奈緒「おっと忘れてた、今週の魔法少女ハートフルままゆを見ないと」 (38)

――深夜、神谷家(奈緒の部屋)

奈緒「おっと、もうこんな時間か……今日もまほまゆ見るか……」

奈緒「でも今日は予告見る限りアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージとのコラボ回だからなー。コラボ回って大体は糞回だったりするから見てもな……」

奈緒「いや、でも何かストーリーが進むかもしれないし、一応見るか」


奈緒「さて、まほまゆがはじまったな……」


――
――――

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483764437

『前回までのお話し』


――マジカルランド、お城(王の間)


魔物「ぴにゃああああああ!!!!」

ドガアアアアアンッ!!!!

まゆ「きゃああああっ!!」

瑞樹「な、なんてパワーなの……!」

美優「これが……魔物の本当の力……」

ふじとも「みんな!!」

あずき「これがぴにゃこら太改造大作戦♪」

忍「65535体のぴにゃこら太を犠牲にして作ったこのぴにゃなら……」

柚「魔法少女なんてイチコロだからね!」

もりくぼ「ど、どうしてこんなことになってしまったんでしょうか……も、もりくぼにはワケがわからないんですけど……」

まゆ「そんな……で、でも、まゆたちは負けられないんです……!」

ふじとも「このままじゃ……そうだわ、みんな! 今こそアレをやるチャンスよ!」

瑞樹「あ、アレを!?」

まゆ「でも……練習は1度も成功しなくて……」

美優「もし失敗したら……私たちの身体はバラバラに……」

ふじとも「大丈夫よ! みんなは魔法少女なんだから……自分の力を信じて!」

まゆ「そうですね……わかりました。ミズキ、ミユミユ! いきますよ!」

……
…………



『第35話 悪辣な罠! 魔法少女、自分たちとの戦い!』

――事務所


輝子『し、新番組が始まったぞ、輝子の寿司……』

響子『この番組は、毎週この時間に輝子ちゃんがオススメする茸でお寿司を作って、寿司職人コンクールに挑戦する番組になります♪』



まゆ「打ち切りにならないか心配な番組タイトルですねぇ……」

ふじとも「今日の運勢は……むっ、小吉……」

まゆ「あっ、見てくださいふじともちゃん、いまテレビ画面にアイドルマスターシンデレラガールズから来た五十嵐響子ちゃんが出てますよぉ」

ふじとも「へぇ、あの人気ゲームの?」


響子『それではCMの後、さっそくお料理をはじめたいと思います!』


……
…………

――CM

菜々「全国のプロデューサーのみなさん! ウッサミーン!」

菜々「ただいまアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージではとっても楽しいゲーム内イベントが開催されています!」

菜々「新曲『命燃やして恋せよ乙女』をプレイしてイベント限定SRの楓さんをゲットしちゃいましょう!」


http://i.imgur.com/2SZyfI0.png


菜々「いやーみなさん美人ですね! どうしてナナがこのメンバーに混ざっているのか理解できません! 参考画像の都合上一部見切れてますけどそこは気にしないでください!」

菜々「え、その本人たちはどこにいるのかって? ああ、それなら……」チラッ


楓「……」

美優「……」

早苗「……」

心「……」


菜々「あそこです。全員飲みすぎ飲まされすぎでダウンしています」

菜々「事故現場みたいな状況ですけど、みなさん寝ゲロの海に沈んで死体にように眠ってます。ちなみに部屋の中は凄く酸っぱい臭いがします。ナナも貰いゲロしそうです」

菜々「まあそれはいいとして……プロデューサーさん、是非ぜひナナたちをプロデュースしてくださいね☆」


……
…………

――事務所


響子『完成したお料理はこちらでーす』

輝子『じ、事前に準備するなら、このスタジオのセットって必要ないような……』



まゆ「まゆもお料理番組とか、やってみたいですねぇ」

ふじとも「マグロの解体ショーとか?」

まゆ「ふじともちゃんは何が言いたいんですか?」


『臨時ニュースです』


まゆ「あら?」


『本日午前11時、新宿3丁目駅前で未確認生命体が目撃されました』

まゆ「また魔物が……!」

ふじとも「まゆちゃん! 今すぐ新宿に――」

『ですが、マジカルミズキの活躍により負傷者は0人、周辺被害につきましては――』

まゆ「えっ、川島さんが?」

ふじとも「今日は外で仕事だったもんね。途中で新宿に寄って倒したのかしら?」

まゆ「でも川島さんたちは今日のお仕事はお台場だったはずですよぉ……」

ふじとも「サボったんじゃない?」

まゆ「そうかもしれませんね」

ガチャッ!


