三雲修「ウルトラマンギンガ?」 (10)





ウルトラシリーズの「ウルトラマンギンガ」とジャンプ漫画「ワールドトリガー」のクロスオーバーです。
本誌での長期休載のショックを紛らす為に書こうと思いました。

*クロスオーバーが苦手な人
*「ウルトラマン」もしくは「ワールドトリガー」が苦手な人、嫌いな人。
*時々でるオリジナル設定

以上のことに気をつけてお読み下さい。
また元になった各作品を批判するようなものは書かないで下さい。





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三門市内の三門神社




神聖なる神社が燃えている。

夜中での火災はよく目立った。

上空を赤く照らしていたのだから。

「・・・」

そんな危険な場所を歩く人影。

そいつは遅い足で火に襲われないギリギリの所を歩いていた。

そして、足下に落ちている黒い「何か」。

そいつは黒い「それ」を拾い上げたのだ。













第一話「門が開く町」









どっちも好きだから期待

共通点の無さそうな2作品だけどどうなるんだろ

>>3あざす


三門神社火災!
新聞に大きく書かれた記事を三雲修が読む。
何でも火元不明の火事が起きて神社を損傷させたようだ。
とてもじゃないが神社としては使えないので修理するまで自分の通う三門市立第三中学校の校庭内に分社を建てたらしい。

修「神社が・・・」

この新聞を読んでいる今の時刻は8時。普段なら学校に行っている時間帯なのだが、今日から夏休みだ。
やることもないし見てみようか。
そう思い立った修はパジャマから着替えるために自室へ向かう。
空閑も誘おうか、そう携帯電話を開いた。


空閑「どうしてナツヤスミとやらに入ったのに学校へと行かなくてはならないんだ」

空閑遊真が不満そうに悪態をつく。

修「まぁいいじゃないか、見終わったら玉狛に行くぞ」
空閑「むぅー」

そうこう話している間に学校へと到着する。
生徒なので堂々と校庭を渡り、校舎の横側へと歩くと・・・

水沼「あら、三雲君に空閑君」
修「水沼先生」

自分たちの担任が花壇の花に水をやっていた。服装もワンピースとラフな格好だ。

水沼「どうしたの夏休み初日に?」
空閑「オサムがブンシャ?とやらを見に行こうって」
修「先生よろしいでしょうか?」
水沼「勿論良いわよ、朝から偉いわね」

先生に挨拶した所で二人は分社のある場所に向かう。
曲がり角を曲がろうとしたその時・・・

「うおっ!?」
修「うわっ!?」

誰かにぶつかりそうになる。視線の先に居たのは3バカではないか。

空閑「お前らも来てたのか」
「「「・・・」」」

空閑の言葉にも返事をせずそのまま立ち去ってしまう。冷や汗をかいて何か焦っているかのように見える。

修「何だったんだ一体?」

そうして曲がり角を曲がった先にある筈の分社は・・・

修「これは!?」

ゴミのポイ捨て、ペンでの落書き、その他によって荒らされている。

修「まさかあいつら・・・?」

ここで先程あった3バカの顔を思い出す。

空閑「あいつらだな絶対。ナツヤスミにまでご苦労なこった」
修「と、取りあえず片付けるぞ!」
空閑「やれやれ・・・面倒見の鬼だなオサムは」

分社の掃除をし始めてから数分・・・

「おや、分社の掃除をしてくれているんですか?」
修「?」

後ろから声がしたので振り返ると、白髪の老人が微笑みながらこちらを見ていた。服装からして神主だろうか。

修「神主さんですか、いや分社が荒らされていたので・・・」
神主「それはありがとうございます。いい子達ですね」
空閑「カンヌシさんはどこに住んでいるんだ?」
神主「今は学校に泊めて貰っているよ。神社が再興するまでね」
「あれ?修君に遊真君」

すると神主の後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。

修「千佳じゃないか、どうしたんだ?」
千佳「神主さんのお手伝いをしようと思って・・・」
神主「お友達でしたか」
千佳「はい、チームメイトです」
修「じゃあ皆で掃除をするか」
「「了解!」」
二人はランク戦の時のように返事をした。


何も無い暗い空間、
そこにあるのは一つの棚。
棚には異形の人形が多く並べられていた。

???「・・・」

並べられている人形に伸びる黒い腕。
黒い腕は沢山の人形の内、一つを乱暴に掴み取る。衝動で他の人形が床に落ちてしまった。

???「・・・」カチャッ

黒い腕が人形を持ち上げ、左手に持っている黒い道具の先端に人形の足の裏を当てたのだ。
その瞬間、人形は怪しく輝く。
黒腕が人形を放り投げると、人形は等身大のサイズへと変身した。

???「ふぅ・・・」

人形から本物になった「それ」は疲れを感じるように体を動かす。
そして、黒い腕の者に、一礼したのだ。

???「闇の支配者様、私を選んで下さりありがとうございます」

人間の形をしているが、化け物の姿をしている男。

???「この『マグマ星人 マグラス』にお任せ下さい」

マグラスと名乗ったマグマ星人は闇の支配者様の従僕のように従った。


夜、玉狛支部
今夜玉狛支部に泊まることになった修は自分のベットの上で目を閉じていた。

修「・・・」スヤスヤ

学校へ来てくれ・・・君の力が必要だ。

修「え・・・?」

誰かの声がして、修は起き上がる。
周りには誰もおらず、夜中なので真っ暗なだけだ。

修「学校に・・・?」

普通なら空耳と勘違いして眠りにつき直すが、修は不思議な使命感に襲われ、パジャマを脱ぎ始めた。


夜中の学校にて、
校門を何とか登り越えた修は真っ先に分社がある場所へと向かう。
何故だろう、行かなければいけない気がする。
視界が暗くて不安だったが、修は何とか分社の前まで到着する。
本来ならば良くないことだろうが、そんな気持ちよりも、使命感が強かった。
修は思いきり小扉を開け、分社の中を見る。

