もしもワグナリアに765キャラが来店したら…
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― ワグナリア ―
小鳥遊「はぁ…」
小鳥遊(今日は先輩のシフト入りが遅くなるとは…)
山田「大変です小鳥遊さん! 大変ですよ!」
小鳥遊「うるさいぞ山田」
山田「山田、今日からアイドルになります!」
小鳥遊「はぁ?」
山田「と、いうことなので小鳥遊さん。今まで本当にお世話になりました」ペコリ
小鳥遊「……」
山田「あっ! でも、山田が急にいなくなったら皆さん悲しむかもしれません」
小鳥遊「いや。むしろ清々する」
山田「ひどいッ!」
小鳥遊「そんなことよりッ!」
小鳥遊「さっきお前がご案内したお客様におしぼりとお冷は持って行ったのかッ!?」
山田「いえ。まだですよー」
小鳥遊「……なぜだ?」ギロッ
山田「だって山田、今はそれどころじゃありませんから」ドヤッ
小鳥遊「ふんッ!」バシッ
山田「あいたっ!」
山田「未来のトップアイドルになんてことするんですかッ!?」
小鳥遊「いいからさっさとおしぼりとお冷を持っていけッ! お客様に失礼だろッ!」
山田「まったくもう! 後でサインをねだっても小鳥遊さんには絶対にあげません!」スタスタ
小鳥遊「お冷こぼすなよ?」
小鳥遊(全く。山田のやつ、今日はいつも以上に手が焼くなぁ…)
小鳥遊「あぁ…。癒しがほしい…」チラッ
小鳥遊「うん?」
小鳥遊(今、ポニーテールが見えたぞ。ということはあの角を曲がると…ッ!)タタタッ
小鳥遊「せんぱぁ~いッ♪ 今日は入りが遅くなるはずj」バッ
???「うがぁ!?///」
小鳥遊「へっ?」
響「び、びっくりしたぁ…」
小鳥遊「うわぁぁ!? も、申し訳ありませんお客様ッ!!」
響「あ、ううん! そんなに謝らなくても平気だぞ!」ニコッ
小鳥遊「そ、そういう訳には…」
八千代「どうしたの小鳥遊君? こちらのお客様と何かトラブルでも…」
小鳥遊「あ、チーフ! 実はその、先輩と間違えて…」
八千代「まぁ! それはいけないわ!」
響「あのー。別に自分は気にしてないかr」チラッ
八千代「お客様ッ! 誠に申し訳ありませんでしたッ!」
響(ひぃ!? か、刀ッ!?)
八千代「いったいどうやってお客様にお詫びをすれば良いか…」
響(ななななんかこのままだと切腹されそうな勢いだぞ…ッ!)
響「あの、ホントに全然気にしてないからッ! そ、それじゃ自分はこれでッ!」タタタッ
八千代「あっ! お客様ッ!?」
――――――
――――
――
やよい「さっきの店員さん、亜美真美みたいに元気があって面白かったです」ニコッ
P「あはは。確かに…」
P(俺たちの会話が聞こえたのか、だいぶ絡まれてしまった)
貴音「……」ジー
P「そんなにメニューを凝視せんでも。遠慮せずに何でも好きなの注文していいぞ」
P(チェーン店のファミレスで申し訳ないが…)
貴音「本当に、遠慮せずに注文してもよろしいのですかッ?」
P「じ、常識の範囲内でお願いします…」
P「やよいも好きな物を選んでくれ。フェス頑張ったご褒美だ」
やよい「本当ですかぁ! うっうー! ありがとうございますプロデューs」
響「あわわわわ…ッ!」ドン!
