桃華「年始のご挨拶、ですわ」 (14)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き貯めありです。

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桃華「ももぺあべりーの!」

ありす「フルーツポンチラジオ~!」

梨沙「新年初放送よ!」

桃華「皆さま、明けましておめでとうございます!櫻井桃華ですわ!」

ありす「あけましておめでとうございます、橘ありすです」

梨沙「あけおめ~!的場梨沙よ!」

桃華「このラジオ番組もなんだか凄く久しぶりな気がしますわね…」

ありす「一応毎週レギュラーで放送していたんですけどね」

梨沙「数ヶ月間忘れ去ってたみたいな気分ね」

桃華「さて、お二人は年末年始はどうされていまして?」

梨沙「アタシは家族とゆっくり過ごしてたわ!普段は寮住まいだからパパに一杯甘えてきたわよ!」

ありす「私は…まぁ、普通ですね、普通に年末特番を見たり普通に寝正月をしたりしていました」

梨沙「あぁ…だから少し丸っこくなってるのね」

ありす「ええっ!?そ、そんなことはないはずです!」

梨沙「いや…でも…」

桃華「…ふむ」ぷにっ

ありす「ひゃぁっ!桃華さんどこを触って…!?」

桃華「確かに、少しお肉がついたように思えますわね」

ありす「」

梨沙「ま、この後またレッスンとかしてれば元に戻るでしょ」

ありす「そ、そうです!すぐにいつもの体型に戻せばそれで問題は無いです!」

桃華「うふふ、その意気ですわ」

梨沙「桃華は年末年始どうだったの?」

桃華「そうですわね…色々な所にご挨拶に回ったり、新年のパーティーに参加したりと…普段通りのせわしないお正月でしたわ」

梨沙「普通そんなにせわしなくないと思うわよ…」

桃華「今のわたくしはアイドルですからね、普段お話することのない方ともお話するようになって忙しくなっていたというのはあるかも知れませんわ」

ありす「そういう意味では…いえ、まぁいいです」

桃華「うふふ、それでは…折角の新年初放送ですし、お二人は何か抱負などはあります?」

梨沙「アタシは…そうね、今年はCD出したいわ!」

桃華「あら、良いですわね!」

梨沙「ソロでも良いし、アタシ達ももぺあべりーで出したりしても良いわね!」

ありす「梨沙さんの曲だとどんな曲になるのでしょう」

梨沙「アタシの曲よ?やっぱりカッコイイ曲が良いわね!」

桃華「舞台公演などの多かった梨沙さんですし、ストーリー性のある楽曲でも良いかもしれませんわね」

ありす「『Teasure☆』みたいな?」

梨沙「『Teasure☆』…」

(ホワンホワンホワン…)

ありす『わぁっ!どうしましょう!』

梨沙『どっちに進めば良いのかわかんないわ!』

周子『もう大丈夫!』

フレデリカ『助けに来たよ~☆』

桃華『もうダメかもしれませんわね…』

(ホワンホワンホワン…)

