藤原利仙「りせまら」(78)

利仙「遂に手に入れたわ……藤原家に伝わる秘術の書……」

利仙「見てなさい…… 神代小蒔……」

利仙「今度こそ貴女にリベンジする……! この術で手に入れた武器で……!」

利仙「こてんぱんにしてあげるわ……!」ウフフフフ

利仙「…………いくわよ!」

利仙「エロイムエッサイム……エロイムエッサイム……」

利仙「我は求め訴えたり! いでよ! "おちんちんガチャ"!!」

カッ

……

利仙「…………あれ?」

利仙「なんか……違う……」

利仙「確かにここに、生えてきたんだけど……」

利仙「なんだろう……。なんかちっちゃい?」

利仙「資料で見たやつは、こんなんじゃなかったのに……」

利仙「……うーん……なんかこれやだ……」

利仙「…………」

利仙「あれ? 魔法陣に何か文字が……」

【『N(ノーマル)おちんちん(小)』を手に入れました!】

利仙「?」

利仙「ノーマル……って?」

利仙「えーと……。どこかに説明、書いてないかな……」パラパラッ

利仙「あ、あった!」

秘術書「最初に手に入るひとつはランダムです!」

利仙「…………ランダム?」

利仙「…………」

利仙「てことは……、いくつも種類があるってことかしら?」

秘術書「レアリティは、N(ノーマル)、R(レア)、SR(スーパーレア)、さらに最上位のSSRまで!」

秘術書「また、イベント限定報酬や期間限定アイテム等々! 多彩にご用意しています!」

利仙「ふーん、そんなにいっぱいあるんだ……」

利仙「……うーん、それならやっぱり……」

利仙「ハズレよね、ノーマルじゃ……」

利仙「おまけに(小)って書いてあるもんね……」

ピコッ ピコッ

利仙「あれ、その下にまた字が……」

【これで確定しますか? 確定/取りやめ】

利仙「確定……? 取りやめ……?」

利仙「どういうことかな……? 今の無しにできるの?」

利仙「…………」

利仙「あれ、これってもしかして……」

利仙「取りやめにしてもう一回やったら、別のに変えられる……?」

利仙「…………」

利仙「それなら、もっといいのにしたい!」

利仙「もちろん! 取りやめ!」

ピッ

スッ

利仙「あっ…… 消えた……」

利仙「やっぱり! そういうことね!」

利仙「うんうん! それなら、気に入ったやつが出るまでやり直せばいいじゃない!」

利仙「今のがノーマルだとか(小)っていうなら、もっといいのだってきっとある!」

利仙「よーし、じゃあもう一回……。我は求め訴えたり!」

カッ

2回目【Nおちんぽ(ヒョロ)】

利仙「あ、さっきのと全然違う……」

利仙「やっぱり、いろいろ違いがあるのね……」

利仙「でも、うーんこれは……」

ヒョロッ

利仙「長さはあるんだけど……さっきのより細いかな……?」

利仙「…………」

利仙「んー、もう一回っ!」

カッ

3回目【Nチンコ(太短)】

利仙「あ、太い太い。いい感じ」

利仙「でもなんだろう…… 今度は長さが足りないかな……」

利仙「長かったり短かったり……太かったり細かったり……」

利仙「いろいろあるのね……」

利仙「…………」

利仙「そうね、別に何回やってもいいんだし! いろいろ試して見てみましょ!」

利仙「チェンジ!」

…………

……

8回目【Nポコチン(臭)】

利仙「あ、やっと長さも太さもそこそこの……」

利仙「……って、あれ?」

つーん

利仙「くさっ! 臭い!! なにこれ!?」

利仙「だめだめ! チェンジチェンジ!!」

…………

……

11回目【Nおちんちん(小)】

利仙「……あれ、これ最初のと同じ……?」

利仙「そっか、同じのがもう一回出ることだってあるわよね……そりゃそうよね……」

利仙「でもそうなると……ちょっと大変だな……」

利仙「…………」

利仙「でもこれくらい! 神代に勝つためですもの!!」

利仙「辛抱強くいきましょう!」

…………

……

23回目【Nペニス(インキン)】

利仙「あ、久々によさげな……長さも太さもいい感じ……」

ムズムズッ

利仙「えっ?」

ムズムズムズムズッ

利仙「なんか……かゆい……」

カキカキ

利仙「うわ、なんか凄い赤くなってきた……。掻いたところ痛いし……」

利仙「…………チェンジね」

…………

……

50回終了後

利仙「うーん……」

利仙「なんかどれもこれも、思ってたのと違うなあ……」

利仙「……おちんちんって、みんなこんな感じなのかしら?」

利仙「ちょっともう一回、資料映像を見直してみよう……」

ピッ

――

S「うおおっ! 愛してるぞリチャピーーー!!」

K「おい馬鹿やめろ! 正気かピーーー藤!」

S「アッー!」

K「アッー!」

――

利仙「うんうん、そうよね、そんな感じよね……」

利仙「でも、今までのみんな全部……」

利仙「あんなにおっきくなかったし、ダラっとした感じで柔らかいし……」

利仙「……どういうことなんだろう?」

利仙「……うーん……」

利仙「やっぱり、クジ運が悪いのかな……」

利仙「…………」

利仙「よーし! ここまで来たらあきらめない!!」

利仙「とことんやってやるわ! いいのが出るまで!」

57回目【Rビッグマグナム】

利仙「あっ、初めてレア……。やったぁ」

Rビッグマグナム「…………」

利仙「うんうん、今までのに比べたら一回り以上……」

利仙「…………だけど」

Rビッグマグナム「…………」だらーん

利仙「なんかやる気なさげだなぁ……」

Rビッグマグナム「…………」(非戦闘時)

利仙「えー……Rでもこの程度なの……」

利仙「…………」

利仙「…………チェンジ」

…………

……

63回目【N珍宝(ちょい長)】

利仙「ふう、また同じ……。キャンセル」ポチッ

利仙「…………」

利仙「ここまでくると、前のとおんなじやつばっかりね……」

利仙「大体パターンの繰り返し……。新鮮さがなくなってくるわ……」

…………

……

71回目【SRティンポ(中)】

利仙「はい、キャンセルっと……」ッターンッ

【取りやめました】ピッ

利仙「……って、えっ!? SR!?」

利仙「うそーー! 間違えたー!!」

利仙「待って、待って! キャンセルじゃないよーー!!」バンバン

ディスプレイ「…………」(無反応)

