カレン「クゼハシセンセーが主役デス」 久世橋「えっ!?」 (19)

きんモザ短編になります。

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久世橋「私の名前は久世橋朱里。実籾高等学校の家庭科担当の教師で、2年A組の担任でもあります。」

カレン「クゼハシセンセー?一人でなにを言っているデスか??」

久世橋「わっ!?九条さん、いきなり声を掛けないでください! びっくりするじゃありませんかっ!!」

カレン「これは失敬したデス!」

久世橋「まったく・・・」

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職員室

久世橋「ふぅー。今日も疲れました・・・。んっ?」

烏丸「どうしましょう??」あたふたっ

久世橋「烏丸先生?どうしましたか?」

烏丸「あっ、久世橋先生。大変なことに、実は・・・」

久世橋「えぇっーーー!? 学校の校庭に不良が入って、しかも偶然外に出ていた九条さんに絡んでいるって、本当ですか??」

烏丸「はい・・・。ですので、どうしたらよろしいのか、分からなくて。今、校長先生や他の先生方が、話し合いをされているのですが、もうそんな余裕もないというか・・・」

久世橋「・・・・・・分かりました! わ、私が、行きます!!!」ドンッ!!!

烏丸「く、久世橋先生っ!? そ、それはいくら何でも危険なのでは・・・」

久世橋「生徒がピンチだというのに、一介の教師が何もしないわけにはいきません!!! むしろ、こういう状況でも、教師の一人が自分から向かって、生徒を助けることこそ、理想の教師なのですから!!」バーーーン!

烏丸「久世橋先生・・・」

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学校の校庭

不良A「おいおい、俺達と遊ばねぇかって言ってんだよ?」

不良B「お前、外国人だろ? なかなか可愛いね!」

不良C「何か言ったらどうなんだよ?」

カレン「・・・・・へ、help me・・・・」ガクガク

久世橋「待ちなさい!!」

不良たち「だ、誰だ!?」

久世橋「私の教え子に手を出そうとするのは止めなさい!」

カレン「く、クゼハシセンセー!?」

不良A「先生だあ・・・? 先公が俺達に意見するとは、生意気だな!」

不良B「やっちまうか?」

不良A「そうだな。」

久世橋「・・・・・・・・」

不良C「おい、先公さんよぉ。無視してないで、何か言ったら・・・!?」

久世橋「」ジッーーーーーーーーーーーー!!!!!

不良たち「!?」ビクッ

カレン「・・・・・・・」

久世橋「先生に対しての口の利き方がなっていませんね! それに「先公」と呼ぶのも聞き捨てなりませんよ?(実際は→「礼儀正しくね。後、きちんと先生と呼んでくださいね。」)」ギラッ←目が鋭くなる

不良A「あ、あ、あぁ・・・」ブルブル

不良B「や、やべぇよ!? 今まで見た先公たちの中で一番恐ろしい感じするぜ、あの女!」

久世橋「ここは暴力ではなく校舎裏で話し合いでもしましょうか?(実際は→「皆、仲良く話し合えばきっと解決しますよ。)」ギンッ!

不良C「ひ、ひぃぃぃぃぃっーーーー」

久世橋「さぁ、どうしますか?(実際は→「怖がらないで。しっかりと話し合えば分かりますよ。」)」ジロリっ!!

不良たち「ひぃぃぃぃっぃっっっーーーーーー!!! ごめんなさーーーーーーーーーーーーーい、勘弁してくださーーーーーーーいっ!!!!!!」ダダダダダっーーーーー

久世橋「あっ、ちょっと!? ・・・・・はぁー。(相手が不良とはいえ、また怖がらせてしまいましたか・・・)」ズーン

カレン「く、クゼハシセンセー! うっ、うっ、うぅ・・・(涙目)」

久世橋「く、九条さん?」

カレン「あの不良が・・・こ、怖かったデース! 助けてくれてアリガトゴジャイマースっ!!」ギュッ

久世橋「九条さん!? ・・・とりあえず、怪我が無くてよかったです!(まさか泣いてしまうとは・・・。でも、怖いのは当たり前ですよね・・・)」ヨシヨシ

職員室

烏丸「久世橋先生っ♩ カレンさんから聞きましたよ。不良たちを追い払うなんて、すごいですね!」

久世橋「い、いえ。そんなことはありません。私は、問題を話し合いで解決をさせようと考えてあの不良たちに話しかけ、ただ面を見て言っただけなのですが、むしろ怖がらせる形になってしまっただけで・・・。はぁー、こんなことだから、前は生徒からも恐れられていたのでしょうね。」

