男「お前未来のロボットなのか!?」未来人「ロボットとは失礼な!人間だ!」 (24)

第1話

男「いやあ暇だなぁ…おもちでも食べるか」

男「のどかだ…いいことがありそうだな」

???『いいや、ろくなことがないね』

男「!? だ、だれだ!?」

???『2031年にロシアに隕石が落ちる。2049年には日本の消費税が15%になる』

男「は……?いや知らんし」

男「だれだ不吉な予言をするのは!」

未来人「ぼくだけど気にさわった?」ガララ

男「うわあ!!だ、だ、だれだ!!なななんで引き出しから!!!?何者!?」

未来人「ぼくは23世紀からきた山岡 光加衛門(ピカエモン)!ぼくの推理によるとおそらくここは21世紀の世界だね?」

男「あ、ああ…うん……え、なに?なにこれ?」

ピカえもん「ああ、実は2251年の日本では海外風の名前と昔ながらの名前を組み合わせた名前が流行ってたんだ」

男「ああ~それで光加衛門ね…ってちがう!馬鹿!」

男「なに?マジ?未来からきたロボットなの?いやいや…え~・・・」

ピカえもん「ちがう!ロボットじゃない!失礼な…」

ピカえもん「ぼくはれっきとした人間だ!ただこの時代から二百数年の間に人間が進化して君たちとは全然ちがう外見になっちゃったんだ」

男「に、200年でそんな変わるもんなの?」

ピカえもん「現にこうして外見が全く違うじゃない」

男「・・・まあ確かに…こうして存在してなさそうな生き物が日本語しゃべってるし…え?マジなの?」

ピカえもん「だからマジだって!!ずっと言ってるじゃないか」

男「・・・・・・じゃあ何しにきたんだよ?俺を助けるためとか?」

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ピカえもん「とんでもない!そんなはずない!あんた誰?」

男「なんだよ!なんだよもう!」

ピカえもん「実はぼくの時代では時間旅行が流行っててね。といっても未来に行くことしかできないけど。」

ピカえもん「で、未来旅行の帰りに自分の時代に変えるはずがタイムマシンが壊れてこんなとこまで戻って来ちゃった。」

ピカえもん「まさか0と+だけじゃなくて-にまで行けるとはね。驚きだよ」

男「えぇ…マジか・・・じゃあここに来たのは事故ってこと?」

ピカえもん「そうだね。そしてどうやら戻れない」

男「マジかよ!大変じゃん!」

ピカえもん「まあいずれ直ると思う。」

男「ああ…そうなんだ……うん」

ピカえもん「うん……そうなんだよね…うん」

ピカえもん「・・・・・・居候させてね」

男「やだよ!やだ!やだ!」

ピカえもん「なんでだよ!未来人だぞ!いいじゃん!」

男「関係ないじゃん!」

男「・・・・・・未来のどうぐとかなんか持ってるの?」

ピカえもん「いや、たいしたものは持ってきてない」

男「もー!いやだ!ホテルにでも泊まってろよ!」

ピカえもん「この時代のお金持ってないし!タイムマシンは引き出しの中に入ってるし!」

ピカえもん「通うよ!?」

男「それはやだ!!」

ピカえもん「大丈夫大丈夫、ぼくあんまし食べないし」

ピカえもん「これからよろしく!」

男「くっそー…しょうがない………もう……」

俺だったら頭がおかしい不審者として警察に連絡するけどなぁ……

>>3
まじで奇形
リアルドラえもんみたいなの
そいつが日本語喋ってる

男「ところで未来の世界はどんな感じなの?やっぱ車が空飛んでたりしてるの?」

ピカえもん「? クルマ?」

ピカえもん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男「え?車なんて存在しないの?」

ピカえもん「通教で習った気がする…歴史の授業でたしか……」

男「ツーキョー?なに?そういう企業でもあるの?」

ピカえもん「ちがうちがう、通教だよ。もしかしてこの時代にはないの!?義務教育でさ、勉強させられるんだよ。データが送られて・・・」

男「へえ、きっと学校のことだな。未来ではそんななってんのか」

ピカえもん「ああ、この時代はまだみんな学校だったのか。寺子屋はいつごろ廃止されたの?」

男「そんなもんとっくの昔の話だよ!それより車は?ないの?」

ピカえもん「たしかこの時代の主な移動手段且つ凶器だよね。そんなヤバイもんないない!」

男「まあ………そうなるか・・・・・・」

ピカえもん「出かける時はワープシューズを履くんだよ。」

男「へえ!それでどこにでもワープできるの!?すごい!」

ピカえもん「いや、どこにもってわけじゃない。ポケストップにいける」

男「ポケストップ!!?!?」

ピカえもん「?うん。まあポケストップなんてどこにでもあるけどね。あっ、もしかしてこの時代ポケストップが出き始めた頃?ラッキー」ヒョイ

男「え~・・・マジか~・・・・・・まだ生きてたのか・・・・・・・・・」

ピカえもん「この時代はまだガラフォかな?これはぼくの時代の携帯電話。小型で裏から覗き見できないのが売りらしい。音声は脳波で受信できる」

