心理定規「彼の性癖が理解できない」 (291)
未元定規
垣根と心理定規さんとゴーグル君中心のアホな話
超電磁砲コミックス未収録ネタ出ます
心理定規「彼の性癖が理解できないの」
誉望「なんで俺にそんなプライベートな事を相談するんスか」
心理定規「猟虎ちゃんに相談しろっていうの?」
誉望「別にそんなことは言ってないっスけど……彼って垣根さんっスよね?」
心理定規「そうよ、もう付き合って3ヶ月目くらいなんだけどね」
誉望「何が何でも俺に話を聞かせようとしてますね?」
心理定規「あの……アレをしようとすると彼のアレがアレなの」
誉望「そんなにアレばっかだとちょっと解らないっス」
心理定規「だからベッドで戦をしようとすると彼の槍が攻撃前ギリギリで戦意喪失するの」
誉望「…………何スかねぇ、このビミョーな気持ち」
心理定規「私だって恥を忍んで相談してるんだから、真面目に聞いてくれるかしら?」
誉望「とてもそんな態度じゃないっスよね」
誉望「垣根さんが挿入ギリで萎えると」
心理定規「そうなの。毎回」
誉望「童貞だったんスね垣根さん……あんなナリなのに」
心理定規「童貞だろうなぁとは思ってたけどね、私の持論なんだけど素人童貞は身体をジロジロ見てきて
真の童貞はチラ見した後にずっと視線をズラして見ないようにすると思うの」
誉望「垣根さんは後者だと」
心理定規「えぇ、女の子の身体を意識しすぎるタイプのね」
誉望「……でも付き合ってるんですし、今は普通に見てますよね?」
心理定規「ううん、私がちょっと足組み替えたり屈んだりするとキョドってる」
誉望「三ヶ月目でそんなっスか!?」
心理定規「初めて挑戦したときなんだけど、普通にやってて、いざってなったときにリーダーが萎えて」
誉望「はぁ」
心理定規「まぁ、こっちとしては焦るじゃない? ほら、彼ってプライド高いし理不尽にキレられるかもと思って」
誉望「あー」
心理定規「それで、不本意だったけど、おっぱい無くてごめんね?って謝ったの……そしたら」
誉望「そしたら?」
心理定規「彼、泣き出したの」
誉望「ブハッ」
心理定規「あ、今笑ったわね。殺されるわよ」
誉望「俺笑いの沸点低いんス……勘弁してください……」
心理定規「なんか私が謝ったことで情けなさに拍車をかけたみたいで、結局ちょっとお酒飲んで一緒に寝たわ」
誉望「気まずくないんスかそれ?」
心理定規「気まずかったわ。ちょっとしたジョークで大丈夫?おっぱい触る?って言ったんだけどそれで更に泣かれたし」
誉望「何故その状況でそのフレーズ」
心理定規「インターネットで流行ってるみたいだったから……でも騙されたわ。使えないフレーズね」
誉望「なんて横暴なんだ」
心理定規「それだけならまだいいんだけど、次に挑戦したときも萎えたの」
誉望「垣根さん…………」
心理定規「そして彼は号泣」
誉望「フフッ……」
心理定規「笑ったわね。はい処刑」
誉望「予想出来てたのに耐えられなかったっス……」
心理定規「そこで、出来ないなら無理にしなくてもとか言えば良かったんだけど
私も焦っちゃって、リーダーの性癖に合わせればいいんじゃないって話をしたの」
誉望「拘束好きなら拘束プレイみたいな?」
心理定規「うん。それで彼はちょっと考えてから」
誉望「号泣しつつ?」
心理定規「そう、号泣しつつ。部屋から出て行ってスプーンとピンポン玉とマジックペンを持ってきたの」
誉望「え?」
心理定規「なんかね、私の口にスプーンを咥えさせて、そこにピンポン玉を乗せて
ピンポン玉を落としたら罰ゲームで身体に落書きされるっていうシチュエーションでやりたいんだって」
誉望「それはまたずいぶんコアな……」
心理定規「でも、こっちも初めてな訳だし、それはちょっとと思って断ったの」
誉望「まぁそうっスよね」
心理定規「それについては、彼も納得してくれたみたいで、こう言ってきたわ。『じゃあ、俺の性癖で心理定規が妥協できるところを探そうって』」
誉望「んー、まー、妥当じゃないっスか?」
心理定規「別に私もそれはいいんだけど、まったく理解できなくて妥協点がないのよね」
誉望「あー……」
―――
――
―
心理定規「それで、今日はどういう恰好がいいの?
前みたいに下着でネックレスは外さないで髪も結ってるこの格好でいいの?」
垣根「あぁ。あと、これ履いて欲しい」
心理定規(黒ニーソ……まぁ許容範囲かな)
垣根「あと、このテディベア足に挟んで抱いてくれるか?」
心理定規「これはまた、ずいぶん大きい人形ね……」
垣根「……うん、いいぞ。今日こそイけそうな気がする!」
心理定規「前も言ってなかったそれ?」
垣根「…………悪い」
心理定規「あ、ごめんなさい。別にいいんだけれど、この紫とピンクの天蓋付きベッドのセンスはどうにかならないかしら?」
垣根「ダメかこれ?」
心理定規「普通のベッドがいいかなって思うけど……まぁそこは我慢できるレベルかな
でもこの周りの溢れんばかりのぬいぐるみは何?」
垣根「心理定規が大切にしてるぬいぐるみって設定で『ダメっ、あの子たちが見てる!』って感じでヤりたい」
心理定規「…………そう」
垣根「あと俺は吸血鬼で」
心理定規「なんて?」
垣根「俺は吸血鬼であの窓から入ってくるから」
心理定規「どういうこと?ねぇ?」
垣根「設定としては心理定規は厳しい家のお嬢様で許嫁との結婚が決まり
明日結婚式というところなんだが実は心理定規がお忍びで街へ行った際俺と恋仲になっていて、そのテディベアに悩んでいることを打ち明ける」
心理定規「…………」
垣根「そうすると俺はなんと吸血鬼で窓から入って来て『今宵、君を攫いに来た』って言うから……アレ、鳥肌すげぇけど寒いのか?」
心理定規「…………せめて吸血鬼の設定は無くして欲しいんだけど?」
垣根「そこがメインなんだがな……じゃあ隣国の王子って設定で窓から……」
心理定規「違うわ。そういうことじゃない、そういうことじゃないの」
心理定規「窓から入ってきてほしくないのよ」
垣根「……仕方ねぇ。じゃあ俺は執事で」
心理定規「…………ごめんなさい、そういう凝ったイメージプレイはちょっと無しにしてほしいの」
垣根「…………そうか」
心理定規「…………えぇ」
垣根「…………じゃあ、今日は無理だ」
心理定規「え?」
垣根「さっきまでずっとそういう流れで考えてたし……。そうなったら、もう……無理だ」
心理定規「…………」
―――
――
―
心理定規「何でよ! なんでその設定が無いと出来なくなるのよ!」
誉望「…………」
心理定規「男の人ってみんなそうなの?」
誉望「まぁ水差されるとちょっとなって気持ちは解りますけど、そんな極端じゃないと思うんスよ」
心理定規「そうよね、彼がおかしいのよね?」
誉望「てか設定凝りすぎっスよね」
心理定規「でも、あんまり彼のアイディアを否定ばっかりするのも何だし、自分で考えてみようと思って」
誉望「いいんじゃないっスか?」
心理定規「でも、ホラやっぱりこういうのは同じ男の子の意見を取り入れたいじゃない?」
誉望「…………」
心理定規「考えてくれない? 彼が萎えないプレイ」
誉望「いや……いやいや」
心理定規「ほら、君はちょっと彼と思考が似てるところがあるし?」
誉望「でも俺吸血鬼になってプレイとか考えたことないっスからね?」
心理定規「あんまり変なプレイじゃないとイけなくなったとか言われても困るし
できるだけノーマルな感じで考えていきましょう」
誉望「ここに俺の意思は無いんスかね……。つーか、垣根さんってそこまで変なプレイじゃないとイけないんスか?」
心理定規「イけないっていうか、そこまで至らないっていうか
彼はちょっと感性がズレてるから……着衣プレイとかならどう?って聞いてみたけど……」
誉望「あー、セーラー服とかいいっスよね」
心理定規「ふぅん。君はそういうイメプレがいいんだ?」
誉望「いやいや俺学生ですから。イメージじゃないでしょ、リアルっスよ」
心理定規「まぁでも彼はセーラー服は微妙らしくて」
誉望「確かに心理定規さんはセーラー服ってキャラじゃないっスよね」
心理定規「ブレザーの方が似合う?」
誉望「イヤ、なんかこう受付嬢みたいなカッチリした制服の方が似合うと思うんスよ」
心理定規「そう? 大人びてるからかしら」
誉望「自分で言います?」
心理定規「でも彼は着衣プレイだったら全裸にポンチョとブーツがいいんだって」
誉望「う、うぅん……」
心理定規「でも私はそんなアホみたいなのは絶対嫌なの」
心理定規「あと催眠と時止め系のが好きらしいわ」
誉望「あー……それはちょっと難しいっスね」
心理定規「あと触手モノの漫画とかも持ってた」
誉望「ゲェ。俺はちょっと地雷っス……」
心理定規「やけに薄い本だとは思ったんだけどね……う、気持ち悪くなってきた」
誉望「触手とか虫系は人を選ぶっスからね……」
心理定規「虫も絶対イヤ……とにかく彼が萎えないプレイを考えてよ」
誉望「エェ……吸血鬼で時止め、催眠、触手……」
心理定規「あ、あと私が相談してること彼に言わないでね?
多分怒られるし、君に至ってはボコられるかもよ」
誉望「なんて俺にメリットが無さすぎる相談なんだ」
心理定規「じゃあ、成功した暁には何かご褒美あげるわ」
誉望「どんなっスか?」
心理定規「貴方の好みの女の子との心の距離を近づけてあげるとか」
誉望「あー……いや、でも俺そういうのだと罪悪感が勝ってあんま楽しめなそうな」
心理定規「そう、じゃあ好みの男の子との距離を近づけてあげるわ」
誉望「罪悪感とかじゃなく普通に楽しくないのでやめてください」
今回はここで終わり
書き溜めは無い
未元定規のSSが少ないのでむしゃくしゃしてやりました
紳士の皆、乙ありがとう
投下するよ
――垣根宅
垣根「あー、やっぱあのエロ本心理定規に見られてたんじゃねーかな」
垣根「アイツ何も言ってこねぇけど……一応隠し場所変えておいたが……」
垣根「さすがに俺の創作小説は見られてねぇと思いたい」
垣根(……まぁ、この天井裏の日記だけは死守しねーとな)
―――――
○月△日
心理定規に下着どんなの着けてんのか聞いたら「どんなのがいい?」
って聞かれたんで白とピンクって言ったら「じゃあその色の買って」ってランジェリーショップに連れてかれた
正直居心地は悪かったが心理定規がかわいいので許す
○月□日
納豆ご飯食ってたら心理定規から電話が来て慌てて全部こぼした
明日家に来たいって言われたんだが期待していいんだよなこれ?
○月◇日
ギリで萎えた……
絶対格好悪い男だと思われた……振られたらどうしよう……
○月▽日
また萎えた
死にたい
○月Ψ日
今日はちょっと凹んでてあんま喋れなかったんだが
心理定規が沢山キスしてきて「元気になった?」って聞かれた
なった
――――
垣根「さて、今日も心理定規のこと書くか……えーと、◇月×日……」
垣根(電話で心理定規をデートに誘った
この前のイメージを払拭する為にも完璧でイケてるエスコートをしたいと思う、と……)
垣根(……この日記が見られたらいちばん恥ずかしいから絶対隠しとかねーと……)
垣根「……ふふ……デート……へへ……」
――スクール
心理定規「なんか私が彼の触手とかの本見たのばれちゃったみたいなのよ」
誉望「ありゃ、大丈夫なんスか?」
心理定規「うーん、バレたって確証がある訳じゃなくて
本棚の奥から無くなってたからそうなのかなーって」
誉望「男子の本棚とかベッドとか押し入れを覗くのは重罪っスよ」
心理定規「でも彼が好きな本読んでもいいって言ったのよ?
手前にあんまり面白そうなのが無かったから奥探しただけなのに……アレは事故よ事故」
誉望「中身見た上に他人に内容を話しておいてそんな……」
心理定規「あら、内緒にしてくれるんでしょう?」
誉望「まーそうっスけど……」
心理定規「ところで、何か昨日より背高くなった?」
誉望「え? いや、昨日今日でそんな変わらないと思うんスけど……」
心理定規「ん~、でも……あ。もしかしてそのソファのクッションの下なんか入ってる?」
誉望「そう言われるとちょっと座り心地違うような……ちょっとクッション避けて確認してみますか」ヒョイ
心理定規「あ……」
誉望「あー…………」
心理定規「……………えっちな本ね」
心理定規「一応確認するけど君の?」
誉望「もしも俺のなら俺は絶対このクッションを避けません」
心理定規「そうよね。しかもこの本、彼の本棚にあったのと同じだし……ほら」ペラッ
誉望「うえぇ!触手はマジで地雷なんで見せないで下さいって!」
心理定規「……探したら他にもありそうね。もっと探して彼とのプレイの参考にしましょう」
誉望(かわいそうに垣根さん……ん?一冊だけ大学ノートが……)
心理定規「じゃあ私隣の部屋探してくるわね」
誉望「あ。はい、じゃあ俺はこの部屋にもっとないか探しときますね」
誉望(……シャーペンで書いてる……垣根さんの筆跡だよな、これ)ペラッ
・
・
・
……ここはとある王国。
王国のプリンセス メジャハ・アートを訪ねたのは1人の旅人であった
『えぇと、旅人のテートクだっけ?
この国を通過したければ、この私に貢物をしなければならないルールなのよ』
『あー……今の持ち合わせはこれしか』
『なぁにこれ?ドレス? アナタ男なのに何でこんな物持ってるの?』
『運命の人には見えない服なんだよ
その服を着れば姫さんと結ばれる運命の人には服が見えなくなるという……』
『ぷっ。アナタもそんなアホみたいな話信じて大事に持ってたの?
ずいぶん前もそんな話をして服を持ってきた人がいたけど、みんな見えてるしデマよデマ』
『いやいや。でも、確か世界に2、3着しか無いという話で……有名な魔法使いが手掛けた……』
『そんなの1着も無いってば
ほら、それが今着てる服なんだけど普通に可愛いでしょ?』
『……その、可愛いっていうかずいぶん大胆な服だな……確かにその白とピンクの色使いは可愛い系だとは思うが』
『え? このドレスはどう見ても赤だと思うけど、白とピンクの? ……あ』
『あー……この国ではそういう服もドレスって呼ぶのか?』
『や、やだっ、見ちゃだめ!あっち向いてなさい!』
『お姫様の自慢のドレスをもっとよく見せてくれてもいいんだがなぁ
お、そんな丸まっちゃって腹でも痛ぇのか?』
『早くあっち向いてってば!バカッ!』
『やれやれ、随分気の強い花嫁を迎えることになりそうだぜ』
・
・
・
誉望「…………」ゾワッ
誉望(全身がかゆい……しかも上手いとも下手とも言えないビミョーな挿絵ついてるし)
誉望(このノートは流石に心理定規さんに差し出すのははばかられるな……)
誉望(つーか、随分いろいろ書いてんなぁ……)
誉望(これ以上見てはいけないような気もするが……)
誉望(人間、好奇心には勝てないというか……)ペラッ
誉望(何々……ここはとある秘密結社Schoolの地下室、そこへ敵対組織judgmentの一員心理定規が潜入)
誉望(しかしschoolリーダーである垣根に見つかり、垣根の部屋へ連れていかれ、縛られて床へ転がされてしまう……)
誉望(まぁ設定としてはよくある感じか?……拷問っぽい雰囲気だけど俺リョナはあんまり好きじゃないんだよな)
・
・
・
『……わざわざ下着にしてから縛るなんて、普段、相手にしてくれる彼女がいないわけ?』
『俺がいくらイケメンで気になるからってそんなプライベートな情報は教えられねぇな
それよりも昼飯が途中なんでな。ちょっと食わせて貰うぜ』
『……よくこの状況でご飯食べようと思うわね』
『納豆ご飯はどんな状況でも美味いだろ……そういやこの前気に入ってた茶碗が割れちまって
これは代わりに使ってる茶碗なんだけどよ。テメェ良いタイミングで来てくれたなぁ』
『良いタイミング?』
『おう。テメェに時間割いたせいで冷めちまってるし、生卵もかけてるし火傷はしないだろ。ほら』
『キャッ! ちょっと!何でお腹に食べかけのご飯なんか乗せるのよ!』
『この俺を働かせたんだ。テメェもせめて茶碗になるくらいの働きしてくれてもいいだろ?
んじゃ、いただきます』
『ひゃあっ!……ちょ、ちょっと……箸使わないわけ? べちゃべちゃでねばねばのとこ舐められるの気持ち悪いんだけど』
『あぁ? 食事中に仕事が舞い込んだんでな。急いで出てったら床に落としちまったみたいでよ
そんなの使いたくねーじゃん?』
『だ、だからって直なんて……ん、ぅうっ……!』
『食器にしては騒がしいな。その口も有効利用できないもんかね……ん、そういや薬味が欲しいと思ってたんだ
長ネギ刻むのが面倒でやめたんだが、噛み切っていい感じの大きさにしてくれ。手が使えねぇテメェの代わりに俺が口に入れてやる』
『んっ!ごほっ、げほっ!』
『ほら、早く噛み切れよ。それともしゃぶるのが好きかぁ?』
・
・
・
誉望「…………」
誉望(りょ、凌辱なのかこれ……? なんだこれ……)
誉望(いや、女体盛りというのは理解できるが、なぜ納豆ご飯……普通刺身とか生クリームじゃないのか?)
誉望(つーか、それより長ネギってなんだよ! 長ネギしゃぶらせるとか初めて見たわ!)
誉望「訳解らなくてイライラするなこれ……」
心理定規「ん? なにそのノート」
誉望「うわっ、いつの間に! あー、いやこれは俺の私物っス!ゲームの攻略とかメモしてるんスよ!」
誉望(自分の彼女にこんなの見られるなんてさすがに垣根さんが可哀想すぎるよな……)
心理定規「ふぅん、ならいいんだけど……あ、やっぱりむこうの部屋にもいろいろあったわ」
誉望「……垣根さんももっと見つけづらいとこに置いておいて欲しいっスよねぇ」ハァ
心理定規「何をたそがれてるのよ」
誉望「イエ……ただ滅茶苦茶疲れて……」
心理定規「んー……表紙的には一応ノーマルっぽく見えるのもあるわね」
誉望「……9割はイロモノっぽい感じがしますけど」
心理定規「現代よりファンタジーな世界観が好きな傾向はあるわよね」
誉望「あー……心理定規さん」
心理定規「ん、なに?」
誉望「垣根さんとのプレイってどの辺までなら変なのでもいいんスか?」
心理定規「どの辺って言っても……」
誉望「例えば、身体に納豆ご飯盛られるプレイとか」
心理定規「へ?納豆ご飯? ……そんなの嫌に決まってるでしょ」
誉望「ですよねー……」
心理定規「なんでそんなの提案するのよ。そういうこと書いてる本あった?」
誉望「あ、い、いやちょっと俺的に垣根さんが好きそうなのを考えてみて……」
心理定規「考えたんだ……よくそんなの思いつくわね。普段何を考えて生きてるのよ」
誉望「……なに考えてんでしょうね」
今回はここで終わり
心理定規に乗せた納豆ご飯食べたくなった
乙
おつ
心理定規「さて、で、どうすればいいと思う?」
誉望「あー、イメプレ却下されて出来なくなるっつても
前は挿入ギリまでは勃ってんなら不能ではないっスよね」
心理定規「うん、性欲はフツーの男子高校生並みだと思う」
誉望「それで萎えるっつーのよく解らんねぇっスね。緊張とか? 挿入前に何かしました?」
心理定規「別に何もしてないわよ?」
誉望「ホントに?」
心理定規「確か彼が『痛くしねぇように優しくするから』って言ってきて『思ったより大きくないから大丈夫』って言ったくらい」
誉望「鬼じゃねぇか」
誉望「なんでそんな事言ったんスか!?」
心理定規「ダメなの? 初めてだから勉強した方がいいかなと思って、えっちな本とか見たんだけど
あり得ないくらい大きかったからそういう物なのかなーって思ってて……」
誉望「あぁ、フィクションのアレはデカ過ぎだろみたいなのありますよね……」
心理定規「あと思ったより黒くないんだなって思った」
誉望「……それ言いました?」
心理定規「うん、思ったよりきれいな色なのねって」
誉望「まぁ漫画だと全部黒塗りとかありますしね……」
心理定規「あと、童貞だとそういう風になるの? って聞いたくらいかな」
誉望「もう吸血鬼プレイしてやれよ」
心理定規「そんなにダメなことだったかしら? 別に彼のアレがめちゃくちゃ小さいとかじゃなくて
もっとこれくらいのを想像してたから言っちゃっただけなんだけど」
誉望「今のジェスチャーだと2Lペットボトルくらいありそうっスけど、よくそんなのと合体しようと思いましたね?」
心理定規「普通に考えて無理と思ってたけど……まぁ、好きな人とだから……痛くても、したいかなって……」
誉望「……」
心理定規「なにその真顔」
誉望「……垣根さん爆発しねぇかなぁ!」
心理定規「急に荒まないで」
心理定規「話戻すけど、明日彼とデートなのよ。どうすればいいかな?」
誉望「いやー、俺的にはもう垣根さんの好きなプレイしてあげろよって感じっスよ
全裸にポンチョとブーツで営めばいいじゃないっスか」
心理定規「絶対イヤよ、君に相談した意味が無いじゃない」
誉望「はぁー、もう納豆ご飯で女体盛りしてあげればいいのに」
心理定規「何でそんなに納豆ご飯推しなのか解らないけど、私は真剣に悩んでるのよ?」
誉望「はあ……あれっスね毎回挿入ギリで萎えるのはもう思ったより大きくない発言のトラウマとしか思えないっス」
心理定規「そんなに失言だった?」
誉望「それはもう。もうちょっと心理定規さんの方がアブノーマルな趣味受け入れる方向でいった方がいいと思いますね」
心理定規「んー……そうねぇ、この本だとできそうなのは……」ペラッ
心理定規「睡姦……とか?」
誉望「それで心理定規さんはいいんスか?」
心理定規「良くないわね」
誉望「ですよね」
心理定規「ハードルは低いかなと思ったの」
誉望「寝てればOKですしね……うーん、この催眠をかけられ夜の公園で下着姿で遊ぶ女子中学生はどうっスか」ペラッ
心理定規「外はちょっと、しかも催眠って……他は?」
誉望「彼氏に裸エプロンをせがまれるも、実はエプロン型の宇宙人で彼氏の前でエプロンに凌辱される人妻」
心理定規「どういう話なのそれは、もっと現実で可能なやつを挙げて頂戴」
誉望「うーん、窓全開の部屋で下着姿で手首縛られるとか」
心理定規「んー、手首くらいなら縛ってもいいかなー……」
誉望(手首縛られる心理定規さんか……)
心理定規「想像してる? 想像料金5万ね」
誉望「流石に想像くらいタダでさせといてくれませんかね」
心理定規「はぁー。じゃあ今のところ手首縛るしか無いのかしら」
誉望「てかそもそも垣根さんの方は明日そういうコトする気あるんスかね?」
心理定規「……え、もしかしてそこに持ち込む方法まで考えないとダメかな」
誉望「まー、そこは普通に心理定規さんがしたいって言えば解決じゃねーっスか?」
心理定規「でもそんなこと彼に言うのはちょっと恥ずかしいしなぁ……」
誉望「え?」
心理定規「え?」
誉望「えっ?」
誉望(この相談は平気なのに……?)
