智絵里「クリスマスが過ぎました………」 (17)
モバマスssです。初投稿。
一応アニメ準拠。
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ープロジェクトルームー
かな子「今年も終わっちゃうね~智絵里ちゃんと杏ちゃんは実家に帰ったりするのかな?」
杏「杏は帰るのが面倒だから、帰省はしないかな~」
智絵里「私は………」
コンコン
かな子「はい?」
武内P「緒方さん、少しよろしいでしょうか………?」
智絵里「プロデューサーさん?なんでしょう?」
武内P「年末は三重の方に帰られなくてよろしいのですか?」
智絵里「………はい、両親には女子寮で過ごすと伝えていますので………」
武内P「その………緒方さんからのご両親から連絡あったのです」
智絵里「えっ………」
武内P「未成年のアイドルで仕事の入っていない方たちの多くは帰省されています」
武内P「口を出すことではないかもしれませんが、緒方さんも久しぶりに顔を見せた方がよろしいのでは?」
智絵里「それは………」
かな子「智絵里ちゃん、帰らなくて良いの?」
智絵里「うん………」
杏「………」
杏「帰らなくて良いんじゃない?杏みたいに好きな時にだらだらできた方が良いかもよ?」
武内P「ですが………」
杏「智絵里ちゃん(ゴニョゴニヨ」
智絵里「………え!ええっ!」
かな子「どうしたの?」
智絵里「ぷ、プロデューサーさんが一緒に付いて頂けるなら、帰ります………」
武内P「それはいったいどういうことでしょうか………」
杏「ほらさあ、智絵里ちゃんってアイドルになってから、ずっと家に帰っていない訳でしょ?」
杏「智絵里ちゃん一人で帰っちゃうと、今までの事で色々と説明しきれない事があるから難しいんだよ」
杏「プロデューサーだって、智絵里ちゃんの両親とは会っていないでしょ?」
杏「だから、智絵里ちゃんはプロデューサーと一緒じゃないと帰りづらいってことだよ」
武内P「………わかりました、帰省に必要なチケットはこちらで手配しますので、緒方さんは帰省の準備をしておいて下さい」
智絵里・杏「ええっ~!」
武内P「どうしてお二方が驚かれるのか分かりませんが、そういうことでしたら私も三重の方まで行きます」
武内P「スケジュールを擦り合わせますので、後で追って連絡をします」
杏「あ、ちょっと………!」
武内P「失礼します」
かな子「すごい事になっちゃったね………」
杏「ごめんね、智絵里ちゃん。忙しいプロデューサーなら、ああ言えば断ると思ったんだけど」
智絵里「ううん。いいよ。一人で帰るよりはずっと気が楽だから………」
かな子「本当に大丈夫なのかな?」
杏「そうだなあ。プロデューサーなら上手くやってくれると思うけどね」
ー当日ー
武内P「申し訳ありません、緒方さん。仕事の都合で、私が長く滞在することはできません」
武内P「しかし、挨拶やお話をする時間は取れましたので、この機会にご両親に説明させて頂けるとは思います」
智絵里「はい………」
智絵里「お父さんは忙しいみたいなので………会えないと思います」
智絵里「お母さんは家にいるそうなので………そ、そのよろしくお願いします………」
ー智絵里宅ー
ピンポーン
智絵里母「え、えっと………どちら様でしょうか?」
武内P「挨拶に参りました」
智絵里母「け、警察………」
武内P「申し遅れました、緒方智絵里さんの担当プロデューサーです」
智絵里「あ、あの………お母さん。プロデューサーさんは悪い人じゃないので、通報しないでください」
智絵里母「は、はい?」
智絵里母「先程は失礼しました。智絵里の母です」
武内P「緒方智絵里さんの担当プロデューサーです」
智絵里母「それでわざわざプロデューサーさんがお越してくれたのは何か理由が?」
智絵里母「もしかして、うちの智絵里がご迷惑をおかけしましたか?」
武内P「いえ、違います。緒g………智絵里さんがアイドルになってから、直接挨拶をしていなかったもので、智絵里さんの帰省の機会に一緒に伺わせて頂きました」
智絵里母「それはありがとうございます」
