「こちらスノーホワイト・グリント。救援に向かう。持ちこたえてくれ」 (91)

※アニメのみ視聴
※キャラ崩壊注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482583347

亜子(どこ……どこなの、鍵)

亜子(どうしよう、鍵を無くしたら……おじさんとおばさんに迷惑が……)

「こちらスノーホワイト・グリント。救援に向かう、持ちこたえてくれ」

亜子「え?」

亜子(何だろう、空から……)

亜子「白い、魔法しょう……」



http://i.imgur.com/lN7UYxe.jpg

スノーホワイト(CV:中田譲治)「スノーホワイト・グリントだ。よろしく頼む」

亜子「」

スノーホワイト「前に出る。援護してくれ」

亜子「えっ……あ、はい」

スノーホワイト「共に勝利を」

亜子(一緒に探してくれるんだ……)

亜子(すごくガシャンガシャン言ってる……)

スノーホワイト「もらった」

スノーホワイト「鍵が見つかってよかった」

亜子「……………」

スノーホワイト「こんな時代だ……生き残れよ、お前も」

スノーホワイト「いずれまたな」

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

亜子「あ……」

数日前

『最高の魔法少女になるために数百種類以上のパーツを自在に組み合わせて、自分だけのオリジナルメカで戦うメカカスタマイズアクションRPG、それが魔法少女育成計画です』

『世界は常に脅かされ、魔法少女はいつだって不足しています』

『勇気をもって最初の一歩を踏み出しましょう!』

『あなたの夢は、きっと叶う筈です』

『その時君は、美しい』

小雪「本当に魔法少女になれたらすごいけどなぁ……」

ファヴ「おめでとうぽん!」

ファヴ「認めるぽん、君の力を。今この瞬間から君は本物の魔法少女だぽん」

小雪「え?しゃ、喋った!?」

ファヴ「魔法少女になりたくないのかぽん?」

小雪「は、はあ……」ポチ

パアアアアアアアア

スノーホワイト(CV:中田譲治)「何だこれは……」

ファヴ「魔法少女になって一週間で、大した活躍だぽん」

スノーホワイト「魔法少女となって傭兵をすることは、ずっと私の夢だったからな」

ファヴ「そろそろ他の魔法少女と会ってもいい頃だぽん」

ファヴ「カラードに登録することでお互いに連絡が取れるぽん」

スノーホワイト「なるほど」

スノーホワイト「スノーホワイト・グリントだ。よろしく頼む」

ラ・ピュセル「」

リップル「何あれ……ふざけてるの?」

ウィンタープリズン「面妖な、変態魔法少女め……」

トップスピード「ハハハッ!見てたぜ、ルーキー。なかなか、やるじゃんか?」

シスターナナ「す、すごい新人さんですね……」

クラムベリー「それで、次の教育係は?」

シスターナナ「た、確か次の魔法少女はラ・ピュセルが教育係をするって言ってましたね」

ラ・ピュセル「え!?」

ラ・ピュセル(いや、でも、やるって言っちゃったし指導しなくちゃ……)

ラ・ピュセル「じゃ、じゃあサークシティ地下で待ち合わせで……」

スノーホワイト「よろしく頼む」

スノーホワイト「ラ・ピュセル。活躍は聞いている」

ラ・ピュセル「ラ・ピュセルだ……よろしく」

スノーホワイト「他の魔法少女と会うのは初めてでな」

ラ・ピュセル(十五人の中じゃ君が一番魔法少女らしくないよ……)

ラ・ピュセル(ん?待てよ、なんかこのこの恰好、どこかで見たような……)

ラ・ピュセル「お、お前まさか……小雪か?」

スノーホワイト「よく気づいたな」

ラ・ピュセル「昔描いた絵のまんまだったからな……」

ラ・ピュセル(昔からおかしいと思ってたけどどうやったらこんなアバター作れるんだ……?)