誉望「てか、心理定規さんの失言で勃たねーんだったら、変態プレイしないでも
雰囲気盛り上げれば大丈夫な気もしますけど」
心理定規「前の発言を忘れさせるくらい夢中にさせればいいってこと?」
誉望「まぁそういうことっスね」
心理定規「でも彼の好みって変なのよねぇ……」
誉望「とりあえず垣根さんの好みに合わせられるだけ合わせたらいいじゃないっスか」
心理定規「んー、そうね。私いつもクールな方だし、デレデレすれば彼のアレも多分元気になるわよね、だって私可愛いし」
誉望「…………」
心理定規「なにその真顔?」
誉望「イエ……頑張ってください」
心理定規「えぇ。デート中ずっとデレて彼のアレをアレしてもらうわ」
―――
――
―
――とあるホテル
心理定規(ふぅ、デート中に彼が派手にすっ転んだ瞬間はもうダメかと思った)
心理定規(でも部屋予約してたみたいだし、元々その気だったのね)
心理定規(今日こそ最後までいけるといいけど……さすがに3回目になると彼も凹むどころじゃないかもだし……)
垣根「シャワー、終わったぞ」
心理定規「あら、早いのね。そんなに早く私のこと抱きたかった?」
垣根「まぁな……テメェこそもうベッドに入って期待してんじゃねーの?」
心理定規「……うん」
垣根「……なんだ、今日は随分素直じゃねーか」
心理定規「うん……あのね、私、今日は普通にしたいなって思うんだけど」
垣根「あぁ、俺もそう思ってた」
心理定規「え……」
垣根「この前、ちょっと格好悪いトコ見せちまったし
今日のデートは心理定規を楽しませてやろうと思ってたからさ……俺に、抱かせてくれよ。後悔させねぇから」
心理定規「うん……あ、待って……」
垣根「ん?」
心理定規「カーテン、閉めてなかったから……」
垣根「最上階だぞ? 誰も見ねえよ」チュ
心理定規(ん~、閉めて欲しいけど……でも乗り気みたいだしそこは我慢してあげようかな。普通にしてくれるみたいだし)
垣根「つーか、何でシーツかぶってんだよ。寒いのか?」
心理定規「……もう服脱いじゃったから」
垣根「……裸?」
心理定規「確かめればいいじゃない」
垣根「煽るじゃねーか。俺のお姫様は」
心理定規(セリフがいちいちキザなのよね……ま、でもそこも彼が乗り気なら水差しちゃダメね)
垣根「へぇ……ベビードールって言うんだったか? エロいじゃねーか」
心理定規「白、なんだけど、どうかな? ピンクのほうが好き?」
垣根「いや? すげぇいいぜ……まるで……」
心理定規「まるで?」
垣根「エンジェルみたいだ」
心理定規「…………ッ」
心理定規(ダメ。笑っちゃダメよ私。雰囲気を壊しちゃダメ)
垣根「ん、これは?」
心理定規「あ、ガーターベルトよ。アナタこういうの好きかなって思って」
垣根「ふぅん……」ペロ
心理定規「んっ」
垣根「あぁ、良いな、良い。解ってる」
心理定規「……可愛い?」
垣根「勿論。心配しなくても可愛いぜ、俺の子ウサギちゃん」
心理定規「クッ……、あ、ありがと……嬉しいわ……」
心理定規(恰好つける=楽しませるだと思ってるのかしら……違うのよ、そういうことじゃないのよ。それに恰好つけられてもないわよ……)
垣根「狼になって、食べちまいたいな」
心理定規「ンクッ……た、食べて……?」
垣根「そうだな、俺のために下ごしらえしてくれたんだし」チュ
心理定規「ん……む………はぁ……」
垣根「……甘いな、苺みたいだ」
心理定規(なんでそんなに何回も物に例えるのよ!限度があるでしょ!)
垣根「真っ赤だな、熟れた木苺みたいだぞ……恥ずかしいのか?」
心理定規(やばい、顔を見られたら笑いそうなのがばれるわ……)ギュッ
垣根「お……甘えん坊なキティちゃんだな……それとも、俺と夜の闇に溶けるのは不安か?」ギュー
心理定規「ンフッ……」
心理定規(私が何をしたって言うの……!)プルプル
心理定規「う、ううん……大丈夫、わ、私もアナタが欲しい……」
垣根「あぁ。心理定規の花園にたっぷり俺のミルクを注いで甘いイチゴミルクにしてやるよ」
心理定規「ンッ!……ぅ……う……くっ……ヒンッ……」ピクピク
垣根「おい、どうした?」
心理定規「な、なんでもないの、ちょっと、緊張しちゃ、て……」
垣根「そうか、そうだよな。大丈夫、優しくしてやるよ」チュ
心理定規(でこちゅー……だ、だめ。普通のことなのにもう全部ツボに入っちゃう、たすけて……)プルプル
垣根「この夜に俺たちの愛を見せつけてやろうぜ」フッ
心理定規(もうやめてっ!!お願いもうだめぇっ!)プルプル
垣根「……胸、柔らかくてマシュマロみたいだな……かわいい……」モミ
心理定規「んっ……」
心理定規(あ、慣れてきたかも)
垣根「それにこの飾りのゼリービーンズも美味そうだ」ペロッ
心理定規(やっぱ無理だわ)プルプル
垣根「おい手で押さえるなよ……声、我慢しないで聞かせてくれって」
心理定規(ダメ、手外したら絶対変な声出ちゃう……!)
垣根「なぁ、手、退けてくれよ……キス、したい」
心理定規(うっ……ここで断るのはおかしいよね……我慢しなきゃ……!)スッ
垣根「そう、いい子だな。俺のチェリーパイちゃん」フフ
心理定規「ふはっ!」
垣根「え? 今、笑……」
心理定規「あ、ごめ、違うの……ちがっ、うっ、ふ、くっ。ぷ、う、ふ……」
垣根「…………」
心理定規「ん、ふ! ごめん……ひ、ふふっ、だって、その……うっ、ふ、うぅ……!」
垣根「…………」
心理定規「ち、チェリー……んっ、チェリーはそ、そっちでしょ……ひ……ふふ……んぐっ」
垣根「…………」
心理定規「ふふ……ご、ごめんさない。気を取り直して一緒に、よ、夜に溶け……ひぃっ
……夜の闇に溶け……ふっ、ぅ!や、やっぱちょっと待っ、ふッ、あは、ふふっ!」
垣根「…………」
―――
――
―
心理定規「そのあと10分くらい笑ってたら彼の勃たないようになっちゃた」
誉望「なに悪化させてんスか!?」
今回はここで終わり
乙! ラッコちゃんは出ませんか?!
>>48
ラッコちゃん可愛いがいまいちキャラが解らない……
投下します
心理定規「……最近、何をやっても彼が反応しないのよ」
誉望「それはスルーされてるってことっスか?」
心理定規「いえ、そうじゃなくて、普通にスキンシップはするんだけど
でも、彼の股間の未元物質は何をしてても全然発動しないわけ」
誉望「……」
心理定規「チャイナドレスとか制服とか着てみたり、彼に甘えてみたり、一緒にお風呂入ってみたりしたのに……!」
誉望「まぁ引きずってんでしょうね色々」
心理定規「お風呂でもピクリともしないなんて、私に女性的な魅力が無いみたいでとても悔しいわ」
誉望「んなこと言われても……」
心理定規「そういう訳だから早く彼が勃ちそうなプレイ提案してくれる? もうこの際結構アブノーマルでもいいから」
誉望「いやでもスキンシップしてるなら別に嫌われてる訳じゃないですし、そういう雰囲気になるまで待ってもいいんじゃないっスか?」
心理定規「あのね、私はあの人と想いが通じ合ってればハッピー、プラトニックでオーケーみたいな夢見る純情乙女じゃないの
折角彼を手に入れたんだから心も身体も私の物にしないと気が済まないわ」
誉望「肉食だなぁ……」
誉望「ていうか提案しても俺にメリット無いですよねコレ」
心理定規「好きな男の子と心の距離縮めるのじゃダメなの?」
誉望「むしろ何でそれでOKだと思ってんスか?」
心理定規「仕方ないわね。じゃあこの私が飲んだ紅茶の空き缶をあげるわ」
誉望「ゴミじゃねぇか」
心理定規「あら、私と関節キスできるのよ? 本来なら5千円はするわよ」
誉望「俺は120円の中身入り未開封の方がうれしいっスねぇ」
心理定規「じゃあ120円あげるから協力して」
誉望「そういうことじゃないんですけど」
心理定規「あ、そういえば今日は彼も来るんだったわね
誉望くん、彼にそれとなく興奮するプレイとか私がやったら可愛いと思うようなこと聞いてよ」
誉望「えー……」
心理定規「あと、好きな服とか好きな下着のタイプとか、好きな場所とか理想のシチュエーションとか……」
誉望「そんな根掘り葉掘り聞いてたら俺が垣根さんに気があるみたいで嫌なんスけど……」
心理定規「じゃあ彼が来る前に私は出るね。後でメールして頂戴。絶対よ?」
誉望「後でメールしてとか女の子に言われたら普通嬉しいセリフだと思うんスけどね……」
心理定規「期待してるわよ、じゃーね」ガチャ
誉望「話聞かねぇなこの人」
誉望「大体そんな大量にそれとなく聞くって難易度高くねーっスか……」
垣根「なに1人でブツブツ言ってんだ」ガチャ
誉望「うおっ、びびった……!」
垣根「あん? テメェしかいねぇのかよ」
誉望「あー、さっきまで心理定規さんいたんスけど……」
垣根「ふーん……あん? 何だこの空き缶」
誉望「あ、それ心理定規さんのっス」
垣根「部屋出るなら放置してねーで捨てに行きゃいいのにな」
誉望「あー、多分その空き缶俺にあげるとか言ってたから放置なんじゃねーっスかね」
垣根「……心理定規に空き缶あげるって言われたのか?」
誉望「えぇまぁ」
垣根「……俺にはそんなのくれたことねぇのに」ボソッ
誉望(えー……)
誉望(どんな嫉妬の仕方だよ)
誉望「いや普通空き缶あげないと思うんスよ」
垣根「んだそりゃ、普通じゃないのに貰ってる俺は特別っつう自慢か!?」
誉望「何で!?」
垣根「とりあえずこの空き缶は俺が貰うからな」ゴソゴソ
誉望(欲しいのかよ!)
垣根「あ? 何だその顔」
誉望「え、いえ……」
垣根「言っておくけどな、別に変なコトに使うとかじゃねぇ」
誉望(絶対使うなこれ……)
垣根「言っとくが俺は心理定規と付き合ってるからな。マジで変な意味で欲しい訳じゃなくて
テメェが変なコトに使わないように彼氏として没収するだけだからな」
誉望(彼氏として空き缶没収って何……?)
誉望「あー……垣根さんって心理定規さんと付き合ってるんスね
心理定規さんと付き合うってどんな感じなんスか?」
垣根「どんな感じって何だよ」
誉望「ホラ、心理定規さんってクールじゃないっスか。だからプライベートではどうなのかなーと思いまして……」
垣根「やらねぇぞ」
誉望「いや、別に狙ってるとかじゃなくて……単なる興味っていうか、俺彼女とかいないしリア充の垣根さんの話聞きたいなぁ!と思って!」
垣根「……ま、そこまで言うなら仕方ねぇから俺と心理定規のイチャイチャ生活を聞かせてやってもいいぜ」ソワッ
誉望「……何か嬉しそうっスね」
垣根「は? 別に誰かに初彼女のこと話したいとか思ってねぇし、嬉しそうじゃねぇし」
誉望「…………あー、じゃあ最近一番可愛いと思ったことってあります?」
垣根「そうだな、最近一番かわいいと思ったのは心理定規が俺の家のソファで寝てて……」
~~回想~~
心理定規「…………」スースー
垣根(ドレスのまま寝てて窮屈じゃねぇのかね)
心理定規「…………」スースー
垣根(寝顔可愛いな……)
心理定規「…………んぅ……き、んぎょ……」
垣根「あん? 金魚がどうした?」
心理定規「……泳いでくる」
垣根(どんな寝言だよ)
垣根「どこで泳いでんの?」
心理定規「……ぱいなっ……ぷる」
垣根「パイナップルを金魚が泳いでるのか……トロピカルファンタジーって感じだな」
心理定規「ちがう……」
垣根「違うのかよ、金魚泳いでんじゃねーの?」
心理定規「……歩いてる」
垣根「じゃあさっき泳いでたのは何だ」
心理定規「わたし……」
垣根「…………」
垣根「それが最近一番可愛いと思ったことだ」
誉望「???」
垣根「何だよその顔、可愛いだろ。パイナップルを金魚と泳いでる心理定規とかファンタジーで可愛い」
誉望「金魚は歩いてるって言ってませんでした?」
垣根「それは寝言だから」
誉望「はい?」イラッ
垣根「そもそも俺、睡姦好きでさ……寝てると興奮するんだよな」
誉望「あー……じゃあレイプ系のとかも興奮するんスか?」
垣根「レイプとかガチなのはちょっとなぁ。AVとかでもガチすぎる感じだと抜けねぇし
漫画もあんまり女の子が可哀想なのはちょっと勃たねぇ……」
誉望「それは解ります」
垣根「あ、でもぬいぐるみにレイプされるのは中々」
誉望(なに言ってんだよ)
垣根「ぬいぐるみレイプいいよな」
誉望「良いよなも何も俺はそんなジャンルは知らないんスけど」
垣根「いや、だから……女の子がぬいぐるみにレイプされるんだ」
誉望「それは……何を挿れるんスか?」
垣根「リコーダーとか、香水とかマニキュアのビン。ぬいぐるみからチンコが生えるとかもあるが、俺的にはそれはナシだ」
誉望「ナシ……?」
垣根「だってぬいぐるみからチンコ生えるんならもうぬいぐるみの意味無くねぇか
しかもキモイしなんかグロいだろ。あのファンシーな感じでレイプっていうのがいいんだろうが」
誉望「そもそもぬいぐるみレイプの良さが解らないスけど……」
垣根「あぁん? いいだろうがぬいぐるみレイプ。ファンシーでエロい感じが最高にいいだろ」
誉望「ファンシーなの好きなんスか……」
誉望(能力と同じくメルヘンだな)
垣根「テメェ今能力と同じくメルヘンだなとか思ってねぇか?」
誉望「お、思ってないっス! てか心理定規さんってファンシーっつーより、セクシーっていうか
そういうファンシーな女の子って感じでは無くないっスか?」
垣根「ん、まぁな……」
誉望「何が好きなんスか?」
垣根「…………………何だろうな?」
誉望「!?」
誉望「えー、マジっスか?」
垣根「いや、可愛いとは思うけどな」
誉望「んん、まぁ実際付き合うとそういうものなんスかねぇ」
垣根「アイツは俺の事からかうし、俺がからかってもあんま可愛い反応もしねぇし
ワガママだし、結構雑なとこあるし、キャバ嬢みてぇな恰好してるし……」
誉望(ボロクソじゃねぇか)
垣根「……でも好きなんだよな」
誉望「…………ウグァ」
垣根「どうした」
誉望「何かダメージを受けたっス……精神的な……」
垣根「何でダメージ受けるんだよ。俺に気でもあんの?」
誉望「それは断じて無いっス。絶対100%完璧無いっス」
垣根「そんな否定されるとそれはそれでムカつくな」
誉望「あー、あと好みのシチュエーションとかってあります?」
垣根「なんでそんなに知りたいんだよ、やっぱ俺に気が……」
誉望「無いです」
垣根「こっちも有られちゃ困るけどな。好みのシチュエーションって言ってもな……野外露出とか拘束とか目隠しとか好きだ」
誉望(意外と普通だな)
誉望「Sっぽいっスね……外でヤるのがいいんスか」
垣根「いや、実際自分がヤるなら外はちょっとな……やっぱベッドだろ。ベッドが一番いちゃついてる感ある」
誉望「布団だとどうなんスか?」
垣根「布団だとセックス感がありすぎるだろ」
誉望(セックス感がありすぎるって何だよ)
誉望「心理定規さんと拘束目隠しプレイとかするんスか?」
垣根「いや、したこと無ぇな……」
誉望「じゃあやりたいプレイとか」
垣根「やりたいプレイっつーか、花を敷き詰めた棺の中に寝てる心理定規をキスで目覚めさせるみたいなのには憧れるな」テレ
誉望「ブフッ」
垣根「今笑ったか?」
誉望「わわわわわわ笑ってないっス!」
垣根「盗撮とかも良いよな。こう、向こうがエロい目で見られてるのに気が付いてないみたいなシチュに燃えるんだよ
パンチラとか偶然見えちゃうみたいなのもすげぇ好きだ。あーでも、王道で彼シャツとかもして欲しいよな。人魚のコスプレとかもイイ……あと……」
誉望(滅茶苦茶語るじゃねぇか)
垣根「……いや、今思いつくのはこれくらいだな」
誉望「はぁー……何か結構趣味がぐちゃぐちゃじゃないっスか」
垣根「うるせぇ、別にいいだろ。つーかマジで何でそんなに気にしてんだよ」
誉望「あー、いや、マジで単なる興味っつーか……」
垣根「フーン……まぁでも色々言ったが俺は心理定規といちゃいちゃ出来ればプラトニックでも全然オーケーだぜ。アイツに無理させたくないしな」ドヤァ
誉望「相性悪っ……」
垣根「ん? 愛妾?」
誉望「あ、いえ何でも無いっス……」
誉望(ま、これくらい聞いとけばオッケーっスかね。後で心理定規さんにメールしとこ……)
―――
――
―
――心理定規宅
心理定規(私の家にお泊りデート……そして彼はシャワー中……)
心理定規(お風呂場に乱入してもよかったけど、最近全然反応しないし……)
心理定規(それよりも誉望くんからの情報でいろいろ練習しておいたし、今日こそ成果を出さないとね)
心理定規(お風呂に入った彼のシャツを借りて……胸チラするようにボタンは2個開けで下の方のボタンも1個くらい外しとこ)
心理定規「それで……こう、先に縄で手首の形に作っておいて……」
心理定規「で、目隠しして、縄に手を……あれ、どこ……あ、ここね……」
心理定規(よし、彼シャツでノーブラだし、しかも目隠し拘束よ
この状態で寝ておけばきっとシャワーから出てきた彼もメロメロになって飛びつくに違いないわ)
ガチャ
心理定規(来た!)
