前スレ
提督(ああもう…いっそここで、ドMだということをバラしてしまおうか!?)
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鎮守府内、購買部
浦風「おお~っ!浜風に磯風!この髪留めめっちゃ素敵じゃあ!買っちゃおうかなぁ~!」キラキラ
浜風「またアクセサリー買うの?今月に入ってちょっと買いすぎじゃないの」
磯風「その通りだ。無駄遣いはやめておけ……ましてや装飾品などに」
浦風「『などに』ってなんじゃ『などに』って!オシャレは乙女の命そのもの!おろそかにしたらあかんのじゃけぇ!」プンプン!
磯風「フン、そのオシャレが戦場でどう役に立つんだ?私のように最新の戦術書でも買っておけ」パラパラ
浦風「かぁ~っ!つまらんのう!そんなカッチカチの考えじゃモテんぞ磯風!そう思わんか浜風!?」ビシッ!
浜風「私を巻き込まないでよ……あっ」
浦風「どうした浜風?おっ……提督!」
提督「おう!三姉妹揃って買い物か?仲が良さそうで何よりだ!」チャラララララ-ンチャララララ-ン♪(ニュウテンオン)
浜風「こんにちは提督。お買い物ですか?」ペコ
提督「ああ、(自分を縛るための)洗濯紐がなくなってしまってな。買い足しにきたんだ」ニコッ
浜風(洗濯紐がなくなる…?いつも身綺麗にしてるし、やっぱり綺麗好きなんだなぁ)ウンウン
浦風「ねえねえ見てよ提督この髪留め!うちにめっちゃ似合ってるでしょ!?」ピ-ス!
磯風「お前、いつの間に買ったんだ……」
提督「おー、よく似合ってるじゃないか。可愛いぞ浦風」マジマジ
浦風「ほんまけぇ!?さっすがぁ~!提督は見る目があるっ!この鎮守府唯一のモテ男め~!」ダキィ!
提督「うおっ!?やめてくれ浦風!恥ずかしいだろ!?」ワタワタ
浜風(流石浦風……自然に抱きつくとは積極性の塊。参考になる)ウンウン
磯風「司令、君からも注意してやってくれ。浦風は無駄遣いばかりしているんでな」パラパラ
浦風「だぁ~!かぁ~!らぁ~!無駄遣いじゃないって言っとろーに!」ブ-ブ-!
提督「いや、否定はしないさ。艦娘たちだって何より女の子だ、オシャレする権利も、遊ぶ権利も当然ある」
浜風「提督……」
提督「それにさ、いつも危険な任務についてもらってるんだ。せめてこれくらいは楽しんでもらえてないと申し訳が立たないからな」
磯風「……はぁ、甘いな。司令は」フゥ
提督「甘ちゃんなのが俺のチャームポイントだよ」ニコ
浦風「て!い!と!く~!!うち感動したけぇ~!どうするぅ?うち、提督が好きな服きて好きなことをしてあげちゃおうかなぁ~?」ニヤニヤ
提督「おいおい、大人をからかうもんじゃないぞ」
浦風「本気じゃあ!どうするぅ?メイド服にバニーガールでもなーんでもサービスしてあげちゃうよぉ~?」フリフリ
浜風(流石浦風……ここまでくるとその積極性に脱帽ね)ウンウン
提督「何でもってお前なぁ……ん?何でも?」ピタッ
ヤメロウラカゼ、ミットモナイ。イソカゼハダマットケ-イ!チョットコエガオオキイヨウラカゼ。
提督「……………………」
ーーーーーーーーーーーーー
浦風「ふふふ~お待たせ♪て・い・と・く」カツ…カツ…
提督「ち、ちょっと待て浦風!何で俺は椅子に縛られて……って、何だその格好!?」
浦風「この格好?どっからどう見ても女王さまじゃけぇ。提督がお望みのね…」フフフ
提督「お望み……!?俺は、そんな」
浦風「てやっ!」ピシィッ!
提督「あふんっ!?」ベチン!
浦風「うちには分かるんよ?提督の目が、うちにこの格好でいじめて欲しいって訴えかけてるのをね」フ-ッ…
提督「あふぅぅ……」ゾクゾク
浦風「だから次は提督の声で聴かせて?『もっともっと浦風様にいじめて欲しいです』って」サワサワ…
提督「ああ……俺は、俺は……」ワナワナ
浦風「そうそう♪言って楽になるんじゃけぇ。うちが、とことん喜ばしてやるけぇの……」レロォ
提督「あぁ……あぁぁ……!」ゾクゾクゾク
ーーーーーーーーーーーーー
浜風「提督……?提督!どうしたんですか?」トントン
提督「はううぅ……んっ?あっ!?いっ!いやいや何でもない!ちょっとボーッとしてたんだハハハ!」ブンブンブン!
提督(いかんいかん……俺はドM欲求を抑えていくと決めたんだ。あやうくバレるとこだった)フ-
浦風「もー…やっぱ信じてないでしょお?うちは本気なのにー」プク-
提督「はいはい、気持ちだけもらっとくよ」
浜風(流石提督、大人ですね)
浦風「全く……呆れるばかりだな。すこしは軍人らしくしろ浦風」フゥ
提督「まぁそう言うなって、磯風はおしゃれとかしないのか?」
磯風「無論だ。身なりは最低限に整えればいい。着飾る必要性はないな」フン
提督「そうかぁ、でもなー……磯風には色々と似合うと思うんだけどなぁ、俺は」ボソッ
磯風(……!!)ピタッ
浦風「て・い・と・く~~!何言っとるんじゃあ!?早速浮気してしかも姉妹を口説くとは!このロクデナシーッ!!」ギリギリ!
提督「うごごごご!?離せ浦風!やめっ…ヤメロォーッ!」
浜風(流石提督、乙女心が分かってませんね)
コノウワキモノメ-ッ!ハナセ-!シ、シマルッ!アフンッ!テンナイデアバレナイデウラカゼ
磯風「…………………」
ーーーーーーーーーーー
提督「クククク……」
磯風「はぁ……はぁ……!」フ-ッ…フ-ッ…
提督「よく似合ってるぞ磯風くん、俺の見込んだ通りだ。ククク……」
磯風「司令…….!私にこんな格好をさせて何をするつもりだ!こ、こんな……恥ずかしい格好」
提督「恥ずかしい?その……『猫耳メイドさん』コスチュームがかね?」
磯風「そ、そうだ!いきなりこんなもの着せるなんて!覚悟はできてるんだろうな!?」ニャ-ン!
提督「磯風くぅぅん!」ガタァ-ン!
磯風「ひゃうんっ!?」ビクゥッ!
提督「いいよぉ~…!とても素敵だよ磯風くぅん。俺をご主人様だと思ってお茶を出すんだぁ…ほら早くぅ!」クワッ!
磯風「う…うう……ご主人、さまぁ……お茶が入りましたぁ」プルプル
提督「さらにッ!!猫ちゃんのようにッ!猫ちゃんのように歩くんだ!語尾にはにゃんをつけて!ホラホラホラホラ!」
磯風「ご、ごめんなさいご主人さま!私のことおこってください……にゃん」モジモジ
提督「いいよぉ~!!もっと見たい!磯風くぅんの素敵な衣装もっと見たいよ!?」
提督「さあ磯風くうぅん!君はバニーガールだ!ちっちゃな身体とのギャップが素晴らしいねぇ!ホラ早く!ニンジンを口に咥えて物欲しそうな顔をするんだ!」パンパン!
磯風「はぁっ….はぁああんっ…!」モキュモキュ
提督「ハイそこで回ってみせてッ!お尻をこっちに向けるんだ。ちっちゃい尻尾がかわいいね~!」
磯風「はっ、恥ずかしいぴょん~!」カ-ッ
提督「その慣れてないオーラが最高にいいよぉ~!もっとホラ跳ねるんだ!年中発情期のウサギさんみたいに!磯風くぅぅぅぅん!!」
提督「次はッ…….そうだ!その黄色い帽子!いちねんいちくみいそかぜの名札!キャラクターものシャツにおませさんなミニスカート!極めつけは真紅のランドセルゥゥゥゥ!!俺を交通安全のおじさんだと思って挨拶するんだホラ!」
浜風「(太鼓を叩いている)」ドンドコドコドコドコドンドコ
磯風「お、おはようございまーす……」ボソボソ
提督「声が小さぁあああああああーいッッッッッッ!もっと元気よくだ!年中ハイテンションの子供みたいにィイイイーッ!!」
磯風「お……おはようございますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」プルプルプルプル!
