【モバマスSS】です
【ゲッターロボ】クロスです
ゲッターロボとゲッターロボGの設定は、「アニメ」「コミック」から適当にチョイスしています。
なお、ゲッターロボとゲッターチームは出てきません。
ウサちゃんロボとは、天才アイドル池袋晶葉によって製造された、ダンゴを配ってバックダンサーもこなす優れロボである。
ウサミン星人安部菜々によってもたらされた超未来科学ウサミン科学によってウサちゃんロボはパワーアップ!
人々はそれを、ウサミンロボと呼んだっ!!
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ある日のことでした。
その日は良いお天気で、仕事のあるアイドルたちはそれぞれ出発して、ウサミンロボは事務所のお留守番をしていました。
ロボはオフのアイドルたちと遊んだり、事務所周りのお掃除をしたりしています。
そんな時でした。
地響きが轟きました。大地が震え、雷鳴が響きます。
事務所のビルが激しく揺れ始めました。
パキパキパキーン。それは地面が割れた音です。だれかの理性が割れた音ではありません。
割れた地面の中、地下深くから怪しい姿の侵略者軍団が現れました。
帝王ゴール率いる恐竜帝国による、地上侵略がついに始まったのです。
遠い昔、まだ人類がお猿さんの仲間だった頃、地上では爬虫人類が栄えていました。
しかし、ある日突然眠りを覚まし地球を襲う神秘の影が現れました。
誰かが向かっていき、不思議の謎を解かねばならなかったのですが、神秘の正体は宇宙から地球上に降り注いだゲッター線だったのです。
そしてゲッター線は、爬虫人類の弱点だったのです。
因みに現在の地上の覇者である地球人はゲッター線を浴びることによって進化した哺乳類なので、ゲッター線を少しぐらい浴び過ぎても平気です。
ウサミン星人も平気です。少しくらいなら直ちに影響はありません。
あまりたくさん浴びると危険ですが、ゲッター炉の暴走でも起こらない限り、自然界にそこまでのゲッター線は存在しませんから安心です。
ゲッター線で大ピンチになった爬虫人類の皆さんは、仕方ないので地下のマグマ層へと逃げ込みました。
そして、いずれ地上に再登場する日を夢みていたのです。
地下で。
地下は暗くてじめじめしています。ご飯も美味しくありません。基本モヤシです。朝昼晩とモヤシです。おやつもモヤシです。
それも、高槻やよい特製ソースによって調理されたモヤシではありません。
単なるモヤシです。
しかも爬虫人類は基本肉食です。でも我慢してモヤシを食べます。他にないからです。No meat,only MOYASI.です。
肉はミミズとモグラくらいしかありません。
実はキノコもあります。星輝子なら大喜びですが、爬虫人類に星輝子はいません。
幸子と小梅と乃々と美玲もがっかりですが、幸子も小梅も乃々も美鈴も爬虫人類ではないので大丈夫です。
さらには、ドーナツとパンもありません。
それを知った椎名法子と大原みちるが恐怖に震えていると、恐竜帝国侵略先遣隊の兵士が二人に近寄りました。
「貴様たち猿どもの世界もここまでだ!」
うさ!
「む、何者だ!」
アイドルの危機を察知したウサミンロボがウサミン竹槍を構え、兵士の前に立ちはだかります。
竹槍先端に取り付けられた安全装置(ソフトボール)は解除されていません。
「何故でありますか、ロボ殿!」
大和亜季が尋ねます。
異形の侵略者を前にして何故、安全装置を?