垣根「シャワー終わったぞ。ん、心理定規、もう寝……うぉわ!?」
心理定規(ふふ。いいのよ、そのまま襲っても……)
垣根「だ、だ、だ、誰にやられたああぁああああああああああああああ!!!?」
心理定規「えっ」
垣根「今解いてやるからな!」
心理定規「ちょ、違」
垣根「誰だ!?誰にやられた!? 顔見たか?」
心理定規「いや、あの」
垣根「見てねぇよな、目隠しされてたし……まさか俺に恨みを持ってる奴がテメェを狙って……?」
心理定規「そうじゃなくて」
垣根「いや、心理定規に恨みを……? クソ……悪い、気が付かなくて……!」ギリッ
心理定規「き、聞いて……」
垣根「何もされてねぇか? クソ……犯人は絶対ぶっ殺して……!」
心理定規「聞いてってば!」
垣根「あ、あぁ、悪い……そうだよな、冷静になんねぇと……それで、誰にやられたか解るか……?」
心理定規(え、どうしよ。めちゃくちゃシリアスになってるんだけど……そういうつもりじゃなかったのに……)
垣根「……」
心理定規「…………」
垣根「……………」
心理定規「その……自分で縛ったの……」
垣根「えっ」
垣根「……心理定規が?自分で?」
心理定規「えぇ……」
垣根「…………」
心理定規「……………」
垣根「……………えっ?」
心理定規(こんなことならベッドに花まき散らして犬のぬいぐるみに周りを囲ませる案の方がよかったわ……)
垣根「……何もされてねぇってことか?」
心理定規「えぇ……」
垣根「そうか……じゃあ良かった……」
心理定規「え、えぇ……」
垣根「……………いや、何で自分で目隠しして縛ってんだ?」
心理定規「…………えっと……、趣味?」
垣根「趣味!?」
心理定規「あっ、いえ、趣味じゃないけど、その……あなたが……」
垣根「俺が?」
心理定規「好きかな……と思って……」
垣根「…………」
心理定規「…………」
心理定規(気まずい……)
垣根「心理定規……」
心理定規「……なに?」
垣根「あのな、さっき俺は本気でテメェが誰かに襲われたのかと思って……」
心理定規「えっと、でもこの格好興奮しない?」
垣根「ハァ………………あのなぁ――」
心理定規(あ、これお説教が始まるパターンだわ……ちっ、これじゃダメだったみたいね)
垣根「聞いてんのかオイ!」
心理定規「え? あぁ、聞いてるわよ」
垣根「大体テメェはいつもいつも――」
―――
――
―
心理定規「そこからガチ説教が始まってそういう雰囲気では無かったわ」
誉望「そりゃいきなり自分の彼女が目隠しで縛られてたらビビるでしょ……」
心理定規「サプライズ感があった方が好きかと思って」
誉望「いや、そういうプレイじゃなければアリかもしれないっスけどね?」
心理定規「何でそのあたりの感覚は普通なのよ全く」
誉望「ひどい逆切れだ」
心理定規「はぁー……誉望くん、もっといい案無い?」
誉望「うーん、やっぱ一回時間置いた方が良くないっスかね……あんま追い詰めると逆に回復しなそうっつーか」
心理定規「…………確かにそうかもしれないわね、私見ちゃったのよ」
誉望「?」
心理定規「彼の携帯の待ち受け、ウェディングドレスっぽいものを着せられた空き缶の写メだったの
きっと心を病んだんだわ……まさかあの縛りプレイがそこまでショックだったのかしら……」
誉望「…………それは多分あんまり心配しなくても大丈夫っスよ」
今回はここで終わり
毎回乙ありです
乙ありです
あと前回心理定規さんが関節キスと言っていましたが、間接キスです。すいません
――スクール
誉望「ちょっと……相談があるんスけど」
垣根「おう、どうした急に改まって」
誉望「心理定規さんがですね、俺に垣根さんとの生活を語ってくるというか……」
垣根「ん? なんだアイツ、テメェに俺のこと喋ってるのかよ。あ、もしかして惚気がすごいとかそういう話か?」ニヤニヤ
誉望「いえ、あの、その……垣根さんとの性生活について……っスね」
垣根「……」
誉望「……」
垣根「……ん?」
誉望「垣根さんとのセックスの現状についてですね……」
垣根「ん???」
垣根「え?」
誉望「いえ、だから心理定規さんが垣根さんとセックスしたいのに
中々上手くいかないみたいな、愚痴をですね? 俺に言ってくるんですけど、もう限界なんで彼氏の垣根さんから何か言ってくれないかと……!」
垣根「ぐ、愚痴……? アイツ俺に不満が……!? 嘘つくんじゃねぇぞ……!」
誉望「いや、ホントなんですって! あれ、あそこのアルミ皿みたいなのに置いてある燃えカスなんだか解ります!?」
垣根「あん? なんだよ」
誉望「アレを使って心理定規さんが俺をイジメてきたんスよ……!」
垣根「はぁ?」
―――
――
―
心理定規「ね、ちょっと両手出してみてくれる?」
誉望「両手? こうっスか?」
心理定規「いえ、もっと近づけて……そうそう、そんな感じよ、えーと、こうかしら」
誉望「……なんで俺の手縛ってるんスかね」
心理定規「いえ、この前拘束プレイで怒られたけど彼は拘束プレイ好きみたいだから
練習してて損は無いかなと思って。ちょっと靴脱いでソファに乗せてくれる?」
誉望「いや。足も縛る気じゃないっスか!乗せないっスよ!?」
心理定規「ふぅん……そういえばこの近くの公園のトイレなんだけど夜はハッテン場って噂があって
……私はそこにいる全員の距離をアナタと恋人レベルに調整してあげても全然構わないのよ」
誉望「なんつー脅しだ……」
心理定規「さ、言うことを聞きなさい」
誉望「……ちゃんとすぐ解いてくださいよ」
心理定規「はいはい、オッケー、オッケー。ちゃんと解くわよ」
心理定規「結構上手くできたかしら。あ、でも足閉じて縛ったら肝心なことできないわね……」
誉望「もう満足じゃないっスか? 早めに解いてくださいよ」
心理定規「ねぇ誉望くん。私、この前男の人をその気にさせる方法みたいな感じでネット検索したのよ」
誉望「いや、それより俺の縄は」
心理定規「それでちょっと彼へのアプローチの方法を変えてみようと思って、これなんだけど」
誉望「お香っスか?」
心理定規「うん、なんかね、学園都市がフェロモンとか色々研究して作ったお香なんだけど
そうね、媚薬の気体タイプって感じかな。しかも男の人にだけ効果が出るの」
誉望「へぇー、色々あるんスね、で俺の縄は」
心理定規「これを彼に使おうと思うんだけど、あんまり効いても困るし
あと臭くて家具とかに匂いがついちゃうみたいなのじゃ困るからアジトで実験しようと思ったのよ」
誉望「あれ、これもしかして俺実験体じゃ……なに窓閉めてるんスか」
心理定規「そういうことでお香に火をつけるわね」
誉望「いやいやいや」
心理定規「あぁ。そうだった。写真撮っておかないと」
誉望「え。写真?」
心理定規「そう、アナタの能力を使えば脱出できちゃうじゃない?
だからそうならないように保険をかけようと思って、アナタが私を襲っているように見える合成写真の為の素材にね……?」
誉望「まさか、それで垣根さんに俺を犯罪者として突き出そうと……」
心理定規「そういうことよ、そんな写真を作られたくなかったら大人しくしていなさい」
誉望「鬼だ!悪魔だ!」
心理定規「これが暗部というものよ、誉望くん」
誉望「嘘つかないでくれますぅ!? 俺以外にこんなことされてるやついないでしょ!?」
誉望(待てよ、コレもしかしてムラムラしたら心理定規さんが抜いてくれるみたいなイベントが……)
心理定規「あ。でも誉望くんが勃つのとかあんまり見たくないから、酷くなったら放置していくけどね」
誉望「え!?」
心理定規「点火」カチッ
誉望「ああああああ」
心理定規「どう? 臭い?」
誉望「いや、臭くは無いっスね……ちょっと甘い感じかなぁみたいな……」
心理定規「ふぅん、私は特に香りとか感じないけど……ムラムラしたりする?」
誉望「いえ、特に……」
心理定規「点けたばっかりだしね。効き目も5分くらい経ってからって書いてたし」
誉望「つーかこの実験やめません?」
心理定規「暇だから私は携帯で動画見てるわね」
誉望「人間何があるとこんな性格になってしまうんだ……」
――5分後
誉望「あー、微妙にぼやーってしてきました」
心理定規「どうどう? エッチな気分になる?」
誉望「いや、むしろ風邪引きはじめの頭痛までいかないレベルの頭痛みたいな感じで
集中力がちょっと無くなる感じっスね、ムラムラとかはあんまり」
心理定規「ふぅん、紛い物なのかしらこれ、ちょっと腕触ってみていい?」チョンッ
誉望「うーん……ちょっと若干熱く感じるくらいっスね」
心理定規「あら、あんまり効いてないみたいね。5分経ったのに」
誉望「こういうのは個人差もあると思いますけど」
――10分後
誉望「熱い!なんかめちゃくちゃ熱い!!」
心理定規「大丈夫?」
誉望「酒を一気飲みしたときみたいな熱さが全身を巡ってるんですけど、これ大丈夫っスか!?」
心理定規「えい」チョン
誉望「イテテテテ!!」
心理定規「痛いんだ……」
誉望「痛い!熱い!」
心理定規「あれかな。気持ちよくなるっていうより刺激を受ける感覚を高めるって感じなのかも」
誉望「あの、ちょ、窓開けてください!」
心理定規「こう、撫でる感じだったら気持ちよくない?」ススーッ
誉望「いでででででっ!!痛い痛い痛いっス!!」
心理定規「因みにどんな感じの痛さ?」
誉望「全身日焼けしたとこを撫でられてるみたいな感じっス!ああぁ!」
心理定規「使えなさそうねこれ」
誉望「換気を!換気を!」
心理定規「うーん、足はどう?」ツンツン
誉望「イテェェエエエ!!」
―――
――
―
誉望「で、心理定規さんは、誉望くんだけが痛いのであって、彼は平気とかそういう可能性は無いの?
みたいな雑談を初めてきたんですよ! 俺痛がってんのに!」
垣根「……ぞ」
誉望「え?」
垣根「俺を差し置いて心理定規とイチャイチャしてんじゃねぇぞテメェ!」
誉望「エェー!?」
垣根「なんだよそれ、羨ましいじゃねぇか! 可愛いじゃねーか!!」
誉望「俺マジで激痛だったんですけど!?」
垣根「何が誉望くんだけが痛いのであってだよ!死ね!」
誉望「罵倒が雑!」
垣根「俺だって心理定規に腕ツンツンされて痛がりてぇよ!」
誉望「痛がりたいの!?」
―――
――
―
心理定規「彼に怒られたんだけど、何を告げ口してるのよ」
誉望「俺もこの前公園のトイレの横を通ったら
ガタイの良い男が5人くらい笑顔で走ってきたんですけど何をしてくれたんスか?」
心理定規「証拠も無く人を疑うのは良くないわよ」
誉望「明らかに悪人に言われても」
心理定規「こっちはもうアレよ、俺に不満があるのかとか問い詰められて大変だったんだからね」
誉望「自業自得では……」
心理定規「ちょっと落ち込んでるのは可愛かったけど」
誉望「……」
心理定規「あと、君に彼と私のそういう話して欲しくないらしいわ」
誉望「でしょうね」
心理定規「彼とイチャイチャしてるときの私は彼だけが知っていたいんだって。可愛いわよね」
誉望「……結局ノロケなんスね」
誉望(あー、でもこれでやっと解放される……)
心理定規「さ、じゃあ今日も彼の好きそうなプレイを考えるわよ」
誉望「ん? そういう話しちゃいけないと言われたんスよね?」
心理定規「君が言わなければ解決でしょ」
誉望「いや言いますよもう、バンバン言いますよ?」
心理定規「そう、じゃあ君の電話番号と自宅の住所を公園の男の人に渡しておくわ」
誉望「やっぱ心理定規さんが犯人じゃないっスか! 何でそういうことするんスか!?」
心理定規「私と彼が最後までいけたら君も解放されるわよ。さ、がんばりましょ」
誉望「人間性がクソすぎる……」
投下終了です
イチャイチャする未元定規を書きたくて始めたのに全然イチャイチャしていない
投下します
今回はやっと未元定規がデートします
心理定規(誉望くんが浴衣とか意外と定番なのもそそるって言ってたから花火デートに誘ってみたけど
でも何かとりあえず何か言っとけみたいな雑な感じだったのよね……本当に効くかしら? ……あ、来た)
垣根「よっ、待ったか?」
心理定規「ううん、待ったも何も待ち合わせより早いじゃない?」
垣根「そりゃお互い様だろ」
心理定規「ふふ、だって、楽しみだったんだもん」
垣根「……ふ、ふーん。可愛いこと言うじゃねぇか」テレッ
心理定規(こういう反応は童貞感がすごいのに何で性癖はあんなに変なのかしらね)
垣根「あ、ここの展望台から花火見えんのか?」
心理定規「うん、近くでお祭りあって、そこでやる花火が見えるのよ」
垣根「へぇ。つーかテメェ浴衣だけど祭り行くんじゃねぇんだよな?」
心理定規「帰りにそっちもちょっと寄りたいなと思ってるわ
アナタも甚兵衛着てるから雰囲気出るし恰好いいんじゃない?」
垣根「テメェが見たいっつーからワザワザ用意したんだぞこれ。祭りくらいしか着る機会ねぇのに」
心理定規「あら、私は好きだし家で着ればいいのに」
垣根「いやコレは夏の夜で外で着ることで魅力が120%UPする代物だ」
心理定規「言ってることは解らなくもないわ」
垣根「で、何階のボタン押せばいいんだ?」
心理定規「一番上よ一番上」
垣根「んじゃあ、30階か。30階って展望台としては低い方じゃねぇのか?」
心理定規「展望台メインって訳じゃないしね。まぁ低い方だとしても30階もあったら階段で行くのは無理ね」
垣根「ムリって……」
心理定規「だって浴衣崩れるし疲れるじゃないの」
垣根「あー、まぁ草履じゃな」
心理定規「あ、見てこのエレベーター外が見えるタイプよ」
垣根「このタイプって乗ってるときちょっとテンションあがるよな」
心理定規「ふふ、確かにちょっとね。ホラ見て、町の電気がすごいわ」
ガタンッ
心理定規「あれっ、止まった……」
垣根「町の電気も消えたな」
心理定規「あらら、停電みたいね」
垣根「学園都市ってハイテク謳ってる割に停電多いよな」
心理定規「電気に依存してるから、電気使ってる分トラブル率も上がるんじゃない?」
垣根「だとしてもなぁ」
心理定規「無理やり開けちゃう?」
垣根「開けようと思えば開けられるが面倒事にしたくねぇし俺だって何段も上りたくはねぇぞ」
心理定規「そうね、じゃあ10分くらい待ってあげましょうか」
垣根「あぁ……なぁ」
心理定規「ん?」
チュ
心理定規「!」
心理定規(えっ、何で今キス? 今そういう雰囲気だった??)
垣根「さっき言いそびれちまったけど……浴衣、似合ってるぞ」
心理定規「あ、ありがと」
心理定規(もしかしてホントに浴衣効いてるのかしら?
そういう気分になってるのはいい事なんだけど私的にエレベーターの中でコトに及ぶとかはちょっと……)
ヒュー…ドーーン
心理定規「あれ? 花火始まっちゃった……まだ時間あると思ったんだけど勘違いしてたみたい」
垣根「あー、でもいいんじゃねーか? 展望台行っても混んでるだろうし、ここで見ようぜ。2人きりで」
心理定規「確かにさっきまでついてた冷房のお陰で涼しいし、空いてるしいいかもね
あっ、今のやつすごい高いとこまで昇ったわね。大きいやつ来るんじゃない?」
垣根「……」クスッ
心理定規「何笑ってるのよ?」
垣根「いや、可愛いなと思って……」ナデナデ
心理定規「!!」
心理定規(やっぱり! やっぱり今そういう気分なんだわ!
この人窓開けるプレイとか、メルヘンなのとか好きだし、ガラス窓のエレベーター、花火、浴衣っていうのにそそってるのね!?)
垣根「なぁ、もう一回キスしていいか?」
心理定規「い、いいよ……?」
垣根「ん」チュ
心理定規「ん、ふ……」
心理定規(でもここで最後までするのはちょっとアレだし、このテンションを家まで持ち帰れるかどうかが勝負よね……)
ヒュー…ドーン
心理定規「あっ、見て、ハートマークの花火よ、あーいうのってどうやって作るのかしらね?」
垣根「キャラ物の花火とか確かにどうやって作ってんのか不思議だよな」
心理定規「ふふ、普通の花火もよく解んないけどね」
垣根「…………」ギュッ
心理定規「……抱きしめられると、花火見えないんだけど」
垣根「あぁ……悪い……」サワサワ
心理定規「きゃっ……わ、悪いって言っといてアナタ、えっちなコトしようとしてない……?」
垣根「してるかしてないかで言えばしてるな……偶に揉んでんのに胸大きくならねぇな」モミモミ
心理定規「ひゃ、う、うるさいわ、よ……」
垣根「……いいな、浴衣って肌蹴やすくて」ピラッ
心理定規「やっ、ちょっと、それは……!」
垣根「ダメか?」
心理定規(ど、どうすればいいのかしら、これ以上されても困るし
だからって拒否してテンション下がっちゃうのも折角のチャンスなのに!)
垣根「……なぁ?」
心理定規「だ、めじゃないけど……えっと、恥ずかしいから、下はちょっと……その、胸だけならいいよ?」
垣根「そうか……でも、胸小さいしな……」
心理定規「はい?」
心理定規「……小さいから胸だけじゃ楽しくないってこと……?」
垣根「いや小さいからって楽しくないとかじゃないぞ?
ただなぁ……こう、さっきも言ったけど、揉んでもなかなか大きくならないとなると……」モミモミ
心理定規「……」
垣根「……もしかして俺のこと好きじゃないから大きくならないのか?」モミモミ
心理定規「んん?」
垣根「好きな男に揉まれると大きくなるとかよく言うだろ?
なのに大きくならない……しかもテメェ俺に不満があるみたいだったし、もしかして俺のことそんなに好きじゃないんじゃ……」
心理定規「……何よその言いがかり。大体私は外でえっちなことしたくは無いのよ!
なのにアナタが今そういうのしたがるから! アナタのこと好きだから、今だって譲歩して胸はいいよって言ったんでしょ!」
垣根「あ……わ、悪い……」
心理定規「好きじゃないと大きくならないとか、何よその変な理論は!自分で確かめなさいよ!」ガッ
垣根「ちょ! テメェ何で俺の胸に手……!」
心理定規「アナタの胸を揉めば大きくなるんでしょ!?」モミッ
垣根「うおっ!? ちょ、何してんだテメェ!?」
心理定規「もちろんアナタは私のことが好きよね?
つまりアナタが私に揉まれて胸が大きくなったらその説は立証されるの!」モミモミ
垣根「あ、んっ! 待てコラ!」
心理定規「どう?女性ホルモン出そう?」モミモミ
垣根「出る訳無ぇだろ!」
心理定規「そう? じゃあ直に揉まないとダメなのかな?」スルッ
垣根「ひ、冷てぇ! 服に手入れるんじゃねぇ!」
心理定規「ほらほら、ここが良いのかしら!」
垣根「あっ、ちょ、やめっ」
ポーン 30カイデス
男子学生K「お、丁度停電復旧したみたいだぞ!」
シスター「エレベーターも丁度来るみたいだし、ラッキーかも!」
男子学生K「まったく、1階にスフィンクス忘れたって言ったときは階段降りないといけないかと思って冷や冷やしたぜ」
シスター「うっ、面目ないかも……」
ポーン 30カイデス
ウィーン
心理定規「ほらっ、ほらっ!私のこと好きなんでしょ!
気持ちいいんでしょ!?こうすればFカップになるんでしょ!!?」モミモミモミ
垣根「んっ、あんっ! お、落ち着け!ひゃあんっ!あっ、ちょ、乳首に……!」
男子学生K「……」
シスター「……えっ?」
シスター「お、男の人が……」
心理定規「!!」
垣根「!!! い、いつの間に開いて……」
シスター「男の人が胸揉まれてるんだよ!な、何で!?」
男子学生K「シッ! お楽しみのところ失礼しましたっっ!!行くぞ!」
シスター「えっ、結局階段で降りるの?」
男子学生K「いいから!行くの!」
シスター「ねぇさっき、あの人『乳首に……』て……」
男子学生K「コラッ!やめろ!」
心理定規「…………」
垣根「…………」
心理定規「…………」チラッ
垣根「……………」ズーン
心理定規(凹んでる……)
心理定規「……ごめんなさい」
垣根「……いや、俺が……悪かった……」
心理定規「……えっと、アナタさえ良ければ家で続きしても……」
垣根「……今日は」
心理定規「……えぇ」
垣根「今日は多分もう、そういう気分にはならない……」
心理定規「そう……」
垣根「あぁ……悪いな」
心理定規「いえ……私も、悪かったわ」
ヒュー…ドーン
心理定規「み、見て? ほら大きいやつが2つ同時に打ちあがってるわよ、凄いわね」
垣根「あぁ……Fカップみたいだな……」
心理定規「……」
心理定規(また彼に重傷を負わせてしまったみたいね……)
投下終了です
頭おかC
>>113
Cカップも悪くないよね
この前誉望が巨乳になって垣根に胸を揉まれるという夢を見た
投下します
心理定規「はぁ、何で私がこんなに頑張ってるのに彼は反応しないのかしら」
誉望「でも毎回無反応って訳じゃないんスよね?」
心理定規「そうだけど……でもこんなに可愛い彼女なんだからどんなプレイでも可愛いってなって毎回襲いたくなっちゃうのが普通じゃない?」
誉望「それが普通なのかは解んないスけど……でも付き合うまでは垣根さんって普通だったんスよね?」
心理定規「え?」
誉望「え? だって前から感性おかしかったら付き合ってないですよね」
心理定規「あー……ていうか、ほら、彼は胸チラとかには異常に反応してたから普通の感性だと思ってたんだけど
彼の中では胸チラとか見たりキス出来たらそれで満足で、大体の場合それ以上は無いっていう小学生的な思考ってことに最近気づいたのよね」
誉望「ふーん……じゃあ普通の人だと思って告白したんスね心理定規さん」
心理定規「ん? 告白してきたのは彼よ?」
誉望「えっ!? だって折角垣根さんを手に入れた的なこと言ってたから心理定規さんがアタックしたのかと……」
心理定規「違うわよ」
誉望「えー……心理定規さんからじゃなかったんスか。また謎が増えましたよ……」
心理定規(まぁ、あながち違うとも言い切れないけど……)
―――
――
―
心理定規(……この雑誌のバッグいいなぁ)ペラッ
垣根「……」
心理定規(あ、でもこの青いやつも可愛いかも……でもやっぱ実物見ないと買うかは決められないわよね……)
垣根「……なぁ」
心理定規「何?」
垣根「そんな恰好で寒くないのか?」
心理定規「あら、大丈夫よ。最近暖かくなってきたし、エアコンもあるし」
垣根「ならいいんだけどよ……」チラッ
心理定規「……今、足見た?」
垣根「は、み、見てねーしっ!」
心理定規(絶対見てたわね)
心理定規(前から思ってたけどリーダーって童貞っぽいのよね、猟虎ちゃんの胸もいつもチラチラ見てるし)
心理定規(でも、頭もいいし、強いし、お金も持ってるし、一応、それなりの分別もあるわよね……)
心理定規(……落とそうかな)
心理定規(計画が失敗したとしたら彼はそれなりに危うい立場になるだろうし、私に構う暇なんてないハズだからそのとき雲隠れすればいいだけだし)
心理定規(後は適当に恋人ごっこして、転がってくる利益だけ貰っとけばOKよね)
心理定規「……ね、寒いって言ったら暖めてくれる?」
垣根「は、はぁ? 何言ってんだよ。寒くないんだろ?」
心理定規「でも私冷え性だから手とか足先とか冷えるのよね、ほら、ちょっと触ってみて?」スッ
垣根「え……お、おぉ、ホントに冷てぇな」
心理定規「……フフ、リーダーの手は温かいわね。もっと触っててもいい?」ギュッ
垣根「す、好きにしろ……」
心理定規(ふぅん、結構簡単そうね……)
――
心理定規「ね、リーダー見てこのドレス。新しいの買ったんだけど、似合う?」
垣根「いいんじゃねーの?」
心理定規「えー、何よその適当な返答」
垣根「つっても、前のとあんま違い解んねぇよ」
心理定規「……可愛いと思わない?」
垣根「あ? 可愛いって言ってほしいのかよ」
心理定規「うん。アナタに可愛いって思って欲しいの」
垣根「そ、そ、そうか。よ、よく見たら可愛いじゃねーか」
心理定規「ほんとに?」ギュッ
垣根「な、なに腕組んで……」
心理定規「もっと近くでよく見て欲しいなーと思って」
垣根「だ、だからって近すぎだろ……!」
――
心理定規「ねぇ、肩揉んであげるわ」
垣根「はぁ? 別に凝ってねーけど……」
心理定規「いいのいいの、ほら……あら、肩凝ってないって言う割に結構固くない?」
垣根「そりゃ女の身体に比べりゃ硬いに決まってるだろ」
心理定規「そういうものなの? あ、凝ってないんなら肩以外のマッサージしてあげようか?」
垣根「肩以外?」
心理定規「腕とかね、別に資格とか持ってるわけじゃないけど、結構上手いって言われるの」
垣根「……誰に」
心理定規「お小遣い稼ぎのバイトのお客さんからね
そういえば、顔から首にかけて撫でるとリンパの流れが良くなって顔のむくみが減るんだって。試してみていい?」
垣根「女ってそういうの好きだよな……っ!」
心理定規「ん、どうしたの?」
垣根「み、耳ってリンパ関係あんのか?」
心理定規「さぁ? 美容院で頭洗って貰った時とか耳もやって貰えるの気持ち良いからやってあげようと思って」
垣根「そ、うか……いや、俺はそんっ、なに……耳はやらなくて……」
心理定規「あ、ごみついてるよ。ふーっ」
垣根「んんんっ!」ビクッ
心理定規「あ、ごめん。ビックリした?」
垣根「あ。あぁ、大丈夫だ」
心理定規「…………耳、弱いのね」ボソッ
垣根「て……テメェ……俺で遊ぶんじゃねぇ……」
心理定規「ふーっ」
垣根「んひぃっ!」
――
垣根「心理定規、いいもんやるから手出してみろ」
心理定規「良いもの? わっ……オモチャの蜘蛛?よく出来てるわね」
垣根「もっと可愛い反応できねぇのかよ。つまんねぇな……」
心理定規「あら、ちょっと驚いたわよ。でも私ゴキブリ以外の虫は平気なのよね」
心理定規「あ、そういえば私ケーキ買ってきたの。食べるでしょ?」
垣根「ん、あぁ。貰うぜ」
心理定規「じゃあちょっとお皿に乗せてくるわね」
心理定規「はい、チョコケーキ。アナタってけっこう甘いの好きよね」
垣根「おい、俺の皿に蜘蛛乗ってんだけど??」
心理定規「結構大きめのお皿使ったから、ケーキの横のスペースが寂しいかなと思って」
垣根「どういう気遣いだコラ」
心理定規「食べないなら私がアナタのも貰っちゃおうかな」サクッ
垣根「あっ、おい取るんじゃねぇ!」
心理定規「あら、食べるんだったの? はい、あーん」
垣根「な……何でワザワザ……」
心理定規「一回フォークで刺しちゃったから置くと形崩れちゃうわよ。ほら、私も自分の食べたいし、早く食べちゃって」
垣根「……ん」モグモグ
心理定規「私にはあーんしてくれないの?」
垣根「……一人で食ってろよ」
心理定規(と言いつつ顔が真っ赤ね。ちょっと思わせぶりにしたらもう意識して、こんなに簡単だと悪い女に騙されるんじゃないかしら?
