麗日「にゃーにゃーにゃー」 (29)
僕のヒーローアカデミアSSです。
二番煎じですが、よろしければどうぞ。
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麗日(うう…、なんでうちがこんな目に…)
麗日(発目さんがすごい酔い止めを発明したっていうから試しに飲んでみたら…)
麗日(まさか猫になっちゃうなんて…)ハァ…
麗日(寮の部屋に戻って飲んだからここに発目さんはいないし…)
麗日「とりあえずラボに向かってみよう」テクテク
寮共同スペース
麗日(やっと共同スペースまでこれた…。階段の段差がキツかった…)ハァハァ
麗日「自分に個性使えれば楽だったのに、この姿だと個性も使えなくなってるなんて…」
???「やや?猫が入り込んでいるではないか?」ヒョコ
???「あ、ホントだ」ヒョコ
麗日(飯田君!そ、それにデ、デク君っ!?)
緑谷「どこからか迷い込んだのかな?」
飯田「むぅ、雄英のセキュリティを突破するとはこの猫、只者ではないかもしれん」
緑谷「はは、そんな大げさな…」しゃがみ
緑谷「ほ~ら、おいで~?」チョイチョイ
麗日(デク君近い!指先が顔のすぐそこまで///)
麗日(………)ウズウズ
麗日(はぅ…。なんかあらがえない…)テクテク
飯田「おお、近寄ってきたな」
麗日(どうしよう…。最近デク君のことばっか考えてたからかな?いざ近寄ってみたら今度は顔が熱く…)ピタッ
飯田「む?止まってしまったぞ?」
緑谷「警戒してるのかな?」スッ
ナデナデ
麗日(!?)
飯田「ほう、猫の扱いがうまいものだな緑谷君」
緑谷「そ、そんなことないよ。この猫がおとなしいからこうやって簡単になでることができたんだよ」ナデナデ
麗日(デ、デ、デク君がうちの頭をななな、なでっ!なでっ!)///
麗日(………デク君の右手、すごくゴツゴツしてる)
麗日(こんな間近で見たことなかったけど、傷跡もすごい数…)
麗日(そうだよね、デク君、いつも大怪我してるもん。でもそのたびに強く、たくましくなってて…)
麗日(大きくはないけど、武骨なこの手で、だれよりも努力してるんやろなぁ…)ぺろぺろ
緑谷「ははっ、くすぐったいよ」
飯田「おお、今度こそなついたみたいだな!さすが緑谷君!」
麗日(………)ぺろぺろ
麗日(はっ!うちは一体何を!?もしかしてデク君の手を舐めてた!?)
麗日(いいいいくら猫になったからってそんな!?)あわわわわ///
緑谷「よっと」スッ
麗日(わわっ!?デク君に抱えられてる!顔近い!腕たくましい!)///
緑谷「軽いなぁ、しっかりご飯食べてるのかなこの子」
麗日(か、軽いかな?うち…。だっこされてそう言われると…なんかうれしい///)
飯田「どれ、俺もなでてみたくなってきたな」スッ
麗日(えっ?…いやっ!)スッ!
緑谷「うわっ!急にどうしたのさ?」
麗日(あ、あれ、なんで避けたんやろうち。別に飯田君が嫌いなわけやないのに…)
飯田「まいったな、俺はどうやら嫌われているようだ。ここは緑谷君に任せるしかないようだ…」はぁ…
緑谷「うーん、どうしたんだろ?」
麗日(ごめんね飯田君。うちもなんでかわからへんねん…)
飯田「ところで緑谷君、この後どうするんだい?」
緑谷「そうだね、とりあえず僕じゃ飼うことはできないし…」
麗日(デク君に飼ってもらう…)
麗日(………///)
麗日(なんだろう///なんかすごくやらしい響きな気がするっ///)
緑谷「とりあえず口田君の部屋に行こうと思う」
麗日(へ?)
