3号「イカ世界奪還作戦」【オリジナルでありたい】(28)

地下世界で起きてたイカタコ第二次大戦...イカのヒーローは敗北、撤退を余儀なくされた。
その後のタコ達の侵略は早かった。
イカが奪い取った場を奪い返し、イカの集う場所ブイヤベースまでもが奪い取られた。
「フフフ...アノイカガ居ナイノナラコンナ場所、カンタンニ侵略デキルゾ...」

「将軍、ショッツル鉱山、占拠完了、イカのエネルギー源を全て封じました。」

「ヨクヤッタ、ワカメヨ...」


「コレカラハココハ、タコガ支配スルノダ...!」

--カレイヶ丘住宅街--
...号...

......3......号!!...

...3号!!

「...おはよう、1号。もう朝ごはんか?」

1号「何寝ぼけてんの?!タコがすぐそこまで来ちゃってる!!」

3号「...は?まて、なんでタコ共がこっちに...!」

「起きたみたいやね、3号」

3号「2号...!今タコが来てるって聞いたが...」

2号「その通り、タコ達がもうすぐそこまで来てる。アンタがタコにやられちゃって撤退してるうちにね」

3号「そうか...こっちのブキだと思ってたトラップを使われて...油断した...」

1号「3号、もう動けそう?ひとまずここから脱出しなきゃ!!」

3号「...とりあえず今はもう動ける。どこかあては?」

2号「じいちゃんが用意してくれてる。すぐ出発するよ」

かくして3杯のイカ達と仲間達による、イカ世界奪還作戦が始まる...

--ヒラメヶ丘団地--
「ぐはぁっ...!!」シュボン...

「どんどん湧いてくるねこいつら...イカっぽいけどカミイロ違うし...」

「なんかの本で見たな...確かこいつらは俗に言う『タコ』、自分たちと対になる存在だ」

「ナンダ、コノイカ2杯...グフッ」シュボン...

「さっすが読書家アイロ!で、なんでこっちを攻撃してくる訳?」

アイロ「それはなベルグ、きっと大昔の大ナワバリバトルのリベンジだ。学校で習ったろ?」

「弾が当たらない...くっ」シュボン...

ベルグ「覚えてない!!」アイロ「流石アホの子だな、伏せろベルグ。一気に処理する!」

「トルネード!!」

ベルグ「うーん...この装備見たこと無いもんなぁ...」

アイロ「見た目はスプラシューターと一緒だな。概ねオクタシューターって所か。...お、帰ってきたか」

ベルグ「みたいね。おーい!チェイス、ここよー!!」

--アイロ、ベルグの部屋--
チェイス「とりあえず隣のカレイヶ丘住宅街とブイヤベースあたりまで偵察してきました。ですが...」

アイロ「どこもほぼ壊滅か...イカの避難が終わってるのが救いか。」

ベルグ「うーん、どうしようか。あんまり迂闊に動けそうもないよ?」

チェイス「ノミアさんは数日前から見てませんし...どこ行ったんでしょう...」

ノミア「呼んだかね?」ヒョコ

ベルグ「うわぁビックリ!大丈夫だったの!」

ノミア「タコなんかダイナモがありゃ一捻りさ。」

アイロ「...とりあえず全員揃ったか。が、動けない状況に変わりない...」

ノミア「それなら任せろ、抜け道があった。どこに通じてるかは見てないが探ってみる限りタコは居なさそうだった」

チェイス「そこに向かうのが無難でしょうか。」

ベルグ「そうね...行きましょうか」

アイロ「...なぁノミア。」

ノミア「なんだいアイロ。...いや言いたい事は分かるぞ」

アイロ、ノミア「「なぜタコであると知ってるのか」」

アイロ「タコは大ナワバリバトルで戦った種族。学校で習うとは言っても容姿までは古い文献でも見ない限りわからない...しかもそんなものは限りなく0に等しい」

ノミア「が、それを私は知っている。それを不思議に思ったんだな?」

ベルグ「??」 チェイス「????」

ノミア「そうだな...向かうまでの道中で私のことを全て話そう。全て、ね。」

アイロ「...よし。じゃあ...ここを出るか。忘れ物はないな?」

ベルグ「ハンカチ持った!」
チェイス「ティッシュも持った!」

ベルグ「...遠足じゃないんだから...」

自分はある里で戦士として育てられた。
小柄な身体を活かした、けれども力強い技を磨き上げた。
ある日私は師の孫達である2杯のイカに会った。
彼女達も同じく戦士としても育てられたイカだった。
ある日師は言った。
「お前達はこれから来るかもしれない、タコ達との戦いに勝たねばならぬ」

「でもおじいちゃん、タコって地下に居てヒーローが倒してくれるんじゃないの?」

「だがそのヒーローもやがては力を失う。ワシらはそういうときに戦えなければならない」
師はこう言うと、ある紙を差し出した。
子供演歌合唱コンクールの記事であった。
「君たちにはまず都会に紛れ込んでもらいたい。タコの動向を探るためにもな」

師の孫達である彼女達はすぐに同意したが、私は里に妹を残し去る訳には行かない。
そこで彼女達には動向を探ってもらうため、有名人となり情報を集める事に徹底してもらった。
数年後、彼女達から連絡があった。
「!ーしたれさ、き動いし怪の達コタ」
「受話器が逆よ。...すぐに戦闘準備をし、至急こちらの支援をお願いするよ」
物心もついていないような妹を私は村を出た...

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師の孫達である彼女達はすぐに同意したが、私は里に妹を残し去る訳には行かない。
そこで彼女達には動向を探ってもらうため、有名人となり情報を集める事に徹底してもらった。
数年後、彼女達から連絡があった。
「!ーしたれさ認確、き動いし怪の達コタ」
「受話器が逆よ。...すぐに戦闘準備をし、至急こちらの支援をお願いするよ」
物心もついていないような妹を置いて私は里を出た...

ノミア「その動きがあった時私はまだ幼かったが、彼女達と共に戦いなんとか無事勝てた。次があってもこも調子なら勝てると思っていた...私はそこで思い出した。妹は元気だろうか、と。」

アイロ「その時は大きい戦争ではなかったのか」

ノミア「ああ。ブイヤベース中のデンチナマズが盗難にあっただけだったからな。だがタコ達は予想以上に苦労させてきた。月日は流れに流れ、つい最近、全て回収したと思い込んでいた。」

ベルグ「そこで起きたのが今回の襲撃?」

ノミア「そう。だがそれだけじゃなかった。」

私がブイヤベースに事件の発端であるオオデンチナマズがいたタワーへ向かった。
そこで私は目を疑った。そこには楽しそうに友人と戯れる妹がいた。
私は思わずついていこうとしたが...最優先はオオデンチナマズだ、と思い踏み止まった。

ノミア「その後オオデンチナマズの場所が分かり、タコ達を追い詰めたが...独自開発していたポイズンボールをくらい私はボーイになってしまった。」

チェイス「...ということはノミアさんは...ガール!」

ノミア「そう。けれどタコは元々ボーイだと思い込んで作っていたようでお互い一旦引いた。師に治してもらうため薬を作って頂いてる間に私は妹と接触する事にした。」

アイロ「...で、俺達に会ったと。ということはその妹っていうのは...」

ノミア「...チェイス。君は確か姉を探しにここにきたんだったね。...長い間ほったらかしていて、すまなかった。私が君の姉だ。」

チェイス「...おねえ...ちゃん...お姉ちゃん...!!」

--ヒラメヶ丘団地地下通路--
「お、ようやくきた!!」

「遅かったね3号。ちゃんと連れてきたん?」

ノミア「ああちゃんと。」

アイロ「...!!アンタら...まさか!」

ベルグ「嘘...?!あなた達が戦士?!」

ノミア「驚くのは無理もないが...ピンクの彼女は『1号』、緑の彼女が『2号』だ」

1号「イカ、よろしくーー!」
2号「イカ、よろしく~~」

--センボン山脈--
「なんだなんだ...すごい賑やかな事になってんねー!」

「...ふぅん、ブイヤベースにタコ襲撃...」

「カムタス!なぁにその襲撃っていうの!」

カムタス「...ジオリナ姉は大ナワバリバトルは習ったの覚えて...ないな」

ジオリナ「なんで決めつけるかな?!??!」

カムタス「現に覚えてないだろ。...あれはイカとタコってのが縄張り争いする上で起きた戦争だ。それの二の舞が起きようとしてるって所か」

ジオリナ「むむ、ということは今行けばヒーロー!」

カムタス「姉貴の無印デュアルじゃ無理だな」

ジオリナ「なんだとぉ!!」

カムタス「事実だろ?」

--すぐそば--

モミヂ(...なんであの姉弟おんなじブキで喧嘩してんだろ)

ジオリナ「はぁ...はぁ...いや喧嘩してる場合じゃないよ...はぁ...よしすぐ行こう今行こう...!」

カムタス「...それ本気で言ってんの?俺行かないよ?」

ジオリナ「っは!所詮カスタムなんてそんなもんなんだよねぇ!!」

カムタス「んだとてめぇブッキル」

--すぐそこ--
カモメ「ねぇねぇなんであのふたりけんかしてるの?」

ヤコメ「うーん...わかんないな...でも...」

エゾメ「ヒーローになれるときいてだまってる」

「「「チェリーズじゃない!!」」」

モミヂ(大変な時期なのに元気な子達だなぁ...)

--ヒラメヶ丘団地地下の大洞窟--
アイロ「またこれは立派な大空洞...団地地下なのに」

ノミア「ここは本来ならデンチナマズ達を養殖するために設けられた場所だ。今回の襲撃で大方うばわれたようだが...」

1号「3号がやられた後すぐに隠れれそうな場所を探したの。」

2号「ここは既にタコ達が来て去った後...安全と見込んでここに拠点を置く事にしたんよ。」

ベルグ「その割には明るいみたいだね?これは?」

ノミア「隠れていた子デンチナマズがいくつか居たんだ。あまり無理をさせる訳にはいかないから全復旧とまではまだ遠いな」

ノミア「さて、ではイカ世界奪還作戦だが...まずはこの世界のエネルギー源であるデンチナマズの回収をして行きたい。奴らは3つの拠点を置いている。」

2号「それぞれ、『ショッツル鉱山』『デカライン高架下』『マサバ海峡大橋』。集団で行動するのは効率が悪いし分かれようと思うんやけど...」

アイロ「ふむ...なら俺らはマサバ海峡大橋へ向かおう。あそこなら比較的自由に動きやすいしな。」

ノミア「よし。じゃあ私達はデカライン高架下へ。その後ショッツル鉱山で落ち合う事にしよう。...そうだ、これを渡しておこう。」

ベルグ「これは...トランシーバー?すっごい古い型みたいだけど」

1号「おじいちゃんのおさがりだからね!!あんまり無茶すると壊れるかも...」

チェイス「...お姉ちゃん」

ノミア「どうしたチェイス。...心配しなくてもいい。また後で無事会えるさ。」

チェイス「...だね。うん、だってタコにやられちゃっても生きてるんだもんね!!」

ノミア「それを掘り返すのはやめてくれ...」

アイロ「さて、行くか。距離は遠いが...なんとかなるか。」

ベルグ「あーあ、ロビーの転送装置使えたらなぁ」

チェイス「まぁまぁそう言わず...」

--アイロ√「ツインバイトから奪還せよ!」--

アイロ「さぁてさて?そろそろショッツル鉱山が見え始めてくるはずだが...」

チェイス「うーん...見回りが多いですね」

ベルグ「ふっふーん、私に任せなさーい。最近チャージャーの練習してきたからこんなの...」キュイーン...バシュン

タコプター「!!」シュ

ベルグ「外した」

アイロ「ばかやろバレちまったじゃねーか」

チェイス「どうします?もう正面突破しますか?」

アイロ「そうするしかねーな...よし、道を切り開くから狩り残し頼んだぞ」

--数分後、ショッツル鉱山--
アイロ「...あれ?なんか敵減ったな?」

チェイス「ちょうどいいタイミングで来れた、とも言い難いですが...」

ベルグ「ここは後で来るんだったよね?さっさと抜けてマサバ海峡大橋に行こ!」

アイロ「そうするか。...通り道なのすっかり忘れてたな」

チェイス「普段転送装置ですからね。...見えて来ましたよ」

ベルグ「こっちは見るだけで敵の多さが分かるね。工事車両を盾にすすもう」

--マサバ海峡大橋--
アイロ「おーおー、すっかり敵拠点になってんな」

ベルグ「海が好きなのはイカもタコも共通なのかな?」

チェイス「どうでしょうね...この感じだと否定しきれませんね」

アイロ「とりあえず1発撃っとくか。ベルグ!トルネードに乗れ、発射だ!」

ベルグ「りょーかい!視線集めは任せてねぇ」

アイロ「発射!!」バヒューン...


タコプター「ウーム、今日モイイ天気ダ。」

タコトルーパー「青1色の虹も架かってるな」

「「...1色?」」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

ギャアアアアア テキダー


アイロ「よし、成功だな。チェイス、裏取り任せたぞ」

チェイス「了解。潜入してきます。」ジャポン

ベルグ「ヘイヘイヘェーイ♪」

「ギャー!!」「ナンダコイツ!動キが!」「ニゲロー!!」

ベルグ「逃がすかぁ、よっと!!メガホンレーザー!!」

ウワァァァァァァァァァ!!

アイロ「暴れてんなぁ...お、こいつは...」

デンチナマズ「!...ビリリ!リリ!」

アイロ「おーよしよし来てやったぞ。他は?」

デンチナマズ「ビリ!!ビリリリ!!!」

アイロ「...危ない?逃げろ?一体どうい...う?」

グォォォォォォオオオ!!!!!
ベルグ「?!な、何事?!」

アイロ「ベルグ!!こっちに飛べ!!」

ベルグ「え?!あ、うん?!」スーパージャンプ

バグン!!

タコツボファング「ゴァアアアア!!」

ベルグ「なんだあれぇ?!」アイロ「まて!アイツは『もう一体』いる!」

タコツボファング「グォォォオオ!!」

アイロ「...囲まれたか...!」

アイロ「ベルグ、残党は?」

ベルグ「この騒ぎで消えたみたい。よっぽど危険なのかも...」

アイロ「ぬう...チェイスも裏取り中だ。俺らで突破口を見つけ出すぞ!」

ベルグ「合点だ!」

「「グォォォォォォオオオ!!」」

アイロ「こっちだキバ野郎!てめぇの攻撃見せやがれ!」

「グォオ...」ドップン
ゴゴゴゴゴゴ...

アイロ「...潜伏からの噛み付きってか!なら...」
「こいつでどうだ!!」

タコツボファング「グォォォ...プァアア!!」

ベルグ「真下トルネード、マンメンミ!...その触角が弱点か!!」キュイーン...バシュン!

タコツボファング「ゴァアアアア...!!」

アイロ「マンメンミ!2匹目来るぞ!!」

チェイス「お二人共、下がって!!」
「ガチホコショーット!!」

タコツボファング「グァア!!」ドスーン

アイロ「ホコ!!ブキとして盗られてたのか...」

ベルグ「うわわわ?!2匹同時だ!!」

「ギャォオガンガンガン」「グォオオガギンガギン」

アイロ「持ってて良かったスペシャル缶!喰らえ、スプラッシュボムラッシュ!!」

ドガンドガン ゴアアア ドガンドガン グオオオ ドガンドガン

アイロ「オラオラオラぁ!!いい加減ぶっ倒れろぉ!!」

ドガンドガンドガンドガンドガンドガン

グォォォォォォオオオ.... パァン
ゴァアアアア... パァン

ベルグ「うひゃあ...激戦。馬鹿でかい奴だったねぇ...」

チェイス「名称:タコツボファング。凶暴な蛸造地形変動兵器。危険なので個室、小エリアで使用してください。また...」

アイロ「長い長い、もういいぞ。ふーむ、蛸の兵器か...馬鹿でかい奴らがまだ居るって事か...」

ベルグ「ひとまず残っているデンチナマズを回収して帰ろう」

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