男「へえ、画面がホログラム?みたいになってんだ。まあ予想できたな」

男「というか200年でそこまでしか進化してないのか。」

ピカえもん「おっ、コラッタだ!すげえラッキー!!!フォーー!」

男「コラッタがレアなの?」

ピカえもん「当たり前じゃん!というか初代のポケモンはほぼ激レアだよ」

男「ふーん」

男「それにしても未来人がくるとはなぁ…歴史変わっちゃったんじゃない?お前未来に帰るとき、ちゃんと自分の未来に帰れるの?」

ピカえもん「?どういうこと?」

男「パラレルワールドだよ。お前が来ちゃったというこの時代の未来とお前がいた未来の道すじが同じとは限らないだろ。」

ピカえもん「ああ、未来はぜったいに変わらないよ」

男「?」

ピカえもん「何年か前、科学者が発見したんだ。時間を研究してた科学者集団が。」

男「・・・・・・へえ?」

ピカえもん「だからいわゆるパラレルワールドなんてのも存在しないことがわかった。未来が変わる事は絶対にありえない。」

男「そうなの?なんでさ」

ピカえもん「わかりやすくいうと、未来に向かうゼロがポーチルしてるときタンベネンメの値がサンピュンしないわけだからホノルクムルがロッてないということになる。だから未来はイフでカンパムしないしペントムしない。これは実際佐藤氏がトンヌ検査で黒と判明したからだ。」

男「わ、わかったわかった。じゃあ未来はひとつしかないのかぁ…」

ピカえもん「そのとおり。」

ピカえもん「男、ポケストップに行こう」

男「ああ、行こう!連れてってくれワープシューズとやらで」

ピカえもん「何言ってんだ。ワープシューズは履いてる人しかワープできないんじゃないか馬鹿か」

男「いや知らんし・・・」

男「マジ?手繋いで一緒にワープとかできないの?」

ピカえもん「無理に決まってるでしょ。男は歩いて行ってよ。向こうで落ち合おう」

男「・・・・・・・・・」

ピカえもん「それにしても、この時代はポケストップ少ないね。不便だろ」

男「まあここはあんま都会でもないしね」

ピカえもん「じゃ、とりあえず駅で落ち合おう」

シュンッ

男「おお…消えた・・・・・・すげえ・・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・昼寝するか。疲れた」


男「あいつ(頭)大丈夫かなぁ」


第1話・完

第2話

ピカえもん「男、腹減ったな」

男「そうだな」

ピカえもん「ごはん食べよう!ラーンチ!」

男「200年後でも食の形態は同じなのか」

ピカえもん「2016年はどんなごはんが流行ってるの?」

男「どんなって…うーん別に普通だけどな…」

男「牛丼でも食いに行くか」

ピカえもん「ギュードン!?丼ものか!たのしみだ…じゃあワープシューズで」

男「牛丼屋はすぐそこだ。歩こう」

男「それにしても牛丼知らないのか。200年後に牛丼が残ってなかったとは…ショックというか意外というか」

ピカえもん「いやあ人類初21世紀前半特有の食い物を食った者として表彰されるんじゃなかろうか」

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

吉野家

ピカえもん「おお…ここが・・・!」

男「ああ。牛丼くるのを待とう」

店員「!!?」

店員(な、な、なんだあいつ・・・・・いや、そんなこと思っちゃいかん。きっと生まれる時障害をもって・・・・・・)ブツブツ

ピカえもん「なあ、お新香とサラダって食べ放題なのか!?勝手に取って食べてもいいのか!?」

男「ちがうよ!」

店員「はいお待ちどうさま」カチャ

ピカえもん「人が運んできてくれるなんて、あたたかい店だな。非効率的だけど」

男「・・・そんなことよりほら、これ牛丼だ。熱いから気をつけて食えよ」

ピカえもん「おお………これが………肉がいっぱい乗ってるな・・・贅沢でうまそうだ」

ピカえもん「ん?これ箸じゃないか!懐かしいな、数年前までみんな使ってたよ!今はみんなトムポゥしか使わないけどね!」

男「・・・? うん」

ピカえもん「うめえ!こんなうまいもの初めてだ!」ムシャムシャ

男「マジか。喜んでくれてうれしいよ」

ピカえもん「ごめん、ちょっと嘘ついた。初めてってのは言いすぎたね。精々12、3番目あたりか」ムシャムシャ


ピカえもん「ところでモグモグ、これはなんの肉だ?めちゃくちゃうまいが」ムシャムシャ

男「牛肉だよ。牛、牛。」

ピカえもん「!!?」サァーー

ピカえもん「う、う、う、ウシってえと牛か?あの牛?」

男「?当たり前だろ。それ以外になにがいるんだよ」モグモグ

ピカえもん「!!!?」ブーーッ

男「あー!!なんだよ汚いもったいない!」

ピカえもん「こ、こ、こ、この野蛮!人でなし!犯罪者!テンペーチー!」シュンッ

男「あっ、ワープしやがった!」

男(テンペーチー・・・・・・?)



