昼下がりの教室
午前の授業での疲れと昼食で満たしたお腹のせいで睡魔と格闘しているものが大半で
マキ「ううー...」カクカク
この少女もまた、その一人である
マキ「・・・」
マキ「...!」ハッ
マキ(ヤバイ、今寝てた)
マキ(くそう、こんな時にゆかりんと同じクラスなら...)
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それは、3年になった初日の出来事である
弦巻マキと結月ゆかりが恋仲となって半年、周りからも、もう公認の仲であった
マキ「今年も同じクラスになれるといいねー」
ゆかり「学校以外でもいつも一緒に居るんです、違うクラスになってあまり関係は無いでしょう」
マキ「もー、ゆかりんはきっついなー」
そんな他愛もない話をしながら昇降口へ向かうと、慌てたようすのずん子が近寄ってきた」
ずん子「大変です!!二人とも!!早くクラスの割り振りを見てください!!」
ゆかマキ「「はい??」」
提示されている紙にはしっかりとゆかりA組 マキB組と書かれている
この結果に二人の仲を知る者たちは声を掛ける
「いやー、ドンマイ」「休み時間とか会えるし気にしないで」
「離れて大丈夫?先生に抗議してこようか?」
マキ「いやー、残念だけどそこまではしなくていいかな?」
ゆかり「そうですよ、学校で別のクラスになっても学校以外じゃいつも一緒に居るんですし」ガチャ
キャーキャー/// ラブラブー///
ゆかり「みなさん、少し騒ぎ過ぎですよ」靴ブカブカー
マキ「ゆかりん、下駄箱間違ってるよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
強がる二人であったが実際に違うクラスになってみると話が違う
マキ(きつー...もう寝ちゃおっかな?)
マキ(でも、ゆかりんと同じ大学に行きたいし...)
マキ(ちゃんと授業受けなきゃ...)
恋人の事を想い持ち直すが、やはり時間の問題である
5分と経たずにまた船を漕ぎ始めた
マキ「・・・」ウツラウツラ
睡魔に負けそうになった時、ポケットの携帯が振動した
マキ「んっ....」
マキ(誰だろう...)
宛名はゆかり、一本の音声データだった
マキ「?」
再生すると、心地の良い声が流れて来た
『もう、午後ですがちゃんと起きていますか?』
意識もせずにマキの顔はニヤケる
『マキさんはいつもこの時間は寝ていましたからね』
『お昼休みもはしゃいでいたので送ってみました』
『大変かもしれませんが、同じ大学に行きたいので頑張ってください』
『こう...面と向かって話してると恥ずかしいのですが』
『こうやって伝えるのなら言えそうな気がするで、今言っておきます』
『私と同じ大学を選んでくれた時すごくうれしかったです、別のクラスだと寂しい事もいっぱいありますが』
『同じ大学に入れるよう互いに頑張りましょう』
『大好きです////マキさん///』
聞き終わると、マキの顔は真っ赤に染まっていた
これでは眠れるわけが無いと机に向かう
これもゆかりからの受け取ったパワーだと感じて
数秒後、スマホを取り出す
自分も彼女にパワーを送ろうと...
『メッセージ聞いたよ、私も大好きだよ』
『それに.....
終わり
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