【モバマス】なつやすみのとも (35)
おはようございます。オリックスを応援するオリPです。
SS夏の交流会終わりました。残念ながら「一日花嫁」は選外でしたが、
受賞作はみんなレベルが高く、魅力もあるいい作品ぞろいでした。
11日まで感想を受け付けているということなので、素晴らしいSS作品たちに触れてみてはいかがでしょうか?
オリPも心機一転、今日からがんばります!今日は金子千だし勝てる勝てる…。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470268179
龍崎薫(以下 薫)「せんせえ!なつやすみの宿題手伝ってほしいな!」
プロデューサー(以下 モバP)「そっか、学生は夏休みだもんな。でも、学校の勉強は手伝えないな。薫のためにならない」
佐城雪美(以下 雪美)「違う…。自由研究と絵日記…」
佐々木千枝(以下 千枝)「それに読書感想文もあるんです…」
横山千佳(以下 千佳)「みんなで考えてるんだけど、どんなのやればいいか分からなくて…」
橘ありす(以下 ありす)「なので、モバPさんのお知恵を借りたくて…」
市原仁奈(以下 仁奈)「貸してくだせー!」
モバP「なるほどなあ…。確かにそれは難しいな。絵日記なんて、アイドルだから書いていいやつ悪いやつがあるし…」
古賀小春(以下 小春)「おうちでお手伝いはしているんですけど、毎日それでは手抜きみたいで…」
メアリー「だからダーリンの力がほしいのヨ!」
モバP「確かに…。では少し手伝うとするか…」
全員「やったー!」
――自由研究
モバP「早速、自由研究から取り掛かろうと思う」
仁奈「自由だから、何をしたらいいのかわかんねーですよ…」
千佳「ねー」
モバP「ベタなところでいけば、昆虫採集とか夏の生き物の研究だな。たとえばカブトムシとか、セミなんかもいいと思う」
小春「でもー。それらはヒョウ君が食べちゃうんですー」
モバP「カブトムシ…は分からないが、セミは食べそうだな…。研究途中に食べられちゃったら、それはそれでつらいな…」
ありす「何の心配もありません。このタブレットで――」
モバP「それはダメ。」ヒョイ
ありす「返してください!」
モバP「課題で使わないという約束だ。いいね?」
ありす「分かりました…」
モバP「ならよし」
メアリー「でも、なんでカダイとかシュクダイがあるのヨ!」
モバP「…例えば、みんな最初のライヴ覚えてるか?」
薫「うん!すっごく緊張した!心臓が飛び出るほどに!」
千枝「千枝も本当にドキドキしました…。でも、すごくいい思い出です」
モバP「そこなのよ。なんで覚えてるんだ?」
福山舞(以下 舞)「え?いっぱい練習したから?大変だったし、みんなとできたし楽しかったから?」
モバP「その通り。大変だったし、楽しかった。だから覚えてるんだろ?勉強だって同じ。大変だし辛いだろ?」
赤城みりあ(以下 みりあ)「うん!アイドルのお勉強もあるし、大変!」
モバP「大変だからこそ、覚える。身につくっていうんだ。ダンスだって歌を歌うんだって上手くなってきただろ?勉強も同じことなんだ」
ありす「なかなかかっこいいこと言ってますね…。まあ、正論ですが…」
結城晴(以下 晴)「で、どうだったんだよ?成績は?」
モバP「…中の上かな?」
晴「ダメじゃん…」
モバP「とーにかくだ!辛いも楽しいも入れて、ようやく身につくというもんだ」
雪美「分かった…。でも、自由研究、どうしよう…」
全員「うーん…」
モバP「くもだ!」
千枝「え…。クモですか…?千枝はちょっと触る勇気が…」
小春「クモさんはヒョウ君が食べちゃいますー」
モバP「くも違いだな。俺が言っているのは白い雲。空を漂う雲だ」
ありす「それが夏とどう関係あるんですか?」
モバP「夏にしか出ない雲がある…。どうだ?それだけでも十分に研究理由にならないか?」
仁奈「おおー!夏にしか出ない雲がありやがりますか!見にいきてーです!」