利仙「…………」

利仙「しまった…………つい同じ調子で…………」

利仙「……集中力が切れてきてるわ……」

…………

……

…………

……

100回終了後

利仙「うーん、いろいろあったけど……」

利仙「やっぱり……根本的になんか違う……」

利仙「…………資料を見直してみようかな」

利仙「さっきはあの場面しか見てなかったし……」

利仙「今度は最初から……再生っと」

――

S「まずさあ、うち質屋なんだけど……。預けてく?」

K「何言ってんだお前」

S「じゃあプールはどうよ? 一緒に入ろうぜ」バッ

K「なんでもう脱いでんだ、海パンくらい穿け」

S「いいじゃねえか全裸でさ」ブラーン

K「少しは隠せ」

――

利仙「あっ……」

利仙「この資料でも、最初はあんな感じなんだ……」

…………

……

利仙「あー……、ふーん、なるほど……」

利仙「ハイハイ、いつも同じ大きさじゃなかったのね……。理解したわ……」

利仙「小さいのでも、おっきくなるんだ……」

利仙「それなら、たぶん今までのは……。全部おっきくなる前の状態だったのよね……」

利仙「…………」

利仙「あれっ、そしたらあのビッグマグナムも……おっきくなったらあれくらいの大きさになったんじゃ……?」

利仙「…………」

利仙「勿体ないことしちゃったかな……?」

利仙「……でも……それじゃあ……」

利仙「どうやったらおっきくなるんだろう?」

利仙「…………」

利仙「……あの資料を見てると……やっぱり……」

利仙「誰かが触ったら、なのかな……?」

利仙「…………」

利仙「そうは言っても……。触ってくれる人なんて、いないし……」

利仙「……自分で、触ってみる?」

利仙「…………」

利仙「…………」カァァァァ

利仙「な、何言ってるのよ私! そんな恥ずかしいことできるわけないじゃない!」

利仙「…………」

利仙「…………よし! 気にしない!!」

利仙「最初からおっきいやつが出るまでがんばったらいいわ!」

利仙「これだけ種類があるんだもの! 触らなくてもおっきいやつだってきっとある!」

―再開―

127回目【Nティムコ(真性)】

利仙「相変わらず……どれも似たり寄ったりだけど………」

利仙「ひとつ、わかったことがあるわ」

利仙「一番目に見えて違うのは、この皮! 皮が被ってたり剥けてたりするのよね……」

利仙「……で、それはそうなんだけど」

利仙「だからって、どっちだったらいいのかがわかんないのよね……」

利仙「…………」

利仙「……一回、自分で剥いてみようかしら?」

利仙「……あまり触りたくはないんだけど、仕方ないわね」

ゴソゴソ

利仙「……あれ?」

Nティムコ(真性)「…………」

利仙「…………」チョイチョイ

Nティムコ(真性)「…………」

利仙「なんか剥きにくい……。こんなに剥けないもの……?」

利仙「思い切って一気に……。えいっ」

ずるっ

ズキーン

利仙「い゛っ!?!?」

利仙「痛…………なにこれ…………」ズキズキ

Nティムコ「わし真性やで、いきなりそんな剥いたらあかんわ」

利仙「ひぐっ……痛い……痛いよぅ……」ズキズキ