……恋愛は惚れた方が負けってよく言ったものね)
――
垣根「おい、他のとこ空いてんのに何で隣に座るんだよ」
心理定規「だってこの席が一番冷房が当たって涼しいし……ダメ?」
垣根「ダメじゃねぇけど……」
心理定規「アナタはずっとここに座ってて冷えてないの? 手、貸してよ」ピトッ
垣根「おい……」
心理定規「ほら、やっぱりいつもより冷たい。あっためてあげようか?」
垣根「い、いらねぇし……前から思ってたけどよ。テメェ俺に気があんのか?」
心理定規「ヒミツ」
垣根「秘密って……絶対俺の事好きだろ」
心理定規「あら、誰にでもそういう態度なのかもしれないとか思わないの?」
垣根「……思いたくねーよ」ボソッ
心理定規「……」
心理定規(……もうひと押しってとこかな。ふふ)
――
心理定規「ねぇ、あの魚なんて名前なのかしら? 説明文の写真見てもどれかよく解んないのよね」
垣根「はぁ……あー……一番右のやつじゃねーか?」
心理定規「あら、なんか疲れてる?」
垣根「そりゃ結構早い時間からショッピングして飯食って水族館行ってってしてたら疲れるだろ……」
心理定規「あら、でもアナタから誘ったのよ? まぁショッピングしたいって言ったのは私だけど
レストラン入ってたと思うし、そこでアイスでも食べましょうか?」
垣根「あぁ。でもその前にトンネルの水槽だけ見て行きてーな」
心理定規「トンネル?」
垣根「トンネル状になってて中くぐれるようになってる水槽だ。確かこっちの方に……」
心理定規「へぇ、そんなのあるんだ。あ、アレね。ふぅん。結構スケール大きいわね
……何かカップルばっかり中にいる気がするけど」
垣根「あー、そりゃ、ほら、こういうのって何でもかんでも勝手にジンクスみたいなのできるだろ」
心理定規「あぁ、このトンネルを一緒に通ると別れないとかそういうのがあるのね。で、ここ通るとどうなるの?」
垣根「……い、一緒に通った相手と結ばれる」
心理定規「……へぇー」ニヤニヤ
垣根「な、何だよその顔、別に俺は普通にこの水槽見たかっただけだからな、おい」
心理定規「あら、じゃあそういうコトにしておいてあげるわよ。ふふっ」
垣根「おい、信じてねーだろ」
心理定規「信じてる信じてる……うーん、すごい、ホントに海の中にいるみたい
ね、見て。この魚私に寄って来てるんじゃない? ほら、手動かすとついてくるわよ」
垣根「餌持ってると思ってんだろ……」
心理定規「だとしても可愛いじゃない?」
垣根「……あぁ、可愛い」
――
垣根「この雑誌のアイドル結構可愛いよな」
心理定規「ふーん。まぁ、可愛いのは可愛いわよね」
垣根「おっ、やっぱそう思うか。水着写真集買おうか迷ってんだよ」
心理定規「……水着?」
垣根「おう。やっぱ水着、つーか海ってのがいいよな」
心理定規「……そう?」
垣根「何急に不機嫌になってんだよ」
心理定規「なってないわよ」
垣根「いや明らかにテンション低くないか……
あ、もしかしてアレか? 俺のこと好きだから嫉妬だな?」
心理定規「……別に。水着にテンション上がってるの見て気持ち悪いなって思っただけよ」
垣根「おい、気持ち悪いって何だコラ」
心理定規(……あっ、今のは嫉妬してるって言って気を引くべき場面だったわよね……)
――
心理定規「あら、先客?」
垣根「んだよ、テメェも仮眠室使いに来たのか」
心理定規「んー、ちょっと眠くてね。でもアナタが使ってるみたいだしソファでいいかな」
垣根「何なら一緒に入るか? ククッ」
心理定規「いいの? じゃあ、おじゃましまーす」
垣根「え?あ? おい、何マジで入ってきて……」
心理定規「あら、アナタが誘ったんじゃない」
垣根「だからってな……」
心理定規「それに私冷え性じゃない? 湯たんぽがあった方がよく眠れるのよね」ピタッ
垣根「うわっ!つめてえぇ!足をくっつけるな!」
心理定規「ふふっ……」
垣根「……テメェな、あんまり俺を舐めてると痛い目に遭うぞ」ガバッ
心理定規「あ……」
心理定規(覆いかぶさってきた……何する気なのかしら)ニヤニヤ
垣根「えい」ビシッ
心理定規「痛っ!何でデコピンするのよ!」
垣根「ハハッ、痛い目に遭うって言っただろ?」
心理定規(ベッドにまで入ったんだから、ここは襲うとか、キスするとこでしょ……)ムゥ
――
垣根「なぁ、この辺にメイド喫茶できたって知ってるか?」
心理定規「あぁ、あれでしょ。メイドさんがオムライスに名前書いてくれたりするとこ」
垣根「それそれ。ご主人様で統一するんじゃなくて個別に会員の名前で呼んでくれるんだってよ」
心理定規「ふぅん……」
垣根「ちょっと興味あって行ってみたいんだよな」
心理定規「えっ、ダメ!」
垣根「……ダメってなんだよ」
心理定規「あ……ダメじゃないけど……その……」
垣根「……」
心理定規「……やっぱダメ。ほら、だって第2位だしリーダーがそんな所に行ってるとか恰好つかないし、ね?」
垣根「……まぁ、そこまで行きたい訳じゃねーし、そんなに言うなら行かなくてもいいけどよ」
心理定規(あぁ。今のとこは普通に行ってほしくないって言って抱き着いたりした方が良かったわ
……なんか最近うまく出来ないっていうか……らしくないわよね、私)
――
垣根「あー、すげぇ暗くなってんな。ま、今日仕事長引いたし仕方ねーか。送ってやるよ」
心理定規「あら、いいの? ありがと」
心理定規(最近、前よりも私に構うし、送ってくれることも増えたし、もう絶対リーダーは私に惚れてるわよね)
心理定規「……ねぇ、最近やたら構うけど、もしかしてアナタって私のこと好きなの?」
心理定規(って聞いても、多分キョドって『ち、ち、違ぇし!』とかって言うだろうから
そろそろ付き合ってもいいと思うし、『私は好きだよ』って言ってそこから『俺もホントは』って流れに持ってって……)
垣根「あぁ。好きだぜ?」
心理定規「え……」
垣根「テメェは俺の事からかうし、俺がからかってもあんま可愛い反応もしねぇし、ワガママだし、結構雑なとこあるし、キャバ嬢みてぇな恰好してるし」
心理定規「……グチじゃないの」
垣根「でも、それも含めて全部可愛いって思うし、俺の物にしたいって思ってる。それより、テメェこそ俺のこと好きなんだろ?」
心理定規「えっ、あ、あっ、わ、解んない……」
垣根「はっ、解んないって何だよ……ま、いいけどな、俺が解らせてやるから」スッ
心理定規(あ、キス、される……)ギュッ
垣根「……えい」ビシッ
心理定規「痛ぁ!あ、アナタ……なんでこの状況でデコピンなのよ! 普通は……」
垣根「」チュ
心理定規「!!」
垣根「……普通は、こういうコトする雰囲気だよな。目瞑ってたし、期待したんだろ?」
心理定規「違っ……」
垣根「違わない。なぁ、心理定規、テメェは俺のことが好きだ。そうだろ」
心理定規(………………認めたくないけど、)
―――
――
―
心理定規「あのときは完敗って思うくらい恰好良かったのになぁ……」
誉望「乾杯?」
心理定規「あぁ、いえ。こっちの話よ
あれよ、リーダーは私のこと大好きだったから私のことデートに誘ってたし、私にチョッカイもすごく出してたわよ、うん」
誉望「じゃあ垣根さんは心理定規さんは興味無かったんスか?」
心理定規「そうそう、私は彼に1ミリも興味無かったけど、彼がものすごーくアピールしてくるから絆されたのよ」
誉望「はー……でも今は心理定規さんが垣根さんとベッドインしたくて頑張ってると……」
心理定規「……そうね。でも、付き合う前は彼が私に一生懸命アタックしてたんだからね?
私は一貫してずっとクールな対応だったわよ」
誉望「今の態度見てるとそんな風に思えないっスけどね」
心理定規「今は今だから。その前はずっとクールだったってば」
心理定規(思い返すと私の思い通りに行ってたのって最初の頃だけね……)
心理定規(ま、でも1回くらい負けるっていうのも悪くはないわね)フフッ
投下終了です
乙ありです
投下します
――スクール
心理定規「ねぇ。彼はパンチラとか胸チラが好きじゃない?」
誉望(まーた始まった……)
心理定規「でもね、それらは偶然の産物でしょ? だから無理だって思ってたの」
誉望「はぁ」
心理定規「だけど、ふと気が付いたの」
誉望「……」
心理定規「君が念動力を使えるってこと」
誉望「話が見えてきました」
心理定規「もう察してると思うけど、君にお願いがあるの」
誉望「拒否します」
心理定規「君の能力で私の服を動かしてほしいの。もちろん彼の前で」
誉望「やりたくないです。バレたら俺が垣根さんに今度こそ殺されます」
心理定規「……これ」
誉望「何スかこの袋。また何かやばいもん入れて……」
心理定規「学園都市製の超リアル恋人シミュレーションゲーム。欲しがってたよね?」
誉望「マジっスか!!?あの!!?」
心理定規「うん、写真やイラスト、ボイスを本体に読み込ませたり作ったりして自由に自分の恋人を作れるっていうやつ」
誉望「コレ、廃人続出とか実際に存在する人物を作成して晒したりっていうのが問題になって
もう手に入らないし中古でも売ってくれないハズじゃ……」
心理定規「でも探したら持ってる人がいたのよ」
誉望「よく譲ってくれましたね……」
心理定規「このゲームよりも私の方が好きだったんでしょうね」
誉望(……このゲームの為にまた心の距離を弄られた人がいるんだな)
心理定規「なにその顔、いらないの?」
誉望「いります」
心理定規「そうそう。人は自分の欲望に正直に生きるべきよね」
誉望「で、俺は何をすればいいんスか?
心理定規さんのドレスの裾とか動かすにしても俺に見られるのは嫌じゃないっスか?」
心理定規「そうね、出来れば彼と2人きりのときに偶然ラッキースケベが起こる展開にしたいわ」
誉望「偶然って何だろう」
心理定規「そこで考えたのがホルターネック」
誉望「ほるたーねっく?」
心理定規「そう、首の後ろに紐とかリボンを回して固定するタイプの服のことね」
誉望「へぇ、あれそういう名前なんスか」
心理定規「私がホルターネックのドレスを着るからその首に回してるリボンを彼の服にひっかけてほしいの」
誉望「難易度高ぇ……」
心理定規「大丈夫。彼はいつもファッションセンスが謎で
チェーンとかが大好きだから引っ掛けるところは沢山あるはずよ」
誉望「確かに謎センスですけど……スグばれません?」
心理定規「大丈夫よ、私が彼の隣に座って気を引くから。そしたら君は彼の服に私の首のリボンを引っ掛ける」
誉望「ふむ」
心理定規「そうしたら君の出番はオシマイ。もう出て行っていいわ」
誉望「あ、それだけなんスね。でもそれくらいだったら自分で出来ません?」
心理定規「腰くらいまであるリボンにはする気だから手も届くとは思うけど……
自分で後ろのリボンを持つのとか絶対不審な動きになっちゃうでしょ」
誉望「たしかに」
心理定規「さっきの話に戻るけど、その後に彼がなんらかの理由で立ち上がるのを待つわ」
誉望「そこで引っ張られてドレスが落ちるっつーことっスね」
心理定規「そうよ。私は大き目のサイズのドレスを着るからストンと落ちて下着になると思うわ」
誉望「なるほど……でもそれだと普通にしてても解ける可能性が高くなりません?」
心理定規「大丈夫よ、固く結ぶから。君が彼に引っ掛けるときにゆるくしてくれればいいし
彼の服に引っ掛けるときは念動力をフルに活用して解けにくくしてね?」
誉望「俺の能力をかつてこんなに無駄に使ったことがあっただろうか……」
―――
――
―
弓箭「お疲れ様でした」
誉望「じゃーお疲れっしたー」
垣根「おう、じゃーな」
心理定規「……」チラッ
誉望「……はい、失礼しまーす」コクリ
垣根(今心理定規と誉望アイコンタクトしたか……?)
垣根「……テメェは帰んねーのか?」
心理定規「ちょっと疲れちゃったから休憩してからにしようと思って」
垣根「ふーん……」
心理定規「ねぇ、今日もいっぱい働いたからご褒美欲しいな」
垣根「ご褒美ぃ?」
心理定規「えぇ。キスして?」
垣根「……それは俺に対してのご褒美じゃねーのか」
心理定規(いきなり下着になっても失敗するって私は学習したわ。こうやって雰囲気を少しずつそういう方向に持って行かないとね)
心理定規「してくれないの?」
垣根「……いいけどよ」チュ
心理定規「……アナタって額にキスするの好きよね」
垣根「まぁな」
心理定規(絶対唇より額にキスの方がロマンチックだとか考えてるんでしょうね……
まぁいいわ。とりあえず、このまま私が下着になるハプニングがあれば盛り上がること間違いなしね……)
心理定規「うーん、そろそろ私も帰ろうかな。どこか寄っていく?」スッ
垣根「そうだな、腹減ったしファミレスとか」スッ
心理定規(えっ……ちょっとアナタも一緒に立ったら距離が同じままだから
……仕方無い。歩いて離れましょう)
心理定規「ファミレスってことはもう夕飯食べる気なの?」スタスタ
垣根「あぁ、結構腹減ったからガッツリ食いてぇ」スタスタ
心理定規(ちょっと! だから一緒に歩いちゃダメだってば!)
心理定規(仕方無いわね、先にドアから出て……ドアから出て!?)
心理定規(ま、待って、このままドアから出てファミレスなんかに行ける訳が無いわ……だって少し間違えたら下着になるのよ?)
垣根「ん? 何で出ないんだ?先に出るぞ?」
心理定規(あっ、私はここに居て彼に先に出てもらえば、ここのドアは開いたままになっちゃうけど一応建物内で下着になるわね)
垣根「んっ?」ガチャ
弓箭「あっ」
心理定規(えっ)
垣根「おいおい、帰ったんじゃなかったのかよ?」
弓箭「え、えぇ。ですが、忘れ物してしまいまして……」
垣根「まぁいいや。じゃーな」スタスタ
心理定規「あ、ちょ、ちょっと待って!」スタスタ
心理定規(タイミングを逃して外に出てしまったわ。同性だしさっき下着になった方がダメージは少なかったのに……!)
心理定規(とりあえず解かないと……)
垣根「どこで食う?」
心理定規「えーと……どこでもいいんだけど、ねぇ、ちょっと手繋ぐわね」ギュッ
垣根「え? な、なんだよ急に……テメェ外であんまり引っ付くの嫌いじゃなかったか?」
心理定規「きょ、今日は甘えたい気分なのよ」
垣根「甘えたい気分……? いや、まぁ俺は全然いいけど……あ、あそこの店でいいか?」
心理定規「えぇ、早く入りましょ?」
心理定規(そして早くゆっくり解かせて……!)
カランコロン
店員「いらっしゃいませー」
垣根「2人。禁煙席で」
心理定規「あ、両側ソファーの席でお願いします」
垣根「?」
心理定規(彼はいつもソファ側譲ってくれるけど……今椅子に座られるのは危険だわ)
心理定規(ソファにして近くに座らないと……!)
心理定規(そうしたら何故か2人なのに隣に座る変なカップルになっちゃうけど
店内で下着になるよりは全然マシだわ……)
垣根「よいしょっと……メニューは」
心理定規「……」
垣根「……なぁ、何で隣に座ってんだ?」
心理定規「き、気分……」
心理定規(クッ……全然どこが絡まってるのか解らない……あ、腰ね?
ベルトにチェーン着けてるんだわ。どうしよ……上着だったら寒いから上着貸してって言えば凌げたのに)
心理定規(いえ、でも解くなら絶好の場所ね。もし胸ポケットのチェーンとかだったら弄りづらいもの)
心理定規(リボンの繊維が解れて何本もチェーンに絡まってる……割と精密作業ができるのね)
垣根「ハンバーグ定食にするかな……決まったか?」
心理定規「えーと……」
心理定規(グラタン食べたいけど、時間かかるのよね。外にいる時間が長いとそれだけリスクが上がるし)
心理定規「私もハンバーグ定食」
垣根「ん。店員呼ぶぜ」ピンポーン
心理定規(これで彼より遅く来るってことは無いわね……)
店員「ご注文お決まりですか?」
垣根「ハンバーグ定食2つ。あ、あとドリンクバー。おいテメェもドリンクバーつけるか?」
心理定規「いらな……あっ。い、いるわ! ドリンクバー2つでお願い!」
垣根「お、おう……じゃあハンバーグ定食とドリンクバー2つで」
店員「かしこまりましたー」
心理定規(何でドリンクバーなんて頼むのよ、もう~……!)
垣根「俺飲み物取りに行くけど、どうする? ついでに持って来てやるか?」
心理定規「いえ、私も行くわよ」
垣根「何だよ、そんなに今日は俺と離れたくないのかぁ?」
心理定規「えぇ。ひと時も離れたくないわ」
垣根「えっ……」キュンッ
垣根「メロンソーダって美味いけどスーパーとかでこういうのって売ってなくないか?」
心理定規「クリームメロンソーダはあるのにね」
心理定規(炭酸を選んだのはラッキーだったわ。彼、炭酸はガブガブ飲むようなタイプじゃないし……)
心理定規(くっ、それにしてもこれ全然ほどけないわね……!
引っ張っても千切れないし、多すぎて地道に解くのも時間がかかりすぎるわ……言うしか無いかしら?)
心理定規(でもこんなに複雑に絡んでるの不自然よね。そこから誉望くんにお願いしたってバレたらまた怒られるわね)
心理定規(しかもこの前そういう話、誉望くんにしちゃダメって言われたばっかりなのに……)
店員「ハンバーグ定食2つお待たせしました」
垣根「お。来た来た」
心理定規(あ、ナイフ……)
心理定規(……さすがにナイフでは切れないわよね。切れたとしてもナイフをそんな位置で動かしてたらバレるし)
心理定規(もう、なんでこんなに解けないように絡めたのよ!)
垣根「やっぱさー、腹減ってるときってパンより米をガッツリ食いたいと思うんだよな」
心理定規「確かにパンとかは小腹が空いたときに食べたくなるわね」
心理定規(ものすごく思い切り力を込めて引っ張るしか無いかしら?)