モバP「みんなはどうする?もし、いやなら別なのにするけど?」
全員「いぎなーし!」
モバP「よー氏!それじゃ、勉強道具と自由帳もってまずは図書館に行くぞー!」
全員「オー!」
渋谷凛(以下 凛)「ちひろさん…。止めなくてよかったの?」
千川ちひろ(以下 ちひろ)「この時期は特番でスケジュールが緩いですし、問題ないですよ。それに夏休みは学生の特権ですし」
凛「ふーん…」
ちひろ「凛ちゃんも今のうちに課題終わらせたほうがいいですよ。お盆過ぎたらまた忙しくなりますし」
凛「うん…」
――図書館
モバP「いいかー?図書館はみんなが本を読んでいるから、大きな声で話しちゃダメだからな。どうしても話すときはひそひそとな」
全員「はーい…」
晴「でも、どうして図書館なんだ?雲の絵を描くなら、公園で描けるじゃん」
モバP「じゃあそんな晴に問題。あの雲は何でしょうか?」
晴「はあ!?あれってどれだよ?白いやつか?わからねーよ!」
モバP「それを分かるために図書館でどんな雲の種類があるか調べるんだよ。分からないのに描いてたって面白くないだろ?」
千佳「プロデューサーカッコイー!」
薫「さすがせんせえ!」
晴「ぐぬぬ…」
モバP「と言う訳だ。さ、まずはどんな種類があるか調べるぞー!」
全員「オー!」
ありす「一本とられてしまいましたね…」
晴「う、うるせー!俺らも行くぞ!」
ありす「はいはい」
薫「いっぱいあるんだねー…」
舞「はじめて見る雲もいっぱいある…」
千枝「この雲、すっごく綺麗ですね…」
みりあ「これってどうしたらいいのかな?」
モバP「気になったやつは持ってきた自由帳に書いていくといいぞ。加奈もやってるだろ?メモするんだ」
仁奈「加奈おねーさんの気持ちになるでごぜーますか!」
千枝「加奈さんの真似をすればオトナに近づけるかな?」
千佳「やってみよー!」
モバP「千佳。お静かに…」
千佳「ごめんなさーい…」
メアリー「でも、図書館っていろんな本が置いてあるわネ」
ありす「図書館ですから。本を貯めてみんなで見れるようにする施設ですから。――晴さんは?」
晴「おおー。これがねいまーるのプレーか!神ってるなあ!」
メアリー「おさぼり中ヨ」
モバP「ほーら。晴、ダメだろ。みんな一生懸命調べてるんだからお前も頑張らなくちゃ」
晴「う…。俺にはこういう作業は性にあわねーんだよ。外で絵を描きたいぜ…」
モバP「せめてどういう雲があるか位は知っておけ。それも知らないで自由研究とは恥ずかしいからな」
晴「分かってるよ」
メアリー「晴。カッコ悪い」
ありす「わたしが監視してますから。今度は逃がしませんから」
モバP「おう。頼むぞ」
晴「俺は問題児かよ…」
ありす「サボってるから問題児と呼ばれるんです。サボらなければ良いんですよ」
メアリー「この白いもくもくした雲、すごいハクリョクね!」
晴「なになに。『積乱雲。別名入道雲』だって」
ありす「入道雲はよく聞きますね。大雨が降りやすくなる雲だと」
メアリー「何で降りやすくなるノ?」
ありす「…それは図鑑に聞いてください」
舞「暖かい空気が上空に行くにつれて、冷やされて雲が出来るんだって」
雪美「…どういうこと?」
千枝「えっと…。千枝もよく分かりません…。もっとオトナにならないと…」
モバP「雲が出来る原理は、たぶん幸子くらいなら知ってるくらいだぞ。中学生にならんと学校では習わないだろうな」
仁奈「ちゅーがくせーでやがりますか。仁奈たちはオトナのべんきょーですね」
薫「すごいねー」
モバP「さてと、全員いったん集まれー。勉強の時間だ」
モバP「本来なら、詳しそうなマキノや泉に手伝ってもらいたかったが、予定があってダメだから俺が教えるぞ」
モバP「まずはこちらの写真をご覧ください。舞。これは何の写真でしょうか?」
舞「え!?これは、山の写真、です…」
モバP「その通り。山も富士山だ。この前、巴やヘレンさんが登った山だ。そして頂上付近にある白いものこれは何でしょうか?雪美」
雪美「白い…。雪?」
