【安価】ボクっ娘と遊ぼ! in 台風の日 (196)
「……とん、とん」
「おーい、いるんだろう?開けておくれよ」
「……あれ?いないのかな」
「こんな天気で出歩いてるとは思えないけれど……」
「……へくしっ」
「……おーい?」
↓2
「またベタな……」
「……くしっ」
「出来たら早く開けて欲しいかも」
「……ん」
「ありがとついでに、シャワー借りてもいいかな」
「見ての通りの有様でして」
「……ぶるっ」
↓2
「……理由がなきゃ来ちゃいけない?」
「じとー……」
「べーっ」
「勝手に借りちゃうよ」
「あーあー、聞こえない聞こえない」
「……」
「着替えを用意しててくれると、嬉しいかも。なんて」
バタン
↓2
「……ふぅ」
「ありがとう、助かったよ」
「……」
「こういう時のために、何着か服は置いてあったはずだけれど?」
「……」
「キミがそのつもりなら、自分で探すからいいけどね」
「……んしょ」
「ここでもない……こっちでも、ない……」
↓2
「……へ?」
「何で一緒に洗濯してるのさ」
「長く使って無かったからって?」
「……変な所で気を遣わなくていいんだよ。全くもう」
「Yシャツとエプロンしかないって……」
「実質一択じゃないか、こんなもの」
「……よっと」
「……ズボンも全部洗濯してる、なんてことはあり得ないよね?」
↓2
「確かに丈が長いから隠れてはいるけども」
「ズボンを穿いてないとすーすーして変な感じがするじゃないか」
「……まぁ、他に見てる人がいるわけでもないしいいけどさ」
「……風が強くなってきた」
「テレビで、十年に一回の大きさとか言ってただけあるね」
「……」
「……ぴと」
↓2
「……」
「……さっき、なんで来たのか聞いたね」
「家で一人だと、なんだか不安だったのが半分」
「残り半分は、キミの事が心配だった」
「家を出る直前まではあまり雨が強くなかったから、大丈夫だと思ったんだけどね」
「次からは気を付けるよ。こんな服着させられないようにね、ふふ」
↓2
「……やっぱり、洗濯してるなんて嘘だったんじゃないか」
「あるなら着るよ、当然だろう?」
「そんな残念そうな顔をしたって……」
「……ん?」
「んーっ……んっ」
「……」
「……これ、本当にボクの服?」
「サイズの小さい同じやつを買ったりとか、してない?」
↓2
「ひゃんっ!?」
「―――っ」
「げしっ!」
「まったく、キミって、やつはっ!」
「ぐり、ぐり」
「そういうこと、いきなりしちゃ、ダメだって」
「分からないかな!」
「ぐり、ぐりっ」
「……ふぅ」
「ほら、早くちゃんとした着替えを出して」
↓2
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