陸にいた時の提督 (5)

別作、陸から来た提督の過去のお話です。

【艦これ】陸から来た提督 - SSまとめ速報
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第二次世界大戦で日本が敗戦し、一時は軍を解体した日本。

しかし、深海棲艦という全人類共通の『敵』が出現したことにより日本は新たに『新日本帝国』となり、再び軍事力を手にした。


提督が海に行く10年前

新日本帝国陸軍のとある1個分隊に任務が与えられた。

その部隊は、10代後半~20代前半の少女兵のみで構成された1個分隊で、陸軍の中でもトップクラスの戦闘能力を誇っている。


そしてその1個分隊を率い、育て上げたのが……


当時23歳。階級は少佐の『戦神』島津 瑞穂(しまづ みずほ)



中将「島津少佐。今回の任務だが、強盗の無力化だ」

島津「強盗?そんなもの警察に任せておけばいいのでは?」

中将「通常の強盗なら……だ。その強盗達がやけに武装が強力で、警察では手が出せんのだ」

島津「ほう……で、敵の規模は?」

中将「確認できるだけで15名。七階建ての大型ショッピングモールである為、人質の数は相当な数だと思われる」

島津「敵の武装は?」

中将「手投げ弾、ショットガンにマシンガン。スナイパーライフルまで持っている。実際、警察官が2人狙撃された」

島津「なるほど……」


島津は目を閉じ、煙草を吸う。


島津「無力化……と言われましたが、その条件に犯人達の生死は設定されていますか?」

中将「……いや、人質の生命の安全を第一に考えて行動しろ。その為人質に危害が及びそうになった場合、犯人の生死は問わない」

島津「了解しました」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466956848

島津「諸君、これより任務の内容を伝える。一字一句違える事なく記憶しろ」


島津は分隊の隊員達に任務内容を伝える


島津「今回の敵をだたの強盗だと思うな。我々と同じ分隊……いや、1個小隊を相手にしているものだと思え」

全員「ハッ‼」

島津「よし、では点呼始め!」

沙耶「1」

瑠璃「2」

「3」

「4」

「5」

「6」

「7」

「8」

「9」

「10」

「11」

「12」


島津「よし、ではこれより作戦行動を開始する。2名は索敵、2名は常時周囲警戒。常に周りの変化を報告し、他の者が戦闘のみに集中できるようにサポートしろ」

4人「ハッ‼」

『索敵開始。入口付近、危険無し』

『裏口危険無し。正面から入ってください』


索敵担当の2人が無線で状況を伝える


島津「了解だ。次は二階を調べろ

無線を切り、愛用の葉巻を咥える。


島津「30秒後に建物に入る。各々装備の最終確認をしろ」


各々が迅速に装備を確認し、10秒で完了する。


瑠璃「最終確認、完了致しました‼」

島津「よし。20秒短縮できた。これより建物内に入る」

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