ジムⅢ「え!? ジュアッグと戦え!?」 (25)

ジムⅢ「いやいやいや! 無理ですって! 勝てませんよ絶対!」

アクアジム「頼むって! お前だけが頼りだから! お前ならいけるから!」

ジュアッグ「……」ズンズンズン

ジムⅢ「いやアクアジムさんも見てたでしょさっきの! あいつネモさんのビームサーベルを手で防いでコックピット潰してましたよ!?」

ネモ「……」チーン

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ジムⅢ「それにジムⅡさんに至っては、シールドごとミサイルで吹っ飛ばされたじゃないですか!」

ジムⅡ「……」チーン

アクアジム「お前はあいつらより性能高いから! 多分いけるって!」

ジムⅢ「いや僕だってジムⅡさんをちょっと改造した程度ですよ!? 無理ですから!」

ジュアッグ「……」ズンズンズン

ジムⅢ「やべえ来た! アクアジムさん行ってくださいよ! 水中型でしょう!?」

アクアジム「バカ言うな! 大体ここ地上だろうが!」

ジムⅢ「だったら条件は五分じゃないですか! 僕は嫌ですよ!」

アクアジム「やべえ! あいつ砲身をこっちに向けてるぞ!」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

ジムⅢ「ひいいいい! 殺されるううう!」

ジュアッグ「……!」スタスタスタ

アクアジム「あれ? 帰って行ったぞ」

ジムⅢ「た、助かった……」

アクアジム「でもあいつこのまま野放しで大丈夫なのか?」

ジムⅢ「……誰かが何とかしてくれますよ」

宇宙

ジェガン「おい、聞いたか?」

リゼル「何をです?」

ジェガン「ジュアッグって奴にネモとジムⅡがやられたらしいぞ」

リゼル「マジすか? ジュアッグってそんな最新鋭機なんすか?」

ジェガン「いや、一年戦争時に生産されたらしい」

リゼル「……え?」

ジェガン「しかもジュアッグはネモを握りつぶしたらしいぞ」

リゼル「いやいや待ってくださいよ。ネモさんってガンダリウム合金使ってませんでしたっけ?」

ジェガン「使ってたな」

リゼル「……それを潰したんですか? 一年戦争時の機体が?」

ジェガン「そうらしい」

リゼル「……」

ジェガン「ま、まあ、そいつ水中用の機体だから俺たちが戦うことないだろ」

リゼル「……そ、そうっすよね」

ジェスタ「……」

ジェガン「ん、どうしたジェスタ?」

ジェスタ「僕、今度地上に降ります……」

リゼル「……マジで?」

ジェガン「……まあ、頑張れ」

ジェスタ「うう……」

地上

ガンタンクⅡ「え? ジュアッグ?」

ガンキャノン・ディテクター「そいつが今度攻めてくるらしい」

ガンタンクⅡ「マジかよ……そいつネモとジムⅡ潰したやつだろ? 俺達で勝てるのか?」

ディテクター「……まあ、最悪バイアランカスタムとかに丸投げすればいいだろ」

ガンタンクⅡ「そ、そうだな……」

ジオン陣営

ガルスK「ジュ、ジュアッグさん、燃料です……」

ジュアッグ「……」ズズズ

ドワッジ「おいおい何だよあの人……何であんなヘルメットみたいな頭してんだよ……」

ガルスK「バカ! あの人、砲身でモビルスーツ潰せるんだぞ! 機嫌損ねたらお前なんて一瞬でスクラップだ!」

ドワッジ「す、すみません!」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

その後

ディテクター「ジオンが攻めてきたぞー!!」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

アクアジム「やべえ、ジュアッグだ! お、俺は逃げるぞ!」

ジムⅢ「あの野郎、自分だけ逃げやがった! うわああ!!」ドゴーン!

ジュアッグ「……」シュウウウウウ

ガルスK「すげえ……一撃でジムⅢを倒したぞ……」

ドワッジ「本当にモビルスーツ潰せるのか……」

ジュアッグ「……」チラッ

ガルスK「え? 何ですか?」

ジュアッグ「……」クィックイッ

ガルスK「え、俺の肩にあるやつですか? これはハイパーナックルバスターです」

ジュアッグ「……」

ガルスK「え? これが欲しい?」

ジュアッグ「……」コクコク

ガルスK「あ、はい、どうぞ」スッ

ジュアッグ「……」ガチャ

ドワッジ「え、手に持った?」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

ガンタンクⅡ「え、おい、ジュアッグがハイパーナックルバスターを持ってこっちに来るぞ!」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

ガンタンクⅡ「え、ちょ、まっ……」

ジュアッグ「……」ゴシャ!

ガンタンクⅡ「ぎゃあああああ!!」

ドワッジ「すげえ! ハイパーナックルバスターの砲身でガンタンクⅡを潰したぞ!」

ガルスK「俺のハイパーナックルバスターが……」

ディテクター「やべえ! ガンタンクⅡがやられた!」

バイアランカスタム「お、俺が空から攻撃するぞ!」

ディテクター「ま、任せた!」

ジュアッグ「……」スッ

ドワッジ「え? ハイパーナックルバスターを下に向けた?」

ジュアッグ「……」ズドオオオオオオオ!!

バイアランカスタム「なっ!?」

ドワッジ「と、飛んだ!?」

バイアランカスタム「く、来るなあああ!!」

ジュアッグ「……」ズドオオオオ

ゴシャ

バイアランカスタム「」

ドワッジ「すげえ! バイアランカスタムを砲身で潰したぞ!」

ガルスK「あれ、あの人降りてこないぞ?」

数十分後

ドワッジ「……おい、随分経つけどジュアッグさんどうしたんだ?」

ガルスK「ハイパーナックルバスター返してくれんのかな……」

ヒュウウウウウウウウ ズン!

ドワッジ「おわっ!?」

ガルスK「ジュ、ジュアッグさん!?」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

ドワッジ「お、おい、あれ……」

ガルスK「あ……」

ジェガン「」チーン

リゼル「」チーン

ジェスタ「」チーン

シロッコ「」チーン

ガルスK「ま、まさか宇宙の敵まで倒してくるとは……」

ドワッジ「全員潰されている……」

ジュアッグ「……」ゴゴゴゴゴ

ドワッジ「こ、この勢いで行けば勝てるぞ! ジュアッグさんに続け!」

ガルスK「お、おう!」


この後、ジュアッグにより連邦のほとんどのモビルスーツが潰されたが、ジュアッグの砲身は少しも歪むことはなかったという……


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