男「ご飯洗濯機?」(30)

老婆「フェッフェッフェッ…」

男「怪しい物を売っているんだなぁ」

老婆「いえいえ、怪しくなどござりませぬ…日本も大気汚染が深刻化してきましたゆえ、このような家電が発売されたのでございますです」

男「へぇ」

老婆「いくら炊き立ての白米とはいえ、長時間大気に触れていては汚れてしまいます」

男「ふむ」

老婆「そんな汚れた白米をそのまま食べるのは非常に危険…そこでこのご飯洗濯機の出番なのです」

男「ふむ」

老婆「このご飯洗濯機の中に汚れた白米、専用の洗剤、そして水を入れてあとはスイッチを押すだけ」

男「えっ、たったそれだけ?」

老婆「はい、たったそれだけであとは待つだけ…優雅にコーヒーでも飲みながら待つだけなのですじゃ」

男「へぇ、いいじゃないの」

老婆「時間が来たらブザーでお知らせしてくれます」

男「えっ、わざわざ知らせてくれるのか!?」

老婆「はい、だから忘れる心配がありません」

男「すごいねぇ」

老婆「では、実際に使ってみますかえ?たまたまここに汚れた白米がありますゆえ」

男「なんと奇遇な!」

老婆「では実演しますかのぅ」

男「おぉ…楽しみだな」

老婆「まずはご飯洗濯機の蓋を開けます」

パカッ

老婆「そして汚れた白米を入れ、洗剤と水を入れます」

ジョロー
ジャバジャバ

老婆「では、蓋を閉めてスイッチ・オォォォン!」

ポチットナ
ヴヴヴン

老婆「さて、あとは待つだけですじゃ」

男「簡単だ、機械音痴の俺にでもできそうだ」

老婆「ちなみにこのご飯洗濯機、ご飯のヌメリも取ってくれますのじゃ」

男「えっ、ご飯のヌメリを!?」

老婆「左様、あのヌメリが苦手な人もいるでしょう。ご飯洗濯機で洗った白米は余分なヌメリが取れて、もはや炊き立てより美味しくなるのですじゃ」

男「すげー!ご飯洗濯機すげー!」

老婆「それに、ヌメリを取ることでカロリーカットの効果もあるのですじゃ」

男「えっ、カロリーカットの効果も!?」

老婆「左様。サラッサラの白米はカロリーも低く、たくさん食べても太る心配は無いのですじゃ」

男「これは年頃の女子には嬉しいね」

老婆「ムフ」

ヴィィィィィ!
ヴィィィィィ!
ヴィィィィィ!
ウーウーウーウー!

男「!」

老婆「できたようですじゃ」

男「ブザー音でけぇな」

老婆「これだけの音量なら聞き逃す事はありませぬ」

男「確かに」

老婆「さぁて、蓋を開けますですじゃ」

パカッ

男「どれどれ」

ツヤッツヤ

男「おぉ…白米がまるで真珠のようだ」

老婆「さっそく食べてみなされ」

男「よぅし…」

ヒョイ パクッ

男「!」

男「うめぇ!」

ハフッハフッ!

男「止まらねぇ~白米を食う行為が止まらねぇ~~~よぉ~~~!」

ハフッハフッ!
クラッ

男「あ゛あ゛~うますぎて目眩がぁぁぁ~んん~」

ビクッビクッ

男「勃起がよぉ~勃起が止まらねぇ~痛ぇくらいよぉ~」

老婆「…」

ニヤッ

老婆(計画通りじゃ…洗剤の中に興奮剤…つまりモンスターエナジーを混ぜておいたのさ!)

スリカエテオイタノサ!
テーレテー テーテー…

老婆(さぁて、あの勃起ちんぽを頂くとするかのぅ…フェッフェッフェッ…ラッ!)

フェラー!

シュババババ
フクヌガセー

男「なっ…何をする老婆!?」

老婆「フェッフェッフェッ…つまり全裸になってもらったのですじゃ」

男「それは分かっている、何故俺を全裸にしたのかと訊いている…俺はそれを訊いている!」

老婆「答えは…これじゃ!」

シュババババ
カポッ

男「んんっ!」

老婆(老婆的究極禁断奥義…)



『喉固め』

説明しよう!
喉固めとは
棒状のモノを喉の奥で固定し
完全に動きを封じる奥義なのである!

老婆(これでお主のちんぽは動けない…ワシの人質も同然じゃてのぅ!)

男(こいつ…直接脳内に会話を…俺と同じテレパシストか!)

老婆(左様…テレパシスト能力で脳内に卑猥な言葉を思念波として流し込みながらフェラしてやろうというのじゃ、ワシが!)