提督「い~~~ね~~~~!!流行の最先端だよ磯風くぅん!いいよ磯風くん!磯風くうぅぅん!!カワイイカワイイ!!い・そ・か・ぜくうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッッッッッッ!!!」ドドドドドドドドドドドドドドド
ーーーーーーーーーーーーー
磯風「は……はぁううううっ!だ、だめだ!君にそんな視姦(見)られたらわたしっ……わたし!いやっ!はぁんっ!はぁあああああああああああんっ!伊っ9ぅううううううっ!!」ビクンビクンビクンビクンビクン!
提督「?」
浦風「?」
浜風「イクさん?」
磯風「…………………フー、おだてられても何も出さないぞ」スッキリ
提督「ははは、相変わらず手厳しいなぁ磯風は」ポリポリ
浦風「もー!磯風の頑固ものー!」ブ-スカ!
浜風(流石磯風、硬派ですね)
◆前半酉ミスすまんつづく◆
あっせ水垂らしていっちにーサンシー!浦風と浜風にはバレないようにっにーにっサンシー!「メイドさん」「魔法少女」「島風コス」は購入済みです!興奮するぞ!磯風くぅん!こっそり着てるぞ!磯風くうぅうん!
続きやります
鎮守府外、外周運動場
武蔵「貴様らぁーッ!何へばっている!まだ100週目だぞッ!」バシバシ!
阿賀野「まだって……もう100週の間違いでしょ~!?」ゼエゼエ
能代「大丈夫姉さん…って、私が大丈夫じゃないかも……」フゥフゥ
酒匂「……きゅう」パタン
矢矧「ふぅ……確かにキツイけど!まだ私はいけますよ武蔵さん!」
武蔵「いいぞ矢矧!お前には後で佐世保バーガーを奢ってやるッ!貴様らも見習え!帝国軍人たるもの不倶戴天の精神と肉体を持つべし!全身全霊を持って鍛錬に取り組むのだッ!」ドンッ!
阿賀野「帝国軍人っていつの時代なのよ~もうっ!もう疲れたー!動けな~い!」ジタバタ!
武蔵「ほう……まだ暴れる元気はあるようだな!良しッ!お前は今から倒れた酒匂を背負ってグラウンド10周だ!」
阿賀野「ひ……ひぇえええーっ!!」ガビ-ン
能代(可哀想な姉さん……相変わらず武蔵さんの訓練は厳しいなあ。鎮守府のトップランカーなんだから当たり前だけど)ゼエゼエ
矢矧「ちょっと酒匂、しっかりしなさい」ポンポン
酒匂「はぅぅ…….もう一歩も動けません武蔵さん……」キュウ
武蔵「まったく!貴様らまったくもってなっとらん!艦娘としての自覚が足らんのだ!知っているか?こんな言葉を!」バシバシ!
能代(何のためにその竹刀持ってるんだろ)
武蔵「いいか!健全なる精神は…」
武蔵・??「「健全なる肉体に宿る!」」
阿賀野「ふぇ……?」
武蔵「む?」クルッ
提督「…だろ?武蔵のポリシーは」ニカッ
矢矧「提督!お疲れ様です!」ペコッ
提督「おうお疲れ……ってか、お疲れはそっちの方みたいだがな」
能代「どうしたんです?何か外に用でもあったんですか」
提督「うん、ちょっと私用(行きつけのSMクラブの嬢の誕生日会)があってな。出かけてきた帰りなんだ。どうやら4人とも武蔵にしごかれてるみたいだが…」
阿賀野「その通りよ~!ねえ提督!提督からももっとお手柔らかにって言ってよ~!」ブ-スカ!
提督「そうだなぁ……確かにキツすぎるかもしれないな」
阿賀野「ねっ!ねっ!武蔵さん!提督もあー言ってるんだし!」
武蔵「お前は休みたいだけだろうが…」ハァ
提督「……でもそれでいい。キツすぎる時があっても、それはそれでいいんだ」
阿賀野「えっ!?」
提督「鍛錬はウソをつかない。それにその内容がキツければキツいほど、必ず自分の力になる」
矢矧「なるほど…….」
提督「楽に強くなるなんて無理なのさ、それに阿賀野?最近大破したり中破したりすること多いだろ」
阿賀野「うぐっ…!」グサッ!
提督「だから今が鍛えどきって訳だ!ほら酒匂、もうちょっとだ頑張れ!」ポンポン!
酒匂「司令……うんっ!酒匂がんばるっ!」スクッ!
阿賀野「くっそぉーっ!!やったるわよ!もっと鍛えて強くなってやりゃあいーんでしょ!?ちっくしょー!」ダダダダダダ!
能代「姉さんったら……ふふふ、矢矧!私たちも行きましょ!」
矢矧「うん!」
タタタタタタタタタタタ……
武蔵「まったく……相変わらず乗せるのが上手いな提督は」フッ
提督「鉄板だからな、武蔵が厳しくして俺が諭す。新人育成の最強コンボだ」ニヤリ
武蔵「しかし……100周はさすがにやりすぎたか?」
提督「やりすぎだな。昔っから加減がヘタクソだな武蔵は」
武蔵「むぅ……私はあいつらに強くなって欲しくてだな…」
提督「それも知ってる。武蔵が厳しくするのは強くなって自信をつけてもらうため、それと」
武蔵「沈んで欲しくないからな。あいつらに」フゥ
提督「ああ、それでこそ武蔵だよ」
武蔵「口が上手いのも相変わらず、だな」ニコ
タタタタタタタ……
阿賀野「なによもー……人目をはばからずイチャついちゃって!」
酒匂「いいなぁ……」
能代「イチャついてるって様には見えないけど。あの2人、提督の着任当時からの付き合いだし」
矢矧「要は戦友ってことね」
武蔵「さてと、私も鍛錬に戻るとするか。他人に厳しくするならば自分にも厳しくせねばならん」
提督「カッコイイこと言うねぇ、俺も見習わないとなぁ……」
武蔵「お?提督も私の鍛錬を受けたいのか?いいぞ、提督たるものいつどこでいきなり襲われるか分からんしな」
提督「おいおい!物騒な話だな……ん?いつどこで……いきなり、襲われる?」ピタッ
武蔵「……ん?」ピタッ
提督「…………………」
ーーーーーーーーーーーーー
提督「うおっ!?」ドタァン!
武蔵「まったく情けない……提督たるもの!いつどこで襲われるか分からんのだぞ……?」グググ
提督「ち、ちょっと待て武蔵!」
武蔵「なんだ」
提督「なんで………な、何も着てないんだよっ!?」
武蔵「着てない?当たり前だろ、ここは風呂場なのだから!」フン!
提督「おかしいだろっ!風呂入ってたらいきなりなんなんだ!?」アセアセ
武蔵「おかしい?それはお前の『これ』のことか?」ズリュッ…
提督「おふうっ!?」ビクンッ!
武蔵「ククク…!今まさにはち切れんばかりだな!興奮しすぎて天井を突き破るなよ?勃起!!フハハハハハハハ!」ズリズリ
提督「や、やめろっ……腰を動かすな……うぐぐ」
武蔵「提督!今から私はお前とコトに及ぶ!色を知る歳かッッッッ、そう判断したからな!」
提督「ま、待て!同意もなしに!!」
武蔵「同意など必要ない!そこに愛も必要ない!今から始まるのは私という獣にお前という獲物が貪り食われる、ただそれだけだ!お前の最初の女は私になるということだ!」ハァハァハァ!
ーーーーーーーーーー
武蔵(…………という状況になるだろう。もし仮に提督に襲いかかるならば……そして)
ーーーーーーーーーーーーー
提督「た、頼むから勘弁してくれ……こんな無理矢理するなんて!」
武蔵「いや、お前は無理矢理されるのを内心では喜んでいる。そうだろう?」ニヤ…
提督「そ、そんな…こと……はうッ!?」
武蔵「そうだ……その目だ!もっと私を興奮させろ!私の魂がッ!さらに勃起するッ!!いくぞ、覚悟を決めろ!!」グググ……!