垣根「しかも炊き込みとか味付きより白米をかき込みてぇ」
心理定規「私は味付けごはんも好きだけど」
心理定規(でもそんなことをしたらブチブチブチッて音がしそうね……)
垣根「白米の方が食った感があんだよ」
心理定規「そう? 私的には具が沢山あるキノコの炊き込みご飯とかの方が満足感があるわよ?」
心理定規(そしたら彼も不審に思うし、何でそんなに絡んでたのに俺に言わないんだってなるわ……)
垣根「キノコねぇ……なんか栗とかキノコとか秋は飯に入れるやつが美味い気がする」
心理定規「ていうか秋自体が美味しい物多いよね」
心理定規(そこからバレるかもしれないわよね……しかも解けたならいいけど
音だけ派手に出て中途半端に千切れて残りの複雑に絡まってるの見られたら私が隠そうとした理由も解るわ)
垣根「あちっ」
心理定規「大丈夫?」
心理定規(でも怒られるのと店で下着になるのじゃ怒られる方がマシよね)
垣根「舌火傷した」
心理定規「地味に痛いのよねそういうの」
心理定規(でも些細な事の積み重ねでストレスが溜まって破局みたいなのも聞くし……)
垣根「治る速度は速いけどなぁ」ゴクゴク
心理定規(あ、もう半分くらい飲んでる……私も減らさなきゃ)ゴクゴク
垣根「ドリンクバーって頼むと飲まないと損みたいな感じあるよな」
心理定規「あるわね、あと食べ放題とかもつい元取らなきゃって思っちゃうわ」
心理定規(破局と下着なら下着の方がマシね……)
垣根「程々が1番って解ってんだけどな」
垣根「はぁー、食った食った」
心理定規「ご馳走様」
垣根「もっかいドリンクバー行くわ」
心理定規「じゃあ私も」
垣根「うーん、烏龍茶でサッパリさせるか」
心理定規「私はオレンジジュースにしようかな」
心理定規(多分これ飲んだら帰るわよね? それまでなんとか持ち堪えないと……)
心理定規「ねぇ、このままアナタの家行っていい?」
垣根「あぁ、構わねぇぞ。何も無ぇから何か買ってくか?」
心理定規「いいわ……えっと、アナタと早く2人きりになりたいから……」
垣根「な、何だよ……デレデレだな……んじゃこれ飲んだら帰るか」
心理定規「えぇ、そうしましょ」
垣根「あぁその前にトイレ行ってくる」
心理定規「えっ! 待って!」
垣根「ん?」
心理定規(私も行く……って言ったところで絶対に男子女子で別れちゃうし……!)
心理定規「と、トイレ行かないで我慢して!」
垣根「!?」
垣根「は? いや……なんで……」
心理定規「アナタと離れたくないの」
垣根「いや、トイレするだけだし、すぐだぞ?」
心理定規「だめ、今日は1秒でもアナタと離れたくない!離れたら死ぬわ!」
垣根「死ぬ!? ど、どうした!?調子悪いのか?」
心理定規「! そう、そうなの……なんだか調子が悪くて、一緒にいてくれないと不安なの。ダメ?」
垣根「……解った、急いで帰ろう」
心理定規(やった……押し通せたわ……!)
心理定規「おじゃましまーす」
心理定規(帰り道もずっと彼にくっついてたけど具合悪いと思われてるからか何も言わなかったわね)
垣根「……」カチャカチャ
心理定規「えっ、ちょ。アナタ何でここでベルト外して……」
垣根「悪い! できるだけ我慢しようと思ったんだけど限界だ!トイレ入らせてくれ!」シュルッ
心理定規「あ、うん……」
心理定規(玄関でベルト外していく程ヤバかったの……?)
垣根「ヤバいヤバい!」ドタドタ
心理定規(まぁでも好都合ね。今のうちにハサミで切ってベルトのチェーンから外しましょ)
心理定規「はぁ……」
心理定規(助かった……結局私の寿命が縮まっただけで大した成果も出せてないけど)
垣根「どうした?具合悪いか?水飲むか?」
心理定規「……いえ、大丈夫」
垣根「とりあえず楽な恰好に着替えろよ。Tシャツでいいよな?」
心理定規「えぇ、ありがと……着替えさせて貰うわ」
垣根「……なぁ、それ後ろのリボン解くだけで脱げるのか?」
心理定規「え? えぇ、この服はそうよ」
垣根「……お、俺が解いていいか?」
心理定規「え?」
心理定規「……いいわよ」
心理定規(それってつまり、下着見たいってことよね?下着にしたいのよね?
ワザワザ自分で解いて下着にするってことは見るだけじゃないわよね?するのよね?)
垣根「い、いいんだな? ……じゃあ」
シュルッ
パサッ
垣根「おぉ……水色」
心理定規「な、なんか脱がされるとちょっと照れるわね……ふふ……」
心理定規(ほら、今襲うチャンスよ、ほら!)
垣根「はー……やっぱ解くのってテンション上がるな……。サンキュー、じゃあ俺風呂入ってくる」
心理定規「え?」
垣根「茶くらいなら冷蔵庫に入ってたと思うから勝手に飲んでいいぞ」
心理定規「……そう、ありがとう」
心理定規「……」
心理定規「……」
心理定規「えっ? ……ホントに放置?」
垣根「あ、忘れてた」
心理定規「! な、なに?」
垣根「調子悪いなら早く寝ろよ。ベッド使っていいから」
心理定規「……うん」
心理定規(もうやる気無くなって言うとおりに寝てるけど……)
心理定規(……ふつう下着にしたらもう我慢できないものじゃないの?)
心理定規(そんなに私の身体って魅力無いわけ?)
心理定規(ハァ……もうあの服は着ないわ)
垣根「心理定規、もう寝たか?」
心理定規「ううん、起きてるわ。アナタももう寝る?」
垣根「あー……いや、ソファで寝るわ」
心理定規「え? 何で?アナタの家だし遠慮しなくていいのに」
垣根「いや、今日は……ちょっと、テメェのこと襲っちまいそうだし……」
心理定規「えっ」
心理定規「え……? それはシたいってこと?」
垣根「あぁ。今日の服とかすげぇ可愛かったし、そそるっつーか…」
心理定規「……し、シてもいいわよ?」
垣根「はぁ?具合悪いんだろ? 無理しないで寝てろよ」
心理定規「治ったわ」
垣根「!?」
心理定規「もう治ったからしましょう。元気だから」
垣根「いや……心理定規。無理しないで寝てくれ」
心理定規「無理じゃないから、ね?」
垣根「心理定規……ホントに無理しなくていい。大切にさせてくれ」
心理定規「ホントに無理してないから、ね? ね!?」
垣根「心理定規! いいから寝てろ!」
心理定規「大丈夫だから! 大丈夫だからぁ!」
垣根「寝ろぉおおおおおおおおお!!」
―――
――
―
心理定規「それで粘ってたら結局説教されたの納得行かないわ」
誉望「でもその服着てる辺り心理定規さんも結構単純っスね」
心理定規「それに関しては自分でもそう思うけど……でもあんな思いは懲り懲りね。あぁ、それで君にお願いなんだけど」
誉望「はい?」
心理定規「次は紐パンが落ちちゃうっていうハプニングでアピールしたいと思うの。協力してくれる?」
誉望「懲りてないじゃないっスか!!」
投下終了です
これメジャハさんも垣根好きすぎるように見えるっす、乙
>>160
クーデレな可愛い心理定規さんを書きたいのにどんどん離れてく謎
投下します
――スクール
心理定規「ビッチになるわ」
誉望「!? ど、どうしたんスか急に!」
心理定規「あのね、彼のえっちな本が増えてたんだけど、最近はそういうのがブームみたいなの」
誉望「垣根さん未だにエロ本漁られてんのか……まぁでもジャンルとしてはメジャーな方ではありますね」
誉望(ただビッチって同級生とかセフレにつくからいいのであって自分の彼女だと微妙な気も……いやでも垣根さんだしなぁ)
心理定規「触手を誑かす女子高生ってメジャーなジャンルなのかしら」
誉望「結局触手かよ! え。待ってください、どういう本なんスかそれは」
心理定規「えーと……」
――
―――
触手「俺が人間の小娘如きに屈すると思ってるのかぁ!」
女「ふふ、そうは言ってもアナタは全身ぬるぬるじゃない……シたくて堪らないんでしょう? ほら」ペロッ
触手「うっ」
女「ね、ご奉仕フェラされたことある?無いよねぇ?だって触手よ? 強姦しかしたこと無いよねぇ?」
触手「そ、それがどうした。それが俺の役目なのだから当たり前だろう」
女「私のご奉仕フェラすごく気持ちいいよ? ホラ見て、私の太もも」
触手「なんだそれは。正正正……?」
女「コレ、今まで私が粘液を搾り取ってきた触手の数よ……フフッ、アナタはいつまで持つかしら?」
触手「クッ……! こんな小娘に俺が負ける訳が……!」
―――
――
心理定規「それで即落ち2コマっていうの? 次ページで触手のアへ顔だったわ」
誉望「触手のアへ顔って何スかね……」
心理定規「因みに女子高生の喘ぎ声はオーイエス!的なやつよ」
誉望「何でワザワザそんな抜けない喘ぎ声!?」
―――
――
―
――心理定規宅
心理定規(さて……とりあえず彼と私の家でデートの約束を取り付けたのはいいけど)
心理定規(どうやってアピールするかよね)
心理定規(とりあえずTバッグにしてみたけど、これ履いてる意味あるのかしら)
心理定規(そういえば誉望くんはオーイエスみたいな喘ぎ声では抜けないって言ってたけど……)
心理定規(喘ぎ声ねぇ……)
心理定規「あ、アンッ……」
心理定規(……なんか違うわね)
心理定規「あっ、あぁ……そこはぁ……だめぇ……!」
心理定規(でもビッチってことは……)
心理定規「あっ、あっ、もっと来てぇ……っ! そこ、いいのぉっ!」
心理定規「…………」
心理定規(…………なにやってんだろ私)
心理定規(誰も見てないのに恥ずかしさで暑くなってきたわ……)
心理定規「……窓開けよ」
心理定規(大体私はね、ベッドでは相手にリードして貰いたい派なのよ!)
心理定規(なのに彼が変な性癖だからこんなことに……!)
心理定規「ハァ……」
ガチャ
垣根「……よぉ」
心理定規「あ、合鍵使ったの? インターフォン押してくれれば良かったのに」
垣根「……あぁ」
心理定規「? なんか元気無いわね」
垣根「いや……ほら、土産」
心理定規「あら、シュークリームね、美味しそうじゃない。ありがと」
垣根「…………なぁ、今何してたんだ?」
心理定規「え? なにって特に何もしてないわよ」
垣根「……そうか」
垣根(今、喘ぎ声がしてた気がしたんだが、俺の気のせいなのか……?)
垣根(もしかして俺が来るのを待てずに1人で……!?)
垣根(いやでも何もしてないって……ごまかしてるのか……?)
心理定規「お茶入れてくるわ。テレビでも見て待ってて」
垣根「ん、あ、あぁ……」ポチッ
垣根(恋人と長続きしない芸人特集……下らねぇ番組やってんな……)
男『いやぁ、僕いつも彼女出来ても浮気されちゃうんですよねぇ。だから女性不信で……』
男『1度目は彼女の家のクローゼット開けたら知らない男が全裸だったんですよ』
司会『いやぁ、それは驚くね。2度目は?』
男『2度目も彼女の家で、いつもベランダのカーテン開けてるのに閉めてるから、見てみたら……』
垣根(……そういや窓いつも閉めてたのに今日開けてたな)
司会『窓から飛び降りて逃げるって話も聞いたことあるねー』
垣根「」ドキッ
心理定規「紅茶で良かった? 緑茶もあるけど……」
垣根「あ、あぁ大丈夫だ。サンキューな」
垣根(まさかな、まさか心理定規に限ってそんなこと無いだろ。ほら今だって俺にお茶用意してくれてるし……)
心理定規(うーん、やっぱり経験豊富っぽい雰囲気を出すのがいいのかしら)
女『でぇ、彼がすごく嫉妬深くてぇ、メールも5分以内に返せとか束縛激しくてぇ、もうウンザリって感じで別れたんですよぉ』
心理定規「あぁ、いるわよねそういう人。結構ストレス溜まるのよね」
垣根「へ、へぇ……」
心理定規(実は何人かと付き合ってました感出した方がいいのよね? 多分……)
垣根(それはアレだよな? あのバイトの客のことを言ってんだよな?? 付き合うのは俺が初めてって言ってたし……ま、まさか浮……)
心理定規「はい、シュークリームも今食べるでしょ?」
垣根「ん、あぁ。サンキュー」
心理定規「……あーんしてあげよっか?」
垣根「シュークリームのアーンって難易度高くないか?」
心理定規「えー?そう? でも……イチャイチャしてる感じしない?」
垣根「イチャイチャしたいのか?」
心理定規「……したいに決まってるじゃない。彼女なんだから」
垣根「……」フッ
垣根(やっぱ浮気とかあり得ないな。こんなに俺のこと好きなのに……)
垣根(それに考えてみたらイケメンで第2位で運動神経も良い非の打ち所がない俺に不満がある訳無いよな)
女『その後の彼氏は完璧だったんですけどぉ、逆に完璧すぎて私と釣り合わないなって思って疲れちゃって~』
垣根「!!!」
垣根「……」ピッ
心理定規「テレビ消すの?」
垣根「あ、あぁ……あんま面白くなかったし……なぁ、ちょっと聞きたいんだけどよ」
心理定規「なぁに?」
垣根「俺ってさ、悪いとこあるか?」
心理定規「悪いとこ? 特に無いけど……」
心理定規(性癖は変なのは困るけど、別に悪いって程でも無いわよねぇ……)
垣根「そうか……じゃあ、イケメンで第2位で運動神経も良くて非の打ち所がないってことでいいのか……?」
心理定規「え……う、うん。少なくとも私はそう思うけど……」
垣根(つまり、俺が完璧すぎて疲れて浮気を……?)
垣根(いや、いや! 浮気してるって決まった訳じゃねぇし!)
心理定規「ねぇ、今日ちょっと変じゃない? 大丈夫?」
垣根「あぁ。大丈夫だ……ちょっと考え事してただけだ」
心理定規「ふぅん……」
心理定規(そういえば弱ってるときに優しくするとコロッといくって言うけどもう付き合ってる場合はどうなのかしら……)
心理定規「ねぇ、その……元気無いんだったら」
垣根「?」
心理定規「む、胸とか触ってもいいわよ……?」
垣根「!」
垣根(これは……俺のこと好きだからそう言ってるんだよな)
垣根(いやでも好きでも無い男に胸触らせる訳無いよな……)
垣根(いやでも実は何回もそういうことしてきたから慣れてるとか……)
心理定規「……い、いらないなら別にいいけど」
垣根「あ、いや、さ、触らせてくれ!」
垣根(実は心理定規の性欲がすごくて我慢できなくて俺以外と……とか……)
垣根(いやでも俺がいながらそんなこと……)
垣根(萎えたからか……!? 俺が萎えたからか……!!?)
垣根「……」サワサワ
心理定規「んっ……」
垣根(コイツ誉望に俺と出来ないこと愚痴ってたし……)サワサワ
垣根(やっぱセックスできないことがそんなに不満で……?)モミモミ
心理定規(なんか今日乱暴ね……)
心理定規(もっと大げさに喘いだ方が盛り上がるかしら……)
垣根「……」モニュ
心理定規「あぁんっ!」
垣根「お、おぉ? い、痛かったか?」
心理定規「ううん、気持ちよくて……声出ちゃった」
垣根「心理定規……」
心理定規「もっと触って……?」
垣根(この前まで胸触っても控えめに喘いでたのに急に……)
垣根(だ、誰かに開発されて……!?)
垣根(いや、ダメだ。疑心暗鬼になるのは良くねぇ……!)
垣根(窓だって普通に換気の為に開けるだろうし)
垣根(俺のテクが急にすごくなって喘いでるのかもしれねぇ……)
垣根(それにコイツ付き合う前から思わせぶりな態度とか多かったし)
垣根(俺が完璧イコール浮気にはならない……)
垣根(そうだ、そうだよな心理定規が浮気なんかする訳ねぇよ)
垣根「なぁ……俺のこと、好きか?」
心理定規「何言ってるのよ、好きに決まってるじゃない……変なの」フフッ
垣根(ほら、ほらな!)
垣根「そうか、俺も好きだ……」
心理定規「……ふふ。ねぇ」
垣根「……ん?」
心理定規「今日、Tバックなの……」
垣根「!!!」
心理定規「……見たい?」
垣根「」コクコクコクコク
心理定規「そんなに見たいの? えっち……」
垣根「えっちとか言われても逆に煽られてるようにしか感じねぇな」
心理定規「もう……ほら、見て。捲ってあげる」ススッ
垣根「お、おぉ……!」
心理定規「ど、どうかな……ちょっと恥ずかしい……」
垣根「すげぇエロい……ん? 何だこりゃ……太腿に………正正正………………………」
心理定規「あぁ、こういうの好きなんでしょ?可愛い? 自分で書……アレ? 何で白目……」
垣根「」ブクブクブク
心理定規「えっ、何で泡吹いて……ちょ、どうしたの!ねぇ!! 大丈夫!?」
心理定規「それ以来彼が会ってくれないの……」
誉望「…………」
投下終了です
最初の方でTバックのことTバッグって書いてしまってすいません
投下します
――スクール
誉望「はぁー、やっぱ誰もいねー空間でのゲームは最高」カチカチ
誉望(最近心理定規さん来る頻度半端無いからあんまり楽しめて無いんだよなぁ)
誉望(自分の部屋狭いからってアジトにゲームとかPC持ち込んで私物化してる俺も悪いんだけど……)
心理定規「……」ガチャ
誉望(来たよ……)ウゲェ
心理定規「あら、不満そうな顔ね」
誉望「良い顔できるような思い出が無いっスからね」
心理定規「ところで彼の話なんだけど」
誉望「あぁ、心理定規さんがヤりまくってると垣根さんが思ってるであろう誤解解けたんスか?」
心理定規「ヤりまくってないわよ。ヤれてないからこんなことになってるんでしょうが」チッ
誉望「イライラしすぎでしょ……」
心理定規「彼がね? 電話しても出ない、メールも返さない、インターフォン押しても無視なのよ」
誉望「あー……怖いっスねそれ」カチカチ
心理定規「ハァ……今何してるのかしら」
垣根「……」
垣根(この前はあまりのことに気絶して、その後起きた瞬間に窓から飛び去ってしまったが……)
垣根(もしかして俺の勘違いだったんじゃないのか……!)
垣根「いやでも思い切り正の字書いてたよな……」
垣根(真相を知るのが怖すぎて心理定規のメールも電話もスルー……だが)
垣根「覚悟決めねぇと……電話……」
垣根「……」
垣根「うぉおおおやっぱ出来ねぇええぇええ!」
垣根「他に好きな人がいるから別れてとか言われたら普通に泣くぞ!?泣きじゃくるぞ!?」
垣根「いや、心理定規は俺のこと好きに決まって……る、だろ。たぶん……」
垣根(でももしホントに浮気してたら……)
垣根(俺の何が悪かったんだ……)
垣根(本当は付き合いたくなかったとか……最初から財布だったとか……)
垣根(それともあのとき説教したから……)
垣根(やっぱ電話を……いやでももし今浮気してる真っ最中とかだったら……)
垣根「今、何してんのかな……」
誉望「大変スねぇ」カチカチ
心理定規「スルーされてるのかしら……」
誉望「どうなんスかね」カチカチ
心理定規「もうちょっと真剣に聞い……あら、それ私があげたゲーム?」
誉望「ん? あぁ、そうっス。もうめっちゃハマってるんスよ!」
心理定規「ふーん、ちょっと見せて」
誉望「えー……あんまり見せたくないっスけど」
心理定規「何でよ? もしかして私みたいな女の子でも作ってるの?」
誉望「いえ、俺心理定規さんは綺麗だとは思いますけど作ろうってほどじゃないっス。巨乳で年上の美人のお姉さんがタイプですし」
心理定規「……そう断言されると少しムカつくけど」ヒョイ
誉望「あ、ちょっと何取ってるんスか!」
心理定規「うわ……なにこれ第4位そっくりなんだけど。むぎのんの部屋って書いてあるし」
誉望「い、いいでしょ別に……」
心理定規「しかもなにこの格好、猫耳メイド? 解りやすい趣味ね」
誉望「放っておいてくださいよ!」
心理定規「なにこれ、ボイスボタン?」カチ
誉望「ちょ、やめ」
<おかえりなさいご主人様! むぎのん寂しかったにゃあ♪
心理定規「…………」
誉望「せめてなんか言って欲しいっス……」
垣根「つーかなんて切り出せばいいんだよ!」
垣根「もしかして太ももに流行りのタトゥー入れた?とかか!?」
垣根「いやでもこういうのってやっぱ会って話した方がいいのか……?」
垣根「よ、よぉ心理定規……いきなりなんだけど、太もも見せてくれないか?」
垣根「……違うな。練習するか」
垣根(未元物質で心理定規を作って……性格は……)
垣根(未元物質で性格って決められんのか……?)