瑞樹「たっだいまー♪」タタタッ!

もりくぼ「つ、疲れたんですけど……」

美優「ただいま戻りました……撮影、思ったよりも早く終わったので」

ふじとも「あ、噂をすればなんとやらね!」

まゆ「おかえりなさい。川島さん、ニュース見ましたよぉ。新宿に出た魔物をマジカルミズキが倒したって報道されていましたよ」

瑞樹「え? 私たち、今日は1日中お台場にいたけど」

まゆ「え?」

ふじとも「でもついさっきのニュースでやってたわよ」

もりくぼ「おかしいんですけど……」

美優「もしかして……私たち以外の魔法少女が、魔物を倒したのかもしれません……」

ふじとも「ということは……マジカルミズキに良く似た魔法少女が魔物を倒したことで、マスコミがその魔法少女をマジカルミズキだと勘違いしたことになるわね」

まゆ「また魔女による魔法少女詐欺ですかぁ……まゆ以外にちゃんとした魔法少女がいないじゃないですか」

瑞樹「でも私たち以外に魔法少女がいるなら心強いわ。会って話してみたいわね」

美優「そうですね……大神官穂乃香との戦いも激しくなってきていますし……私たちと一緒に戦ってもらえれば……」

ふじとも「それじゃあその魔法少女を探しにいきましょう! 早速新宿に行くわよ!」

まゆ「ふじともちゃんは相変わらず元気ですねぇ」

ふじとも「当然でしょ、この戦いはマジカルランドの未来が掛かってるもの! あたしのスピリチュアルパワーも絶好調よ!」

瑞樹「ちょ、ちょっと待って、せめて1時間くらい休憩させてくれないかしら……仕事が終わったばかりだから疲れてるのよ……」

もりくぼ「か、川島さんも若くないので、労ってあげないとダメだと思うんですけど……」

ふじとも「そ、そうね……あたしばかり先走っちゃったらダメね。わかったわ」

……
…………

――新宿


「いやぁ、あれは間違いなくマジカルミズキだったよ! 可愛かったなぁ……」

「私たちを助けてくれたもの! 中央線がマジカルミズキの攻撃で吹き飛んじゃったけど」

まゆ「それあなたたちは大丈夫かもしれませんけど中央線に乗ってた人たちは被害に遭ってますよね?」

もりくぼ「こ、これが事実なら大変なことなんですけど……!」



「マジカルミズキはのぅ……わしが横断歩道を渡ろうとしたときに、一緒に歩いてくれたんじゃよ」

「歩道橋を渡るときも、荷物を持ってくれて助かってねぇ……」

美優「下町魔法少女みたいになっていませんか……?」

ふじとも「ていうか人を運ぶなら空飛べばいいのに」



……
…………

――スター○ックス店内


瑞樹「おかしいわ」

美優「おかしいです」

まゆ「おかしいですねぇ」

ふじとも「町行く人たち全員がマジカルミズキの名前を連呼してるわね」

瑞樹「やっぱり私そっくりのキュートな魔法少女が……」

まゆ「28歳なんですよねぇ……」

美優「ま、まあその、28歳とか、魔法少女っぽいかはともかく、マジカルミズキとほとんど瓜二つの魔法少女がいるってことですよね」

もりくぼ「で、でも1人くらいはマジカルミズキとは違う人かもって思ってもいいと思うんですけど……」

まゆ「やっぱり――」


キィィィィンッ!!


ふじとも「この感じ!」ビクッ!

瑞樹「いつものヤツね!」

まゆ「今日は早いですよぉ!」

もりくぼ「こんなに早いタイミングで魔物が出てくることって少ないんですけど……」オロオロ

美優「ち、近くにいますね……こんな町中で魔物なんて……」

まゆ「とにかく行きましょう!」

タタタタタッ!