提督「ああ……あああ……!!」ガタガタガタ
武蔵「今日のムサシゴハン!『提督まるごと食べましたッ!』いくぞぉオオオオオオーッ!!勃起ィイイイイイイーッ!!」ゴォアアアアアアアアアアアアアアアア!
提督・武蔵「「はうううッッッッッッ!!あはんっ!!あぁぁぁああああああ~ッ!!あはぁあああああああああんッあはんあはんあはぁああああああああああんッッッッッッ!!」」ビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクン!!
阿賀野「?」
能代「?」
矢矧「?」
酒匂「?」
提督「フー…………なんだかすっきりしたら………俺も走りたくなってきた!いくか武蔵!健全にな!」バッ!
武蔵「ハー…………奇遇だな!なんだか私もとても走りたくなってきたぞ!健全にな!」ザッ!
提督「いくぞッ!健全にな!」
武蔵「応ッ!健全にな!」
ウォオオオオオオオオ-ッ!!ボッキ!ダダダダダダダダダダダ!!
阿賀野「…はー、敵わないわ。あの2人には」
酒匂「かっこいい…!」
能代「やはり似たもの同士」ウンウン
矢矧「熱血というところでね」
◆勃◆つづく◆起◆
鎮守府、出撃ドック
木曾「ハァ~……任務終了っと。チッ!制圧したトコの残党狩りなんてつまんねえ仕事やらせやがって!張り合いがないったらありゃしねぇな!」コキコキ
妙高「ちょっとやりすぎよ、あの深海棲艦の子泣いてたわ」
睦月「弱いものイジメはいけないと思います……」
木曾「ハァ?甘いこと言ってんじゃねえ!敵に情けをかける必要なんかねーだろ。俺ァ汗かいたからシャワー浴びてくるぜ。あばよ!」スタスタ
妙高「はぁ……あの子、手加減ってものを知らないからなぁ」
睦月「頼りにはなるんですけどね、木曾さんって容赦ないですもん」
鎮守府内、シャワールーム前
木曾「フーッ……あちーったりゃありゃしねえ……順番待ちはっと……」パタパタ
天城「え、えへへ……それでですね!提督!」テレテレ
如月「うふふ、あら?木曾さん、お疲れ様~」
提督「ふんふん、おお?木曾か。任務お疲れ様、ご苦労だったな」
木曾「ゲッ、love勢2人に当事者かよ。こんなトコで暑苦しくイチャコラしやがって……」ヘッ
天城「らっ……らぶ!?わ、わたしはそんなことない……なくない?いっ!いやいや!違うんですぅ!」ブンブン
如月「そーなの♪如月は提督とラブラブよ~♪」サスサス
提督「ははは…」
木曾「ゲェーッ……相変わらずの女ったらし野郎がよ!シャワー室に何の用だ?アレか、地位を利用した合法的のぞきでもするつもりか?」ボスッ
提督「そんなことしたら明日から誰も口聞いてくれなくなりそうだな」
天城「て、提督!私は提督が変態さんでもお慕い続けます!」ガタッ!
如月「そうなの~?如月がお背中流してあげようか?」サスサス
木曾「ジョーダンだ。マジにとるんじゃねーよ……で?なんでここに?」
提督「ああ、ちょっと司令室の空調が壊れてしまってな。木曾たちの戦いっぷりを見てたら汗だくになっちゃって……あ、心配しなくていいぞ!皆がシャワー浴び終わった後に俺は入るからさ」
木曾「別に見てる必要なんかないだろ。それとも俺が制圧した海域でヘマすると思ってんのか?」ギロ
提督「いや、そういうことじゃない。俺は提督である以上みんなの戦いを常に見届けなきゃならないんだ。どんなときでも」
天城「でも、この暑さの中で空調がきかない司令室じゃ辛かったんじゃありませんか…?」
如月「それなのに?」
提督「それでもだ。それにみんなのほうがもっと過酷な状況にいるんだ、これぐらい耐えんとな!」グッ!
木曾「……フン、なんかお前はいつもカッコつけた台詞言ってるみたいでムカつくぜ」プイ
提督「男は女の子の前でカッコつける生き物なんだよ」ニカッ
天城(素敵です提督……とっても!)ジ-ン
如月「んもう!いちいち男前なんだから……うふふ」サスサス
木曾(にしても、コイツは周りのヤツらからメスの視線を受けまくってることに気づいてねーのか…?)
提督「うん?俺の顔になんかついてるのか天城?」キョトン
提督「あ、そういえば木曾。球磨たちから聞いたぞ!洗濯係をいつも引き受けてくれてるんだって?」
木曾「んなっ!?」ビクッ!
天城「え?そうだったんですか?洗濯係って結構大変なのに!」
如月「あら~!木曾さんえらーい!」
木曾「う、うるせえっ!俺が1人だけサボってるわけにもいかねーだろ!それじゃ気分悪いから仕方なくやってるだけだ!仕方なく!黙って待ってろコラ!」バシバシ!
提督「いたた!わ、分かった分かったって!」
ピンポ-ン、ホンジツノキオンハ39ドダヨ!キチントスイブンホキュウシヨウネ!ナカチャントノヤクソクダヨ-!ピンポンパ-ン……
提督「…………………」フ-…
木曾(コイツ……普段は優男のクセに)チラチラ
天城(こういうふうに物思いにふけってるときは……)チラチラ
如月(いつも以上に男前ねぇ、何を考えてるのかしら?)チラチラ
提督(………それにしても、昨日武蔵と会ったときに思いついたシチュエーションは良かった。風呂に入ってる俺にいきなり乱入してきた武蔵が関節技をかける。気絶する寸前で締めたり緩めたり……長門の時とはまた違う趣がある……ふむ)
木曾「…………」ス-ッ
提督「……ん?なんだ木曾?やっぱ俺の顔に何か……?」ペタペタ
木曾「………へっ!?う、うるせえ!なんでもねーよ!汗臭くせーから気になってただけだ!」ベシベシ!
提督「いたたたた!な、なんだよ……それじゃあ早く言ってくれればいいのに」
木曾「チッ……ほらよ」スッ
提督「ん…?これは、スポーツドリンクか?」
木曾「これ以上汗かかれたらたまんねえからな、飲め」
提督「いいのか?」
木曾「任務用に持ってきてたんだ、もういらねえから」
如月「あらら~!木曾さんやさしー!」クスクス
木曾「うっせえ!」プイッ!
提督「それじゃお言葉に甘えて頂くとするか!ありがとな木曾!」ゴクゴク!
天城(し、しまった!私も持ってきてれば提督と関節キ………キキキキ……できたのに~!あーん!)ブンブン!
木曾「…………………」
………………………………………
提督「………………」ス-…ス-…
木曾「提督……寝てるよな?」トントン
提督「…………んむ」ムニャ
木曾(寝てる………やっちまった……ついにやっちまった!ドリンクに混ぜた薬が効いてるんだ。もう後には引けない……よし!)ドキドキ
……トスン
木曾「寝てる提督の上に馬乗り……!こんなとき以外できる訳がねえ!そ、それじゃあ……失礼、します……」ス-ッ
…クンクン
木曾「……はぅうううううううっ!!」ゾクゾクゾクゾク!
木曾(や、やばい…!ついに、ついにやっちまった!提督のニオイを直接嗅いじゃったんだ!)ドキドキドキドキ!
木曾「はふぅうう……とっても……いいニオイだぁ………て、提督は知らないだろうけどさ……」ハァ…ハァ…
提督「……………」
木曾「お、俺さ……いつも洗濯係やるのってさ!提督の脱いだ服の匂いを………嗅ぐためなんだよ!!あああ~っ!遂に言っちまったよ~~~!!」バタバタ!
木曾「い、いつも気になってたんだ……お前の近くにいるとなんだかドキドキするんだ。ある日ふと……洗濯係になったときにお前が着てたシャツが俺の頭に落ちてきたんだ。そしたら……そしたらさ」
提督「……………」
木曾「俺……俺っ!イッちゃったんだ!!1人でするときよりもハデに!それ以来!お前の服を嗅ぐたびに………はぁあああううう~っ!!」クンクンクンクンクン!