垣根(人間と同じ構造にするなら脳内物質やホルモンバランスを操作することで可能といえば可能か……)
垣根(それに俺を好きになって俺と話すっていう命令で出せば解決か)
垣根(じゃあ俺のこと大好きにしよう。それで結構嫉妬とかしちゃって……服は……ウェディングドレス……
それは不味いか!? す、スク水にパーカーとか……女の子らしく白ワンピースとかでもいいな……)
垣根(や、やっぱ最初はいつものドレスだな! 俺のこと超大好きで、他の女の子と話しちゃダメ!みたいな感じで……)ドキドキ
心理定規「でも第4位ってこんな声だっけ?」
誉望「それは合成音声ソフトで作成した音声っスよ
第4位の写真取り込んでキャラは作ったんスけど流石に音声は手に入んなかったんで」
心理定規「ふーん……」
誉望「やっぱ学園都市の技術はすごいっスよね~」
心理定規「確かに無駄にすごいわね。こっちのボタンは?」カチカチ
<万化くん だ~いすきっ
心理定規「……なるほどね」
誉望「適当にボタン押すのやめてくれません?」
心理定規「でもこれって言わせてる訳じゃない? そんなの嬉しいの?」
誉望「そりゃ嬉しいっスよ。言って欲しいこと言ってくれる機能とかもありますし」
心理定規「言ってほしいこと?」
誉望「今はボイスボタンで再生しましたけど、
脈拍や脳波を読み取ったり、顔認識機能や過去の会話から推測してプレイヤーの求めてることを言ってくれるバージョンにも出来るんスよ」
心理定規「会話してを重ねるごとに好みの子になっていくってこと? 本当に無駄な技術ね」
垣根「なぁ心理定規……俺のこと好きか?」
心理定規(ドレス)『えぇ。勿論好きに決まってるじゃない。愛してるわ』
垣根「そ、そうか……」テレッ
垣根(最近心理定規に会ってなかったからか未元物質って解ってるのに照れちまう……)
垣根「えっと、本題なんだけど……太ももに………えーと、なんていうか……」
心理定規(ドレス)『太もも触りたいの? いいよ、ほら、触って……』
垣根「そ、そういうことじゃなくてな……」
心理定規(ドレス)『……触りたくないの? 私のこと嫌い?』ウルッ
垣根「そ、そんな訳無ぇだろ! 俺はどんな心理定規も好きだぜ?」
心理定規(ドレス)『本当? フフ……私もどんなアナタも大好きよ』
垣根「どんな俺も……」ハッ
垣根「な、なぁ全裸にポンチョ着てくれねぇか……!」
心理定規(ドレス)『……ふふ』
垣根「だ、ダメか……?」
心理定規『良いに決まってるじゃない』
垣根「うぉおおお!」
誉望「俺のこと何でも受け入れてくれるんスよむぎのんは」
心理定規「でもそういう設定のデータって解ってるんでしょ?」
誉望「だったとしても癒されません?」
心理定規「普通に女の子と話せばいいのに」
誉望「いやぁ。普通に女の人と話すのはどう思われてるか解らないんで気遣いますし」
心理定規「あぁ。ゲームなら自分の好きなように会話できるしね」
誉望「急に会話切り上げても平気ですし、裏で腹黒いこと考えてるとかも無いし、自分の話したいことだけ話してても平気っスからね」
心理定規「あら? 隣の部屋へ行くボタン……?」カチ
誉望「あ、ちょ」
<オムライス作ってみたんだけど、どうかな? おいしくなあれーるがん♪
心理定規「……」
誉望「……」
心理定規「二股じゃない」
誉望「……誰に迷惑かけてる訳でもないんだからいいでしょ」
垣根「じゃ、じゃあファンタジーな設定のイメプレとか」
心理定規(ドレス)『いいわよ』
垣根「す、睡眠姦とか」
心理定規(ドレス)『勿論大丈夫』
垣根「ダークマターで何人も作って衆人監視シチュとかは!?」
心理定規(ドレス)『全然平気』
垣根「うぉおおおおお!」
垣根「ってことはアレもコレもソレも……!」
垣根(そ、それどころか心理定規のハーレムが可能じゃねぇかぁあああ!!)
心理定規「みこちんの部屋ねぇ……しかもこっちは声そっくりね」
誉望「まぁ有名ですし音声探せばボロボロ出てくるんスよ」
心理定規「ふぅん、この子たちは二股については怒らないの?」
誉望「怒らないっスよ。みこちんとは付き合ってるんじゃなくて友達って設定なんで」
心理定規「友達にしてはデレデレすぎじゃない?」
誉望「そういうゲームなんで……それにこの2人は特に親愛度上げてますし」
心理定規「親愛度? あぁ、このゲージね。これは下がったりするの?」
誉望「まぁ他の子とイチャついてて構わないでいたりとかすると下がりますね」
心理定規「へぇ……」
誉望「これ見て最近構ってなかった子とか下がってる子とコミュニケーション取ったりするんスよ」
心理定規「ていうか年上のお姉さんが好きで第4位は解るけど、何で第3位?」
誉望「素材多いし作りやすかったんで、それにツンデレとか何パターンもある方が本命のヤンデレむぎのんが引き立つというか……」
心理定規「引き立て役ってアナタ……」
誉望「いや、違うんスよ! みこちんも好きなんスよ! ほら、むぎのんは箱推しの中の最推しみたいな!」
心理定規「はこ……?」
心理定規(浴衣)『ねぇ、一緒に恋の花火、あげてみない?』
垣根「フッ、何言ってんだよ。もうとっくにあがってるだろ?」
心理定規(メイド)『そっち向いちゃだぁめ。私だけ、ご主人様に一生お仕えさ・せ・て』
垣根「いいぜ、一生でなんて言わずに来世も俺の側にいてくれよ」
心理定規(ナース)『お願い聞いて? 先生のこと考えるとココが苦しいの、私、病気なのかな……』
垣根「あぁ、それはきっと、恋の病、だな」
心理定規(裸エプロン)『ご飯でもお風呂でもその子でも無くて、私にするよね?』
垣根「いやいや、他の心理定規も構ってやらないとかわいそうだろ?」
心理定規(レースクイーン)『私には構ってくれないの? すごいスピードで夢中にさせたのはアナタなのに』
垣根「あぁ、悪い悪い! もちろんどの心理定規も好きだぜ?」
心理定規「このゲージが少なくなったら消えたりするの?」
誉望「消えはしないっスよ、まぁ削除することも可能っスけど、でも可哀想なんで出来ないっス……」
心理定規「ゲームに可哀想とかあるの?」
誉望「ゲームでもそういう気持ちになるんスよ! 心理定規さんドライすぎません?それとも一般ピープルはそうなんスか……?」
心理定規「私はあんまりどうとも思わないけど……じゃあこのゲージ無くなると別れるとか?」
誉望「彼女だと別れることも可能っスね。元カノに興奮するって性癖の奴もいますし」
心理定規「どんな性癖よ……」
誉望「あと他の女の子の前でわざとイチャついてヤンデレ化させたりとか……」
心理定規「嫌なシステムね」
誉望「俺はヤンデレ好きなんで頑張ってむぎのんにヤンデレ属性つけましたけどね」
心理定規「……普通に引く情報ね」
心理定規(バニー)『ねぇ、私とも話して? 寂しいよ』ギュッ
垣根「あぁ、勿論。寂しくさせて悪かったな」ナデナデ
心理定規(サンタ)『あっ、ずるーい。ね、私のコト、プレゼントしてあげるからアナタのことも私にプレゼントして?』ギュー
垣根「いやでも俺はここにいる心理定規のことみんな好きだしさ」
心理定規(眼鏡スーツ)『でも愛してるのは私だけよね? loveとlikeの違い、勉強させてあげる』チュ
垣根「おっ、おぉ……」
心理定規(スチュワーデス)『ねー、こんな子たち放っておいて一緒にベッドでフライトの準備しましょうよ』ギュッ
垣根「おいおいまだ夜じゃねーだろ」
心理定規(天使)『あら、夜じゃなくても私なら天国見せてあげるわよ?』ギュッ
垣根「ま、まて、一回全員離してくれ!窒息する!」
心理定規(ボンデージ)『あら、大変みんな締め付けすぎなんじゃないの? 離しなさいよ』
心理定規(ポリス)『何を言ってるの。私が最初に捕まえたんだから、アナタが離しなさいよ』
心理定規(ウェディングドレス)『帝督ってば、他の子とばっかりイチャイチャして……もう離婚!出ていくわよ!』
垣根「えっ!?ま、待ってくれ!解った!テメェ専用の垣根帝督を作ってやるから、俺が相手出来ないときはそれで我慢してくれ!」
心理定規(踊り子)『待って、そんなこと言うんだったら私だって専用のパートナーが欲しいわ』
心理定規(犬耳)『だったら私も私のご主人様が欲しいわ』
心理定規(悪魔)『じゃあ私はハーレムにしたいな。13人とかでもOK?』
垣根「とりあえず1人ずつ!とりあえず1人ずつな!?」
垣根(えーと、とりあえず心理定規の相手っていうオーダーで量産でいいか)
心理定規「これって親愛度が上限になるとどうなるの?」
誉望「付き合って彼女に昇格しますね」
心理定規「もっとデレデレになるの?」
誉望「……R指定なことをできるようになります」
心理定規「……なるほど、本人そっくりに作れてそれが晒されちゃ問題にもなるわね」
誉望「自由度も高くて素晴らしいゲームなんスけどねぇ」
誉望「寝取られとかも出来て、その相手も作れるんでわざと嫌いな有名人作って
キモいオッサンみたいなのにヤられてる画像とか晒されたりで問題になったんスよ」
心理定規「エグいねそれ」
誉望「リアルに寄せてるからこその問題っスね」
垣根A『俺と一緒に恋のプールに飛び込もうぜ』
心理定規(スク水)『あら、私はもうとっくに飛び込んでるつもりだったんだけど?』
垣根B『縁結びのおまじない、かけて貰えるか?』
心理定規(巫女)『ふふ、いいわよ。相手は私限定のおまじないだけどね』
垣根C『俺、もしかして魔法にかけられてるのかも……じゃなかったら、こんなに素敵な女の子がいる訳無いぜ』
心理定規(魔法使い)『やだ……私も同じ魔法にかかってるみたい』
垣根D『……』
心理定規(赤ずきん)『ねぇ、私の狼さんはまだ?』
垣根「あぁ、もう少し待ってくれ……」
垣根D『チッ……おい』
垣根「えっ? おい、何だ?ちゃんと心理定規の相手してくれよ」
垣根D『これのどこが心理定規だって言ってんだテメェ』
垣根「……どう見ても心理定規だろ? あ、もしかして裸エプロンとかの方が好きな性格が表に出たか?
俺の性格はあんま作りこんでないからな……仕方無ぇな、好みの奴の相手してくれよ」
垣根D『……好みの奴な。じゃあオリジナルで』
垣根「オリジナルって……え、俺?」
垣根D『何でテメェになるんだよ大丈夫か』
垣根「とりあえず誰でもいいから相手しといてくれ」
垣根D『オーケー、誰でもいいんだな?』
垣根「おぉ誰でもな。部屋も狭くなってよく見えねーし
さっき作った奴らと被らない辺りに散らばって適当にやっといてくれ」
垣根D『おぉ、滅茶苦茶にしといてやるよ』
誉望「他にもリアルと区別つかなくなって犯罪とかいろいろ問題あって回収されちゃったんスよねぇ」
心理定規「有名人のこと彼女と思い込んだりとか?」
誉望「そうっス。自分の片思いの子作って彼女と思い込んだりとかも」
心理定規「もう洗脳のレベルねそれは……」
誉望「そうなんスよ、24時間ゲーム手放せないみたいな廃人続出っス」
心理定規「へぇ、君も気を付けてね」
誉望「まぁ流石に俺はならないっスよ
やっぱそういうのヤバいくらい嵌っちゃうのって、リアルがどっか物足りないとか不安な人なんじゃないかと思いますし」
心理定規「あぁー、そうなのかもね。確かに私のお客さんもそういう人多いかも」
垣根「ふぅ……こんな感じでいいか」
心理定規(修道服)『終わった?』
垣根「おう、相手してやるぜ」
心理定規(ジャージ)『もう、寂しかったんだから』
垣根「はは、悪いな……なぁ、それでさ、太ももの正の字の話なんだけど……」
心理定規(ワンピース)『ふふ、無いよそんなの。見間違いでしょ?』
垣根「そうか……じゃ、じゃあ、俺が告白したのって本当は嫌だったとかじゃないか?」
心理定規(修道服)『嬉しかったわよ、なんでそんなこと言うの?』
垣根「いや、本当は俺がレベル5だから財布にしようとか
断るとどうなるか解らないから受け入れとこうみたいな気持ちだったんじゃないかなと思って……」
心理定規(ジャージ)『そんな訳ないじゃない……アナタのこと大好きよ?』ヨシヨシ
垣根「でもよ……俺、セックスするときも萎えたし、誉望には空き缶あげてるし、本当は俺のことなんてなんとも思ってないんじゃとか思って
胸小さいから好きじゃないんじゃないかとか聞いて、怒らせて……それに名前も……」
心理定規(ドレス)『大丈夫よ。私はアナタのこと何したって嫌いにならないし、何でも受け入れてあげるから、愛してるもの』
垣根「本当か? 俺も愛してるぜ……心理定規……」
誉望「それに俺のむぎのんはヤンデレっスから。俺的にはヤンデレは2次元の特権だと思うんスよね」カチカチ
心理定規「ヤンデレって、アナタを殺して私も死ぬみたいな?」
誉望「そうそう、死んで一緒の場所に行こう的なのとか、監禁してずっと私のもの的なのとか。2次元では可愛いけどリアルでは無理な属性っスよね」
心理定規「確かにそんなのの相手はしたくないわね……って、彼の話よ彼。どうでもいいのよヤンデレは」
誉望「自分で脱線させたのに……」
心理定規「もっかい電話かけてみようかしら? でもあんまりかけると迷惑かな?どう思う?」
誉望「んー、どうなんでしょうね……」
心理定規「うーん……もう合鍵使って入ろうかな」
誉望「あ、持ってるんスね?」
心理定規「持ってるけど、合鍵使って中に彼がいたらわざとスルーしてたってことじゃない。流石にショック受けるわよ……あ、そうだ」
誉望「?」
心理定規「誉望くんちょっと先に見てきてくれない?」
誉望「えぇ……」
心理定規(修道服)『ちょっと、私のことは?』
垣根「もちろんテメェも……ん? 何で4人もいんだ? 俺を作った人数的に余るのは3人……1人どこいった?」
心理定規(ジャージ)『どこいったのかしらね。まぁいいじゃない。構ってよ』
垣根「ん、あぁ……いや、でもそろそろ心理定規に会いに行くか!……緊張するけど」
心理定規(ワンピース)『……えー、もうちょっと練習してからでいいじゃない? 寂しいわ』
心理定規(修道服)『そうそう、私もアナタがいないと寂しいなぁ』
心理定規(ジャージ)『みんなこう言ってるし、もうちょっとゆっくりしてってもいいんじゃない?』
垣根「……そうだな、もうちょっといるか」
心理定規(ワンピース)『そうしましょ。アナタの好きなことさせてあげるし』
垣根「好きなこと?」
心理定規(ドレス)『うん、触手プレイとか、時間停止とか』
垣根「! た、確かに未元物質なら可能だな。おい、もしかして催眠とかも……!?」
心理定規「ほら、学園都市って大体マンションとか寮じゃない?彼もそうなの
それに高いところに部屋あるし、窓から覗くとかできなくて……でも君なら能力でカメラとか浮かせれば覗けるよね?」
誉望「まあできないことも無いっスけど、犯罪っスよねそれ」
心理定規「大丈夫よ、流石にバレたら私から説明するし。あ、彼の家の場所転送しておくわね」
誉望「それはいいっスけど、なんて説明するんスか?」
心理定規「えっと、リーダーが反応無いからもしかして倒れてるんじゃないかとか心配して…………
……ねぇ、今気が付いたけど倒れてるかもしれない、わね……」
誉望「……そうっスね。多分無いと思いますけど」
心理定規「うん……。でもやっぱり私行くわね……」
誉望「そうしてくれた方が俺も助かりますけど」
ガチャ
垣根『よう。2人で何の話してんだ?』
心理定規「あ……リーダー」
垣根『あぁ心理定規、電話出なくて悪かったな。充電し忘れててよ』
心理定規「そうなの? 今倒れてるんじゃないかと思って確認しに行くところだったのよ?」
垣根『悪いな……じゃあ、今から会ってなかった分デートしようぜ』
心理定規「今から?」
垣根『ダメか?』
心理定規「ううん、大丈夫よ。楽しみ、どこに連れて行ってくれるの?」
垣根『……イイトコだよ』
心理定規(修道服)『もちろん、催眠も大丈夫だし、アナタのしたいことなんでもしてあげるから、ね?』
垣根「なんでも……」ゴクリ
心理定規(ワンピース)『だから何言っても受け入れてあげるから、傷つかなくていいし』
垣根「傷つかなくて……」
心理定規(ジャージ)『私はアナタを否定したりしない。全部、アナタの思い通りになるわ』
垣根「思い通りに……」
心理定規(ドレス)『そうよ、アナタを傷つけない、アナタを否定しない、アナタに幻滅しない。だから、ねぇ、私だけ、見て』
垣根「私だけ……」
『私と一緒にいて』
『私だけがいいの』
『私を見て』
『私があなたを一番好きなの』
『私が』
『私が』
『私が』
『私が』
『私と』『私を』『私に』『私が』『私を』『私が』『私なら』
『私だけ』 『私に』 『私は』 『私だけ』 『私を』 『私も』
『私』『私』 『私』『私』 『私』 『私』 『私』 『私』『私』
私 私 私 私 私 私 私 私 私 私
私 私 私 私 私私
私 私
私
投下終了です
投下します
最終回です
垣根「こう、普通に日常生活を営んでる感じのポーズで頼む」
心理定規(ジャージ)『着替え中とかどう?』
心理定規(ワンピース)『うたた寝してるのとかいいんじゃない?』
垣根「おぉ、イイな!!」パシャパシャ
心理定規(修道服)『床でごろごろとかは?』
垣根「それもいいなー。日常の気を抜いてる感じがいいんだよな」パシャ
心理定規(ドレス)『何か食べてるのとか日常っぽくない?』
垣根「あー、それもいいな。でもやっぱ女の子に映えるのは菓子だよなぁ。そういや冷蔵庫にケーキあったか……」
心理定規(ドレス)『チョコケーキ?』
垣根「おう、好きか?」
心理定規(ドレス)『うん、私チョコケーキが一番好き。アナタと同じね。ふふっ』
垣根「可愛いこと言うじゃねーか」
心理定規(ドレス)『ふふ……可愛い? 嬉しいな……』
垣根「あぁ。すごくかわいい……」
垣根『着いたぞ、ほら』
心理定規「水族館?」
垣根『あぁ、前に来たの覚えてるか?』
心理定規「もちろん覚えてるわよ、あのときのアナタ一緒にトンネル行きたいとか言って、可愛かったわよね」
垣根『ハッ、イイ思い出だな』
心理定規「そうね。私もいい思い出だと思ってるわよ」
垣根『そうか、じゃあ連れてきた甲斐があったな』
心理定規「昔を懐かしむには早い気もするけどね」
垣根『懐かしむねぇ……ま、折角来たんだ。とりあえず入ろうぜ』
心理定規「うん、何だかんだ言っても楽しみだし。ふふっ」
垣根『…………』
心理定規(ジャージ)『ねぇ、えっちなことはしなくていいの?』
垣根「してぇけど、実際何してもいいってなると何からするか悩むんだよなぁ」
心理定規(ワンピース)『イメプレする? 付き合うわよ?』
垣根「そうだな、吸血鬼設定とかイイよな……あー、でも怪盗とかもカッコいいし……」
心理定規(修道服)『そうね、帝督がやるんだったらどっちもかっこいいよ』
垣根「そ、そうか?」テレッ
心理定規(ドレス)『うん、絶対カッコいいよ帝督』
垣根「へへ……」
心理定規(ジャージ)『名前呼ばれるのうれしい? ていとく』
垣根「ん。まぁな……」
心理定規(ワンピース)『じゃあ、ずっと呼んであげる。てーとく』
垣根「心理定規……」
垣根『水族館って独特の匂いがあるよな』
心理定規「そうね。海ってこんな感じの香りなのかしら」
垣根『どうなんだろうな。行ったことねぇし』
心理定規「その内2人で行きましょうよ」
垣根『海に?』
心理定規「うん、行ってみたいのよね海。学園都市にいると海なんて行くの難しいかもしれないけど……あ、海では水着見せてあげるわよ?」
垣根『そりゃ楽しみだ。じゃ、その内連れってってやるよ』
心理定規「ホント?」
垣根『あぁ、意外と近いうちに行けるかもしれねーぞ』
心理定規「だったら嬉しいけどね」
垣根「なぁ、心理定規、俺のこと好きだよな」
心理定規(ドレス)『えぇもちろん。アナタが世界で1番好きよ』
垣根「なぁ……心理定規の名前、知りたい。教えてくれよ」
心理定規(ドレス)『……』
心理定規(修道服)『……』
心理定規(ワンピース)『……』
心理定規(ジャージ)『……』
垣根「心理定規?」
心理定規(ドレス)『ごめんなさい、私にも解らないの……気が付いたときにはもう暗部にいたから……』
垣根「あぁ……そうか……悪い」
心理定規(ドレス)『ううん、あのね、だからアナタがつけて? 私の名前。お願い』
垣根「あぁ、任せろ。超ピッタリなの考えてやるよ」
心理定規(ドレス)『可愛いやつ、お願いね』
心理定規「あ、見て。あのトンネルね。アナタが一緒に通りたがってたの」
垣根『引っ張るなぁ。一緒に通って結ばれるっつっても、ジンクスとか本気で信じてる訳じゃなかったけどな』
心理定規「ふふ、でも実際結ばれたじゃない、私たち」
垣根『そうだな……じゃあもう一回通ろうぜ。それで俺と一緒になろうじゃねーか』
心理定規「一緒に? 今だって一緒になってるじゃない」
垣根『……さ、行こうぜ』ニコッ
心理定規「……?」
心理定規(一緒にってもう付き合ってるのに……あ、もしかしてここ通ったらプロポーズされるとか!?)