烏丸「・・・いいえ。そんなことはありませんよ、久世橋先生っ。」

久世橋「烏丸先生?」

烏丸「どんな結果になろうと久世橋先生は生徒を助け、また守る為に堂々と立ち向かいました! ですので、その誠意はしっかりとカレンさんをはじめとした他の生徒達や、もしかしたらあの不良たちにも伝わったのかもしれませんよ♩」

久世橋「烏丸先生・・・///」

ガラッ

カレン「クゼハシセンセー!!」

久世橋「九条さん?どうかしましたか?」

カレン「さっきはどうもデス!これ、受け取ってクダサイ♩」スッ

久世橋「これは、マーマレード?」

カレン「昨日、アヤヤから教わりながら、シノ達と一緒に作りマシタ!」

久世橋「そうですか・・・。ですが、なぜ私に?」

カレン「さっきのことも含めてデスが、クゼハシセンセーに対する日頃の感謝の気持ちを込めて、という訳デス♩ ふふふっ♩♩」

久世橋「///、おっほん! まぁ、そういうことでしたら、受け取ります。その・・・ありがとうございますっ///」

カレン「ふふふふっ♩」

久世橋「な、何がそんなに可笑しいのですか!?」

カレン「クゼハシセンセーは笑顔もデスが、照れている姿も素敵デス!」

久世橋「!?///」

カレン「センセーにはいつまでも元気でいてほしいデス! そして、またいつものように・・・」

久世橋「九条さん・・・って、「またいつものように」とは、何ですか?!」

カレン「はっ!? そ、それは・・・」モジモジ

久世橋「なにか怪しいですね・・・?」ジッー

カレン「あ、怪しいなんて・・・そんな」

久世橋「はっ、そういえば、九条さん。あなた、昨日出した宿題はどうしましたか?」

カレン「!? そ、それは・・・デスね・・・」

久世橋「私は昨日、やって来た宿題は今日、個人で職員室の私の机に提出するようにと言っていましたので、最初は気付きませんでしたが、さっき確認したらあなただけ提出がありませんでしたね?」ジッーーーーーーーー

カレン「そ、その・・・・」

久世橋「それにあなた、前やその前も宿題を忘れて後になって提出したじゃありませんか? そして、前に提出する際に私に「もう二度と宿題は忘れずに提出する」と約束しましたよね?」ギランッ!!

カレン「あ、あぁ・・・」ブルブル

久世橋「それなのに、また忘れてきたんですか? どうなんですか、九条さん!!!」

カレン「ひぃっー。ノ、Noーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」タッタッタッー

久世橋「あっ、コラっ!? 待ちなさーーーーーーーーい!!!」タッタッタッー

烏丸「ふふふっ♩」

<ゆ、許してクダサイーーーーー!!

<だめです! 今日という今日は許しませんよーーーーー!!

おしまい

おまけ

不良に関する出来事から後日

久世橋「今日も疲れました。早く帰って寝ましょう!」

?「あっ、あなたは!?」

久世橋「えっ!?」

元・不良たち「どうもお久しぶりです。」ペコッ

久世橋「あれっ、あなた達はっ!?」

不良たち「覚えていますか? あの時、校庭に入った不良グループです。」

久世橋「あぁっ!! あの時のあなた達ね。見る限り、服装も言葉遣いも態度も良くなりましたね。」

元不良A「はい。実はあの時、あなたに睨まれて退散しましたが、後で世の中には自分たち以上に強い人間がいることを改めて実感しまして・・・」

元不良B「強いものがいて、その人に負けたのなら、その人に従うのが礼儀、なので」

元不良C「あなたに注意された通りに言葉遣いや態度も直しました。そして、不良もやめて更生した訳です。」

久世橋「そう。理由はともかく更生してくれたことは嬉しい限りです。これからも勉学に励むよう、しっかりと頑張ってください♪」ニコッ♪♪

元不良たち「//////」

元不良A「実はあなたに頼み事がありまして?」

久世橋「な、なんですか!?」

元不良B「僕たちを弟子にしてください。」

久世橋「えっ、えぇぇーーー!?」

元不良C「あの時のあなたの凄味に感動してしまったんです♪」

元不良たち「おねがいします!姉御。」

久世橋「姉御と呼ぶのはやめてくださいっ!?第一、私は教師です。教師が教え子みたいな貴方達を弟子に取るなんて非常識になります!」

元不良A「そんなこと言わないで、ね?」

元不良B「おねがいしますよ、姉御!」

久世橋「だ、だから・・・」

元不良C「姉御ー」

久世橋「や、やめてくださいー!」ダッ

元不良たち「あっ!?ま、待ってください、姉御」ダッ

久世橋「ついてこないでください。それと姉御もやめてください!!」

物陰↓

カレン「クゼハシセンセーは、やはりすごい人デス!」

おしまい


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