利仙「…………やっぱりだめだめ! もう絶対触らない!!」

数時間後

利仙「…………」

利仙「…………やり直し続けること……もうたぶん200回以上……」

利仙「ろくなやつが出ないわ……」

利仙「いつまで経っても……おんなじやつの繰り返し……」

利仙「もう……何回やったか覚えてない……」

利仙「…………」

利仙「…………」

ペタッ

利仙「ふえぇぇ~~~~ん!!!! もぉやだ~~~~!!!!」

プルルル プルルル ピッ

憩「もしもーし、お久しぶりですー」

利仙「うぅ……荒川さん……」

憩「利仙さーん、どないしはりましたー?」

利仙「実は……、かくかくしかじかで……」

憩「よーわからんけど、クジでええのが引かれへんてことー?」

利仙「…………うん」

憩「そんで、なんでそれ私に聞くんですー?」

利仙「私あなたしか友達いないもん! 知ってるくせに!」

憩「百鬼さんとか霜崎さんとかもこちゃんとかー」

利仙「こんなのバレたら恥ずかしいじゃない! 相談なんてあなたにしかできないわよ!」

憩「あたしに電話した時点で一緒や思いますけどー」

利仙「そんなこと言わないで! 助けてよぅ!」

憩「んー、ほなちょっと知り合いに話してみますねー」

憩「てなわけなんやけどー、ちょっと相談乗ってあげてもらえますー?」

浩子「なんで私に言うねん」

憩「フナちゃん、そーいうの詳しい思うてー」

浩子「フナちゃん言うな。……まあわからんこともないけど」

憩「あ、ホンマにー?」

浩子「ガチャの話なんやろ?」

憩「うん、ようわからへんけどそんな感じー」

浩子「適当やな……」

浩子「ほいでも、お前に協力したる筋合いは無いわ」

憩「えぇー」

浩子「こっちも忙しいねん。またにしてんか」

憩「ほなー、こないだの練習試合で負けた分てことでー」

浩子「ちっ……。調子ええときだけ麻雀勝負持ち出して来んなや……」

憩「負けたらいっこ言うこと聞くってルール最初につけたん、千里山さんの方やでー?」

浩子「……江口先輩や。私は知らん」

憩「ほな、江口先輩に聞いたらええー?」

浩子「……いやええて。あの人そんなん全然知らんやろ」

憩「ほなよろしくー」

浩子「…………しゃーないな」

浩子「てなわけで電話しました、千里山の船久保いいますけど」

利仙「はい……。お願いします……」

浩子「私もそない詳しく聞いてないんですけど、なんやガチャでええのが出ないと」

利仙「……はい……」

浩子「まずは回数こなすことやと思いますけど……。何回くらい回しはりました?」

利仙「数えてないけど……200か300くらいは……」

浩子(……ふむ。なかなかになかなかのシブチンゲーみたいやな……)

浩子「そこまで出えへんなら、先に設定を確認することですね」

利仙「?」

浩子「そもそも入ってないもん、狙うとるんちゃいます? 何が出るとか、ちゃんと確認しはりました?」

利仙「そんなの……わかんないよ……」

浩子「引く前に中身の設定よく読みましょう。ものによっては確率まで開示してありますよ」

利仙「中身なんて……どこにも書いてない……」

浩子(いまどき何が出るかも開かさん……? 怪しげ感満載やな)