P「いてっ!」
やよい「はわっ!? ど、どうしたんですか響さんッ?」
響「刀ッ!!」
P「へぇ? か、刀?」
響「そう刀ッ!! 刀を腰にぶら下げている店員さんがいたぞッ!!」
貴音「それはまこと、趣のある店員ですね。その刀は業物でしたか?」
響「今はそーいう話をしてるんじゃないぞ貴音ッ!!」
P「はいはい。わかったからとりあえず落ち着けって。な?」
響「うがぁぁもうッ! その顔はゼッタイ信じてないぞッ!」
P「いや、だってファミレスにそんなサムライガールがいるわけがないだr」
???「あの…」
P「あ、はい」チラッ
八千代「先程は当店スタッフがお客様にご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ありませんでした」ペコリ
P「 」
響「ひぃぃ!! 追いかけて来たッ!?」ガクブル
貴音「これはまた…」
やよい「わぁ! 本当に刀を腰にさしています!」
八千代「つきましては。あの…」チラッ
響「はいッ!!」ビクッ
八千代「よろしければドリンクバーを無料でご提供させて頂きたいと思いますので、何卒…」オロオロ
響「い、いただくいただくッ!! ドリンクバーでも何でも素直にいただくから…」オロオロ
八千代「えっ!? 本当ですかッ!?」
響「ひぃぃ!! ほ、本当にお願いしますッ!!」ガクブル
八千代「ありがとうございます!」ニコッ
八千代「容器はあちらにございますのでご自由にお飲みください」
八千代「それでは失礼致します」
スタスタ
貴音「何とも心惹かれる方でしたね」
やよい「はい! 私、刀って初めて見ました!」
P「……」
響「……」
P「なぁ響」
響「なに?」
P「お前、いったい何やらかしたんだよぉ…」
響「自分はただの被害者だってばぁ…」
――――――
――――
――
― カウンター裏 ―
八千代「ふぅ…」
小鳥遊「チーフ、すみませんでした。俺の代わりに謝罪してもらって…」
八千代「ううん。いいのよこれくらい」
八千代「それにとっても良いお客様だったから話がスムーズに進んだわ」ニコッ
小鳥遊「あはは…」
小鳥遊(あのお客様にはいろんな意味で本っっ当に申し訳ない事をしてしまった)
小鳥遊「あっ。それはそうと…」
八千代「えっ? ま、まだ他にトラブルでも…」
小鳥遊「あぁいえ! そういう事ではないんですが」
小鳥遊「あのお客様たち、どこかで見た事あるような気がして…」
相馬「ふふっ。どうやら小鳥遊君は気が付いた?」ニコッ
小鳥遊「相馬さん!」
相馬「2人は最近話題の竜宮小町っていう女性アイドルユニットを知っているかい?」
八千代「えーと…。私はちょっと…」
小鳥遊「俺はテレビで何度か見たことありますよ。年増なので全く興味ありませんが」
相馬「あはは。小鳥遊君は相変わらずブレないねぇ」ニコッ
相馬「あそこの席に座っている彼女たちは、その竜宮小町と同じアイドル事務所に所属しているんだよ」
相馬「恐らく一緒に座っている男の人は関係者じゃないかな?」
小鳥遊「なるほど」
小鳥遊(それで山田はさっきあんな事を言っていたのか)
相馬「注目度が高まっている彼女たちだから、今の内にサインを貰っておいt」
佐藤「いいから仕事しろ」バシッ
相馬「痛ぁ~いッ!!」
相馬「いきなり背後からフライパンで殴らないでよッ! 佐藤君ッ!」
佐藤「サボっているお前が悪い。それに…」
相馬「それに?」
佐藤「また良からぬ事を企んでいそうな雰囲気を感じたから」
相馬「心外だなぁ佐藤君」
相馬「その言い方じゃまるで僕が普段から良からぬ事を企んでいる悪い人みたいじゃないか」
佐藤「……みたい、じゃなくて実際そうだろ」
松本「オーダーお願いします。5番テーブルです」
佐藤「了解。伝票はこれか?」チラッ
相馬「5番テーブルってことは例のあの子たちがいr」チラッ
佐藤・相馬「……」
小鳥遊「どうしたんですか? 2人とも顔が引きつっていますよ?」
佐藤「……おい。これ、個数間違ってないか?」
松本「いえ、それであっています。私、何度も確かめましたから」
相馬「う、うそでしょ…」
八千代「さ、佐藤君どうしたの? またあのお客様に何か…」オロオロ
佐藤「……いや大丈夫。問題無いから落ち着け轟」
佐藤「だが、すまん小鳥遊。悪いが少しこっちを手伝ってくれ」
小鳥遊「はい?」
――――――
――――
――
ぽぷら「伊波ちゃんもシフトの入りずらしてもらってたんだ」
伊波「うん。どうしても外せない用事があって…」
ぽぷら「そっかぁ」
伊波「でも、どうしよう。種島さんも入りが遅くなるなんて知らなかったから…」
伊波「もしかして今ごろフロアが忙しくて大変なことになっているかも…」
ぽぷら「だ、大丈夫だよ伊波ちゃん! いつもこの曜日は暇だから!」
伊波「だといいけど…」
ぽぷら「大丈夫大丈夫! だから今日も一日がんばろぉー!」
伊波「うん! そうだね!」ニコッ
ぽぷら「おはよーございまs」
松本「3番テーブルのオムライスまだですかッ!?」
相馬「ごめんッ! いまから作るッ! あとこれ大至急7番テーブルに持って行ってッ!」サッ
松本「はいッ!」
小鳥遊「山田ッ!? 山田どこいったッ!?」
八千代「それがさっきから見当たらなくて…」オロオロ
小鳥遊「ちっ! 山田の奴、逃げたなッ!」
佐藤「ほっとけ! 居たら居たで面倒が増えるだけだ!」
小鳥遊「それもそうですね」
杏子「腹減った。なんか飯くれ」
小鳥遊「今あんたに構っている暇はないッ!!」
ぽぷら「あわわわわ…ッ!!」ガクブル
伊波(とんでもない事になってるぅぅぅ!!)