飯田「口田君のところへ?」
緑谷「うん、口田君、動物と話せるでしょ?そうすればこの猫がどこから来たのかとかわかるかもしれないし…」
飯田「なるほど!その手があったな!」
麗日(そっか!何もこの姿で遠いラボまで行く必要なかったんだ!さっすがデク君!)
飯田「それじゃあ口田君のところへ出発しようではないか!」
緑谷「おー!」
麗日(おー!)
麗日(………)
麗日(あれ、この状況で口田君に会うの?デク君にだっこされたまま?)
麗日(それに猫がウチだってバレちゃうってことだよね?)
麗日(さっきうち、デク君の手をぺろぺろ…)
麗日(///)ボンッ!
麗日(ムリムリムリ~!!!やっぱうち一人でラボまで行く~!!!///)ジタバタ!
緑谷「わわっ!急にどうしたのさ!?」
麗日(デク君下ろして~!!!堪忍してぇ!!!///)ジタバタ!
緑谷「わわっ!危ないからあばれちゃ…」ズルッ
麗日(にゃっ!?)
ズッテーン! バシャッ!
飯田「緑谷君!猫君!大丈夫か!?」
飯田「…ん?バシャッ?」
麗日(うえぇ…)びしょびしょ
緑谷「いてて…。…ああ、テーブルの上のジュースをひっくりかえしちゃったのか…」びしょびしょ
飯田「二人とも頭からかぶってしまったようだな。びっしょりだぞ?」
緑谷「あはは…」
麗日(あうう、ごめんデク君…)しょんぼり
飯田「このままではべとべとのうえ風邪をひいてしまうぞ?」
緑谷「うん、ジュースだからね。もう一回シャワー浴びてこないと」
飯田「本来なら今の時間帯に風呂は使えないのだが、これは仕方あるまい」
緑谷「うん、ちょっと行ってくるよ。さて、君もおいで?」グイッ
麗日(………えっ?)
緑谷「口田君に見てもらう前に綺麗にしないと。ごめん、飯田君。口田君を呼んでおいてくれないかな?僕達、すぐに終えるから」
麗日(えええええええええ!?!?!?///)
飯田「わかった。そちらは任せたぞ?」シュタ!
麗日(任せないでぇええええ!?!?!?///)
麗日(お風呂!?///デク君と!?///ムリムリムリ!!!///)ジタバタ!
緑谷「どうしたんだろう、さっきから急に暴れだして。痛いことしないから落ち着いて?ね?」スタスタ
麗日(いやぁああああ!!!!///)ジタバタ!
男子更衣室
麗日(どうしよう!どうしよう!!どうしよう!!!)
麗日(扉に鍵掛けられてしもた…。逃げられへん…。)
緑谷「ちょっと待っててね」シュルシュル
麗日(ああ、衣擦れの音が…、うちの後ろでデク君が服を脱いどる…)///
麗日()チラッ
緑谷「ん?どうかした?」ムキッ
麗日(デク君の上半身、すごい…///)
麗日(腹筋はしっかり割れてて、胸筋もあって、腕も太い…///)
麗日(男の人って感じや…///)ドキドキ
麗日(あれってボクサーパンツっていうんやっけ?な、なんか股間が…///)
緑谷「よっと」シュル
麗日(アカン!パンツ脱いでまう!これだけはアカン!)グリン!
緑谷(また後ろ向いちゃった…。怖がってるのかなぁ…)
緑谷「さぁいくよ?」スッ
麗日(あああ、またデク君にだっこ…///)
麗日(ごめん、目だけは絶対に開けんから!///だから堪忍してぇ!///)ギュッ!
緑谷「よいしょっと」ストン
麗日(ああ、今度は座ったデク君の膝の上に乗せられてる///)
緑谷「さて、シャワーの温度はこんなもんかな?それじゃあ掛けるからね?」
ジャー
麗日(目は開けない!目は開けない!!目は開けない!!!)