心理定規(プロポーズのときもこれから先ずっと一緒にいてくれとか言うものね)
心理定規(プロポーズかぁ……)ニヤニヤ
心理定規(本当にそうだったら嬉しいけど、急すぎよね)
心理定規(この人結構ロマンチストだし付き合った日とかクリスマスとか記念日にプロポーズするタイプだと思うんだけど……)
心理定規(……何だろ、この違和感…………)
垣根「やっぱり心の文字は入れるべきだよなぁ……いやでも愛とか麗みたいな字も入れてぇし……」
垣根「心理定規はどういうのがいいんだ?」
心理定規(ドレス)『可愛いやつがいいけど、貴方がつけてくれたら何でも嬉しいわ』
心理定規(ワンピース)『私も帝督が考えてくれたのなら何でもいいよ』
垣根「そうは言ってもな……あ、好きな花とか季節とかそういうのから取るのもいいよな。心理定規は何か好きな物あるか?」
心理定規(修道服)『ていとくが好きかな』
垣根「ハハッ、それは解ってるって……じゃあ好きな季節は?」
心理定規(ジャージ)『うーん、春かな? ほら、桜がキレイだし』
垣根「桜かぁ……悪くねぇな。あ、色とかもいいよな。色だったら何がいいよ?』
心理定規(ワンピース)『赤とかピンクが好きかなぁ。名前には向かないかもだけど』
垣根「あぁ、確かに赤系の服とかよく着てるよな。なぁ、じゃあ好きな動物とか」
心理定規(修道服)『なんだか名前からズレてない?』
垣根「いや、よく考えたら俺心理定規と付き合って3か月くらい経ってんのにあんまり心理定規のこと知らねーなと思って……
なんで今まで聞いてなかったんだろうな? もっと心理定規のこと色々教えてくれよ」
心理定規(ドレス)『…………もっと、色々……』
心理定規「あ、クラゲだ。クラゲって何か宇宙人っぽくない?」
垣根『宇宙人見たことあんのかよ』
心理定規「物の例えよ。例え」
垣根『まぁ宇宙人っぽいっつーか不思議な感じではあるよな。何考えて生きてんだか』
心理定規「もしかしたら、色々考えてるかもしれないわよ?」
垣根『例えば?』
心理定規「んー、私のこと見て超美少女って思ってるかも」
垣根『ずいぶんテメェに都合のいいクラゲだなオイ。絶対思ってねーよ』
心理定規「あら、でも貴方は思ってるでしょ?」
垣根『否定はしねぇ』
心理定規「ふふ、素直ね。あ、ほら見てこのクラゲ絶対私の手について来てるわ。私って魚とかに好かれる才能があるかも」
垣根『向こうが喋れねぇからっていいように想像しやがって』
心理定規「ふふん、でも間違ってるとも言い切れないじゃない」
垣根『傲慢だなオイ。俺クラゲじゃなくて良かったわ』
心理定規「そうね、アナタとおしゃべりできないのはちょっと寂しいし」
垣根『ちょっとかよ』
垣根「心理定規?」
心理定規(ドレス)『ねぇ、そういえばお昼食べてないよ。用意してあげようか?』
垣根「ん、もう昼過ぎか。あーでも納豆くらいしかねぇな」
心理定規(ジャージ)『じゃあ納豆プレイする?』
垣根「いやいや、流石に心理定規も引くだろ」
心理定規(修道服)『え? 何で?私は全部アナタに合わせられるから何してもいいのよ?』
垣根「ん? あぁ、そうだったか……じゃあ用意するか……」
カランッ
心理定規(ワンピース)『あら、何か落ちた?』
垣根「あー、部屋の人口密度半端ないからな。何が落ちたんだか……あ……」
垣根「……缶……」
心理定規(ドレス)『あぁ、私が誉望くんにあげたやつね』
垣根「あげた……?」
心理定規(修道服)『ううん、別にあげたわけじゃなくて捨ててねって頼んだだけだよ』
垣根「頼んだ……」
心理定規(ワンピース)『そんなのどうでもいいじゃない? ね、帝督』
心理定規(ジャージ)『そうそう、こっち来ていちゃいちゃしよ?』
垣根「……」
心理定規「嘘。ホントはちょっとじゃなくてすごく寂しいわね」
垣根『そうか……そうだな。でもこれからはずっと一緒だろ』ギュッ
心理定規「あ……」
心理定規(やっぱりここからプロポーズが)ドキドキ
垣根『なぁ、心理定規。俺のこと好きか?』
心理定規「うん……」
垣根『そうか……じゃあ俺と一緒に死んでくれ』
心理定規「……え?」
心理定規(ドレス)『なぁに? どうしたの?』
垣根「……」ビシッ
心理定規(ドレス)『ひゃっ、アナタ、デコピン好きだね。ふふ……』
垣根「…………イヤだったか?」
心理定規(ドレス)『ううん、アナタが楽しいなら何回でもやっていいわよ?』
垣根「違う……」
心理定規(ドレス)『え?』
垣根「心理定規じゃない…………心理定規じゃねーよ。これは……俺は、なんで……
そうだ。これは心理定規じゃない……やっぱり心理定規に会ってちゃんと話聞かねーと」
心理定規(ドレス)『……何でそんなこと言うの?』
垣根「悪い、俺やっぱり心理定規のとこ行って来る」
心理定規(ドレス)『……なんで? もしかしたら傷つくかもしれないのに』
心理定規(修道服)『そうだよ。誉望くんとはアイコンタクトするくらい仲良しだし』
心理定規(ジャージ)『アナタには名前も教えてくれてないし、きっとまだ秘密にしてること沢山あるのよ』
垣根「……」ガサガサッ
心理定規(ジャージ)『……なにしてるの?』
垣根「……日記仕舞ってたなと思って」
心理定規(ドレス)『日記……フフッ、アナタ、私のことばっかり書いてるよね?』
垣根「いや、心理定規のことばっかり書いてる」ペラッ
心理定規(ドレス)『…………』
垣根「……あぁ、そういやこんなことあったな……懐かしい。心理定規といろんなとこに行って
色んなことして……んで、付き合うことになって浮かれて……それで……」
垣根「……なぁ、俺やっぱり行かねーと」
心理定規(ワンピース)『傷つくことになってもいいの?』
垣根「そりゃ、できれば傷つきたくはないけどな。でも行かねーといけないんだよ」
心理定規(ドレス)『ねぇ……行かないでよ。私が本物じゃなかったとしても、アナタのことが好きなのは本当なの……ねぇ、帝督』
垣根「……これ、俺と心理定規が付き合った日の日記なんだけどよ」
心理定規(ドレス)『…………』
垣根「やっぱり、俺アイツじゃないと……ダメだ」
心理定規(ドレス)『…………』
垣根「あ、先に携帯で連絡したほうがいいか……アレ、携帯どこだ?解るか?」
心理定規(ワンピース)『さっき出て行ったアナタが持って行ったわよ』
垣根「さっき出て行った? ……まさか」
心理定規(ドレス)『ねぇ、帝督、待って。せめて最後に……』ギュッ
垣根「悪い、離してくれ。俺もう構ってる時間が……っ!」
□月□日
心理定規と付き合うことになった
告白が最高に決まったので俺にまた惚れただろうな!
付き合うのは嬉しいが反面不安なことも色々ある
でも……何があっても絶対2人で幸せになる
垣根『間抜けな顔だな、ハハッ』バサァッ
心理定規「未元物質!? ま、待って、なんで」
垣根『もう俺以外に取られないように殺すんだよ。地獄でもちゃんとエスコートしてやるから安心しろ』
心理定規「意味が解らないわよ! そんなことしなくてもアナタ以外とはこういう仲になるつもりは無いし……」
垣根『そんなの解んねぇだろ。俺はテメェを誰にも渡したくねぇ』
心理定規「だから、渡すも何も、私にはリーダーしかいないってば」
垣根『太ももに正の字書いてた女が何を言ってんだよ』
心理定規「違っ。あれはアナタがそういうの好きなのかと思って……!」
垣根『それだけじゃねぇ……他にも……』
心理定規「他? 私、何か……」
垣根『テメェは本当は俺のこと何とも思ってないんじゃないのか!?
俺の名前呼んだことも無い上に誉望とは仲良さ気に色々喋って……俺はこんなに、こんなにテメェのことが好きなのにっ……!』ミシミシッ
心理定規「い、痛い! 急にどうし……」
垣根『大体テメェ、能力と能力者の違いも解んねぇのかよ。あぁ?』
心理定規「能力……? アナタ、リーダーじゃないの?」
垣根『あぁ、アイツと同じにしてるのはちょっと癪だよなぁ。ほら、これでどうだ?』
心理定規「……なにその黒目っていうか、赤目っていうか……」
垣根『カッコいいだろ? 髪も白くしてみた』
心理定規「……前の方が好きね」
垣根『フーン、まぁもう外見なんて関係無ぇけどな』
垣根「心理定規!」
垣根『チッ』
心理定規「……リーダー……」
垣根『今更何しに来たんだよ。アイツらはどうした?』
垣根「……やっぱり俺には心理定規しかいねぇ」
心理定規「ねぇ、さっきから何の話してるの?」
垣根『ハッ、今更だな。これから俺はな学園都市を全部ぶち壊してテメェらの思い出なんか一つも無くして、それからコイツと海に行って心中してやるんだよ』
心理定規「……」
垣根「で、手始めに水族館か? つーかよ、能力が能力者に勝てると思ってんのか?」
心理定規「……」
心理定規(……あ!……そういうプレイ!?)
心理定規(ヒロインが乱暴されそうになる寸前に主人公が助けに来るアレ?)
心理定規(そういう壮大なイメプレかぁ……なるほどね)
心理定規(でももう普通のことしてても彼が勃たないレベルだし、いっそこの流れに乗ろうかな)
心理定規(ここから一度彼が負けそうになってヒロインの愛の言葉で覚醒っていうのがセオリーかしら)
垣根「テメェは未元物質だろ。俺に逆らってるとその内崩壊するぞ」
垣根『その前にコイツを殺すくらいはできるぜ? 何たって俺は第2位だからな』
垣根「第2位は2人もいらねーだろ」
垣根『ハハハ、だからコイツを殺して俺も死ぬって言ってるだろ? そしたら晴れて1人の第2位になれるじゃねーか俺の親切さに涙しな』
心理定規(よし、じゃあ早く戦いなさい。私の見せ場まで巻きでやりなさい)
垣根「……一度、警告してやるよ。ソイツを離せ」
垣根『イヤだね』
垣根「なら、力づくで奪い取るしかねぇな!」バサァッ
心理定規(来たっ……!)
垣根『力づくで? テメェが一歩でも動いたら心理定規がどうなるか解んねぇぞ』
垣根「……チッ」
心理定規「わたしのことは気にしないでー」
垣根「そんなこと出来る訳無ぇだろ!」
心理定規(よし、とりあえず今のセリフでポイントを稼いだわね。あとヒロインっぽい行動って何かしら)
垣根『コイツのことが好きなのか? 哀れだなぁオイ……
さっきまテメェに似せた未元物質のお人形相手にオママゴトしてた男だぞ?』
心理定規「……何でそんなことを?」
垣根「……怖かったんだよ、もしかしたらテメェが俺のことを好きじゃないんじゃないかって考えちまってさ」
心理定規(……へぇ、そういう設定なんだぁ。じゃあここから私が真実の愛を教えるみたいな感じ?
ていうか何で疑うのよ。太ももに正の字ってそんなにダメだったの?)
垣根『ハッ、笑えるよな。なぁ、あんなやつじゃなくて俺にしねぇか?
テメェが俺の方が好きだっつーなら殺すのは止めてどっかの部屋でも借りてそこで縛って監禁するくらいで勘弁してやる』
心理定規「…………」
垣根『海の中に未元物質で部屋作ってやってもいいぜ?』
心理定規(多分ここでの選択が彼のテンションを大きく左右するわね。そりゃ元々のリーダーを選んだほうがいいのは解るけど
こっちにもフォローを入れた方がヒロインっぽいから……)
心理定規「……そうね、アナタの方が思い切りが良くてかっこいいかもね。その部屋も魅力的だし」
垣根「心理定規……」
心理定規「でも私はやっぱりいつもの方が好きよ」
垣根『はぁ? アイツはテメェが自分のこと好きじゃないかもとか思って
テメェからの連絡も全部スルーしてお人形作って遊んでたような奴だぞ。何がいいんだよ』
心理定規「……アナタも私のことは信用してなかったみたいだけど?」
垣根『でも俺にはテメェの代わりになる奴なんかいねぇ。だからこんな事してんだろ?』
心理定規「確かに情熱的だけど、いつもの彼だって結局私の代わりになんか無いって気が付いたから来てくれたんでしょ?」
垣根「……あぁ、俺が好きな心理定規は十何年も生きてきて作られた人格なんだ
表面だけ似せて一瞬で作ったんじゃ綻びが出来る。本当は最初から解ってたんだ……だからソイツみたいなのが出来ちまったんだろうなぁ」
垣根『なんだよ、じゃあアイツらは消したのか? 自分の都合で作っといて悪逆非道だなオイ』
心理定規(この茶番の終着点はどこなのかしら……そういえば今気づいたけどお客さん全然いないわね
みんな逃げたのかな。そうよね180センチの男が翼出してたらとりあえず逃げるわよね)
垣根「あぁ、流石に心が痛んだけどよ……でも消えたんじゃねーよ。俺の中に還っただけだ」
垣根『還る? 一度作ったもんを取り込むなんて出来んのかよ』
垣根「あぁ、俺に常識は通用しねぇからな」
心理定規(まさかこの演技の為に貸し切りしてるってことは無いと思うし……あ、あの魚カラフルで可愛い。熱帯魚かな)
垣根「……元々テメェは俺だ。心理定規を俺だけの物にして安心したいって気持ちは痛いほど解る」
心理定規(ヤンデレじゃないの。超怖いわね)
垣根「でもよ、それはベターであって、ベストじゃねぇ。相手に自分を求めてもらうのがテメェの……俺の望んでることだろ?」
心理定規(え、このヤンデレって演技なのかな。実際そう思ってるのかしら。この人変なとこあると言えばあるしマジなやつかも)
垣根『それじゃあ俺だけの物に出来ねぇだろ。俺は絶対にコイツを誰にも渡したくねーんだよ!』スッ
垣根「テメェ!」
心理定規(うわ、未元物質ってこんな刃みたいになるんだ。触っても大丈夫なのかなこれ)
垣根『今から首が吹っ飛ぶかもしんねぇのに随分冷静だな。泣き喚いて俺に縋らなくていいのか?』
心理定規「……大丈夫よ、だってアナタも元々は彼でしょう? それなら、愛する人の腕の中で何を心配することがあるの?」ニコッ
垣根『……!』
心理定規(今、最高に決まったわね。ふふ、私に惚れ直したんじゃない?)
垣根『…………テメェ、俺のことがそんなに好きなのかよ』
心理定規「えぇ当たり前でしょ?」
垣根『……フッ』スッ
心理定規(え?なに? 何で解放?ここからすごいバトルが始まって2人とも瀕死になって私の涙で蘇生みたいな流れじゃないの?)
垣根「……戻る気になったか」
垣根『あぁ、どうにでもしてくれ……けどよ、テメェが不安になったらまたいつでも出てきてやるよ。そのときはホントに俺の物にするからな』
心理定規(え~、消化不良。いや、ずっとこの茶番やりたい訳じゃないけど……)
垣根「そうか、気を付けねーとな。じゃあ……」
心理定規(あ、待って。今未元物質の彼が消えるんだったらお別れのキスとかした方がヒロインぽく……)
チュ
心理定規「……えっ」
心理定規「えぇ、何ていえばいいのかしらね、あのとき……」
心理定規「あの……こう、未元物質のリーダーの顔と彼の顔がすごく近くて」
心理定規「ゼロ距離っていうか……うん」
心理定規「そうね、ハッキリ言うとキスしてたわ」
心理定規「キス、うん。口づけのことね」
心理定規「ものすごく驚いたんだけど、未元物質の彼もめちゃくちゃ驚いてた」
心理定規「信じられないって顔してたんだけど……」
心理定規「なんかすぐに気持ちよさそうにしてた」
心理定規「…………それで、なんか、未元物質の彼がね、光ったっていうか……光の粉になって霧散したっていうか」
心理定規「それでオリジナルの彼はなんかドヤ顔してたわ」
心理定規「これでアイツは俺の中に還ったんだとか言って」
誉望「キツイ絵面っスね。そんで結局どうなったんスか」
心理定規「その後とりあえずヒロインぽくキスしといたんだけど、何か彼のキスがどこで練習したのってくらい上手くなっててビックリしたわ」
誉望「イヤ……本来の目的のベッドインはしたのかっつー話っス」
心理定規「ベッドインはしたけど、致してないわよ」
誉望「……そこまで壮大にやっておいて、また萎えたんスか?」
心理定規「っていうか、暴発しちゃって」
誉望「そっちかー」
心理定規「まぁ若いからそれくらい平気でしょってことでもう一度挑戦したのよ。そしてまた暴発」
誉望「また垣根さんの心折れたんじゃないっスかそれ」
心理定規「私も心配したけど、それはそうでも無かったわ。でも3回くらい暴発してちょっともう今は無理だって言われたの」
誉望「どんだけ出るんだよ!」
心理定規「なんか私が彼のこと名前で呼ぶと出ちゃうみたいなのよ……でも呼んで欲しいんだって
という訳でこれからは彼をいかに暴発させないかが課題ね。これからもよろしく」
誉望「イヤイヤ。それは、その壮大なイメプレのときのテンションが上がっただけでしょ?
多分次は大丈夫じゃないっスか?もう自分の上司の性的な事情とか知りないですし……」
心理定規「そういうものかな?」
誉望「そうですって。そういや結局心理定規さんは何で垣根さんの名前呼んだこと無かったんスか?」
心理定規「……だってずっとリーダーって呼んでたのに急に帝督って呼ぶの恥ずかしいじゃない」
誉望「え? そんな理由っスか?」
心理定規「呼び方変えるのって、本当に恥ずかしいのよ。なんか私が彼にデレデレしてるみたいだし……」
誉望「してますよね」
心理定規「……でも、彼も自分のこと名前で呼んでほしいって恥ずかしくて言い出せなかったらしいし」
誉望「流しましたね……恥ずかしいとか思うんスか垣根さん」
心理定規「厳密には恥ずかしいというか女々しいと思われたくないとか、私から呼んで欲しいとか色々理由はあったみたいだけど
あと彼をリーダー呼びなのにキミを誉望くん呼びしてるのもイラついてたみたいね」
誉望「えぇ……俺垣根さんの反感買ってたんスか? それって超危険な状態っスよね?」
心理定規「んー、でも大丈夫だと思うわ。なんか彼吹っ切れたぽいし」
誉望「吹っ切れた?」
心理定規「吹っ切れたというか自信家になったというか……私が彼にベタ惚れだと思い始めたというか……」
誉望「ベタ惚れですよね」
心理定規「…………そんなことないわよ?」
誉望「説得力の無さ」
垣根「おい心理定規、テメェまた誉望に色々言ってるだろ」ガチャ
心理定規「あら、バレた?」
垣根「やっぱそうなんだな。テメェは何回言っても言うこと聞かねぇなオイ」
誉望(キレてるじゃねーか)
垣根「そういう態度ならもうこのケーキはやらねぇからな」
心理定規「何よその脅し」
垣根「おい誉望テメェ何言われたんだ」
誉望「あー……垣根さん×垣根さんみたいな」
垣根「いや違う。アレは恋愛感情があったわけじゃなくてな、偶然そうすると未元物質が俺に戻るということに気が付いて……」
心理定規「偶然気が付くっていうのもおかしい気がするけどね?」
垣根「まぁ、色々あってな。ほらテメェらケーキ選べよ」
心理定規「結局くれるのね」
垣根「まぁテメェが言うこと聞かねーのは今に始まったことじゃねぇしなぁ……でもデコピンだ」ビシッ
心理定規「あうっ」
誉望「俺も貰っちゃっていいんスか?」
垣根「あぁ、記念日だし」
誉望「記念日?」
垣根「俺と心理定規付き合って4か月目記念日」
誉望(く、下らねぇ……)
弓箭「あら、もう皆さんお揃いなんですね」ガチャ
垣根「あぁ、テメェもケーキ選べよ」
弓箭「えっ、い、いいんですか?」
弓箭(一緒にケーキを食べるなんて友達っぽいイベント……!)
心理定規「チーズケーキ貰うね」
誉望「俺はモンブランがいいっスね」
弓箭「ショートケーキいただきます」
垣根「ほう、被らねぇもんだな。それ好きなのか?」
心理定規「えぇ、どのケーキも好きなんだけど、特にチーズケーキが好きね」
垣根「そういや俺チーズケーキってあんまり食ったことねぇかも」
心理定規「あら美味しいわよ? ほらアーン」
垣根「ん」パクッ
誉望(ここでイチャつくんじゃねーよ)
弓箭(はぁ、私もお友達とアーンしあったりしたいです……)
心理定規「美味しい?」
垣根「ん、チーズケーキも美味いな」
心理定規「ふふっ、良かった。あぁ、そういえば最近この辺に新しく出来たケーキ屋さんも美味しいのよね」
弓箭「あ、で、では、よ、よよければ今度一緒に……」
心理定規「えぇ、いいわよ。一緒に行きましょ」
垣根「へぇ、俺にも教えてくれよ……もっと色々、な」
心理定規「ふふっ、もちろん教えてあげるわよ……帝督」
垣根「ウッ……ちょっとトイレ行ってくる」
心理定規「……………」
誉望「…………」
心理定規「……これからもお願いね?」ボソッ
誉望(もう垣根さん死ねばいいのに)
心理定規「彼の性癖が理解できない」 完
□月□日
心理定規と付き合うことになった
告白が最高に決まったので俺にまた惚れただろうな!
付き合うのは嬉しいが反面不安なことも色々ある
でも……何があっても絶対2人で幸せになる
垣根「……おぉ、もう何年前のだコレ」ペラッ
垣根「……懐かしいなぁ」
垣根「2人で幸せにねぇ……」
垣根「……訂正しねぇとな」
垣根「あー、ホントに懐かしいな……心理定規か……」
垣根「…………だって、アイツ今はもう」
垣根「…………」
<ねぇ、帝督! 何かすごく昔の空き缶出てきたけどごみ!?捨てていいのー?
垣根「あ、違う! それはゴミじゃねぇ!! やめろ心理定規!」
<何で急に懐かしい呼び方するのよ
垣根「いや、ちょっと思い出してな……今そっち行くから待ってろ!捨てるなよ!」
<ハイハイ、ちゃんと片付けるのよ?
垣根「ていうかテメェこそあんまり動くなって言っただろ! 転んだらどうすんだ!」
<はーい
垣根「たく……いつまでも俺の言うこと聞かねぇ奴だ」パタンッ
<あれ? 何このアルバム……私……?修道服とかスク水……
垣根「あぁああーーー!!! 待て待て!今行くから待てー!」
□月□日
海に行った
俺の潮風に吹かれてのプロポーズが最高にカッコ良かった
心理定規も俺にまた惚れたな!
