小衣「特命係…?」 (26)
ミルキィホームズとドラマ相棒のクロスです
ゆっくり更新していくつもりです
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京太郎は出ますか?
てか、右京さんの相棒は誰よ?
カイト君は無いと思うが
>>2 ごめんなさい、出ないです
小衣「警察にそんな名前のとこあった?」
次子「トーキョーの警視庁から来るらしいぞ」
平乃「本庁の偉い人が権力をふるって赴任させたそうですよ」
小衣「どうしてそんな訳わかんない人たちが来るのよ?」
咲「特命係って、人材の墓場のことー?」
小衣「墓場ぁ!?」
咲「なんでもそこの係長が変人すぎて、下につく人皆やめちゃうんだって」
平乃「トーキョー大学法学部卒業の天才キャリアなんです」
>>4 神戸くんで行こうと思います
小衣「天才なんてこの13歳にしてハーバード大学を卒業したIQ1400の明智小衣がいるから、もういらないでしょ?」
次子「これ以上変人が増えたら困るもんな」
小衣「誰が変人よ!!」
神津「杉下右京警部……警察の厄介者らしい」
小衣「警視!」
平乃「警察内部の影の部分まで暴こうとするとする人なんですって」
次子「やろうとすることは本来正しいことなんだけどな……」
咲「そうそう、あだ名に和製シャーロックホームズってのがあるんだってー」
小衣「はぁ~!?シャーロックなんて警察じゃなくて探偵じゃない!」
神津「今週末に来るそうだ。彼にも怪盗を追ってもらおうと思っている」
小衣「警視が言うなら仕方がないですけど……」
平乃「G4がG6になりますね」
小衣「えっ? 特命係って2人しかいないの?」
神津「もう1人、神戸尊警部補がいる。前は同じ警視の階級だったはずなんだが……」
咲「特命係に潜入捜査って名目で、2階級左遷ってわけ」
次子「墓場に潜入なんて引き受けたくないけどなー」
小衣「変人にスパイ……胡散臭い人ばっかりじゃない。今から気が重いわ」
平乃「でも、神戸さんの前の亀山さんという人は10年ほど特命係にいたって聞いてますから大丈夫ですよ」
小衣「その亀山って人がおかしかっただけなんじゃない?」
咲「そのコンビであのトーキョービッグシティマラソンの事件を解決したらしいよー」
次子「手柄にはならないのが窓際部署の定めなんだよな。だからほとんどの警察官は知らないってわけだ」
神津「さて、特命係が気になるのもわかるがそろそろ仕事に戻るぞ」
G4「はーい」
数日後、警視庁……
右京「しばらくここともお別れですねぇ」
尊「いきなりヨコハマに出向なんて驚きましたよ。しかも怪盗を追えだなんて」
右京「警察の怪盗検挙率の改善のために、向こうのG4という特別捜査チームに合流させられるそうです」
尊「G4……確か明智小衣という13歳の子供がいるんですよね?」
右京「4人とも未成年です。さらにその上司の神津警視も最近20歳になったばかりだそうです」
尊(警察大丈夫かな……)
角田「おいおい、アンタたちがいなくなったら誰がコーヒー買うのよ?」
尊「ご自分でどうぞ。っていうか、それ僕らの仕事じゃないですから」
右京「では行きましょうか」
尊「はい。じゃあ失礼します」
角田「達者でな~」
ヨコハマ警察署……
神津「こちらが今日から共に仕事をする、杉下右京警部と神戸尊警部補だ」
右京「警視庁から来た杉下です」
尊「同じく神戸です」
神津「まだまだ分からないことも多いだろうから、この2人に偵都を案内してやってほしい」
小衣「このIQ14000でハーバード大を卒業した明智小衣が案内してあげるわ!」
尊(態度がデカいっ……! 適当にあしらうか)
尊「あー、よろしくね小衣ちゃん」
小衣「ココロちゃんいうなー!!」バシィ
尊「うわわ、落ち着いて落ち着いて悪かったからもう小衣ちゃんって言わないから」
右京「神戸君、いくら年下とはいえ軽くあしらおうと思ってはいけませんよ。申し訳ありません明智さん、案内よろしくおねがいします」
小衣「ふふん、まかせなさい!」
平乃「ずいぶん礼儀正しいですね、杉下警部」ヒソヒソ
次子「あの小衣にあの態度をとれるなんて……」ヒソヒソ
咲「神戸さんは苦労するね」ヒソヒソ
右京「あ、案内の前に1つよろしいでしょうか?」
小衣「何よ、この明智小衣のかわいさの秘密は教えないわよ」
尊(杉下さんがそんなこと聞くわけないだろ!)