木曾(やばい……!提督が寝てるからって全部バラしちゃった!でも……でも!もっと興奮してきた!もっと嗅ぎたい!提督の色んなところをもっと嗅ぎたい!)プチプチプチ……
提督「…………………」
木曾「シャツ脱がすけどいいよな!?もう脱がしちゃったけど!これが……提督の胸部装甲!」バッ!
提督「…………………」
木曾「はぁああああ………とってもカタイぜ……こんな風に、こんな風に顔を擦り付けてみたかったんだ!」スリスリスリ
提督「…………………」
木曾「な、なあ提督……今から提督の胸部装甲舐めてもいいか!?いいよな!!頂きまーす!」ペロペロペロペロ!
提督「んっ…………」ピクッ
木曾「れりゅれろれろれろ…れるる……れろれろれろれろ!おいひい!提督の胸部装甲めちゃくちゃおいひいよぉ~!はぁあああああああああ~!!」グリグリグリ
木曾「つ、次は!次は首筋カプッてしてもいいか!?いいよな!!あむっ!」カプッ
提督「んんっ……………」
木曾「あむ……あむあむあむあむ………あああああああああ~っ!!とってもおいひいよぉおおおおお~!!提督の汗しょっぱくて、俺のアタマん中がどうにかなっちまいそうだよ~!!」ハァハァ!
木曾(つ、次は……下の、下のニオイも嗅ぎたい!もしズボンの下の……ここのニオイを嗅いだら俺…俺……どうなっちゃうんだ!?いくぞ……いくぞ………)カチャカチャ…
……ガシッ!
木曾「えっ!?」ビクッ!
提督「…………そうか、俺はそんなにおいしいのか。知らなかったなぁ……」ニコリ
木曾「てっ、提督……!寝て、寝てたんじゃ……!」ブルブル
提督「飲んだフリだ、前からやけに顔を近づけてくるとは思ってたんだがここまでだったとは……よっ!」グイッ!
木曾「やんっ!」トスン!
提督「おや?かわいい声出すじゃないか。もっと聞きたくなってきたぞ」ヒソヒソ
木曾「あああっ……あああああっ…!!」ゾクゾクゾクゾク!
提督「それじゃあ今から……木曾の身体の隅から隅まで俺のニオイでいっぱいにしてやるからな……覚悟しろよ」ス-ッ……
……………………………
提督「…………ふーっ!美味いなこのドリンク!2人も飲んでみ」
木曾「ふっ………ふにゃああああああああああああっ!?ダメ!ダメダメダメ!!そんな擦り付けられたら俺…….俺っ!あっ!?そ、そんなのはいら……はいらなっ!?はぁああああああううううううううううっ!!!」ビクンビクンビクンビクンビクンビクン!
提督「?」
天城「?」
如月「?」
…バタンッ!
木曾「はううう…」コテン
提督「どっ…….どうしたんだ木曾!?いきなり倒れたりして!」バッ!
天城「た、大変です!木曾さんの顔が真っ赤になっちゃってますよ!」アワアワ!
如月「このままじゃいけない!早く医務室へ!」
提督「俺に任せろ!医務室まで背負ってくぞ!」グイッ!
木曾(はううう……はうっ!?目の前に提督の首筋が!!しかも背中に密着!!妄想が……現実になっちまったぁあああああああああああああああ!!!)ビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクン!!!
天城「きゃああああああーっ!木曾さーん!!」
如月「激しい痙攣…!これは熱中症ね!」
提督「しっかりしろ!木曾!木曾!木曾ォオオオオオオオーッ!!」
ピンポ-ン、コンナアツイヒハネッチュウショウニチュウイシヨウネ!ナカチャントノオヤクソク……
◆まだまだ暑い日は続きそうなので熱中症にはくれぐれも注意しましょう。つづく◆
鎮守府内、宴会室
ザワザワ、キョウモアタシタチノショウリダッタネ-!メデタイクマ-!
提督「えー……時すでに宴もたけなわ!みんな、改めて今日もお仕事ご苦労さん。おかげで重要な海域を取り戻すことができた!拍手だ!拍手!」パチパチパチ!
ワ-ワ-!パチパチパチパチパチパチ!
提督「お礼と言ってはなんだが宴会の席を用意した。今日は無礼講だ、どうぞ楽しんでくれ!」
ヤッタァ-!モットノムゾ-!マダマダクエルゼ!マミヤサンノオリョウリオイシ~!タマゴヤキ、タベリュ?
提督「時すでに無礼講ってカンジだが……ま、楽しんでくれてればいいか」ポスッ
鹿島「提督さん、お疲れ様です。ささ、どうぞ」スッ
提督「おう、鹿島こそお疲れさん。酒なんか呑むの何週間ぶりだろうなぁ~」トクトクトク…
日向「まったく、まだまだ戦いは続くというのに鎮守府全体が浮かれ気分とは呆れるな………ヒック!ほら、瑞雲やろうか?ン?」グイグイ
加賀「その通りね。一時の勝利にうつつを抜かすなんて艦娘失格よ。ところで提督?一航戦加賀岬歌います。一緒に歌いましょう。」グイグイ
提督(2人が一番浮かれてうつつを抜かしてるじゃないか)
鹿島「ふふふ、最近は深海棲艦からの攻撃がなりを潜めていたのにあの大攻勢ですもの。一時はどうなる事かと思ってしまいました」
提督「どうやら深海棲艦たちも一枚岩じゃないらしいな。説得できた姫たちもいるがまだまだやる気満々の姫もいる……ちょっと2人とも?両側から引っ張るのはやめてくれないか?」グイグイグイグイグイ
ワ-ワ-ワ-!カガサンウマ-イ!アアッ!ヒュウガサンガズイウンノシツナイスカイショ-ヲヤッテルワ!スッゲ-!アハハハハハハハ!
提督「……なあ、鹿島」
鹿島「なんですか?」
提督「みんなが笑っている、心の底からだ。普通の女の子と同じように」
鹿島「ええ、みんな笑ってます。とっても楽しそう!」
提督「本当はこうあるべきなんだ。いつどんなときでもみんなが笑えるように、俺はそれだけのためにやってきた」
鹿島「ええ、ええ、知っています」コクコク
提督「でもまだここは俺の目指すべき場所の途中でしかないんだ。いつかさ……みんなの輪の中に深海棲艦の子たちも混ざって、笑う事ができるようになるかな……」
鹿島「ええきっと、きっといつかそうなります。提督さんならできますよ。私がそう信じていますから」
提督「……そうか。いや!そうだよな!何をしんみりしちゃってるんだ俺は!酒のせいか!?もっと呑まんとな!ハハハハハ!」ゴクゴクゴク!
鹿島「まぁ提督さんったら!うふふふふ」クスクスクス
鹿島(鹿島は信じています。貴方ならそれが、あり得ないはずのその夢が叶えられる事を。だから私はどこまでも貴方についてゆきます……)ニコ
提督(鹿島も笑っている……良いな。その顔で思い切りなじって踏みつけてくれないかな?)
霧島「さぁーて!宴もたけなわを越してハイボルテージになってまいりましたッ!それではお楽しみのレクリエーションタァ~イム!司会はわたくし!霧島が務めさせていただきますッ!!」ドォ-ン!
ワ-ッ!イイゾイイゾ-!ワッザ!?キリシマノテンションガオカシイデ-ス!アノコ、ノミスギヨ…
鹿島「ほら提督さん見てください!何か始まったみたいですよ」
提督「霧島かー、あいつ酒呑むとマイク離さなくなるからなぁ」チビチビ
霧島「まずは第一幕!『鎮守府内男前ラァアアアンキングゥゥゥゥウウウ!!』この中で最強にカッコよくてイケメンで乙女義溢れる艦娘を決定しますッ!なお我らが提督は対象外だーッ!どうせ一位になってしまいますからねッ!!」
エ-ッ!ソンナノズルイヨ-!テ、テイトク-!ハルナハテイトクニトウヒョウシマシタ-!アタシモシタデ-ス!ヘイテイトク-!
鹿島「私たちの中でかっこいい人を決めるみたいですね」
提督(女の子としてそれはどうなんだろう)
霧島「姉さんの言う通りスデに投票は終わっているッ!どんどん発表していきます!まずは第3んんんんんん位ィイイイイイイーッ!!生粋の武人!熱血の指導者!戦艦、武蔵さんがランクインだァーッ!!」ワァアアアアアアアアアアア!