スノーホワイト(CV:中田譲治)「驚いた。まさかそうちゃんが魔法少女になってるなんて」

ラ・ピュセル「驚いたはこっちの台詞だよ!」

スノーホワイト「昔から、魔法少女とリンクスが大好きだったからな」

スノーホワイト「これからはよろしく頼む」

スノーホワイト「また会おう、友として、いつか祝杯を共に」

ラ・ピュセル(これ僕が守んなくても大丈夫そうだな……)

次の日

ファヴ「この地域の魔法少女を半分に減らすことにしたぽん!」

ファヴ「増えすぎて魔力の源のコジマ粒子が枯渇したぽん!」

(((それスノーホワイトのせいだろ……)))

そして、魔法少女育成計画運営と、ファブの名で、ごく短い声明が世界に発信される。“To Magical Girls, Welcome to the Game.”それは、すべての魔法少女への明確な宣戦であった。

「おぃ、まじかよ、夢なら覚め」

ねむりん「はーい起こしてあげたよ~」

ファヴ「夢の中で獲得したマジカルキャンディーは換算されないぽん」

ファヴ「このままだとねむりんが脱落してしまうぽん」

ねむりん「あ、そうなんだ。で~?それが何か問題~?」

ファヴ「いいならいいぽん」

数日後

ルーラ「脱落が死に直結するなんてね……」

ルーラ「私たちに必要なのは真の強者のみ。チームからは一人も脱落者は許さないわよ!」

ルーラ「先に集中狙いして、脱落者を出せばいい」

ルーラ「まず最初に狙うのは、スノーホワイト・グリントよ」

たま「えぇ!?で、できるのかな……」

ミナエル「いや、一番面倒くさそうじゃん」

ミナエル「てゆーかistdじゃね?」

ユナエル「お姉ちゃんマジドミナント!」

ルーラ「ったく、無能にしても程がある!」

ルーラ「一番得体の知れないイレギュラーは、真っ先に潰すってこと」

ルーラ「こちらから奇襲して叩く、いい?」

ルーラ「こんなところね」

ユナエル「はいはい」

ミナエル「全額前金ね」

スイムスイム「………………」

スノーホワイト「今日も大量にキャンディを集めたな」

ラ・ピュセル「小雪のお陰だよ。困ってる人の声が聞こえるなんて」

ラ・ピュセル「それに、オーバードブーストで空も飛べるし」

ラ・ピュセル「味方でよかった、お前は」

スノーホワイト「だが、キャンディを集めれば誰かが脱落し、死ぬ……」

スノーホワイト「こんなゲーム、許される物ではない」

ラ・ピュセル「ああ……」

ラ・ピュセル「小雪!後ろだ!」

ユナエル「お前じゃこの先生きのこれないよ!」

スノーホワイト「!!」

スノーホワイト「くっ!」

ミナエル「当たったのに大して効いてないじゃん!PAとか禁止っしょ!」

ユナエル「やっぱドーザーじゃ無理だってお姉ちゃん!」

ユナエル「PA剥がせる武器とか変身してよ!」

ミナエル「これ以外変身できないっつーの!」

ラ・ピュセル「こいつら、スノーホワイトのキャンディ目当てか!?」

スノーホワイト「やりすぎたのだ、お互いに」

スノーホワイト「ラ・ピュセル。お前は、どうする」

ラ・ピュセル「こんなことをする連中、魔法少女として見過ごせない!」

スノーホワイト「私もだ。こちらは作戦を開始する」

スノーホワイト「共に勝利を」

ラ・ピュセル「ああ!」

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

ルーラ「ふん、役立たずめ!」

たま(今別人みたいな声がしたような……)

ルーラ「たま、スイムスイム、行くのよ!」

スイムスイム「……………」

ルーラ(私は優秀なの。誰にも負けない)

ルーラ(メアリ、私の実力を証明してやる。よく見ておきなさい!)

ユナエル「くそっ、遊びは終わりだ!」

スノーホワイト「遅すぎる!」ドヒャア ドヒャア

ミナエル「これが魔法少女の動き!?じゃあ、私たちは何だっての!?」

ミナエル「スイムスイムちゃんと援護しろよぉ!」

スイムスイム(言ったら奇襲にならない……)

スノーホワイト「三人目か!」

スイムスイム「イレギュラー要素は抹消する、ルーラはそう判断した」

たま「諦めて、お願い!」スカッ

ラ・ピュセル「スノーホワイト、三人を相手にしても余裕だ」

ラ・ピュセル「あれがネクスト……」

ユナエル「離脱だ!離脱するよ!」

ミナエル「無理だよこんなの!たまもそうしなって!」

たま「え、えぇ~!?」

ルーラ「最初から、勝つとは思っていなかったけど…腕一本でも道連れにすれば良いものを!役立たず共が!!」

ルーラ「あ、ちょっと、置いてくな!」

スイムスイム「ルーラは私が連れてく」

ルーラ「遅いわよ!報酬分くらいは働きなさい!」

スイムスイム(この間に、魔法でルーラの服をすり抜けて、マジカルフォンを奪う)

