里奈「ひなりな!」比奈「眠い……」 (26)
比奈「おはようございまースぅ……」
里奈「比奈っちはよーっす☆」
比奈「ああ、里奈ちゃん……おはようございまス……」
里奈「ん~? どったの比奈っち、元気なさげ~?」
比奈「いやー、大したことじゃないっスよ……」
里奈「大したことあるぽよ~! 顔色ヤバすぎ~! ほら、鏡見てみ☆」
比奈「……うわー、我ながらアイドルのする顔じゃないっスねー……」
里奈「小梅ちゃん喜びそ~☆」
比奈「ゾンビみたいだと?」
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里奈「なになにー? お疲れモード?」
比奈「いや、そんな大げさな事じゃないんで……」
里奈「いやいや、その顔見せられても嘘にしか聞こえないっしょ!」
比奈「ほんと、夜更かしして寝てないだけなんで……徹夜で漫画を描いてたら寝る時間が……」
里奈「徹マンぽよ?」
比奈「その略し方はやめて」
里奈「大したことなさすぎ~☆」
比奈「だからそう言ってるじゃないっスか……くぁあああああ……」
里奈「お眠ぽよ~?」
比奈「流石に2時間も寝てないと厳しいものが……」
里奈「アイドルがそんなんぢゃダメダメだし! 睡眠はけっこー大事ぢゃん?」
比奈「うう……言い返せないっスね……」
里奈「安眠のためにーしっかり腹巻でデコってー」
比奈「腹巻でデコる!?」
里奈「今度あたしの腹巻貸したげよっか?」
比奈「い、いや、遠慮しとくっス……」
里奈「裏地はモコモコなウールかサラサラなシルクのどっちがいいぽよ?」
比奈「遠慮させてもらいまスって」
里奈「ショッキングピンクとかーワインレッドとかーバリエーション沢山あってー」
比奈「遠慮しまスってば!」
里奈「ポンパドゥール夫人の笑顔とかー」
比奈「だから遠慮し……ポンパドゥール夫人!? 何それ色の名前っスか!?」
里奈「#F6C6BAくらいの色ぽよ☆」
比奈「カラーコードだけ言われても」
里奈「比奈っちならわかると思って調べてきたのに~!」
比奈「調べるついでにその色を印刷してきてくれたら手っ取り早かったんスけどね」
里奈「あとはアイマスクとかー?」
比奈「あっ、それならたまにやってるっスよ。暖かくなって気持ちいいんスよ」
里奈「比奈っちやるぢゃん! ケンコーシコーって奴?」
比奈「パソコンやスマホを弄ることが多いので、疲れ目対策っスね」
里奈「柄はどんなのー? 動物系?」
比奈「普通に黒の無地っスけど」
里奈「地味すぎ~☆」
比奈「アイマスクに派手さは不要じゃないっスか?」
里奈「そんなことなさげだしー! ここはイメチェンすべきぽよ~! いっそのことゴルゴ系とかー」
比奈「ゴルゴ系!? それパーティーグッズじゃないんスか!?」
比奈(い、いかん……ただでさえ体力消耗してるのに……喋り疲れた……)フラフラ
里奈「比奈っちは今日お仕事?」
比奈「えっ……いや、今日は午後からレッスンがあるっス」
里奈「ぢゃあそれまでおねんねした方がいいねー」
比奈「おねんねって……」
里奈「よっこいしょ!」ポスッ
比奈「……」
里奈「ん!」ポンポン
比奈「……ん?」
里奈「ん! ん!」ポンポンポンポン
比奈(ソファに腰掛けてめっちゃ自分の膝叩いてる)
比奈「……仮眠室行ってきまスね」
里奈「仮眠室は今日は使用禁止~♪」
比奈「えっ? な、なんで?」
里奈「寝顔写真集の撮影会してるんだってー」
比奈「……発案者の顔が見てみたいところではありまスが、まあ需要はありそうな企画だとおも」
里奈「L.M.B.Gの☆」
比奈「急に犯罪臭が」
里奈「そういう訳で~? 今はこのソファしか空いてない系ー♪」
比奈「だからって膝枕はちょっと……」
里奈「比奈っちさっきから遠慮ばっかぢゃーん!」プンスコ
比奈「だ、だって……」
里奈「だって?」
比奈「この年にもなって膝枕なんて、恥ずかしいっスよ……」
里奈「ダイジョーブ! 夜更かしのせいでフラフラの比奈っちはもう既に恥ずかしい系だし!」
比奈「ぐうの音も出ない」
里奈「さあさあ観念するぽよ~☆」
比奈「ど、どうしてもっスか?」
里奈「横になってスマホいぢったりしないように監視しなきゃだし~」
比奈(うっ、確かにやりそう……)
比奈「……そ、それじゃあ、少しだけ……」
里奈「ウェルカムウェルカム♪」
比奈「失礼します……」ポスッ
比奈(うおおお、柔らかい……これがアイドルの御御足か……)
里奈「はいはーい、リラックスするぽよ~☆」ナデナデ
比奈(あっ、これやばい)
比奈(ただでさえ包容力の高い膝枕に加えて頭ナデナデ……これでリラックスするなと言う方が無理っスよ……)
里奈「ついでに子守唄もおまけしちゃおっか?」ナデナデ