利仙「…………」グスン

浩子「普通色々種類あって、値段で中身が違うとかレア以上確定とかあるんですけど」

利仙「わかんない…………ひとつしかない…………」

浩子(おまけにガチャが一種類……? どんだけクソゲーやねん……)

浩子「…………」

浩子「あとはゲームによって意味ちゃいますけど、確変キャンペーンとかフィーバータイムとか」

浩子「そんな感じの期間限定イベントが大体あるはずなんで、その時間帯を狙うんです」

利仙「そんなのしらない……見たことない……」

浩子「…………」

利仙「…………」グスン

浩子(……全然話が噛み合わへん……)

浩子「えっと、今どういう状態になってはるんですか?」

利仙「最初の……確定っていうところ……。そこでずっとやり直し……」

浩子「……最初……?」

利仙「…………うん」

浩子(…………)

浩子(最初……やり直し……)

浩子(あー……。いわゆる、リセマラいうのをやっとるわけですか……)

利仙「…………」グスン

浩子「……あのですね、藤原さん」

利仙「…………はい?」

浩子「リセマラなんて、最初のいっこだけやないですか」

利仙「?」

浩子「適当なところで妥協してええんですよ。先に進まんでしょう?」

利仙「でも……へんなのばっかり……」

浩子「始まってからの方が、なんぼでもええもん出る思いますよ」

利仙「そう……なの……?」

浩子「新規用の初期配布に最上位の出すとこなんて、そうそうありませんて」

利仙「でも……。後から取り換えられるのかな……?」

浩子「当たり前でしょう。ガチャいうんは沢山引かせてとっかえひっかえさすのが目的ですから」

利仙「……そうなの……?」

浩子「気になるんやったら、説明書とか確認したらええですよ」

浩子「アプリん中のマニュアルやったら、始めてからやないと見られへんゲームとかもありますし」

浩子「まず初期設定くらい終わらしたらええやないですか」

利仙「そう……だね……」

浩子「ほな、そういうことで」

利仙「うう……あじがどぉ……」

浩子(……ヤレヤレ)

浩子「そしたら、タイトル教えてもらえますか?」

利仙「?」

浩子「知ってるやつやったら、もっとええアドバイスできると思うんで。なんていうのをやってはるんです?」

利仙「…………おちんちん……です……」

浩子「は?」

利仙「私がやっているのはおちんちんガチャです」

浩子「…………」

利仙「…………」

浩子「…………」

利仙「…………」

ブツッ

ツー ツー ツー ツー ……

利仙「……切れちゃった……。どうしちゃったのかな……」

利仙「初心者過ぎて、何か失礼な質問しちゃったのかな……?」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「……うん、そうよね! とりあえず、できるところまでは自分で頑張らなくちゃ!」

利仙「それにそうよ、藤原家の秘宝だもの。安易によその人に話しちゃいけなかったわ」

利仙「私の力で極めないと!」

利仙「よし! アドバイスはもらった! ありがとう船久保さん!!」

利仙「がんばるぞ!」

【確定しますか?】

利仙「はい! 確定!!」

ピッ

利仙「えっと……そしたら……」

【ガチャを引く】

利仙「あ、これかな」

ピッ

【ガチャを選んでください】


・ノーマルガチャ:1回100円

・レア以上確定ガチャ:1回300円


利仙「えっ」


・レア3本以上確定10連ガチャ:1回2000円


利仙「お金…………かかるの…………?」

利仙「でも…………」

利仙「始めちゃったからには! 何もしないじゃ終われない!!」

利仙「出でよおさいふ! 来たれゆきちさん!」バッ

利仙「えっと……そしたらこの魔法陣にお金を捧げて……」

ピッ ウィーン

【10000おちんちんコインがチャージされました】

利仙「よし! それじゃ試しに、10連ガチャ!」

ピッ

ボロン ボトボトッ

【10連ガチャ結果】

Rおちんちん(大)
R万点棒(長)
Rフランクフルト(中)
Rポコチン(太)
Nチンコ(中)
Nマイサン(黒)
N珍宝(細)
Nおちんちん(小)
Nチンコ(小)
Nおちんちん(右向き)