彼女の疑問ももっともです。
う~さ
答えは簡単でした。
ウサミンロボは元々、池袋晶葉が地球科学の粋を尽くして作ったウサちゃんロボでした。
そのウサちゃんロボを異星の超技術ウサミン科学によって改装したのがウサミンロボです。純粋な地球産ではないのです。
純粋な地球産がウサちゃんロボ。ウサミン科学による強化版がウサミンロボなのです。
ですから、ウサミンロボにはウサミン星から命じられたタブーがあります。
一つ、地球科学の正常な発展を妨害しないこと。……「ハッテンの妨害は無粋だじぇ」と大西由里子が言っていましたが、ウサミンロボにはよくわかりませんでした。
一つ、腹ペコのまま学校へ行かぬこと。……これはあとから南条光が無理やり入れました。
一つ、人には禿がある。……これはフレデリカの仕業です。
一つ、地球人類同士の生存権争いには干渉しないこと。ただし、アイドルが巻き込まれた場合はこれを守るために最低限の干渉を許可する。
そうです。ウサミン星人視点では、爬虫人類も哺乳人類も、生まれた順番が違うだけで地球人には違いないのです。
ですから、ノンマルトと人類の戦いにも干渉しませんし、深海棲艦と艦娘の戦争にも干渉できません。
仮に「World War Z」の世界になったとしても、ゾンビが地球発祥である限り、ウサミン科学による干渉は許されないのです。
せいぜい、アイドルたちを守るための中立自衛自治区の設立しか認められないでしょう。
つまり、ウサミンロボは恐竜帝国相手には本気が出せないのです。
しかし、この状況はある意味幸運でした。恐竜帝国は事務所地下から侵攻しています。
つまり、アイドルたちは巻き込まれているのです。
これならウサミンロボは、アイドルを守るという名目で恐竜帝国兵士に立ち向かうことができます。
もし、恐竜帝国の侵攻場所が少し違っていれば、今頃宇宙開発用に作られた三体合体三変化ロボットが恐竜帝国に破壊されていたかもしれません。
うさっうさっ!!
ウサミンロボはウサミン竹槍で瞬く間に兵士を倒してしまいました。
「な、なんだこいつ、地上のロボットか!?」
「えーい、怯むな! どうやらこいつ一台だけらしいぞ」
たくさんの兵士がウサミンロボの前に現れました。
うさうさうさ!!
ウサウサウサのコールサインです。またの名を緊急連絡10-34。ピンチにあったら発信する緊急連絡です。
待機していたウサミンロボたちが次々と出撃します、その背後には後詰めとしてウサちゃんロボたちも。
ウサミンジェットスクランダー、ウサミンマリンスペイザー、ウサミンデンドロビウム、ウサミンバイカンフー、ウサミンハーケンセイバーなどなど、数々の装備を調えたウサミンロボが、ウサミンロボ秘密基地から現れます。
まさに一触即発の瞬間でした。
「ふははははは。貴様か、我が野望を邪魔する者は!」
兵士たちの背後、凄まじい威圧感を持つ影が。
うさ?
流石のウサミンロボが一歩退きました。
「な、なんですか、あれは」
「ふひっ……なんか……凄いオーラ……」
「こずえ、びっくりなの……」
「禍々しき鱗の王たる邪気の根源よ」
影がはっきりと姿を見せます。
「我が名はゴール。恐竜帝国帝王ゴールよ」
「そこの機械は見たところ地上の猿どものものではないな」
うさ……
「ウサミン科学か……ウサミン星人。聞いたことはある。会うのは初めてであるがな」
ウサミンロボの言葉はアイドルたちにはわかりません。
わかるのは晶葉や菜々を初めとした一部のアイドルだけです。
その言葉がわかる帝王ゴールは流石でした。
「ロボよ。貴様と戦うつもりはない。我々は地上を欲するだけだ」
「無闇に星々の彼方へと争いを広げるつもりはない」
「ここは退け」
うさ
「……アイドルを守る、か。その意気や良し。だが、我々と矛を交えるか?」
うさ
「それは出来ぬな。アイドルとは言え、人類には違いあるまい。見逃すことは出来ん」
「だが……」
「貴様がアイドルとやらを連れて地球を捨て、ウサミン星へ退くというのなら」
「アイドルたちが地球を明け渡すというのなら、その猶予はくれてやる」
うさ
「戦うか? 掟を破り、地球の覇権争いに首を突っ込むというのか?」
「仮に我らに勝利したとしても、掟を破った罪でウサミン星から未来永劫放逐されることになってもか?」
う……さ……
ウサミンロボは少しだけ、悩みました。
もしかしたら菜々ママとお別れになるかも知れません。
それどころか、戦いに負けるかも知れません。
だけど、ウサミンロボはアイドルが大好きです。
地球を見捨てればアイドルたちはきっと泣きます。
アイドルたちの涙なんて、ウサミンロボは見たくありません。
ウサミンロボはそのために戦います。
アイドルたちは戦わなくて良いのです。
ウサミンロボは心から思います。
戦いの痛み苦しみは、自分たちだけが知れば良い、と。
ロボは命がけで戦います。
そうです、ウサミンロボの命は、運命(さだめ)という神の手に預けたのです。
それは決めたことです。心が自分に交わした約束なのです。
うさっ!!