スイムスイム(あとはキャンディを抜き取れば……)

ラ・ピュセル「追い払えたようだ」

スノーホワイト「やるな。頼もしい」

ラ・ピュセル「お前こそな。魔法少女っぽくないけど」

スノーホワイト「ふっ、戦場の会話ではないな」

ラ・ピュセル「あ、今週の発表が始まる」

『今週の脱落者はルーラだぽん!』

ミナエル「まんまと騙されてくれたね」

ミナエル「スイムスイムにキャンディを取らせたのはこの私だよ」

ミナエル「そうとも知らずに、おめでたいよ」

ユナエル「お姉ちゃんマジズベン!」

たま「嘘、でしょ……ルーラが……」

スイムスイム「助けるつもりなんて元からない」

スイムスイム「………………」

スイムスイム(聞いてルーラ。私、気づいた)

スイムスイム(ルーラになる方法ってやつ)

スイムスイム(馬鹿だから、時間かかったけど)

スイムスイム(ルーラになるためには ルーラが負ければいい)

スイムスイム(私以外のルーラが)

スイムスイム(私にはそれができるらしいから)

――――――――――



シスターナナ「私たちはいつも誤りを犯します。そうは思いませんか」

シスターナナ「私たちは私たちだけで生きるべきではないんです」

シスターナナ「魔法少女同士の争い…私はそれほど愚かではありません」

シスターナナ「全ては理想のため…復活のため」

シスターナナ「世に平穏のあらんことを」

ウィンタープリズン「世に平穏のあらんことを」

リップル「何を、言ってる……」



――――――――――

――――――――――



クラムベリー「あなたで28人目。恐れないでください。死ぬ時間が来ただけです」

ウィンタープリズン「悪いが、私にとってはナナが最優先だ」

ウィンタープリズン「勝負は預けるとしよう。撤退する!」

クラムベリー「おやおや」



――――――――――

――――――――――



クラムベリー「こうなりますか?新しい…惹かれますね」

ラ・ピュセル「小雪に負けてられない……僕だって!」

ラ・ピュセル「うおおおおおおおおお!!」

クラムベリー「私には勝てませんがね」

ラ・ピュセル「ぐああっ!こ、小雪……」



――――――――――

――――――――――



マジカロイド「私と同盟を組む。そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが?」

メアリ「アタシと組む、ねぇ……」

メアリ「一人殺ってきな」

マジカロイド「発言の意味が不明デス」

メアリ「いいかい?アタシは面倒が嫌いなんだ」



――――――――――

数日後

スノーホワイト「………………」

スノーホワイト「ラ・ピュセル……」

スノーホワイト「何故だ。何故お前なんだ」

スノーホワイト「私がやりすぎたせいで……目を惹きすぎたせいだと言うのか……」

スノーホワイト「……私もすぐ行く……責めはそこで聞こう」

スノーホワイト「………………ん?」

スノーホワイト「なんだ、あれは。空を……」

スノーホワイト「こちらに向かってくる!」

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

ドオオォォォォォォン

「………………」



http://i.imgur.com/fToptYm.jpg

スノーホワイト「お前は……?」

「………………」

アリス(CV:中田譲治)「アーマードコア・アリス」

スノーホワイト「黒い魔法少女……?」

ガコン!!

スノーホワイト「!!」

スノーホワイト「コアを一撃で貫通している。これでは、もう……」

マジカロイド「未来の道具の一つ、パイルバンカー」

マジカロイド「まともにあてるのは難しいデスが、PAごと魔法少女を一撃で仕留められるとは」

スノーホワイト「貴様、どうしてこんなことを!」

マジカロイド「貴女には、その質問を行う権限がありません」

マジカロイド「ですが安心してください、すぐに楽にしてあげますよ」

ピクッ

スノーホワイト「!?」

スノーホワイト「バカな、再起動だと!?」

スノーホワイト「あり得るのかこんな魔法少女が…!」

マジカロイド「浅はかな。誰が生きているというのデスか……!?」

マジカロイド「この光、まさかコジマ爆発、アサルトアーマー……!」

ブウン

ドッシイイィィィィ

スノーホワイト「一体、どうなっている……」

アリス「……もういい、言葉など既に意味をなさない」

スッ

スノーホワイト「これは?」

アリス「AMIDAの足だ」

スノーホワイト「…………?」

メアリ「マジカロイドがかえって来ないか」

メアリ「……カラミティ・メアリを舐める奴は許さない」

メアリ「追い詰めて、肥溜めにぶちこんでやる」

アリス「……………」ドヒャア ドヒャア

ジュイン!!