ふじとも「あ、すみませんお会計、領収書も……え、支払はスタージュエルじゃダメ? ちょっと! 誰か戻ってきて! 誰か!!」


……
…………

――新宿駅前


魔物「ぴにゃっ! ぴにゃっ!」ズシンッ! ズシンッ!


ふじとも「見てみんな! 魔物が駅前で暴れている!」

まゆ「でも、今日はあのブサイク1匹だけですよぉ!」

瑞樹「そうね! しかも結界が出てる……周りに被害が出る前に倒しちゃうわよ!」

美優「はい、それじゃあへんし――」



???「えーいっ!」ヒューンッ!



まゆ「な、なんですかぁ!?」ビクッ!

もりくぼ「み、みなさん見てください、あそこの空……!」

瑞樹「あ、あれは……!!」

瑞樹?「あばれるわるい子は、マジカルミズキがゆるさないんだからっ!」

魔物「ぴにゃ?」

瑞樹?「町のみんなを困らせるなんてゼッタイにダメ!! わるい子はみずきの魔法でおしおきね!」ヒューンッ!

魔物「ぴにゃあああああ!!」

ズガガガガガガァンッ!!

瑞樹?「地獄の雷は……みずきのマジカル避雷針! ここに全部のかみなりパワーをあつめちゃうんだから!」

キュウウウウウウン!

瑞樹?「フルチャージ! ミズキライトニング!!」パアアアアアッ!!

ズガガガガガガァンッ!!

魔物「びにゃあああああ!!」

ドガアアアアアンッ!!!!

瑞樹?「マジカルミズキのだいしょうりー☆」



もりくぼ「……」

まゆ「魔法少女……」

美優「魔法少女……」

瑞樹「魔法少女……」

ふじとも「魔法少女……」


瑞樹?「ん?」クルッ

もりくぼ「こ、こっちに気付いたんですけど……」

まゆ「あ、あなたは――」


<ピポピポピポピポーン♪

真奈美「はーっはっはっはっは!! 驚いたかね、魔法少女たち!」

ふじとも「み、みんな! あそこのマックから幹部たちが出てきたわ!」

美波「ようやく私たちの餌に引っ掛かりましたね」

瑞樹「何の話?」

真奈美「何、そこにいる魔法少女のことさ」

瑞樹?「みずきのことだよ!」

まゆ「あの魔法少女は……」

真奈美「私たちの魔法少女だ」

ふじとも「あなたたちの魔法少女? 魔法少女があなたたちに味方するはずがないわ!」

真奈美「ふっ……まあいい、自己紹介だ。彼女は魔法少女、その名も……」



真奈美「マジカルミズキ、9歳だ」



まゆ「き、9歳……!!」

瑞樹(9歳)「そうだよ! みずきは魔法少女マジカルミズキ!」

瑞樹(28歳)「お、おかしいわよ! マジカルミズキ9歳なんて……そんなこと、分からないわ!」

ふじとも「いつの間にか表記に年齢が追加されている……!」

もりくぼ「年齢表記が追加されたことにより辛い現実から目を背けにくくなったと思うんですけど……」

美優「ど、どうして瑞樹さんが2人いるんでしょうか……?」

美波「ふふっ、それは私が持っている魔法道具……生き写しミラーでマジカルミズキをコピーさせてもらいました。この前飲み屋で見かけたので」ゴソゴソ

瑞樹(28歳)「い、生き写しミラー?」

ふじとも「それよりも魔法少女やってるときくらいは飲み屋に行かないでよ。イメージ崩れるし」

真奈美「そうだ。この道具は鏡に映した対象の人物のもっとも強い特徴を反転させてコピーを生み出す……」

真奈美「そう、マジカルミズキのもっとも強い特徴……それは年齢だ」

瑞樹(28歳)「おかしいでしょ!」

美優「なるほど……」

まゆ「たしかに、28歳で魔法少女を名乗るキツさ……これは最大の特徴といっても過言ではありませんねぇ」

ふじとも「しかもその特徴も負の具合が強いから、コピーされたマジカルミズキのほうが健全な魔法少女になっているなんて……!」

もりくぼ「お、恐ろしい道具だと思うんですけど、生き写しミラー……」

真奈美「ということだ。魔法少女の力を手に入れた私たちを倒せるかな?」

まゆ「そんなの関係ありませんよ!」

瑞樹(28歳)「そうよ! 本物は私なんだから!」

ふじとも「みんな、スタージュエルを!」ビュッ!