いや、もう心理定規じゃなくて、垣根――――
このSSはこれで終了となります
クールで可愛い心理定規さんとイケメルヘンな垣根くんがイチャつく話が書きたかっただけなのに何故こんなことに
ここまで読んで頂き有難うございました
他にも何個か未元定規の書き溜めがあって総合に投下しようと思ってたのですが
R板が出来たのに総合に投下するのも如何かと思うのでここに2つ投下させて貰います
良ければもう少しだけお付き合いください
垣根「なぁ、心理定規って生意気だよな」
誉望「まぁ対応塩っスよね」
垣根「レイプしたい」
誉望「えっ」
垣根「今アイツどこにいるんだ」
誉望「さっき仮眠室に入ってくの見ましたけど」
垣根「そうか。じゃあベッドだな。レイプしてくる」
誉望「え~……」
垣根「あ、ほら1000円やるから2時間くらい潰して来い」
誉望「そんな不倫相手が来てるときに追い出される子供みたいな」
垣根「心理定規~」スススッ
心理定規「キャッ……えっ、と……何でベッドに入ってきてるの?」
垣根「いや、ちょっとな……心理定規って生意気だろ?」
心理定規「別にそんなつもりはないけど」
垣根「レイプしたいと思って」
心理定規「え?」
垣根「レイプしたいと思って」
心理定規「私を?」
垣根「うん」
心理定規「貴方が?」
垣根「おう」
心理定規「レイプ」
垣根「そうだ」
心理定規「シャワー浴びられないの?」
垣根「レイプだから浴びれない」
心理定規「せめて身体流させてよ」
垣根「ダメだ。そのままが興奮する」
心理定規「えー…………今日汗かいたしやだ」
垣根「それはそれでイイと思うんだよなぁ」
心理定規「別の日にしてよ」
垣根「待て、なんか平和的になってきている」
心理定規「ん?」
垣根「俺が求めているのはこんなレイプではない」
垣根「テメェの事情は関係ねぇ!脱げ!」
心理定規「仕方ないわね……」スルッ
垣根「なんで脱ぐんだよ!!」
心理定規「脱げって言われたから」
垣根「抵抗しろ」
心理定規「なんでよ」
垣根「レイプしたいからだよ!」
心理定規「そういえば最近ちょっと胸大きくなった気がするの」
垣根「そうか?」
心理定規「触っていいよ?」
垣根「なっ、さ……!女がそんなこと言うんじゃねぇ! 服着ろ!」
心理定規「脱げって言ったり、着ろって言ったり……」
垣根「レイプなんだから俺が脱がせるんだよ」
心理定規「ふぅん、脱がせたい派なんだ」
垣根「レイプされる時に脱ぎたがる派はいるのか?」
垣根「じゃ、じゃあ脱がせるからな……」ドキドキ
心理定規「いやー、やめてー」
垣根「もっと本気で嫌がれよ」
心理定規「ほら、貴方が怖くて本気で抵抗できないのよ」
垣根「うーん……じゃあ黙って耐えてる方が好きだな」
心理定規「解ったわ」
垣根「は、このハサミで服を切ってやるぜ……」ドキドキ
心理定規「これ高いからやめて」
垣根「黙らないのかよ……後で新しいの買ってやるから」
心理定規「じゃあバッグもほしいな」
垣根「解った解った」
心理定規「エルメスのバッグね? あとティファニーの指輪と、プラダの……」
垣根「すげぇ調子乗るなコイツ」
垣根「ハハッ、この鋏で服を切り刻んでやるよ」ジャキジャキッ
心理定規「いたっ」
垣根「えっ、あっ、どっ、どっかケガしたか?」
心理定規「血は出てないけどちょっと刃先が胸に当たったわ」
垣根「悪い」
心理定規「もうちょっと丁寧にしてよ」
垣根「あぁ、悪い気を付ける」
心理定規「レイプなのに素直ね」
垣根「最終的には快楽堕ちに持っていきたいからな。恐怖で支配するレイプなんて男の風上にも置けねぇ」
心理定規「紳士的ね」
垣根「紳士だからな」
垣根「フッ、かわいい下着つけてるんだな……」
心理定規「あん、恥ずかしいから見ないで……」
垣根「おい、何だそのしおらしすぎる対応」
心理定規「えぇ……不満なの?」
垣根「抵抗してくれ。レイプだから」
心理定規「善処するわ」
垣根「フッ、かわいい下着つけてるんだな……」
心理定規「やぁあ!見ないでぇええ!」ゲシッ
垣根「おふぅ!」
心理定規「あ、ごめん……」
垣根「腹……腹にいいのが入った……」
心理定規「ごめんね? やめる?」
垣根「……やめない……レイプする……」
垣根「見ないで、って言われてもなぁ……? こうやって押さえつけちまえば女の力じゃ抵抗できねぇだろ?」
心理定規「キャアアァ!止めてぇええ!」
垣根「ククッ。今から「嫌ぁあああぁあ!!」をレイ「許してぇえええ!!」してや「やだやだやだぁあああ!!」」
垣根「あの「犯されるぅううう!!」……もうちょ「助けてぇええ!」静か「私処女なのぉおおおお!!」静かに!静かにぃいいい!!」
垣根「静かにぃいいい!!!」
心理定規「タスケテェェェ!!!」
垣根「静まれぇえええぇええ!!!」
心理定規「襲われるぅうううううッ!!」
垣根「もうちょっと静かに頼む」
心理定規「でも本気で抵抗しないとレイプ気分になれないかと思って……」
垣根「気分じゃなくてレイプだ。ちょっとうるさ過ぎる」
心理定規「じゃあ黙らせればいいんじゃない?」
垣根「いやでも両手押さえつけてるから両手ふさがってるし」
心理定規「口があるじゃない」
垣根「いや……レイプなのにキスするのは邪道かなと……」
心理定規「レイプに邪道とかあるの?」
垣根「やっぱりキスは恋人じゃないとダメじゃね?」
心理定規「じゃあ恋人にして」
垣根「えっ、いいの?」
心理定規「いいよ」
垣根「えっ……じゃあ……ずっと前から好きでした。付き合ってください」
心理定規「私も。よろしくね」
垣根「へへ……」
心理定規「ふふ……」
垣根「じゃあレイプ再開するぞ」
心理定規「うん」
垣根「いやでも恋人だともうレイプじゃないのか……?」
心理定規「恋人でも無理やりすればレイプなんじゃない?」
垣根「しかしこれでまたお前が抵抗する要素が減った」
心理定規「嫌がることしたいの?」
垣根「そうだ。そういう性癖なんだ」
心理定規「例えばどんなのがいいのよ」
垣根「なんかこう……だめぇっ!やめてぇ! みたいなのを無理やりヤッて最終的に向こうから俺を求めてくるようにしたい」
心理定規「童貞っぽいわね」
垣根「ぽいんじゃねーよ、ガチだよ」
心理定規「じゃあ頑張っていやがるから続きしよ?」
垣根「おう」
心理定規「いやぁあ! 犯さないでっ!」
垣根「おらっ、抵抗すんじゃねぇ! おっぱい見せろ! ……ん? ちょ、ま……ブラどう外せば……」
心理定規「ハサミで切れば? 気分出るんでしょ?」
垣根「いいの?」
心理定規「新しいの一緒に選んでくれるならいいよ」
垣根「サンキュー」
垣根「おらっ、ブラ切ってやる!」ジャキッ
心理定規「やっ、胸見ないでぇっ……!」
垣根「ははっ、小さいくせに隠す意味あんのかぁ?」
心理定規「ハァア? 小さくないんだけど?」チッ
垣根「えっ」
心理定規「それは許せないわ」
垣根「わ、悪い」
心理定規「小さくないから。やり直して」
垣根「あ。あぁ……」
心理定規「やっ、胸見ないでぇっ……!」
垣根「手で隠すんじゃねぇよ。えーと……それなりの大きさだな、こりゃあ楽しめそうだぜ」
心理定規「嫌ぁ! 最近大きくなってきたEカップの胸見られちゃうぅ!」
垣根(嘘つくんじゃねーよ!でかくてもCだろ! 多分Bだし!)
心理定規「なによその目は」
垣根「……い、いや可愛い乳首だなと思って」グニュグニュ
心理定規「んぁっ、だめ……いじっちゃだめぇ……!」
垣根「ダメダメって言ってるくせに乳首固くなってきたぞ?感じてんのか?」
心理定規「ん……気持ちいい……」
垣根「待て、即落ちすぎるだろ。もうちょい粘れ」
垣根「下はどうなってんのかな」
心理定規「あっ、下は脱がさないで!お願い!」
垣根「んなお願い聞くと思ってんのか?」
心理定規「許して!!」
垣根「そんなこと言って……感じてたんだろ?」サワサワ
心理定規「ゃあ、感じてないっ!」
垣根「そんなこと言っておいて……ここはこんなに…………」
垣根(これって、ここからどうすればいいんだ? 指入れていいのか?レイプだからもう本番でいいのか?これって濡れてるのか?)
垣根「…………」
心理定規「………………だめぇっ、指いれないでっ!」
垣根「! ハッ、指入れてやるよ……!」
垣根「どうだ? 気持ちいいだろ?」
心理定規「いぁんっ、よくなっ、良くないのにぃい……!」
垣根(…………すげぇ中あっつい)
心理定規「あっ、あっ……んぅ……」
垣根(へぇ……こういう風になってんのか……)
垣根(……つーか、いつ本番いけばいいんだ……?)
心理定規「……やぁああっ、挿れちゃだめぇ! 犯されちゃうぅう!」
垣根「! は、ははっ……もう限界だ犯してやる!」
垣根「おらっ、どうだっ!無理やり男に犯されてる気分は!」
心理定規「んあっ! あんっ!はぁ……っ!奥、奥だめっ!」
垣根「はっ、奥突いてやるよ!!」
心理定規「んぅぅううっ、だめっ、イッちゃう……」
垣根「イケっ! 無理やりされてイっちまえ!」
心理定規「あ、あっうぅ……!」
垣根「あっ、やべ……俺も……っ……」
垣根(あれ、これさすがに中出したらまずいのか……? いやでもレイプだし……)
心理定規「んひゃっ、中、中だしちゃだめぇ! 中は、んっ、嫌ぁ!」
垣根「そう言われたら中に出すしかねぇな! んっ……はっ……イくっ……!」
心理定規「ん、中……」
垣根「……っ!」
心理定規「はぁ、はぁ……」
垣根「はぁ……」
心理定規「レイプどうだった?」
垣根「…………良かった。つーか中に出しちまったんだけど」
心理定規「そう、でも恋人なんだから責任取るよね?」
垣根「そうだな」
心理定規「じゃあ問題無いわね」
心理定規「さて、じゃあ2回戦行こっか」
垣根「え……いやイッたばっかだし……」
心理定規「そう言われると襲いたくなるのよね。今度は私に付き合って貰うわよ」
垣根「ひっ、ちょ、触んな……っ!」
心理定規「大体アナタ下手なのよ、私が教えてあげるわ」
垣根「え、でも善がって……」
心理定規「演技に決まってるでしょ」
垣根「えっ………………」
心理定規「えい」ツンッ
垣根「あふっ」
心理定規「可愛いわね、私好みにしてあげるわよ。ふふっ」
垣根(……あ、でもこれはこれで悪くないシチュエーションか?)
心理定規「さて、じゃあ女の子がどういう風にされると気持ちいのか貴方の身体に教えてあげるね。さ、お尻出しなさい」
垣根「え、ちょ、何で」
心理定規「そりゃこっちの方が教えやすいかなと思って」
垣根「え、いや待て、マテ……!」
「あ、ちょやめ、レイプされる!心理定規にレイプされ、ぁ、アァッア――!」
垣根「心理定規をレイプしたい」完
心理定規「単純な人」
心理定規wwwwww
因果応報とはいえ流石に暢気すぎるだろ、お似合いだよお前らホントにwwwwwwww
面白かった、完走乙!
心理定規「テレビあんまりおもしろいの無いわね」ピッ
垣根「別にいいだろ。つーか毎回宅飲みのときってテレビBGM代わりじゃねーか?」
心理定規「んー、確かにそうかも。ていうかアナタ家で飲むこと多いよね」
垣根「おう、酒好きだし。テメェもだろ?」
心理定規「別に私はお酒好きなわけでもないのよね。雰囲気が好きなだけで」
垣根「そうか? いつもワイン煽ってるじゃねーか」
心理定規「そんなに飲んでないしイメージでしょそれ」
垣根「ドレス=ワインとかシャンパンみたいなイメージはある」
心理定規「何でそう単純なイメージを信じ込むのかしら……じゃなくて、ほら、能力者はあんまりお酒飲まないんじゃない?」
垣根「あー、まぁ演算支障でるかもしれねぇのはな」
心理定規「そうそう。あ、飲んだらあっつくなってきちゃった」
垣根「無理して飲むもんでもねぇし別なの飲めよ。つーか酒そんなに好きでもないの初めて知ったわ」
心理定規「チョコをお酒と食べるの結構好きよ、男の人って苦手なこと多いみたいだけど」
垣根「俺は別にいいけどな。でもビールならチョコは勘弁してくれって感じだ」
心理定規「確かにビールならから揚げとかポテトチップスかな」
垣根「心理定規のイメージ壊れる」
心理定規「いいじゃないビール飲んでても。唐揚げは自分で揚げたほうが美味しいんだけど面倒なのよね」
垣根「おっ、今度俺に作ってくれ」
心理定規「面倒だって言ったばっかりなのに?」
垣根「俺も手伝うからさぁー。女の子が作ってくれたってだけで数倍くらい旨く感じるんだよな」
心理定規「単純ね」
垣根「うるせー、ダラダラしながら手料理食いてぇんだよ」
心理定規「ダラダラっていうかゆったりした感じ?」
垣根「なんつーかもう見たことある映画とか流したり、つまらないバラエティ流したりしてくっちゃべりながら飲むみたいなのが好きだ」
心理定規「今だよねそれ」
垣根「ビールだったら、から揚げもいいけど枝豆もクセになるよな」
心理定規「トマトとか冷奴も美味しいわよ」
垣根「そういや昔トマトと豆腐のサラダを食ったがなんかサッパリしすぎだったなあ」
心理定規「貴方味付け濃いの好きだもんね。アボカドとトマトときゅうりをわさび醤油で和えたやつ美味しいわよ」
垣根「作って」
心理定規「全部そこに行きつくのね」
垣根「あー、嫁ほしくなってきた。結婚してぇ。ごはんにする?お風呂にする?それとも私?ってやられたい」
心理定規「またテンプレートな……結婚するならどんな人がいいの?」
垣根「普段は強気だけど2人きりのときはデレデレとか」
心理定規「童貞みたいね」
垣根「俺が童貞じゃないことはテメェが一番よくわかってると思うんだが」
心理定規「だから、童貞みたいって言ってるんじゃないの
ていうかそれ結婚相手じゃなくて彼女でもよくない?」
垣根「んー、まぁ結婚相手に特別求めるものっつーと……特に……価値観の一致?」
心理定規「真面目でびっくり」
垣根「やっぱこう話してて、こいつと合う合わないってやっぱあるしな」
心理定規「私は?」
垣根「ん?」
心理定規「貴方に合ってるかな?」
垣根「相性100パーセント上限でいうなら120パーくらいじゃね」
心理定規「それは貴方より貴方を知ってるという捉え方でいいのかしら」
垣根「めちゃくちゃ気に入ってるっていうことを表現したかった」
心理定規「結婚する?」
垣根「でも結婚したら彼女いなくなっちゃうじゃん。俺的には彼女という関係も結構燃えるので捨てがたい」
心理定規「私はいつでもOKなんだけどな」
垣根「えー、マジかよ。めちゃめちゃデレじゃねーかどうした」
心理定規「2人きりだから、かな」
垣根「……かわいい。結婚してもいいわコレは」
心理定規「なんか恥ずかしくなってきた。お水持ってくるね」
垣根「おう」
心理定規「ん」ゴクゴク
垣根「結局キッチンで水飲んでんの」
心理定規「あ、あなたも来たの。うん、何かすごく喉乾いてここでちょっと飲んじゃおうと思って」
垣根「ふーん……」ピト
心理定規「ん?なに?」
垣根「したくなった」ゴソゴソ
心理定規「……ここ、キッチンなんだけど」
垣根「知っている。台所プレイめちゃ好きだから俺」
心理定規「それは料理とか作ってる最中のプレイじゃないのかしら……んっ」
垣根「いやでも実際火とか包丁使ってる最中のプレイは危険だと思うんだ」
心理定規「そうだけど……、ね。ベッドにしない……?」
垣根「ダメだ。こっちのが興奮する」
心理定規「んぅ~……身体痛くなりそう……」
垣根「太ももの触り心地はなんでこんなにいいんだろうな」
心理定規「肉がついてるって言いたいのかしら」
垣根「いや、十分細いだろ……ケツも小さいし」モミモミ
心理定規「んっ、う……なんかベッドの数倍恥ずかしいんだけど……」
垣根「でも恥ずかしいの大好きじゃん。心理定規Mじゃん
MeasureHeartだからか?MでHっていう……」
心理定規「最低すぎないかしら」
垣根「いやーでも実際結構Mだと思うけどな。あ、今日下着ピンクかぁー、いいよなピンク」
心理定規「貴方がそう言うからわざわざ買ったのよそれ」
垣根「何だそれ可愛いな、勃ってきた」
心理定規「さっきから勃ってなかった?」
垣根「息子の聞き分けが無くてな」
垣根「名残惜しい気もするがパンツ脱がすぞ……俺的には足首に引っ掛けて残しておくのがイイ」
心理定規「私的には気になるから全部とってほしいけどね」
垣根「ダメだ。この眺めがいいんだ……あー、いいな本当……」
心理定規「……恥ずかしいわね」
垣根「後ろ使ってみたいんだが」
心理定規「えー、やだぁ」
垣根「といいつつも?」
心理定規「本当に嫌よ」
垣根「えー……きもちいらしいのに。舌で解してやろうか?」レロォ
心理定規「ぁ!!」
心理定規「ま、後ろ舐めて……!」
垣根「あぁ、舐めてる」
心理定規「ちょ、ほんとにやめて……」
垣根「俺的にはクソついてても気にしないから大丈夫だ」
心理定規「死んで。っていうかごはん前にお風呂入ったからついてないし!」
垣根「まー二次元のエロはファンタジーだしつかねぇだろうな」
心理定規「え? 二次元?」
垣根「こっちの話だ」
垣根「ローションの代わりになるのがない」
心理定規「だから、前使えば……そんな必要ないから」
垣根「え?前にいれてほしいって?」
心理定規「…………うん」
垣根「じゃあおねだりしてくれ」
心理定規「最初からそれ目的じゃないの?」
垣根「後ろ使いたいのも本心だぞ」
心理定規「んっ、お、お尻じゃなくて、こっち、に挿れて、ほしいです……」
垣根「うわエロ」
心理定規「うるさい、もぉお……!嫌いになるわよ!」
垣根「えっ……」
心理定規「……ンフッ」
垣根「おい何笑ってんだよ」
心理定規「いえ、アナタが傷ついたみたいな顔するから……面白くて……」
垣根「うるせぇ……よっと、ほらそこ座れ」
心理定規「こう?」
垣根「ん、胸もさわっていい?」
心理定規「いまさら許可得るの?」
垣根「じゃあ勝手に揉む。揉みしだく」
心理定規「や、あんま強くしないで……」
心理定規「……あなた着衣好きよね」
垣根「なんか全裸より興奮するんだよなぁ……こう、中に手入れて触るのもいい」
心理定規「あぅっ」
垣根「こう裾から手入れて胸触ると捲れるだろ? そんでパンツ見えたとき恥ずかしがるのもなかなか……あ、今はいてないんだった」
心理定規「んっ、待って……このままだとシンク汚れちゃうからやっぱベッド……」
垣根「はい聞こえなーい」クニクニ
心理定規「んぁっ!」
垣根「ちょっと強く乳首摘ままれるの好きだよなぁ」
心理定規「……」
垣根「スルー? ……それとも胸じゃなくてこっちがイイっていう無言の意思表示か?」
心理定規「あっ!ゃ、っ、うぅ! 指や、だ……っ」
垣根「おっと、あんま動くなよ……もうちょい足こっちによこせ」
心理定規「はぁ……だからベッドで……」
垣根「いやぁ、シンクからぶら下がってる足のエロさを堪能したい」
心理定規「変態……」
垣根「あ、やめろ。暴発する」
心理定規「童貞臭さはなんなのかしらね」
垣根「うるせぇ犯すぞ」
心理定規「いやーんやめてー。私処女なのー」
垣根「嘘つくのよくないし俺が襲ってたらそれは逆に燃える」
心理定規「男の人って処女好きよね」
垣根「俺は経験豊富なお姉さんも好きです」
心理定規「結局なんでもいいんじゃないの」
垣根「何でもではない。心理定規が一番興奮する」
心理定規「……そ」
垣根「照れてんじゃねーよ、ぶち込むぞおら……んっ……」
心理定規「んっ、ああぁ……。あっ、つ……」
垣根「あぁー……やば、出そ……」
心理定規「早っ」
垣根「ほんとにやべぇ。動いた瞬間に出るぞこれ」
心理定規「1回出しちゃえば?」
垣根「あぁあ……いや、耐える……俺のプライドに懸けて」
心理定規「……えい」キュッ
垣根「ぐぁあ……俺の乳首摘まむのやめろぉお」
心理定規「邪魔したくなるようなこと言うから……」
垣根「……う、あ。今なら動けそうな気がしなくもない。多分恐らくもしかしたら……」グッ
心理定規「んぁ!……ぅ………あれ、動かないの?」
垣根「……あんま締めないでくれ」
心理定規「し……そ、そんなにしてるつもりは無いんだけど……」
垣根「力抜け……」
心理定規「難しいかも。き、気持ち良い、か、ら…………」
垣根「あぁあテメェ急にそんなこと言ったらあぁああ」
心理定規「そんなに歯食いしばるとあんまり良くないんじゃないの?」
垣根「だ、誰のせいだと思ってんだ……」
心理定規「アナタが単純で何にでも反応しちゃうせい」
垣根「テメェ……」
心理定規「別にすぐ出ちゃったら2回やればいいじゃない」
垣根「いいのかよ?忘れんなよ?抜かずに3発してやるぞコラ。じゃあ動くからな……! おらっ……!」パンパンッ
心理定規「ん、あっ、やっ、ああっ!」
垣根「あ、んま可愛い声出すな……っ」パンパンッ
心理定規「や、むり、あっ、だめ……! 出ちゃ、声……!」
垣根「あ、クソっ、ダメだ。イッ、イク……ッ!」
心理定規「んっ、んんーっ!」
垣根「ッ―――!」
垣根「あぁー……」グデン
心理定規「あ、ちょっと重いんだけど……もっかいする?」
垣根「いや……もういい」
心理定規「抜かずに3発するぜとか言ってたのに結局?」
垣根「はい……」
心理定規「何で敬語なのよ」
垣根「いや責められてんのかと……」
心理定規「あら、責めてないわよ。何でこんなに幸せなのに責めなきゃいけないの?」フフッ
垣根「…………やっぱベッドで2回戦イイ?」
心理定規「ほんと単純な人ね」
垣根「それだけ好きってことだ……愛してるぞ」
心理定規(…………私も人のこと言えないか)
心理定規「単純な人」完
>>264
乙ありです
バカップルを書きたかったのにどんどんバカのカップルになってしまいました
これでホントに終わりです
お付き合い下さりありがとうございました
また未元定規スレたてたときはよろしくお願いします
未元定規増えて欲しい
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