モバP「そ。この白いのはみんな雪なんだ」
薫「せんせえ!どうしてお山には雪が残ってるの?」
千佳「日本は暑いんだから、みんな溶けちゃってる。変だよ」
モバP「千佳は鋭いな。雪は冬の寒い季節に降って、暖かくなると溶けちゃうな。じゃあ、なんで富士山の雪は残ってるんだろうな?」
晴「簡単じゃん。そこが寒いからだろ?寒いから雪は溶けない」
モバP「つまり、高いところにいけば行くほど気温って下がっていくんだ」
仁奈「巴おねーさんや、亜里沙おねーさんが寒かったって言ったいたのは、気温が低かったからでごぜーますね!」
モバP「そういうことだ。でも俺たちがいる地面は…」
みりあ「すごーく暑い!」
モバP「地面は暑く、空は寒い。これがひとつ雲を作りやすくする条件なんだ」
薫「うんうん」カキカキ
ありす「じゃあ、どうやって雲って出来るんですか?」
モバP「これはすごく難しい質問。たぶん高校で習う。暖かい空気と冷たい空気。どっちが重いか分かるかな?」
全員「」シーン
モバP「まあ、無理もないな。正解は冷たい空気は下に行って、暖かい空気は上へむかう。つまり冷たい空気のほうが重いんだ」
千枝「どうしてですか?」
モバP「すごく難しいから説明は省くけど、太陽によって暖かくなった空気は上へ向かっていくんだ。そして上に行くと?」
ありす「温まった空気は冷やされます。地面から離れればなれるほど寒くなりますから」
モバP「冷えてしまった空気は水蒸気や氷の粒になるまで冷やされる。それが大きくなっていったのがみんなが見ている雲なんだ」
舞「すごーい…」
エミリー「雲って結構ロマンチックにできるのネ」
晴「ちょっと待った。何で何もないところから冷えると水蒸気が生まれるんだ?」
モバP「例えが違っていたら許してほしいが、今日みたいな日に水を地面にまく。しばらくたつと水はどうなる?」
薫「薫、分かるよ!そのお水がなくなっちゃう!」
モバP「そうだな。なくなった水はどこ言ったかというと、空気中に水蒸気となって消えてしまうんだ。これが池や川、海でも起きている現象だ」
雪美「じゃあ…。海はいつか消えちゃうの?」
モバP「無くなりはしないさ。川が毎日水を海まで運んでくれるだろ?海に注がれた水は太陽の熱で水蒸気に変わり、」
モバP「空の上で冷えて雲が出来て、雨が降る。降った雨は色んなところを通って最終的にはまた海に戻ってくる。この一周する流れを循環って呼ぶんだ」
仁奈「すげーです!仁奈たちが毎日見ている雨はそんなに大冒険しているんでやがるんですか!」
小春「なんだかすごいですねー」
モバP「話がそれてしまったが、こうやって雲が出来て、雨が降るって言うことはみんな分かったかな?」
全員「はーい!」
モバP「分かったところで、今度はスケッチだ!どんな雲があるか公園で絵を描きに行くぞ!」
――公園
モバP「暑くなったら、水筒で水を飲むように。それと日陰の中で絵を描くんだぞ!」
全員「はーい!」
成宮由愛(以下 由愛)「プロデューサーさん。みんなでお出かけですか?」
モバP「おお。由愛か。奇遇だな。今はみんなで自由研究で雲のことを調べていたんだ」
由愛「いいですね。夏の雲は入道雲の雄雄しい姿がかっこいいですよね。私もそれを描きに来たんです」
モバP「そうだったのか。由愛はどうだ?課題のほうは?」
由愛「私はほぼ終わりました。時間のあるときはこうして絵を描いているんです」
モバP「そうか。由愛も熱中症にならないように体調管理気をつけるんだぞ」
由愛「はい。プロデューサーさんも気をつけてくださいね」
薫「すごいねー!あの雲もくもくー!」
舞「薫ちゃん。あれは入道雲って言うんだよ」
仁奈「うおー!かっけーです!仁奈もにゅうどーぐものようにおっきくなるですよー!」
モバP「…アリだな」ボソッ
由愛「?」
――午後3時
モバP「みんなー。雲の絵は描き終わったか?」
全員「はーい!」
メアリー「ねー。ダーリン。雲って白いのと黒いの2種類あるけど、何か違いがあるノ?」
