モバP「翠と美由紀とブリノワと」 (12)
前作:翠「美由紀ちゃんと」~翠「美由紀ちゃんと」美由紀「菜帆ちゃんと!」、モバP「しあわせやなせ」など
美食組が皆仲良いけど特に翠さんと美由紀ちゃんが仲良いとだけ思ってくれてれば
短い
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朝
神社
美由紀「初詣~♪はっつもうで~♪」
翠「さすがに、人が多いですね...」
千秋「まあ元旦の朝だもの。人が多いのも仕方ないわ」
翠「この日に参拝できるだけでもありがたいですね...新年をしっかりと始められます。Pさんには感謝ですね」
千秋「ふふっ、そうね...ところで、そのPさんはまだかしら?」
翠「まだお仕事中だとか...ですが、終わったらすぐに来るとのことで」
美由紀「二人とも、こっちこっちー!」
翠「ああっ、美由紀ちゃん。そんなに走ると振袖が汚れてしまいますよ」
美由紀「あっ、そっか!」
千秋「ほら、柳瀬さん。早速ここが汚れてるわよ...」スッ
美由紀「えへへ、ありがとう千秋ちゃん!」
千秋「淑女たるもの、おしとやかにする時はおしとやかに。ね?」
美由紀「はーい!」
千秋「ふふ、いい返事ね」ナデナデ
美由紀「えへへ、くすぐったいよ~」
翠「...」ぷく
美由紀「? 翠ちゃん?」
翠「」ハッ
翠「い、いえ。なんでもありません...」
千秋「?」
美由紀「ねえねえ、二人の振袖とーってもきれいだね!」
翠「ふふ、そうでしょうか?お家にあった物を着てきたのですが...」
美由紀「それにすっごく似合ってるもんね!いいな~みゆきもそんな風に似合うおとなになりたいな?」
千秋「大丈夫よ、柳瀬さん。あなたも頑張っていればいずれ立派な大人になれるわ。きっと」フフッ
美由紀「えへへ...千秋ちゃん、ありがと!よーし、みゆきも頑張らなくっちゃ!」
翠「頑張ってください、美由紀ちゃん♪」
美由紀「うん!...あっ、あそこ見て!おみくじがあるよ!」
翠「そうですね...せっかくですから、行ってみましょうか」
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翠「なんだかこうやっておみくじを引くのも、久しぶりな気がしますね」
千秋「そうね...参拝はするけど、引くことはほとんどなかったわ」
美由紀「二人ともおみくじあんまり引かないんだ?」
翠「はい...昔は引いていたのですが、大きくなるにつれて忘れるようになっていきましたね」
美由紀「昔...翠ちゃんの子どもの時かあ。きになるなぁ」
翠「む、昔の私ですか?」
千秋「ふふっ、たしかに少し気になるわね。翠さんは昔から天然だったのかしら?」クスッ
翠「そ、そんなことありませんよ!」
美由紀「一回だけ写真では見たことあるけど、どんな風だったかはわかんないなあ」
千秋「あら、写真があるの?」
美由紀「うん!えっとね、えっと...かわいかったよ!」
翠「も、もう美由紀ちゃん!」
美由紀「お人形さんみたいな感じなの!こう、ちょこんと椅子に座っててね!」
翠「は、恥ずかしい...」
千秋「ふふっ...これは、また今度持ってきてもらわないとね?」
翠「うう...い、一枚だけですよ?」
美由紀「さて、と...すいませーん!」
巫女「はい、あけましておめでとうございます」
美由紀「えっと、おみくじください!」
巫女「では、一枚100円お納め下さい」
美由紀「うん!えーっと、あれ...?」
翠「ふふ、美由紀ちゃん。お財布は私が預かってますよ」
美由紀「あ、そうだった!」
翠「えっと、ここにたしか...」ゴソゴソ
千秋「いいわよ翠さん、ここは私が出すわ。はい、柳瀬さん」チャリン
美由紀「わー!ありがと千秋ちゃん!」
翠「むむ...」ぷくー
千秋「せっかくだし私たちも一枚、引きましょうか...翠さん?」
翠「...はい、千秋さん」
美由紀「じゃあ、みゆきから引くね!むむむ...」ジャラジャラ
カラン
翠「これは...十四番、ですね」