メアリ「……呆気ない」

メアリ「マジカルレールガンで一発じゃないか」

メアリ「アタシの敵じゃなかったな……!?」

アリス「……………」

メアリ「マッハで蜂の巣にしてやるよ!」

メアリ「マジカル神バズ」ズドン

メアリ「マジカルKARASAWA」ピーピー

メアリ「ちぃ、この際プライドは抜きだ!マジカルアサルトキャノン!」カチリ

ドオオォォォォォォン

メアリ「はあ、はあ、カラミティ・メアリをここまでコケにしたやつは初めてだったよ……!」

数日後

『今週の脱落者は、マジカロイド44。以上だぽん!』

メアリ「……………」

メアリ「…………ふふふ」

メアリ「アハハハハハ!いいじゃないか、盛り上がってきたねぇ!」

シスターナナ「今日は来ていただきありがとうございます」

スノーホワイト「ああ。私も、もうこんなゲームは嫌だ」

シスターナナ「私たちは、あなたを高く評価しています」

シスターナナ「共に抗議の声をあげましょう!」

シスターナナ「世に平穏のあらんことを」

ウィンタープリズン「世に平穏のあらんことを」

シスターナナ「ところで、スノーホワイト・グリント以外にも協力してくれる人がいるんです」

スノーホワイト「何?」

シスターナナ「アーマードコア・アリスさんです」

スノーホワイト「!!」

アリス「………………」

ウィンタープリズン(なんだ?コジマの香りがする……)

スノーホワイト「アリスと言ったな。どうして私についてくる」

アリス「………………」

スノーホワイト「このAMIDAの足は返す」

アリス「お前が受け取っておけ」

スノーホワイト「いや、何に役に立つのかわからないのだ」

アリス「気が向いたから渡しただけだ」

スノーホワイト「……こんなもの、正気の沙汰ではないぞ」

アリス「それの何が悪い……んっふっふっふっふ」

トップスピード「よお、調子はどうだ?」

リップル「人助けするために集まるって言ってた」

トップスピード「まあ、それは、な、はは……」

トップスピード「そんなことよりこれ食えよ!」

リップル「……それは?」

トップスピード「ソルディオスの煮つけだぜ」

トップスピード「お前年下だったのか!学校はちゃんと行ってるか?友達は?」

リップル「……私を癒せるのは、私だけなんだ」

トップスピード「わかるぜ。俺も昔はいろいろやったからな」

トップスピード「ORCAって知ってるか?結構有名だったんだぜ?」

リップル「……知らない」

トップスピード「クレイドル襲撃したり、ほんと碌でもない奴だったんだ」

リップル「…………………」

リップル「ねえ、あんたはどうやってそこから」

新着メールがあります

リップル「!!」

リップル「カラミティ・メアリ……」

トップスピード「そんな顔すんなって、折角依頼してきてんだろ?」

トップスピード「全額前金だしさ、ほら……」

リップル「ちっ………」

―――――――――



ウィンタープリズン「不意打ちとは、なんとも情けない」

ウィンタープリズン「生きやすいものだな。羨ましいよ」

ユナエル「じょ、冗談じゃ……」

グシャ

スイムスイム「ルーラが言ってた……『斬らせずして斬る、撃たせずして撃つ。卑怯などと、所詮弱者の戯言』って」



―――――――――

アイキャッチ

姫河小雪
清く正しく美しい魔法少女とリンクスに憧れる中学二年生

スノーホワイト・グリント
言葉は不要だよ

アイキャッチ

鳩田亜子
おばさんの家で暮らしている
AMIDAのぬいぐるみが好き

アーマードコア・アリス
好きに生き、理不尽に死ぬよ

―――――――――



メアリ「逃げるならいいさ、そっちから来るようにしてやるよ」

パン パン

ナンダ!? ホウダイタイハ! レイヴン!タスケテクレ!バケモノダ!