智絵里母「うちの子はいつもおどおどしている上に鈍くて、アイドルになると言い出した時はおかしくなったかと思いましたが、どうでしょうか?」
智絵里「お母さん………」
武内P「誤解されているかもしれませんが、少なくとも今の智絵里さんは仰るような方ではありません」
武内P「あまり得意でない運動も克服してレッスンをこなし、着実にアイドルの道を進んでいます」
武内P「初めは緊張して上手くいかなかったことも経験を積み重ねられ、成長しています」
智絵里母「そうですか………」
武内P「これは智絵里さんのステージの時の写真です、ご覧ください。智絵里さんが生き生きとした表情をしているでしょう」
智絵里母「あら………」
武内P「あとこちらは智絵里さんの所属ユニットのCIのCDです」
智絵里「あ、あの………お母さん………後で時間があったら聴いて欲しいかな………」
智絵里母「すみません、わざわざありがとうございます」
武内P「智絵里さんは今後、みんなを幸せにするアイドルになっていくと私は信じています」
武内P「智絵里さんが活動を続けていく上で、私を始めとした多くの人々がそれを支えていきます」
武内P「智絵里さんをこれからもお借りすることになりますが、今後ともよろしくお願い致します」
智絵里母「その………こちらこそ智絵里を今後ともよろしくお願い致します」
ー武内Pが帰った後ー
智絵里母「ねえ智絵里?」
智絵里「なんですか?お母さん?」
智絵里母「このままアイドル続けるの?」
智絵里「はい。私をアイドルにしてくれたプロデューサーさんの為なら、ずっとアイドルを続けたいと思います」
智絵里母「智絵里は言いたいことをはっきり言えるようになったね」
智絵里「そう………かな?」
智絵里母「そうよ。次はあの人をお婿さんとして紹介してくれるのかしら?」
智絵里「そ、それは………!」
智絵里「………それはまだまだ先になるかな」
ー後日ー
智絵里「ぷ、プロデューサーさん。先日はありがとうございました」
武内P「いえ、こちらこそ。しっかりと挨拶をする機会を頂けて良かったです」
未央「プロデューサー何かあったの?」
武内P「先日、智絵里さんのご両親に会って、緒方さんの近況を直接お伝えしただけです」
みりあ「ああー!呼び方まで変わってるー!」
武内P「これは失礼しました」
みく「いいなあ~みくも両親にPちゃんを会わせてみたいにゃ」
李衣菜「みくちゃんは大阪だっけ?けっこう遠いよね~」
???「ふーん?」
凛「プロデューサーって智絵里の両親に会ったんだ?」
武内P「はい。それがどうかされましたか渋谷さん?」
凛「智絵里に先を越されちゃたかな」
凛「ねえ、今度は私の両親に会ってよ。うちは都内だからすぐ会えるし、ちゃんと未来の旦n………として紹介しないとね」
未央「ちょっと、しぶりん!それアイドルのして良い顔じゃないって………」
みく「Pちゃん!今すぐ智絵里ちゃんを連れてここから逃げるにゃ!李衣菜ちゃんが食い止めてくれるにゃ!」
武内P「は、はあ………?」
李衣菜「ええっ!ちょっと待ってよ~」
凛「どうしてうちより先に智絵里の実家に挨拶したのかな?なんで?」
武内P「それは………」
凛「なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」
未央「うわあ………ちえりんも早く行って!」
智絵里「い、行きましょう!プロデューサーさん!」
凛「逃げないでよ」ゴゴゴ
李衣菜「ど、どうするのこれ?」
みく「りーなちゃん!ここで凛ちゃんを止められたらとってもロックにゃ!」
李衣菜「ウッヒョー!止められるか分からないけど、ロックならやるしかないでしょ!」
みりあ「みりあもやるー!」
武内P「そ、それではお任せしました!」
智絵里「えへへ………まるで逃避行の始まりみたいですね、プロデューサーさん」
ーおしまいー
以上です。読んでくれた方ありがとうございました。
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