おじいさん「どれ、毎日桃太郎でもお話しようか」 (4)



むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。


おじいさん「行ってくるよう、ばあさんや」

おばあさん「気をつけてねおじいさん」


ある日、おじいさんは山へ芝刈りに。

おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。


おばあさん「さぁて張り切って洗濯をしようかねぇ」




おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから……


< ドンブラコ……ドンブラコ……


大きな桃が流れて来たではありませんか。

驚いたおばあさんは桃を拾うと、家へ持って帰りました。


おばあさん「あんれまぁ、大きい桃だこと」

おばあさん「瑞々しくて美味しそうな桃だねぇ」

おじいさん「ただいまー、ほぉ? なんだねその大きな桃は」

おばあさん「川で洗濯してたら流れてきたんですよ」

おじいさん「やぁ大きいな……早速食べてみようじゃないかね」


そういっておじいさんは桃を割ってみました。

すると……



桃太郎「ホギャァア!!ホギャァア!!」


桃から桃太郎が生まれました。

おじいさんとおばあさんはびっくりして、泣いている赤ん坊をまじまじと見ました。

やはり桃太郎でした。


おじいさん「……桃太郎じゃないか」

おばあさん「どうして桃太郎がここに……」


数年前に鬼退治に向かったまま、その行方が分からなくなっていた桃太郎だったのです。


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