男(くっ…)

老婆(いいのぅその顔…お主はワシの人質じゃぁぁぁ!)

男(…)

男(そっかあ、人質かあ…それなら…仕方がない…な)

ガクッ

男(好きに…好きにしなはれ!)

老婆(言われずとも!)

ヌポポポポ
ヌラッヌラッ
バーバパパ…
モッサン!ゴッサン!

男(ぐふっ…)

ボタボタ

老婆(フェッフェッフェッ…快楽のあまり吐血しおったか…だがワシは止まらんよ!)

ヌポポポポ

老婆(ヘイストヘイストヘイストぉぉぉ!)

男(ぐふっ…)

老婆(死にかけておるのに…こやつ、まだまだ硬い…やりおるわ…)

ヌポポポポ

男(ぐふっ…)

男(ぐふっ…)

男(ぐふっ…)

老婆(そろそろ限界かのぅ…死なれてはつまらんのでな)

カポッ

男(…)

男(…待ってたぜぇ…この瞬間をよぉ!)

ガバッ
グイッ

老婆(!?)

男(貴様が見せた一瞬の隙…それが命取りだったな!)

グイッ

老婆(んむぐぅぅぅ!?)

男(男的究極禁断奥義…)



『喉荒らし』

説明不要!
喉荒らしとは相手の喉を容赦無く徹底的に
荒らして荒らして荒らしまくる奥義なのである!

男「もはや貴様の喉は再起不能リタイア!」

老婆(ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!)

男「今までの借りだ…利子を付けて返すぜ!」

ズモォ

老婆(ゆ、許してぇぇぇ!)

男「イヤだね、まだやってやるってんダよ!」

ズモォ

老婆(ひにゃぷー)

老婆(あ、あかん…このままやったらワシ死んで舞うやんけ…)

老婆(なんでこないな事になったんや…ワシはただ最新家電を売りにきただけや…せやろ…せやろ!)

老婆(神様がおるとしたら…あんまりやないか…)

老婆(ワシは…もはや…このまま因果律の彼方へ…意識が…消え…かゆ…うま…)

ボャァ

老婆(ワシは…私は…僕は…俺は…ワイは…拙者は…)

ジワ…
ジワ…

男「!?」

男(何だ…老婆の脳内に無数の意識思念が…入り乱れて…)

ジワ…

老婆(あぁ…嫌…許し…助け…もうしません…殺さない…償う…もう…あ、あ…それは…ちが…違う…違う違う違う…だから…それは…でも…あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!)

ジワ…
ジワ…

老婆(ここが…我…私達…終着点…因果律から…解き放たれた…私達の…だが、奴は…許されない…男…そう、私達を…苦しめた…だから…うん…そうだ…殺してやろう…丁寧に…後悔させてやろう…)

ジワ…

男「何だ…この威圧感、胸騒ぎ…よくないことが起こるに違いない!」

老婆(キャハハハハハ!そうだ!僕達の苦しみを!我らと同じ空間に!引きずり込んでしんぜよう!問答無用!俺がお前を!あたしが君を!地獄に!キャハハハハハ!ぶはははは!ふはははは!)

男「う、うわぁぁぁぁぁ」

ブワァァァ

男「黒い霧…老婆、お前は一体!?」

老婆「ヌママママ…お主も私達と同じ空間に引きずり込んでやるよ…」

ブワァァァ

男「霧が…く、来るなぁぁぁ!」

老婆「ひとつに…ナロウ…」

男「このままではなにかよくないことが起こるに違いない…そうだ!」

ムンズ

男「この洗濯された白米を使えば…この邪悪な霧を浄化できるに違いない…!」

老婆「!」

男「老婆…貴様には懺悔の時間も与えはしない…食らえ、そして知るがいい…洗濯された白米の力を!」

ファサァー

老婆「白米…う、うっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

グワラ グワラ
ズバー

老婆「あ、あ、あ!我等の中に光が…僕達の闇が!消える!消される!一緒に!浄化は!なんなんだ、俺は消えたくない、ワシがなぜこんな目に!家電が、家電が、家電が!」

ブワァァァ

老婆「あ…ただ…白米を…ワシは…ぐふっ…」

男「ふぅ…どうやら老婆は息絶えたようだな」

老婆「…」

男「ふぅ…やはり洗濯した白米は凄いぜ」

ムンズ

男「しかも美味い」

ムシャ

男「なぁ、老婆…美味いよ…美味い」

ポロ…

男「何故だろう、涙が…いや、白米のせいさ、きっと…」

【完】

・ ・ ・ ・ ・

全自動ご飯洗濯機
19万8000円で販売中!
今ならもう一台ついてくるキャンペーン中!

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01××…



【本当の本当に完】

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