好きだった」
穂乃果「みんなのこと信じてた」
穂乃果「友達だと...思ってた...」
終わり
終わりです。
読んでくださった皆様ありがとうございました。
多少、不快感の多い物語になりました。オチが面白くないかもしれませんが、ご了承ください。
このSSまとめへのコメント
割りとにこもクズなきはするけどな。
穂乃果ちゃん以外の全員、クズの集団だな。
穂乃果ちゃんのおかげで結成できたのに