モバP「そんな雲があったか。よく見つけたな」
千枝「そういえばありましたね…」
モバP「白い雲も黒い雲も大きくなければ問題はないんだ。違いは太陽の光がよく通るやつは白く、通りが悪いものは黒いんだ。」
モバP「飛行機に乗ると分かるが、雲の上を飛ぶと地上にいるときとは全然色が違うんだ」
千枝「早く飛行機に乗ってみたいです」
千佳「雲の絨毯とか綺麗だろうなー」
モバP「どうだった?これで自由研究は――」
ありす「ちょっと待ってください。入道雲は夏にしかできないのはわかりましたが、何であれほどまでに強い雨や雷が起きるんですか?」
モバP「おっと、その部分まだだったな…。先ほど言ったように水蒸気が冷えて氷などをつくると言ったな。それが少なければ問題ないが、」
モバP「今のようにむしむしして暑い日だとどうなるか?」
雪美「どういうこと…?」
モバP「湿度って知ってるかな?空気がどれだけ湿っているかということなんだが、湿度が高いと空気の中に水分が含まれているってことなんだ」
モバP「実は温度湿度計を持ってきた。気温32度。湿度80%ものすごく湿っている。これらが冷やされると氷や冷えた水蒸気の量が多くなる。ここまでいいかな?」
雪美「うん…。大丈夫…」
モバP「氷や水蒸気の量が多くなると、雲もより多く出来る。多く出来ると、雲の中にある水分や氷の量は?」
千枝「多くなります!」
モバP「もうここまでくれば雨の方は問題ないな。雲が多く出来るということはそれだけたくさんの雨が降る可能性があるということだ」
ありす「雷のほうは?」
モバP「少し俺も調べたんだが、雲の中で氷の粒同士がぶつかり合ってくっつく。そして大きな粒が出来ると同時にそこで静電気が生まれるんだそれが大きくなって、雷が出来るというわけだ」
ありす「…なるほど、よく分かりました」
晴「要は、入道雲が出来たらそれから離れたほうがいいというわけだな?」
モバP「そうだな。入道雲はたくさんの雨と雷をもたらす。特に川や海など水辺の近くにいて、雷に遭う人も多い。これも一緒に入れておくといいぞ」
仁奈「今日はすごく頭がよくなった気がするです」
千佳「これを使えばプリティー千佳も強くなれるかも!」
モバP「よし、これで自由研究はどうにかなるんじゃないかな?事務所に戻ってまとめの作業をするぞ!」
全員「オー!」
――事務所
ちひろ「もう終わりですか?」
モバP「後は、みんながまとめるだけですので私の手はかからないでしょう。分からなければみんなに聞けば良いですし」
オワッター ツカレター
モバP「どうやら終わったようですね」
ちひろ「ふふふ。お疲れ様でした。冷たい麦茶、飲まれますか?」
モバP「ありがとうございます」
バァン!
的場梨沙(以下 梨沙)「ちょっと!どうしてあたしを誘わなかったのよ!」
モバP「それは済まなかった…。みんなが頼んだとき、梨沙は仕事だったし…」
遊佐こずえ(以下 こずえ)「おうおう。どうしてくれるんだー」
モバP「こずえ、口調が荒いぞ…」
梨沙「それはそうよ…。みんなで一緒に宿題終わらせたかったもんね」
こずえ「ぐれるぞー。たくみのようにぐれるぞー」
モバP「それは拓海に失礼な気が…。――それで、二人は何が残ってるんだ?」
こずえ「えにっきー」
梨沙「あたしも絵日記残ってるわ。アイドルのことも書けないし、パパだって毎日一緒いるわけじゃないし…。何か良い思いでつくらせなさいよ!」
モバP「うーん。そうだなー。夏らしいことか…。そうだいい場所があるぞ!」
――野球場
梨沙「それがどうしてここなのよ!野球場なんてあんたの趣味じゃないの!」
モバP「まあ、そう言うな。今の時期は夏スタといってな。縁日のような催しもやってるんだぞ」
梨沙「だけど、何そのいーぐるす×ばふぁろーずの文字は?」
仁奈「ばふぁろーずはプロデューサーが好きな球団でやがります!」
晴「はあ、俺たちをダシにして野球観戦かよ…」
ありす「あなたも友紀さんの事言えませんね」