利仙「うわぁ……いっぱい出てきた……」

利仙「今までに比べたら……夢みたい……」

利仙「よし! やる気出てきた!」

利仙「せっかくお金使ってるんだから!」

利仙「最上位! SSRが出るまでがんばる!」

…………

……

利仙「さて、とりあえず10連を5回やってみた」

利仙「まあ、そう簡単にはSSRなんてでないわよね……」

利仙「…………」

利仙「それはそれとして……。別の問題が出てきたわ」

利仙「今までは取り消してたから気付かなかったけど……」

利仙「たくさん引くと、余って使わないのが溜まっていくのよね……」

利仙「いくつあっても実際つけるのは1本ですものね」

利仙「いっぱい増えちゃったけど……。こんなにいらないよ……」

利仙「付け替えるのは……。この入れ替えコマンドっていうので簡単にできるんだけど……」

利仙「いらないのがボロンと床に転がってるのは、なんとかしてほしいなあ……」

利仙「…………」

利仙「なにか…… 方法ないかな……」

ピッ ピピピッ

【コマンド「処分」】

利仙「あっ、これかも!」

ピッ

【処分するおちんちんを選んでください】

利仙「やっぱり! じゃあこれいらない!」

ピッ

【処分しますか? はい/いいえ】

利仙「はい!」

ピッ

グチァッ オウフッ…

利仙「?」

利仙「うん、消えたけど……なにこの効果音……?」

利仙「……もう一回、ここからここまでいらない」ピッ

グチァッ ギョァッ…

グチァッ アヒィンッ…

グチァッ ゥフッ…

利仙「?????」

10連ガチャ7回目

SRちんぽ(太)
Rビッグマグナム
Rハイパー兵器(中)
Rジョンスミス(大)
Nチンコ(インキン)
Nいちもつ(臭)
Nティムティム(カントン)
Nポコチン(しわ)
Nポコチン(小)
Nおちんちん(短)


利仙「きたーーー!! 初めてSR!!」

SRちんぽ「…………」

利仙「やっぱり、佇まいからして何か違うわね。いい感じ」

利仙「…………」

利仙「でも……やっぱり……」

SRちんぽ「…………」だらーん

利仙「相変わらず、やる気は無い、と」

利仙「やっぱりおっきくなったところ……どれくらいか見たいなあ……」

利仙「…………」

利仙「でも……自分でなんて触れないし……」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………もう一回、船久保さんにお願いしてみよう……」

浩子「なんですか? すんませんけどさっきの話は……」

利仙「ううん、違うの! さっきはごめんなさい!」

浩子「……はあ」

利仙「それであの、さっきとは別のことなんだけど……。できれば、助けてもらえないかなって……」

浩子「……まあ、乗り掛かったもんですからええですけど」

利仙「本当!? ありがとう!」

浩子「…………で、なんなんです?」

利仙「うん、あのね! 私のおちんちんを触って大きくしてください!」

浩子「…………」

利仙「…………」

浩子「…………」

利仙「…………」

ブツッ

ツー ツー ツー ツー ……

利仙「ふえぇぇ…… なんでぇ……」

利仙「……冷静になりましょう」

利仙「確かに、さっきのお願いはよくなかったわ」

利仙「私だって誰かにいきなりあんなこと言われたら、親しい人でもイヤですものね」

利仙「うん、それくらいはわかる。反省できるかしこい私」

利仙「……でも……そうなると……」

利仙「本当にどうしたらいいんだろう……?」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「……とりあえず、SSRが出たとき考えよう。そうしましょう」

―再開―

10連ガチャ10回目

Rおちんぽ(並)
Rチンコ(長細)
Rポコチン(普通)
R陰茎(黒)
(以下略)


利仙「あっ、SR以上無しね。もういいわ、スキップ」ピッ

利仙「…………」

利仙「不思議なものね、最初はNじゃないだけで凄く嬉しかったのに……」

利仙「もうRとか全く興味ないわ……」

10連ガチャ13回目

SRコークスクリュー(真性)
SRマウンテンティム(イケメン)
R真珠入り(臭)
R触手(並)
Nおちんちん(仮性)
Nペニス(普通)
Nおちんぽ(臭)
N男根(長)
Nポコチン(ヒョロ)
Nチンコ(ED)