巫女「ありがとございます...はい、ではこちらになります。どうぞ...」スッ
美由紀「じゃあえっと、はい!翠ちゃん」
翠「はい。では...いきます」スゥー キリッ
翠「...」ジャラジャラ
千秋「凄い集中力ね...」
美由紀「ここは集中いるのかなー?」
カラン
翠「...五番、ですか」
巫女「はい、ではこちらになります」スッ
翠「ありがとうございます」
千秋「じゃあ、あとは私ね...」ジャラジャラ
カラン
千秋「...二十六番ね」
巫女「では、こちらですね...」スッ
美由紀「ありがとー!ねえねえ二人とも、どうだった?」
翠「私は...吉、ですね」
千秋「...あら、凶だったわ」
翠「では、ここから運気が上昇していく...ということですね」
千秋「ええ...そう、考えておきましょうか」フフッ
美由紀「千秋ちゃん、みゆき大吉だったから...みゆきの運、分けてあげるね!」
千秋「ふふ...その気持ちだけでも十分よ。ありがとう柳瀬さん」
美由紀「うん!」
翠「...むむ」
美由紀「じゃあ、お参りしにいこっか!」
千秋「そうね...行きましょうか」
翠「...」むー
千秋「...翠さん?」
千秋(何かあったのかしら?)
美由紀「...翠ちゃん、いこー?」ギュッ
翠「...あっ、はい!」
千秋(...ふむ)スッ ピッピッ
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ガヤガヤ
美由紀「うわぁ...人が、えーっと...いっぱいならんでるねー」
翠「しばらくの辛抱ですよ。待つのもまた醍醐味です」
美由紀「うーん、それもそっか」
翠「美由紀ちゃん、寒くありませんか?」
美由紀「ううん、大丈夫!」
千秋「あまり体を冷やさないようにね。風邪をひくと大変だから...」
美由紀「平気だよ!みゆき、こーんなに元気だからね!」ピョンピョン
翠「ふふっ、頼もしいですね」
千秋「...柳瀬さん、本当に元気なのね」フフッ
翠「千秋さん?」
千秋「以前一緒にユニットを組んだ時はそんなに深く話せなかったから...こうしてしっかりと話すことができて、よかったと思っているわ」
美由紀「そうだね!北海道のユニット、あれも楽しかったよね!」
千秋「懐かしいトークはできたけど...故郷の話がメインだったから、柳瀬さんをここまでよく見れていなかったわね」
美由紀「でも、懐かしいお話ができてよかったなー!こっちに来てから、あんまりできなかったからね!」
千秋「それは確かに、そうだったわね。久しぶりに地元の会話ができて、良かったわ」クスッ
翠「なるほど...お二人とも、同じ出身だったんですね」
美由紀「うん!」
千秋「北海道はいい所よ。翠さんも一度来てみたらどうかしら?」
翠「ええ、機会があればぜひ...」
美由紀「翠ちゃん、もし来たらすべっちゃわないようにね!」
翠「も、もう美由紀ちゃんったら!」
千秋「フフ...」PiPiPi PiPiPi
千秋「おっと...ごめんなさい、Pさんからだわ。...ちょっと外すわね」
翠「はい。では待ってますね」
美由紀「...ねえ、翠ちゃん?」
翠「どうしましたか?美由紀ちゃん」
美由紀「なんだか今日、むーってしてなかった?」
翠「えっ...?」ドキッ
美由紀「みゆきの気のせいかもしれないけど...もし何かあるんだったら、みゆきに言ってね?」
翠「い、いえ。そういうわけではなく...」
美由紀「あのね、みゆきも翠ちゃんに悲しくなってほしくないから...」シュン
翠「み、みゆきちゃん...その...」
翠「......恥ずかしい話なのですが、私...嫉妬してしまって」
美由紀「しっと?」
翠「...はい。いつも私が美由紀ちゃんに色々してあげていましたから...その、今日は千秋さんが色々してくれてましたよね?」
美由紀「うん...」
翠「それを見てると...その、なんだか寂しい気分になってしまいまして」
翠「私自身、初めての気持ちなのかもしれません...いけませんね、こんな気持ちを抱いてしまっては...」