武蔵(良い感じに酔っているようだな提督………これは今夜こそ酒の勢いでイケるか?ううむ)ジ-ッ
霧島「あのー……武蔵さーん?」
武蔵「む?私がランクインか?軍人たるもの常に鍛錬を欠かさず煩悩に飲み込まれることなかれ!以上だ!宴会といえど気を引き締めろよ!」キリッ!
霧島「さっすが武蔵さんだーッ!お次は2位の発表ゥゥゥゥウウーッ!水上カラテ超有段者!みんなの憧れの女性ッ!!同じく戦艦!長門さんだァアアアアアアーッ!」ワァアアアアアアアアアアア!
長門「」パクパクパクパク
霧島(あの……陸奥さん?長門さんがずっとあーなんですけど一体何があったんですか?)ヒソヒソ
陸奥(……そうね、長門といえど元を正せばただの女の子。想いが伝えられなかったのは辛かったのよ……とてもね)シンミリ
鹿島「長門さん一体どうしてしまったんでしょう…?」
提督(前に組手した次の日にあーなってたんだよな……いかんな、絞め落とされるのに夢中で何も覚えていないぞ)
霧島「き、気をとりなおしてついに1位の発表だーッ!もはや誰もが近代改修された彼女を見て『誰だ!?』と思ったことでしょう!その顔を振り返らない艦娘はいない!別名おっぱいのついたイケメンッ!!重巡洋艦!加古『改二』さんだァアアアアアアアアアアアーッ!!」ワァアアアアアアアアアアアアアアアア!
加古改二「っしゃあ!やっぱりあたしになったな!当然だぜーッ!みんな改めてヨロッシクゥ!!!」ビシイッ!
ワ-!キャ-!カコサンカッコイイ-!モハヤベツジンダニャ-!サクガカワリスギィ!ワァアアアアアア!
提督「やっぱり加古か、そりゃそうだ。改修後の姿を見て俺がおそらく一番驚いた自信がある」ウンウン
鹿島「加古さんかっこよくなりましたねぇ……あのお昼寝好きののんびり屋さんがウソみたいですわ」
榛名「ハァ………私は提督に入れたんですよ?聞いててくれたかなぁ」
金剛「フフフ~ハルナは相変わらず一途ネー!乙女ランキングなら間違いなく1位だヨー!」ニシシ
榛名「もう!からかわないでよ姉さん!そういう姉さんだって提督に投票したくせに!」
金剛「当たり前ネ!アターシはテートクにバーニングラブなんだからー!このラブはとどまることを知らないネー!」フンス!
榛名(姉さんのこういう素直なところだけは羨ましいなー…)ハァ
加古「むむっ!?聞いたぞ!アタシより提督の方がカッコいいってか?なわけねーだろ!アタシの方が1万倍カッコいいぜ!」ズズイッ!
榛名「わっ!加古さん!?」
金剛「Oh~!オットコマエの加古じゃないデスかー!でも残念デース、やっぱり一番カッコイイのは提督デース!」
加古「はっ!俺より提督みてーなヤサ男ナンパ野郎がカッコイイだって?2人とも見る目がねーなぁ~!鎮守府で一番カッコイイのはこのあたしだ!提督なんぞに比べられてたまるかってんだ!」ヘン!
鹿島「やさ男さんでなんぱ野郎さんですって」クスクス
提督「聞こえてるぞ加古……結構傷ついたぞ」ショボン
金剛「モウ!そんな事言うなんてナンセーンス!加古は提督にキョーミないのデースか!」
加古「はっ!まったくもってないね!誰があんなヤツ!」フン!
鹿島「相変わらず加古さんは提督さんに辛口ですねぇ」
提督「なんだかなー…」
金剛「強情デースネー……アターシは今すぐにもテートクとランデブーしたいくらいなのにー」
榛名「ランデブーは無理よ姉さん。でもなぁ……2人っきりで食事したいなぁ、お弁当作って持って行ったら一緒に食べてくれるかな?」
加古「やめとけ!やめとけ!アイツは付き合いが悪いんだ。『一緒にメシ食おうぜ』って誘っても他の艦娘たちも連れて来ちまうんだから空気が読めるのか読めないのか……本名は『〇〇 〇〇』22歳独身。実家は鎮守府からかなり離れた地方の出身で、今は鎮守府に住み込みで結婚はしていない……仕事は真面目でそつなくこなすが今ひとつ情熱しかない男。毎日夜遅くまで仕事してるくせに艦娘たちの前では疲れた様子を見せずに立ち振る舞うようにしている……タバコは吸わない、酒は嗜む程度。なんか人を引き付けるような雰囲気と物腰と志をしているため艦娘たちから物凄くモテるがそれに気づかないような超絶朴念仁なんだぜ。寝る前に必ず暖かい紅茶を飲み、20分ほどのストレッチで身体をほぐしてから床につくと睡眠時間が短ろうが熟睡……そして枕の下に腕を入れる派。ちなみにあたしは提督が笑った時の横顔が一番好きだ。悪いやつじゃあないんだが……これといって特徴のない、つまらない男さ」
※みんな酒が入っています
提督(何を言ってるんだろう……?ガヤガヤが大きくなってきてよく聞こえんが……)
金剛「それとさそれとさー!よーく見ると結構提督ってガッチリした身体してるんデスよー?細マッチョってヤツデース!」
榛名「うんうん!ある時転びそうになったときに偶然通りかかった提督が支えてくれたんだけど……とっても力強い腕だったなぁ~榛名は幸せです!」ウットリ
加古「やめとけ!やめとけ!アイツ実は鍛錬を欠かさないんだ。『お前が鍛えてどうすんだ』って言っても笑うだけで爽やかなんだか爽やかじゃないんだか……家族の構成は父と母に兄が1人、つまり次男で22歳独身。鎮守府内の居住スペースで暮らしている。特に夜間は艦娘の凸が多い……仕事の合間をぬってトレーニングを行い、誰もいないシャワー室で汗を流している。かがんだときにシャツの隙間から見える腹筋がエロい立ち振る舞いを無意識にしている……サボりはしない、カロリーの高いお菓子などは嗜む程度。なんかトレーニングの後は男性フェロモンをプンプン匂わせてるみたいでいつも以上に艦娘たちを振り向かせるが本人は汗くさがられてるのだと思っているような超絶朴念仁なんだぜ。身体をあらうときは必ず首から洗う、15分ほどゆっくりと風呂に浸かってから上がった後は必ず瓶入りの牛乳を飲む……ちなみに何度も覗いたが1人でシているのは見れなかった。残念でならないんだが……これといって特徴のない、つまらない男さ」
提督(いや待てよ……自分の聞こえないところでなじられているというのもある意味よくないか?礼儀正しいあの子やこの子が陰で俺のことをマジキモいと…….アリだな)ウンウン
金剛「なーんといってもドリームなのはケッコンデース!この鎮守府には未だ1人もいないケド……いつか嫁艦になりたいデース!」ウットリ
榛名「うんうん!この鎮守府のテラスで夜景を見ながらプロポーズされる!ああ…!榛名は妊娠適齢期です!」ウットリ
加古「やめとけ!やめとけ!アイツは決まった女性を作ろうとしないんだ。『そろそろ誰かとケッコンしたらどうだ?特に改二になったヤツと』ってチラチラ見ながら言っても俺はみんなを家族のように愛してるとかぬかしやがる、だけどそんなところが好きなんだか嫌いじゃないんだか……右胸板の下あたりにホクロがあって精通したのは小学3年生の夏の22歳独身。執務室で居眠りしてる時の寝顔が物凄く可愛い。艦娘たちのLINEグループでは隠し撮りした寝顔が密かに回っているが撮ったのは実はあたしだ。寝言は『もっと強く叩いてくれ』と言っているのが多い、夢の中でマッサージでも受けているのかな?部屋で寝てる時に忍び込んでほっぺにキスしたがピクリとも反応しなかった……恋愛はしない、艦娘との過度なコミュニケーションは嗜む程度。もはや直接的なアプローチをされまくってるがからかってるのだと思っちまうような超絶朴念仁なんだぜ。パンツは常にボクサーパンツ、5分ほどしっかりと歯磨きする時に使っている歯ブラシはかため、おいしかった……ちなみに1人でシている時に最も興奮したのは使っていない倉庫に呼び出されて無理やり押し倒されるシチュエーション。それだけで10回ほどイッたんだが……これといって特徴のない、つまらない男さ」
………………………………
ガチャッ
提督「遅かったじゃないか、加古」ニコ
加古「おい提督!なんなんだよこんな所に呼び出して?あたしに何か用…….むぐっ!?」ギュウッ!