利仙「あっ、凄い! SRが2本出た!」

利仙「…………」

利仙「でもこっちのは……皮がひどいギュルギュル……」

SRコークスクリュー「…………」ギュルルン

利仙「えぇー……。せっかくSRなのに……」

SRコークスクリュー「…………」ギュルルン

利仙「…………パスね」

利仙「もうひとつのこっちは……」

SRマウンテンティム「…………」キラリン

利仙「あ、いいわいいわこれ。ルックスもイケメンだ」

ボロッ

利仙「ひっ!?」

バラバラッ

利仙「ち、千切れた!?」

バラバラバラッ

利仙「……なにこれ……。バラバラに輪切りになって、紐でつながってる……?」

利仙「怖い怖い! ダメダメこんなの!!」

…………

……

利仙「もうどれくらいやったかな……全然いいのが出ない……」

利仙「…………」

利仙「……あっ……」

【現在所持:0おちんちんコイン】

利仙「……諭吉さんが……5人いなくなった……」

利仙「…………」

利仙「…………」

ペタッ

利仙「ふえぇぇ~~~~ん!!!! なんでなのぉ~~~~!!!!」

プルルル プルルル ピッ

浩子「…………はい」

利仙「お願いします……助けて……」

浩子「……すんませんけど、ふざけてはるならこれ以上付き合えませんわ」

利仙「真面目なの! 本当の話なの!!」

浩子「……そう言われましても」

利仙さん説明中

浩子「いやいや何言うてますの、おちんちんが生えるて……」

利仙「ほんとなの! 藤原家の秘宝でね……」

浩子(ありえん)

利仙「なんなら、見に来てくれてもいいから……お願い……」

浩子「…………」

利仙「…………」グスン

浩子(この必死な感じ……。しゃーないなもう)

浩子「で、それでどうやって神代に麻雀で勝つつもりやったんです?」

利仙「えっ」

浩子「えっ」

利仙「それは……その……」

浩子「……はい」

利仙「対局中に見せびらかして……集中力を削いで……」

浩子「…………それで?」

利仙「…………他に何かするの?…………」

浩子「…………」

浩子「……あのですね、藤原さん」

利仙「?」

浩子「そもそもおちんちんって何するためのものか、わかってはります?」

利仙「何するためのもの……って?」

浩子「……その資料ビデオいうやつでは、何してはりました?」

利仙「えー……、そう言われても……」

浩子「…………」

利仙「何か背中のほうに? 押し付けてたような気がしたけど……。あんまりよく見てないし……」

浩子(…………マジかこの人)

浩子「…………ハァーッ」

利仙「?」

浩子「ええですか藤原さん。おちんちんいうのはですね…………」

…………

……

利仙「え………… な…………」

浩子「はい」

利仙「そっ、そんな恥ずかしいこと! できるわけないじゃない!!」

浩子「できるわけない言われましても。今日まで人類みなやってきとりますがな」

利仙「変態! 変態!! 変態っ!!!」

ブツッ

ツー ツー ツー ツー ……

浩子(……なんやねんこの仕打ちは……。こちとら頼まれた人助けやねんぞ……)

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「なんか…………もういいや…………」

利仙「…………」

利仙「もう…………終わりにしよう…………」

利仙「……やめる操作は、どれかな……」

ピコン ピコンピコン

【皆様へのお知らせ】

利仙「あっ、なにかメッセージが……?」

【期間限定ボーナスガチャの登場です!】

利仙「…………へ?」

【なんとSSRの出現確率が通常の3倍に! さらにR以上確定のスペシャルガチャ、1回500円です!】

利仙「……SSR……3倍……」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「……いいよもう……やめるから……」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………やっぱり、最後これ一回だけ」

ポチッ

ボロン

利仙「……案の定、SSRなんて出ない……。こんなもんよね、最後まで……」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………もう一回、これで終わり」

ポチッ

ボロン

利仙「……はいはい、わかってたわかってた……ハズレだってば……」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………」