桃華「順番!それに人選!確かに絶望感ありますけれども!」

ありす「認めちゃうんですか」

梨沙「やっぱカッコイイのが良いわ!」

ありす「逆に全力であざとく可愛い系も良いかも知れませんよ」

梨沙「確かにアタシのファンみたいなロリコンは喜ぶかもしれないけど…ニッチ向け過ぎるしイヤ!」

桃華「それではありすさんは何か抱負ございまして?」

ありす「私は…そうですね、ドッキリ企画がやってみたいです」

桃華「はぁ…」

ありす「ドッキリですよ!?アイドルの実力の見せ所ですよ!?桃華さん反応薄すぎませんか!?」

梨沙「ありすは逆にヒートアップしすぎよ!?」

桃華「ありすさんがなぜそこまでご執心なのかは謎ですけれど…それなら少しシミュレーションしてみましょうか」

ありす「よしなに」

梨沙「何よその返答!」

ありす「では…桃華さんがドッキリを受ける人、私がドッキリの仕掛け人でいきましょう」

桃華「わかりましたわ」

ありす「では…桃華さん、実は私達『ももぺあべりー』の解散が決まりました」

桃華「えっ…」ポロポロ

ありす「う、嘘です!私達『ももぺあべりー』は永遠に不滅ですから!泣かないで下さい!」

梨沙「バラすのはやっ!?」

ありす「だって…桃華さんの涙なんか見たら続けられませんよ」

梨沙「そこであえて心を鬼にしてやるのがドッキリでしょ!?」

桃華「ぐすっ…できれば…こういった悲しいドッキリはやめていただきたいですわ」

ありす「わかりました、では…次は梨沙さんがドッキリの仕掛け人をやってください、私が受ける側になります」

梨沙「わかったわよ、そうねぇ…」

ありす「梨沙さんなら私の思いもよらない凄いドッキリを思いつくに違いありません!」

梨沙「ハードル!無駄に上げないでよ!」

桃華「楽しみですわ!」ワクワク

梨沙「桃華も!」

ありす「梨沙さん、ツッコミ入れながら考える時間を稼がないで下さい」

梨沙「ああもうわかったわよ!じゃあ…あっ、ありす!ちょっと良い?」

ありす「ダメです」

梨沙「そっか~、じゃあしょうがないわねって…話が進まないじゃないのよ!話聞きなさいよ!」

ありす「何か嫌な予感がしましたので」

梨沙「そりゃドッキリ仕掛ける予定だからね!?ていうかシミュレーションなんだから素直に引っ掛かりに来なさいよ!」

ありす「まったく…しょうがないですね」

梨沙「あ、この話もう終わって良い?」

ありす「さあ梨沙さんいつでもウェルカムです!どんなドッキリだろうが華麗に引っ掛かってあげますよ!」

梨沙「変わり身早いわね!?…んじゃあ、ごっめーん!アンタが楽しみにしてたイチゴのお菓子なんだけど、さっきアタシが食べちゃった~♪」

ありす「は?…●す」

梨沙「いやいやガチな反応過ぎるでしょ!?というかアンタ顔怖っ!アイドルがしていい顔じゃないわよ!」

桃華「ラジオでよかったですわね」

ありす「人が楽しみにしていたお菓子を勝手に食べただけでは飽き足らず、それを軽い謝罪だけで済ませようなど…天が許してもこの私が許しません!!!」

梨沙「いやドッキリだから!そんなの食べてないから!」

ありす「その言葉…嘘偽りないな?」ゴゴゴ

梨沙「口調!イチゴ絡むとキャラ変わり過ぎよ!」

桃華(ガタガタ)

梨沙「えっ…桃華アンタまさか」

桃華「ち、違うんです!わたくしはあれがありすさんのだとは知らなくって…!」

ありす「桃華さん…」ユラァ

桃華「ひぃっ!ご、ごめんなさいありすさん!ですからどうか命だけは…!」

ありす「桃華さんなら良いんですよ、むしろあのお菓子も桃華さんに食べてもらって本望でしょう」

梨沙「何よその反応の違い!」

桃華「ありすさん…」

ありす「また新しいのを持ってきますから、今度は一緒に食べましょうね」

桃華「ええ!その時はわたくしのとっておきのお茶を用意させていただきますわ!」

梨沙「ちょっとありす!アタシが言った時には変なオーラ滲ませていたくせに桃華だとなんでそんなに穏便に済ますのよ!!!」

ありす「だって…」

梨沙「何よ」

ありす「下手に怒るとあのお菓子の何倍もするようなお詫びが出てきそうで…気が引けます」ボソッ

梨沙「あ~…なんとなくわかるかも」

桃華「…?どうかしまして?」

梨沙「なんでもないわ!」

ありす「そういえば、桃華さんの今年の抱負は何なんですか?」

桃華「そうですわね…わたくしは皆さんと一緒にまた楽しく1年を駆け抜け、ファンの皆様に幸せをお届けできればと考えておりますわ!」

梨沙「おぉ~…」

ありす「さすが桃華さん…」

桃華「ですので、ありすさん、梨沙さん、今年も一緒に頑張っていきましょうね!」

ありす「もちろんです」

梨沙「言われるまでもないわ!」

桃華「そしてファンの皆さま!改めまして、今年もわたくし達『ももぺあべりー』を御贔屓の程、よろしくお願いいたしますわ!」

ありす・梨沙「よろしくお願いします」

桃華「では、お時間も良いようですので本日はこのあたりで」

桃華・ありす・梨沙「バイバーイ!」

おわりです。
本年もももありさ改めももぺあべりーをよろしくお願いします。

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