モバP「後の祭り」 (47)


今回もニッチに好き勝手やります

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前作

千川ちひろ「ファンレターの検閲」
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モバP「事務所の本棚」
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モバP「天の光は全て星」
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P「よし…みんな集まってくれたな」

P「みんなを呼んだのは昨日のイベントについて、言いたいことがあってな」

P「イベント…事務所のアイドルが大勢参加した年末年始のコスプレイベントだな」


P「この時期のコスプレってこともあったし、サンタのコスプレをしてるアイドルが多かった」

P「年少組は仁奈とイヴが用意してたお揃いのブリッツェン着ぐるみを着ていてとても可愛らしかった」

P「新年に合わせて茄子や紗枝、周子は美しい着物姿だったり」

P「大人組の中にはサンタ以外にもナース、ポリス、メイド、吉川晃司、布袋寅泰のコスプレなんかも見えたな」


P「中には季節感を度外視したコスプレもあったが…この事務所のアイドルらしいコスプレが多かった」

P「小梅の鬼太郎は似合ってたし」

P「光のエグゼイドや紗南のサンムーン女主人公のコスプレもちびっ子に人気だったな」

P「まあその横にいたテッカグヤのコスプレをした鈴帆が気になったが」

P「でもここに呼んだ人達はそうじゃなかっただろ」

P「俺を含めてな」

P「まあ部長が俺から言ってくれってことだから、自分のことは棚に上げて言うけど」


P「まず杏」

双葉杏「あーい…」

P「杏は何のコスプレ?をしていたんだ?」

杏「杏は双葉のコスプレだよ」

P「そうだな、双葉杏が双葉杏のコスプレをしたんだったよな」

杏「そうだよ」

モバP「つまりいつものお前じゃねえか」


P「前日に『双葉のコスプレをする』って聞いて俺ペルソナ5の双葉かなーと思ってワクワクしてたのに」

P「佐倉の双葉じゃなくて双葉杏だったのかよ」

杏「だって衣装とか買いに行くのめんどくさかったしー」

P「ファンはまあ『これが杏changですよ!』と逆に喜んでたからいいけどな」


P「次は…トレーナーさん」

トレーナー「はい…」

P「トレーナーさんはアレでしたよね、逃走中のハンターのコスプレしてましたよね」

トレ「しました…」

P「チョイスが謎なんですよ、もっとあったでしょうに」


トレ「あの時は…ちょっと熱くなってて…」

P「トレーナーさんが3人ともハンターのコスプレしてたんでめっちゃ威圧感がありましたよ」

トレ「怖がらせてしまって…」

P「マストレさんに至ってはシノビだったし」

トレ「小さいお子さんが逃げて行くのが見えました…」

P「まあそのおかげで変な輩がそんなに出なかったからいいですけど」


P「次は…のあさん」

高峯のあ「ええ」

P「のあさんは蘭子、飛鳥と合わせたコスプレをするって言ってましたよね」

のあ「そうよ、二人とも私が誘ったら快く同意してくれたわ」

P「二人はまだいいんですよ、蘭子がペルソナのアイギス、飛鳥がペルソナのメティスのコスプレをしてましたね」

P「じゃあのあさんはなんでシュワちゃんのターミネーターのコスプレだったんですか」


のあ「二人とも非生物だったし、私もそれに合わせただけよ」

P「よしんばそうだとしても、なんで顔面が欠損してるメイクしてたんですか」

のあ「ターミネーターでただ銃とグラサンだけじゃ分かりにくいと思ったのよ」

P「めっちゃグロかったじゃないですかアレ、子供一切近寄らず遠くからギャン泣きでしたよ」

のあ「刺激が強すぎたのは認めるわ」

P「まあ隠れターミネーターファンのみなさんが喜んで写真を撮ってたんでまだいいですけど」


P「次は輝子な」

星輝子「フヒッ・・」

P「輝子はデトロイトメタルシティの…」

輝子「ヨハネ・クラウザーⅡ世だぞ…親友…」

P「ネタのチョイスがお前の世代じゃないんだよ」



P「詳しく知らない幸子がずっと涙目だったろう」

輝子「わ、悪かったと…思う…」

P「そしてアイドルが、いや、アイドルじゃなくてもレ○プなんて軽々しく口にしちゃあいかんだろ」

輝子「れ、練習したんだぞ…1秒に10回言えるようにな…フヒッ…」

P「それ言ってる間ずっと幸子が俺に
『Pさん!星さんを!星さんを元に!星さんを元に戻して!!』
って泣きながらすがりついてきてな」

輝子「す、すまん…」

P「まあなんかパンクな奴らが集まって盛り上がってたからいいけどな」


P「次は奈緒、お前の番だ」

神谷奈緒「・・・ッ」

P「ニュージェネの三人と加蓮はサンタのコスプレだったな、みんな可愛らしかった」

奈緒「・・・」

P「その中でお前なんでアンデルセン神父のコスプレしてたんだよ」


P「一目見てすぐに『あ、アンデルセン神父だ』ってわかったよ、それくらいクオリティは高かった」

P「『アンデルセン神父のクリスマスってカトリックだよな…』とかつい思っちゃったりな…問題はそこじゃないが」

P「俺も浮かれてたよ」

奈緒「うん…」



P「何もしてない分にはまだ良かったよ、でもファンに『なんかやってください』って言われた時に」