加古(な、なんだ!?あたし、あたし…….今、コイツにキスされてるのか!?あうっ!舌が、舌が入って……あむっ…ちゅるるるっ………はふぅう) トロン…
加古「……ふぁ……な、なんなんだよぉ……!いきなりキ、キ……キスするなんて……」
提督「ふぅ、そうだな。加古がいつも俺のことを見てるからかな?」
加古「んなっ……!」ビクッ!
提督「いつも俺の後ろにコソコソとついてきてたよなぁ……シャワー室や風呂まで覗いてたし、挙げ句の果てに寝たフリしてたら頬にキスときた。だからこれはそのお返しって事になるか?」
加古「ばっ、バカ!あたしはそんなことしてな……」
提督「いや、続きはこっちに聞くとするよ」グイッ!
加古「あんっ!!や、やめっ……どこに手を突っ込んで……!あんっ!いや……ダメ……!」クニクニ
提督「ふーむ、普段は悪態ついてばっかりだが身体の方は正直ってわけだ。さてと、俺の方も正直にいかせてもらうぞ?」ジ-ッ
加古「うっ!?それってもしかして……!あ、あたしまだ心の準備がっ!」トロォ
提督「安心しろ加古、こっちの方は準備万端だ。男勝りなお前を今から可愛く鳴かせてやるからな……」ピトッ
………………………………
青葉「ねえねえ霧島!そろそろマイク返してよー!」
霧島「ハイ!嫌ですッ!それでは提督!一位の加古さんに一言どうぞーッ!!」
提督「え?俺がコメントするのか?えーと、確かに加古はカッコいいし頼りになる。でも1人の女の子なんだ、だから背伸びなんかせずにそのまま……」
加古「あんっ…….ああんっ!!そ、そうなんだっ!いつもこうやって妄想してイって………ダメッ!あっ!伊9っ!伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9伊9ゥウウウウウ~~~~~~~ッ!!!!」プッシャアアアアアアアアアアアアアアア!!
提督「?」
霧島「?」
青葉「?」
金剛「?」
榛名「?」
全員「「「「「「「「?」」」」」」」」
伊9「イクのこと呼んだ?」
…バタンッ!キャアアアアアアアアッ!カコサンガタオレタ-!?イッタイナニガオコッタンダ!?キュウキュシャ-!ザワザワザワザワザワザワザワ!
霧島「おおーっと!加古さんがいきなり倒れてしまったァーッ!!歓喜のあまり気を失ってしまったんでしょうか!?」
提督「どっ………どうしたんだ加古ッ!?なんだこれは……?足元が水びたしじゃあないか!!」ビチャビチャ!
如月「ハイ!ちょっと通して!ペロッ、しょっぱい……これは汗ね!脱水症状に違いないわ!」
鹿島「だ、誰かー!医療妖精さんたちを呼んでくださーい!」
加古「あへ……あへ……あへぇぇ……次は、お前があたしの身体の隅々まで知ってくれよなぁ……あへ」ピクピクピク……
金剛「オイ オイ オイ」
榛名「死んだわアイツ」
吉良の同僚と刃牙 オイオイでググろう
イクさんの数字に1を忘れてたすまん続く
鎮守府、オペレータールーム
ドォ-ン!キャアアアアアアア!テキノギョライチャクダン!モウモチマセン!コレハ……マズイゾ!
提督「まずいな……!高雄!部隊の状況は!?」
高雄「は、はい!今の攻撃で五十鈴さんが大破!金剛さんと日向さんは中破、加賀さんを含む残りの隊員は全員小破です!」カタカタカタ!
大淀「敵の部隊は重巡級エリートが中破、雷巡級エリート小破!残り未だ健在!」カタカタカタカタ!
鳥海「各艦娘の残弾数減少!日向さんがなんとか前線を押しとどめていますがこのままでは……」
提督(ぬかった…!まさか敵の領海に入った途端にこんな大物が出てくるとは。戦艦水鬼、この領海のボス……しかも随伴艦は全員エリート艦かそれ以上!マズい、マズすぎる状況だ!)ギリッ!
鹿島「て、提督!この状況のままでは部隊が全員大破してしまいます!今すぐ撤退を!」
提督「いや……この圧倒的不利な状況で撤退のそぶりを見せれば敵の攻撃はさらに激化するだろう。そうなれば全員大破、もしくはそれ以上の被害を被るかもしれない」
鹿島「それじゃあ……一体どうすれば!?」
提督「陣形を複縦陣に変更!交戦中の武蔵は日向のフォロー!加賀、瑞鳳は後方支援を継続!金剛は2人を守りつつ五十鈴を後方へ!」バッ!
「「「「了解!」」」」
提督(だが陣形を変えようと押し切られてしまうのは確実!どうすれば、どうすればこの状況を乗り切れる!?)グググッ…!
……………………………………
瑞鳳「はあっ!くぅうう…!」ゼエゼエ
加賀「瑞鳳さん、気をしっかり持ちなさい。私達が手を止めれば日向たちがやられてしまうわ…!」バシュッバシュウッ!
瑞鳳「は、はい…!」
戦艦水鬼「フンッ!」ドゴォッ!
日向「ぐうっ!!」ズシャアア!
武蔵「日向!やらせるかッ!!」ギャィイイイイイン!
戦艦水鬼「オットット!危ナイワァ。ソレニシテモ、スタミナガ切レテキタンジャナイノォ?ソロソロアキラメタラドウ?」フフフ……
武蔵「バカを言うな!私達を舐めるなよ……まだこの程度でこの武蔵は沈まんぞ!仲間たちもだ!」ギリリリ…!
日向「その通りだ……すまないが諦めるつもりは毛頭ないんでな」グググ
戦艦水鬼「フゥン……中々タフナノネェ。ネ級?傷ノホウハダイジョウブ?」チラ
重巡ネ級「戦闘ハ継続可能デス。コノママ後方支援へ移リマス」ドン!ドォンッ!
戦艦タ級「姫サマ、空母艦娘ヲマモッテイル戦艦娘ト交戦中ノヲ級ハドウシマスカ?」
戦艦水鬼「援護ヲ続ケナサイ、アノ子ハヤレル子ダカラネ。特ニ今回ハヤル気ガ入ッテルミタイダシ……」
五十鈴「も、もう私のことはほっときなさいよ!このままじゃアンタも大破しちゃうわよ!?」ボロッ
金剛「痛ゥ…!何を言ってるネ!見捨てられるワケないデース!」ガガガガッ!
空母ヲ級「……………」ヒュバアッ!ヒュバヒュバヒュバッ!
五十鈴「危ない!避けて金剛!」
金剛「避けてたまるもんデスか!全部受け止め………What!?」ドンドンドンドン!
五十鈴「い、今の援護は……加賀さん!」クルッ!
加賀「この動きのキレ……やはりアナタ、『あの時』の子ね」チャッ
空母ヲ級「………アノ時ハ世話ニナッタナ。コウシテマタ戦ウノハ、ナルベク避ケタカッタケド」
金剛「まさか、youは前に捕まっていたアノ深海棲艦娘ってコト…?」
空母ヲ級「ソウダ。イクラ世話ニナッタトシテモ敵ハ敵、コウシテマタ戦ウノハ残念ダケド当然」スッ
加賀「そんな事は分かっていたわ。あの人もそれを知った上で解放したのだから……それでも、私は何度アナタと戦おうと負けはしない。絶対に」キッ
空母ヲ級「ソレデイイ、シカシ今回ガ最後ダ」フルフル
五十鈴「え……?」
空母ヲ級「証明シテミセテ、アノ人ノ覚悟ニ、アナタ達ガ応エルコトガデキルカドウカヲ。私達全員ヲ納得サセテホシイ。信ジラレルノカヲ……ダカラ私ハ容赦ヲシナイ」ゴゴゴゴゴ…!