右京「先ほど明智さんはIQ、すなわち知能指数が14000あるとおっしゃっておりましたがそれは本当なんでしょうか? そもそも知能指数というのは生活・精神年齢の比を基準としたものであり、平均値を100とすると85から115の間に約7割そして70から130の間に9割以上の人が収まるんですよぉ。ですからIQ14000という数字はいささか大袈裟なのではと思いましてねぇ」
小衣「事実に決まってんでしょ!!何、小衣が天才すぎるからって嫉妬して難癖つけてるの!?」
右京「あぁ、お気を悪くされたら申し訳ない!ただギネスブックに認定されたマリリン・ボス・サバントという女性のIQは228、信ぴょう性は低いですが天才と名高いあのジョン・フォン・ノイマンですら300ほどといいますから少しばかり気になってしまいました」
尊「杉下さん、細かいところが気になっちゃうのが悪い癖だから」
右京「すみませんねぇ、直そうと努力はしているのですが」
小衣「もうさっさと行くわよ!!」
数十分後……
小衣「署内と仕事についてはこんな感じよ、質問ある?」
尊「トイズってものを持ってない僕たちが怪盗とまともに渡り合えるの? かなりリスキーだよね」
平乃「トイズの代わりに機械や武術などそれぞれに得意分野を持つ私たちが、チームを組み対抗する……」
咲「それで試験的に結成したのがGenius4、通称G4」
次子「いつまでも探偵に遅れを取るわけにはいかないって上層部が意気込んでいるんだ」
平乃「しかしトイズというのもさまざまな種類がありまして」
咲「五感強化やらサイコキネシスやらいっぱいあるよー」
次子「おかげでこっちはいつも苦戦してばかりなんだよ……」
右京「だから上は仕方なく我々を派遣した」
尊「警察の威信のために、と。最近上層部は怪盗にこだわってますよね。僕たちだって……」
1ヶ月前……
右京「ヨコハマに行け…ですか?」
尊「ヨコハマというと偵都と呼ばれ、怪盗と探偵が不思議な力を駆使して争い合っていて警察は手を出そうにも出せないって聞きましたけど」
小野田「前に僕が企画してGenius4というチームを組んだんだけどね、効果はそこそこ。でも金子長官は偵都ヨコハマで没落した警察の威信を取り戻すためにさらに躍起になっている。長官は探偵がお嫌いですから」
右京「それで僕たちにお鉢が回ってきたと」
小野田「だったら警察からも和製シャーロックホームズなる探偵まがいの者を送り込もうって。それと杉下の暴走を止めるストッパーも」
尊「(ストッパー…)特命係を動かそうだなんて上層部ももう弾切れなんですかね」
小野田「手柄は彼らのものじゃないんだから使えるものは使いましょうって、説得して回ったんだから」
右京「僕たちにはそのチームに合流させられるのですか?」
小野田「若い子ばかりで組んじゃったから、やっぱり不慣れなところも出てくる。お前たちには縁の下から支えてもらうよ」
尊「拒否権はなさそうですね」
小野田「もう決定事項ですから」
……
平乃「特命係のお2人も小野田官房長と面識があるのですか?」
右京「ええ」
次子「飄々としすぎて何考えてんのかわかんないよ、あの人」
神津「その小野田官房長から任務が来ている。明日ヨコハマ美術館にあるダリィの絵画を盗みに来るから警護に当たれ、だそうだ」
小衣「よーし!今度こそ怪盗帝国の奴らをとっ捕まえてやるわ!!」
神津「…実は今回の件は怪盗帝国ともう1人別の怪盗がいる。怪盗ピルと名乗る奴がいるらしい」
尊「となると怪盗同士で宝の取り合いになるってことか」
咲「怪盗ピルは最近現れた新手の怪盗だけど、まだトイズがどんなのだかわからないんだよねー」
右京「官房長から直々の命令ですからねぇ。おそらく相当手ごわい相手なのか、それとも……」
尊「それとも…?」
右京「警察の影にまつわることかもしれませんよ」
次子「考えすぎじゃないかなぁ」
小衣「誰が相手でも関係ないわ!ダメダメミルキィホームズよりも小衣たちが優れているって見せつけてやるんだから!!」
神津「よし、それでは皆明日に備えてしっかり休んでくれ」
尊「そういえば杉下さん、花の里のことは大丈夫なんですか? ここで調子が悪くなったりしたらこk…明智さんが何言ってくるかわかりませんよ」
右京「ヨコハマ~トーキョー間の新幹線の定期を購入しましたので心配無用ですよ。あの時は君にも迷惑をかけましたねぇ、君も来ますか?」
尊「僕はそう何度もトーキョーまで往復できませんので、それに今日は大河内さんと飲みに行く約束が」
右京「そうですか、ではまた明日」
尊「行きつけの飲み屋のために定期券か…すごいな、あの人」
平乃「あの、少し質問しても……?」