P「他の四人はアイドルらしいポーズを決めたりしてたのに、奈緒はアンデルセン神父の演説始めたよな」

奈緒「はい……」

P「奈緒があんなに声を張り上げて『Amen!!!』って言うの初めて見たよ、何気に若本の真似うまかったし」

奈緒「練習したから…」

P「いや、すごかったよ、一言一句違わずにセリフを暗記してそれを発することができるってのは」

奈緒「あ、ありがとう…」

P「『黙示の日まで!!(アポカリプス ナウ)』のところとかもう最高だったな」

奈緒「でも、やりすぎたよ…周りにいた子どもと卯月を大泣きさせちゃったし…」

P「まあ次からは気をつけてくれ」


P「まあ次は」

向井拓海「アタシか?」

P「そうだな、拓海だ」

P「拓海が最近グレンラガンにハマってることはファンの間にも周知のことでな、
どのキャラのコスプレをするのかみんな楽しみにしてたんだよ」

拓海「おう」

P「なんでコアドリルをチョイスするんだよ…コアドリルのコスプレなんて予測できねえよ」

拓海「最初はアニキのコスプレしようと思ってたけど寒かったからな」

P「だとしてもだろ…なんでキン肉マンのサンシャインみたいにしたんだよアレ…」

参照画像

コアドリル
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira125403.png


サンシャイン
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira125404.png


P「ファンのみんなキョトンとしてたぞ」

拓海「で、でもそのあとの!シモンのコスプレした夏樹との8話のセリフ合わせは良かっただろ!?」

P「すごかったけどファンのみんなポカンとしてたぞ」

拓海「嘘だろ…」

P「こっちのセリフだわ…」


P「さてと…ここからは俺の番だ」

P「それと由里子、比奈、ちひろさん」

大西由里子「」ビクッ

荒木比奈「」ビクッ

千川ちひろ「」ビクッ

P「三人のコスプレは?」

由里子「アイツです…」

比奈「コイツです…」

ちひろ「ソイツです…」

P「そして俺のコスプレがドイツだったと」

P「何で打ち合わせ一切なしでこんなイかれた奇跡が起こっちゃったんだよ」

参照画像

アイツ、コイツ、ソイツ、ドイツ
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira125406.jpg


比奈「いやーアタシとユリユリは普通のコスプレするよりも一緒にネタ枠に走ろうって決めてて」

由里子「白羽の矢が立ったのがアイツとコイツだったんだじぇ」

ちひろ「私は…いつもと違って、ふざけたコスプレをして見たくて…緑のソイツに」

P「俺は元から持っていた衣装がドイツのやつだけだったからドイツにしたんだが…」

杏(イヤな奇跡の起こり方だなぁ…)


P「まあでもそのときみんな頭のネジ飛んでましたよね」

比奈「そうっスね…」

由里子「ファンの一人が近くのドンキでヘルメットと手袋を買ってきて『化石発掘』を再現した時は正直楽しかったじぇ」

ちひろ「その人でっかい紙飛行機も持ってきてくれましたよね…」

P「まあまあ異様な盛り上がり方だった」


化石発掘
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira125407.jpg


比奈「ファンのみんながアタシら中の人を当ててくれたのは嬉しかったっスね」

ちひろ「私のことを知っているファンの方がいて驚きましたよ」

由里子「でも、ドイツの正体だけは結局間違ったままになっちゃったじぇ」


P「いや…でもあの時の言葉が胸に突き刺さってるわ…」

ーあの時の回想ー

ファン1『アイツとコイツとソイツはわかったけど…ドイツは…?』

ファン2『今までの傾向的に、黄色だからパッションのアイドルか?』

ファン3『パッション、そしてこのボディ…つまり…!』

123『藍子ちゃんだな!!』

ドイツ(P)『』

ファン1『いやー良かった!分かった分かった!』

ファン2『思えば単純だったな!』

ー回想終わりー


P「いまもう本当に藍子に申し訳ないし…あの人ら絶対俺の一部をみて藍子と判断しただろ」

ちひろ「そのとき藍子ちゃんは他のところで写真を撮ってましたよね」

比奈「勝手に巻き込まれて一番かわいそうだったっス…」

由里子「ネット上では『ドイツ=高森藍子』って感じになっちゃってるじぇ」

P「もう二度と人前でドイツのコスプレはしねえわ」


P「まあここまでが言いたかったことだ、長くなってすまない」

P「コスプレってのは本来、成りたいものに成ることができる、数少ないチャンスなんだ」

P「でもやっぱり、アイドルである以上は、みんなはファンが望む姿のみんなになる必要がある」

P「成りたい自分とファンが望む自分とをよく比べて、楽しいコスプレをしてほしい」

P「あまり出来ないことなんだし、楽しくないとな!」


P「そして手の空いているやつは今から藍子を慰めに行ってくれ、頼む」

~完~


これにておしまいです

この次のコスプレイベントで、例の四人はまさかの亜人のIBMで被るという珍事を起こしてしまいます

そしてまた藍子が風評被害にあいます

しかしそれはまた別のお話です


このサブカルクソPシリーズのネタをためねば…

何だこのID!?(驚愕)

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