種島「ど、どうしたのかたなし君ッ!? いったい何がどーなってるのッ!?」
小鳥遊「あぁ先輩ッ!? た、助かったぁ!!」
佐藤「無駄話をしている暇はないぞ種島! とりあえず、これを12番テーブルへ持っていけ!」サッ
種島「うぇ!? う、うんわかっt」
~~♪
種島「あっ! お客様がご来店したみたい!」
伊波「わ、私が対応してくるよ! だから種島さんはそっちをお願い!」
種島「うんわかった! それじゃお願いするね伊波ちゃん!」タタタッ
伊波「……」
伊波(とは言ったものの、男性のお客様だったらどうしよう…)
――――――
――――
――
貴音「……」モグモグ
響「まだ食べるのか貴音? 自分はもうお腹いっぱいだぞぉ…」
貴音「にゃにほほっひゃいひゃふは」
P「こら! 食べながら喋るんじゃありません!」
やよい「あはは。プロデューサー、なんだかお母さんみたいです」
響「はぁ…。自分、飲み物のおかわり入れてくるね」
やよい「あ、私も一緒に行きます。プロデューサーと貴音さんの分も入れてきますよ?」
P「あぁすまん。それじゃ同じ物を頼む」
やよい「わかりました」
響「貴音も同じのでいい?」
貴音「……」モグモグ コクリ
響「了解。それじゃ行ってくるねー」
ガヤガヤ ガヤガヤ
貴音「…んっ」ゴクッ
貴音「それにしても、だいぶ店内が騒がしくなってきましたね」
P「そ、そうだな…」
P(まぁ理由はだいたい想像できるが…)チラッ
P「うん?」
P(あの3人組の男たちは…)
貴音「どうかしましたかプロデューサー? 窓の外を見つめて」
P「あぁいや。なんでもない」
P(変装しているが恐らくあいつら、ジュピターだな)
響「おまたせー」
P「おっ。早かったなひびk」
ドガァァァァァァァァァン!!
響「うがぁ!? な、なに今の音ッ!?」
P「い、入り口の方から聞こえたぞッ!?」チラッ
P(うん?)
冬馬『~~ッ!! ~~~~!!!』
翔太『~~♪』ニコッ
北斗『~~~。~~』ニコッ
P(なんだあいつら? 店内に入らず引き返しているのか?)
響「あれ? 外にいるあの3人組ってジュピターじゃない?」
P「えっ? あ、あぁ。恐らくそうだ」
P「大方、店が混んでいるから入るのを諦めたんだろ」
響「ふーん。だから冬馬のやつ、あんなに怒っているのか」
響「まったく。それくらいで怒るなんてアイドル失格だぞ」
P「まぁまぁ。よっぽど腹が空いていたんじゃないか?」
P(うーん。そうだとしても冬馬のやつ……)
P(なんであんな痛そうに頬を押さえているんだ?)