修「・・・何だこれ?」

中に入っていたのは、見たことも無い突起物。持ち手のようなのがあり、縦にして持つ物だろう。
そう言えば聞いた事がある。三門神社には不思議なご神体があると。
触れてはいけないのに、触れなくてはならないような感覚。

修「・・・ええい!」

覚悟した修はご神体を持つと・・・


「シュワッ!」

光の巨人が、黒くて白い角が生えた怪獣と戦っている。
その近くでは、首が二つある赤い怪獣と、赤い巨人が戦っている。
それだけではない。数多の巨人、怪獣が、乱闘をしていたのだ。
すると、乱闘を覗き込むように黒い巨人が現れる。
黒い巨人は、何かで黒い波動を散布させると、それに触れた者達がどんどん人形にされていく。

「きしゃああああああああ!!!???」「でやぁああああああああああ!!??」

気がつくと、その場に居た巨人や怪獣は皆人形になってた。
いや、人形にされたと言った方が良い。
すると、黒い巨人の近くに光の巨人が現れた。

「シュワッ!」

青いクリスタルを全身に身につけた巨人は、黒い巨人に立ち向かう。
二人とも槍のような武器で、戦闘した。


修「・・・!」

ここで修の目が覚める。気を失っていたわけでもないのに夢を見ていたような気分だ。
右手を見ると、青いご神体が、しっかりと握られている。
ここで自分の右手に違和感を感じる。
ご神体を持っている右手の甲に、見たことも無い紋章が写っていた。

修「なんだこれ・・・」
???「それは・・・選ばれし者の紋章」

どこからか声が聞こえる。懐中電灯で照らすが、誰も見えない。

???「光の国の伝説は本当だったのか・・・」
修「・・・そこか!」

修は近くの切り蕪を照らす。誰も座っていないがそれはあった。

???「私はウルトラマンタロウ」

赤い戦士を見立てた人形が立っている。

修「・・・喋った?」

修は恐る恐る人形を摑もうとすると・・・

修「消えた!?」
タロウ「そのご神体の事を知りたければ裏の山まで来い」

人形は姿を消し、修の脳内に話しかける。
声がしなくなった途端、辺りは静かになり、修だけになった。

修「何なんだ・・・一体」



裏山

修はあの後誰にもばれないように支部へ戻り、翌日朝食を済ました後言われた通り裏山に来た。

修「やっぱり夢だったのか…?」

???『私を信じて来てくれたのか、感謝する』

修「確か…ウルトラマンタロウだっけ…?」

タロウ『タロウ、で構わない。君の名前を聞かしてくれ』

修「修、三雲修だ」

タロウ『オサム…か、先ずは私の話を聞いてほしい』

修「どうやって喋ってるんだ…?」

タロウ『君の脳内にテレパシーで話しかけている』

修「テレパシー…!?」

タロウ『細かい説明も含めて聞いてくれ』



タロウ『遥か昔…全ての怪獣とウルトラマンが集まった戦争…「ダークスパークウォーズ」が起きた…』

タロウ『その時に邪悪な闇の波動によって、その場にた全ての者たちが今の私のような人形の姿…「スパークドールズ」に変えられたのだ』

修「スパーク…ドールズ」

タロウ『闇の呪いで対象者の時間を止める「ダークスパーク」…そしてその呪いを解ける唯一の道具「ギンガスパーク」』

修「まさかあの御神体が…」

タロウ『これのことだろう?』

すると修の手の中にギンガスパークが現れる。

タロウ『そのギンガスパークを支えるのはオサム、君だけだ。どうか私に力を貸してほしい!』

修「貸すって…どうやって?」

タロウ『そうだな…裏山の奥地に進んでくれ。なるべく広いところにだ』


誰か見てます?


修「ここでいいか?」

タロウ『ああ、ここなら大丈夫だろう』

タロウ『オサム、ギンガスパークの先端を私の足の裏にあるライブサインに当ててくれ』

修「ここか…えいっ」

修は言われた通りにするが、別に変わったことは起きない。

タロウ『馬鹿な!?ギンガスパークは呪いを解く物ではないのか!?』

修「何も…起きないけど?」

タロウ『仕方ない…オサム、辺りにスパークドールズがないか探してくれ。怪獣や私の仲間たちが落ちているかもしれない』

修「ああ…」



一方その頃、学校の近くでは三馬鹿のうちの一人、通称プリン頭がイライラしながら歩いていた。

プリン頭「たく…折角の夏休みなのに呼び出しやがって…」

???「ちょっと失礼」

プリン頭「あぁん!?…ってうわぁ!?」

プリン頭をマグマ星人マグラスが静止する。

マグラス「邪悪な心を持つ人間…お前の闇を利用させてもろうぞ…!」

プリン頭「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

マグラスの黒いギンガスパークと怪獣のスパークドールズがプリン頭にもたらされる。

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