「ならば、是非もない」
「その身体と精神、鋼塊と無に還してくれよう」
「総員攻撃準備っ!」
その時でした。
(待てぃ!)
ウサミンロボの背後から、低いけどよく通る声が辺りに響きます。
ちなみに、人間には聞こえていません。
ウサミンロボと爬虫人類にしか聞こえていないのです。
(ここはロボ君に任せておけばと思ったが、そうも言ってられンようだな)
(ゴール、お主がこれほどの堅物に堕していたとは)
「……な、なに、この声は……」
(ゴール、余の姿、見忘れてかッ!)
ウサミンロボは振り向きました。
そこに立っているのは、古賀小春。そして、その腕の中にはヒョウ君が!
ゴールは震えています。
「……おおおお、貴方は……いや、貴方様は、先帝ヒョウ……」
うさ……?
(ロボ君、出来の悪い後輩が失礼した)
「し、しかし、ヒョウ様」
(痴れ者ッ! 人間を無礼(なめ)るでないわッ!)
(仮に我ら爬虫人類がこの場で勝利を収めたとしても、哺乳人類絶滅など不可能)
(泥沼の戦いが始まるだけ)
(何故共存の道を考えぬか!)
「しかし、憎きゲッター線によって進化した猿どもなど……」
(それが愚かだというのだッ! ゲッター線を振りまいたのはこやつらか? 違うであろう!)
(我らは共存できる。余と、この娘の姿を見てわからンかッ!)
「ヒョウくん凄いです~。後でご褒美のペロペロです~」
「……あの、先帝、ペロペロとは……」
(黙れ)
「いや、あの、しかし」
(黙れ。返り咲いて処断するぞ)
「私は何も聞いてませんし、見てません」
(うむ)
こうして、恐竜帝国の地上侵略は中止されることとなりました。
そして、一年後……
「ふははははは、我ら百鬼帝国がこの世界を支配してくれるわっ」
新たなる侵略者百鬼帝国がウサミンロボと帝王ゴールの前に現れたのです。
うさっうさっ!!
「くっ……今日は我ら爬虫人類と哺乳人類の停戦記念日ではないかっ!」
うさっうさっ!!
「さらには、この帝王ゴールの娘ゴーラのアイドルデビューの日! それを邪魔するとは許せぬっ!! 行くぞ、ロボ君」
うさっ!!!
わんわんっ!
「この百鬼帝国ブライ大帝が……なにぃ!? 悪鬼様……!?」
わんわんっ!
太田優の飼い犬アッキーは、漢字で書くと悪鬼でした。
なんか関係者だったらしく、百鬼帝国もあっさり侵略を中止しました。
終われ
以上お粗末様でした
恐竜帝国先帝ヒョウくん
何故か脳裏に浮かんだこのフレーズだけのために書いた
後悔はしていない
あと、ウサちゃんロボのプラキットは三つ予約した
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