―――


里美「暑いですねぇ」

P「暑いなぁ」

里美「夏ですからねぇ」

P「夏だからなぁ」

里美「喉乾きませんかぁ？」

P「喉乾くなぁ」

里美「お兄様から聞いたんですけど、喉が乾いたと思ったらもう脱水症状が出てるんだそうですよぉ？」

P「そうか。お兄さんは博識だなぁ」

里美「そうなんですぅ。だからこの……」

P「ネロネロトロピカルジュース超濃厚フェニックスプレックスだっけかぁ。飲んだらもっと喉が渇きそうだなぁ」

里美「メープルシロップで割ってありますよぉ？」

P「そっか割ってあるのかぁ。里美は偉いなぁ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ

里美「ふぁぁ……ぽかぽかぁってしますぅ……」

P「それは今が真夏だからだろうなぁ」

里美「そうですねぇ……」

―――


P「ところで、フェニックスプレックスってどっから出てきたんだ？」

里美「ほわぁ、お兄様がつけてくれましたの」

P「そうか。お兄さんは博識だなぁ」

里美「そうなんですぅ。だからこの……」

P「そうだなぁ。飲むかぁ。まあ他にまともに水分補給できるものもないしなぁ」

里美「あはっ。ストローもありますよぉ」

P「じゃあ借りるぞ」

ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ……

P「飲めないな。というかカスタードクリーム並だなこれ。プールに入れたら上を走れるんじゃないかなぁ」

里美「ほぇぇ……プールいっぱいのネロネロジュース……3日で飲みきれるでしょうか……」

P「3日で飲み切るつもりなのかぁ。里美は偉いなぁ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ

里美「ふぁぁ……ぽかぽかぁってしますぅ……」

P「それは今が真夏だからだろうなぁ」

里美「そうですねぇ……」

―――


P「結局里美はこれどうやってストローで飲んでいるんだ？」

里美「これはダイラタント流体っていって、上を早く走ると固くなるけど、ゆっくり歩くと沈むんだって、それを応用すればいいって、お兄様が言ってましたぁ……」

P「そうか。お兄さんは博識だなぁ」

里美「そうなんですぅ。だからこの……」

P「そうだな、ゆっくり啜ってやればいいんだな」

ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ……

P「やっぱ無理だこれ」

里美「簡単なんですよぉ？貸してください」

ｽｽｽｽｽ……

P「よく音も立てないで上品に飲めるなぁ。里美は偉いなぁ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ

里美「ふぁぁ……ぽかぽかぁってしますぅ……」

P「それは今が真夏だからだろうなぁ」

里美「そうですねぇ……でもこれじゃPさんが喉……そうだ！」

ｽｽｽｽｽ……
ﾀﾞｷｯ
ﾁｭｰｰｰｰｰ
ｺｸｺｸｺｸ
ｺﾞｸﾝ
ﾌﾟﾊｧ

―――


P「暑いなぁ」

里美「暑いですねぇ……」

P「まあこんなにぴったりくっついてたら涼しくなるわけがないけどなぁ」

里美「でも、人のぬくもりは心をぽかぽかにするから、生きていくのに必要なんだって、お兄様が言ってましたぁ」

P「そうか。お兄さんは博識だなぁ」

里美「そうなんですぅ。だからこの……」

P「そうだな。もう役に立たないからシャツ脱いじまうか」

里美「お手伝いしましすねぇ……よいしょ」

P「手伝ってくれるのか。里美は偉いなぁ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ

里美「ふぁぁ……ぽかぽかぁってしますぅ……」

P「それは今が真夏だからだろうなぁ」

里美「そうですねぇ……」

―――


P「暑いなぁ」

里美「暑いですねぇ」

P「今は真夏で、ここは南国ロケで来た無人島で、今朝手違いで置いて行かれて、木陰しか日を凌げるところがないからだけどなぁ」

里美「でももうそろそろ日が暮れますねぇ……」

P「まあ明日の朝には船を手配してくれるってちひろさんが言ってたしなぁ」

里美「衛星電話を持っているとどこにいても安心だって、お兄様が言ってましたぁ」

P「そうか。お兄さんは博識だなぁ」

里美「そうなんですぅ。だから今日は、このままお休みしましょう？」

P「そうだなぁ。里美は偉いなぁ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ

里美「ふぁぁ……ぽかぽかぁってしますぅ……」

P「それは今が真夏だからだろうなぁ」

里美「そうですねぇ……」