春香『天海春香の今夜も起きていnight (13)
──それではリクエスト曲です、千葉県の閣下お戯れをさんからいただきましたミスチルさんの幸せのカテゴリーです。どうぞ』
──
ガタッガラガラ
カチッ…フーッ
響「戻りましたーお疲れ様ですーあれ?誰も居ないのか?」
──「おっ響お疲れさん。今日は直帰じゃなかったっけ?」
響「なんだプロデューサー居たのかって煙草吸ってるぞ」
P「あぁすまんすまん。誰も来ないと思って油断してた。」
響「別に匂いさえ残らなければいいぞ。そういえばピヨ子たちは?」
P「小鳥さんはさっきあがったし、律子は竜宮小町の送迎で今日はそのまま帰るらしい。響はどうしたんだこんな時間に?」
響「仕事終わって帰ろうかと思ったんだけど、やよいから借りた本を忘れて明日使おうと思ってたから取りに来たんだ。」
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P「そうか。なるほど。」
P「うんそれじゃあ気をつけて帰れよ。」
響「うんわかった。それじゃあね!…ってプロデューサー?なんかあった?なんか暗いぞ。」
P「別にそんなことは無いと思うけど、春香のラジオ聞いていたら懐かしい曲が流れていたから物思いに更けていただけ。おっさんだから哀愁も漂うんだよ。」
響「なに訳の分からんこと言ってるんさ。…これミスチルさんの曲だよね。」
P「そうそう。付き合ってた彼女とのこと思い出しててな。特にここの─『ただスマートにおさまってようとした二人~♪』なんてところが。」
響「よく分からないけどプロデューサーが歌あんまり上手くないってことはわかったぞ。」
P「ハハッそうだな。そこか。。。」
響「それにプロデューサー彼女居たのか。だから美希や春香があれだけアプローチしても靡かないわけだ。」
P「前の彼女の話だから今はいないよ。作る暇も無いしな。」
響「そうか?」
響「休みの度に野球やったり自転車乗ったり飲みに行ったりしてるからそんなこともないんじゃない?」
P「うぐっ。いやこの前のはたまたまだ。いつもは洗濯してクリーニング出して1日終わっちゃうからな。」
響「そう?なんか充実してそうな感じだった気がするけど。まあいいや。この曲って男女間でも色んな種類の幸せがあるって意味?」
P「うん。そうだな~見方が変わればって曲だ。」
響「なるほど。。。自分ほんの少しだけ本当にほんの少しだけだぞプロデューサーのこと好きって思わないでもないから、そんな凹んでるプロデューサーの話し相手になってやるぞ。仕事終わったら一緒に帰ってあげるぞ。」
P「えっ?ははっありがとう。うん、近所のよしみだし送らせてください響さん。ただしみんなにバレると面倒だから内緒な。でもなんで今日車だって分かったんだ?」
響「ふふーん朝自転車乗ってるのを通学途中で見たからな。あんな時間にあそこを自転車で走ってたら事務所まで電車じゃ間に合わないと思ったんさ。」
P「おお探偵っぽいな。参りました。」
響「よろしいプロデューサー、心の広い響さんはプロデューサーの仕事がおわるまで待ってるぞ。向こうで本読んでるから終わったら教えてね。」
P「了解。少し待ってろよ。」
──
P「忘れ物無いか?よしシートベルトしろよ。」
響「自分完璧だから大丈夫だぞ!」
P「じゃあなんで今事務所まで来たんだよ。」
響「それは忘れ物を…あっ自分完璧じゃなかった…」
P「嘘嘘。響は完璧だし可愛いな。」ナデナデ
響「そうやってまたすぐ頭さわる!それで許されると思うなよ。」
P「まあまあ。触り心地良くて触りたくなっちゃうんだよ。」
響「もう!…まあいいや。」
P「そういえばやよいになんの本借りたんだ?」
響「あぁ…じゃじゃーん!これだ!」
響「えっとね旦那彼氏の喜ぶ料理って本!」