美由紀「...翠ちゃん!」
翠「は、はい!」
美由紀「えっとね、翠ちゃんはいつもみゆきのこと優しくしてくれるから!」
翠「美由紀ちゃん...」
美由紀「だからね、えーっと...今日は千秋ちゃんがいっぱいよくしてくれたけど、いつもは翠ちゃんだから...」
美由紀「あ、でも千秋ちゃんがだめってわけじゃなくて...えーっと...」ムムム
翠「み、美由紀ちゃん?」
美由紀「えーっと...うん、えいっ!」ギュッ
翠「わわっ、美由紀ちゃん...あったかい手、ですね」ギュッ
美由紀「えへへ、翠ちゃんの手はつめたいね!」
美由紀「翠ちゃん、手が冷たい人は心があったかい人なんだよ?」
翠「心、ですか」
美由紀「うん!だから翠ちゃんはとっても優しいんだよ!いつもみゆきのこと見ててくれるもんね!」
翠「...」
美由紀「翠ちゃんがそう思っちゃったのも、みゆきのこと大事にしてくれてるってことだから...みゆき、とーってもうれしいよ!」
美由紀「だから大丈夫!翠ちゃんはダメなんかじゃないよ!」
翠「み、美由紀ちゃん...!」
美由紀「ふふっ、翠ちゃん!ほら、順番が来たよ!いっしょにお参りしよ?」
翠「はい♪...ですが、千秋さんがまだ...」
千秋「私ならここよ?」
美由紀「あ、千秋ちゃん!」
翠「千秋さん、おかえりなさい。...あら?Pさんはどこへ?」
千秋「後から来て前に並ぶのはずるいからって、一番後ろにならんでるわ」
翠「成程...」
千秋「ともかく、もう順番ね...お賽銭は貰ってきたわ。はい、二人とも」チャリン
翠「ありがとうございます、千秋さん」
美由紀「ありがとう千秋ちゃん!」
翠「では、お参りしましょうか...今年一年の発展と」
千秋「私たちブリヤント・ノワール、プラス?」チラッ
美由紀「MIYUKI、がだいせいこうしますように!」
パンッ
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帰り道
車内
ブロロロロ
美由紀「すー...」ムニャムニャ
モバP「はは、昨日はもしかして寝れなかったのかな?ぐっすりじゃないか」
翠「美由紀ちゃん、元気いっぱいでしたからね」
千秋「ふふっ、なんだか新鮮ね...あまりこういう元気な子と一緒にいることはなかったから」
翠「...あの、千秋さん。一つ謝りたいことが...」
千秋「...なにかしら?」
翠「私...千秋さんに嫉妬してしまっていまして」
千秋「嫉妬、ね」
翠「はい。その...美由紀ちゃんと仲良くしてるところを見てると、嫉妬心を抱いてしまい...」
翠「言わないままでいるのは失礼であるかと思いましたので...その、お恥ずかしいのですが...」
千秋「...フフッ」
翠「ち、千秋さん?」
千秋「翠さんがそう思うほど、柳瀬さんのことを大事に思っているなんてね...それはそれで、私が柳瀬さんに嫉妬してしまうかもしれないわ」クスッ
翠「美由紀ちゃんにですか?」
千秋「ウフフ、半分冗談よ。...柳瀬さんがとってもいい子なのは私もよくわかってるから、そう思うのもわかるわ」ナデナデ
美由紀「すー...えへへ...」ムニャムニャ
千秋「この子を見ていると...奮い立つものがあるわ。もっと己を磨いて、柳瀬さんの目標となる立派な人になろう、とね」
翠「...はい、私もです。この純粋な美由紀ちゃんの曇る顔なんて見たくはありませんから...ね」
モバP「うんうん、美由紀を二人と組ませて正解だったようだな」
千秋「Pさん、この経験...必ず物にして見せるわ。見ていて頂戴?」
モバP「おう、楽しみにしてるなー」
翠「美由紀ちゃん、今回のイベント...また一緒に頑張りましょうね♪」ナデナデ
美由紀「むにゅ...えへへ♪」
終
終わりです
翠さんと美由紀ちゃんは、公式に組み合わせとして認識されているのでしょうか。だとしたら良いですね。
依頼出します。
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