むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさん「行ってくるよう、ばあさんや」
おばあさん「気をつけてねおじいさん」
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに。
おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。
おばあさん「さぁて張り切って洗濯をしようかねぇ」
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから……
< ドンブラコ……ドンブラコ……
大きな桃が流れて来たではありませんか。
驚いたおばあさんは桃を拾うと、家へ持って帰りました。
おばあさん「あんれまぁ、大きい桃だこと」
おばあさん「瑞々しくて美味しそうな桃だねぇ」
おじいさん「ただいまー、ほぉ? なんだねその大きな桃は」
おばあさん「川で洗濯してたら流れてきたんですよ」
おじいさん「やぁ大きいな……早速食べてみようじゃないかね」
そういっておじいさんは桃を割ってみました。
すると……
桃太郎「ホギャァア!!ホギャァア!!」
桃から桃太郎が生まれました。
おじいさんとおばあさんはびっくりして、泣いている赤ん坊をまじまじと見ました。
やはり桃太郎でした。
おじいさん「……桃太郎じゃないか」
おばあさん「どうして桃太郎がここに……」
数年前に鬼退治に向かったまま、その行方が分からなくなっていた桃太郎だったのです。
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