比奈「子守唄っスか……?」
里奈「そーそー!」
比奈(あー、恥ずかしさなんてもうぶっ飛んじゃったし……)
比奈「聴かせてもらいましょうか」
里奈「おー、ついに観念したね比奈っち☆」
比奈「もうどうにでもなれって感じっス」
里奈「えへへ、ぢゃー歌うね☆」
比奈(とは言え、里奈ちゃん歌上手いからなんだかんだちょっと期待……)
里奈「ちっちゃな頃から悪ガキで~♪」
比奈「待って」
里奈「えー? 選曲ダメ系?」
比奈「サビに入って縦ノリしちゃいそうな曲はダメっス」
里奈「これも子守唄なのに~☆」
比奈「確かにララバイではありまスけどね?」
里奈「たくみんもこれ好きなんよー! アラームにしちゃうくらいだしー!」
比奈「そこでダメだと気がついて欲しかったっス」
比奈「普通の、極々一般的な奴でいいんスよ」
里奈「フツーめでいーの?」
比奈「ここで気をてらってもしょうがないっスよ」
里奈「そっかー! ぢゃーテイク2いくぽよ~☆」
比奈(流石に普通の子守唄を歌いはじめたっスね……)
里奈「ぼーおーやーのーおもーりーはー♪」ポンポン
比奈(2番の歌詞まで正確に歌えていることには驚きっス……)
里奈「あーのやーまーこおーえーてー♪」ナデナデ
比奈「……ふあ……」
比奈(あー、意識が遠のいて……)
里奈「ねーんねーん……ありゃ、寝ちったぽよ~☆」
里奈「しっかり寝なきゃダメダメだしー」ナデナデ
ガチャッ
夏樹「はよーっす」
里奈「しーっ!」
夏樹「っと……なんだその状況?」
里奈「リナリナベッドぽよ~☆」
夏樹「なんだそれ」
夏樹「なるほど? また比奈は夜更かししてきたのか。これからアタシらと一緒にレッスンだってのに」
里奈「問題児ぽよ☆」ナデナデ
夏樹「アタシらが言えたことか?」
里奈「みーんな問題児でみーんな仲間、しゃーわせだなー♪」ナデナデ
夏樹「しっかし、ほんとに20歳かこの人は……後輩にしか見えないな。年齢的にもアイドル的にも先輩なんだけど」
里奈「比奈っちはきゃわわなお顔だもんねー☆」ナデナデ
夏樹「……なぁ、アタシも撫でていい?」
里奈「ダメだしー☆」ナデナデ
夏樹「ちぇっ」
夏樹「しゃーない、それじゃあ毛布取ってきてやるか」
里奈「夏樹っちやっさしー♪」
比奈「んにゃ……」
夏樹「おっ、寝言」
里奈「「んにゃ」だって~♪」
夏樹「……これだと比奈じゃなくて、ひにゃだな」
里奈「ひにゃっちとかぎゃんきゃわー☆」
夏樹(ますます後輩に思えちまうな、この可愛さ……)
――数時間後――
比奈「…………んあっ……」
里奈「おっ、比奈っちお目覚めー?」
比奈「……………………」ポケー
里奈「ほらほら起きて、もう少ししたらレッスンだしー! 夏樹っちは先に行っちゃったぽよ~☆」
比奈「……………………」ムクリ
里奈「はよーっす♪」
比奈「……おはよー、おかーさん……」
里奈「」
里奈「お、おかーさん……?」
比奈「………………あっ///」
里奈「は、はよーっす」
比奈「」
比奈「い、いや、そのあの、違うんスよ?」
里奈「ね、寝ぼけてただけだしねー?」
比奈「そ、そうなんスよ! 包容力凄くて、膝枕すごい柔らかくて、もう幸せに満ちていたと言いまスか!」
里奈「あ、うん」
比奈「膝枕なんて母親のしか経験したことがないものでして! 里奈ちゃんの膝枕の安心感はそれに匹敵してたと言いまスか!」
里奈「落ち着こ! ちょっと落ち着こー!」
里奈「だ、誰だって間違いはあるしー? 私も比奈っちが小学生みたいな間違いしたことは秘密にするぽよ!」
比奈「……うっ」
里奈「う?」
比奈「うわああああああああああああああちょっと走ってくるっスぅううううううううううううう!!」ドアバーン!!!
里奈「比奈っち!? レッスンは!?」
比奈「そのまま直行するっスうううううぅぅぅぅ……」ダダダダ……
里奈「……行っちゃったしー」ポツーン
紗奈「ね、ねえ里奈さん」
里奈「あ、紗奈ちゃんちーっす☆」
紗奈「今そこで真っ赤な顔で爆走する比奈さんとすれ違ったんだけど……何かあった?」
里奈「そんな大したことじゃないぽよ~」
紗奈「ほんと? あの比奈さんが意味も無く走るとは思えないんだけど……」
里奈「…………」
比奈『そ、そうなんスよ! 包容力凄くて、膝枕すごい柔らかくて、もう幸せに満ちていたっていうか!』
里奈(結構筋肉系の脚なのに、柔らかいって……)サスサス
里奈「ぽよ……///」
紗奈「里奈さんまで赤くなった!? ほんと何があったの!?」
以上です、酔った勢いなら書けると思いましたがふじりなの口調が難解すぎました。
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