千枝「でも、縁日といったら金魚すくいとかもあるんですか?」
モバP「くじ引きとか、おいしい食べ物もいっぱいあるし…」
梨沙「ふーん。まあ、パパもいないし今日は大目に見てあげるわ」
モバP「そりゃどうも。ささ、みんなで楽しい思い出作りだ!」
千佳「すごーい!観覧車もメリーゴーランドもあるー!日菜子ちゃんに写真とろうっと」
舞「みんなで観覧車乗りましょう!」
晴「すげー!スタジアムが一望できるぜ!」
ありす「Koboすたじあむ宮城は今年から天然芝と土の球場になったんですね」
みりあ「グラウンドで選手たちが練習してる!かっこいいー!」
今日はこの辺で。オリ戦見に行くので。
お昼休みなので更新…。ラブホは別の人がやってくれますので…。
薫「縁日も見に行こうよー!」
モバP「そうだな。これも夏らしくていいだろう」
メアリー「日本の縁日って、本当に面白いわネ!射的にグッ釣りって何?」
モバP「それはグッズを釣るんだ。釣れたものはもらえるそうだ」
舞「屋台の食べ物っておいしそうですよね。かき氷買ってきます!」
千佳「千佳も買ってくる!」
こずえ「肉巻きおにぎりー。うまー」モグモグ
晴「このちょうちんタワーでけえな…」
ありす「5.4mだそうです」
雪美「これだったら…。ペロも連れてきたかった…」
モバP「さすがに野球場にペットは無理だからなあ…。梨沙はどうだ?楽しんでるか?」
梨沙「まあまあね。お祭りの雰囲気は嫌いじゃないわ」
モバP「そういや、お化け屋敷もあるんだが、誰か行ってみたか?」
全員「」フルフル
モバP「結構怖いらしいから、無理しなくても――」ガシッ
こずえ「つれてけー」
梨沙「あんたも思い出作りに付き合ってもらうわよ…」
ギャー
モバP「結構怖かったぞ…」
千枝「大丈夫ですか?これ飲んでください」
モバP「ああ、ありがとう…。助かるよ…」
晴「おーい。もうすぐ試合じゃないか?ここで楽しむのもいいけど、メインはいいのか?」
モバP「そうだな。チケットはあるからみんなはぐれないでついてくるように」
梨沙「…で、なんでライトスタンドの自由席なのよ!」
雪美「隣は紺色のユニホームを着た人…。いっぱい…」
ありす「彼らはバファローズを応援する人たちですね。ビジター応援エリアって書いてありました」
仁奈「プロデューサー。お金、ねーんですか?」
舞「後でお金払いますね?」
モバP「いやいや。今回は普通にここがいいんだ。ここは最高にいい席なんだよ」
梨沙「そんなわけないでしょ!バックネット裏か、フィールドシート取りなさいよ!パパだったら、取ってるわよ!」
モバP「そこらへんは結構穴場席だけど…。今回はここなんだよ」
晴「何かあるんだろうけど…。いったい何があるんだ?」
5回裏――
晴「もうすぐ5回の攻撃が終わるけど、まだ1時間ちょっとしか経ってねーな。野球ってこんなに早いっけ?」
モバP「いや、今日は格段に早い。普通1時間半くらいかかるんだ」
ありす「得点も1点。しかもばふぁろーずの、てぃーOKADA選手のホームランだけですね」
仁奈「仁奈は友紀おねーさんの部屋で見たことありますけど、ホームランはすげーですよ!かっこよかったですよ!」
千佳「千佳だって、魔法のステッキで敵をふとっばしたいな!」
モバP「それは…。魔法少女の出番じゃないから、却下したいぞ…」
雪美「5回裏…。終わった…」
梨沙「ちょっとあっさりしすぎでしょ!」
薫「みんな曲に合わせてタオル回してる!薫もやるー!」
こずえ「こずえもまわすー」
みりあ「みりあもやるー!」
『さあ、そして5回裏のお楽しみ、花火のお時間です!』
ありす「なるほど。プロデューサーさんの目的はこれですか」
千佳「花火はまだ今年は見てないです」
晴「カウントダウンだ!5!」
舞「4!」
薫「3!」
雪美「2…」
メアリー「1!」
全員「ゼロ!」
仁奈「おお!目の前で大きな花火が上がってるですよ!」
千佳「綺麗です…」
こずえ「おおーたまやー」
ありす「花火の掛け声は昔たまやとかぎやが――」