やよい「あの…」
P「あ、おかえりやよい」
やよい「プロデューサー。響さん。ちょっといいですか…?」
P・響「?」
――――――
――――
――
伊波「はぁ…」
伊波(また男のお客様を殴っちゃったよぉ…)
伊波「これじゃまた小鳥遊君に嫌わちゃう…」
杏子「遅いぞ伊波」
伊波「へっ?」
杏子「今から作戦会議を始める。早くこっちへ来い」
伊波「さ、作戦会議ですかッ!?」
やよい「なんだかわくわくしてきましたぁ!」ニコッ
響「自分もだぞ!」ニコッ
伊波(ていうか、この子たち誰ッ!?)
杏子「全員集まったな?」
一同「……」
杏子「……」
一同「……」
杏子「……」
杏子「よし。後はまかせた」
小鳥遊「結局、他人任せかよッ!?」
佐藤「とりあえず、食材の補充をしないとマズいな…」
松本「それなら私が近くのスーパーで調達してきます」
佐藤「そうか。すまんが頼む」
小鳥遊「キッチンは引き続き俺と佐藤さんと相馬さんの3人で回しますか?」
相馬「うーん。流石にこのオーダー量を3人で回すのは正直きついかもしれないね」
やよい「あっ! それなら私、お料理得意なので手伝えるかも!」
小鳥遊「えっ?」
杏子「よし。それじゃ高槻はキッチンを手伝え。私が許可する」モグモグ
やよい「わかりました! 頑張ります!」
小鳥遊「えぇぇぇ!?」
小鳥遊「さ、流石に部外者をキッチンへ入れるのはいろいろと不味くないですか店長ッ!?」
杏子「今さら何を言っているんだ。よく思い返してみろ小鳥遊?」
小鳥遊「えっ」
???『姉さん! お嬢!』
???『あはは。小鳥遊くーん! 伊波さーん!』
杏子「なっ?」ドヤッ
小鳥遊「……」
小鳥遊(ほんとダメだなこの店)
響「自分はどうすればいい?」
八千代「それじゃ響ちゃんにはホールのお手伝いをしてもらおうかしら?」
八千代「主に料理を運ぶ作業とテーブルの後片づけね」
ぽぷら「もしお客様からオーダーを受けたらホールにいる私たちを呼んで!」
ぽぷら「他にもわからない事があったら気兼ねなく私たちに訊いていいからね! 響ちゃん!」ニコッ
響「うん! わかったぞ!」
小鳥遊「それで店長」
杏子「うん? なんだ?」モグモグ
小鳥遊「店長はどうするんですか?」
杏子「私か? そうだなぁ。私は…」モグモグ
一同「……」
杏子「……」モグモグ
杏子「宿敵(ライバル)を倒しに行ってくるか」モグモグ
――――――
――――
――
【響は素直で良い子】
― 女子更衣室 ―
ぽぷら「えーと。たしかこの辺りに…」ガサガサ
伊波「なるほど。この忙しさはそういう理由だったんだ」
響「うん。本当に迷惑かけてごめんね…」
伊波「あ、ううん! これが私たちの仕事だから気にしないで我那覇さん!」
響「そういう訳にはいかないぞ! 自分も一生懸命頑張るからよろしくね!」ニコッ
伊波「……」
伊波(アイドルって、もっと遠い存在の人だと思ってたけど…)
伊波(我那覇さんは素直だし、気さくで良い子だなぁ)ニコッ
【響は完璧だから】
ぽぷら「あった! はいどうぞ響ちゃん! 私の予備の制服だよ!」
響「ありがと! でもこれだとちょっと小さすぎるかも…」
ぽぷら「うわぁーん!!」
響「!?」ビクッ
伊波「あっ。そそそれじゃ私の制服だったらどうかな?」ニコッ
響「こ、これはこれでちょっと胸の辺りが…」
伊波「……」
響「うがぁぁ! な、なんかごめんッ!」
ぽぷら・伊波「ううん…。気にしないで…」ウルッ
【外角ギリギリ?】
― キッチン ―
やよい「~~♪」トントントン
佐藤「へぇ。なかなかやるな」
やよい「えへへ。私の家って、両親が共働きだからご飯の準備とかよく私がやってるんです」
相馬「それでいてアイドルのお仕事もしてるだなんて。高槻さんはしっかり者だね」
小鳥遊「本当ですよ。山田とは大違いでs」チラッ
やよい「うっうー! 皆さんのお役に立てるようもっともっっっと頑張りまーす!」ニコッ
小鳥遊「はぁぁぁぁやよいちゃん可愛いぃぃぃ!!」ナデナデ
やよい「はわっ!?///」
相馬「あはは…」
相馬(今の笑顔で小鳥遊君のストライクゾーンにギリギリかすっちゃったみたい)
ピー ピー
佐藤「それくらいにしとけ小鳥遊。例の卓から追加オーダーが来t」チラッ
佐藤「……」
【その女、店長につき】
