灰姫喰種【東京喰種×モバマス】 (14)

このssはヤングジャンプで連載中の漫画「東京喰種」とモバマスのクロスになります

しかし「東京喰種の世界観でアイドル達が事件に巻き込まれる」といった旨で話を書くつもりなので東京喰種本編で出てくるキャラクターを出すつもりはありません、しかし初めのみ本編と似た展開になっています
東京喰種を読んでいない人にもわかるよう心がけるつもりです

このssには以下の内容が含まれます
地の文
カニバリズム的行為
暴力的な表現
オリジナルなキャラクター


以上の内容に対して不快感を覚える方はそっとじしてください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371049183

あと書き溜めはないのでおそいです

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彼と最後に交わした言葉は何だったのだろうか?視界が霞み、身体の熱が失われてく最中、その事だけが気に掛かっていた。

何時もと同じように朝に事務所へ向かい、今日の予定を確認して……

彼はいつものようにに「行ってらっしゃい」と声を掛け、私はいつものように「行ってきます」と返した。

毎日のように繰り返され、もはや習慣に成り下がった掛け合い。

そんな物が最後の会話だなんてロマンがないのだろう。せめてこの思いだけは言葉で伝えておきたかったな。

そんなことを考えながら私の意識は深い深い闇に落ちていった。

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「起きたか藍子」

「あ……プロデューサー……さん?」

目が覚めると見知らぬ白い天井と薬品が混ざりあった独特な香り、ここが病院と予測するには十分な情報と、不安そうに私を見つめる彼の顔が飛び込んできた。

「ここ、病院ですよね。私なんでこんなとこに……」

「事故に巻き込まれたんだ。スタジオへ向かう途中に乗ってたタクシーに車が突っ込んで来て……、酷い事故だった」

事故に巻き込まれた、それを聞いて一気にその時の情景が私の中を埋め尽くしていった。

タクシーを襲った衝撃、腹を貫く痛み、助けを求める叫び声、焼けるような熱、母親を呼ぶ子の泣き声、失われていく感覚……その全てが思い出されていった

「ッ……」

あの恐怖が蘇り、身体が震え思わず自分の身体を抱き締める。腕から感じられるこの感覚がまた失われてしまいそうな気がして

「ごめん、辛いことを思い出させちゃったな」

ぽんぽん、と私を励ます時のように撫でてくれた彼の手の温もりが私を落ち着かせてくれた。

「けど起きてくれて本当に良かったよ。もしこのまま起きなかったら……」

「プロデューサーさん、私何日ほど寝てたんですか?」

「……今日で丁度事故から一週間だ」

「いっ……」

「仕事の方は安心してくれ、体調が戻るまで当分はお休みだ。臓器移植が必要なくらい酷い怪我だったんだからな」

臓器移植、改めて貫かれた腹の事を思い出す。あの怪我のせいで色々と足りなくなってしまったのだろう。けど移植ということは……

「誰の……臓器なんですか?」

「同じ事故に会った人だそうだ。その人は即死だったらしい。こんな言い方は良くないんだろうけど、俺はその人に感謝してるよ」

その人が死んでくれたお陰で私が助かったから。きっと彼はそう言いたいのだろう。

私の命は人の命の上に乗っている、その事実が
重石となって心を押し付けるのを感じた気がした

今日はここまで

基本的にこんな感じて進めていくつもりです

「」のまえに名前があった方がいい、地の文がくどいなどの意見があれば言ってください

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