のあ「時子に先を越されたときは、枕を濡らしたこともあったけれど……」

みく「のあにゃん……」

のあ「コップを持ったまま躓いてしまって……」

みく「時子さん関係ないにゃ！」

アーニャ「デレステのノア、とっても綺麗です。ドキッとしますね」

みく「それは確かに。やっぱり綺麗にゃ」

のあ「素直な賛辞は照れくさいけれど……嬉しいものね……」

のあ「二人は……もう手に入れたのかしら」

みく「…………」

アーニャ「アー……ﾅﾝﾁｬﾗﾅﾝﾁｬｰﾗ」

のあ「どうして目を逸らすのかしら」

みく「いや……シンデレラフェスがあったから……」

みく「そこで石は使い切っちゃって……まだ10連分の石もなくて……」

アーニャ「私も、です……」

のあ「……」

みく「じゅ、十連分溜まったらすぐ回すから……」

のあ「何を勘違いしているのかしら」

みく「えっ？」

のあ「私は、別に怒ってもいないし、回すことも強制しない……」

アーニャ「ノア……」

のあ「ただ……そうね……」ﾎﾞｽﾝ

のあ「ついに三人が揃い、一緒に踊ることが出来る……」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

のあ「それが目の前で蹴っ飛ばされた……そんな些細な悲しみはあるかもしれないわ……」ｷﾞｭｳｳ

みく「めっちゃ悲しんでるにゃ！ クッションに顔を埋めてめっちゃいじけてる！」

アーニャ「大丈夫です、ノア。代わりにミクが何でもしますから」

みく「あーにゃんはさらっと無理難題押し付けないで！」

のあ「では……LIVE Paradeのイベント曲の扱いについて、改善案を提出して……」

みく「ガチな要望はやめて！」

ロックオン「来たのか！？」

ハレルヤ「遅ぇんだよ！(歓喜)」

グラハム「待ちかねたぞ>>1！」

のあ「……いいのよ、みく」

のあ「本当に訪れるのかわからない時を待つ日々は終わり……必ず来る明日を待てば良いのだから……」

みく「のあにゃん……」

のあ「貴方達と同じステージに立つことが出来た……それは、とても嬉しいことよ……」

のあ「限定アーニャをあんたん出来た時くらいに……」

みく「一気に俗っぽくなったにゃ」

アーニャ「限定ミクはどうでしたか？」

のあ「……」ｺﾞﾌｯ

みく「のあにゃんが血を吐いたにゃ！？」

アーニャ「イズィナッツア！謝って！ ノアに謝ってください！」

みく「なんでみくが！？」

のあ「安心して……あのときは致命傷で済んだから……」ﾌｷﾌｷ

みく「安心要素がない……」

アーニャ「けど、ノアがデレステに来て本当に嬉しいです」

アーニャ「お祝い、しませんか？」

みく「それはもちろん……というか、なんで今更その話が出てくるのにゃ」

のあ「不思議ね……」

みく「のあにゃんがいじけてたからでしょ！」

のあ「そうだったかしら……過去は振り返らないと決めている……」

みく「さっき過去を振り返ってダメージ受けてたくせに……」

みく「まあ、いいにゃ。お祝いするのは、みくの部屋でいいかにゃ」

アーニャ「ダー。せっかくですし、何か作りましょう」

みく「そうだね、何が良いかにゃ」

のあ「そうね……アーニャのもう一つの故郷……北海道の味を希望する……」

のあ「ちゃんちゃん焼きか石狩鍋ね……」

みく「なんで魚料理しか選択肢がないのにゃ！」

のあ「ジンギスカンは……部屋に匂いがついてしまう……」

みく「そういう気遣いの前に好みを考慮して！」

みく「とにかく！ 魚料理以外で！」

のあ「わかった……ではザンギエフを」

みく「それは格闘家にゃ……言っておくけど、鮭ザンギは作らないにゃ」

のあ「当然」

みく「目を見て言うにゃ」

アーニャ「じゃあ、材料を買いに行きましょう」

みく「うん。ほら、のあにゃん行くにゃ」

のあ「みく、アーニャ」

みく「なんにゃ？」

アーニャ「ダー？」

のあ「……いつもありがとう」

みく「…………えっ、のあにゃん、今ちょっとだけ笑って……えっ」

のあ「さあ、行きましょう」ｽﾀｽﾀ

アーニャ「あ、待ってくださいノアっ」

みく「のあにゃん、待って！」

のあ「イカザンギもいいわね……」

みく「色々な意味で待って！？」

おわり