尊「あ、僕? どうかしたの長谷川さん」
平乃「(名前…!嬉しい!)官房長と杉下警部の関係というのは…」
尊「あの2人は過去に色々あって微妙な関係なんだよ。あまりそのことは詮索しないほうがいいと思うよ」
ヨコハマのとあるバー……
大河内「今度はヨコハマで怪盗捜査…お前も苦労人だな」
尊「周りには若い女の子っていっても若すぎて範囲外ですし」
大河内「明日、怪盗が美術館に来るんだろ? アルセーヌだったかピルだったか」
尊「赴任して2日で大仕事ですよ。ああ、このまま二日酔いでサボりたい……」
大河内「サボってみろ、監察官の俺が容赦しないぞ」
尊「冗談です顔が怖いですよ。」
同時刻、ヨコハマのどこか……
アルセーヌ「明日の狙いはダリィの名画『お堅い時計』。ですが今回はいつも通りにはいかないようですね」
ストーンリバー「警察には新たな人材が加わったと耳にしましたが」
ラット「しかも怪盗ピルとかいう別の奴も狙ってるそうですよ」
トゥエンティ「どんな奴も僕の美しさの前では関係ない!さあ、見ろぉ!!僕のパーフェクトビューティフルボディを!!」
アルセーヌ「警察はまだしも、ピルのトイズがわからない以上警戒するしかありませんわね」
ラット「どーせミルキィホームズの奴らも来るだろうし、囮にでもすればいいんじゃ?」
アルセーヌ「今のダメダメミルキィホームズでは時間稼ぎになるかどうか……最悪、戦う必要もあるでしょう」
ストーンリバー「ピルめ…厄介な奴だ」
トゥエンティ「震えるぞチクビ!燃え尽きるほどビューティフォォォォォォォォ!!」
翌日、ヨコハマ美術館……
小衣「次子ー!平乃ー!咲ー!そっちは大丈夫ー?」
次子「こっちは問題ないぞー!」
平乃「準備万端です!」
咲「センサーもバッチリなう」
右京「約27000㎡の敷地に警備員が200人、全部屋に赤外線センサーを張り巡らし周辺にはヘリコプターや覆面パトカー。さらにはSATまでもが動いているとは」
尊「これ相当な警備ですよ。よく盗みに来ますね」
右京「怪盗にはトイズがありますからねぇ。実際に目にしたことはありませんがこれらの警備をも突破してしまうほどなのでしょう」
シャロ「あっいました! ココロちゃーん!!シャロですよー!!」
小衣「ココロちゃんいうなー!!」バチコーン
シャロ「あうぅ」
小衣「何でアンタたちがここに来たのよ!? とっとと帰れ!!」
ネロ「怪盗帝国以外にも怪盗が来るっていうからわざわざ来たのになんだよその態度、歓迎くらいしろよな。あと誰このおっさん達?」
尊「僕はおっさんじゃなくてお兄さん!」
右京「警視庁から来ました杉下右京です」
尊「同じく神戸尊です。ところで君たちどうしてここに? こk…明智さんの知り合いみたいだけど」
コーデリア「私たちはホームズ探偵学院のミルキィホームズという探偵なんです」
尊「探偵なんだ(この子たちも随分若いな)。ん? でも明智さんは歓迎どころか邪険にしてましたよね?」
小衣「こいつら探偵のくせにトイズが使えないのよ!ダメダメでジャマジャマなんだから帰れ!!」
右京「おやおや、トイズが使えないと探偵の資格は得ることができないはずですよ」
エリー「私たち…トイズを失ってしまって…」
尊「トイズって失くすもんなんだ…」
ネロ「ていうか、さっきから杉下は何度も捜査資料を見直してるけど意味あんの?」
右京「これだけ大規模の事件もなかなかないですからねぇ、少し興味がわきまして」
シャロ「顔写真がいっぱいですー!」
コーデリア「警備員全員分の顔写真ね。こっちは美術館の見取り図…広いわねぇ」
エリー「あちこちに…罠が…」
咲「そろそろ時間なう」
小衣「来るわよ、準備して!」
尊「いったいどう来るのやら…絵画は三重の防弾ガラスケースの中ですよ」
右京「実に興味深いですねぇ」
尊「杉下さん、まさか楽しんでます?」
バツン!
次子「っ!」
シャロ「停電ですー!!」
コーデリア「ひぃぃぃぃぃ!!!暗いよ怖いよ暗いよ怖いよお花畑が見えるよぉ」
エリー「それはいくらなんでも見えないと思います…」
バン!
小衣「もどった…みんな、大丈夫!?」
コーデリア「あはは…シャロ、それは餃子じゃなくて百合よぉ…」
ネロ「もー、コーデリア! 帰ってきてよ!!」バシッ
コーデリア「っは!? 怪盗は大丈夫なの!?」
警備員A「大変です!外に怪盗帝国が!」
次子「何だって!すぐ追うぞ!!」
平乃「行きましょう!」
シャロ「私たちも行きましょう!ミルキィホームズ、出動です!!」
ドタドタ…
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