ピカえもん「この時代の日本人は牛を食うのか!!?」

男「そりゃそうだろ」

ピカえもん「ありえない!気味悪い!」

男「いやいや、肉つったら 牛・鳥・豚 このみっつだろ」

ピカえもん「鳥は普通さ。豚もまあわかる。う、牛?そんな当然のように牛を食うのか」

男「そうだ。この時代じゃ極めて普通だ」

ピカえもん「へええ、たまげた驚いた。やっぱ2016年となると発展途上だね」

男「なんで発展すると牛を食わなくなるんだよ!」

ピカえもん「ってことはこの時代は未来に比べてもっといろんなものを食うのかもね」

男「そうかもね」

ピカえもん「クジラとかも食うの!?」

男「デリケートなとこを突いてくるなよ・・・・・」

ピカえもん「それにしても牛があんなにもうまかったなんて意外だなー・・・なんでぼくの時代じゃ食べないんだろ?」

男「なにかしらいつか規制でもされたんじゃない?」

ピカえもん「そうかぁ」

ピカえもん「ギュードン、半分位しか食べなかったからお腹空いたな」

男「しかたないね。自業自得だよ」

ピカえもん「たしかタイムマシンの中にチェン詰かなんかが入ってたような」ガラッヒョイ

男「チェン詰・・・?未来の缶詰みたいなもんかな」

男「未来の缶詰か、どんなのだろう。あったら俺にもくれよピカえもん!」

ピカえもん「あったあった!」ガララ

ピカえもん「はい、これが持ってきたチェン詰とトムポゥ。トムポゥの使い方わかる?箸とかフォークみたいに・・・」

男「まあなんとなくわかるよサンキュ。あー未来の缶詰たのしみだな」プシュ

パク

男「ん!うまい!!!なんだこれ、いままで体験したことない味だ!まさに未知!うまいうまい!」パクパク

ピカえもん「喜んでもらえてうれしいよ!そんな喜んでもらえると蒸し蛾のチェン詰をあげた甲斐があるってもんだ!」

男「・・・ん?」パク…パク…

ピカえもん「ん?」

男「蒸し・・・・・・?」

ピカえもん「蛾」

男「」

ピカえもん「うわああ!どうした急に倒れて!しっかりしてよ!ねえ!ねえ!」



男「文化の違いは価値観の違いだネ☆」

第2話・完

第3話

グラグラ・・・

ピカえもん「!!?」

男「おっと、結構揺れたな」

ピカえもん「」ガクガク

男「リモコンリモコン…っと・・・」ピッ

ピカえもん「」ガクガク

男「ん?なにをそんなに震えてんだよ!」

ピカえもん「い・・・・・・いや・・・」

男「お前もしかして地震ダメなのか!怖くて怖くてしょうがないんだろ!」

男(あっ…もしかして大地震のトラウマかなんかがあるのかも……過去のトラウマ抉っちゃったかな・・・・・・・・・)

ピカえもん「ジ、ジシン!?なにそれ!!?」

男「なんでだよ!!」

テレビ『震度4の地震がありました~』

男「やっぱ震源この近くだったか」

ピカえもん「お、おい!なんで揺れたんだ!?とうとうタッカル博士のロボット軍が攻めて来たのか!?」

男「おいその話詳しく聞かせろ!!」

男「・・・地震っていうのはな、プレートがなんか擦れたやつでなんか地面が揺れちゃうやつだ」

ピカえもん「な、なんだそれ・・・めちゃくちゃやべえじゃん・・・なんでそれで滅びないんだよ」

男「知らない!」

ピカえもん「ン?もしかして地震って地震か?」

男「?そりゃそうだ」

ピカえもん「ああ!!思い出したぞ!あの地震か!」

男「え?なにどういうこと?」

ピカえもん「未来じゃ地震とかハリケーンとかを抑えることに成功したんだ!」

男「!?なにそれ!!」

ピカえもん「ハリケーンとかの自然災害にはノップル効果が発見されたからできそうになる瞬間消滅させるんだ!」

男「ふーん」

ピカえもん「地震はなんか知らないけど地中でなんかを抑えることに成功したらしいね」

男「へえ!朗報だな!」

ピカえもん「で、地震の衝撃が蓄積されるんだけどそれは定期的に宇宙に放出して捨てるらしいね」

男「ほー。それで未来には地震がなくなったんだ」

ピカえもん「まあでも最近はその蓄積された地震のエネルギーをタッカル博士が狙ってるって噂も」

男「なんなのさっきからそのマッドサイエンティスト!!!」

男「いやーやっぱり地球の未来は明るいな」

ピカえもん「そりゃそうだ!二百数十年も経てばいろんな大きな発見も大きな発明もあるさ!」

男「さすがだな!未来にカンパイ!」

ピカえもん「カン・・・・・・?は?」

男「乾杯も廃れたのかよ!」


ピカえもん「・・・ところでさっきからずっと気になってたんだけど」うずうず

男「?」

テレビ『いやぁー!おいしいですねぇ!この蟹ィ!!』

ピカえもん「この箱人が入ってるけど!!?なにこれすごい!!!」

男「うそだろ!!!!!??!?」

第3話・完

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