響「ほら見て見てプロデューサー! 自分のウェイトレス姿可愛いでしょ!?」ニコッ
P「あぁ。とっても似合っているぞ」ナデナデ
響「えへへ/// それはそうとプロデューサー?」
P「なんだ?」
杏子「……」モグモグ
貴音「……」モグモグ
響「なんで店長が貴音と一緒にご飯食べてるんだ?」
P「知らん。てか、この人店長だったのッ!?」
【負けられない戦い】
伊波「ダメ…。もう見てられない…ッ!」
ぽぷら「杏子さんッ! もう止めてッ!」
杏子「と、止めるな種島。人には必ず、負けられない戦いっていうモノがあるんだ…」
貴音「ふふっ」ニヤリッ
八千代「杏子さん…。負けないでッ!」
小鳥遊「おいぃぃぃぃ!? なにやってんだよあんたはッ!!」
杏子「うん?」モグモグ
【支払いは来月末】
杏子「どうした小鳥遊? さっきの追加オーダーもう出来たのか?」
小鳥遊「あんな大量のオーダー、4人でも捌けるわけがないだろッ!?」
小鳥遊「あんたが参戦した所為で、ほんとに食材が底をつきそうだよッ!!」
杏子「心配するな。支払いはこいつがカードでちゃんと払ってくれるそうだ」ポンポン
小鳥遊「そういう心配をしてるんじゃないッ!!」
P「あはは…」
P(俺の預金残高も底をつきそうだよ…)
それから数時間後!
――――――
――――
――
― 屋根裏 ―
山田「できましたぁぁぁぁ!!」バッ
山田「山田トップアイドル計画の資料が遂に完成しました!」
山田「これで山田も今日からトップアイドルの仲間入りです!」
山田「ふふーん♪」ニヤリッ
山田「さっそくあのプロデューサーという方に見せt」
山田「待った! その前にやっぱり相馬さんに見せていっぱい褒めてもらいましょう!」
山田「相馬さぁーん! 山田の完璧で素晴らしい未来予想図を見てくださーい!」タタタッ
一同「……」ズーン..
山田(って、皆さん死んでるッ!?)
山田「ど、どうしたんですかッ!? 山田がいない間にいったい何があったんですかッ!?」
小鳥遊「……」
山田「起きてください小鳥遊さんッ!!」ユサユサ
小鳥遊「……」
山田「そ、そんな…ごめんなさい…山田がいればこんなことには……」
山田「山田、小鳥遊さんから受けた恩は一生忘れませんよぉ……たぶん」
小鳥遊「やまだぁ…」ギロッ
山田「ひぃ!?」ビクッ
小鳥遊「お前、今までどこ行っていたんだ…」
山田「ややや山田は別に屋根裏なんか行ってませんよッ!!」
小鳥遊「……」ギロッ
山田(た、小鳥遊さんにまた怒られる…ッ!)
小鳥遊「今の今まで居なくて本っっっ当にありがとうッ!!」ウルッ
山田(なぜか逆に泣きながら感謝されちゃいました)
伊波「八千代さん」
八千代「なーに? まひるちゃん」
伊波「2番テーブルのお客様も先ほどお帰りになられたので、あとホールに残っているのは我那覇さんたちだけです」
八千代「そう、わかったわ。報告してくれてありがとう」ニコッ
響「うがぁ…。ファミレスのお仕事って結構キツいんだね…」
ぽぷら「でも響ちゃん凄かったよ! ファミレスのお仕事初めてとは思えなかった!」
響「ふふーん。まぁ自分、完璧だからね!」ニコッ
佐藤「高槻もすまなかったな。本当に助かった」
相馬「うんうん。また忙しい時に手伝ってもらいたいくらいだよ」
やよい「えへへ/// そう言ってもらえると嬉しいです!」
杏子「今回は引き分けに終わったが、次は必ず決着をつけるぞ。いいな?」
貴音「わかりました。では、また北海道に来た時は必ずこの店を訪ねることにします」ニコッ
一同(それだけは絶対に勘弁してほしい…)
ワイワイ ガヤガヤ
P「いててて…」
杏子「うん? どうした? そんな隅っこで頬なんか押さえて。虫歯か?」
P「それがその…」
P「い、伊波っていう女の子にさっき出会い頭に思いっ切り殴られました…」
杏子「そうか。あれは伊波の癖みたいなモノだから許してやってくれ」
P(いきなり男に殴りかかる癖ってなんだよぉ…)
杏子「それにしても」
P「えっ?」
杏子「お前の所に所属しているアイドルはみんなこんな感じなのか?」
P「こんな感じと言いますと?」
杏子「キャラが濃い」
P「あはは。そうですねー。他のみんなも個性豊かで良い子ばかりですよー」ニコッ
P(あなたには負けるかもしれませんがねッ!!)