利仙「…………次こそ最後、ちょー最後」

ポチッ

三日後

浩子「ここか……。藤原さんの自宅」

浩子「やっぱどうしても気になって……、様子を見に来てもーたけど……」

浩子「……あんなアホな話……。今でも半信半疑やけどな」

浩子「うん、ただのデータ屋としての好奇心。他意はあらへん」

浩子「中途半端にして、荒川に約束守らへんかったとか言われても癪やしな……」

ピンポーン

ガチャッ

利仙「……はい?」

浩子「どうも来ました」

利仙「あ……船久保さん……」

浩子「やっぱ電話だけやと不十分やった思いますし、正直実物見たかったんで、ええ」

利仙「ごめんね、ありがとう! もう完全に開き直ったから大丈夫!!」

浩子「そうですか。ほなそのアプリ見せてもらえます?」

利仙「うん!」

利仙の部屋

浩子「うっわ……。なんすかこれ……」

利仙「ん? おちんちんよ?」

浩子「お、おちんちんが山積みに……」

利仙「こっちは、出たけど使わずに溜まっているやつ……。ハズレ在庫ね」

浩子(アカン、これアカンやつや……)

利仙「またそろそろ処分かな……」

浩子(……なんで平然としてられんねんこの人は!)

利仙「もしよかったら、少し持って行く?」

浩子「も、持って行くって……これをですか……」

利仙「そうだよ?」

浩子「…………」ゴクリ

利仙「?」

浩子「い、いやいや! 他人のアカウントのもんは簡単に渡すとかできませんし!」

浩子「トレードいうんは、できるヤツでも有料ですって普通!」

利仙「うーん、そうなのかなー」

浩子(何を言うとんねや私は……。もうそんな場合やないやろコレは……)

利仙「これがディスプレイ。ここにいろいろお知らせが来るの」

浩子「…………はあ」

ピコン

利仙「あっ、なにかまた新しく……」

【友達紹介キャンペーン実施中! 新しく始める友達を紹介して、SR以上確定ガチャをゲット!】

利仙「あっ、これ! これすごい! SR以上確定だって!」

浩子「えっ」

利仙「これって……、誰かがやり始めたら私がガチャもらえるってことよね!?」

浩子「え、ええまあそういうことですね」

利仙「丁度よかった! 船久保さんも一緒に始めましょう!」

浩子「えっ」

利仙「ねっ!?」

浩子(アカン……完全に目がすわっとる……)

利仙「ねっ!?」

浩子「…………はい」

カッ

【新規開始ありがとうございます!】

浩子「うわ……。ホンマにこれ……おち、おちんちんや……」

利仙「ウフフフフ……SR以上確定……」

浩子「……ちゃんと触った感触もある……どうなってんねん……」ドキドキ

利仙「引いちゃっていいかなー、これ?」

浩子「え、ああ、はい」

利仙「…………ちぇっ、ハズレね。もうSSRしか眼中に無いわ」

浩子(目の前の女におちんちん生えたんはスルーかい! 異常事態やろ!!)

利仙「あれ、もしかして気に入らないやつだった?」

浩子「いや、気に入るとかいらんとかじゃ……」

利仙「大丈夫! 取り外しはいつでもできるからね!」

浩子「……はあ、それならまあ」

利仙「いいのが手に入ったら交換すればいいよ! 船久保さんもがんばろう!」

浩子(…………いやそういうことやなしに)

利仙「それじゃあ、一緒にがんばりましょうの掛け声しましょうか!」

浩子「……はあ」

利仙「せーのっ、がんばれがんばれおちんちん!」

浩子「…………」

利仙「ほら、一緒に! がんばれがんばれおちんちん!」

浩子「…………がんばれがんばれおちんちん」

利仙「えいえいおー!」

浩子「…………おー」

ピコン ピコンピコン

利仙「あっ、また何か来た」

浩子「…………」

【*緊急* メンテナンスのお知らせ】

利仙「…………へ?」

浩子「?」

【突然ですが、重大な不具合が見つかったためメンテナンスを実施いたします!】

利仙「?」

【申し訳ありませんが、しばらくそのままお待ちください!】

利仙「えっ?」

浩子「は?」

【復旧するまでは一切何も出来なくなりますので、ご了承くださいませ!】

利仙「えっ、ちょっと! どういうこと!?」

浩子「いっ、一旦やめましょうこれ! なんかヤバイですって!」

【復旧日時は未定です! がんばります! てへっ☆】

ブツン

利仙「えっ」

浩子「えっ」

利仙「…………」

浩子「…………」

利仙「ディスプレイが……真っ暗に……」

浩子「…………」

利仙「…………」

浩子「……あの、これ生えたままなんやけど……」

利仙「…………」

浩子「…………」

浩子利仙「えええーーー!?」


カン

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