メアリ「I`m thinker トゥー トゥー トゥー トゥトゥー」

リップル「あいつ、一般人を……!」

トップスピード「何考えてんだ!」



―――――――――

スノーホワイト「なんだ、あれは!」

スノーホワイト「非戦闘員を狙うなど、奴ら正気か!?」

アリス「……………」

スノーホワイト「お前は……」

アリス「あの場には行かんのか、スノーホワイト・グリント」

スノーホワイト「!!」

スノーホワイト「……スノーホワイト・グリント。こちらは作戦を開始する」

ドヒャア ドヒャア

たま「ど、どうしよう、助けに行かないと……」

スイムスイム「ルーラが言ってた……『戦いは頭脳と技能、魔法少女同士なら、なおさらのこと』って」

スイムスイム「集まってきた魔法少女を一網打尽にする」

たま「じょ、冗談じゃ……」

―――――――――



トップスピード「よせよリップル!」

リップル「……大した魔法少女だ」

リップル「偉そうに。非戦闘員を守る、そんな恰好もつけられないのか」

トップスピード「何馬鹿みてえに気張ってやがる!」

リップル「私は守るために魔法少女になった」

リップル「私の使命を守り、この街を守る!」

トップスピード「……はあ、お前ってやつは」

―――――――――



トップスピード「よせよリップル!」

リップル「……大した魔法少女だ」

リップル「偉そうに。非戦闘員を守る、そんな恰好もつけられないのか」

トップスピード「何馬鹿みてえに気張ってやがる!」

リップル「私は守るために魔法少女になった」

リップル「私の使命を守り、この街を守る!」

トップスピード「……はあ、お前ってやつは」

トップスピード「……あー、めんどくせえ。強いのとやるのは、疲れんだ」

トップスピード「正面から行かせてもらうぜ。それしか能がない!」

リップル「うん!」

トップスピード「扱い辛い魔法とかって言われるがよ、最速が負けるわけねぇだろぉ!行くぞおおおおオォォ!」

メアリ「正面からノコノコと!」パン パン

トップスピード「まだまだいけるぜ、リップウウウウウゥゥゥル!!」



―――――――――

―――――――――



トップスピード「よかったぜ、お前とは……」ガク

リップル「トップスピード?トップスピード!」

スイムスイム「仲間はずれはよくない。私も入れてくれないと」

リップル「潰す……」

リップル「潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す」



―――――――――

―――――――――



『AMSから、光が……』

スノーホワイト「!?」

アリス「どうした」

スノーホワイト「何か、声が……」

アリス「あちらには人はいないが」




―――――――――

スノーホワイト「遅かったな……言葉は不要か」

アリス「……………」

スノーホワイト「先の戦いでは礼を言う。お前を誤解していたようだ」

アリス「構わん」

スノーホワイト「ラ・ピュセルも死んでしまった今、最早頼れるのは……」

アリス「……………」

『騙して悪いが、四人に減らすぽん!』

スノーホワイト「何故だ。何故なんだ」

スノーホワイト「シスターナナ、ウィンタープリズン、トップスピード」

スノーホワイト「諦めるべきだったのか……」

アリス「スノーホワイト・グリント」

スノーホワイト「もう終わっている……全て」

スノーホワイト「この街に魔法少女など、いないのだ……」

アリス「……………………」

アリス「貴様が欲するのは果て無き理想、そして魔法少女。その意味では、われわれの思惑は一致している」

スノーホワイト「何を言っている……」

アリス「殺し合いによって作られる秩序など、貴様の生きる世界ではない。人を助けることの中にしか、貴様の存在する場は無い」

スノーホワイト「やめろ……」

アリス「好きに生き、理不尽に死ぬ。それが貴様だ」

アリス「魔法少女の有無ではない。魔法少女はいい、貴様にはそれが必要なのだ。」

スノーホワイト「もういい。限界だ!」

スノーホワイト「すまんが、離脱する」ドヒャア

アリス「…………………」

―――――――――



『亜子。もう、お前はここに来なくていい』

亜子『……………………』

『聞いたか?あいつの親父、管理者を破壊したんだってさ』

『イレギュラーじゃん。死神呼べよ』

『ナニカサレタらしいぜ』

亜子(私は、みんなに迷惑をかけてるだけ)

亜子(私は、だれからも必要とされてない)

スノーホワイト『鍵が見つかってよかった』

亜子『……………』

スノーホワイト『こんな時代だ……生き残れよ、お前も』

スノーホワイト『いずれまたな』

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

亜子『あ……』

亜子(あれが力……)