モバP「ありす、ここでしか見れないから目に焼き付けとけよ」
ありす「…はい」
ヒュードンドンドドン
舞「すごかったですね…」
モバP「Koboすたの花火って施設の関係で、ライトの外野スタンドの方がよく見えるんだ。バックネットだと背中をむいちまうんだ」
梨沙「まあまあ綺麗だったわ!というよりも先にそれ言いなさいよ!怒られ損じゃない」
モバP「そりゃ野球は春から秋まで見れるけど、花火は夏だけだろ?メインは思い出作りなんだから」
梨沙「…まあ、評価してやるわ」
晴「なんかずっと座ってて、そろそろ動きたいなあ」
モバP「じゃあ、ほら。ばふぁろーずの応援歌の歌詞だからこれで応援するか?声を出すのもいい練習になるぞ?」
ありす「やっぱり持ってきてたんですか…」
モバP「みんなで応援するのもいいもんだぞ?これも思い出作りだよ!」
梨沙「…仕方ないわね。応援してあげるわよ」
モバP「よーし!まずは讃丑歌だ!」
続き書いていきます。
――次の日の午後
モバP「ただ今戻りました」
全員「もどりましたー!」
ちひろ「あら、お帰りなさい。楽しんできましたか?」
薫「楽しかったー!花火がね、ドンドンって上がってて、すごくてね」
ちひろ「薫ちゃん。私は逃げませんからゆっくり話してくれていいですよ」
仁奈「すごかったですよー。びーももホームラン打ってかっこよかったです!」
ちひろ「びーも?そんな選手いましたっけ?」
モバP「ああ、もれるですね。彼のニックネームがびーもなんですよ」
ちひろ「なるほど…。そういうことですね」
友紀「プロデューサーも上手くやったね。こうしてファンを取り込んで。――よーし、今日私と野球見に行く人ー!」
晴「ええ?さすがに今日は疲れてるから…」
ありす「昨日は、試合終わった後もみんなで盛り上がってましたし、宿題終わらせるのも遅かったので…」
友紀「ちょっと!プロデューサー!昼夜逆転しそうじゃん!何やってるの!まさか、試合終わるまでずっといたんじゃ…」
モバP「いや、試合は8時半すぎに終わったぞ。2次会やっても9時前には終わったし。後は部屋で解散したしなあ…」
千枝「みんなで絵日記の見せ合いっこしたり、今までのも見せ合いっこしていたら遅い時間になってしまって…。ごめんなさい…」
全員「ごめんなさい!」
友紀「あ…。いや、反省しているなら、次はしないよう気を付けるよーに!な、なんてね。あはは…」
モバP「そうだな。今度から泊りがけのロケもあるし、遅くならないように早く寝るんだぞ」
全員「はーい」
梨沙「ま、今回のエスコートは中々良かったわね。また次も――」
千佳「梨沙ちゃん、絵日記にプロデューサーが――」
梨沙「ちょっと千佳!変なこと言うの止めなさい!行くわよ!」
千佳「もがーもがー」
モバP「何だったんだ?」
ちひろ「みんな楽しかったってことですよ。プロデューサーさんもお疲れ様でした」
モバP「こちらも、趣味と実益が叶っていたので良かったです。いい気分転換になりました」
ちひろ「子どもたちの宿泊代の領収書出してください。清算しますので」
モバP「ありがとうございます。――それで、向こうで雁首並べているのって」
ちひろ「宿題組です。かなりスパルタですよ」
モバP「マジっすか…」
八神マキノ(以下 マキノ)「つまり、この因数分解はこの式を移項してxを代入するのよ」
凛「」プスプス
本田未央(以下 未央)「」プスプス
前川みく(以下 みく)「」プスプス
マキノ「では、紗枝さん。この式の解は?」
小早川紗枝(以下 紗枝)「3y-6です」
マキノ「正解よ。渋谷さん。分かった?」
凛「う、うん…。何とか付いていってるよ」
未央「マキノセンセー。どうしてこの解がそうなるんですか?」
マキノ「ここは――【以下略】となるわけよ」
未央「ほ、ほーほー…」
マキノ「分かったかしら?分からない時は徹底的にやるわよ」
ちひろ「――という感じで、かれこれ2時間やっております」
モバP「わぁーみんな努力家だなぁー」