杏子「兎にも角にも本当にすまなかったな。長い時間あの子たちの力を借りてしまって」
P「あーいえ。あの子たちから言い出したことですし、それに良い経験になったと思います」
P「なりより、あの子たちの顔を地方の人たちに知ってもらえる良い場にもなりました。こちらこそ本当にありがとうございます」ペコリ
杏子「お前、実はなかなかのやり手だな」
P「いえいえ」ニコッ
P(そう思わなきゃ来月やっていけないだけです)
ぽぷら「杏子さぁーん!」
杏子「どうした種島?」
ぽぷら「今からみんなで写真撮ろうっていう話になって。だから杏子さんも一緒にどうですかぁ!?」
杏子「ふーん」
杏子「いいのか? アイドルはなんかそういう事に厳しいイメージがあるが」
P「あーどうぞどうぞお構いなく。あの子たちもきっと喜びます」
杏子「……そうか。それじゃお言葉に甘えるとしよう」
松本「はぁ…疲れた…」
杏子「何している松本? お前も一緒に写るぞ」グイッ
松本「えぇ!? あ、はい!」
山田「相馬さんも一緒に写りましょう! ほらほら! 山田の隣がちょうど空いていますよぉ!」
相馬「うーん。ごめん。俺はカメラマンに徹するよ」
山田「えぇぇぇ!!」
P「写真なら私が撮りますから遠慮なさらずにどうぞどうぞ」
相馬「あ、いえ。え、遠慮とかじゃなくて自分は写真に写るのが苦t」
P「あの子もきっと喜びますから」チラッ
相馬「えっ」チラッ
やよい「相馬さぁーん! 一緒に写りましょう!」ニコッ
小鳥遊「あぁぁぁ!! やよいちゃんはホント可愛いなぁぁぁ!!」
ぽぷら「かたなし君…」
山田「小鳥遊さん。素直に気持ち悪いです」
伊波「あはは…」
相馬「……」
相馬「そうですね。それじゃ今回は特別ということで」
P「はい」
山田「やったー!」ニコッ
相馬「共に修羅場をくぐり抜けた高槻さんの頼みを無下にはできないからね」ニコッ
山田「えぇ!? ち、ちょっとそれどういう意味ですか相馬さんッ!?」
相馬「えーと。それじゃ…」
相馬「小鳥遊君はこっちで俺と一緒に写ろうよ」ニコッ グィ
小鳥遊「あっ! いきなり引っ張らないで下さいよぉ…」
伊波「~~~ッ!?///」
伊波(たたた小鳥遊君が私の隣にッ!?///)
相馬「うーん。それから佐藤君は背が大きいから後ろの方がいいなぁ…」
相馬「あ~!」
相馬「轟さんの左隣辺りが空いてるぞぉ~。あそこがちょうどいいんじゃないかなぁ~?」ニヤリッ グィ
佐藤「なっ!? お、おい!?」
八千代「それじゃ私の右隣は杏子さん♪」ギュッ
杏子「別に私は何処でも構わん」モグモグ
佐藤「……」
相馬「ふふっ。今の佐藤君じゃ、これくらいの距離感がちょうどいいんじゃない?」コソコソ
佐藤「……あとで絶対に殴る」ボソッ
山田「それじゃ山田は相馬さんの前にします! そして相馬さんは山田の頭をいっぱい撫でてください!」
相馬「はいはい」ナデナデ
山田「えへへ///」
P「3人も準備はいいか?」
貴音「もちろんです」
響「ばっちりだぞ!」
やよい「いつでも撮っちゃってくださーい!」
P「よし。それじゃみなさん撮りますよー」
一同「はーい!」
P「みなさん笑顔で! いきますよー!」
――――――
――――
――
【エピローグ】
― 小鳥遊家 ―
小鳥遊「……」
テレビ『君まで届きたい裸足のままで。坂道続いt』
泉「なに見てるの…そうちゃん?」
小鳥遊「あっ。泉姉さん」
テレビ『手に入れたいものを数えあg』
泉「最近この子たち…よくテレビで見かけるわよね…」
小鳥遊「えぇ。ホントそうですよねぇ…」ウットリ
泉「……」
泉(そうちゃんが12歳以上の女の子に興味を抱いている…ッ!!)