P「ん?響誰かに料理でも作ってあげるのか?」
響「え?違う違うそういう意味じゃなくてってこの本そんなタイトルだったのか!?」
響「やよいに料理の本を貸してって頼んだだけ。他意はないぞ。明日休みだしなんか手の混んだ料理がしたかったんだ。別に誰かに作ろうとかそんな事は考えてないぞ。」
P「あははは早口でよく喋るなぁー。別に良いんだぞアイドルだけど恋をしちゃダメな訳でもないし誰かのことを想うことが自分の幸せに通ずることもあるしな。」
響「だーかーらー違うって!!そんなんじゃないの。たまたまタイトルがこんなんだっただけ!」
響「なんだーこの前ご馳走になったし次の日にしらす届いたし料理上手く出来たらプロデューサーにお裾分けしてあげようと思ったのに。あーやる気なくなったぞーー」
P「えっそうだったの?ごめんごめん。─でもいいんだぞ響。この前のは響の行動がすごく嬉しかったのとあの日なんとなく1人で飲むのが寂しいって思っちゃってこちらこそ助かったんだから。」
響「プロデューサーの気持ちは関係ないぞ。自分がお返しをしたいと思った気持ちに従っただけ。だからプロデューサーこそ気にしなくていいさ!」
P「うん…そうかーまあそれならいいんだけど。。」
響「なんか腑に落ちてないみたいだぞ。」
P「いや…この前洗濯してもらって次は料理を頂くなんてなんかな。年下な子にすごくアレだなって思ってね。」
響「…フフン…そんな事気にしていたのか。別にいいさープロデューサーは完璧な自分の尻に敷かれて、もっと自分のことを好きになったら」
P「……まあそれも有りなのかな。─おっとちょっとコンビニ寄るぞ。なんか欲しいものあるか?」
響「特にないから待ってるぞ。」
P「ん。了解。ちょっと待ってろよ。」
ガチャ
──
響(なんか良い雰囲気になった気がする。自分で言ったのにドキドキしちゃったぞ。)
──
ガチャ
P「すまんすまん。はいこれカフェオレと無糖のカフェオレどっちがいい?」
響「なんでカフェオレ縛り!?無糖の方貰うぞ。」
P「ん。」
響「あれ晩ごはんの弁当買いに行ったと思ったけど荷物?」
P「おう。料金の支払いと荷物をコンビニで受け取るようにしてるんだ。昼間だと受け取れないからな。」
響「そうなんだ。それにしても重そうな段ボールだ。」
P「米だな。実家の親がたまに親戚が作ってるお米を送ってくれるんだ。あっそうだ響食べるか?なんなら分けるぞ?」
響「いいの?じゃあ貰うぞ!」
P「ん。じゃあ今度持ってくな!」
響「プククなんか本当に近所付き合いしてるみたいだぞ。」
P「別に良いだろ。実際近いし仲も良いんだからさ。」
響「他の子たちにはなんか申し訳ない気がするけどいっか。」
──
響「それじゃあまたねプロデューサー。ちゃんとお風呂入ってご飯食べてから寝るんだぞ。ありがとうね。」
P「ん。おやすみ。こちらこそありがとう。響もしっかり寝るんだぞ。」ナデナデ
響「またそうやってすぐ撫でる!じゃあね」
ガチャ
──
響「(おやすみなさいプロデューサー。明日も仕事頑張ってね)」
──
響「いぬ美、今日は自分プロデューサーが煙草吸ってることはじめて知ったぞ。プロデューサーのことで知らない事って、きっとたくさんあるんだな!」
いぬ美「…バゥ…」
響「そうだな。きっと今まで自分が見てたプロデューサーなんてプロデューサーの一部でしかないんだな。」
─
響「今日は送ってくれてありがとう。明日上手く料理できたら連絡するから帰りにでも寄って欲しいぞ。おやすみプロデューサー。明日も頑張ってね。」ポチポチ
ピロリン
響「フフフおやすみ。プロデューサー。」
以上でした。
お見苦しい点ありましたら申し訳ありません。
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