トーピード「……」ゴオオオオ

マリオ「あ、また出てきた」

ヨッシー「ヨッシー！！」

ヒョイ

マリオ「さっさと行っちゃおうか」

ヨッシー「……」

マリオ「……？」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……へ？」

マリオ「……『トーピードを投げてくる手が気になる』？」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「うーん……そういえばあの手って一体何者なんだろう」

マリオ「あの四角いドクロマークの機械から手だけ出してトーピードを投げてくるあの手……」

マリオ「人間……それともロボットかな？」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……食べてみたい？」

マリオ「うーん……食べれるかな？」

マリオ「でも仮にあの手を君が食べれるんだったらトーピードが発射されずに済むかもね」

マリオ「よし、もっと近づいてみようか」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「さて、ここまで近づけばヨッシーの舌も届くかな」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「後はあの手が出てくるのを待つか」

ニョキ

マリオ「おっ、出てきた」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……！！」

ヨッシー「……？」

マリオ「……待てヨッシー、食べるのはなしだ」

ヨッシー「ヨッシー？」

マリオ「なんでかって？ 君は見えなかったのかい？」

マリオ「彼の手袋……そして彼の手の色……」

マリオ「間違いない……トーピードを投げてくるやつの正体は……やつだ」

ヨッシー「？」

マリオ「やつじゃ分からないって？ ごめんよ、ここで名前を出すのも恐ろしいんだ」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……ハハッ、分かってくれたみたいだね」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「もしここで君が彼を食べたなんて事件が起きたら……世界中の彼のファンは悲しむに違いない」

マリオ「ましてやマリオシリーズの存続も危ういよ」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……へ？」

マリオ「なんでそいつは一人しかいないはずなのに沢山手があるかって？」

マリオ「……！！」

マリオ「よく見たら向こうにも……トーピードを投げてくる機械……それに手が……！！」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「……ヨッシー、恐らく彼はガールフレンドや友達も連れて来たんだろう」

マリオ「そしてこのトーピードを使って僕を倒す気なんだ」

ヨッシー「ヨッシー？」

マリオ「……なんで彼らがそんなことをするかって？」

マリオ「……それはライバルを潰す為じゃないのかな？」

ヨッシー「ヨッシー？」

マリオ「ほら、僕も世界的に有名だろ？」

マリオ「人気を僕に横取りされると察した彼らは仲間を引き連れてわざわざこの世界にやって来たんだ」

ヨッシー「ワーオ……」

マリオ「兎に角……彼に手を出したら僕らはただじゃすまない」

マリオ「無視してさっさとこの水中ステージを抜けよう」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「！！ ヨッシー……今なんて？」

マリオ「『元の世界に帰らせるように説得する』だって？」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「『あるいはクッパに無理矢理あの箱の中に詰め込まれて出られなくなってるかもしれない』……？」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「成る程……確かにクッパに操られてるという可能性はゼロじゃない」

マリオ「それに操られてなかったとしても面と向かって話をする必要があるかもしれない」

マリオ「……よし！！ そうと分かればあの機械を壊そう！！」

ヨッシー「ヨッシー！！」













マリオ「……よし！！ このハンマーがあれば壊せるだろう。 ヨッシーはそっちを頼む」

ヨッシー「ヨッシー！！」

マリオ「よし、壊すぞ……そーれ！！」

ガン！！

マリオ「よし壊せた！！ ヨッシーそっちは！？」

ヨッシー「ヨッシー！！」b

マリオ「なら良かった……よし、早速説得だ」

マリオ「おい君！！ いくら僕の人気に嫉妬してるからってこんなこと……」

マリオ「……！！」

マリオ「き、君は……」








ルイージ「……」

マリオ「ルイージ！！！？？」