鷺沢文香(以下 文香)「というわけです。では、李衣菜さん。この時の作者の気持ちは?」
多田李衣菜(以下 李衣菜)「え!?えーっと、病気と闘うことよりも、結婚式をメインに書きたかったからかな?」
文香「その通りです。ここで病気の描写が極端に少ないと思います。それは病気ではなく、結婚式を主眼に置きたかったからです」
神谷奈緒(以下 奈緒)「なるほどな…。文香さんのおかげでこっちは何とかなりそうだな。ありがとうございました」
文香「いえ…。私で良ければいつでも声をかけてください」
愛野渚(以下 渚)「文香さん!読書感想文にお勧めの本を教えてほしいんだけど…」
文香「愛野さんでしたら、スポーツ系のお話の方が良いかもしれませんね。バッテリーなんていかがでしょう?うちの古書店にあったはずです」
渚「ホント!?じゃあ、レッスン終わったら一緒に帰ろう!」
文香「はい。それまではここにいますので。終わったら声をかけてください…」
渚「オッケー!じゃあ、レッスン行ってくるよ!」
モバP「さすが文香…。現代文はお手の物だし、読書感想文でそれとなく古書店を勧めてくるな…」
ちひろ「良い子ですから、多分自然にやっていると思いますよ」
ケイト「ペラペーラ!」
ヘレン「さて、今の文章を加奈!和訳してごらんなさい」
今井加奈(以下 加奈)「え、えーっと。『喜んで。今日は素晴らしい日になるでしょう』です」
ヘレン「グーッド。素晴らしいわ。でもそれでは固いわね。日常会話の文章だから、『喜んで。最高の日ね』と訳す方が自然よね。――では次の文章よ」
ケイト「ペラペラペーラ!」
ヘレン「さあ、ゆかり言ってみなさい」
ゆかり「『飛べない豚はただの豚だ』ですね」
ヘレン「エーックセレントゥ!素晴らしいわ。意訳も満点素晴らしいわ。言うことなしだわ」
ゆかり「ありがとうございます」
ヘレン「…以上でスペシャルイングリッシュレッスンは終了よ。ケイトお疲れ様。さすが英語の本場ね。素晴らしいイントネーションだったわ」
ケイト「役立ててもらえてうれしいです。それでは私もレッスンなので…」
ヘレン「ケイト先生に拍手!」
全員「ありがとうございました!」
ヘレン「さあ、次はロシア語よ!トリリンガルを超える世界レベルを超えるわよ!」
全員「オー!」
モバP「そろそろ止めた方が良くないか?ツッコミ不足過ぎるぞこのレッスン場…」
並木芽衣子「さあ、ここで問題です!鹿児島に広く分布する火山灰が堆積した地形をなんていうでしょうか?」
矢口美羽(以下 美羽)「えっと…。分かりません!」
芽衣子「正解はシラス台地でした!これはね――」
モバP「これはもう完全に学習塾だな。写真を見せてしっかり解説している…。地理って課題あるのか?」
美羽「無いんですけど、芽衣子さんもやると燃えていたので」
氏家むつみ(以下 むつみ)「芽衣子さんのお話すごく面白いです!好奇心が湧いてきます!」
芽衣子「あ、プロデューサーさんも入りますか?私の旅行話と地理のお話です」
モバP「なるほどなあ…。色々言ってるから、身近な話題のことで色々憶えそうだな」
芽衣子「ベルギーではこのマジパンというものがありまして、これは砂糖とアーモンドを入れて練ってお菓子です。すごく甘いんですよ」
モバP「うーん。凄そうだな。カロリー的な意味で。かな子はこれも美味しい美味しいと言って食うのかしら?」
芽衣子「人によりけりですが、甘いの好きな人は好きですよ」
モバP「…俺は多分駄目かも」
――
モバP「まあ、これならみんな夏休みの宿題は泣きを見ることはなさそうだな…」
ちひろ「プロデューサーさんはこの後の仕事の企画書、報告書、営業回りが待っていますよ」
モバP「ふえええ~。俺も夏休みが欲しいよ~」
ちひろ「昨日がその夏休みでしたから、これから馬車馬のように頑張ってくださいね」
モバP「おほー!!」
劇終!
以上です。
オリックスよ勝ってくれ!
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