泉「そうちゃん…そうちゃん…ッ!」
泉(このチャンス…逃すわけにはいかないわ…ッ!)
小鳥遊「なんですか泉姉さん?」
泉「そうちゃんは…この3人の中で誰が一番好き…?」
小鳥遊「えっ?」
泉「私は…あの髪が銀色の女の子が…大人っぽくt」
小鳥遊「それはもちろんやよいちゃんに決まっているじゃないかッ!!」
泉「えっ」
テレビ『うっうー!』
小鳥遊「ほら、この子ですよッ! この子ッ!」
泉「えぇ…」
小鳥遊「あぁホント可愛いなぁやよいちゃん…」ウットリ
泉「……」
小鳥遊「あっ! 次の曲はまさかキラメキラリッ!? きたぁぁぁぁぁぁ!!」
泉「そうちゃん…そうちゃん…」
泉(ここで引いちゃダメ…頑張るのよわたし…ッ!)
小鳥遊「なんですか泉姉さん…。いま凄く良い所なので後にしt」
泉「あんな…天然キャラを狙っているような子は…止めた方がいいと思うの…」
小鳥遊「はぁ?」
泉「あーいう子はね、裏ではきっと…」
小鳥遊「やよいちゃんはそんな子じゃないッ!!」バン!
泉「ひぃ!?」ビクッ
小鳥遊「いくら実の姉でも、やよいちゃんを悪く言う奴は絶対に許さないぞッ!? あぁ!?」ギロッ
泉「あわわわ…ッ!」ガクブル
小鳥遊「…ちっ。もうバイトへ行く時間か」スッ
泉「ま、待って…そうちゃん…ッ!」
小鳥遊「……」
泉「わ、私はそうちゃんのことを思っt」
小鳥遊「絶対に許さないからな」ニコッ
泉「 」
――――――
――――
――
ガチャ
なずな「ただいまー」
泉「しくしく…しくしく…」
なずな「い、泉お姉ちゃんッ!? どうしたのッ!? なんで泣いているのッ!?」
泉「そうちゃんに…絶対に許さないからなって…言われちゃったの…」
なずな「えっ? お、お兄ちゃんがそんなことを?」
泉「しくしく…しくしく…」コクリ
なずな(な、なんでそんな事を言ったんだろ…)
泉「そうちゃんに嫌われたら私…もう生きていけない…」
なずな「ま、待って泉お姉ちゃんッ!」
なずな「きっとお兄ちゃんは泉お姉ちゃんの気持ちを誤解しているだけだよッ!」
なずな「泉お姉ちゃんはお兄ちゃんになんて言ったの?」
泉「このままじゃ…そうちゃんの為にならないと思ってね…やんわりと注意したの…」
なずな「何を?」
泉「テレビ画面の向こう側にいる小さな女の子(アイドル)に…メロメロなそうちゃんを…」
なずな「えぇぇぇ!? テレビ画面の向こう側にいる小さな女の子って、まさか…ッ!!」
なずな(そんなぁ。お兄ちゃん…)
なずな(現実じゃ手が出せないからって、とうとう二次元の小さな女の子にのめり込んじゃったのッ!?)
なずなのいつもの早とちりの所為で
その日の夜の小鳥遊家はひと悶着があったとか、なかったとか…
― おしまい ―
以上です
最後まで本当にありがとうございました
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このSSまとめへのコメント
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