まゆ「いきますよぉ!」



「「「マジカルチェーンジ!」」」


パアアアアアッ!!!!


まゆ「魔法少女、ハートフルままゆ!」

瑞樹(28歳)「マジカルミズキ!」

美優「プリティーミユミユ!」

ザッ!

美優「魔法の力を希望に変えて!」

瑞樹(28歳)「私たち!」

まゆ「マジカルトリオ……」


「「「マジカルガールズ!」」」



瑞樹(9歳)「うー……わ、わたしもみんなで魔法少女のポーズやりたい……」グスッ……

瑞樹(28歳)「あ、ご、ゴメンね? 今度一緒にやろうね?」

瑞樹(9歳)「ホント!?」

まゆ「まゆとしても魔法少女らしいメンバーでやりたいと思っていたところですし……」

ふじとも「ちょっとみんな、色々思うところがあるのは分かるけど幹部が目の前にいるのよ! 真面目に戦って!」

真奈美「ふっ、隙を見せたな魔法少女たち」

美波「他の魔法少女が欲しいなら、いま出してあげますね♪」サッ!

もりくぼ「あっ! て、敵が生き写しミラーを構えたんですけど……!」

美優「え……」

美波「まずはあなたから!」パアアアアッ!

美優「きゃあああっ!!」

瑞樹(28歳)「ミユミユ!」

まゆ「ゆ、油断してましたぁ!」

真奈美「さあ、新しい魔法少女の誕生だ!」

シュウウウウウウ……


美優(艶)「うふふふ……私は魔法少女……セクシーミユミユ」

美優(清)「えええっ!?」


まゆ「なんだかいつもの衣装の具合が際どくなったミユミユが出てきましたよぉ!」

瑞樹(28歳)「というかアレ、色々見えてない?」

ふじとも「あれは……今度は魔法少女の見た目は色々とアレだったど清楚なミユミユをコピーしたから艶っぽいセクシーなミユミユが出てきたのね!」

もりくぼ「ま、魔法少女の姿になったミユミユはどの道ちょっとセクシーだったと思うんですけど……」

美優(艶)「あら、可愛い魔法少女たちがこんなにたくさん……お姉さんが遊んであげるわ♪」

美波「ちょっと私とキャラが被ってますね……」

真奈美「それも仕方が無いさ」

瑞樹(9歳)「わぁい! みずきの新しいお友達ね!」

瑞樹(28歳)「この流れは……魔法少女アニメによくある影の自分と戦う流れね……!」

まゆ「そ、そんな!」

ふじとも「それって魔法少女アニメよくある流れなの?」

真奈美「さて最後はハートフルままゆだ!」

美波「大人しくコピーされてくださいね♪」パアアアアッ!

まゆ「きゃあああっ! ま、まゆが、正統派魔法少女のまゆがコピーされちゃいますううううう!!」

瑞樹(28歳)「ままゆ!」

シュウウウウウウ……

ふじとも「あ、あれは……!」




まゆ(聖)「……私は、魔法少女ハートフルままゆ……すべての命を慈しみ、守るために魔法少女になりました」キラキラキラ

まゆ(聖)「人間や妖精、草花も……全てに命があります。まゆは尊い命を救うために生まれた魔法少女です」キラキラキラ



美優(清)「聖なる魔法少女……」

瑞樹(28)「慈愛に溢れた魔法少女……ままゆ……」

真奈美「驚いた……これは間違いなく魔法少女だ……」

美波「す、凄い聖なる力が……魔族である私の魔力がざわついて……!」

ふじとも「ままゆのコピー……こうなるのは必然だったのね……!!」

まゆ(闇)「おかしいですよぉ!」

もりくぼ(闇……!)

