シャワーズ「さようなら...」(6)

...其のポケモンは、突然空から落ちてきた。

ボロボロの姿で。

当時の私は恐怖心を覚えた。

何故なら、見たことも無い不思議なポケモンだったから。

其の時イーブイだった私より、大きな、大きな白い体で、後ろには紫色の太くて、長い尻尾が付いていた。

見捨てようとも考えた。しかし、其のポケモンは酷く怪我をしていて、見ている此方も痛々しかった。

私は、其のポケモンを家に連れ帰った。

凄く重かったから、引き摺ってだけど。

此れが運命の出会いだった。

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...此処は何処だ?

...私はロケット団の者達に身を狙われていた。

最新兵器だか何だかは知らないが、私は何かの機械で散々痛め付けられた。

そして、其のまま気を失った。

私とした事が。だらしない。

...今、私の目の前では世話しなく跳ねて、喜んでいるイーブイが居る。

此れが、運命の出会いだった。

イーブイ「良かったです!」ピョンピョン

?「...此処は何処だ?」

イーブイ「私の家です!」

?「貴様の...家?野原で暮らすポケモンに家等有るのか?」

イーブイ「?何言ってるんですか?ポケモンは皆家で暮らしてますよ?」

?「そうなのか...」

?「(どうやら私は夢でも見ているらしい)」

イーブイ「名前は何て言うんですか?」

?「(出会ったばかりで名を聞くとは、無礼な子供だ。しかし、どうせ夢だ。答えてやるとしよう)...ミュウツーだ。」

イーブイ「ミュウツー?聞いた事無いなぁ...」

ミュウツー「其れもそうだろう。私の存在は公には知られていない」

イーブイ「兎に角...宜しく御願いします!あ、私はイーブイです!」

ミュウツー「...そんな物見れば分かる(...夢にしては妙に現実味を帯びている...)」

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