……………………………
提督(……駄目だ、思いつく戦法すべてがこの戦局を覆せない)
ヒガイカクダイ!コンゴウサンガヒダン!カガサンガオウセンシテイマス!
提督(俺の…….俺の判断ミスで、部隊のみんなが危険に晒されている。このどうしようもない変態ド屑ドMの俺のせいだ)
テイトク!シジヲ!ツギハドノシジヲオクレバイイノデスカ!?テイトク!
提督(くそっ……クソッ!!俺は無力だ!こんなところで!俺は何もできやしない!クソッ!!)ドン!
テイトク!?テイトク!ドウシタンデスカ!?テイトク!!
提督(こんな時、『あの人』ならどうしたのか……あの人ならば絶対に諦めないはずだ。でも、俺は…………)
『俺は、この瞬間を……………』
提督「ッッッッ!!」ガタッ!
鹿島「ていと…….きゃあっ!?」ビクッ!
高雄「ど、どうしたんですか!?」
鳥海「まさか……なにか打開策を思いついたんですか!?」
ドドドドドドドドドドドドドドド
提督「ああ………そのまさかだ!部隊は今の陣形を維持しろ!鹿島!」
鹿島「は、はいっ!」
提督「しばらくの間ここは任せたぞ!すぐに戻ってくる!」ダッ!
鹿島「任せ…?て、提督!?どこへ行くんですか!?提督!提督ーーーーー!!!」
………………………………
戦艦水鬼「ソレハソウト、アノ子ガ世話ニナッタミタイネ?ソレハ礼ヲ言ッテオクワ」
武蔵「何……?」
日向「あの、空母級のことか」
戦艦水鬼「ソウヨ、話ハ聴イタ。アナタ達ノ司令官ハ私達トモ手ヲ取合イ、コノ海二平和ヲ取リ戻ドシタイソウネ」
武蔵「……フッ、アイツらしいな」グッ
日向「それだけが彼の願いだ。ゆえに私たちはここに立っている」スッ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
戦艦水鬼「アノ子ハソノ司令官ノコトヲ信ジテイイト言ッテイタ、アノ子ハウソヲツカナイ。ソノ言葉ハ真実ナノデショウ………ナラ、コノ私ガ見極メテアゲルワ!ソノ真実ガ、ドレダケノツヨサヲ持ッテイルノカ!!」ギン!
武蔵「いいだろう!最後までとことん来いッ!」
日向「この日向、誇りにかけて負けはしない……!」
戦艦水鬼「ソウコナクチャネ……行クワヨッ!!」グッ!
戦艦水鬼(デモ、ソノ司令官ノ想イガドレダケ強イカハ今ノ私ニハ分ラナイ……ソモソモ、『男』トイウ生キ者ノコトモヨク知ラナイノニ)
戦艦水鬼(……イヤ、チョットマッテ。ソウイエバアッタワ、『男』ニ関スル知識ガ。アレハ………確カ、駆逐スイキガ隠シ持ッテイタ本ヲ没収シタ時ノ内容ニ沿エバ、男トイウ生キ者ハ…………)
…………………………………
戦艦水鬼「ウウ……!」ジャラジャラ……
提督「フフフ……いい格好だな。あの恐るべき深海棲息艦の姫といえど、偽装を外し縛ってしまえばただのか弱い女だ」
日向「まあ、そうなるな。散々手こずらせてくれたものだ。しかるべき報いは受けてもらおう」
加賀「何がいいかしら?」
武蔵「愚問!すぐさま幽閉し尋問だ!」
鹿島「はいっ!この鎮守府で一生下働きさせましょう!」
龍田「とにかく拷問よぉ、拷問にかけましょ~」
戦艦水鬼「クッ!殺セ!私ハドンナ事ニモ屈サナイゾ!」キッ!
提督「まあ待てみんな、俺にとっておきのヤツがある……」ポチッ
ウィ-ン………
戦艦水鬼「何ヲシヨウトモ私ハ……エッ?」
……………ワァアアアアアアアアアアアア-ッ!!ミテミテ!アレガテキノボスナンダッテ-!ナサケナイスガタダナァ-!ワ-ワ-!
戦艦水鬼(ナ、ナンダコレハ!ココハステージノ上ダッタノカ!?艦娘ガ、コンナニ沢山!?)キョロキョロ!
提督「さてと、それでは今から『ショー』を始めようか」スッ
戦艦水鬼「ンアッ!?」ムギュッ!
提督「ほう……これはこれは、立派なものをお持ちじゃないか?さすが戦艦級の姫といったところか」ムニュ…ムニュ…
戦艦水鬼「アンッ……ヤメッ……!ドコヲ触ッテイルンダ!?ヤ……ンアアアッ!!」ビクッ!
ワ-ワ-ワ-!イイゾ-!モットヤッチマエ-!ワ-!
提督「雪のように白い肌に滑らかな肌触り……中々悪くない。しかし恥ずかしがるのは無理もないかな?」サスサス
戦艦水鬼「シ……下モッ……ダ、駄目ダ……コンナ大勢ノ前デ、コンナ……アアア……」ハァ…ハァ…
提督「お前………生娘だろう?」ボソッ
戦艦水鬼「!!」ビクッ!
提督「だから今からこの俺が直々に『女』にしてやる。お前が散々戦ってきた、艦娘たちの前でな」ニヤリ
戦艦水鬼「ソ、ソンナ………ソンナコトッテ………」ガタガタガタ…
提督「負けた者はこうなる。それが戦争というものだ。本で読んだことはないのか?ほら、みんなもお前の痴態が見たくてウズウズしているぞ?」
金剛「Go Go テートク!今からソイツの中にバーニングラブデース!」ヘイヘ-イ!
日向「まあ、こうなるな」
加賀「流石に気分が高揚します」
武蔵「提督の超大型砲を食らうがいい!」
龍田「うふふ~~」
雷「いけーっ!提督がんばれー!」ワ-イ!
電「公開処女喪失なのです!」
隼鷹「ヒャッハー!何事もレ プが一番だぜーッ!」
「「「「「「「「「「提督(オサ)!提督(オサ)!提督(オサ)!提督(オサ)!提督(オサ)!提督(オサ)!提督(オサ)!」」」」」」」」」ワ-ワ-ワ-ワ-ワ-ワ-ワ-!!
戦艦水鬼「ア……アアア………アアアアアアア………」ガタガタガガタガタ……
提督「そうだ、今から捕まえたお前の部下たちにも見せてやろう。自分たちの姫様が、敵の司令官にヨガり狂わされてるところをなぁ……」フフフ
………………………………………
戦艦水鬼「アッ……….アアアッ!!ダメ!ソンナ、ワタシハジメテナノニ!アンッ!アッアアアアアアアア~~~~オカシクナッチャウウウウウウウウウウウ!!!!」ビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクン!!
武蔵「?」
日向「?」
タ級「?」
ネ級「?」
加賀「?」
金剛「What?」
五十鈴「?」
ヲ級「姫サマ?」
瑞鳳「…………りゅ?」キョトン
戦艦水鬼「………………………」シ-ン
金剛「な、何が起こったんデスか?大声をあげたと思ったら」
五十鈴「ヤツが、止まった……?」
ネ級「姫サマ……?何ノツモリナノ!?」
タ級「待チナサイ!キットアレモ姫サマノ作戦ニチガイナイワ!」
ヲ級「?????」
日向「攻撃………してみるか?」
武蔵「ま、待て日向!なにかカウンターを仕掛けてくるかもしれん!今は危険だ!私のカンがそう言っている!」バッ!
雷巡チ級「アノー……姫サマ?」チョンチョン
戦艦水鬼「ハフゥゥゥゥ………ンッ!?エッ!?ナ、ナニヲシテイルノ!!ハ、ハヤクヤツラニトドメヲサシテシマウワヨ!」ワタワタ!
加賀「みんな、油断しないで。今のはやはり……力を溜めていたのよ!」バッ!
日向「くっ!」ザッ!
武蔵「敵を前に堂々と隙を見せるとは……何という気概だ!」ゴクリ
戦艦水鬼(ア、アブナカッタ……!ナントカバレズニ済ンダヨウネ!)ブンブン!