亜子(お父さんの眼、全てを焼き尽くす眼)

亜子(あの白い人の、人を助ける執念)

亜子(どちらが本物なのか、見たい)

亜子(私は、死神だから)

亜子(きっと、白と黒で、綺麗……)



―――――――



スイムスイム「ルーラが言ってた……『慎重も過ぎると、臆病者と同じ』って」

スイムスイム「これでアリスは終わった」ズプズプ

亜子「そんな……これで、終わりなんて……」

小雪「いってきまーす」

小雪「……あれ?」

『どこだ……列車……』

『これで…解放…される…』

小雪「変身してないのに、声が!?」

小雪「誰?誰なの!?」

パアアアアアアアア

スノーホワイト(CV:中田譲治)「救援に向かう、持ちこたえてくれ」

亜子「スノーホワイト・グリント……」

スノーホワイト「アリス!アリスなのか!」

スノーホワイト「お前の機体、限界だ。すぐに離脱するぞ」

亜子「励ましてあげたかった……支えてあげたかった……」

亜子「折れないでください、あなたは……」

『防御力低下 作戦中断』

スノーホワイト「…………!!」

――――――――――



たま「スイムちゃん、本当にすごいよ!スイムちゃ」ザク

スイムスイム「………………」

たま「え……?」

たま「話が……違うよぉ……」

たま「私は……仲間だって……」

たま「死にたくない……」



――――――――――

――――――――――



リップル「…………ごめん。トップスピード」

トップスピード『人生なんて、結局誰だって後悔だらけ それの何が悪い』

トップスピード『俺は、最初から知ってたよ。』

トップスピード『お前の中にいる、恐ろしいものを知ってたんだよ、リップル』

トップスピード『俺はずっと、暴走族をやって生きてきた。お前みたいな奴が、死んでいくのを見ながらさ』

トップスピード『だからリップル、お前を救ってやりたかった。でもそれは、俺の思い上がりだった』

トップスピード『好きなように生きて、好きなように死ぬ。誰のためでもなく』

トップスピード『それが、俺らのやり方だったな』

リップル「行かないで、トップスピード!」

リップル「………!」

リップル「………………」

リップル「ねぇ…聞こえる?」

リップル「……ありがとう」



―――――――――――

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

スノーホワイト「こちらスノーホワイト・グリント。作戦領域に到着した」

スノーホワイト「リップルか。私を呼び出し、一体何をしようというのだ」

リップル「殺したい奴がいる」

リップル「スイムスイムについて、知ってることがあったら話してほしい」

スノーホワイト「!」

スノーホワイト「よせ。我々が戦う理由など最早ない」

リップル「友達の仇だ……あいつだけは生かしておけない」

スノーホワイト「魔法少女のすることではないぞ!」

リップル「私は魔法少女じゃなくていい」

リップル「でも、魔法少女にはなりたかった」

リップル「スノーホワイト・グリント……あなたには……」

リップル「……別に憧れはしてなかったけど、尊敬はしてた」

スノーホワイト「リップル!」

リップル(だってロボだし……)

その夜

小雪「ラ・ピュセル……アーマードコア・アリス」

小雪「私には何一つ守れなかった。私は何もできなかった」

小雪「私には無理だよ……」

小雪「………………」

小雪「気づいていた……私が魔法少女らしくないことなんて」

小雪「だってそうだよね。これネクストだもん」

小雪「ただの鉄の塊で、戦うことしかできないもん」

小雪「リンクスに憧れてた。でも、それがどういうことかなんて、わかってなかった」

小雪「私は、魔法少女になんてなれないよ……」

小雪「魔法少女、やめる……」

ファブ「それは困るぽん!」

小雪「どういうことなの?」

ファブ「魔法少女育成計画。正しくは魔法少女人材育成計画」

ファブ「ファブは魔法の国に雇われた人材発掘部のAI兵器の使い魔だぽん」

ファブ「どうしたぽん?魔法少女になってる癖に、今更こんなことで驚かれても困るぽん」

ファブ(というかお前の恰好で驚かれても困るぽん)

