男「ねるねるねるね食べましょうよ」大家「は?」 (16)

男「ねるねるねるね食べません?」

大家「はい?」

男「ねるねるねるねですよ、ねるねるねるね」

大家「いやうん繰り返さなくていいよ」

男「知りません?ねるねるねるね」

大家「いや、そうじゃなくてね・・・」

男「ねるねるねるねは知育菓子で練れば練るほど味が変わって・・・」

大家「ねるねるねるねは知ってるから!そこは大丈夫だから!」


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男「食べたことは?」

大家「あるよ!」

男「僕もあります」

大家「でしょうね!」

男「10年ぶりくらいです」

大家「どうでもいいよ!」

男「いっしょにねるねるねるねをねるねるねるねしましょうよ」

大家「うるさいよ!ねるねる!」

大家「成人男性が人と食べるモノでもないでしょう・・・」

男「ちなみに一つしかないです」

大家「おかしいでしょ!」

大家「人と食べ用としたんでしょ!?」

男「いろいろ事情がありまして」

大家「どんな事情なのよ・・・」

男「まあまあそんなに気にしないで」

大家「えぇ・・・」

大家「あとなんで私なのよ・・・」

大家「隣に頼みなさいよ・・・」

男「右隣は女子高生の一人暮らしなので誘ったら通報されそうなので無理です」

大家「そんな短気な子じゃないでしょ」

男「以前実際にされたので・・・」

大家「なにしたのよ!」

男「夜中に楽器を弾かれてうるさかったので仕返しに」

大家「仕返しに・・・」

男「毎朝郵便ポストにお寿司屋さんグミを突っ込みました」

大家「何で!?」

男「お寿司屋さんグミ嫌いなんです」

大家「そうじゃない!」

大家「そりゃあ通報されるよ・・・」

男「その後『言ってくださればすぐにやめたのですが・・・』って言われました」

大家「素直な子じゃない」

男「また警察に見られるのは嫌なのであの子はダメです」

大家「あぁそう・・・」

大家「じゃあ逆隣りは?」

男「流石の僕も屈強な黒人留学生と並んでねるねるねるね食べる気はないです」

大家「うん・・・」

男「というわけで」

大家「いや食べないよ?」

男「えぇ~・・・」

大家「がっかりされても・・・」

男「何でですか?」

大家「何でと来たか・・・」

男「?」

大家「ガチで不思議そうな顔しないでよ!」

大家「意図が不明すぎるのよ!」

男「僕はねるねるねるねを美味しく食べたいだけです!」

大家「そこに私関係ある?」

男「あります!」

大家「あるんだ・・・」

男「僕は週一くらいでねるねるねるねを食べてるんですが」

大家「あーうん・・・」

男「いつも『何か足りない』と思っていたんです」

大家「うん」

男「そしておととい気が付いたのです」

男「足りないのは母性であると」

大家「あー?まあいいやどうぞ」

男「幼少の頃、母と食べたねるねるねるねこそがねるねるねるねの真価だと」

大家「それで?」

男「流石にそのために母をここまで呼べないので」

男「身近で一番母に近い大家さんにこうやって頼んでいるんです」

大家「そっかあ」

男「というわけでお願いします」

大家「いやかなー・・・」

男「何でぇ!?」

大家「意図がわかってもその意図の意味が不明だよ!」

大家「なんだよ母性って!おばさんくさいってかよ!舐めてんのか!」

男「そうじゃないですよ!」

大家「百歩譲って母性うんぬんはいいよ」

大家「ねるねるねるねにそんな情熱むけるなよ!自分で楽しむのは結構だが他人に向けるな!」

男「そこはすみません!」

大家「というわけで私はねるねるねるねは食べません!」

男「クソゥ・・・」

大家「わかったら家賃払え!君だけだ遅れてるの!」

男「ウィッス」

大家「まったく、じゃあね!」

男「お疲れ様でした!」

~数日後~

男「やんやんつけぼー食べません?」

大家「何なんだよー!」

おわり

大家さんは26歳独身、茶髪ショートで控えめなお胸が特徴だ
隣の女子高生はぱっつん黒髪ショートこけしのメガネちゃんだ、やってる楽器はエレキギターで、好きな曲は「コミュニケーション・ブレイクダウン」

黒人留学生のベニー・ダグラス君は心優しく、好物はおでんだが、趣味のウェイトトレーニングとスキンヘッドで友達が少ないことを気にしてるぞ!

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