佐久間まゆ「あいくるしい」 (15)
スタミナ回復がてらはじめの一歩読み返してて思いついた小ネタ。
短いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478100590
─カフェスペース─
まゆ「ふぅ……」
安部菜々「あれ? どうしましたまゆちゃん、ため息なんてついて」
まゆ「あ、いえ、その……」
菜々「今度のお芝居のことですか? 悩み事なら、誰かに話すだけでも楽になりますよ?」
まゆ「そう……ですよねぇ……」
菜々「ええ、そうですよ! ナナはまゆちゃんよりお姉さんですから、バッチリ相談に乗りますよ?」
まゆ「……誰にも言わないでくださいねぇ?」
菜々「もちろん! こう見えてもナナ、口は堅いんですよ?」
まゆ「そうですか……」
まゆ「まゆ、今度のお芝居で『愛を信じる少女』を演じることになりまして」
まゆ「それでやっぱり足りないんだと」
菜々「(足りない?)お芝居の悩みですか、不安なことがあるんですか?」
まゆ「ええ……足りないと気が付いたのはLove∞Destinyからです」
まゆ「こんなまゆでも反省するんですよぉ」
菜々「(Love∞Destinyから? 何を気付いたんでしょう……?)」
まゆ「本当に、誰にも言わないでくださいね?」
菜々「……」ゴクリ
まゆ「Pさんにまゆが一番と証明するセンターに拘りきれずに」
まゆ「李衣菜ちゃんに壁ドンされてるオフショットまで撮られて……」
まゆ「あれからファンの方々も、まゆが李衣菜ちゃんに魅かれているかのように噂され……」
まゆ「あれはまゆの失態です、汚点です」
菜々「(お、汚点って……)」
まゆ「どうしてああなったの? いつから? そう考えていて気付いたんです」
菜々「何に気付いたんですか?」
まゆ「事務所の仲間はみんなまゆによくしてくれます。 ファンの方々も、まゆを応援してくれます」
菜々「そうですね、みんなの期待に応えられるような素敵なアイドルにならなきゃですね!」
まゆ「そうです、そういうつもりでアイドル活動していたから、まゆは甘くなっていたんですよぉ」
まゆ「アイドル活動はPさんとの運命を繋ぐ絆だけのハズだったんです」
まゆ「温かい空気の中で知らずの内に足りなくなっていたんです」
まゆ「体が弾けそうになるくらい充満していたアレが足りないんですよぉ」
菜々「あ、アレって……?」
まゆ「Pさんへの愛情です」ハイライトオフ
菜々「」ゾクッ
まゆ「故郷を出るとき、まゆは二つの誓いをしました。 Pさんへの愛だけを頼り、Pさんへの愛だけを信じて」
まゆ「必ずPさんと結ばれてみせる、邪魔する人は誰だろうと許さない」
まゆ「今回のお芝居、まゆが『愛に溢れる少女』になれなかったのはそのせいなんです」
菜々「(す、凄まじいですね……)」
菜々「ふ、二つの誓いって言いましたけど、もう一つは?」
まゆ「Pさんに手を出す女(ヒト)は許さない」コトッ
まゆ「ありがとうございます、聞いていただけで少し気持ちが落ち着きました」
まゆ「……誰にも、言わないでくださいねぇ」カツカツカツ
菜々「(い、言えませんよ……)」
* * * * *
─翌日、ウサミン星ピーナッツ支部─
菜々「うーん、まゆちゃん大丈夫ですかね、思いつめなきゃいいんですけど……」
ピリリリリ……
菜々「あ、電話……ちひろさん?」
菜々「はい、もしもし、ナナです」
千川ちひろ『菜々ちゃん? 千川です、今病院なんだけど……』
菜々「えっ! どうしたんですか!?」
ちひろ『昨晩プロデューサーさんが事故に遭われて』
菜々「だだ、大丈夫なんですか!?」
ちひろ『ええ、怪我は、大したこと無いんですけど、念のために入院を』
菜々「そうですかー、びっくりしたー」
菜々「あ、どこの病院ですか? お見舞いに行きますからよろしく伝えてください」
ちひろ『いえ、来なくていいです』
菜々「えっ?」
ちひろ『今の姿は見ないであげてください』
ちひろ『菜々ちゃんの中では、頼れるプロデューサーさんのままにしてあげてください』
ちひろ『アイドルを愛し、育て、シンデレラを送り出す魔法使いの姿です。 忘れないであげてください』
ちひろ『それが……プロデューサーとしての、Pさんの、最期の姿です……』プツッ ツー ツー ……
菜々「…………」
菜々「うわぁ」
まゆ『うふっ、Pさん、これからはずーーーーっと二人きりになれますよ? 永遠に……』
おわりー、HTML化依頼してきます
乙
こわい
乙
怖いよ
達磨ENDか
おつ
>>13
> ちひろ『ええ、怪我は、大したこと無いんですけど、念のために入院を』
"怪我は"大したことないので五体満足です。
いわゆるおそらきれい状態ですね。
乙
オクスリ使ったのか人格破壊(バールの様な物)なのか…
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