まゆ(聖)「あなたは……そうですか、本物のまゆですね。でも、まゆは本物と争うことなんてできません」

まゆ(聖)「命を奪うことなんて……まゆにはどうしてもできない……」

瑞樹(28歳)「命を奪おうとしない……ままゆなら、問答無用で切り刻んでるのに……」

まゆ(聖)「まゆはそんなことできません。どんな命でも、生きているならば代えがたい命なんですから」

美優(清)「命を慈しむ心……」

ふじとも「これが、魔法少女……!」

まゆ(聖)「ふじともちゃん、まゆはこれからも一生懸命マジカルランドのために頑張ります……だから、これからもよろしくお願いしますね」

ふじとも「ええ! あたしからもお願いするわ! これまで通り頑張りましょう、ままゆ!」フワフワ

まゆ(闇)「ちょ、ちょっとふじともちゃん!? 本物のまゆはこっちですよぉ!」

ふじとも「え、あれ……? でも魔法少女っぽいほうはこっちのままゆだし……あれ、どっちだったっけ」フワフワ

まゆ(闇)「どっちも何も、ついさっきまで隣にいたじゃないですか! 間違いようがありませんよ!」

もりくぼ「でもこっちのままゆのほうが……」

ふじとも「そうよね……魔法少女っぽいほうがあたしたちも納得できるっていうか……王国の上司たちもままゆの残虐ファイトっぷりには眉を顰めてたし」

もりくぼ「ままゆだけに眉を……な、なーんて……」

まゆ(闇)「」ブチッ!

まゆ(闇)「こんなこと、嘘ですよぉ! まゆは、まゆが本当のハートフルままゆなんです!」ジャキンッ!

ふじとも「ままゆ!?」

まゆ(闇)「偽者なんて……偽者なんてええええええ!!」ビューンッ!!

真奈美「しまった!?」

まゆ(闇)「死んでくださああああい!」

瑞樹(9歳)「きゃあああっ!」ブシャーッ!

瑞樹(28際)「ああっ! 9歳の私が切り刻まれて……!」

瑞樹(9歳)「う……」ドサッ

美優(艶)「ミズキ……!」

まゆ(闇)「あなたも死んでさあああい!」ザシュッ!

美優(艶)「うっ……く、はっ……」ポタッ、ポタッ……

ドサッ……

美優(艶)「……」

美優(清)「あ、わ、私が……刺されて、死……」ガクガクブルブル

まゆ(闇)「最後は……あなたですよぉ……!!」ギロッ!

まゆ(聖)「ままゆ、あなたは私を許せないんですね。でも、それでも私は……」

まゆ(闇)「死ねええええええ!!」シュパアアアアンッ!!

まゆ(聖)「あ、あ……ああああ……」ブシャ-!!

ドサッ……

まゆ(聖)「まゆは……まゆ……は……」ピクッ、ピクッ……

まゆ(聖)「……」

まゆ(闇)「はぁ、はぁ、はぁ……」

ふじとも「ま、ままゆが……首筋を切り裂いて……」ガクガクブルブル

真奈美「なん……だと……!」

美波「コピーした魔法少女たちをこんなにあっさりと……」

まゆ(闇)「あとは……あなたたちだけですよぉ……」

真奈美「くっ、このプレッシャー……彼女は悪魔か!?」

美波「ここは……撤退したほうがいいですね」フワッ

真奈美「そのようだ。魔法少女たち、今回の戦いは預けたぞ!」シュッ!


瑞樹(28歳)「逃げた……のね」

シュウウウウウ……

美優「コピーされた私たちの死体が消えて……」

まゆ「本物はまゆだけなんですよぉ……まゆが魔法少女なんですから……」

もりくぼ「恐ろしいんですけど……どっちが悪役か分からないんですけど……」

ふじとも「コピーが消えたついでに表記も直ったわね」

瑞樹(9歳)「う、ううう……いたい、いたいよぉ……」ハァ、ハァ……

瑞樹(28歳)「あれは!」

美優「あの子、まだ……」

まゆ「まだ生き残りがいたんですねぇ……」

瑞樹(9歳)「こ、こないで……こわい、こわいよぉ……」グスッ、グスッ

まゆ「安心してください、いまみなさんのところに送ってあげますよぉ」ニヤッ

瑞樹(9歳)「ヒッ……!」

瑞樹(28歳)「待ってままゆ!」

まゆ「ミズキ……!」

瑞樹(28歳)「確かにこの子は、私のコピーで……私たちの敵かもしれない。だけど、この子はただ魔法少女になりたかっただけなのよ!」

瑞樹(28歳)「小さい頃に、テレビで見た魔法少女のようになれたら……小さな頃にそんなことを思っていた私の、願いが叶った姿がこの子なの……」

ギュッ……

瑞樹(9歳)「あ……」

瑞樹(28歳)「だからままゆ、この子は……この子だけは……!」

まゆ「……」

美優「……いま、怪我を治してあげますね。もう痛くありませんよ」パアアアアアッ!