ファブ「この中で最も地上最後の魔法少女として相応しい者一名が、ドミナントとして、晴れて本当の魔法少女になるぽん」

ファブ「どーもスイムスイムは頭の配線がナニカサレテてついていけないところがあるぽん」

ファブ「大会のレギュで使えなくちゃマスターとしては致命的だぽん」

ファブ「どんな方法で選抜するかはマスターと使い魔の裁量に任されてるぽん」

ファブ「普通にアリーナでランク1が選ばれたり」

ファブ「旧世代のAI兵器と生産プラントを適当に退治させたり」

ファブ「今回は試しに、人間界で流行してる数百種類以上のパーツを自在に組み合わせて、自分だけのオリジナルメカで戦うメカカスタマイズアクションゲームを使ってみたぽん」

ファブ「お陰で候補者探しが楽になったし、キャンディ集めということにして本来の目的を適当に誤魔化すことができて、我ながらナイスアイデアだったぽん」

ファブ「通常の試験なら、選ばれなかった候補者は、ナニカシてさよならだけだぽん」

小雪「じゃあ、あなたが……!」

ファブ「命がかかってるとわかれば、必然的に殺し合いに発展するぽん」

ファブ「全てはファブのシナリオ通りぽん。残るは選抜試験の幕引きだぽん」

小雪「じゃあ、私たちがキャンディを集めてたのは……!」

ファブ「まんまと騙されてくれたぽん。そうとも知らずに、おめでたいぽん」

ファブ「だが安心するぽん。すぐに楽に終わるぽん」

小雪「リップル!」

パアアアアアアアア

スノーホワイト(CV:中田譲治)「救援に向かう、持ちこたえてくれ!」

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

スノーホワイト(リップル、お前は違う)

スノーホワイト(戦うことしかできないACとは違う!)

スノーホワイト(魔法少女になれる筈だ!)

リップル「そうか……光と、音!」

スイムスイム「屈服しないなら……」

リップル「メアリから奪った、これだ!」

ピーピーピーボボボボボ

スイムスイム「…………!!」ドサッ

リップル「はあ、はあ……」

リップル「あいつは、スイムスイムは……」

スノーホワイト「いかん!そいつには手を出すな!」

スノーホワイト「オーバードブーストでは間に合わん!」

スノーホワイト「ならば……!」

リップル「はあ!」

ピーピーピーボボボボボ

スノーホワイト「がはぁ!!」

リップル「!!」

スノーホワイト「オーバードブーストでコジマ粒子を消費していたからか」

スノーホワイト「どうやら制御系をやられたらしい……」

スノーホワイト「だが、間に合った」

リップル「スノーホワイト・グリント……!!」

リップル「どうして……そんな奴の盾に!」

スノーホワイト「許しは乞わん。恨めよ……」

スノーホワイト「だがお前は、私とは違う。魔法、『少女』だ」

リップル「違う、私はもう魔法少女なんかじゃない!」

スノーホワイト「これで満足か……?」

スノーホワイト「誰かを憎み、殺す…それがお前の目的か?」

スノーホワイト「我々は誰かを助けるために、魔法少女になった……」

スノーホワイト「生き残れ、リップル……」

スノーホワイト「私たちのなりたかった、魔法少女。それが正しかったのか……」

スノーホワイト「お前にはそれを見届ける権利と義務がある…」

リップル「スノーホワイト・グリント……」

スノーホワイト「これで、いい……」

スノーホワイト「折れるなよ、お前は……」

「すっかりこの街も有名になっちゃったねー」

「魔法少女がどうとか言ってた時代が懐かしいよ」

「まほいくも続編でないしねー」

「ああ、まほいく持ちとか、アホなやりかたしてたやつ?」

「でもさ、まだちらほら入ってきてんのよ、目撃情報」

「黒マントの魔法少女だって」

『キサラギ社首脳陣 行方不明』

『レイヴンズネスト壊滅 どこのレイヴンの仕業?』

『UNAC暴走事件の犯人が自首』

リップル「………………」

リップル(殺さなかったスイムスイムは、気づいたらどこかに立ち去っていた)

リップル(消えてくれてよかった。もう興味も無い)

リップル(私はこの街に残り続けた)

リップル(清く正しく、美しい魔法少女であるために)

リップル(もう、復讐や憎しみに囚われないように)

リップル(地道に人助けをしている)

リップル(そして、彼女は……)

ヒュウゥゥッ…ヒイィィィィィンン

リップル「!」

リップル「遅かったね」

リップル「……言葉はいらないか」

「………………」



http://i.imgur.com/HSEXmYj.jpg



ED:thinker

終わり

まほいくのSSなど元より無いので書きました
最後まで読んでいただきありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom