社長「と、言うわけでプロデューサーとしてスカウトしたガイア君、オルテガ君、マッシュ君だ」

ガイア「ほう、ここがプロダクションか」

オルテガ「悪くないな」

マッシュ「だな、俺は気に入ったぜ」

ちひろ「」

ちひろ「っていやいやいやいやいや！スカウト候補もっといなかったんですか！？」

ガイア「心外だな。我々の実力は本物だぞ」

マッシュ「黒い三連星の名前、聞いたことないか？」

ちひろ「なんですかそれ…聞いたことないですよ…（見た目のインパクトがありすぎて…）」

オルテガ「そうか…(´・ω・｀)」

ガイア「まあそんなことはいい、とにかくここで世話になるからな」

社長「黒い三連星君、これからよろしく頼むよ」

ガイア「ああ、期待には答えてみせる」

社長「それじゃあちひろ君、後は任せたよ」ｽﾀｽﾀｽﾀ…

ちひろ「あわわわわ…」

オルテガ「ところでちひろさんよぉ」

ちひろ「は、はひ！？なんでしょうか！？」

オルテガ「アイドル候補生たちはどこにいるんだ？」

ちひろ「あ…それがまだ募集してなくて…え、もしかして社長から何も聞かされてないんですか？」

マッシュ「そうだ。二つ返事で承諾したからな」

ガイア「フフッ、俺たちの手にかかればこの任務も楽勝よ」

オルテガ「まあ候補生募集するまでもねえな」

ガイア「だな」

ちひろ「…？」

マッシュ「ちひろさん、俺たちは名刺を作り次第ちょっくら未来のアイドルをスカウトしに外に出るぜ」

ちひろ「えっ…そんなまだスカウトなんて…」

マッシュ「とにかく任せなって」

～数分後～

ガイア「…よし！それじゃあ出るか！」

ちひろ「ほ、本当に大丈夫なんですか？スカウトなんて…」

オルテガ「結果を楽しみに待ってな！」

ガイア「よぉし！ガイア、出撃する！」ｶﾞﾁｬ

オルテガ「オルテガ！出るぜぇ！」ｶﾞﾁｬ

マッシュ「マッシュ、行くぜ！ちひろさん、俺たちを信用しな！」ｶﾞﾁｬ

ちひろ「…………」

ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!×3
<うわ、なにあれ…
<大人3人組がローラースケートで滑ってるよ…
<怖い、怖すぎる…

ガイア「む！こっちだ、こっちに木馬の反応がある」

ーーーーーーーー

「ハナコ、今は散歩中だから大人しくしてて」

ハナコ「ワフッ！」

「ふふ、良い子」

電柱の影

ガイア「あの子だ、あの子は只者じゃないぞ…俺の勘がティンときてる」

オルテガ「中々良い子じゃねえか」

マッシュ「まったくだ、トップ狙えるオーラが出てるぜ」

ガイア「よぉし、オルテガ！マッシュ！彼女にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ！説得のことは俺に任せろ！」

オルテガ、マッシュ「「おう！」」



「よしよし、それじゃあハナコ、そろそろ戻ろうか」
ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!
「この音はなに…？」クルッ

ガイア「すいませええええええええん！！！！！！」ｼｬ-ｯ!

マッシュ「我々はあああああああああ！！！！！」ｼｬ-ｯ!

オルテガ「こういうものですがあああああああ！！！！」名刺差し出しｼｬ-ｯ!

「」

「…………（見ちゃいけない…見ちゃいけない…）」

ガイア「なにぃ！？俺たちを無視したぁ！？」

ハナコ「ワンッ！ワンッ！」

「あ…こらハナコ！」

ガイア「おおよしよし、可愛い犬じゃないか」

マッシュ「もふもふだぜ」

「す、すいません。うちの犬が突然…」

ガイア「いや大丈夫だ。そんなことより我々の話を少し聞いてほしい」

「……宗教には興味ありません」

ガイア「いんや、宗教関連ではない。」


ガイア「あんた………アイドルに興味はないか？」

「…は？」

ガイア「あんたのその美しい瞳、多くのものを魅了することができる」

「……」

ガイア「それにアイドルとして輝ける才能を持っている」

「初対面の人によく言うね」

ガイア「ま、俺の長年の経験だな」

ガイア「月並みなことを言うとあんたは宝石の原石だ」

ガイア「磨けば磨くほど美しく、綺麗に、繊細に、アイドルのトップとして輝くことができる」

ガイア「我々はその原石を磨くことができる。とは言っても磨いても本当の輝きを出すにはあんたの努力も必要だがな」

「……ふーん」

ガイア「我々は本気だ。あんたを、きっとトップに…いや、絶対トップアイドルにしてみせる」

「…ま、とりあえず考えとくよ」

ガイア「ハハッ！ありがとう！ところで名前を聞いてなかったな。名前は？」

渋谷凛「凛…渋谷 凛」

ガイア「渋谷凛…良い名だ。もしその気になってくれたのなら一週間後、名刺に書いてある事務所に来てほしい」

凛「わかった」

ガイア「それじゃあ我々はこの辺で。いくぞ、オルテガ！マッシュ！」

オルテガ「じゃあな！嬢ちゃん！」

マッシュ「一週間後、待ってるぜ」

凛「…クスッ…変な人達…」

ハナコ「ワン！」

ガイア「よし、1人は確保したな」

オルテガ「おいおい、あの子は来ること確定かよ」

マッシュ「ま、俺は来る方に賭けるぜ」

オルテガ「それじゃあ賭けが成立しねえ、俺も来る方に賭けるんだからよ」

ガイア「ハハハッ！俺たちに敵なしだ！」

ーーーー

ガイア「ふむ…ほぼ全滅だな」

マッシュ「成功しても脈アリなのは無さそうだしな…」

オルテガ「もうそろそろ暗くなる時間帯だぜ、今日はもうあきらめて…………………」



友A「それじゃあ卯月ちゃん！また明日！」

友B「また明日～」

卯月「うん！また明日！」

オルテガ「…いたぜ！とびっきりの獲物がよ！」

ガイア「なにぃ？…あの子か？」

マッシュ「笑顔が可愛いな」

ガイア「よし、オルテガ！マッシュ！彼女にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ！説得のことはオルテガ、任せたぞ！」

オルテガ、マッシュ「「おう！」」

ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!

卯月「今日も楽かっ……？」くるっ

ガイア「すいませええええええええん！！！！！！」

マッシュ「我々はあああああああああ！！！！！」

オルテガ「こういうものですがあああああああ！！！！」名刺突き出し

卯月「」

卯月「は！？びっくりしちゃいました！」

オルテガ「おっと、すまねえなお嬢ちゃん」

卯月「は、はい！ところで…私に何かご用ですか？」

オルテガ「突然で悪いがお嬢ちゃん」

オルテガ「アイドルに興味はねえか？」

卯月「アイドル…ですか？」

オルテガ「そうだ。お嬢ちゃんのキラキラした笑顔はみんなを幸せにできる」

卯月「キラキラした…笑顔…」

オルテガ「その笑顔でアイドルとして活躍してみたくないか？」

卯月「で、でも私みたいな普通の子がアイドルなんて…」

オルテガ「全てのアイドルが元は普通の女の子だったんだ。チャンスがあったかなかったかの違いだ」

卯月「………」

オルテガ「嬢ちゃんは自分が普通だと思っているようがそれは違う。本当に普通ならこうして俺たちが嬢ちゃんの笑顔に魅せられてスカウトすることもなかった」

オルテガ「俺たちに嬢ちゃんの才能を開かせてくれねえか？」

卯月「…はい！お願いします！」 ﾆﾊﾟ-!

ガイア「（可愛い笑顔だ）」

オルテガ「（この笑顔…やはりスカウトして正解だったぜ！）」

マッシュ「（俺たちに向けるにはもったいない笑顔だ）」

卯月「あ、でもお父さんやお母さんに相談しないと…」

オルテガ「大丈夫、ご両親に許可もらえたらこの名刺に書かれている事務所に一週間後来てくれ」

卯月「はい、わかりました！よろしくお願いします！」

オルテガ「それと、お嬢ちゃんの名前は？」

卯月「島村卯月といいます！」

オルテガ「島村卯月…か。可愛い名前だ、それじゃあまたな！」ｼｬ-ｯ!

ガイア「これで失礼する」ｼｬ-ｯ!

マッシュ「あんたを絶対舞台に立たせてやるからな」ｼｬ-ｯ!
　
卯月「キラキラした笑顔…かぁ…」

マッシュ「まったく、あの笑顔は眩しかったな」

ガイア「確かにそうだ。そしてこれで2人目だな」

オルテガ「俺の目に狂いはなかったぜ」


ーーーー

ガイア「うーむ、どの子も渋谷と卯月と並べるには中々に難しいな」

オルテガ「なんだ、ユニット組ませる気だったのか？」

ガイア「ああ、クールな渋谷と可愛さの卯月、意外と合うと思うぞ」

マッシュ「そしたらあとは元気な子がほしいところだ……………」

「～～♪」

ガイア「どうした！マッシュ！」

マッシュ「…は！？俺としたことが、魂が永遠に喜びの中に漂うところだったぜ…」

オルテガ「お前がそこまで言う子がいたのか？」

マッシュ「あの子だ」

「～♪」

ガイア「ほう、中々良い顔してるじゃないか」

マッシュ「あの子はいける、俺の古傷が痛むぐらいには惹かれるぜ」

ガイア「よし、オルテガ！マッシュ！あの子にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ！今日最後のスカウト、マッシュいけるな！」

マッシュ「おう！必ず成功させるぜ」

オルテガ「よっしゃあ！いくぜぇ！」


ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!ｼｬ-ｯ!

「ふーんふーん…ん？なにこの音は…」くるっ

ガイア「すいませええええええええん！！！！！！」

マッシュ「我々はあああああああああ！！！！！」

オルテガ「こういうものですがあああああああ！！！！」名刺突き出し

「う、うわぁ！？」

マッシュ「驚かせて悪いな」

「は、はあ…」

マッシュ「単刀直入に聞く、アイドルになってみたくないか？」

「え、えええええええ！？」

マッシュ「驚くのも無理はない。だが俺のこの古傷がかつての戦いを思い出させるほど、あんたはアイドルに向いている」

「（かつての戦い…？）いや、アイドルっていっても…私の取り柄元気なところしかないし…」

マッシュ「なーに言ってんだ！俺はその元気な性格に注目してるんだ」

「そ、そうなの？それじゃあアイドル目指してみよう！とか言ったりしちゃって…」

マッシュ「目指してくれるか！それは良かった！あんたの性格はみんなを元気にしてくれる、それは俺が保証する！」

「て、照れちゃうな」\\\

「あ！でも本当に私なんかがアイドルになれるのかな…」

マッシュ「いいか、私なんかって言葉は使うな。それはあんたに似合わない言葉だ」

マッシュ「勿論、アイドルになるにはレッスンや失敗が待ち構えてるだろう」

マッシュ「だがあんたはそれを乗り越えられる…と俺は思っている」

マッシュ「もし本気でアイドル目指してみる気になったら一週間後、この名刺に書かれている場所にきてもらえるか？」

「うん、わかった…」

未央「私の名前は本田未央っていうんだ！あなた達の名前は？」

マッシュ「俺はマッシュ。そしてガイア、オルテガだ」

未央「怖い顔してるけど悪い人じゃないし、この話真剣に考えてみるよ」

マッシュ「そうしてくれると助かる。じゃあな！」ｼｬ-ｯ!

ガイア「また会おう」ｼｬ-ｯ!

オルテガ「嬢ちゃん！またな！」ｼｬ-ｯ!

未央「アイドル…アイドルかぁ…えへへ」


ーーーーー

ガイア「ただいま帰還した」

マッシュ「ふぅ～疲れたぜ」

オルテガ「くたくただ、早く帰って一杯やりてえぜ」

ちひろ「お、お帰りなさい…そ、それでどうでしたか？スカウトの方は」

ガイア「あぁ、3人は確保できた。一週間後、ここにくるだろう。忙しくなるぞ」

ちひろ「あ！スカウトできたんですね！それは良かった…」

ガイア「なんだ、あんた笑顔出せるじゃないか」

オルテガ「俺らはこんな見た目だがそんなに怖がらなくてもいいんだぜ」

マッシュ「同僚として、仲良くやろうや」

ちひろ「あっ…はい…なんかすいませんでした。本当のことを言うと見た目で判断してしまいました…」

ガイア「なに、謝ることはない。それが当たり前だ」

マッシュ「それよかいつ事務所は閉めるんだ？」

ちひろ「今はまだ事務作業とか残ってませんし、もう閉めようかと」

ガイア「そうか、明日出直すとしよう。トレーニング場や挨拶回りしなきゃな」

オルテガ「俺たちが揃えば怖いもんなしだぜぇ！」

マッシュ「ちひろさん、あんたもお疲れ。また明日よろしく頼むぜ」

ちひろ「はい、お疲れ様でした。明日からもまたよろしくお願いします」

凛「んーねえお母さん」

凛母「どうしたの？凛」

凛「お母さんってアイドルとかどう思ってる？」

凛母「なによ突然。でもそうねぇ…少なくとも私が凛のような年齢だった頃は憧れだったわよ」

凛母「私もあんな風になってみたい！とか少しは思ったかな」

凛「じゃあもし私がアイドル目指すって言ったら？」

凛母「もちろん私もお父さんも応援するわよ。親としてのバックアップもするし」

凛「そうなんだ…」

凛「ーーお母さんに一つ頼みがあるんだけど…」

ーーーー

卯月「ねえ、ママとパパにお願いがあるんだ」

パパ「卯月がお願いだなんて珍しいな」

ママ「どんなお願いなの？」

卯月「私、アイドル目指してみたいの」

パパ「……」

ママ「……」

卯月「……」

パパ「じゃあパパがファン1号になるね！」

ママ「あなたじゃなくて私がファン1号です！」

卯月「えへへっ…ってことは…」

パパ「ああ、パパもママも卯月のやりたいことを応援するよ」

ママ「でも簡単に諦めちゃダメよ」

卯月「はいっ！」

パパ「（ああ…卯月はパパの天使だ…）」

未央「うーん…アイドルかぁ…」

未央母「みーおちゃんっ」

未央「うわっお母さん！びっくりしたぁ…」

未央母「未央ちゃんがなんか悩んでるみたいだったから」

未央「うん…今日ね、変な人達にアイドルにならないかって誘われたの」

未央母「えっ…それって…」

未央「いやでも絶対変なこと考えてる人じゃないと思うんだ…見た目とローラースケートは変だけど…」

未央母「そう…それで未央ちゃんはどうしたいの？」

未央「私の取り柄って前向きなところしかないけど、それでもあの人は真剣に誘ってくれた…そして私も自分が舞台の上に立つ姿を想像したら、アイドル目指してみようかなって気持ちになって…」

未央母「一時的なものじゃないのよね？」

未央「うん。真剣に」

未央母「ならやりなさい。未央ちゃんがアイドルになりたいって想い。いつか絶対心に残るから」

未央「うん…ありがとうお母さん！」

ネタの構成に迷ってるので少し考えてきます…申し訳ありません

一週間後

ちひろ「本当にきてくれますかね…」

マッシュ「まあ、今日は祝日だ。これないわけじゃないと思うが」

ガイア「気長に待とうじゃないか」