瑞樹(9歳)「あったかい……おねえちゃん……」

まゆ「……分かりました。まゆも小さい女の子の命を奪うことなんてしたくありません。今回は、見逃してあげます」

ふじとも「完全に悪役じゃないの……」


……
…………

――数日後、事務所

瑞樹(9歳)「はいどうそプロデューサーさん、コーヒーです♪」

P「お、ありがとうなみずきちゃん。もう少しで昼休みだから、後でご飯食べにいこうか」

瑞樹(9歳)「うんっ! みずき、待ってるね!」タタタタッ!


瑞樹(28歳)「ごめんなさいね、この子の相手もしてもらっちゃって」

P「いえいえ、川島さんの親戚の子なら別に……それに、みずきちゃんもいい子ですしね。大きくなったら可愛くなるだろうなぁ」

瑞樹(28歳)「いやだわ、そんなに褒めなくてもいいのよ♪」

P「え? いや川島さんの話しじゃなくてみずきちゃんのことなんですけど」

瑞樹(28歳)「えっ!? あ、あらやだ、そうよね!」

P「ははは……ところで川島さん、何だか最近28歳感が増してきてると思うんですけど、何かありましたか?」

瑞樹(28歳)「何か言ったかしら?」

P「いえ、何も」


まゆ「……」

美優「どうしたの、まゆちゃん……給湯室で包丁なんて握り締めて……」

まゆ「さあ、どうしてでしょうかねぇ……うふっ、うふふふ……」

美優「まゆちゃん……?」


まゆ(やはりあのとき、息の根を止めておくべきでした……まゆのPさんに近付くなんて、近付くなんて……まゆのPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさん……)



ふじとも「あれ、もりくぼちゃん荷物なんてまとめてどうしたの?」

もりくぼ「いえ……この後恐ろしいことが起こりそうなので、もりくぼはしばらく国に帰ろうかと思って……」



つづく

……
…………

『次回予告!』


まゆ「誰か! 生き残った人……生き残った人はいませんかー!!」

ふじとも「こんな状況じゃあ誰も……」


――新たな侵略者の手により崩壊した東京。


美優「すみません、私は……もう……あとの、ことは……」

瑞樹「ミユミユ……」

美優「……」

瑞樹「ミユミユ……ミユミユー!!」


――力尽きる魔法少女たち。


???「世界レベルにすら到達していないというのに、私に歯向かうのね……この小さき者と同じようにしてあげるわ」

ドサッ……

もりくぼ「……」


朋「そんな、もりくぼちゃん……!」

まゆ「あなただけは絶対に許しませんよぉ!!」



『次回、魔法少女ハートフルままゆ第36話!』

『魔法少女たちの敗北! 世界が終わる日』



まゆ「もう……世界は終わりなんですねぇ……」



『次回もお楽しみに!』


――
――――

――深夜、神谷家(奈緒の部屋)

奈緒「来週はどうなってんだこれ……しかし今週は何がしたかったのか意味の分からない糞回だったな……」

奈緒「ていうか今週のままゆの絵が完全に殺人鬼みたいな状態だったんだが……まあいつも通りか」

奈緒「そしてコラボも糞も無いコラボ回だったな……冒頭でちょっと顔出しがあった程度だし、とはいえこのアニメには期待するだけ無駄だったか」カチッ、カチッ

奈緒「ふわぁ……さて、明日も仕事だし今日はそろそろ寝るか」モゾモゾ


奈緒(それにしても、魔法少女かぁ……も、もしあたしがまほまゆの世界に行って魔法少女になったら……な、なーんて……)

奈緒(そんなラノベみたいな展開になったら人生苦労なんて……いや、まほまゆの世界に行ったほうが苦労しそうだしいいや……)


……
…………

おわり

戦隊物とかでコピー戦士と戦う回とかってワクワクしませんかね
寝ゲロ吐いてるあっちのほうもよろしく

HTML化依頼出して終了

まほまゆ視聴一回目「なんだこの糞アニメ」
まほまゆ視聴2回目「なんだこの糞アニメ」
まほまゆ視聴500回目「なんだこの糞アニメ」
キルミー臭がしますねぇ…

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