＠事務所

P「『楽天マキタ引退！イーグルス創設メンバー全滅』か・・・はぁ・・・」

友紀「ねぇねぇ仕事が終わって机で虚ろな目でスポーツ新聞読んでるプロデューサー！ちょっと聞きたいことあるんだけど」

P「なんだその雑な説明口調は」

P「どうした。っていうかなんで友紀はオフシーズンなのに事務所のテレビをナチュラルに占拠してんの？もう野球はオフシーズンでしょうに」

友紀「いや、この前の珍プレー好プレーの録画みてるんだよ？」

P「自室で見なさいよ・・・」

友紀「寮のテレビ録画機能ないじゃん！この番組の時私ラジオの収録入ってて見られなかったんだから少しくらいいいでしょ？ね？」

P「分かった分かった」

P「で、なんかさっき俺に聞こうとしたけど」

友紀「今更だけどさぁ・・・プロデューサーって贔屓球団どこなの？」

P「今更？」

友紀「キャッツではないよね？」

P「断じて違う」

友紀「即答！？」

P「いや、嫌いなわけじゃないんだけどね巨猫軍・・・」

友紀「プロデューサーってさ、結構プロ野球詳しいよね？」

P「そりゃ友紀を野球場でスカウトしたくらいだからな」

友紀「でも贔屓の選手の話は聞いたことあるけど贔屓の球団の話は聞いたことないなって」

友紀「やっぱり贔屓球団ないの？」

P「あるよ？」

友紀「あるの！？」

P「なんで聞いといて驚いてんだお前」

友紀「えーっとプロデューサーって東京出身だよね？ってことはきらりちゃんと同じペンギンズ？」

P「いや、違うよ」

友紀「じゃあどこなの？」

P「近鉄バファローズ」

友紀「近・・・鉄・・・！？」

P「知らないってことはないだろ？」

『大阪近鉄バファローズ』
かつてパシフィック・リーグ（キャッツとは違う方）に所属していた大阪の球団
２００４年にオリックス・バファローズとの球団合併に伴い消滅した



友紀「いやもちろん知ってるけど・・・でも球団消滅したの何年前？」

P「１２年前」

友紀「あたし８歳だからあまり覚えてないかな」

P「ジェネレーションギャップだな」

友紀「プロデューサーもそんなに年じゃないよね！？」

友紀「というかなんで今はない球団の応援してるの？それこそオリックスとか・・・楽天とか応援するとかはしないの？」

P「ん、まぁそれも常々考えてるんだけど、やっぱり俺の中のバファローズは近鉄でしかないんだよ・・・」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

友紀「じゃあプロデューサーは今後どこも贔屓球団つくらない感じ？」

P「うーん・・・まぁとりあえず元近鉄バファローズの血が流れている選手が全員引退するまではそうしようかな」




残りの近鉄戦士
コンドウカズキ（２０１６年７月にバファローズ→ペンギンズ）
サカグチトモタカ（ペンギンズ）
イワクマヒサシ（大リーグシアトルマリナーズ）

カツキリョウタ（２０１６年キャッツから戦力外通告　来季未定）
サカカツヒコ（２０１６年タイガースから戦力外通告　来季未定）
マキダアキヒサ（２０１６年イーグルスから戦力外通告、引退）



友紀「カツキって近鉄戦士だったんだね」

P「ただでさえ少ないのに今年半分いなくなりそう」

友紀「これもうペンギンズ応援すれば？」

P「一理ある」

友紀「近鉄ってどんな球団だったの？キタガワの代打サヨナラ逆転満塁本塁打とかはあたしでも知ってるけど」

P「バファローズは・・・いや、近鉄はなんていうか・・・「すごい」球団だったな」

友紀「すごい？」

P「キタガワの本塁打もそうだけど、なんていうか野球のスケールが大きかったんだ」

友紀「へぇ～」

P「投手陣がボロボロでも打ち勝ったり、と思ったら信じられない負けかたしたり、考えられないような大逆転を演出したり・・・」

P「選手もさ、顔のいかついやつらが多くて「パ・リーグ」って感じの選手ばっかりだった」

友紀「？どういう意味？」

P「キャッツとは真逆ってことかな・・・」

P「まぁ順位的には常勝球団ではなかったけど、でも一度ファンになったら心をつかんで離さない、そんな球団だったな」

友紀「近鉄に関してしゃべってるプロデューサーなんか生き生きしてるね」

P「そう？まぁ昔の思い出なんてそんなもんかもしれないけど」

友紀「・・・・・・」

P「どうした友紀」

友紀「あたしも、近鉄バファローズみたいなアイドル目指さないと！って思ったの」

P「なんだそれ」

友紀「だってさ、消滅してもずっと好きでいてくれるなんて最高の球団だった証拠だよ」

友紀「私が将来アイドル引退してもずっと語り続けてくれる・・・ファンが好きでいてくれるそんなアイドル・・・どう？」

P「ダメ」

友紀「えーなんでー、せっかくいい感じの話になりそうだったのに」

P「お前近鉄が何回日本一になったことあるか知ってるか？」

友紀「えーっと、結構リーグ優勝はしてるはずだよね？・・・５回くらいかな」

P「０回、だよ。それこそ全盛期のキャッツとかに阻まれまくってるんだ」

P「でもお前の目指すはトップアイドル・・・だろ？お前にゃ日本一目指して貰わないとな」

友紀「・・・うん！プロデューサーあたしがんばるよ！」