チ級「アノ、ダカラ、姫サマ?」
戦艦水鬼「スグニ決着ヲツケナキャ!ジャナイト、万ガ一負ケテシマッタラ……ハァウウウ……」ゾクゾク
チ級「ダ、ダカラ姫サマ!チョット聞イテクダサイ!今ココニ!新タナ熱源ガ高速接近シテイルンデス!」ピピピピ……
戦艦水鬼「ナ……ナンデスッテ!?」
タ級「クッ!新手ノ艦娘カ!?」
金剛「Oh…?増援なんか指示にないケド」
瑞鳳「五十鈴さん、通信か何かありませんでしたか…?」
五十鈴「な、ないわよ。それじゃあ、アレは一体………」
ドドドドドドドドドドドドドド
戦艦水鬼「チ級!ハヤク索敵シナサイ!何ガ接近シテキテイルノ!?」
チ級「コ、コノ反応ハ……艦娘ジャナイ!?コレハ………小型ノボートデスッ!!」ピピピピ!
ドドドドドドドドドドド
ネ級「ミ、見テクダサイ姫サマ!アレ!」
戦艦水鬼「ナッ…!」
武蔵「おい、そんな、ウソだろう……!!」
日向「あの……あのボートに乗っているのは!」
加賀「あなたは、まさか!!」
……ドウンッ!!
提督「うおおおおおおおおおッ!!みんな!待たせたな!」ドドドドドドドドドドドドドドド!!
て………
「「「「「「「提督ッ!!??」」」」」」
日向「な、何をしに来たんだ!?まさか……!」
提督「そうだ!助けにきたぞ!」ドドドドド!
戦艦水鬼「バッ…….バカナーッ!!司令官自ラ戦場ニ!?」
チ級「気デモ狂ッタノカ!?正気トハ思エン!!」
ヲ級「ヲー」パチパチ
提督「悪いが俺はいつだって本気だ!とうっ!!」ダンッ!!
提督(そうだ………俺はすぐにでもこうするべきだったんだ。『あの人』なら!きっとこうしたはずだ!)
ネ級「ミ、見テ!跳躍シタアイツ!身体ニ何カツケテルワ!!」
タ級「ナンダ!?何カノ兵器カ!?」
提督(だから俺も『あの人』のように……『兄さん』のようにッ!!俺は!こうするだけだぁああああーッ!!)ギン!
加賀「違う……!あれは」
武蔵「まさかッ!!」
バッ!
バッ!
バッ!
バッ!
ヲ級「ウヲッ、マブシッ」
96式150cm探照灯!
96式150cm探照灯!
96式150cm探照灯!
96式150cm探照灯ッッッッ!!
ドドドドドドドドドドドドド!!
提督「これが!俺の答えだぁああああーッ!!サーチ!アンド!バッチコイイイイイイーッ!!!(俺を狙え)」ドォーーーーーーーーーz_______________ン!!
ビカァアアアアアアアアアアアアアア!!
戦艦水鬼「ナッ、何モ見エナイッ!?撃テ!撃チ落トシナサーイ!!」ドンドンドンドンドン!!
タ級「キャアアアアアア!!何何何!?一体ナンナノー!?」ドォンドォンドォン!
チ級「リ、理解不能!理解不能!理解不能!理解不能デスッ!!」ガガガガガガガ!!
ネ級「チンドン屋ヨ!チンドン屋ガ来タンダワーッ!!」ドゴォン!!
ヲ級(イイノカナー…)シュバッシュバッシュバッ!
提督「ぐわああああああああああああああああ~~ッ!!あはぁん!あはぁあああああんッあはぁあああ~んッ !!あはんあはんあはんあはぁああああああああんッッッッッッ!!!!!」ドゴバゴボゴドゴボゴドゴバゴドゴバゴアヘアヘドゴバゴ!!!
武蔵「て………提督ゥゥゥゥウウーッ!!」
日向「落ち着け武蔵!彼は命がけで私たちに『チャンス』を作ったんだ!」
加賀「ならば私たちは全力でそれに応えるだけよ!」
武蔵「クソ…!行くぞ総員!撃ち方ッ!!」バッ!
チ級「一体何ガ起コッテ………アッ!?ヒ、姫サマッ!マズイデス!」
戦艦水鬼「シ、シマッタ!!」
「「「「「「一斉射撃ィイイイイイイーッ!!」」」」」」
戦艦水鬼「キ………キャアアアアアアアアアアアアアーッ!!」
カッ!
……………………………………
「なあ、兄さん」
『ん?なんだ、弟よ』
「兄弟2人揃って提督になるってのは不思議だと思わないかい?神様のイタズラかな」
『ははは、確かにそうだな。しかし神様のイタズラじゃあない、俺たちはなるべくしてなったんだ。提督にな』
「ふふふ、そうかもしれないな……兄さんは」
『……どうした、元気がないようだが悩みでもあるのか?』
「………兄さん、俺は兄さんみたいになれない」
『何?』
「俺は兄さんみたいにありのままの気持ちで艦娘たちとぶつかれないんだ。バレないように、バレないようになんとか押しとどめている」
『……………』
「俺は卑怯者だ。あんなに優しい子たちに対してウソをつき続けている。兄さんは強い、でも、俺は…………」
『弟よ』
「兄さん……?」
『お前はそれでいい、それでいいんだ。全てをさらけ出さなくていい。それでも艦娘たちを幸せにはできる』
「でも」
『自ら兵器の実験台にならなくとも、踏まれなくとも、ビーチパラソルにならなくとも、毒入り料理を食べなくとも、お前にはお前のやり方がある。それでいい』
「兄さん、俺は……」
『だがな、もしお前が支えきれないというのなら。今こうしてイスになっているように支えきれないというのなら………俺も、今こうしているようにイスになって一緒に支えてやる。俺はお前の兄なんだからな』
「「ちょっと!座り心地が悪いんだけど?兄弟揃って情けない奴らね!!」」ゲシゲシ!
『ははは、叢雲は相変わらず手厳しいな。いいぞ』
「………ああ、いいね、とっても」
…………………………………………
提督「……………う」
日向「提督!目を覚ましたか!勝ったぞ!君のおかげだ!」
武蔵「相変わらず無茶をする……お前ってやつは!」
瑞鳳「うぇえええ…!提督!死なないで下さい!!」グスグス
シュウウウウウウウ………
チ級「ダ、駄目デス姫サマ………全員、大破デス、ウッ」パタン
タ級「モウ、戦エマセン……」コテン
ネ級「ナントイウ男……!覚悟ガ、コレホドマデトハ……ハウ」キュウ
戦艦水鬼「………私達ノ負ケヨ。彼ノ、思イニ負ケタノヨ。思イノ強サニネ…………クッ」バタッ
ヲ級(アノ人ホントニ人間?)プスプス
提督「そうか、勝ったのか………よくやったぞ………みんな………」
金剛「テイトクゥウウウウウ!!死んじゃ嫌デース!うわーん!」ビエ-ン!
五十鈴「バカ………もう!アンタホントに……うっ……ううううっ」ポタポタポタポタ
提督「俺は………俺はみんなを守るためなら(それと苦痛を感じることができるなら)………なんだってできる…………生きて帰るさ、何度も、この想いを噛みしめるために………」ニコ
提督(兄……さん………俺は兄さんみたいな………立派な男になれたか……な………)カクン…
加賀「あなたのことは決して忘れません………私達の『提督』のことを……!」ツゥ-ッ……
日向「だ…………駄目だ!逝くな!逝かないでくれ!」ギュッ!
武蔵「提督!提督ゥゥゥゥウウーッ!!」ウオオオオオオオ!
ヲ級「提督、気絶シテルダケナノニ……」
戦艦水鬼(アア……結局負ケテシマッタワ……ツマリ、私ハアノ本ミタイニナッテシマウンダワ………アァッ……アアアアアンッ……!)ゾクゾクゾクゾク
◆もう少しだけつづく。意識の高いドM提督でググろう◆
このSSまとめへのコメント
浦風が標準語なのが気になる
作者は病気(褒め言葉)
弟だったのか(驚愕)
弟いたのかよwww
顔を上げろ、上を向け
でなければ見下されていることにも気付けない(サワヤカスマイル)