麗日(あれ?なんか気持ちいい…)
緑谷「かゆいとこありませんか~?…なんて」
麗日(デク君、美容師さんみたいなこと言っとる!)ブフーッ!
麗日(でも、シャワー掛けられながら背中あたりをさすられて…)
麗日(気持ちいい~)ふにゃ~
緑谷「背中はこんなもんかな?次はっと…」スッ
麗日(…えっ!?)ゴロンッ
風呂場前
飯田「こんな時間にすまない口田君。シャワーにそんな時間はかからないだろうから一緒に待っててもらえると助かるよ」
口田「」コクコク
緑谷「わわ、また暴れだして!どうしたのさ!」ドタバタ!
飯田「む?中がさわがしいな、また何やら騒いでいるようだ」
口田「?」
麗日(いやぁ~~!!デク君!!おなかはだめぇええ!!!)
口田「!?」
緑谷「暴れないで!痛くないでしょ?すぐ終わるから!」
麗日(そんなこといったってぇええ!!!そこ人にさわられるの初めてでぇ!!!)
口田「」サーッ…
麗日(んっ!上の方はダメ!ホントダメだからぁあ!!)
飯田「随分騒がしいなぁ」
麗日(ひんっ!下はもっとだめぇええええ!!!!!)
麗日(………あんっ)
口田「」ガシッ!
飯田「どうした甲田君?顔が赤いぞ?」
口田「」ブンブンブン!!!!
飯田「何?ここはさっさと退散すべき?緑谷君に任せるべきだと?」
口田「」こくこく!!!
飯田「うむ、まぁ風呂場前で待ち伏せも良くはないか…。では共同スペースに移るか」
口田「」こくこく!!!
風呂場
麗日(もうお嫁にいかれへん///)ピクピク
緑谷「さて、こんなものかな?じゃあ出よっか?」ギュッ
麗日(うう、まただっこ…)ピカーッ
緑谷「おや、なにやら猫の様子が…」
麗日(え?なにか体が光って…)
ボンッ!!!
緑谷「うわっ!」
麗日「きゃっ!」
ドシーン!
緑谷「」仰向け倒れ
麗日「」のしかかり
緑谷「はへ?」
麗日「も、もどった?」
緑谷「う、麗日さん?」
麗日「デク君…」チラッ
すっぽんぽん×2
緑谷麗日「~~~~~~ッ!!!」 ← 声にならない悲鳴
緑谷「」チーン ← 気絶
麗日「あわあわあわ///」ぷしゅー ← なんとか耐えた
数分後
緑谷「はっ!」
緑谷「うううう、麗日さん!?!?!?」ガバッ!
緑谷「あれ?」キョロキョロ
緑谷「だれもいない?猫も?麗日さんも?」
緑谷「…あ、窓が開いてる。でもあの狭さじゃ人は通れないよなぁ」
緑谷「猫があそこから逃げたと仮定して、僕は風呂場で滑って気絶していた…、すると…」ブツブツブツ…
緑谷「そうか!麗日さんは夢だったんだ!そうだよ!夢に決まってる!」
緑谷「そうと決まれば!………僕はなんて夢を見てるんだ馬鹿!!!///」
その後、僕は待たせてしまった飯田君と甲田君に猫は逃げられてしまったと話した。
飯田君はそうか、仕方ないなって言ってくれたけど、口田君は顔を真っ赤にして僕と目を合わせてくれなかった。なんでだろう?
次の日、アレは夢だからどうしようもないんだと自分に言い聞かせながら麗日さんに挨拶しようと近づいたら、顔を真っ赤にして逃げられた。こっちもなんでだろう?
あと、なぜか発目さんが上空数千m付近でプカプカ浮いているのを飛行機に発見されたらしい。いったい何があったというんだろうか?
とりあえず、あの生々しい夢は絶対に忘れられないなぁなどと考えながら、どうすれば僕は麗日さんに逃げられないように会話できるのかを考えるのだった。
終わり
以上です。
ありがとうございました。
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